JP2002099188A - 磁気ブラシクリーニング装置及びそれを用いた画像形成装置 - Google Patents

磁気ブラシクリーニング装置及びそれを用いた画像形成装置

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JP2002099188A
JP2002099188A JP2000287377A JP2000287377A JP2002099188A JP 2002099188 A JP2002099188 A JP 2002099188A JP 2000287377 A JP2000287377 A JP 2000287377A JP 2000287377 A JP2000287377 A JP 2000287377A JP 2002099188 A JP2002099188 A JP 2002099188A
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space
magnetic
sleeve
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JP2000287377A
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Yoshiya Mashita
佳也 眞下
Shigehito Andou
滋仁 安東
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 捕収したキャリアを簡易な構成で効率よく再
利用することができる磁気ブラシクリーニング装置を提
供する。 【解決手段】 クリーニングスリーブと、磁気ブラシ層
と、層規制部材と、所定クリーニング位置よりも像担持
体表面の回転方向下流側に存在する所定の回収位置で磁
性キャリアを回収する回収手段とを備える磁気ブラシク
リーニング装置において、当該回収手段により回収され
る磁性キャリアが存在する第一の空間と、クリーニング
スリーブの回転方向の所定クリーニング位置よりも下流
側かつ層規制部材よりも上流側の磁気ブラシ層が存在す
る第二の空間とが連続的に形成されるとともに、回収さ
れた磁性キャリアが重力の作用により第一の空間から第
二の空間へ移動するように構成される回収経路部材を有
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリ、これらの複合機等の電子写真方式を
用いた画像形成装置のクリーニング装置に関し、より詳
しくは、磁気ブラシを用いて像担持体表面の異物を除去
する磁気ブラシクリーニング装置の改良に係る。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式の画像形成装置においては
一般に、転写後の像担持体表面に残留するトナーなどの
異物を除去するクリーニング装置を備えている。そのよ
うなクリーニング装置として、磁気ブラシを用いてトナ
ーなどを除去する磁気ブラシクリーニング装置が提案さ
れている。この磁気ブラシクリーニング装置は、キャリ
ア及びトナーが混合されたクリーニング剤を回転駆動さ
れるスリーブ上に磁力により保持、搬送するように構成
されるとともに、スリーブと像担持体との間に電界を生
じさせるように構成される。そして、転写後の像担持体
表面とスリーブとが対峙する部分において、スリーブと
共に回転するクリーニング剤(の層)が像担持体を摺擦
する力学的な力と、像担持体とそれに対峙するスリーブ
との間の電界による静電力とにより、像担持体表面のト
ナーなどを除去するものである。
【0003】このような磁気ブラシクリーニング装置で
は、クリーニングの際に、トナーと逆極性に帯電したキ
ャリアが像担持体へと転移してしまい、徐々にクリーニ
ング剤中のキャリアの量が減少し、場合によればクリー
ニング不良を引き起こすおそれがある。特に、クリーニ
ング性能を向上させるためにより多くのクリーニング剤
を用いたり、スリーブと像担持体との間の電界の大きさ
を大きくするとキャリアの像担持体への移転が増加する
傾向にある。そのため、特開平5−289594号公報
には、像担持体へ転移したキャリアを磁気ブラシクリー
ニング装置へ回収し、再びクリーニング剤として利用す
るための回収手段を設ける技術が開示されている。
【0004】その回収手段の具体的な構成は、キャリア
捕収スリーブ、キャリア掻き取りブレード、キャリアタ
ンク、キャリア搬送スクリューなどにより成っている。
その回収手段の動作は、まず、像担持体へ移転してしま
ったキャリアをキャリア捕収スリーブにより捕収し、そ
の捕収したキャリアはスリーブの回転と共に移動してキ
ャリア掻き取りブレードにより掻き取られ、キャリアタ
ンクに一旦蓄えられる。キャリアタンク内のキャリア
は、キャリア搬送スクリューにより搬送され、再びクリ
ーニング剤中に撹拌され利用される。
【0005】また、特開平5−28959号公報に記載
されている磁気ブラシクリーニング装置においては、ス
リーブに対峙するトナー回収ローラーを設け、経時的な
クリーニングによりクリーニング剤(層)中のトナーな
どの異物が徐々に増加しクリーニング性能が低下するの
を防止するため、クリーニング剤(層)中のトナーなど
をそのトナー回収ローラーへと静電的に転移させてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の磁気ブラシクリーニング装置には、次のような課題
が存在する。第一に、回収手段においては、キャリアタ
ンクに蓄えられたキャリアをスリーブの軸方向上に均一
に再び供給するために、スリープの軸方向と平行にクリ
ーニング剤を撹拌する機構が必要になる。また、キャリ
アを搬送スクリューにより円滑に搬送するためには、一
定量以上のキャリアが溜まる必要があり、キャリアの量
が不十分であると、回収経路上にキャリアが停滞し、効
率的にキャリアの再利用を図ることができない。第二
に、トナー回収ローラーを設けるため、装置が複雑化、
大型化してしまう。
【0007】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たものであり、その第一の目的は、捕収したキャリアを
簡易な構成で効率よく再利用することができる磁気ブラ
シクリーニング装置を提供することにあり、その第二の
目的は、簡易かつ小型な構成で長期間にわたりクリーニ
ング性能を維持することができる磁気ブラシクリーニン
グ装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、回転する像担
持体表面の異物をクリーニングするクリーニング装置で
あって、当該像担持体表面と所定クリーニング位置で対
峙して回転するクリーニングスリーブと、少なくとも磁
性キャリアを含むクリーニング剤により構成され当該ク
リーニングスリーブに保持されて回転する磁気ブラシ層
と、当該クリーニングスリーブに対峙して設けられ当該
磁気ブラシ層の厚さを規制する層規制部材と、所定クリ
ーニング位置よりも像担持体表面の回転方向下流側に存
在する所定の回収位置で磁性キャリアを回収する回収手
段とを備える磁気ブラシクリーニング装置において、当
該回収手段により回収される磁性キャリアが存在する第
一の空間と、クリーニングスリーブの回転方向の所定ク
リーニング位置よりも下流側かつ層規制部材よりも上流
側の磁気ブラシ層が存在する第二の空間とが連続的に形
成されるとともに、回収された磁性キャリアが重力の作
用により第一の空間から第二の空間へと移動するように
構成される回収経路部材とを有するものである(請求項
1)。
【0009】磁気ブラシクリーニング装置をこのように
構成することにより、回収された磁性キャリアは搬送ス
クリューなどの機構を必要とせず、重力の作用により第
一の空間から第二の空間へと移動し、再び磁気ブラシ層
中に混入し、捕収したキャリアを簡易な構成で効率よく
再利用することができる。
【0010】この磁気ブラシクリーニング装置を使用す
る際には、少なくとも第一の空間は第二の空間よりも鉛
直方向上側に存在している(標準姿勢)。一方、この磁
気ブラシクリーニング装置を交換、保守する際には、第
一の空間が第二の空間よりも鉛直方向の下側に存在する
(傾倒姿勢)こともありえる。そして、傾倒姿勢となる
と、第一の空間中のクリーニング剤が第二の空間を介し
てクリーニング装置外部へと漏れてしまうおそれがあ
る。
【0011】そこで、かかる場合にもクリーニング剤の
漏れを防止するために、本発明は、第一の空間が第二の
空間よりも鉛直方向の下側に存在する傾倒姿勢となる
と、第一の空間と第二の空間とを隔離するシャッター部
材を有するものでもある(請求項2)。磁気ブラシクリ
ーニング装置をこのように構成することにより、標準姿
勢においては第一の空間と第二の空間とは連続してお
り、回収された磁性キャリアの再利用が容易に図られる
とともに、傾倒姿勢においては第一の空間と第二の空間
とが隔離され、クリーニング剤の漏れを確実に防止する
ことができる。
【0012】この磁気ブラシクリーニング装置のより具
体的な構成として、上記シャッター部材は、標準姿勢に
おいて鉛直方向の上側の一端が回転自在に軸支され、他
端がその一端を中心に揺動自在なプレートであるととも
に、第一の空間が第二の空間よりも鉛直方向上側に存在
する標準姿勢においてはプレートの他端と回収経路部材
との間に隙間が存在し、第一の空間が第二の空間よりも
鉛直方向下側に存在する傾倒姿勢においてはプレートの
他端と回収経路部材とが当接するように構成される。そ
して装置が標準姿勢であれば回収された磁性キャリアが
プレートと回収経路部材との隙間を介して第二の空間へ
と移動し、傾倒姿勢であればその隙間は存在せずクリー
ニング剤が第一の空間へと移動するのを防止することが
できる。
【0013】さらにこのような作用を奏する為に、当該
プレートの軸支位置から他端までの長さをl、標準姿勢
におけるプレートの軸支位置から回収経路部材までの鉛
直方向距離をL1、プレートの軸支位置から回収経路部
材までの最短距離をL2とすると、l<L1、かつl≧L2
の条件を満たすよう構成することができる。
【0014】また本発明は、回転する像担持体表面の異
物をクリーニングするクリーニング装置であって、当該
像担持体表面と所定クリーニング位置で対峙して回転す
るクリーニングスリーブと、少なくとも磁性キャリアを
含むクリーニング剤により構成され当該クリーニングス
リーブに保持されて回転する磁気ブラシ層と、当該クリ
ーニングスリーブに対峙して設けられ当該磁気ブラシ層
の厚さを規制する層規制部材とを備える磁気ブラシクリ
ーニング装置において、所定クリーニング位置よりもク
リーニングスリーブの回転方向下流側かつ層規制部材よ
りクリーニングスリーブの回転方向上流側に当該磁気ブ
ラシ層中のトナーを機械的に除去するトナー除去手段を
有するものである(請求項3)。
【0015】磁気ブラシクリーニング装置をこのように
構成することにより、簡易かつ小型な構成で磁気ブラシ
層中のトナーを除去し、長期間にわたりクリーニング性
能を維持することができる。
【0016】このようなトナー除去手段の具体的な構成
として、例えば磁気ブラシ層の回転方向に対して略垂直
に対峙するメッシュ構造物を採用することができる。こ
のメッシュ構造物のメッシュ径は、磁気ブラシ層中のト
ナーを除去するために少なくともトナーの平均粒径より
も大きいことが好ましく、良好なトナー除去性能を発揮
するためにトナーの平均粒径の3倍よりも小さいことが
好ましい。
【0017】また、機械的に除去されたトナーが、再び
磁気ブラシ層に付着するのを防止するためには、トナー
除去手段は鉛直方向下側に設けられることが好ましい。
さらに、トナー除去性能を高める観点からは磁気ブラシ
層がより厚い部分、すなわちクリーニングスリーブ内の
磁極と対峙する部分にトナー除去手段を設けることが好
ましい。なお、このトナー除去手段は単一でもよいが、
複数設けるものでもよい。例えば、磁気ブラシ層の回転
方向対して略垂直に対峙するメッシュ構造物を、回転方
向の上流側から下流側にかけて2、3個設けることもで
きる。この際、各メッシュ構造物のメッシュ径をそれぞ
れ異なるものとすることもできる(例えば、上流側から
下流側にかけて徐々にメッシュ径を小さくするなど)。
【0018】また、トナーがトナー除去手段自体に付着
するのを防止するため、電気的な対策、すなわちトナー
除去手段を導電性部材で構成すると共に、そのトナー除
去手段を電気的に接地したり、トナーとは逆極性の電圧
を印加することもできるし、機械的な対策、すなわちト
ナー除去手段にピエゾ素子や超音波振動素子などを適用
して振動させることもできる。
【0019】
【発明の実施による態様】以下、適宜図面を参照しつ
つ、本発明の実施による態様を説明する。図1は、本発
明に係る磁気ブラシクリーニング装置が適用される画像
形成装置の要部を説明する断面概略図である。
【0020】まずこの画像形成装置の全体的な構成につ
いて説明する。この画像形成装置は、大きく感光体ドラ
ム周辺構造と中間転写ベルト周辺構造とに分けることが
できる。
【0021】感光体ドラム周辺構造は、図中矢印Aの方
向に回転駆動される感光体ドラム(画像担持体)9、そ
の感光体ドラム9の表面電位を一様に帯電される帯電器
1、画像信号に基づいて露光ビームを感光体ドラム9表
面に照射し、電位差による静電潜像を形成する露光装置
2、イエローY、シアンC、マゼンタM、ブラックKの4色
毎にそれぞれ対応する現像装置を備えたロータリー現像
装置3、各現像装置により顕象化されたトナー像の極性
や電位を一次転写に適するものに調整する帯電器4、転
写後の感光体ドラム9表面に残留するトナーの極性や電
位をクリーニングに適したものに調整する帯電器6、感
光体ドラム9に対して取り外し自在に構成され、感光体
ドラム9表面に残留するトナーなどの異物を除去する感
光体クリーニング装置(磁気ブラシクリーニング装置)
7、クリーニング後の感光体ドラム9表面を除電する除
電ランプ8などのより構成される。
【0022】中間転写ベルト周辺構造は、図中矢印Bの
方向に回転駆動される中間転写ベルト10、この中間転
写ベルト10に対して回転駆動力を伝達する駆動ロール
11、中間転写ベルト10を張架する張架ロール19、
中間転写ベルト10を張架すると共にその寄りを補正す
るステアリングロール18、中間転写ベルト10を介し
て感光体ドラム9と対峙し感光体ドラム9上のトナー像
を中間転写ベルト10へと静電的に転写させる一次転写
ロール5、中間転写ベルト10上のトナー像を所定のタ
イミングで搬送される記録シートに転写される二次転写
ロール13、中間転写ベルト10を介して二次転写ロー
ル13と対峙するバックアップロール12、二次転写ロ
ール13の表面に付着するトナーなどの異物を除去する
ロールクリーニング装置15、二次転写後の中間転写ベ
ルト10上に残留するトナーなどの異物を除去するベル
トクリーニング装置14などにより構成される。
【0023】また、二次転写ロール10よりも記録シー
トの搬送方向下流側には記録シート搬送ベルト16、加
熱ロールと加圧ロールとからなる定着装置17が設けら
れている。なお、各色のトナーは、平均粒径が6μm程
度のものを使用する。
【0024】次にこの画像形成装置の基本的なフルカラ
ーの画像形成動作について説明する。帯電装置1により
まず感光体ドラム9の表面は−500Vに一様に帯電さ
れる。そして、所望の画像に応じてまずイエローの画像
に対応する画像部分を−200V程度に露光して感光体
ドラム9表面に電位差による静電潜像を形成する。ロー
タリー現像装置3は、イエローの現像器が感光体ドラム
9と対峙するように回転し、感光体ドラム9上の静電潜
像に対してトナー像を静電的に付着させ、感光体ドラム
9上にイエローのトナー像を形成する。そのイエローの
トナー像は20μA程度の定電流が印加される一次転写
ロール5により中間転写ベルト10上に転写されるが、
このプロセスでは二次転写ロール13、ベルトクリーニ
ング装置14ともに中間転写ベルト10から離間してい
るため、直ちに二次転写されたり、除去されることはな
い。一方、一次転写されずに感光体ドラム9上に残留す
るトナーは、クリーニング装置7により除去される。
【0025】同様のプロセスが、マゼンタ、シアン、ブ
ラックの各色毎に行われ、その度に中間転写ベルト10
上のトナー像が順次重ね合わせられる。最終的にこれら
4色のトナー像が中間転写ベルト10上で重ね合わせら
れ、二転写位置に達する前にはそれまで離間していた二
次転写ロール13、ベルトクリーニング装置14はいず
れも中間転写ベルト10に当接している。そして、中間
転写ベルト10上のフルカラートナー像が二次転写位置
に達するタイミングと同期して、記録シートが二次転写
位置へと搬送され、バックアップロール12をアース
し、それに対向する二次転写ロール13に+2kV程度
の定電圧を印加することにより、中間転写ベルト10上
のフルカラートナー像は、記録シート上へと静電的に二
次転写される。尚、記録シートへの二次転写は、二次転
写ロール13をアースし、それに対向するバックアップ
ロールに−2kV程度の定電圧を印加する構成でもよ
い。
【0026】その後、表面にフルカラートナー像を保持
した記録シートは、搬送ベルト16により搬送され、定
着装置17の加熱ロールと加圧ロールとのニップ部分を
通過する際の熱と圧力との作用によりその表面のフルカ
ラートナー像が定着され、画像形成装置外へと排出さ
れ、一連の画像形成動作が終了する。
【0027】○実施例1 このような画像形成装置に適用されるクリーニング装置
7を、実施例1としてより詳細に説明する。図2は、ク
リーニング装置7の使用状態を示す断面概略図である。
同図に示すように、このクリーニング装置7は、感光体
ドラム9表面とクリーニング位置P1で対峙して回転する
クリーニングスリーブ21と、磁性キャリアとトナーと
からなるクリーニング剤Cにより構成され当該クリーニ
ングスリーブ21に保持されて回転する磁気ブラシ層
と、当該クリーニングスリーブ21に対峙して設けられ
当該磁気ブラシ層の厚さを規制する層規制部材25と、
クリーニング位置P1よりも感光体ドラム9の回転方向下
流側に存在する回収位置P2で磁性キャリアを回収する回
収スリーブ(回収手段)27とを備えている。
【0028】このクリーニングスリーブ21は、内部に
複数の磁石が固定配置されているとともに、外側には図
中矢印Cで示す方向に回転駆動されるスリーブ本体とか
ら構成されている。また、このスリーブ本体は導電性部
材で構成されるとともに、感光体ドラム9表面との電位
差が+100V程度になるようなDC電圧に、Vppが1k
V、周波数が6kHz程度のAC電圧を重畳した電圧が印加
される。なお、クリーニング位置P1におけるクリーニン
グスリーブ21と感光体ドラム9とのギャップは、約
0.5mm程度とした。
【0029】このクリーニングスリーブ21と対峙する
トナー回収ロール22は、図中矢印Dの方向に回転駆動
される。このトナー回収ロール22は導電性部材で構成
されるとともに、クリーニングスリーブ21との電位差
が+100V程度になるようなDC電圧が印加されてい
る。また、トナー回収ロール22にはトナー掻き取り部
材23が当接している。さらに、トナー掻き取り部材2
3の下方にはトナー搬送スクリュー24が設けられてい
る。なお、クリーニングスリーブ21とトナー回収ロー
ル22との対峙位置でのギャップは、約0.5mm程度
とした。
【0030】磁気ブラシ層を構成するクリーニング剤C
は、非磁性トナーと磁性キャアリアとから構成されるも
のである。この非磁性トナーの重量平均粒径は7μm
で、負帯電性のポリエステル系トナーが使用される。磁
性キャリアとしては、結着樹脂中に磁性粉を分散させた
いわゆる磁性粉分散型樹脂キャリアや、球形フェライト
粒子に樹脂皮膜を施したいわゆるフェライトキャリアが
使用される。このような磁性キャリアの粒径は、あまり
に大きいと磁気ブラシ層の状態が荒くなりクリーニング
むらが発生してしまい、あまりに小さいとクリーニング
時に感光体ドラム9上に付着したり飛散しやすくなって
しまうため、25〜200μmのものを使用することが
好ましい。
【0031】層規制部材25は、クリーニング装置7の
ハウジング20に取り付けられており、上述の磁気ブラ
シ層を一定の層厚とするものである。ここでは、クリー
ニング位置P1における磁気ブラシ層のクリーニング剤C
の量が、500g/m2程度となるように層規制部材2
5の位置を調整している。
【0032】回収スリーブ27は、内部に複数の磁石が
固定配置されているとともに、外側には図中矢印Eで示
す方向に回転駆動されるスリーブ本体とから構成されて
いる。また、このスリーブ本体には、感光体ドラム9表
面との電位差が+100V程度になるようなDC電圧に、V
ppが1kV、周波数が6kHz程度のAC電圧を重畳した
電圧が印加される。また回収スリーブ27には、キャリ
ア掻き取り部材28が当接している。なお、回収位置P2
における回収スリーブ27と感光体ドラム9とのギャッ
プは、約0.5mm程度とした。
【0033】さらにこのクリーニング装置7は、ハウジ
ング20、層規制部材25、回収スリーブ27などによ
り囲まれ、回収スリーブ27により回収される磁性キャ
リアが存在する第一の空間K1と、クリーニングスリーブ
21、ハウジング20、層規制部材25などにより囲ま
れ、クリーニングスリーブ21の回転方向のクリーニン
グ位置P1よりも下流側かつ層規制部材25よりも上流側
の磁気ブラシ層が存在する第二の空間K2とが連続的に形
成されている。また、その第一の空間K1と第二の空間K
2とは、ハウジング20に取り付けられる回収経路部材
29により繋がっている。その回収経路部材29上に
は、プレート(シャッター部材)26が設けられてい
る。
【0034】以下、このクリーニング装置7のクリーニ
ング動作を説明する。まず、クリーニングスリーブ21
上に磁気的に保持されているクリーニング剤Cからなる
磁気ブラシ層は、スリーブ21の回転と共にその層厚が
層規制部材25により整えられ、さらにクリーニング位
置P1へと達する。この際、磁気ブラシ層が感光体ドラム
9の表面を摺擦して印加される電圧の作用により感光体
ドラム9上の残留トナーなどをその磁気ブラシ層中に保
持する。
【0035】残留トナーなどを保持した磁気ブラシ層
は、スリーブ21の回転と共にトナー回収ロール22と
の対峙位置へ達する。この際、磁気ブラシ層がトナー回
収ロール22の表面を摺擦して印加される電圧の作用に
より磁気ブラシ中の余分な残留トナーなどは、トナー回
収ロール22へと静電的に移転する。磁気ブラシ層は、
その後、スリーブ21の回転と共に層規制部材25に達
し、同様の動作を繰り返す。一方、トナー回収ロール2
2へと静電的に移転した残留トナーなどは、トナー掻き
取り部材23によりロール22表面から掻き取られ、一
定量溜まるとトナー搬送スクリュー24により図示しな
い廃トナーボックスへと搬送される。
【0036】このようなクリーニングの際に、まれに磁
気ブラシ層中の磁性キャリアが感光体ドラム9へと転移
する場合がある。この転移した磁性キャリアは、感光体
ドラム9の回転と共に回収位置P2に達し、磁力により回
収スリーブ27表面へと転移し、回収スリーブ27の回
転と共にキャリア掻き取り部材28が回収スリーブ27
の表面と当接している部分に達し、磁性キャリアは回収
スリーブ27表面から機械的に掻き取られる。掻き取ら
れた磁性キャリアは、第一の空間K1から第二の空間K2へ
と、すなわちそのまま重力の作用によりキャリア掻き取
り部材28、回収経路部材29を転がり、クリーニング
剤C中に落下し、再び磁気ブラシ層を構成して再利用さ
れる。
【0037】次に、このクリーニング装置7を画像形成
装置から取り外し、傾倒させた状態を説明する。図3
は、図2に示したクリーニング装置7を(画像形成装置
から取り外し)時計回りに90度回転させた状態を示し
ている。通常であれば、クリーニング剤Cが第二の空間K
2から第一の空間K1へと逆流し、回収スリーブ27とハ
ウジング20との間からクリーニング装置外部へと漏れ
てしまう。しかしながら、この実施例に係るクリーニン
グ装置7では、装置7を傾倒させると重力の作用により
プレート26が第一の空間K1と第二の空間K2とを仕切
り、クリーニング剤Cの逆流を防止している。
【0038】図4は、プレート26の構成及び動作を詳
細に説明するためのものである。このプレート26は、
その一端が回転自在にハウジング20の一部に軸支され
他端がその一端を中心に揺動自在なプレートであるとと
もに、第一の空間K1が第二の空間K2よりも鉛直方向上側
に存在する使用状態(標準姿勢:図4(a)参照)にお
いてはプレート26の他端と回収経路部材29との間に
隙間が存在し、第一の空間K1が第二の空間K2よりも鉛直
方向下側に存在する取り外し状態(傾倒姿勢:図4
(b)参照)においてはプレート26の他端と回収経路
部材29とが当接するように構成される。
【0039】このような作用を奏する為に、当該プレー
ト26の軸支位置から他端までの長さをl、使用状態に
おけるプレート26の軸支位置から回収経路部材29ま
での鉛直方向距離をL1、プレート26の軸支位置から
回収経路部材29までの最短距離をL2とすると、l<L
1、かつl≧L2の条件を満たすよう構成されている。
【0040】○実施例2 このような画像形成装置に適用される他のクリーニング
装置7'を、実施例2としてより詳細に説明する。な
お、実施例1のクリーンニング装置7と同一の構成につ
いては、同一の符合を付し、その構成及び動作の説明を
省力する。
【0041】図5は、クリーニング装置7'を示す断面
概略図である。同図に示すように、このクリーニング装
置7'は、感光体ドラム9表面とクリーニング位置P1で
対峙して回転するクリーニングスリーブ21と、磁性キ
ャリアを含むクリーニング剤Cにより構成され当該クリ
ーニングスリーブ21に保持されて回転する磁気ブラシ
層と、当該クリーニングスリーブ21に対峙して設けら
れ当該磁気ブラシ層の厚さを規制する層規制部材25と
を備える磁気ブラシクリーニング装置である。
【0042】そして、クリーニング位置P1よりもクリー
ニングスリーブ21の回転方向下流側かつ層規制部材2
5よりクリーニングスリーブ21の回転方向上流側に当
該磁気ブラシ層中のトナーを機械的に除去するメッシュ
部材(トナー除去手段)30を有する。このメッシュ部
材30は、磁気ブラシ層の回転方向に対して略垂直に対
峙するメッシュ構造物であり、そのメッシュ孔は粒径1
00μmの粒状物を通過させることができるものであ
り、その材質は導電性部材で構成される。
【0043】このメッシュ部材30の位置は、使用状態
においてクリーニングスリーブ21の鉛直方向中間部分
に対峙して設けられており、その位置はクリーニングス
リーブ21内の磁極とほぼ対峙している。
【0044】以下、このクリーニング装置7'のクリー
ニング動作を説明する。まず、クリーニングスリーブ2
1上に磁気的に保持されているクリーニング剤Cからな
る磁気ブラシ層は、スリーブ21の回転と共にその層厚
が層規制部材25により整えられ、さらにクリーニング
位置P1へと達する。この際、磁気ブラシ層が感光体ドラ
ム9の表面を摺擦して印加される電圧の作用により感光
体ドラム9上の残留トナーなどをその磁気ブラシ層中に
保持する。
【0045】残留トナーなどを保持した磁気ブラシ層
は、スリーブ21の回転と共にメッシュ部材30へ達す
る。そして、磁気ブラシ層がこのメッシュ部材30の無
数のメッシュ孔を通過する際、磁気ブラシ層中の磁性キ
ャリアが互いに、あるいはメッシュ部材とぶつかり合
い、機械的な振動が磁性キャリアに加わり、磁性キャリ
アに付着していた残留トナーなどが振り落とされる。
【0046】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、捕収したキャリアを簡易な構成で効率よく再利用
することができる磁気ブラシクリーニング装置を提供す
ることができる。また、簡易かつ小型な構成で長期間に
わたりクリーニング性能を維持することができる磁気ブ
ラシクリーニング装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明を適用することができる画像形
成装置の断面概略図である。
【図2】図2は、実施例1に係る磁気ブラシクリーニン
グ装置の使用状態における断面概略図である。
【図3】図3は、実施例1に係る磁気ブラシクリーニン
グ装置の取り外し状態における断面概略図である。
【図4】図4は、実施例1に係る磁気ブラシクリーニン
グ装置のプレート周辺の拡大断面概略図である。
【図5】図5は、実施例2に係る磁気ブラシクリーニン
グ装置の断面概略図である。
【符号の説明】
7、7'…クリーニング装置(磁気ブラシクリーング装
置)、20…ハウジング、21…クリーニングスリー
ブ、25…層規制部材、26…プレート(シャッター部
材)、27…回収スリーブ(回収手段)、29…回収経
路部材、30…メッシュ部材(トナー除去手段)、C…
クリーニング剤、K1…第一の空間、K2…第二の空間

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転する像担持体表面の異物をクリーニ
    ングするクリーニング装置であって、当該像担持体表面
    と所定クリーニング位置で対峙して回転するクリーニン
    グスリーブと、少なくとも磁性キャリアを含むクリーニ
    ング剤により構成され当該クリーニングスリーブに保持
    されて回転する磁気ブラシ層と、当該クリーニングスリ
    ーブに対峙して設けられ当該磁気ブラシ層の厚さを規制
    する層規制部材と、所定クリーニング位置よりも像担持
    体表面の回転方向下流側に存在する所定の回収位置で磁
    性キャリアを回収する回収手段とを備える磁気ブラシク
    リーニング装置において、 当該回収手段により回収される磁性キャリアが存在する
    第一の空間と、クリーニングスリーブの回転方向の所定
    クリーニング位置よりも下流側かつ層規制部材よりも上
    流側の磁気ブラシ層が存在する第二の空間とが連続的に
    形成されるとともに、 回収された磁性キャリアが重力の作用により第一の空間
    から第二の空間へ移動するように構成される回収経路部
    材を有することを特徴とする磁気ブラシクリーニング装
    置。
  2. 【請求項2】 第一の空間が第二の空間よりも鉛直方向
    の下側に存在する傾倒姿勢となると、第一の空間と第二
    の空間とを隔離するシャッター部材を有する請求項3に
    記載の磁気クリーニング装置。
  3. 【請求項3】 回転する像担持体表面の異物をクリーニ
    ングするクリーニング装置であって、当該像担持体表面
    と所定クリーニング位置で対峙して回転するクリーニン
    グスリーブと、少なくとも磁性キャリアを含むクリーニ
    ング剤により構成され当該クリーニングスリーブに保持
    されて回転する磁気ブラシ層と、当該クリーニングスリ
    ーブに対峙して設けられ当該磁気ブラシ層の厚さを規制
    する層規制部材とを備える磁気ブラシクリーニング装置
    において、 所定クリーニング位置よりもクリーニングスリーブの回
    転方向下流側かつ層規制部材よりクリーニングスリーブ
    の回転方向上流側に当該磁気ブラシ層中のトナーを機械
    的に除去するトナー除去手段を有することを特徴とする
    磁気ブラシクリーニング装置。
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