JP2002098245A - 流量制御弁およびそれを用いた内燃機関の冷却装置 - Google Patents

流量制御弁およびそれを用いた内燃機関の冷却装置

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JP2002098245A
JP2002098245A JP2000287255A JP2000287255A JP2002098245A JP 2002098245 A JP2002098245 A JP 2002098245A JP 2000287255 A JP2000287255 A JP 2000287255A JP 2000287255 A JP2000287255 A JP 2000287255A JP 2002098245 A JP2002098245 A JP 2002098245A
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Yoshiaki Kondo
義昭 近藤
Koichi Inagaki
幸一 稲垣
栄三 ▲高▼橋
Eizo Takahashi
Masataka Ota
政孝 太田
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転状態に応じて冷却水温を制御可能にしつ
つ、流量制御弁または制御系が故障したとき、内燃機関
を安全な状態に維持できる流量制御弁およびそれを用い
た内燃機関の冷却装置を提供する。 【解決手段】 冷却媒体を導入する第1、第2の流体通
路11、12と、これを導出する第3の流体通路13と
を備えた弁ハウジング10内に回動可能に支承され、冷
却媒体の流量を切替える弁体20と、弁体20を回動自
在に駆動する駆動装置30とを備えた流量制御弁1にお
いて、弁体20に付勢するリターンスプリング50によ
り、駆動装置30が非作動時には、第1、第2の流体通
路11,12の一方は全開とするので、常開弁とするこ
とができる。しかも、この弁体20を、減速装置40を
介して駆動する構成とするので、流量制御弁1のノーマ
リオープン化が可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流量制御弁および
それを用いた内燃機関の冷却装置、特に、自動車等で使
用される内燃機関の冷却用媒体の流量を制御する流量制
御弁の流量調整に係る構成に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用内燃機関において、この内燃機
関を冷却する装置として、ラジエータを用いる水冷式冷
却装置が知られている。この冷却装置には、冷却媒体で
ある冷却水の温度を制御するためにサーモスタットが用
いられており、冷却水の温度が所定の温度以下の場合、
サーモスタットを作動させることで冷却水をバイパス通
路へ流し、ラジエータを通さずに冷却水を内燃機関へ戻
す冷却媒体循環回路としてる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のような従来構成
では、冷却媒体の温度を感知して冷却媒体の流量を調整
する手段として、温度変化で膨張収縮するパラフィン等
の感温部材を用いた流量制御弁からなるサーモスタット
を用いるので、安価な流量制御装置を提供できる反面、
感温部材の特性に起因して温度応答性やバルブ開度の再
現性が低い。しかも、サーモスタットが感知できる冷却
水温は、冷却水が通る通路のサーモスタット近傍に限ら
れるので、精度良く冷却水の温度を一定に保つことが難
しい。
【0004】また、サーモスタットは構造上、弁を閉じ
る方向にスプリングを付勢しているので、弁故障時に
は、内燃機関の運転状態に係らず、冷却水をラジエータ
に通す通路が閉じられてしまう。
【0005】また、近年内燃機関に対する要求として、
高出力と低燃費という相反する要求が高まっており、冷
却装置においてもこのような内燃機関の要求を満足する
冷却装置が望まれている。すなわち、高出力を実現する
ためには、ラジエータで冷却される冷却水温を低くし、
内燃機関の冷却効率を高め、内燃機関各部の部材の温度
を熱負荷に対する耐久限界温度以下に保つ必要がある。
また、低燃費を実現するためには、冷却水温を高くして
内燃機関の燃焼室の燃焼効率を向上させる必要がある。
つまり、高出力走行である高速走行や急登坂走行等の内
燃機関の状態、あるいは、低燃費走行である負荷の低い
走行、例えば渋滞時のアイドリング走行等の内燃機関の
状態に応じて、冷却水温を制御できる冷却装置が望まれ
ている。
【0006】本発明は、このような事情を考慮してなさ
れたものであり、その第1の目的は、内燃機関の運転状
態に応じて冷却水温を制御可能な流量制御弁およびそれ
を用いた内燃機関の冷却装置を提供することにある。
【0007】また、第2の目的は、内燃機関の運転状態
に応じて冷却水温を制御可能にするとともに、流量制御
弁またはこれを制御する制御系が故障したときには、内
燃機関を安全な状態に維持することができる流量制御弁
およびそれを用いた内燃機関の冷却装置を提供すること
にある。
【0008】また、第3の目的は、運転状態に応じて冷
却水温を制御可能にするとともに、始動後の低燃費走行
を早期に可能とする流量制御弁およびそれを用いた内燃
機関の冷却装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1による
と、冷却媒体を導入する第1の流体通路、および第2の
流体通路と、冷却媒体を導出する第3の流体通路とを備
えた弁ハウジングと、弁ハウジング内に回動可能に支承
され、第1の流体通路と第2の流体通路より導入される
冷却媒体の流量を切替える弁体と、弁体を回動自在に駆
動する駆動装置とを備えた流量制御弁において、駆動装
置と弁体との間に備えられ弁体に付勢するリターンスプ
リングにより、駆動装置が非作動時には、第1の流体通
路または第2の流体通路の一方は全開とするので、駆動
装置の非作動時に常開状態とする、いわゆる、ノーマリ
オープンの流量制御弁を提供できる。例えば、駆動装置
が非作動時に全開となる一方の流体通路を、冷却媒体を
放熱等によって冷却したものを導入する流体通路とすれ
ば、流量制御弁故障時において、流量制御弁の導出通路
である第3の流体通路を通して冷却された冷却媒体を熱
負荷装置、例えば内燃機関に戻される冷却媒体循環回路
を確保できる。
【0010】したがって、流量制御弁故障時、つまり流
量制御弁が作動しなくなったとき、冷却媒体を放熱等に
よって冷却したものを導入する流体通路を常開状態とす
るノーマリオープンの流量制御弁として用いることがで
きるので、熱負荷装置である、内燃機関を安全な状態に
維持できる。
【0011】しかも、リターンスプリングの付勢力が加
わる弁体と駆動装置の間には、駆動装置の駆動トルクを
増大させる減速装置を備えるので、リターンスプリング
の付勢力に抗するため駆動源である駆動装置の体格を大
きくすることなく、流量制御弁のノーマリオープン化が
可能である。
【0012】本発明の請求項2によると、弁体は、第1
の流体通路、および第2の流体通路のそれぞれが弁ハウ
ジングの内周壁を貫通する開口部に形成される弁座と離
間することで流体通路の開口面積を可変にするものであ
って、第1の流体通路と第2の流体通路は、駆動装置が
作動しないときいずれか一方の流体通路が全開状態を形
成し、他方の流体通路が全閉状態を形成する際に、弁体
と弁座の間に形成される隙間が前者よりも後者の方が小
さくなるように、内周壁の軸と弁体の軸を偏心させて配
置するので、第1、第2の流体通路より導入するそれぞ
れの冷却媒体の流量を切替えるため、弁体を、他方の流
体通路を開口させて一方の流体通路を全閉側方向に回動
させるとき、弁体が回転するにつれて、弁体と内周壁と
隙間が増すので、流量制御中は、比較的大きな隙間を保
つことができる。これにより、冷却媒体に含まれる異物
等のかみ込みを防止できる。
【0013】また、上述による構成により、全閉状態を
所定の隙間に管理できるので、制御弁の作動中、つまり
弁体が内周壁に沿って回動することで冷却媒体の流量を
可変に制御するとき、弁体を駆動する駆動装置には、弁
体が内周壁を回動するのに所定の隙間だけ離間して当接
することはないので、抵抗力を生じない。このため、繰
返し弁体を回動させる駆動装置の信頼性が向上できる。
【0014】なお、本発明の請求項1および請求項2に
よれば、上述の構成にすることで、弁体を駆動する駆動
装置は、駆動トルクを増大させる減速装置を介して、内
周壁に沿って回動自在な弁体を駆動するので、第1、第
2の流体通路より導入するそれぞれの冷却媒体の流量切
替え可能で、さらに、小型化と、繰返し流量切替可能な
高性能、かつ高信頼性を備えた流量制御弁を提供でき
る。しかも、流量制御弁、またはこれを制御する制御系
の故障時には、2次故障を防止できるノーマリオープン
の流量制御弁を提供できる。
【0015】本発明の請求項3によると、弁体は、第1
の流体通路または第2の流体通路の一方を全閉後、さら
に回動して他方の開口面積を減ずるので、第1、第2の
流体通路より導入するそれぞれの冷却媒体の流量比率を
切替えるだけではなく、冷却媒体循環回路を循環する冷
却媒体の流量を、一方を全閉後、さらに回動して他方の
開口面積を減ずる、つまり絞ることができる。このた
め、冷却装置を備えた熱負荷装置を起動するとき、例え
ば、自動車用内燃機関に備えられた冷却装置においてそ
の内燃機関の始動時には、上述の構成を備えた流量制御
弁により冷却媒体である冷却水の循環量を絞れば、冷却
水温の上昇を早めることができ、暖機運転を早めること
が可能である。
【0016】本発明の請求項4によれば、リターンスプ
リングは、巻回部と両端部とからなり、両端部を係止す
る第1のストッパと第2のストッパを、弁体が弁座との
隙間を減ずる方向へ回動するとき、隙間が零になる前
に、互いに当接するように配置するので、駆動装置によ
り駆動される弁体が駆動装置の誤作動による過回動が生
じたとしても、第1のスットパと第2のストッパとが機
械的スットパとなり、隙間が零になることを防止する。
このため、駆動装置の誤作動により弁体が過回動すると
きには、第1のスットパと第2のストッパとが機械的ス
ットパとなり、隙間が零になることを防止するので、弁
体と内周壁が圧着する等の2次故障を防止することがで
きる。
【0017】本発明の請求項5によれば、減速装置とし
て、2段遊星歯車を用いる減速装置を採用するので、減
速比を大きくして駆動装置の駆動トルクを増大させるこ
とができる。しかも、2段遊星歯車の構造上から、減速
装置、つまり流量制御弁の体格を大きくすることなく、
減速装置を備えた流量制御弁を提供できる。
【0018】本発明の請求項6および請求項7による
と、、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の流
量制御弁を備えているので、運転状態に応じて冷却水温
を制御可能にできる。しかも、流量制御弁またはこれを
制御する制御系が故障したときには、ラジエータから内
燃機関に冷却水を戻す流体通路を常開とするので、ラジ
エータで放熱により冷却された冷却水を内燃機関へ戻す
冷却水循環回路を確保できる。したがって、ノーマリオ
ープンの制御弁を用いるので、故障時には常開状態と
し、内燃機関の安全な状態に維持できる。
【0019】なお、検出手段により検出される運転状態
のうち、始動時運転状態においては、第1、第2の流体
通路より導入するそれぞれの冷却水の流量比率を切替え
るだけではなく、弁体を回動させて、ラジエータから内
燃機関へ冷却水を戻す第1の流体通路を全閉後、さらに
回動させ、バイパス通路である第2の流体通路の開口面
積を減ずる、つまり、冷却水回路を循環する冷却水の流
量を絞るように流量制御弁を制御すれば、冷却水の循環
量を絞ることができる。これにより、冷却水温の上昇を
早めることができ、暖機運転を早めることができるの
で、内燃機関の燃焼状態が悪く、燃料消費量が多い始動
時運転状態の期間を短くすることができ、早期に低燃費
走行が可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の流量制御弁および
それを用いた内燃機関の冷却装置を自動車用内燃機関の
冷却装置に適用して具体化した実施形態を図面に従って
説明する。
【0021】(流量制御弁の実施形態)図1は、本発明
の実施形態の流量制御弁の構造を示す縦断面図(図2中
のII−IIからみた断面図)であり、図2から図4
は、図1中の弁体とこの弁体によって切替えられる第
1、第2の流体通路をII−IIからみたもので、図2
は第2の流体通路が全閉状態、図3は第1の流体通路が
全閉状態、図4は第1の流体通路が全閉状態であって、
第2の流体通路が絞り状態であることを表す横断面図で
ある。
【0022】図1に示すように、流量制御弁1は、弁ハ
ウジング10と、弁体20と、駆動装置30と、減速装
置40と、リターンスプリング50等を含んで構成され
ている。
【0023】弁ハウジング10は、図1に示す如く、冷
却媒体を導入する第1、第2の流体通路11、12と、
冷却媒体を導出する第3の流体通路13と、後述する弁
体20を回動可能に支承する弁部14等を含んで構成さ
れている。第1の流体通路11と第2の流体通路12と
は、図2に示すように略直角に配置され、第3の流体通
路13は、第1、第2の流体通路11,12を含む平面
に対して略垂直に配置されている。この第1、第2、第
3の流体通路11、12、13は、図1に示すごとく、
第2、第3の流体通路12、13をそれぞれOリング1
2s、13sを介して、第1の流体通路11に一体的に
固定している。これにより、第1、第2、第3の流体通
路11、12、13は、各々を樹脂材で別体成形(但
し、第1の流体成形は後述の弁部14と一体成形)すれ
ば、安価な樹脂成形ができるので、製造コストを抑える
ことが可能である。次に、弁部14は、有底孔を有し、
第1、第2の流体通路11,12が貫通し、弁体20の
外周面20aを回転方向に摺動自在(以下、回動自在と
呼ぶ)に支承する内周壁14aと、中央には弁体20の
軸部20bが貫通するボス部14bとからなる。
【0024】なお、弁部14の詳細については後述す
る。次に、弁体20は、略円筒状であって、弁部14に
回転自在に支承される外周壁部20aと、減速装置40
を介して駆動装置30により駆動される軸部20bから
なる。なお、弁体20は、樹脂材等で成形され、図1に
示すように、肉盗み部20x、20yを設けるので、軽
量化でき、しかも、軸方向に弁部20の体格を、言換え
ると軸方向に流量制御弁1の体格を小型化することが可
能である。次に、軸部20bは、弁体20、特に外周壁
部20aの内面の中心軸上に同軸に配置されている。な
お、弁体20の回転方向は、図3中の矢印方向の如く、
駆動装置30により右、左方向に回動可能である。
【0025】なお、弁体20の詳細については後述す
る。次に、駆動装置30は、図1に示す如く、駆動装置
の下部に配設した減速装置を介して、弁体20を回動自
在に駆動するものであって、スッテピングモータ等の駆
動モータから構成され、駆動モータは、ステップモータ
以外に、ロータリソレノイドもしくはDCモータ等でも
よい。
【0026】以下、本発明の実施形態に適用したステッ
プモータにて説明する。駆動装置30は、その軸30a
に、ステップモータ30mが配設されて、このステップ
モータ30mに電流を供給し、所定の回転角度に回動す
るよう制御する駆動信号を入力するコネクタ30cを有
する。このコネクタ30cは、ステップモータ30mの
電磁駆動部と電気的に接続されているターミナル30c
jが固定されている。ステップモータ30mは、後述の
内燃機関の冷却装置にて説明するラジエータ側温度セン
サ421、バイパス通路側センサ422等の検出手段4
00より送られる各種の信号が受信され、運転状態に応
じて駆動信号を出力する制御回路よって、ターミナル3
0cjを介して、電気信号が入力されることにより回転
位置の制御が可能となる。
【0027】次に、減速装置40は、図1に示すように
2段遊星歯車を備えており、駆動装置30の軸30aの
先端部に一体的に形成されたサンギヤ41と、減速装置
40の保持部を形成し、内周面に歯車の歯を形成するリ
ングギヤ42と、サンギヤ41とリングギヤ42とに係
合し、両ギヤ41、42の間に配置されているプラネッ
トギヤ43と、プラネットギヤ43に支承され、弁体2
0の軸部20bと係合する出力軸44とからなる。この
減速装置40は、駆動装置30と弁体20との間に配設
され、駆動装置30が発生する駆動トルクを増大させて
弁体20に伝えるので、後述のリターンスプリングが付
勢されている弁体20の回動自在が可能となる。さら
に、2段遊星歯車構造(41、42、43の各ギヤによ
る減速構造)を採用するので、減速比を大きく設定で
き、しかも減速装置30の体格の小型化、言換えると流
体制御弁1の体格の小型化が可能である。
【0028】リターンスプリング50は、巻回部50a
と両端部50bとからなり、図1に示すように駆動装置
30と弁体20との間に配置され、駆動装置30の直下
に配置される減速装置40と弁体20とに付勢してい
る。この端部50bの一方は、減速装置40のプラネッ
トギヤ43に支承される出力軸44の径方向外周側に配
置された第1のストッパ44sに係合され、他方は、弁
ハウジング10に固定されるリターンスプリングガイド
51の径方向外周側に配置された第2のストッパ51s
に係合されている。このため、駆動装置30が作動しな
いときには、リターンスプリング50の付勢力によって
弁体20を回動させて、後述する常開状態とする構成説
明の如く、全閉とすることが可能である。
【0029】なお、駆動装置30および減速装置40と
弁ハウジング10を組付け固定する方法としては、図1
に示すように、駆動装置30の螺合部30dと減速装置
40の保持部を形成するリングギヤ42の上面螺合部4
2a、およびリングギヤ42の底面螺合部42bと弁ハ
ウジング10の螺合部10aは、Oリング91、92、
93を介して、固定用ボルト等の固定部材71、72に
よりそれぞれ固定されている。なお、安価な駆動装置を
用いた流量制御弁1を提供するため、他の装置で適用し
ている駆動装置30を流用したい場合には、本実施形態
の図1に示すごとく、プラネットギヤ43の軸方向の規
制部材として、スペーサ80を駆動装置30と減速装置
との間に挟み込んでもよい。これにより、スペーサ80
の駆動装置30側表面80aには、駆動装置30の下端
突起部30eを収納する凹部80cが形成でき、また裏
面80bには、プラネットギヤ43の軸方向の規制する
平面を形成できる。これにより、駆動装置30の減速装
置側の形状が、例えば図1に示す下端突起部30eがプ
ラネットギヤ43の軸部43aの上端面の一部で受け、
全面で受けうる形状で摩耗の耐久性等が懸念される場合
でも、他の装置で適用している駆動装置30を流用でき
るので、安価な流量制御弁1を提供することが可能であ
る。
【0030】ここで、本発明の実施形態の要部をなす弁
体20と弁ハウジング10の弁部14との弁構造と、駆
動装置30が非作動時における常開状態、いわゆる、ノ
ーマリオープンの流量制御弁構成について、図2〜図4
に従って以下説明する。
【0031】まず、弁体20と弁ハウジング10の弁部
14との弁構造について以下説明する。図2の第2の流
体通路12が全閉状態にある横断面図において、前述の
弁体20を回動可能に支承する弁部14、すなわち内周
壁14aには、図2に示すように、第1、第2の流体通
路11、12が貫通する開口部11a、12aに形成さ
れる弁座14abを備えている。この弁座14abと弁
体20の外周壁部20aの外周面20abとの間には、
後述する所定の隙間が設けられ、弁体20の外周面20
aと弁部14の弁座14abとが気密できる程度に離間
している。
【0032】また、冷却媒体が導入される流体通路1
1、12のうち、一方の第2の流体通路12が全閉状態
で、他方の第1の流体通路11が全開状態にあるとき、
導出通路である第3の流体通路13への冷却媒体の流れ
を妨げないように、弁体20は以下の特徴を有する。す
なわち、図2に示すように、内周部20aを一部切り欠
き、しかも軸部20bの外側にある外周壁部20aに径
方向に延びる円盤状部20cのうち、第1の流体通路1
1に対向する斜線部で表される領域を切欠いた切欠き部
20ccを形成する。なお、図2に示す如く、円盤状部
20cの切欠き部20ccとは別に、切欠き部20cd
を設ければ、第3の流体通路13への流れる冷却媒体の
流路面積の向上が図れるので望ましい。
【0033】次に、弁部14の弁座と、弁体20の外周
面20abとの間に形成する所定の隙間について以下説
明する。この隙間は、図2に示すように、弁部14の内
周壁14a、特に弁座14abの軸L1と弁体20の外
周面20abの軸L2とを偏心させて配置することで形
成される。すなわち、軸L1を中心とする半径RL1で
形成される弁座14abと、軸L2を中心とする半径R
L2で形成される外周面20abとにおいて、弁座14
abと外周面20abとの間に形成される隙間Cは、軸
L1と軸L2とを離間距離δだけ偏心させて配置するこ
とで形成される。これにより、図2に示すように隙間C
1、C2、C3を、0.03、0.03、0.9程度に
設定することができる。これにより、第2の流体通路1
2の全閉状態の隙間Cは0.03と小さく(図2参
照)、これに比べて、第1の流体通路11の全閉状態の
隙間Cは0.03から0.9となる。このため、常開状
態の第2の流体通路12の全閉位置から弁体20を図2
中右方向に回転させるとき、弁体20が回転するにつ
れ、弁座14abと弁体20の外周面20abとの隙間
δが増すので、流量制御中は、比較的大きな隙間を保つ
ことができる。これにより、弁体20を回動させて流量
制御弁1が冷却媒体の流量を制御するとき、冷却媒体に
含まれる異物等をかみ込むのを防止できる。なお、弁座
14ab以外の内周壁14aは、図2に示すように、凹
部14cdを設けて隙間を大きく設定することが望まし
い。これにより、冷却媒体中に含まれる異物等をかみ込
みうる隙間を有する部分を減らして、異物等のかみ込み
防止の向上ができる。
【0034】また、全閉状態を所定の隙間Cに管理でき
るので、流量制御弁1の作動中、つまり弁体20の外周
面20abが内周壁14aの弁座14abに沿って回動
することで冷却媒体の流量を可変に制御するとき、弁体
20を駆動する駆動装置30には、弁体20が内周壁1
4aに沿って回動するのに、所定の隙間Cだけ離間し当
接することはないので、抵抗力を生じない。このため、
弁体20を繰返し回動させる駆動装置30の信頼性が向
上できる。
【0035】なお、第1の流体通路11を、放熱等によ
って冷却された冷却媒体を導入する通路とし、第2の流
体通路12を、放熱等によって冷却されることなく、熱
負荷装置に冷却媒体を戻すバイパス通路とすれば、隙間
Cが比較的大きい第1の流体通路11の全閉状態として
は、熱負荷装置の起動直後、あるいは長期放置により冷
却媒体自体が外気温により冷やされていた後の起動直後
等が想定されるが、これらの各状態においては冷却媒体
の流動性が低下し、絞り、隙間等を流れにくくなってい
るため、気密が可能、あるいは冷却媒体が第1の流体通
路11から第3の流体通路13へ流出する漏れ量は僅か
であり問題はない。
【0036】さらに、本実施形態では、図2に示す第
1、第2の流体通路11,12をそれぞれ全開、全閉状
態とする常開状態(以下、第1の弁状態と呼ぶ)から、
駆動装置30によって弁体20を図2中右方向に回転さ
せて、第1、第2の流体通路11、12より導入する冷
却媒体のそれぞれの流量の比率を変え、図3に示す第
1、第2の流体通路11,12をそれぞれ全閉、全開状
態とする第2の弁状態にするだけでなく、さらに弁体2
0を右方向に回転させて第2の流体通路12の開口面積
を減ずる構成とする。なお、さらに弁体20を右方向に
回転させて第2の流体通路12の開口面積を減ずる状態
を以下、第3の弁状態と呼ぶ。これにより、第1、第2
の流体通路11、12から導入する冷却媒体の流量比を
切替えるだけでなく、第1の流体通路11を全閉後、さ
らに第2の流体通路12の開口面積を減ずる、つまり絞
ることができる。このため、例えば、後述する本発明の
流量制御弁を用いた内燃機関の冷却装置のごとく、ラジ
エータ200の放熱によって冷却される冷却媒体である
冷却水を、第1の流体通路11に導入し、ラジエータ2
00を通さず熱負荷装置である内燃機関100に戻す冷
却水を第2の流体通路12に導入する冷却装置の構成と
し、第1の流体通路11を全閉状態にしてラジエータ2
00を通さないようにして、しかも第2の流体通路12
の開口面積を減じることにより冷却水の循環量を絞れ
ば、冷却水温の上昇を早めることができるので、内燃機
関の始動時等の暖機運転を早めることが可能である。し
かも、本発明の実施形態は、駆動装置30が非作動のと
きには常開状態となるノーマリオープンの流量制御弁1
を提供するので、流量制御弁またはこれを制御する制御
係、例えば制御装置500が故障したとき、減速装置4
0と弁体20に付勢するリターンスプリング50の付勢
力によって機械的に第1の弁状態とする。このため、ラ
ジエータ200の放熱によって冷却された冷却水を内燃
機関100に戻す冷却水循環回路が確保されるので、内
燃機関100を安全な状態に維持できる。
【0037】次に、駆動装置30が非作動状態におい
て、第1、第2の流体通路11,12の一方を常開状態
とする、いわゆる、ノーマリオープンの流体制御弁1の
構成について、以下説明する。前述のように、リターン
スプリング50は、巻回部50aと両端部50bとから
なり、図1に示すように、減速装置20と弁体20とに
付勢し、端部50bの一方は、減速装置40を形成する
出力軸44の径方向外周側に配置された第1のストッパ
44sに係合され、他方は、弁ハウジング10に固定さ
れるリターンスプリングガイド51の径方向外周側に配
置された第2のストッパ51sに係合されている。
【0038】さらに、本実施形態では、図2に示す第1
の状態では、第1、第2のストッパ44s、51sは、
第2の流体通路12が全開状態となった直後、或いは更
に図2中左方向に弁体20が回転して隙間Cが零になる
前に、互いに当接するので、機械的に隙間Cが零となる
状態を阻止できる。これにより、弁体20の外周面20
abと弁部14の弁座14abとの間には常に隙間Cが
確保することができる。このため、弁体20の外周面2
0abと弁部14の弁座14abとが当接、或いは圧着
する程当接してしまうことはないので、例えば、弁体2
0の外周面20abと弁部14の弁座14abとの間を
異物等が通過する場合があったとしても、異物を一瞬挟
み込むだけで、異物を挟んで圧着してしまうようなこと
はない。このため、駆動装置30の誤作動により弁体2
0が過回動するときには、第1のスットパ44sと第2
のストッパ51sとが機械的スットパとなり、隙間Cが
零になることを防止するので、弁体20の外周面20a
bと弁座14abが圧着する等の2次故障を防止するこ
とができる。
【0039】したがって、駆動装置30が作動しないと
きには、リターンスプリング50の付勢力によって弁体
20を回動させて、第1の流体通路11を全開とするこ
とができる。すなわち、ノーマリオープンの流量制御弁
1の提供ができる。次に、本発明の流量制御弁1の作動
説明を図2〜図5に従って以下説明する。なお、図5
は、本実施形態の流量制御弁の開口特性を表す模式図で
ある。
【0040】本発明の流量制御弁1は、第1、第2の流
体通路11、12より導入する冷却媒体のそれぞれの流
量の流量比を可変に制御可能であり、しかも、第1の流
体通路11を全閉状態後、さらに回動して第2の流体通
路12の開口面積を減ずる弁構造を有し、その弁構造を
なす弁体20は、電気的に作動されるモータ30mから
なる駆動装置30により回転制御される構成となってい
るので、駆動装置の非作動時と作動時に分けて、以下説
明する。
【0041】(1)駆動装置の非作動時 駆動装置の非作動時、すなわち、駆動装置30のコネク
タ30cに固定されているターミナル30cjを介し
て、電気信号がモータ30mに入力されていないときに
は、減速装置40と弁体20とに付勢するリターンスプ
リング50により、弁体20は、図2に示す第2の流体
通路12を全閉とする回転位置に戻されている。なお、
リターンスプリング50の両端部50bと係合する第
1、第2のスットパ44s、51sとがお互いに当接し
合うことによって、機械的に弁体20の回転位置を第2
の流体通路12を全閉とする回転位置にすることが望ま
しい。
【0042】(2)電磁駆動装置の作動時 本実施形態の駆動装置30のモータ30mは、ステップ
モータが用いられている。このモータ30mを制御する
電気信号としては、弁体20を回動させる回転位置に応
じた駆動信号が、例えば、後述する流量制御弁1を用い
た内燃機関の冷却装置を構成する制御装置500から出
力される。さらに、この駆動信号により制御される駆動
装置30は、弁体20に付勢されたリターンスプリング
50の付勢力に抗して、減速装置40により駆動トルク
を増大させ、弁体20を所定の回転位置に駆動させる。
これにより、弁体20は、目標とする回転位置に回動し
て保持される。なお、上述の流量制御弁1の構造から制
御装置500から出力される駆動信号によって、第1、
第2の流体通路11、12の流量比を可変にする制御状
態(以下、第1、第2の流体通路の流量比を可変にする
状態と呼ぶ)と、第1の流体通路11を全閉状態にし、
しかもさらに回動して第2の流体通路12を絞る制御状
態(以下、第1、第2の流体通路を流れる流量を絞る状
態と呼ぶ)という2モードの流量制御が可能であるの
で、以下この2モードに分けて説明する。
【0043】第1、第2の流体通路の流量比を可変に
する状態 駆動装置30により弁体20を図2中右方向に回転させ
ることによって、図2に示す第1、第2の流体通路1
1,12をそれぞれ全開、全閉状態とする常開状態(第
1の弁状態)から、図3に示す第1、第2の流体通路1
1,12をそれぞれ全閉、全開状態とする第2の弁状態
まで、図5に示すように、第1、第2の流体通路11、
12の流量比を可変にすることができる。
【0044】第1、第2の流体通路を流れる流量を絞
る状態 図3に示す第2の弁状態後、さらに弁体20を右方向に
回転させるように駆動信号を制御装置500から駆動装
置30へ出力するとき、図4に示すごとく、第2の流体
通路12の開口面積を減じるように、弁体20を回転制
御する。なお、このとき、第1の流体通路は全閉状態で
あるので、第1、第2の流体通路を流れる流量は、第2
の流体通路12を流れる冷却媒体の流量で決まり、図5
に示すごとく、弁体20の回転位置に応じて第2の流体
通路、すなわち、第1、第2の流体通路の流量が絞られ
る。
【0045】(流量制御弁を用いた内燃機関の冷却装置
の実施形態)本発明の流量制御弁を用いた内燃機関の冷
却装置を車両用内燃機関の冷却装置に適用して具体化し
た実施形態を、図6〜図8に従って以下説明する。図6
は、本実施形態の流量制御弁を用いた内燃機関の冷却装
置の構成を表す模式図である。図7は、図6中の制御装
置にて実行される冷却水温制御のための制御処理を表す
フローチャートであり、図8は、運転状態が始動時運転
状態のとき、流量制御弁の流量調整のための制御処理を
表すフローチャートである。
【0046】図6に示すように、車両用内燃機関の冷却
装置は、水冷式の内燃機関100と、ラジエータ200
と、ラジエータ200を通さず内燃機関へ冷却媒体であ
る冷却水を戻すバイパス通路300と、流量制御弁1
と、内燃機関100の運転状態を検出する検出手段40
0と、検出手段400により検出された運転状態に応じ
て流量制御弁1の可変流量を制御する制御装置500と
を含んで構成されている。
【0047】水冷式の内燃機関100は、シリンダブロ
ック100aとシリンダヘッド100bとに、これら内
部に冷却水の通路、いわゆる、ウォータジャケットを設
けて、燃焼室100p周りのシリンダブロック100a
やシリンダヘッド100bの過熱を防止するために、後
述のラジエータ200により冷却された冷却水を循環さ
せて冷却される。なお、内燃機関100には、冷却水を
循環させるように図6に示すウォータポンプ600が設
けられている。
【0048】ラジエータ200は、ラジエータ本体20
0aと、リザーバタンク200bと、冷却ファン210
とを含んで構成されている。ラジエータ本体200a
は、一般に、図示しない冷却フィンを備えた複数のチュ
ーブと、それらを繋ぐアッパタンクとロアタンクからな
り、この冷却フィンに向けて、冷却ファンまたは車両の
走行によって生ずる風を送ることによって、冷却水を放
熱させて冷却する。なお、リザーバタンク200bは、
温度変化によって生じる冷却水容積の変化を吸収するた
めのものである。
【0049】バイパス通路300は、ラジエータ200
を通さずに、冷却水を内燃機関100へ戻すものであっ
て、図6に示すように、内燃機関100とラジエータ2
00との間を循環する冷却水回路の途中に設けられてい
る。バイパス通路300から内燃機関へ戻す冷却水の流
れは、ラジエータ300から内燃機関100へ戻す冷却
水の流れと合流し、この合流点には本発明の流量制御弁
1が設けられている。
【0050】なお、流量制御弁1の構造、作動は前述の
通りである。
【0051】検出手段400は、内燃機関100の運転
状態を検出する検出手段であって、車両用内燃機関の出
力、言換えると内燃機関の負荷状態を検出する負荷検出
手段410と、内燃機関の冷却装置の冷却水温から、運
転状態に起因する燃焼効率、冷却効果を検出する冷却水
温検出手段420とを含んで構成されている。負荷検出
手段410は、図6に示すスロットルポジションセンサ
411や、吸入吸気量センサ(図示せず)、内燃機関ま
たは車両の回転数センサ(図示せず)、O2センサ41
2、およびスタータスイッチ413等で構成され、例え
ば、スロットルポジションセンサ411により車両の加
速の有無、あるいは高負荷或いは中、低負荷か否か等の
運転状態を検出する検出信号が出力される。また、冷却
水温検出手段420は、図6に示すように、ラジエータ
側冷却水温Tr、バイパス通路側冷却水温Tb、および
ウォータポンプ600に流入するウォータポンプ冷却水
温Tpをそれぞれ検出するセンサ421、422、42
3が設けられている。
【0052】制御装置(以下、ECUと呼ぶ)500
は、マイクロコンピュータが使用され、内燃機関の冷却
装置の冷却水温を制御するための各種ソフトウェア処理
に必要なプログラムを記憶させた読出専用メモリー(R
OM)、このプログラムを実行する中央演算処理装置
(CPU)、プログラムに必要な変数を一時的に記憶す
る書き込み可能メモリー(RAM)などを主体として構
成されている。
【0053】また、ECU500には、上述の検出手段
400から出力された検出信号が入力されるとともに、
この検出手段400により検出した運転状態に応じて、
流量制御弁1に設けた駆動装置30に駆動信号が送られ
る。この駆動信号に応じて駆動装置30は、流量制御弁
1の弁体20を回動させて、目標とする回転位置に制御
する。これにより、流量制御弁1のラジエータ200に
対応する第1の流体通路11と、バイパス通路300に
対応する第2の流体通路12より導入される冷却水は、
それぞれの流量Vr、Vbの流量比Vrbを変えられ
て、第3の流体通路13を介して内燃機関100へ戻さ
れる。
【0054】ここで、ウォータポンプ冷却水温Tpは、
バイパス通路300から流量制御弁1に流入する熱量
と、ラジエータ200から流量制御弁1に流入する熱量
の混合であるから、数式1を満足する 数式1 Tp=(Tb×Vb+Tr×Vr)/(Vb+Vr) 数式1を、流量比Vrb=Vr/Vbとおいて変形する
と、数式2が得られる。
【0055】数式2 Vrb=(Tb−Tp)/(Tp−Tr) また、目標冷却水温をTmapとすると、数式2を用い
て数式3が得られる。
【0056】数式3 Vrb=(Tb−Tmap)/(Tmap−Tr) このとき、流量制御弁1の弁体20の回転位置と、流量
比Vrbを関係付けるマップを,ECU500に持て
ば、数式2と数式3の差分に応じた駆動信号を制御装置
500から駆動装置30に出力し、この駆動信号に応じ
て駆動装置30によって弁体20を回動させて、流量比
Vrbを目標冷却水温をTmapとなる目標流量比Vm
arbに制御することで、目標冷却水温をTmapに制
御することが可能である。
【0057】なお、本実施形態の内燃機関の冷却装置
は、図6に示すように、冷却水回路の途中に熱交換器9
00を設けてもよい。この熱交換器990は、車両居住
空間の暖房等に利用すれば、内燃機関100の熱負荷発
生で温められる冷却水を用いて暖房ができ、省燃費が可
能である。また、図6に示すように、冷却水回路の途中
にスロットルバルブ950を配置し、この内壁内部を冷
却水が循環されるようにすれば、スロットルバルブ95
0のアイシングを防止できる。
【0058】上述した構成を有する内燃機関の冷却装置
は、以下、このようにECU500にて実行される冷却
水温の制御処理について図7および図8に従って説明す
る。
【0059】図7に示すように、冷却水温の制御処理
は、S710(Sはステップを表す)では、各種情報読
み込みとして、スルットルポジションセンサ411、ス
タータスイッチ412等の負荷検出手段410から出力
される検出信号や、ラジエータ側冷却水温Tr、バイパ
ス通路側冷却水温Tb、およびウォータポンプ冷却水温
Tpを検出するセンサ421、422、423の水温検
出手段420から出力される検出信号等を読み込み、記
憶する。その後、S720に移行する。
【0060】なお、ラジエータ側冷却水温Tr、バイパ
ス通路側冷却水温Tb、およびウォータポンプ冷却水温
Tp等の変動がある検出信号については、予め定めた一
定周期の間に複数回、例えば2〜5回の検出信号を累積
し、この間に検出した回数で除することで平準化して、
求められた平均値を検出信号として読み込み、記憶する
代表値とするのが望ましい。
【0061】次に、S720では、S710にて読み込
んだ情報、すなわち負荷検出手段410から読み込んだ
検出信号から、負荷状態等の運転状態を判定する。運転
状態の判定は、例えば内燃機関100の回転数N、吸入
空気量F、噴射量Qからなる目標冷却水温Tmapマッ
プ(Tmap=f(N、F、Q))から、検出した運転
状態に応じた目標水温Tmapを求める。なお、吸入空
気量F、噴射量Qと、前述のO2センサ412からの検
出信号とから内燃機関の発生トルクを推定することが可
能であり、内燃機関の運転状態を検出して判定すること
が可能である。
【0062】S720にて、目標冷却水温Tmapを求
めた後、S730では、センサ421、422,423
にてそれぞれ検出したラジエータ側冷却水温Tr、バイ
パス通路側冷却水温Tb、およびウォータポンプ冷却水
温Tpと、目標冷却水温Tmapを、前述の数式2、お
よび数式3に代入して、それぞれ、実流量比Vrbと目
標流量比Vmarbを求める。このとき、Vmarbと
Vrbとの偏差、つまり|Vmarb−Vrb|が、所
定の誤差ε以下であるか否かを判定する。所定の誤差ε
より大きければ、目標流量比Vmarbとなる回転方向
に弁体20を回動させる。逆に、所定の誤差ε以下であ
れば、当該処理を終了する。
【0063】なお、上述の冷却水温の制御処理は、内燃
機関の燃焼状態が安定していることを前提に処理するも
のであって、始動時運転のように、内燃機関の燃焼状態
が通常運転時に比べて劣る場合は、以下に説明する流量
制御弁の流量調整制御処理を実行することが望ましい。
この流量調整制御処理を実行すれば、内燃機関の冷却装
置の冷却水回路を循環する冷却水量を絞ることができる
ので、始動時運転等の燃焼状態が悪い運転状態におい
て、冷却水温の上昇を早めて暖機運転を早めることがで
きる。このため、燃焼状態が悪いため燃料消費量が多い
始動時運転状態の期間を短縮できるので、早期に低燃費
走行が可能となる。
【0064】なお、本実施形態の内燃機関の冷却装置
は、前述の本発明の流量制御弁1の構造、作動方法に起
因して、流量制御弁で説明する作動、効果(内燃機関の
冷却装置を前提とする効果)を提供できることは言うま
でもない。
【0065】図8に示すように、流量制御弁1の流量調
整の制御処理は、S810にて、スタータスイッチ41
2がON状態であるか否かを判断し、ON状態であれ
ば、S830に移行する。逆に、OFF状態であれば、
S820にて、ウォータポンプ冷却水温Tpが、予め設
定した所定の水温Tpaより小さいか否かを判断し、所
定の水温Tpaより小さければ、S830に移行し、逆
に所定の水温Tpa以上であれば、当該処理を終了す
る。
【0066】次に、S830にて、第1の流体通路11
を全閉状態とし、かつ第2の流体通路12を絞る第3の
弁状態となるように、駆動装置30に駆動信号を出力し
て弁体20を回動させる。
【0067】S830にて第3の弁状態にした後、S8
40にて、ウォータポンプ冷却水温Tpが、所定の水温
Tpaに達したか否かを判断し、所定の水温Tpaより
小さければ、S830に戻りさらに冷却水回路を循環す
る冷却水量を絞る。逆に、所定の水温Tpa以上であれ
ば、S850に移行し、第1の流体通路11を全閉状態
とする第2の弁状態になるように弁体20を回動させ
る。つまり、絞りにより流量調整する制御を停止する。
これにより当該処理は終了する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の流量制御弁の構造を示す縦
断面図である。
【図2】図1中の弁体と、弁体によって切替えられる第
1、第2の流体通路をII−IIからみたもので、第2
の流体通路が全閉状態であることを表す横断面図であ
る。
【図3】第1の流体通路が全閉状態であることを表す横
断面図である。
【図4】第1の流体通路が全閉状態であって、第2の流
体通路が絞り状態であることを表す横断面図である。
【図5】本発明の実施形態の流量制御弁の開口面積特性
を表す特性図である。
【図6】本発明の実施形態の流量制御弁を用いた内燃機
関の冷却装置の構成を表す模式図である。
【図7】図6中の制御装置にて実行される冷却水温制御
のための制御処理を表すフローチャートである。
【図8】運転状態が始動時運転状態のとき、流量制御弁
の流量調整のための制御処理を表すフローチャートであ
る。
【符号の説明】 1 流量制御弁 10 弁ハウジンング 11、12 第1の流体通路、第2の流体通路(冷却媒
体を導入する流体通路) 13 第3の流体通路(冷却媒体を導出する通路) 14 弁部 14a 内周壁 14ab 弁座 20 弁体 20a 外周壁部 20ab 外周面 20b 軸部 20c 円盤状 20cc 切欠き部 30 駆動装置 30a 軸 30m モータ 30e 下端突起部 40 減速装置 41 サンギヤ 42 リングギヤ 43 プラネットギヤ 44 出力軸(プラネットギヤの支承部) 44s、51s 第1のストッパ、 第2のストッパ 50 リターンスプリング 50a 巻回部 50b 端部 100 内燃機関 100a シリンダブロック、シリンダヘッド 200 ラジエータ 300 バイパス通路 400 検出手段 413 スタータスイッチ 421、422、423 冷却水温を検出するセンサ
(ラジエータ側、バイパス通路側、ウォータポンプ側) 500 制御装置(ECU) 600 ウォータポンプ 900 熱交換器 950 スロットルバルブ C 隙間(弁体20の外周面20abと、弁部14の弁
座14abとの隙間) L1、L2 弁座14abの軸、外周面14abの軸 δ 離間距離(軸L1と軸L2との偏心距離) Tr、Tb、Tp 冷却水温(ラジエータ側、バイパス
通路側、ウォータポンプ側) Vr、Vb 冷却水の流量(ラジエータ200に対応す
る第1の流体通路11から導入される流量、バイパス通
路300に対応する第2の流体通路12から流入する流
量) Vrb 流量比(流量比率) Tmap、Vmarb 目標冷却水温、目標冷却水流量
比 ε 誤差
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16K 31/53 F16K 31/53 // F16K 31/04 31/04 G K (72)発明者 ▲高▼橋 栄三 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 太田 政孝 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3H053 AA03 AA35 BA04 BD10 CA01 DA04 DA12 3H062 AA07 AA13 BB33 CC02 HH04 HH08 HH09 3H063 AA05 BB24 BB50 DB36 FF01 GG08 GG14 3H067 AA12 AA23 CC04 CC49 CC60 DD03 DD12 DD32 EA02 EA13 FF12 FF17 GG23 GG24

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷却媒体を導入する第1の流体通路、お
    よび第2の流体通路と、前記冷却媒体を導出する第3の
    流体通路とを備えた弁ハウジングと、 前記弁ハウジング内に回動可能に支承され、前記第1の
    流体通路と前記第2の流体通路より導入される前記冷却
    媒体の流量を切替える弁体と、 前記弁体を回動自在に駆動する駆動装置とを備えた流量
    制御弁において、 前記駆動装置と前記弁体との間には、前記駆動装置の駆
    動トルクを増加させる減速装置と、前記減速装置を介し
    て駆動される前記弁体に付勢するリターンスプリングと
    を備え、 前記駆動装置が作動していないときには、前記第1の流
    体通路または前記第2の流体通路の一方は、前記リター
    ンスプリングにより前記弁体を回動させて全開とするこ
    とを特徴とする流量制御弁。
  2. 【請求項2】 前記弁体は、前記第1の流体通路、およ
    び前記第2の流体通路のそれぞれが前記弁ハウジングの
    内周壁を貫通する開口部に形成される弁座と離間するこ
    とで、前記流体通路の開口面積を可変にするものであっ
    て、 前記第1の流体通路と前記第2の流体通路は、前記駆動
    装置が作動しないときいずれか一方の流体通路が全開状
    態を形成し、他方の流体通路が全閉状態を形成する際
    に、前記弁体と前記弁座の間に形成される隙間が、前者
    よりも後者の方が小さくなるように、前記内周壁の軸と
    前記弁体の軸は偏心して配置されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の流量制御弁。
  3. 【請求項3】 前記弁体は、前記第1の流体通路または
    前記第2の流体通路の一方を全閉後、さらに回動して他
    方の開口面積を減ずることを特徴とする請求項1または
    請求項2に記載の流量制御弁。
  4. 【請求項4】 前記リターンスプリングは、巻回部と両
    端部とからなり、 該両端部を係止する第1のストッパと第2のストッパ
    は、前記弁体が前記弁座との前記隙間を減ずる方向へ回
    動するとき、前記隙間が零になる前に、互いに当接する
    ように配置されていることを特徴とする請求項3に記載
    の流量制御弁。
  5. 【請求項5】 前記減速装置は、2段遊星歯車を備えて
    いることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか
    一項に記載の流量制御弁。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5のいずれか一項に
    記載の流量制御弁を用いた内燃機関の冷却装置であっ
    て、 水冷式内燃機関の冷却水回路の冷却水を放熱によって冷
    却するラジエータと、 前記内燃機関と前記ラジエータとの間に配置され、前記
    ラジエータを通さずに前記内燃機関へ前記冷却水を戻す
    バイパス通路と、 前記ラジエータと前記バイパス通路とからそれぞれ前記
    内燃機関へ戻る前記冷却水が合流する前記冷却水回路に
    配設され、前記内燃機関へ戻すそれぞれの冷却水流量を
    制御する前記流量制御弁と、 前記内燃機関の運転状態を検出する検出手段と、 前記検出手段から送信される信号に基いて前記流量制御
    弁の可変流量を制御する制御回路とを備え、 前記検出手段で検出される運転状態に応じて、前記制御
    回路より出力される駆動信号に基いて前記冷却水の温度
    を制御することを特徴とする内燃機関の冷却装置。
  7. 【請求項7】 前記検出される運転状態が始動時運転状
    態のときには、前記ラジエータの後流に配設される前記
    第1の流体通路と、前記バイパス通路の後流に配設され
    る前記第2の流体通路において、前記第1の流体通路を
    全閉状態に保ち、前記第2の流体通路の開口面積を減ず
    るように制御されることを特徴とする請求項6に記載の
    内燃機関の冷却装置。
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