JP2002098102A - 流体作動装置 - Google Patents

流体作動装置

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JP2002098102A
JP2002098102A JP2000286970A JP2000286970A JP2002098102A JP 2002098102 A JP2002098102 A JP 2002098102A JP 2000286970 A JP2000286970 A JP 2000286970A JP 2000286970 A JP2000286970 A JP 2000286970A JP 2002098102 A JP2002098102 A JP 2002098102A
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fluid
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JP2000286970A
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Jun Fujimoto
潤 藤本
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DMG Mori Co Ltd
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Mori Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、省エネルギ化を図ることの
できる流体作動装置を提供することにある。 【解決手段】 本発明の流体作動装置1は、電動モータ
Mにより駆動され、作動油を主管路10に吐出する油圧
ポンプPと、主管路10に接続される電磁切換え弁2,
3と、電磁切換え弁2,3に給排管路11〜13を通し
て接続され、該電磁切換え弁2,3の切換えにより作動
油が供給/排出される油圧シリンダ4,5と、給排管路
11〜13中に配設され、電磁切換え弁2,3から油圧
シリンダ4,5への作動油の流れのみを許容する逆止弁
6と、逆止弁6を強制的に開弁させる流体を、該逆止弁
6に導入するパイロット管路7とを備えてなるものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリンダなどのア
クチュエータを作動流体により作動させる流体作動装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の流体作動装置の一例としては、図
2に示すものがある。図2は、従来の流体作動装置を示
す油圧回路図である。図2において、流体作動装置61
は、2つの油圧シリンダ(アクチュエータ)62,63
を同時に作動するものである。この流体作動装置61
は、電動モータMに連結された油圧ポンプPを備えてい
る。この電動モータMは、制御装置64により駆動又は
停止される。油圧ポンプPは、電動モータMにより駆動
され、油タンクTから作動油65を吸引し、該作動油6
5を加圧して主管路67に吐出する。なお、油タンクT
の作動油65は、フィルタ68を通して油圧ポンプPに
吸引される。
【0003】主管路67は、2つに分岐され、電磁切換
え弁68,69の夫々に接続されている。電磁切換え弁
68は、3つの切換え位置c1〜c3を有し、給排管路
70,71を通して油圧シリンダ62に接続されてい
る。また、電磁切換え弁68は、排液管路72により油
タンクTに接続されている。一方、電磁切換え弁69
は、2つの切換え位置d1,d2を有し、給排管路73
を通して油圧シリンダ63に接続されている。また、電
磁切換え弁69は、排液管路74により油タンクTに接
続されている。なお、各電磁切換え弁68,69は、制
御装置64からの切換え信号により各切換え位置c1〜
c3、d1,d2にそれぞれ切換えられる。
【0004】油圧シリンダ62は、2つの圧油室75,
76を有する復動シリンダであって、各圧油室75,7
6の夫々には給排管70,71が接続されている。油圧
シリンダ63は、1つの圧油室77を有するバネ付き単
動シリンダであって、圧油室77には給排管路73が接
続されている。
【0005】この流体作動装置61は、制御装置64の
切換え指令により電磁切換え弁68を切換え位置c1か
らc2に切換え、電磁切換え弁69を切換え位置d1に
切換える。これにより、油圧シリンダ62は、圧油室7
5が給排管路70、排液管路72を通して油タンクTに
接続され、圧油室76が給排管路71、主管路67を通
して油圧ポンプPに接続される。また、油圧シリンダ6
3は、圧油室77が給排管路73、主管路67を通して
油圧ポンプPに接続される。各電磁切換え弁68,69
の切換えと同時に、制御装置64の指令電力により電動
モータMを駆動し、油圧ポンプPから加圧した作動油を
主管路67に吐出する。
【0006】主管路67に吐出された作動油は、各電磁
切換え弁68,69、各給排管路71,73を通して、
各油圧シリンダ62,63の圧油室76,77に供給さ
れる。これにより、油圧シリンダ62は、圧油室76に
供給される作動油によりロッド78を進出させる。ま
た、油圧シリンダ63は、圧油室77に供給される作動
油によりバネ79に抗してロッド80を進出させる。
【0007】また、流体作動装置61は、各油圧シリン
ダ62,63のロッド78,80を進出させた状態か
ら、制御装置64の切換え指令により電磁切換え弁68
を切換え位置c2からc3に切換え、電磁切換え弁69
を切換え位置d1からd2に切換える。これにより、油
圧シリンダ62は、圧油室75が給排管路70、主管路
67を通して油圧ポンプPに接続され、圧油室76が給
排管路71、排液管路72を通して油タンクTに接続さ
れる。また、油圧シリンダ63は、圧油室77が給排管
路73、排液管路74を通して油タンクTに接続され
る。
【0008】そして、主管路67に吐出された作動油
は、電磁切換え弁68、給排管路70を通して油圧シリ
ンダ62の圧油室75に供給される。これにより、油圧
シリンダ62は、圧油室75内に供給される作動油によ
り圧油室76内から作動油を油タンクTに排出しながら
ロッド78を退避させる。一方、油圧シリンダ63は、
バネ79により圧油室77から作動油を油タンクTに排
出しながらロッド80を退避させる。なお、流体作動装
置61は、非作動時において、電磁切換え弁68を切換
え位置c1に切換えており、油圧シリンダ62の各圧油
室75,76を油タンクTに接続している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の流体作動装置6
1では、各電磁切換え弁68,69を切換えて作動油を
油圧シリンダ62,63の各圧油室76,77に供給す
ることにより、該各油圧シリンダ62,63を作動して
いる。従って、各油圧シリンダ62,63の作動状態を
保持するためには、電動モータM、油圧ポンプPを駆動
して、加圧した作動油を各圧油室76,77に供給し続
けなければならない。このことは、電動モータMに指令
電力を出力し続けなければならず、各油圧シリンダ6
2,63の作動において、多くの電力を消費するという
問題があった。また、電動モータMや油圧ポンプPを駆
動し続けることは、これらの寿命を短くする。
【0010】本発明の目的は、省エネルギ化を図ること
のできる流体作動装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段及びその効果】本発明の請
求項1に記載の流体作動装置は、原動機により駆動さ
れ、作動流体を主管路に吐出する流体ポンプと、主管路
に接続される切換え弁と、切換え弁に給排管路を通して
接続され、該切換え弁の切換えにより作動流体が供給/
排出されるアクチュエータと、給排管路中に配設され、
切換え弁からアクチュエータへの作動流体の流れのみを
許容する逆止弁と、逆止弁を強制的に開弁させる流体
を、該逆止弁に導入するパイロット管路とを備えてなる
ものである。
【0012】この請求項1に記載の流体作動装置では、
切換え弁を切換えると同時に、原動機により流体ポンプ
を駆動させる。流体ポンプは、加圧した作動流体を主管
路に吐出し、該作動流体を主管路、切換え弁を通して給
排管路に流れ込ませる。給排管路に流れ込んだ作動流体
は、その流体圧により逆止弁を開弁し、アクチュエータ
に供給される。これにより、アクチュエータは、供給さ
れる作動流体により作動し、又は作動流体を排出しなが
ら作動する。
【0013】そして、アクチュエータの作動状態を保持
するには、原動機、流体ポンプの駆動を停止することに
より、アクチュエータに対する作動流体の供給を停止す
る。このとき、給排管路中にある逆止弁は、アクチュエ
ータに供給された作動流体が切換え弁側へ流れるのを阻
止し、閉弁する。これにより、原動機、流体ポンプの駆
動を停止しても、アクチュエータの作動状態を保持する
ことができる。
【0014】また、アクチュエータの作動状態を解放す
るには、パイロット管路から流体を逆止弁に導入し、該
逆止弁を強制的に開弁させる。これにより、アクチュエ
ータに供給された作動流体は、給排管路、逆止弁を通し
て切換え弁から排出され、アクチュエータの作動状態を
解放する。
【0015】このように、請求項1に記載の流体作動装
置によれば、アクチュエータを作動した後、原動機、流
体ポンプを停止しても、逆止弁によりアクチュエータの
作動状態を保持できる。これにより、アクチュエータを
作動状態にした以降は、原動機、流体ポンプを停止でき
るので、原動機を駆動するための電力などエネルギ消費
を零にすることができる。この結果、省エネルギ化を図
った流体作動装置を提供することが可能となる。また、
原動機や流体ポンプの寿命も長くなる。
【0016】本発明における請求項2に記載の流体作動
装置は、請求項1に記載のものに、逆止弁よりアクチュ
エータ側の給排管路に接続され、アクチュエータに供給
される作動流体の圧力を検出する圧力センサを有し、該
圧力センサの検出信号に基づいて原動機の駆動/停止を
制御するようにしたものである。
【0017】この請求項2に記載の流体作動装置では、
原動機、流体ポンプを駆動し、作動流体の吐出を開始す
ると、圧力センサによりアクチュエータに供給される作
動流体の圧力を検出する。そして、圧力センサにより検
出される作動流体が所定圧になると、この検出信号に基
づいて原動機を停止する。これにより、圧力センサは、
アクチュエータに供給される作動流体の圧力を検出する
ことで、間接的にアクチュエータの作動状態を検出でき
る。
【0018】このように、請求項2に記載の流体作動装
置によれば、請求項1に記載の効果に加えて、圧力セン
サによりアクチュエータの作動状態を間接的に検出し、
この検出信号に基づき原動機を停止するので、自動的に
アクチュエータの作動、保持、及び原動機の駆動/停止
を実行することが可能となる。
【0019】本発明となる請求項3に記載の流体作動装
置は、請求項1又は請求項2に記載のものに、パイロッ
ト管路を主管路に接続し、該主管路から作動流体を逆止
弁に導入すると共に、逆止弁を作動流体により強制的に
開弁されるようにしたものである。
【0020】この請求項3に記載の流体作動装置では、
アクチュエータの作動状態を解放するとき、原動機、流
体ポンプを駆動し、作動流体をパイロット管路から逆止
弁に導入する。逆止弁は、パイロット管路を通して導入
される作動流体により強制的に開弁される。これによ
り、アクチュエータに供給された作動流体を、給排管
路、逆止弁を通して切換え弁から排出して、アクチュエ
ータの作動状態を解放する。
【0021】このように、請求項3に記載の流体作動装
置によれば、請求項1又は請求項2に記載の効果に加え
て、流体ポンプから吐出する作動流体、即ち、アクチュ
エータを作動させる作動流体を用いて、逆止弁を強制的
に開弁できるので、別途、逆止弁を強制的に開弁するた
めの流体を発生する流体発生源などを設ける必要がなく
なる。この結果、コンパクトで低価格の流体作動装置を
提供することが可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態におけ流体作動
装置について、図面を参照して説明する。図1は、流体
作動装置を示す油圧回路図である。なお、図1の流体作
動装置は非作動状態を示している。
【0023】図1において、流体作動装置1は、作動油
(作動流体)により、例えば、2つのアクチュエータを
作動するものである。この流体作動装置1は、油圧ポン
プPと、電磁切換え弁2,3と、油圧シリンダ(アクチ
ュエータ)4,5と、複数の逆止弁6と、パイロット管
路7と、複数の圧力センサ8及び制御装置19などを備
えている。
【0024】図1に示すように、油圧ポンプPは、原動
機となる電動モータMに連結されている。電動モータM
は、制御装置19からの指令電力により駆動され、油圧
ポンプPを駆動させる。油圧ポンプPは、駆動により油
タンクTから作動油9を吸引し、該作動油9を加圧して
主管路10に吐出する。油圧タンクTの作動油9は、フ
ィルタ25を通して油圧ポンプPに吸引される。この主
管路10は、2つに分岐されており、各電磁切換え弁
2,3の夫々に接続されている。
【0025】図1に示すように、電磁切換え弁2は、3
つの切換え位置a1〜a3を有し、給排管路11,12
を通して油圧シリンダ4に接続されている。この電磁切
換え弁2は、制御装置19の切換え指令(電力)により
各切換え位置a1〜a3に切換えられる。また、電磁切
換え弁2は、非作動状態において、切換え位置a1にさ
れており、各給排管路11,12を排液管14により油
タンクTに接続している。一方、電磁切換え弁3は、2
つの切換え位置b1,b2を有し、給排管路13を通し
て油圧シリンダ5に接続されている。この電磁切換え弁
3は、排液管路15により油タンクTに接続され、制御
装置19の切換え指令(電力)により各切換え位置b
1,b2に切換えられる。また、電磁切換え弁3は、非
作動状態において、切換え位置b1にされており、給排
管路13を主管路10に接続している。
【0026】図1に示すように、油圧シリンダ4は、2
つの圧油室16,17を有する復動シリンダであって、
各圧油室16,17には各給排管路11,12の夫々が
接続されている。一方、油圧シリンダ5は、1つの圧油
室18を有するバネ付き単動シリンダであって、圧油室
18には給排管路13が接続されている。
【0027】図1に示すように、複数の逆止弁6は、各
給排管路11〜13中の夫々に配設されている。これら
各逆止弁6は、電磁切換え弁2,3から油圧シリンダ
4,5への作動油の流れのみを許容して開弁する。即
ち、各逆止弁6は、各油圧シリンダ4,5に供給した作
動油が各電磁切換え弁2,3に流れるのを阻止して閉弁
する。
【0028】図1に示すように、パイロット管7は、主
管路10に接続されている。また、パイロット管路7
は、3つに分岐されて各逆止弁6に接続されている。こ
のパイロット管路7は、油圧ポンプPから主管路10に
吐出される作動油を、各逆止弁6に導入し、該各逆止弁
6を強制的に開弁させる。
【0029】図1に示すように、複数の圧力センサ8
は、作動油の圧力によりON/OFFされる圧力スイッ
チ(以下、「圧力スイッチ8」という。)である。各圧
力スイッチ8は、各逆止弁6より各油圧シリンダ4,5
側の各給排管路11〜13の夫々に接続されている。こ
れら各圧力スイッチ8は、各油圧シリンダ4,5の各圧
油室16〜18に供給される作動油が所定圧になると、
ONして検出信号fを制御装置19に出力する。
【0030】図1に示すように、制御装置19は、電動
モータMの駆動/停止を制御する。この制御装置19
は、各圧力スイッチ8からの検出信号fを入力すると、
電動モータMの駆動を停止する。また、制御装置19
は、各電磁切換え弁2,3の切換えを制御する。
【0031】次に、流体作動装置1の作動について、図
1により説明する。なお、流体作動装置1は、図1に示
すような非作動状態となっている。
【0032】図1に示すように、各油圧シリンダ4,5
を作動するには、制御装置19から電磁切換え弁2に切
換え指令(電力)を出力する。電磁切換え弁2は、切換
え指令により切換え位置a1からa2に切換えられる。
これにより、油圧シリンダ4は、圧油室16が給排管路
11、逆止弁6及び排液管路14を通して油タンクTに
接続され、圧油室17が給排管路12、逆止弁6及び主
管路10を通して油圧ポンプPに接続される。また、油
圧シリンダ5は、非作動状態において、圧油室18が給
排管路13、逆止弁6及び主管路10を通して油圧ポン
プPに接続される。
【0033】図1に示すように、電磁切換え弁2の切換
えと同時に、制御装置19は電動モータMに指令電力を
出力し、該電動モータMを駆動する。この電動モータM
の駆動により、油圧ポンプPも駆動される。油圧ポンプ
Pは、駆動により油タンクTから作動油9を吸引し、該
作動油9を加圧して主管路10に吐出する。
【0034】図1に示すように、主管路10に吐出され
た作動油は、電磁切換え弁2、給排管路12を通して油
圧シリンダ4の圧油室17に供給される。このとき、給
排管路12の逆止弁6は、電磁切換え弁2から流れ込む
作動油により開弁され、該作動油を油圧シリンダ4に流
す。
【0035】また、図1に示すように、主管路10に吐
出された作動油は、電磁切換え弁3、給排管路13を通
して油圧シリンダ5の圧油室18に供給される。このと
き、給排管路13の逆止弁6は、電磁切換え弁3から流
れ込む作動油により開弁され、該作動油を油圧シリンダ
5に流す。
【0036】さらに、図1に示すように、主管路10に
吐出された作動油は、パイロット管路7を通して各逆止
弁6に導入され、該作動油により各逆止弁6を強制的に
開弁させる。
【0037】上述のように、電磁切換え弁2を切換え、
油圧ポンプPから作動油を主管路10に吐出すると、油
圧シリンダ4は、圧油室17に供給される作動油により
ロッド20を進出させる。一方、油圧シリンダ5は、圧
油室18に供給される作動油によりバネ21に抗してロ
ッド22を進出させる。これにより、各油圧シリンダ
4,5の作動が開始される。
【0038】続いて、図1に示すように、各油圧シリン
ダ4,5に供給される作動油が所定圧になると、該作動
油の圧力により各給排管路12,13の各圧力スイッチ
8がONする。そして、各圧力スイッチ8は、検出信号
fを制御装置19に出力する。制御装置19は、各圧力
スイッチ8からの検出信号fを入力すると、各油圧シリ
ンダ4,5が所望の作動状態(作動位置)になったと判
断し、電動モータMに対する指令電力の出力を停止す
る。これにより、電動モータM、油圧ポンプPが停止さ
れ、各油圧シリンダ4,5への作動油の供給が停止され
る。
【0039】図1に示すように、作動油の供給を停止す
ると、油圧シリンダ4の圧油室17と油圧シリンダ5の
圧油室18とに供給された作動油は、各逆止弁6を閉弁
するように作用し、該各逆止弁6により各電磁切換え弁
2,3側に流れ出すことが阻止される。これにより、各
油圧シリンダ4,5は、所望の作動状態(作動位置)に
保持される。このように、各給排管路12,13の逆止
弁6により、各油圧シリンダ4,5に供給された作動油
を各圧油室17,18に保持、滞留できるので、例え、
電動モータMを停止しても、各油圧シリンダ4,5の作
動状態を保持することができる。
【0040】なお、何らかの原因により、各圧油室1
7,18の作動油の圧力が下がると、各給排管路12,
13の圧力スイッチ8がOFFする。そして、制御装置
19は、各圧力センサ8から検出信号fを入力しなくな
り、電動モータMに指令電力を出力し、該電動モータM
を駆動する。これにより、油圧ポンプPは、作動油を主
管路10に吐出し、各油圧シリンダ4,5の圧油室1
7,18に作動油を供給し補充する。続いて、圧力スイ
ッチ8が再びONになると、制御装置19は電動モータ
Mを停止する。
【0041】また、図1に示すように、各油圧シリンダ
4,5の作動状態を解放するには、制御装置19から各
電磁切換え弁2,3に切換え指令(電力)を出力する。
電磁切換え弁2は、切換え指令により切換え位置a2か
らa3に切換えられる。これにより、油圧シリンダ4
は、圧油室16が給排管路11、逆止弁6及び主管路1
0を通して油圧ポンプPに接続され、圧油室17が給排
管路12、逆止弁6及び排液路14を通して油タンクT
に接続される。また、電磁切換え弁3は、切換え指令に
より切換え位置b1からb2へ切換えられる。これによ
り、油圧シリンダ5は、圧油室18が給排管路13、逆
止弁6及び排液管路15を通して油タンクTに接続され
る。
【0042】図1に示すように、各電磁切換え弁2,3
の切換えと同時に、制御装置19は電動モータMに指令
電力を出力し、該電動モータMを駆動する。そして、油
圧ポンプPは、電動モータMにより駆動され、加圧した
作動油を主管路10に吐出する。主管路10に吐出され
た作動油は、電磁切換え弁2、給排管路11及び逆止弁
6を通して油圧シリンダ4の圧油室16に供給される。
また、作動油は、パイロット管路7を通して各逆止弁6
に導入される。これにより、各逆止弁6は、作動油によ
り強制的に開弁される。
【0043】図1に示すように、各逆止弁6が強制的に
開弁されると、油圧シリンダ4は、圧油室16に供給さ
れる作動油によりロッド20を退避させる。これと同時
に、圧油室17の作動油は、給排管路12、強制的に開
弁された逆止弁6及び排液管路14を通して油タンクT
に排出される。一方、油圧シリンダ5は、バネ21によ
りロッド22を退避させる。これと同時に、圧油室18
の作動油は、給排管路13、強制的に開弁された逆止弁
6及び排液管路15を通して油タンクTに排出される。
【0044】そして、各油圧シリンダ4,5が非作動状
態になると、制御装置19は電動モータMに対する指令
(電力)の出力を停止する。これにより、電動モータ
M、油圧ポンプPが停止され、各油圧シリンダ4,5へ
の作動油の供給を停止する。
【0045】このように、本発明の流体作動装置1によ
れば、各油圧シリンダ4,5を作動した後、電動モータ
M、油圧ポンプPを停止しても、逆止弁6により各油圧
シリンダ4,5の作動状態を保持できる。これにより、
各油圧シリンダ4,5を作動状態にした以降は、電動モ
ータM、油圧ポンプPを停止できるので、電動モータM
を駆動するための電力などのエネルギ消費を零にするこ
とができる。この結果、省エネルギ化を図った流体作動
装置1を提供することが可能となる。また、電動モータ
Mや油圧ポンプPの寿命も長くなる。
【0046】なお、本発明の流体作動装置1は、図1に
示するものに限定されるものでなく、次のような態様も
採用することができる。 (1)油圧シリンダ4,5などのアクチュエータの数
は、2つに限定されるものでなく、1又は3以上であっ
ても良い。また、アクチュエータとしては、油圧モータ
などを採用できる。 (2)パイロット管路7は主管路10に接続する他に、
別途に設けた油圧ポンプに接続し、該油圧ポンプから吐
出された作動油により各逆止弁6を強制的に開弁させて
も良い。 (3)流体作動装置1としては、油圧回路に限定され
ず、空気圧回路とすることもできる。 (4)切換え弁2,3としては、電磁切換え弁の他に、
パイロット型の切換え弁を用いることもできる。 (5)原動機としては、電動モータMに限定されず、エ
ンジンなどにより油圧ポンプPを駆動させても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の流体作動装置を示す油圧回路図であ
る。
【図2】従来の流体作動装置を示す油圧回路図である。
【符号の説明】
1 流体作動装置 2 電磁切換え弁 3 電磁切換え弁 4 油圧シリンダ(アクチュエータ) 5 油圧シリンダ(アクチュエータ) 6 逆止弁 7 パイロット管路 8 圧力スイッチ(圧力センサ) 10 主管路 11 給排管路 12 給排管路 13 給排管路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原動機により駆動され、作動流体を主管
    路に吐出する流体ポンプと、 前記主管路に接続される切換え弁と、 前記切換え弁に給排管路を通して接続され、該切換え弁
    の切換えにより前記作動流体が供給/排出されるアクチ
    ュエータと、 前記給排管路中に配設され、前記切換え弁から前記アク
    チュエータへの前記作動流体の流れのみを許容する逆止
    弁と、 前記逆止弁を強制的に開弁させる流体を、該逆止弁に導
    入するパイロット管路とを備えてなることを特徴とする
    流体作動装置。
  2. 【請求項2】 前記逆止弁より前記アクチュエータ側の
    前記給排管路に接続され、前記アクチュエータに供給さ
    れる前記作動流体の圧力を検出する圧力センサを有し、
    該圧力センサの検出信号に基づいて前記原動機の駆動/
    停止を制御するようにしたことを特徴とする請求項1に
    記載の流体作動装置。
  3. 【請求項3】 前記パイロット管路は、前記主管路に接
    続され、該主管路から前記作動流体を前記逆止弁に導入
    すると共に、 前記逆止弁は、前記作動流体により強制的に開弁される
    ようにしたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記
    載の流体作動装置。
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