JP2002097400A - 偽造防止用筆記具 - Google Patents
偽造防止用筆記具Info
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- JP2002097400A JP2002097400A JP2000329688A JP2000329688A JP2002097400A JP 2002097400 A JP2002097400 A JP 2002097400A JP 2000329688 A JP2000329688 A JP 2000329688A JP 2000329688 A JP2000329688 A JP 2000329688A JP 2002097400 A JP2002097400 A JP 2002097400A
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- JP
- Japan
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- luminescent material
- organic dye
- writing
- based luminescent
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、重要書類の偽造防止用として提供さ
れる、筆記用具に関するものである。 【構成】通常は無色透明であり、ブラックライト(1)
によって発色する油溶性の有機染料系ルミネッセンス素
材(2)をインキとして用いた、偽造防止を目的とした
筆記具(3)。
れる、筆記用具に関するものである。 【構成】通常は無色透明であり、ブラックライト(1)
によって発色する油溶性の有機染料系ルミネッセンス素
材(2)をインキとして用いた、偽造防止を目的とした
筆記具(3)。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、重要書類の偽造防止用
として提供される、筆記用具に関するものである。
として提供される、筆記用具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から偽造防止用にはブラックライト
(360nmをピークとする300nm〜400nm)
の照射により輝度を有する発色材料として、ルミネッセ
ンス素材が紙幣やパスポート等に利用されてきたが、従
来からのルミネッセンス素材は無機系の顔料であるため
に、溶解性が悪く分散系となるため筆記用具のインキと
して用いるには難点があった。また無機系顔料は白色で
あるため、筆記用具のインキとして用いても白色に近い
痕跡が残り、機密保持に難点があった。
(360nmをピークとする300nm〜400nm)
の照射により輝度を有する発色材料として、ルミネッセ
ンス素材が紙幣やパスポート等に利用されてきたが、従
来からのルミネッセンス素材は無機系の顔料であるため
に、溶解性が悪く分散系となるため筆記用具のインキと
して用いるには難点があった。また無機系顔料は白色で
あるため、筆記用具のインキとして用いても白色に近い
痕跡が残り、機密保持に難点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ルミネッセ
ンス素材をインキとして用いて、痕跡を残さない簡便な
偽造防止用としての筆記具を提供することを課題とする
ものである。
ンス素材をインキとして用いて、痕跡を残さない簡便な
偽造防止用としての筆記具を提供することを課題とする
ものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、ルミネッセンス素材を従来一般に使用
されている無機系の顔料タイプから、有機溶剤に任意に
溶解する有機染料系タイプに変え、かつ常温において揮
発性を有する有機溶剤に溶解した有機染料系ルミネッセ
ンス素材(2)そのものをインキとして用いることによ
って、そのインキを用いた筆記具(3)で筆記したサイ
ンおよび文章は、有機溶剤成分は室温にて揮発し、かつ
残留する有機染料系ルミネッセンス素材も全く痕跡を残
さないので、本人以外には筆記したことが分からず、ブ
ラックライト(1)を照射する事によってルミネッセン
ス素材の痕跡を認識することができ、有機染料系ルミネ
ッセンス素材を用いていない偽造文書と容易に区別する
ことができる。
めに、本発明は、ルミネッセンス素材を従来一般に使用
されている無機系の顔料タイプから、有機溶剤に任意に
溶解する有機染料系タイプに変え、かつ常温において揮
発性を有する有機溶剤に溶解した有機染料系ルミネッセ
ンス素材(2)そのものをインキとして用いることによ
って、そのインキを用いた筆記具(3)で筆記したサイ
ンおよび文章は、有機溶剤成分は室温にて揮発し、かつ
残留する有機染料系ルミネッセンス素材も全く痕跡を残
さないので、本人以外には筆記したことが分からず、ブ
ラックライト(1)を照射する事によってルミネッセン
ス素材の痕跡を認識することができ、有機染料系ルミネ
ッセンス素材を用いていない偽造文書と容易に区別する
ことができる。
【0005】
【作用】上記の構成によれば、筆記具(3)のインキに
有機染料系ルミネッセンス素材(2)の他にバインダー
やメジウムを含まないようにすれば、筆記した部分に有
機溶剤成分が残留しないので紙面に油分の浸透したしみ
が残らず、これにブラックライト(300nm〜400
nm)の紫外線領域の光波を照射すると、有機染料系ル
ミネッセンス素材(2)の筆記部分が鮮明なる輝度を有
する発色を生ずる。太陽光の紫外線領域(300nm〜
700nm)ではブラックライト(300nm〜400
nm)の領域の含有比率が低く、昼光では有機染料系ル
ミネッセンス素材(2)の光感応性は弱く、発色はなく
機密が保持できる。
有機染料系ルミネッセンス素材(2)の他にバインダー
やメジウムを含まないようにすれば、筆記した部分に有
機溶剤成分が残留しないので紙面に油分の浸透したしみ
が残らず、これにブラックライト(300nm〜400
nm)の紫外線領域の光波を照射すると、有機染料系ル
ミネッセンス素材(2)の筆記部分が鮮明なる輝度を有
する発色を生ずる。太陽光の紫外線領域(300nm〜
700nm)ではブラックライト(300nm〜400
nm)の領域の含有比率が低く、昼光では有機染料系ル
ミネッセンス素材(2)の光感応性は弱く、発色はなく
機密が保持できる。
【0006】
【実施例】通常は無色透明であり、ブラックライト
(1)によって発色する油溶性の有機染料系ルミネッセ
ンス素材(2)をインキとして用いた、偽造防止用を目
的とした筆記具(3)。
(1)によって発色する油溶性の有機染料系ルミネッセ
ンス素材(2)をインキとして用いた、偽造防止用を目
的とした筆記具(3)。
【0007】有機染料系ルミネッセンス素材(2)を使
用した筆記具(3)は、有機染料系ルミネッセンス素材
発色原体5部、トルエン40部、酢酸エチルエステル5
5部を混合溶解したものを有機染料系ルミネッセンス素
材(2)の原液として筆記具(3)のインキとして用い
る。またこの有機染料系ルミネッセンス素材(2)は、
常温において揮発性を有する有機溶剤を使用しているの
で、筆記具の内部に、通常はインキが外部に漏れ出すこ
とが無く、筆記するときに筆圧でインキが出る構造を有
することが必要である。
用した筆記具(3)は、有機染料系ルミネッセンス素材
発色原体5部、トルエン40部、酢酸エチルエステル5
5部を混合溶解したものを有機染料系ルミネッセンス素
材(2)の原液として筆記具(3)のインキとして用い
る。またこの有機染料系ルミネッセンス素材(2)は、
常温において揮発性を有する有機溶剤を使用しているの
で、筆記具の内部に、通常はインキが外部に漏れ出すこ
とが無く、筆記するときに筆圧でインキが出る構造を有
することが必要である。
【0008】図1に示すように、筆記具(3)の先端部
にフェルト素材(4)を用いる。通常は、筆記具(3)
先端のフェルト素材(4)部へ有機染料系ルミネッセン
ス素材(2)を供給する弁(5)が、バネを固定する基
盤(7)の間にあるバネ(6)に押されて、有機染料系
ルミネッセンス素材(2)をフェルト素材(4)に供給
しない構造となっている。
にフェルト素材(4)を用いる。通常は、筆記具(3)
先端のフェルト素材(4)部へ有機染料系ルミネッセン
ス素材(2)を供給する弁(5)が、バネを固定する基
盤(7)の間にあるバネ(6)に押されて、有機染料系
ルミネッセンス素材(2)をフェルト素材(4)に供給
しない構造となっている。
【0009】次に図2に示すように、実際に筆記する場
合、書類(8)に筆記具(3)先端のフェルト素材
(4)を押し当てることにより、フェルト素材(4)が
筆圧で押され、有機染料系ルミネッセンス素材(2)を
供給する弁(5)が押されてバネ(6)を上に押し上
げ、筆記具(3)先端のフェルト素材(4)部へ有機染
料系ルミネッセンス素材(2)を供給し、フェルト素材
(4)に有機染料系ルミネッセンス素材(2)を染み込
ませ筆記することができる。
合、書類(8)に筆記具(3)先端のフェルト素材
(4)を押し当てることにより、フェルト素材(4)が
筆圧で押され、有機染料系ルミネッセンス素材(2)を
供給する弁(5)が押されてバネ(6)を上に押し上
げ、筆記具(3)先端のフェルト素材(4)部へ有機染
料系ルミネッセンス素材(2)を供給し、フェルト素材
(4)に有機染料系ルミネッセンス素材(2)を染み込
ませ筆記することができる。
【0010】筆記し終わり、書類(8)からフェルト素
材(4)が離れ、フェルト素材(4)に筆圧がかからな
くなると、バネを固定する基盤(7)に固定されたバネ
(6)が伸び、弁(5)を押し下げ有機染料系ルミネッ
センス素材(2)がフェルト素材(4)に供給されな
い。
材(4)が離れ、フェルト素材(4)に筆圧がかからな
くなると、バネを固定する基盤(7)に固定されたバネ
(6)が伸び、弁(5)を押し下げ有機染料系ルミネッ
センス素材(2)がフェルト素材(4)に供給されな
い。
【0011】書類(8)に筆記された有機染料系ルミネ
ッセンス素材(2)は、常温で揮発する溶剤を使用して
いるため揮発性溶剤が即座に揮発し、かつ有機染料系ル
ミネッセンス素材の痕跡も全く残らず、ブラックライト
(300nm〜400nm)の光波を照射すると直ちに
輝度を有する発色を呈する。
ッセンス素材(2)は、常温で揮発する溶剤を使用して
いるため揮発性溶剤が即座に揮発し、かつ有機染料系ル
ミネッセンス素材の痕跡も全く残らず、ブラックライト
(300nm〜400nm)の光波を照射すると直ちに
輝度を有する発色を呈する。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、揮発性
有機溶剤に溶解する有機染料系ルミネッセンス素材
(2)をインキとして用いた筆記具(3)を利用するこ
とで、筆記した痕跡が書類上に残らず、当事者以外には
分からず、ブラックライト(300nm〜400nm)
の光波を当てたときのみ発色して筆記した痕跡を認知す
ることが可能となり、偽造防止用としての効果がある筆
記具(3)を提供することを目的としたものである。
有機溶剤に溶解する有機染料系ルミネッセンス素材
(2)をインキとして用いた筆記具(3)を利用するこ
とで、筆記した痕跡が書類上に残らず、当事者以外には
分からず、ブラックライト(300nm〜400nm)
の光波を当てたときのみ発色して筆記した痕跡を認知す
ることが可能となり、偽造防止用としての効果がある筆
記具(3)を提供することを目的としたものである。
【図1】本発明請求項1の筆記具の未使用時断面図
【図2】本発明請求項1の筆記具の使用時断面図
【図3】本発明における筆記実施例を示す斜視図
【図4】本発明における筆記後のブラックライト照射時
の発色状態を示す斜視図
の発色状態を示す斜視図
1はブラックライト 2は有機染料系ルミネッセンス素材 3は筆記具 4はフェルト素材 5は弁 6はバネ 7はバネを固定する基盤 8は書類
Claims (1)
- 【請求項1】 通常は無色透明であり、ブラックライト
(1)によって発色する油溶性の有機染料系ルミネッセ
ンス素材(2)をインキとして用いた、偽造防止を目的
とした筆記具(3)。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000329688A JP2002097400A (ja) | 2000-09-22 | 2000-09-22 | 偽造防止用筆記具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000329688A JP2002097400A (ja) | 2000-09-22 | 2000-09-22 | 偽造防止用筆記具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002097400A true JP2002097400A (ja) | 2002-04-02 |
Family
ID=18806323
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000329688A Pending JP2002097400A (ja) | 2000-09-22 | 2000-09-22 | 偽造防止用筆記具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002097400A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8330122B2 (en) | 2007-11-30 | 2012-12-11 | Honeywell International Inc | Authenticatable mark, systems for preparing and authenticating the mark |
-
2000
- 2000-09-22 JP JP2000329688A patent/JP2002097400A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8330122B2 (en) | 2007-11-30 | 2012-12-11 | Honeywell International Inc | Authenticatable mark, systems for preparing and authenticating the mark |
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