JPH07195819A - 不可視印刷方法及び不可視印刷物 - Google Patents

不可視印刷方法及び不可視印刷物

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JPH07195819A
JPH07195819A JP35131393A JP35131393A JPH07195819A JP H07195819 A JPH07195819 A JP H07195819A JP 35131393 A JP35131393 A JP 35131393A JP 35131393 A JP35131393 A JP 35131393A JP H07195819 A JPH07195819 A JP H07195819A
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JP
Japan
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printing
printed
pigment
transparent
invisible
Prior art date
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Application number
JP35131393A
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English (en)
Inventor
Hisanori Atsuta
久典 熱田
Tomoya Yazawa
智哉 矢澤
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被印刷面に対する外観上の影響を及ぼすこと
のない印刷を行うことのできる不可視印刷方法及び不可
視印刷物を提供する。 【構成】 バーコード4は、可視印刷部3にその一部が
重なるように透明蛍光インキを用いて印刷形成されてい
る。この可視印刷部3とバーコード4とが印刷形成され
た紙面2上には、更にOP(オーバープリント)ニスを
用いてOP層5が、紙面2のほぼ全面に亙ってされてい
る。これらの印刷に際しては、先ず紙面2上に可視印刷
部3を印刷し、しかる後にバーコード4を印刷する。次
に、OPニスを用いて、紙面2のほぼ全面にOP層5を
形成すのであるが、このとき、紙面2と可視印刷部3と
の段差A、紙面2とバーコード4との段差B、可視印刷
部3の存在によるバーコード4の段差C、及び可視印刷
部3とバーコード4との段差Dが、OP層5の表面に反
映されないような膜厚にて、OPニスを印刷する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特定の条件下のみ視認
可能であって、自然状態では視認不可能な印刷を行うた
めの不可視印刷方法及び不可視印刷物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、絵本等の書籍にバーコードを印刷
し、このバーコードを光学的に読み取って、絵本の絵に
対応した音声を出力する教育用の学習システムが提案さ
れている(例えば、特開平2−275488号公報参
照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の絵本は、一般にバーコードが黒色で印刷形成されてい
ることから、バーコードが絵本本来の絵に対して視覚上
の美的悪影響を及ぼし、絵本としての商品価値が低下し
てしまう欠点がある。つまり、この種絵本では、書籍単
品として販売することはできず、あくまでもこのバーコ
ード読取学習システムの単なる一構成要素としての価値
しかなく、付属品としての販売形態を余儀なくされてい
る。
【0004】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、被印刷面に対する外観上の影響を
及ぼすことのない印刷を行うことのできる不可視印刷方
法及び不可視印刷物を提供することを目的とするもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明にあっては、基材の所定部分に、紫外線あるい
は赤外線により励起されて可視光、紫外線あるいは赤外
線等の所定波長の光を発する顔料を含有する透明インキ
を用いて、前記顔料が粗の状態となるように印刷し、こ
の印刷により形成された部分と前記基材との段差が反映
されない被覆状に、透明のオーバープリント印刷を行う
ことを要旨としている。
【0006】
【作用】前記構成において、基材の所定部分に形成され
た印刷にあっては、紫外線あるいは赤外線により励起さ
れて所定波長の光を発する顔料を含有する透明インキが
用いられている。したがって、この印刷部分は透明性を
有してはいるが、周囲の空気とは屈折率が相違する。よ
って、この印刷部分のみを、基材に形成した場合には、
空気との屈折率の相違によりその存在を視認することが
できる。しかし、この印刷により形成された部分と前記
基材との段差が反映されない被覆状に、透明のオーバー
プリント印刷すると、顔料が粗の状態である印刷部分が
このオーバープリント印刷に同化する。このため、表面
のオーバープリント印刷を視認し得ても、前記印刷部分
を視認することは困難となる。なお、紫外線あるいは赤
外線を照射すると、透明インキに含有されている顔料が
励起されて所定波長の光を発することから、この光を所
定の検出装置で検出しこれを読み取ることができる。
【実施例】以下、本発明の一実施例を図に従って説明す
る。図1に示すように、書籍1の所定頁にはその紙面2
上に、図形からなる可視印刷部3がオフセット印刷によ
り形成されている。また、紙面2上には、後述する透明
蛍光インキを用いて、バーコード4がオフセット印刷さ
れている。このバーコード4は、図2,3に示すよう
に、可視印刷部3にその一部が重なるように印刷されて
いる。この可視印刷部3とバーコード4とが印刷形成さ
れた紙面2上には、更にOP(オーバープリント)ニス
を用いてOP層5が、紙面2のほぼ全面に亙ってされて
いる。
【0007】前記可視印刷部3は、所定の色(イエロ
ー、マゼンダ、シアン、墨)を有する有色顔料6、樹脂
バインダ7及び図示しない溶剤を含有するプロセスイン
キにより印刷されており、自然状態で視認可能である。
また、バーコード4の印刷形成に用いられる透明蛍光イ
ンキは、紫外線励起可視光発光型の蛍光顔料8と、樹脂
バインダ9、乾性油、溶剤、ワックスの混合物で、下記
の諸特性を有すものが用いられている。〇蛍光顔料8 ・組成 :無機系酸化物顔料(ZnO:Zn) ・体色 :白 ・発光色 :青緑 ・励起波長 :365nm ・発光波長 :505nm ・粒径 :1.5±0.5ミクロン ・比重 :5.6 〇樹脂バインダ9 ・フェノール系樹脂(ロジン変性フェノール樹脂) 〇乾性油 ・重合油 〇溶剤 ・石油系溶剤(脂肪族炭化水系) 〇ワックス ・高分子系ワックス(ポリエチレン) なお、透明性を高めるために蛍光顔料8の性質として、
樹脂バインダ9が固体化した際でも結晶化しないこと
や、樹脂バインダ9と馴親しみやすく粒径が微小で、体
色は可視光領域に吸収されやすいことが望ましい。さら
に、安価なオフセット印刷を可能とするためには、親油
性であることが望ましい。
【0008】以上の構成にかかる第1実施例の印刷に際
しては、先ず紙面2上に可視印刷部3をオフセット印刷
し、しかる後にバーコード4を同様にオフセット印刷す
る。このバーコード4のオフセット印刷に際しては、透
明蛍光インキを版下に塗布した後、版下を紙面2上に位
置合わせする必要があるが、透明蛍光インキが紫外線励
起で可視光を発するため、位置合わせに際して、紫外線
を照射した状態で合わせ込めば、透明蛍光インキであっ
ても視認可能となって、正確な位置合わせ作業が可能と
なる。また、このバーコード4の印刷に際しては、図3
に示すように、蛍光顔料8が粗の状態となるように、印
刷層を薄く形成する。
【0009】次に、OPニスを用いて、紙面2のほぼ全
面にOP層5を形成するのであるが、このとき、紙面2
と可視印刷部3との段差A、紙面2とバーコード4との
段差B、可視印刷部3の存在によるバーコード4の段差
C、及び可視印刷部3とバーコード4との段差Dが、O
P層5の表面に反映されないような膜厚にて、OPニス
を印刷する。したがって、OP層5は部分的隆起はある
ものの、隆起部分から他の一般面にかけて滑らかに連続
している。
【0010】このようにして、印刷された書籍1におい
て、前記透明蛍光インキにより印刷されたバーコード4
は透明性を有しているが、周囲の空気との屈折率が相違
する。よって、OP層5を印刷形成することなく、可視
印刷部3とバーコード4のみを印刷形成した場合には、
空気との屈折率の相違により、バーコード4の存在を視
認することができる。しかし、さらに印刷形成されてい
るOP層5にあっては、前述のように部分的隆起はある
ものの、段差A〜Dが反映されない滑らかな表面を有し
ている。
【0011】このため、蛍光顔料6が粗の状態であるバ
ーコード4の部分がOP層5に同化し、OP層5の存在
は視認し得ても、バーコード4の部分を視認することは
できない。よって、バーコード4が、絵、図形、文字な
どの可視印刷部3に美的影響を与えることはない。
【0012】しかし、前述のように、バーコード4はそ
の一部が、所定の可視印刷部3に重なるように印刷形成
されていることから、これを読み取る際には対応する可
視印刷部3を目安にして、紫外線を照射する。すると、
バーコード4を形成している印刷層の蛍光顔料8が励起
されて、可視光を発することから、この可視光を検出す
ることにより、バーコード4を読み取ることができる。
【0013】図4は、本発明の他の実施例を示す断面図
であり、バーコード4を形成する透明蛍光インキとし
て、有機蛍光顔料10を含有する透明蛍光インキが用い
られている。この有機蛍光顔料10は、例えば図5に構
造式を示したアントラセン(C1410)であって、前述
の実施例で用いた無機系の蛍光顔料8より粒子径が小さ
い。よって、有機蛍光顔料10を含有する透明蛍光イン
キを用いた場合には、バーコード4を形成する印刷層の
膜厚をより薄くすることができ、これによりバーコード
4を確実にOP層5に同化させて、不可視性を一層向上
させることができる。
【0014】なお、実施例においては、オフセット印刷
により可視印刷部3及びバーコード4を印刷形成するよ
うにしたが、他の印刷方式を適宜用いてもよい。また、
所定波長の赤外線により励起され、別の所定波長の赤外
線を発する蛍光インキを用いてもよい。また、カードあ
るいは布等の書籍以外のものに印刷してもよい。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、紫外線あ
るいは赤外線により励起されて所定波長の光を発する顔
料を含有する透明インキを用いて、この顔料が粗の状態
となるように印刷し、この印刷により形成された部分の
段差が反映されない被覆状に、透明のオーバープリント
印刷を行うようにした。よって、透明インキによる印刷
部分をこのオーバープリント印刷に同化させて、この印
刷部分を不可視にすることができる。その結果、他の印
刷(絵、図形、文字など)に美的悪影響を与えることな
く、特定条件下においてのみ視認可能な書籍等を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を適用した書籍の斜視図であ
る。
【図2】同実施例において印刷形成された可視印刷部と
バーコードとの位置関係を示す図である。
【図3】図2のa−a線に相当する第1実施例の模式断
面図である。
【図4】図2のa−a線に相当する第2実施例の模式断
面図である。
【図5】アントラセンの構造式を示す図である。
【符号の説明】
1 書籍 2 紙面 3 可視印刷部 4 バーコード 5 OP層 8 蛍光顔料 10 有機蛍光顔料
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年6月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 不可視印刷方法及び不可視印刷物
【手続補正書】
【提出日】平成6年6月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の所定部分に、紫外線と赤外線との
    うちいずれか一方により励起されて所定波長の光を発す
    る顔料を含有する透明インキを用いて、前記顔料が粗の
    状態となるように印刷した後、この印刷により形成され
    た部分と前記基材との段差が反映されない被覆状に、透
    明のオーバープリント印刷を行うことを特徴とする不可
    視印刷方法。
  2. 【請求項2】 基材の所定部分に、一般インキを用いて
    第1の印刷を行い、この第1の印刷部分に一部が重なる
    ように、紫外線と赤外線とのうちいずれか一方により励
    起されて所定波長の光を発する顔料を含有する透明イン
    キを用いて、該顔料が粗の状態となるように第2の印刷
    を行い、しかる後に、第1及び第2の印刷により形成さ
    れた部分の段差、及びこれら部分と基材との段差が反映
    されない被覆状に、透明のオーバープリント印刷を行う
    ことを特徴とする不可視印刷方法。
  3. 【請求項3】 前記紫外線により励起されて所定波長の
    光を発する顔料は、Zno:Znであることを特徴とす
    る請求項1又は2記載の不可視印刷方法。
  4. 【請求項4】 基材の所定部分に、紫外線と赤外線との
    うちいずれか一方により励起されて所定波長の光を発す
    る顔料を含有する透明インキを用いて、前記顔料が粗の
    状態となるように印刷形成された透明印刷部と、 この透明印刷部と前記基材との段差が反映されない被覆
    状に、印刷形成された透明のオーバープリント層と、 を有することを特徴とする不可視刷物。
  5. 【請求項5】 基材の所定部分に、非透明顔料を含有す
    る一般インキで印刷形成された第1の印刷部分と、 この第1の印刷部分に一部が重なるように、紫外線と赤
    外線とのうちいずれか一方により励起されて所定波長の
    光を発する顔料を含有する透明インキを用いて、前記顔
    料が粗の状態となるように印刷形成された第2の印刷部
    分と、 これら第1及び第2の印刷部分の段差、及びこれら部分
    と基材との段差が反映されない被覆状に印刷形成され
    た、透明のオーバープリント層と、 を有することを特徴とする不可視印刷物。
  6. 【請求項6】 前記紫外線により励起されて所定波長の
    光を発する顔料は、Zno:Znであることを特徴とす
    る請求項4又は5記載の不可視印刷物。
JP35131393A 1993-12-30 1993-12-30 不可視印刷方法及び不可視印刷物 Pending JPH07195819A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020001181A (ja) * 2018-06-25 2020-01-09 株式会社トッパンインフォメディア 印刷物
CN111002733A (zh) * 2019-12-23 2020-04-14 北京印刷学院 一种减小紫外荧光油墨印刷色彩色差的方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020001181A (ja) * 2018-06-25 2020-01-09 株式会社トッパンインフォメディア 印刷物
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