JP2596834Y2 - 元 帳 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】本考案は、簿記の主要帳簿として使用され
る元帳に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、コンピュータによる会計業務の普
及に伴い、元帳はレーザ等のプリンターにより、予めプ
ログラムされた様式で出力されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】上記の方法により出力
された元帳は、通常、白紙に黒一色による罫線、数字、
文字等が描かれているだけのため、単調で、見にくく、
また会計事務所等では、顧問先への提出用としては、元
帳らしさに乏しく見栄えが悪い。

【０００４】本考案は、上記の点に鑑み、見やすく、内
容を容易に把握できると共に、科目別等の分類が容易
で、見栄えがよく、かつ効率的に整理整頓が図れる元帳
を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を解決するた
め、本考案者は試作を重ねた結果、望ましい元帳を開発
した。すなわち、本考案は、記載事項の欄の周囲を周縁
まで単一色に着色した紙葉の白抜き部分に、記載事項と
罫線及びこれらを取り囲む枠線を、この枠線の周囲に僅
かな空白部分をあけて印字する紙葉を、科目分類ごとに
色分けしてなる元帳である。

【０００６】本考案の元帳は、記載事項の欄の周囲が単
一色に着色されていることが重要である。この着色に用
いられる色は、どのような色でもよいが、例えば、グリ
ーン、ブルー、アイボリー、チェリー等の明淡色が用い
られる。記載事項の欄は、例えば、総勘定元帳の場合に
は、通常、相手科目、摘要、借方、貸方、残高等が上欄
に出力され、それらに対応する事項が順次下方に罫線及
びこれらを取り囲む枠線とともに出力される。

【０００７】出力の際、枠線と記載事項欄の周縁との間
に僅かな空白部があけられる。このように記載事項と罫
線及び枠線の周囲に僅かな空白部をあけて印字すること
により、記載事項が視覚的に浮き立って見え、より見や
すくなる。記載事項の欄の周囲に施される着色は、通
常、枠線から用紙の周縁まで施されるが、例えば、ファ
イルの留め具側の辺部の着色を省略してもよい。また、
着色部分に、例えば、白抜き部を設け、その部分に総勘
定元帳等のタイトルを表示させて、さらに見栄えをよく
することもできる。

【０００８】本考案の元帳は、同じ仕様で複数色の用紙
が準備されることにより、元帳を科目別、年度別等各種
に分類することができる。本考案の元帳には、総勘定元
帳のほか、現金出納帳、預金出納帳等の補助簿が含まれ
る。

【０００９】

【実施例】［実施例１］ 以下、添付図面により本考案の元帳の一例について具体
的に説明する。図１は、本考案の元帳に総勘定元帳を出
力させた例を示す平面図である。図に示すように、本考
案の元帳１には、総勘定元帳の記載事項２と罫線７及び
これらを取り囲む枠線５が出力され、この枠線５の周囲
には、僅かな空白部６をあけて用紙の周縁まで、単一色
に着色３されている。また、用紙の上部着色部分３に
は、白抜き部４が設けられ、その中に総勘定元帳のタイ
トルを出力させている。

【００１０】

【考案の効果】本考案の元帳によれば、以下のような効
果が得られる。 １．科目の性質別、事業年度別、決算期別、法人・個人
別、職業別等に色分けして分類できるので、会計業務の
効率化を図れる。すなわち、用紙を重ねてファイルにと
じると、ファイルの側面が記載事項の周囲に施された色
となるので、科目ごとに色分けの区別ができ、所望科目
頁を容易に開くことができると共に、整理整頓が図れ
る。 ２．記載事項の周囲がカラーで縁取りされているので、
記載事項が浮き立ってみえ、中の内容が見やすく、さら
には見栄えがよいので、特に会計事務所では、顧問先に
報告する元帳のイメージアップになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の元帳に総勘定元帳を出力させた例を示
す平面図である。

【符号の説明】

１ 元帳 ２ 記載事項 ３ 着色部分 ４ 白抜き部 ５ 枠線 ６ 空白部７ 罫線

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 記載事項の欄の周囲を周縁まで単一色に
   着色した紙葉の白抜き部分に、記載事項と罫線及びこれ
   らを取り囲む枠線を、この枠線の周囲に僅かな空白部分
   をあけて印字する紙葉を、科目分類ごとに色分けしてな
   る元帳。