JP2002097109A - 義歯床用樹脂組成物 - Google Patents

義歯床用樹脂組成物

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JP2002097109A
JP2002097109A JP2000283941A JP2000283941A JP2002097109A JP 2002097109 A JP2002097109 A JP 2002097109A JP 2000283941 A JP2000283941 A JP 2000283941A JP 2000283941 A JP2000283941 A JP 2000283941A JP 2002097109 A JP2002097109 A JP 2002097109A
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K6/00Preparations for dentistry
    • A61K6/90Compositions for taking dental impressions
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C13/00Dental prostheses; Making same
    • A61C13/0025Linings

Abstract

(57)【要約】 【課題】 混合・練和した混練物中に気泡の混入の虞が
少なく、口腔内からの撤去時にも適度な弾性を示して変
形を生ぜず、口腔内状態を正確に印記できる義歯床用樹
脂組成物を提供する。 【解決手段】 義歯床用樹脂組成物を、(a)少なくとも
1個の不飽和二重結合を持つメタクリレート又はアクリ
レートのモノマー、(b)メタクリレート重合体,アクリ
レート重合体,メタクリレート・アクリレート共重合
体,メタクリレート・スチレン共重合体、アクリレート
・スチレン共重合体の群から選ばれた1種又は2種以上
の組合せから成る高分子重合体、(c)重合開始剤で構成
される二液型と成し、A液を高分子重合体(b)とこの高
分子重合体(b)の溶解度が20重量%以上のモノマー
(a)と重合開始剤(c)とから成り、B液を高分子重合体
(b)とこの高分子重合体(b)の溶解度が20重量%未満
のモノマー(a)とから成る構成にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として義歯床の
裏装(改床)に使用する義歯床用樹脂組成物であり、特
に、操作性に優れ、使用時に二液を混合するのみの簡便
な操作で使用可能な二液混合型の義歯床用樹脂組成物で
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、義歯床の裏装(改床)は、間接法
により、粘膜面を一層削除した義歯床をトレーとして用
い、これに印象材を盛り付けて機能印象を採得し、その
まま埋没材を用いてフラスコ内に埋没し、その後に印象
材を撤去することで埋没材中に空洞を形成し、その後、
義歯床の作製と同様の手順により、義歯床用樹脂材料の
液と粉とを必要量計量し、スパチュラ等で混合・練和し
て餅状としたものをフラスコ内の埋没材中の空洞に充填
し、フラスコごと加熱して重合・硬化後、冷却して掘り
出し、形態修正・研磨を行う手順で行われている。
【0003】しかし、この間接法での裏装には時間がか
かるため、常温重合型や光重合型の義歯床用樹脂材料を
用いた直接法もかなり行われるようになってきている。
この直接法は、義歯床の粘膜面側を一層削除した後、義
歯床用樹脂材料の液と粉とを必要量計量し、混合・練和
して餅状にしたものを義歯床の粘膜面側に直接盛り付
け、口腔内に挿入して患者の口腔内で試適を何度か繰り
返して形態を付与し、その後、口腔外に放置して重合さ
せたり、光を照射して重合させたりして義歯床の裏装を
行う方法である。
【0004】このような義歯床の裏装(改床)に使用さ
れている義歯床用樹脂材料は、従来メチルメタクリレー
トを主成分とする液と、ポリメチルメタクリレートやポ
リエチルメタクリレートを主成分としこれに重合触媒が
加えられた粉とから構成されており、使用時に、液と粉
との必要量を計量し、均一に混合・練和し、一定時間放
置させて餅状となった状態で使用することが必要であ
る。しかし、この方法では粉と液とを別々に計量して混
合・練和することが必要があって煩雑であり、また混練
物もモノマーの揮発性が高いことから餅状状態を維持し
ている時間が短く、義歯床粘膜面への盛り付けのタイミ
ングを計るのが難しいばかりでなく、その臭気や刺激性
により術者や患者に不快感を与えたり、場合によっては
それらの健康を害する虞もあった。
【0005】また、従来の義歯床用樹脂材料は、液と粉
とを混合・練和して使用することが必須であるが、混合
・練和の際に空気を巻き込んでしまう欠点があり、この
混練物中に巻き込まれた空気は気泡となり、強度等の物
性の低下を招いたり、硬化後の表面に微少な凸凹が形成
されて、経時的に義歯床の汚れや変色,臭気を引き起こ
す原因となっていた。また最近、これらの欠点を補うた
めに混和・練和を必要としないシート状の光重合型義歯
床用樹脂材料も開発・提供されているが、硬化前の材料
が塑性変形を起こしてしまうため、口腔内からの撤去時
等に頬粘膜等の圧迫やアンダーカットにより変形を起こ
し、正確な口腔内状態を材料へ印記することができない
という欠点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、混合
・練和しても空気の巻き込みが少なく、混練物中に気泡
の混入の虞が少なく、口腔内からの撤去時にも適度な弾
性を示して変形を生じることがなく、口腔内状態を正確
に印記できる義歯床用樹脂組成物を提供することを課題
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意検討した結果、二液混合型の液状とす
ることにより、混合・練和の空気の巻き込みを少なくす
ることができ、且つ特定性能のモノマーを使い分けるこ
とが有用であることを究明し、本発明を完成した。即
ち、一方の液は、高分子重合体の溶解性の高いモノマー
に高分子重合体を溶解した溶液とし、他方の液は、高分
子重合体を溶解しないか又は溶解性の低いモノマーに高
分子重合体を分散した溶液とし、この二液を混合する組
合せの義歯床用樹脂組成物が前記課題を解決できること
を究明し、本発明を完成したのである。
【0008】
【発明の実施の形態】即ち、本発明の義歯床用樹脂組成
物は、下記の(a),(b)及び(c)成分で構成される二液
型の義歯床用樹脂組成物であり、(a)少なくとも1個の
不飽和二重結合を持つメタクリレート又はアクリレート
のモノマー、(b)メタクリレート重合体,アクリレート
重合体,メタクリレート・アクリレート共重合体,メタ
クリレート・スチレン共重合体,アクリレート・スチレ
ン共重合体の群から選ばれた1種又は2種以上の組合せ
から成る高分子重合体、(c)重合開始剤、A液が、高分
子重合体(b)とこの高分子重合体(b)の溶解度が20重
量%以上であるモノマー(a)と重合開始剤(c)とから成
り、B液が、高分子重合体(b)とこの高分子重合体(b)
の溶解度が20重量%未満であるモノマー(a)とから成
り、A液とB液とを混合することにより、A液中のモノ
マー(a)がB液中の高分子重合体(b)を膨潤又は溶解し
て粘度が上昇し、重合硬化すること特徴とする義歯床用
樹脂組成物である。
【0009】より詳しくは、本発明に係る義歯床用樹脂
組成物は、高分子重合体の溶解性の異なる2種類のモノ
マーを用いたことに特徴があり、一方の液成分には高分
子重合体の溶解度が20重量%以上の溶解性の高いモノ
マーを用い、他方の液成分には高分子重合体の溶解度が
20重量%未満の溶解性の低いモノマーを用いたことに
特徴がある。具体的には、A液は、高分子重合体の溶解
性の高いモノマーを用い、このモノマーに高分子重合体
を溶解して粘度を調整したものであり、後にB液と混和
した際には急激に粘度が上昇する性能を有する。更にA
液には重合開始剤を添加することにより、後に熱,光等
外部からのエネルギーにより重合可能なものとする。一
方、B液は、高分子重合体を溶解しないか又は溶解性の
低いモノマーを用い、これにA液と同様な高分子重合体
を分散したもので構成する。なお、このような高分子重
合体としては、常温で溶解性が高く、ガラス転移点の低
い高分子重合体が好ましく使用される。
【0010】このような二液から成る義歯床用樹脂組成
物は、混合・練和が極めて容易となり、混練物に気泡を
巻き込むことが少なくなるのである。特に、自動混練可
能なカートリッジ内に充填して供給することにより、無
気泡状態での混練が可能となり、また混練物は、A液に
配合された高分子重合体の溶解性の高いモノマーによっ
てB液に配合された高分子重合体が膨潤又は溶解され、
高粘度な餅状の状態となって適度な弾性性質を示し、多
少のアンダーカット等があっても口腔内の形状を精密に
印記することができるものであり、その後、口腔内より
取り出し、熱,光等の外部からのエネルギー照射によっ
てモノマーの重合を促し、義歯床用材料として機能させ
ることができるものである。
【0011】以下、本発明に係る義歯床用樹脂組成物の
各成分について詳しく説明を行う。 (a)少なくとも一個の不飽和二重結合を持つメタクリレ
ート又はアクリレートのモノマーとしては、具体的には
以下の物質を挙げることができる。メチルメタクリレー
ト、エチルメタクリレート、イソプロピルメタクリレー
ト、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、3−ヒドロ
キシプロピルメタクリレート、2−ヒドロキシ−1,3
−ジメタクリロキシプロパン、n−ブチルメタクリレー
ト、イソブチルメタクリレート、ブトキシエチルメタク
リレート、ヒドロキシプロピルメタクリレート、テトラ
ヒドロフルフリルメタクリレート、グリシジルメタクリ
レート、2−メトキシエチルメタクリレート、2−エチ
ルヘキシルメタクリレート、ベンジルメタクリレート、
エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリ
コールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメ
タクリレート、ブチレングリコールジメタクリレート、
ネオペンチルグリコールジメタクリレート、1,3−ブ
タンジオールジメタクリレート、1,4−ブタンジオー
ルジメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタ
クリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレー
ト、ポリオキシテトラメチレングリコールジメタクリレ
ート、トリメチロールエタントリメタクリレート、ペン
タエリスリトールトリメタクリレート、トリメチロール
メタントリメタクリレート、ペンタエリスリトールテト
ラメタクリレート又はこれらのアクリレート、2,2−
ビス(メタクリロキシフェニル)プロパン、2,2−ビ
ス[4−(2−ヒドロキシ−3−メタクリロキシプロポ
キシ)フェニル]プロパン、2,2−ビス(4−メタク
リロキシジエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス
(4−メタクリロキシポリエトキシフェニル)プロパ
ン、また分子中にウレタン結合を有するメタクリレート
又はアクリレートとして、ジ−2−メタクリロキシエチ
ル−2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジカルバメ
ート又はこれのアクリレート、その他、ウレタン結合を
含むメタクリレート又はアクリレートなどで不飽和二重
結合を多く含むものも使用可能である。これらのメタク
リレート又はアクリレートは、単独又は混合して使用す
ることができる。なお配合量としては、A液に対しては
20〜80重量%、B液に対しては50〜90重量%で
あることが好ましく、義歯床用樹脂組成物全体では20
〜90重量%であることが好ましい。
【0012】なお、A液に使用するモノマーとしては、
後述する高分子重合体(b)を少なくとも20重量%以上
溶解できることが必要があり、特に、1,6−ヘキサン
ジオールジメタクリレート、エチレングリコールジメタ
クリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレー
ト、ブトキシエチルメタクリレートなどの高分子重合体
(b)の溶解度が50重量%以上の大きいモノマーが好適
に使用される。一方、B液に使用するモノマーは、後述
する高分子重合体(b)の溶解度が20重量%未満のモノ
マーであることが必要であり、特に、ポリオキテシトラ
メチレングリコールジメタクリレートのような高分子重
合体(b)をほとんど溶解しないモノマーが好適に使用さ
れる。
【0013】また、(b)成分であるメタクリレート重合
体、アクリレート重合体、メタクリレート・アクリレー
ト共重合体、メタクリレート・スチレン共重合体、アク
リレート・スチレン共重合体の群から選ばれた1種又は
2種以上の高分子量重合体としては、具体的に以下のポ
リマーを挙げることができる。メチルメタクリレート、
エチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、イソブ
チルメタクリレート、ターシャリーブチルメタクリレー
ト、エチルヘキシルメタクリレート、ラウリルメタクリ
レート、ドデシルメタクリレート、ステアリルメタクリ
レート、シクロヘキシルメタクリレート、ベンジルメタ
クリレート、イソボニルメタクリレート、グリシジルメ
タクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒド
ロキシプロピルメタクリレート、メトキシエチルメタク
リレート、エトキシエチルメタクリレート又はこれらの
アクリレートの単独重合体又は共重合体、その他これら
のメタクリレート又はアクリレートとスチレンとの共重
合体から選ばれた少なくとも1種の重合体を使用するこ
とができる。なお、これらの高分子重合体(b)におい
て、ポリマー作製の際にアゾビスイソブチロ二トリルを
重合開始剤として用いた高分子重合体が好ましい。これ
らの高分子重合体(b)の中でも、A液中のモノマー(a)
に対する溶解度が20重量%以上であるメチルメタクリ
レート、エチルメタクリレート、ブチルメタクリレー
ト、イソブチルメタクリレート又はこれらのアクリレー
トの単独重合体、メチルメタクリレート・エチルメタク
リレート共重合体、メチルメタクリレート・エチルアク
リレート共重合体、メチルアクリレート・エチルメタク
リレート共重合体又はメチルアクリレート・エチルアク
リレート共重合体、メチルメタクリレート・ブチルメタ
クリレート共重合体、メチルメタクリレート・ブチルア
クリレート共重合体、メチルアクリレート・ブチルメタ
クリレート共重合体又はメチルアクリレート・ブチルア
クリレート共重合体、メチルメタクリレート・イソブチ
ルメタクリレート共重合体、メチルメタクリレート・イ
ソブチルアクリレート共重合体、メチルアクリレート・
イソブチルメタクリレート共重合体又はメチルアクリレ
ート・イソブチルアクリレート共重合体、メチルメタク
リレート・スチレン共重合体から選ばれた少なくとも1
種の重合体を用いることが好ましい。なお、このような
高分子量重合体の配合量はA液に対しては20〜80重
量%、B液に対しては10〜50重量%であることが好
ましく、義歯床用樹脂組成物全体では5〜80重量%で
あることが好ましい。
【0014】(c)成分である重合開始剤は、使用される
重合形態により適宜選択して添加される。加熱重合型と
しては、主に有機過酸化物やアゾ化合物等が用いられ
る。有機過酸化物としては、芳香族を有するジアシルパ
ーオキシド類や過安息香酸のエステルと見なされるよう
なパーオキシエステル類が好ましく、例えば、ベンゾイ
ルパーオキサイド、2,4−ジクロルベンゾイルパーオ
キサイド、m−トリルパーオキサイド、t−ブチルパー
オキシベンゾエート、ジ−t−ブチルパーオキシイソフ
タレート、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイル
パーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ
{(o−ベンゾイル)ベンゾイルパーオキシ}ヘキサン
等が効果的である。また、アゾ化合物としては、アゾビ
スイソブチロニトリル等、他にもトリブチルホウ素等の
ような有機金属化合物等も使用される。その添加量とし
ては、A液100重量部に対して0.01〜5重量部が
適当である。
【0015】常温重合型としては、有機過酸化物と芳香
族第3級アミンとの組合せが挙げられる。この場合に
は、一方の液に有機過酸化物、他方の液に芳香族第3級
アミンを配合するようにして使用する。有機過酸化物と
しては、前述の加熱重合型に用いる有機過酸化物と同種
の物質が使用される。第3級アミンとしては、芳香族基
に直接窒素原子が置換した第3級アミンが好ましく、
N,N−ジメチル−p−トルイジン、N,N−ジメチル
アニリン、N−メチル−N−β−ヒドロキシアニリン、
N,N−ジ(β−ヒドロキシエチル)−アニリン、N,
N−ジ(β−ヒドロキシエチル)−p−トルイジン、
N,N−ジ(β−ヒドロキプロピル)−アニリン、N,
N−ジ(β−ヒドロキシプロピル)−p−トルイジン、
N,N−ジメチルアミノ安息香酸エチル、N,N−ジメ
チルアミノ安息香酸イソアミル等が効果的である。この
ような常温重合型の重合開始剤の添加量としては、有機
過酸化物と芳香族第3級アミンとがそれぞれ各液100
重量部に対して0.01〜5重量部であることが適当で
ある。
【0016】また、光重合機能も付与することも可能
で、その場合には、光重合開始剤としては増感剤と還元
剤との組合せが一般に用いられる。増感剤には、カンフ
ァーキノン、ベンジル、ジアセチル、ベンジルジメチル
ケタール、ベンジルジエチルケタール、ベンジルジ(2
−メトキシエチル)ケタール、4,4´−ジメチルベン
ジル−ジメチルケタール、アントラキノン、1−クロロ
アントラキノン、2−クロロアントラキノン、1,2−
ベンズアントラキノン、1−ヒドロキシアントラキノ
ン、1−メチルアントラキノン、2−エチルアントラキ
ノン、1−ブロモアントラキノン、チオキサントン、2
−イソプロピルチオキサントン、2−ニトロチオキサン
トン、2−メチルチオキサントン、2,4−ジメチルチ
オキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、2,
4−ジイソプロピルチオキサントン、2−クロロ−7−
トリフルオロメチルチオキサントン、チオキサントン−
10,10−ジオキサイド、チオキサントン−10−オ
キサイド、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチ
ルエーテル、イソプロピルエーテル、ベンゾインイソブ
チルエーテル、ベンゾフェノン、ビス(4−ジメチルア
ミノフェニル)ケトン、4,4’−ビスジエチルアミノ
ベンゾフェノン、アシルフォスフィンオキサイドの誘導
体、アジド基を含む化合物などがあり、単独若しくは混
合しても使用できる。還元剤としては3級アミン等が一
般に使用される。3級アミンとしては、N,N−ジメチ
ル−p−トルイジン、N,N−ジメチルアミノエチルメ
タクリレート、トリエタノールアミン、4−ジメチルア
ミノ安息香酸メチル、4−ジメチルアミノ安息香酸エチ
ル、4−ジメチルアミノ安息香酸イソアミルが好まし
い。また他の還元剤として、ベンゾイルパーオキサイ
ド、スルフィン酸ソーダ誘導体、有機金属化合物等が挙
げられる。このような光重合型の重合開始剤の添加量と
しては、A液100重量部に対して0.01〜5重量部
であることが適当である。
【0017】光重合型の義歯床用樹脂組成物の場合は、
紫外線又は可視光線などの活性光線を照射することによ
り重合反応が達せられる。光源としては、超高圧,高
圧,中圧又は低圧の各種水銀灯、ケミカルランプ、カー
ボンアーク灯、メタルハライドランプ、蛍光ランプ、タ
ングステンランプ、キセノンランプ、アルゴンイオンレ
ーザーなどを使用することもできる。
【0018】なお、本発明に係る義歯床用樹脂組成物に
は、必要に応じて(d)成分として充填材を加えて液の安
定性を向上させたり、硬化体の強度を向上させることが
できる。この(d)成分としての充填材には、通常、無機
質充填材が使用され、具体的には、二酸化ケイ素、バリ
ウムガラス、アルミナガラス、カリウムガラス等のガラ
ス類、合成ゼオライト、リン酸カルシウム、長石、ケイ
酸アルミニウム、ケイ酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、石英などの粉末がある。これらの無機質充填材は、
γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、ビニ
ルトリクロロシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニ
ルトリメトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、
ビニルトリ(メトキシエトキシ)シランなどで表面処理
されていても良い。また、前記の無機質充填材を予め重
合性モノマーと混合して硬化させた後、粉砕して作製し
た所謂有機無機複合充填材や、重合性モノマーへ溶解性
のない架橋されたポリマー粉末の充填材として使用する
ことができる。このような充填材の配合量はA液100
重量部及び/又はB液100重量部に対して1〜50重
量部であることが適当であり、1重量部未満では添加効
果が認められず、50重量部を超えるとペーストが固く
なり操作性が低下する。その他必要に応じて、公知の紫
外線吸収剤、着色剤、重合禁止剤、変色防止剤、抗菌
剤、可塑剤、界面活性剤等が微量使用される。
【0019】本発明に係る義歯床用樹脂組成物は、A液
とB液とを混合・練和して使用するものであり、従来の
粉・液を混合・練和するものと比べて、格段に練和操作
性が向上したものであるが、自動混練可能なカートリッ
ジ内に充填され供給されることにより計量・混和の必要
が無くカートリッジで自動混和された材料は直ぐに口腔
内へ挿入できる粘度とすることができ、更に操作性が向
上する。また、口腔内においては粘度が上昇して適度な
弾性を有する餅状となるため、口腔内からの撤去時にも
変形を生ずることがなく、口腔内を正確に印記すること
ができるものである。
【0020】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0021】 (実施例1) <A液> ●1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート 60重量% ●ブトキシエチルメタクリレート 20重量% ●メチルメタクリレート・エチルメタクリレート共重合体 20重量% ●ベンゾイルパーオキサイド (上記3成分の合計100重量部に対して0.15重量部) <B液> ●ポリオキシテトラメチレングリコールジメタクリレート 70重量% ●メチルメタクリレート・エチルメタクリレート共重合体 30重量% をそれぞれ秤量し、充分に混合してA液とB液とから成
る義歯床用樹脂組成物を作製した。なお、A液におい
て、メチルメタクリレート・エチルメタクリレート共重
合体は1,6−ヘキサンジオールジメタクリレートに全
て溶解しており、またB液において、メチルメタクリレ
ート・エチルメタクリレート共重合体はポリオキシテト
ラメチレングリコールジメタクリレートにほとんど溶解
していなかった。得られた義歯床用樹脂組成物のA液と
B液とを等量採取し、以下の方法により曲げ強度、弾性
ひずみ、弾性エネルギーの測定を行った。曲げ強度は4
0MPa、弾性ひずみは30%、弾性エネルギーは3.
05MPaであった。また、この混和された義歯床用材
料組成物をフラスコ内の埋没材中に形成された空洞内に
充填し、70℃の湯中で90分間加熱し、その後100
℃で30分間加熱して重合を行い、義歯床のリベースを
行った。この義歯床用樹脂組成物は、混合・練和が極め
て容易であり、気泡の混入や臭気や刺激性も無かった。
完成した義歯床を1ヶ月装着しても、気泡発生に起因す
る変色や汚れ等は観察されなかった。
【0022】<曲げ強度、弾性ひずみ、弾性エネルギー
の測定>熱重合触媒を用いた場合はフラスコごと70℃
の湯中で90分、その後100℃の湯中で30分間それ
ぞれ加熱して重合・硬化させ、光重合触媒を用いた場合
は金属製の型に充填した後、歯科用可視光線照射器(商
品名:ラボライトLV−II、ジーシー社製)にて可視光
線を5分間照射して重合・硬化を行い、2mm×2mm×2
5mmの直方体形状の試験片を作製した。この試験片を3
7℃の蒸留水中に24時間浸漬した後、万能試験機(商
品名:オートグラフ、島津製作所社製)にてスパン20
mm、クロスヘッドスピード1mm/minの条件にて3点曲
げ試験を行い、曲げ強度、弾性歪み、弾性エネルギーを
測定した。
【0023】 (実施例2) <A液> ●1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート 60重量% ●ブトキシエチルメタクリレート 20重量% ●メチルメタクリレート・エチルメタクリレート共重合体 20重量% ●カンファーキノン(上記3成分の合計100重量部に対して0.5重量部) ●4−ジメチルアミノ安息香酸エチル (上記3成分の合計100重量部に対して1.5重量部) <B液> ●ポリオキシテトラメチレングリコールジメタクリレート 70重量% ●メチルメタクリレート・エチルメタクリレート共重合体 30重量% をそれぞれ秤量し、充分に混合してA液とB液とから成
る義歯床用樹脂組成物を作製した。なお、A液におい
て、メチルメタクリレート・エチルメタクリレート共重
合体は1,6−ヘキサンジオールジメタクリレートに全
て溶解しており、またB液において、メチルメタクリレ
ート・エチルメタクリレート共重合体はポリオキシテト
ラメチレングリコールジメタクリレートにほとんど溶解
していなかった。得られた義歯床用樹脂組成物につい
て、実施例1と同様にして曲げ強度、弾性ひずみ、弾性
エネルギーの測定を行った。曲げ強度は38MPa、弾
性ひずみは30%、弾性エネルギーは2.95MPaで
あった。また、粘膜面を一層除去した義歯床に接着剤
(商品名:デンチャープライマー、ジーシー社製)を塗
布した後、A液,B液を等量割合で混合・練和して盛
り、口腔内に挿入して粘膜面の形態を印象して口腔内よ
り撤去した。次いでエアーバリアー材(商品名:マイル
ドリベロンエアーバリヤー材、ジーシー社製)を塗布し
歯科用可視光線重合器(商品名:ラボライトLV−II、
ジーシー社製)にて可視光線を5分間照射して重合・硬
化を行い、義歯床の裏装を行った。この裏装の作業は、
従来の液と粉とを混合する必要のある義歯床用樹脂材料
と比較すると、計量・混和の一連の作業が非常に簡便で
あった。また気泡の混入もなかった。そして、口腔内へ
の装着の際にモノマー臭もなく、口腔内に試適した際に
も刺激は生じなかった。裏装が完成した義歯床を1ヶ月
装着しても変色や臭い、汚れ等は観察されなかった。
【0024】 (実施例3) <A液> ●トリメチロールプロパントリメタクリレート 80重量% ●メチルメタクリレート・エチルメタクリレート共重合体 20重量% ●カンファーキノン (上記2成分の合計100重量部に対して0.5重量部) ●4−ジメチルアミノ安息香酸エチル (上記2成分の合計100重量部に対して0.5重量部) <B液> ●ポリオキシテトラメチレングリコールジメタクリレート 70重量% ●メチルメタクリレート・エチルメタクリレート共重合体 30重量% をそれぞれ秤量し、充分に混合してA液とB液とから成
る義歯床用樹脂組成物を作製した。なお、A液におい
て、メチルメタクリレート・エチルメタクリレート共重
合体はトリメチロールプロパントリメタクリレートに全
て溶解しており、またB液において、メチルメタクリレ
ート・エチルメタクリレート共重合体はポリオキシテト
ラメチレングリコールジメタクリレートにほとんど溶解
していなかった。得られた義歯床用樹脂組成物につい
て、実施例1と同様にして曲げ強度、弾性ひずみ、弾性
エネルギーの測定を行った。曲げ強度は41MPa、弾
性ひずみは25%、弾性エネルギーは2.80MPaで
あった。また、実施例2と同様にして義歯床の裏装を行
った結果、気泡の混入もなく、口腔内への装着の際にモ
ノマー臭もなく、口腔内に試適した際にも刺激は生じな
かった。裏装が完成した義歯床を1ヶ月装着しても変色
や臭い、汚れ等は観察されなかった。
【0025】 (実施例4) <A液> ●エチレングリコールジメタクリレート 80重量% ●メチルメタクリレート・エチルメタクリレート共重合体 20重量% ●カンファーキノン (上記2成分の合計100重量部に対して0.5重量部) ●4−ジメチルアミノ安息香酸エチル (上記2成分の合計100重量部に対して1.5重量部) <B液> ●ポリオキシテトラメチレングリコールジメタクリレート 70重量% ●メチルメタクリレート・エチルメタクリレート共重合体 30重量% をそれぞれ秤量し、充分に混合してA液とB液とから成
る義歯床用樹脂組成物を作製した。なお、A液におい
て、メチルメタクリレート・エチルメタクリレート共重
合体はエチレングリコールジメタクリレートに全て溶解
しており、またB液において、メチルメタクリレート・
エチルメタクリレート共重合体はポリオキシテトラメチ
レングリコールジメタクリレートにほとんど溶解してい
なかった。得られた義歯床用樹脂組成物について、実施
例1と同様にして曲げ強度、弾性ひずみ、弾性エネルギ
ーの測定を行った。曲げ強度は40MPa、弾性ひずみ
は25%、弾性エネルギーは2.70MPaであった。
また、実施例2と同様にして義歯床の裏装を行った結
果、気泡の混入もなく、口腔内への装着の際にモノマー
臭もなく、口腔内に試適した際にも刺激は生じなかっ
た。裏装が完成した義歯床を1ヶ月装着しても変色や臭
い、汚れ等は観察されなかった。
【0026】 (実施例5) <A液> ●1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート 60重量% ●ブトキシエチルメタクリレート 20重量% ●エチルメタクリレート重合体 20重量% ●カンファーキノン (上記3成分の合計100重量部に対して0.5重量部) ●4−ジメチルアミノ安息香酸エチル (上記3成分の合計100重量部に対して1.5重量部) <B液> ●ポリオキシテトラメチレングリコールジメタクリレート 70重量% ●メチルメタクリレート・エチルメタクリレート共重合体 30重量% をそれぞれ秤量し、充分に混合してA液とB液とから成
る義歯床用樹脂組成物を作製した。なお、A液におい
て、エチルメタクリレート重合体は1,6−ヘキサンジ
オールジメタクリレートとブトキシエチルメタクリレー
トに全て溶解しており、またB液において、メチルメタ
クリレート・エチルメタクリレート共重合体はポリオキ
シテトラメチレングリコールジメタクリレートにほとん
ど溶解していなかった。得られた義歯床用樹脂組成物に
ついて、実施例1と同様にして曲げ強度、弾性ひずみ、
弾性エネルギーの測定を行った。曲げ強度は35MP
a、弾性ひずみは35%、弾性エネルギーは3.25M
Paであった。また、実施例2と同様にして義歯床の裏
装を行った結果、気泡の混入もなく、口腔内への装着の
際にモノマー臭もなく、口腔内に試適した際にも刺激は
生じなかった。裏装が完成した義歯床を1ヶ月装着して
も変色や臭い、汚れ等は観察されなかった。
【0027】 (実施例6) <A液> ●1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート 60重量% ●ブトキシエチルメタクリレート 20重量% ●エチルメタクリレート重合体 20重量% ●カンファーキノン (上記3成分の合計100重量部に対して0.5重量部) ●4−ジメチルアミノ安息香酸エチル (上記3成分の合計100重量部に対して1.5重量部) <B液> ●ポリオキシテトラメチレングリコールジメタクリレート 60重量% ●メチルメタクリレート重合体 30重量% ●コロイダルシリカ 10重量% をそれぞれ秤量し、充分に混合してA液とB液とから成
る義歯床用樹脂組成物を作製した。なお、A液におい
て、エチルメタクリレート重合体は1,6−ヘキサンジ
オールジメタクリレートとブトキシエチルメタクリレー
トに全て溶解しており、またB液において、メチルメタ
クリレート重合体はポリオキシテトラメチレングリコー
ルジメタクリレートにほとんど溶解していなかった。得
られた義歯床用樹脂組成物について、実施例1と同様に
して曲げ強度、弾性ひずみ、弾性エネルギーの測定を行
った。曲げ強度は45MPa、弾性ひずみは28%、弾
性エネルギーは3.50MPaであった。また、実施例
2と同様にして義歯床の裏装を行った結果、気泡の混入
もなく、口腔内への装着の際にモノマー臭もなく、口腔
内に試適した際にも刺激は生じなかった。裏装が完成し
た義歯床を1ヶ月装着しても変色や臭い、汚れ等は観察
されなかった。
【0028】(比較例1)従来の粉・液タイプの義歯床
用樹脂材料として、義歯床用リライニング材(商品名:
ジーシーリベロンLC、ジーシー社製)を使用し、説明
書の指示に従って液・粉を計量して混合・混和して、曲
げ強度、弾性歪み、弾性エネルギーの測定を行った。曲
げ強度は65MPa、弾性歪みは5%、弾性エネルギー
は0.88MPaであった。また実施例2と同様にして
義歯床の裏装を行った結果、計量・混和等の操作が煩雑
で、その間モノマー臭があり不快であった。完成した義
歯を1ヶ月装着した処、表面に気泡による微細な凸凹が
観察され、その部位に汚染が観察された。
【0029】
【発明の効果】以上に詳述した如く、本発明に係る義歯
床用樹脂組成物は、モノマーとポリマーの新規な組合せ
により従来ではなしえなかった二液混合型の義歯床用樹
脂組成物であり、混練・練和作業が極めて容易で、混和
練和物への気泡の混入が少なく、このために物理的性質
や審美的にも優れたものとなり、長期間使用しても汚
染、臭い等を生じることのない義歯床の裏装を可能とす
るものであり、歯科医療に貢献する価値の極めて大なる
ものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C089 AA03 BC02 BC06 BC08 BD02 BD03 BD04 BE03 CA06 CA09 4J011 PA07 PA13 PA15 PA34 PA36 PA43 PA65 PA69 PB22 PC02 PC08 QA03 QA12 QA13 QA22 QA33 QA46 QB16 RA03 SA21 SA31 SA41 SA51 SA63 SA64 TA06 UA01 WA08 XA02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A液とB液とから成る義歯床用樹脂組成
    物が、(a)少なくとも1個の不飽和二重結合を持つメタ
    クリレート又はアクリレートのモノマー、(b)メタクリ
    レート重合体,アクリレート重合体,メタクリレート・
    アクリレート共重合体,メタクリレート・スチレン共重
    合体,アクリレート・スチレン共重合体の群から選ばれ
    た1種又は2種以上の組合せから成る高分子重合体、
    (c)重合開始剤、で構成され、A液が、高分子重合体
    (b)とこの高分子重合体(b)の溶解度が20重量%以上
    であるモノマー(a)と重合開始剤(c)とから成り、B液
    が、高分子重合体(b)とこの高分子重合体(b)の溶解度
    が20重量%未満であるモノマー(a)とから成り、A液
    とB液とを混合することにより、A液中のモノマー(a)
    がB液中の高分子重合体(b)を膨潤又は溶解して粘度が
    上昇し、重合硬化すること特徴とする義歯床用樹脂組成
    物。
  2. 【請求項2】 A液中のモノマー(a)が、エチレングリ
    コールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリ
    メタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリ
    レート、ブトキシエチルメタクリレート、ベンジルメタ
    クリレート、ポリオキシテトラメチレングリコールジメ
    タクリレートの群から選ばれた1種又は2種以上の重合
    性モノマー及び/又はオリゴマーである請求項1に記載
    の義歯床用樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 B液において、モノマー(a)がポリオキ
    シテトラメチレングリコールジメタクリレートであり、
    高分子重合体(b)がエチルメタクリレート重合体、メチ
    ルメタクリレート・エチルメタクリレート共重合体のい
    ずれか1種又は2種である請求項1又は2に記載の義歯
    床用樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 重合開始剤(c)が、加熱重合型重合開始
    剤である請求項1から3までのいずれか1項に記載の義
    歯床用樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 重合開始剤(c)が、常温重合型重合開始
    剤である請求項1から3までのいずれか1項に記載の義
    歯床用樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 重合開始剤(c)が、光重合開始剤と還元
    剤の組合せである請求項1から3までのいずれか1項に
    記載の義歯床用樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 A液100重量部及び/又はB液100
    重量部に対して、モノマー(a)に溶解しない充填材(d)
    が1〜50重量部添加されている請求項1から6までの
    いずれか1項に記載の義歯床用樹脂組成物。
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