JP2002096503A - 多チャンネルパルス幅変調装置及びダウンカウンタ - Google Patents

多チャンネルパルス幅変調装置及びダウンカウンタ

Info

Publication number
JP2002096503A
JP2002096503A JP2000354480A JP2000354480A JP2002096503A JP 2002096503 A JP2002096503 A JP 2002096503A JP 2000354480 A JP2000354480 A JP 2000354480A JP 2000354480 A JP2000354480 A JP 2000354480A JP 2002096503 A JP2002096503 A JP 2002096503A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pulse width
signal
width modulation
output
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000354480A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Sugita
由紀夫 杉田
Shinjiro Toyoda
新次郎 豊田
Takashi Toyoda
高史 豊田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2000354480A priority Critical patent/JP2002096503A/ja
Priority to US09/741,104 priority patent/US6538523B2/en
Publication of JP2002096503A publication Critical patent/JP2002096503A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F1/00Details not covered by groups G06F3/00 - G06F13/00 and G06F21/00
    • G06F1/02Digital function generators
    • G06F1/025Digital function generators for functions having two-valued amplitude, e.g. Walsh functions
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K7/00Modulating pulses with a continuously-variable modulating signal
    • H03K7/08Duration or width modulation ; Duty cycle modulation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/40Picture signal circuits
    • H04N1/40025Circuits exciting or modulating particular heads for reproducing continuous tone value scales
    • H04N1/40031Circuits exciting or modulating particular heads for reproducing continuous tone value scales for a plurality of reproducing elements simultaneously

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Printers Or Recording Devices Using Electromagnetic And Radiation Means (AREA)
  • Laser Beam Printer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パルス幅変調信号の同時立ち上がりに起因す
る動作信頼度の低下を防止することができる多チャンネ
ルパルス幅変調装置を得る。 【解決手段】 チャンネル数Mだけ設けられたPWMジ
ェネレータ50m(m=1〜M、以下同様)によってP
WM信号48mを生成するに際し、各PWMジェネレー
タ50mは、PWM信号48mの立ち上げのタイミング
を示すPWMスタート予定データ28mをCPU10に
出力する。CPU10はPWMスタート予定データ28
mに基づいて略同時に立ち上がるPWM信号48の数が
所定数を越える場合に該所定数を越える部分に対応する
チャンネルに対する遅延設定データ70mを遅延する旨
を示すものとしてPWMジェネレータ50mに出力す
る。PWMジェネレータ50mでは遅延設定データ70
mが遅延する旨を示すものである場合にはPWM信号4
8mを遅延する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多チャンネルパル
ス幅変調装置及びダウンカウンタに係り、特に、動作信
頼度が高い多チャンネルパルス幅変調装置及び該多チャ
ンネルパルス幅変調装置に用いられるダウンカウンタに
関する。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】従
来、画像データに基づいて感光材料に対して露光すると
共に、この露光によって感光材料に記録された画像を普
通紙等に転写して出力するプリンタ等の画像記録装置に
は、露光処理の高速化を目的として、露光に用いるLE
DチップやLD等の発光素子を多数備え、該多数の発光
素子によって多数の画素に対応する露光を同時に行なう
ものがあった。
【0003】この種の画像記録装置には、上記多数の発
光素子の各々の発光を個別のパルス幅変調信号(Pulse
Width Modulation信号、以下、「PWM信号」という)
によって制御するものがあり、この装置では一般に、発
光素子と同数のPWM信号を同時に生成することができ
る多チャンネルパルス幅変調装置が備えられている。
【0004】ところで、このような画像記録装置に備え
られた多チャンネルパルス幅変調装置では、各チャンネ
ルのパルスの出力タイミングの設定方法として、図13
に示すように、主走査方向に1画素分の画像記録を行な
う際の1周期を示す画素クロックに同期してPWM信号
の各パルスの立ち上げを行なう方法(以下、「端出し出
力」という)と、上記画素クロックの各パルス間の中心
位置近傍にPWM信号の各パルスの中心が位置するよう
に各パルスを出力する方法(以下、「センター出し出
力」という)の2つの方法の何れかが採られていた。
【0005】このような多チャンネルパルス幅変調装置
では、多数のチャンネルのPWM信号が同時に立ち上が
った場合、PWM信号を生成するための回路には同時に
多量の電流が流れることになり、該電流を供給する電源
の電圧が不安定となり、多チャンネルパルス幅変調装置
の動作信頼度を著しく低下させる場合がある、という問
題点があった。
【0006】この問題点を解消し得る技術として、端出
し出力を行なう多チャンネルパルス幅変調装置に対して
は、PWM信号の各パルスの立ち上げのタイミングを各
チャンネル間で固定的にずらす技術(特開平9−231
45号公報記載の技術等)があったが、センター出し出
力を行なう多チャンネルパルス幅変調装置に対しては有
効な技術はなく、この場合には動作信頼度を著しく低下
させる場合がある、という上記の問題点を回避すること
ができなかった。
【0007】すなわち、端出し出力の場合は図14
(A)に示すように、各チャンネル毎にPWM信号の立
ち上げのタイミングを1基準クロックづつ固定的にずら
すことにより同時立ち上げを回避することができる。
【0008】しかしながら、センター出し出力の場合
は、例えば1、2、3チャンネルの各PWM信号に対応
する画像データが2、2、6である場合、1チャンネル
と2チャンネルの画像データが等しいため、通常のセン
ター出し出力では1チャンネルと2チャンネルのPWM
信号の立ち上がりが同時となってしまう。
【0009】そこで、各チャンネルにおけるPWM信号
のパルスの中心を各チャンネル間で1基準クロックづつ
ずらすようにPWM信号を生成した場合、図14(B)
に示すように、1チャンネルと2チャンネルの各PWM
信号の立ち上がりは1基準クロック分ずれるものの、1
チャンネルと3チャンネルの各PWM信号の立ち上がり
は同時となってしまう。
【0010】この同時立ち上がりの現象が多数のチャン
ネルにおいて発生した場合には、動作信頼度を著しく低
下させる場合がある、という上記の問題点が発生する。
【0011】本発明は上記問題点を解消するために成さ
れたものであり、パルス幅変調信号の同時立ち上がりに
起因する動作信頼度の低下を防止することができる多チ
ャンネルパルス幅変調装置を提供することを第1の目的
とし、該多チャンネルパルス幅変調装置に用いることが
できる安価なダウンカウンタを提供することを第2の目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1記載の多チャンネルパルス幅変調装
置は、各々パルス幅変調信号を発生すると共に、各々発
生タイミングのずらし量を示すタイミング信号が入力さ
れた場合には該タイミング信号に応じて発生タイミング
をずらしたパルス幅変調信号を発生する複数のパルス幅
変調信号発生手段と、前記複数のパルス幅変調信号発生
手段によって発生されるパルス幅変調信号が所定数を越
えて略同時に有効になるか否かを判定し、該判定結果に
基づいて略同時に有効になるパルス幅変調信号の数が前
記所定数以下となるように前記タイミング信号を生成し
て対応するパルス幅変調信号発生手段に出力する判定手
段と、を備えている。
【0013】請求項1に記載の多チャンネルパルス幅変
調装置によれば、複数のパルス幅変調信号発生手段の各
々によってパルス幅変調信号が発生されると共に、各々
発生タイミングのずらし量を示すタイミング信号が入力
された場合には該タイミング信号に応じて発生タイミン
グがずらされたパルス幅変調信号が発生される。
【0014】一方、判定手段によって、上記複数のパル
ス幅変調信号発生手段によって発生されるパルス幅変調
信号が所定数を越えて略同時に有効になるか否かが判定
され、該判定結果に基づいて略同時に有効になるパルス
幅変調信号の数が上記所定数以下となるように上記タイ
ミング信号が生成されて対応するパルス幅変調信号発生
手段に出力される。なお、上記「有効になる」は、パル
ス幅変調信号が正論理で生成される場合には「立ち上が
る」に相当し、パルス幅変調信号が負論理で生成される
場合には「立ち下がる」に相当する。
【0015】従って、上記複数のパルス幅変調信号発生
手段の各々によって発生されるパルス幅変調信号は、略
同時に有効になるパルス幅変調信号の数が上記所定数以
下となるように発生される。なお、上記所定数は、装置
の動作信頼度が許容範囲内となる値を上限値とすること
が好ましい。
【0016】このように、請求項1に記載の多チャンネ
ルパルス幅変調装置によれば、複数のパルス幅変調信号
発生手段より発生されるパルス幅変調信号が所定数を越
えて略同時に有効になるか否かを判定し、該判定結果に
基づいて略同時に有効になるパルス幅変調信号の数が上
記所定数以下となるようにしているので、パルス幅変調
信号の略同時の有効化に起因する動作信頼度の低下を防
止することができる。
【0017】また、請求項2記載の多チャンネルパルス
幅変調装置は、請求項1記載の発明において、前記判定
手段は、前記判定結果に基づいてパルス幅変調信号が略
同時に有効にならないように前記タイミング信号を生成
して対応するパルス幅変調信号発生手段に出力すること
を特徴とするものである。
【0018】請求項2に記載の多チャンネルパルス幅変
調装置によれば、請求項1記載の発明における判定手段
によって、上記判定結果に基づいてパルス幅変調信号が
略同時に有効にならないように上記タイミング信号が生
成されて対応するパルス幅変調信号発生手段に出力され
る。
【0019】このように、請求項2に記載の多チャンネ
ルパルス幅変調装置によれば、パルス幅変調信号が略同
時に有効にならないようにしているので、パルス幅変調
信号の略同時の有効化に起因する装置の動作信頼度の低
下を確実に防止することができる。
【0020】また、請求項3記載の多チャンネルパルス
幅変調装置は、請求項1記載の発明において、前記所定
数が1であることを特徴とするものである。
【0021】請求項3に記載の多チャンネルパルス幅変
調装置によれば、請求項1記載の発明における判定手段
によって、上記複数のパルス幅変調信号発生手段によっ
て発生されるパルス幅変調信号が1を越えて略同時に有
効になるか否かを判定し、該判定結果に基づいて略同時
に有効になるパルス幅変調信号の数が1以下となるよう
に上記タイミング信号が生成されて対応するパルス幅変
調信号発生手段に出力される。
【0022】このように、請求項3に記載の多チャンネ
ルパルス幅変調装置によれば、複数のパルス幅変調信号
が略同時に有効にならないようにしているので、パルス
幅変調信号の略同時の有効化に起因する装置の動作信頼
度の低下を確実に防止することができる。
【0023】また、請求項4記載の多チャンネルパルス
幅変調装置は、請求項1乃至請求項3の何れか1項記載
の発明において、前記判定手段は、前記パルス幅変調信
号が略同時に有効になるか否かの判定を、前記複数のパ
ルス幅変調信号発生手段の各々によって発生するパルス
幅変調信号のパルス幅を示す幅データが略等しいか否
か、又は前記複数のパルス幅変調信号発生手段に、発生
すべきパルス幅変調信号の発生予定タイミングを示す予
定タイミング信号を当該パルス幅変調信号の発生以前に
前記判定手段に出力する機能を備えておき、前記複数の
パルス幅変調信号発生手段の各々から入力された前記予
定タイミング信号が示す発生予定タイミングが略等しい
か否かに基づいて行うことを特徴とするものである。
【0024】すなわち、前述のセンター出し出力の場
合、パルス幅変調信号のパルス幅を示す幅データの値が
略等しいときにパルス幅変調信号が略同時に有効になる
ので、上記幅データが略等しいか否かに基づいてパルス
幅変調信号が略同時に有効になるか否かを判定すること
ができる。この場合は、パルス幅変調信号発生手段を介
することなくパルス幅変調信号が略同時に有効になるか
否かを判定することができるので、簡易かつ高速に当該
判定を行うことができる。
【0025】また、パルス幅変調信号発生手段では、自
身が発生するパルス幅変調信号の発生タイミングが事前
に判明している場合が多く、この場合には、各パルス幅
変調信号発生手段に、発生すべきパルス幅変調信号の発
生予定タイミングを示す予定タイミング信号を当該パル
ス幅変調信号の発生以前に判定手段に出力する機能を備
えておくことによって、判定手段により、各パルス幅変
調信号発生手段から入力された予定タイミング信号が示
す発生予定タイミングが略等しいか否かに基づいてパル
ス幅変調信号が略同時に有効になるか否かを判定するこ
とができる。この場合は、予定タイミング信号をパルス
幅変調信号発生手段自身によって生成しているので、判
定手段は高精度なパルス幅変調信号の発生予定タイミン
グを認知することができ、従って判定手段は、パルス幅
変調信号が略同時に有効になるか否かを高精度に判定す
ることができる。
【0026】このように、請求項4に記載の多チャンネ
ルパルス幅変調装置によれば、パルス幅変調信号が略同
時に有効になるか否かの判定を、複数のパルス幅変調信
号発生手段の各々によって発生するパルス幅変調信号の
パルス幅を示す幅データが略等しいか否か、又は複数の
パルス幅変調信号発生手段に、発生すべきパルス幅変調
信号の発生予定タイミングを示す予定タイミング信号を
当該パルス幅変調信号の発生以前に出力する機能を備え
ておき、複数のパルス幅変調信号発生手段の各々から出
力された予定タイミング信号が示す発生予定タイミング
が略等しいか否かに基づいて行っているので、前者の場
合は簡易かつ高速に判定を行うことができ、後者の場合
は高精度に判定を行うことができる。
【0027】一方、上記第1の目的を達成するために、
請求項5記載の多チャンネルパルス幅変調装置は、各々
パルス幅変調信号の発生開始許可を要求する要求信号を
出力すると共に、パルス幅変調信号の発生開始許可を示
す許可信号が入力された際に前記要求信号の出力を停止
し、パルス幅変調信号の発生を開始する複数のパルス幅
変調信号発生手段と、前記複数のパルス幅変調信号発生
手段から出力された要求信号が入力されると共に、略同
時に有効となった要求信号が所定数以下の場合には対応
するパルス幅変調信号発生手段に許可信号を出力し、前
記所定数を越えた場合には前記所定数以下のパルス幅変
調信号発生手段に許可信号を出力する調停手段と、を備
えている。
【0028】請求項5に記載の多チャンネルパルス幅変
調装置によれば、複数のパルス幅変調信号発生手段の各
々によってパルス幅変調信号の発生開始許可を要求する
要求信号が出力されると共に、パルス幅変調信号の発生
開始許可を示す許可信号が入力された際に上記要求信号
の出力が停止され、パルス幅変調信号の発生が開始され
る。なお、上記要求信号を出力する際には、要求信号を
継続して出力してもよいし、所定時間毎に繰り返し出力
してもよい。
【0029】一方、請求項5記載の発明では、上記複数
のパルス幅変調信号発生手段から出力された要求信号が
入力される調停手段によって、略同時に有効となった要
求信号が所定数以下の場合には対応するパルス幅変調信
号発生手段に許可信号が出力され、上記所定数を越えた
場合には上記所定数以下のパルス幅変調信号発生手段に
許可信号が出力される。なお、上記「有効となった」
は、要求信号が正論理で生成される場合には「立ち上が
った」に相当し、要求信号が負論理で生成される場合に
は「立ち下がった」に相当する。
【0030】従って、上記複数のパルス幅変調信号発生
手段の各々によって発生されるパルス幅変調信号は、略
同時に有効になるパルス幅変調信号の数が上記所定数以
下となるように発生される。なお、上記所定数は、装置
の動作信頼度が許容範囲内となる値を上限値とすること
が好ましい。
【0031】このように、請求項5に記載の多チャンネ
ルパルス幅変調装置によれば、複数のパルス幅変調信号
発生手段から出力された要求信号において、略同時に有
効となった要求信号が所定数を越えた場合には所定数以
下のパルス幅変調信号発生手段にパルス幅変調信号の発
生開始許可を示す許可信号を出力しているので、略同時
に有効になるパルス幅変調信号の数を上記所定数以下と
することができ、パルス幅変調信号の略同時の有効化に
起因する動作信頼度の低下を防止することができる。
【0032】また、請求項6記載の多チャンネルパルス
幅変調装置は、請求項5記載の発明において、前記調停
手段は、予め定めた優先順に前記許可信号を出力するこ
とを特徴とするものである。
【0033】請求項6に記載の多チャンネルパルス幅変
調装置によれば、請求項5記載の発明における調停手段
によって、予め定めた優先順に許可信号が出力される。
この際、調停手段によって複数の許可信号が出力される
場合は、上記予め定めた優先順に許可信号が出力される
が、調停手段によって1つの許可信号が出力される場
合、すなわち上記所定数が1の場合には、最も優先順位
が高いパルス幅変調信号発生手段にのみ許可信号が出力
される。
【0034】このように、請求項6に記載の多チャンネ
ルパルス幅変調装置によれば、予め定めた優先順に許可
信号を出力しているので、パルス幅変調信号が略同時に
有効にならないようにすることができ、パルス幅変調信
号の略同時の有効化に起因する装置の動作信頼度の低下
を確実に防止することができる。
【0035】なお、上記優先順は、各パルス幅変調信号
発生手段毎に異なっていても、同一のものが存在しても
よい。
【0036】また、請求項7記載の多チャンネルパルス
幅変調装置は、請求項5又は請求項6記載の発明におい
て、前記パルス幅変調信号発生手段が、発生すべきパル
ス幅変調信号のパルス幅を示す幅データの1の補数を1
ビット右シフトした変換データを得る変換手段と、前記
変換データに対応する時間経過を計数した後に前記パル
ス幅変調信号の出力を開始し、前記幅データに対応する
時間経過を計数した後に前記パルス幅変調信号の出力を
停止することにより前記パルス幅変調信号を生成するパ
ルス生成手段と、を備えたことを特徴とするものであ
る。
【0037】請求項7に記載の多チャンネルパルス幅変
調装置によれば、請求項5又は請求項6記載の発明にお
けるパルス幅変調信号発生手段において、変換手段によ
って、発生すべきパルス幅変調信号のパルス幅を示す幅
データの1の補数を1ビット右シフトした変換データが
得られ、パルス生成手段によって、上記変換データに対
応する時間経過が計数された後に上記パルス幅変調信号
の出力が開始され、上記幅データに対応する時間経過が
計数された後に上記パルス幅変調信号の出力が停止され
ることにより上記パルス幅変調信号が生成される。
【0038】すなわち、本発明が主に対象とするパルス
幅変調信号の出力形態は、センター出し出力(図13参
照)であるが、この場合のパルス幅変調信号の出力開始
のタイミングは、画素クロックの発生から、画素クロッ
クの半周期に相当する時間からパルス幅変調信号のパル
ス幅の半分に相当する時間を減じた時間が経過した時点
である。
【0039】ここで、上記画素クロックの1周期は、一
般にパルス幅変調信号の最大パルス幅と略等しく、この
場合には、上記「画素クロックの半周期に相当する時間
からパルス幅変調信号のパルス幅の半分に相当する時間
を減じた時間」は、パルス幅変調信号のパルス幅を示す
幅データの1の補数を1ビット右シフトした変換データ
として得ることができる。
【0040】この際の上記幅データの1の補数は、該幅
データを2進数で表した場合の各ビットの値を反転する
ことによって簡易に得ることができ、上記1ビット右シ
フトは、最下位ビット以外のビットの値を用いることに
よって簡易に得ることができる。従って、これらの操作
によって、上記「画素クロックの半周期に相当する時間
からパルス幅変調信号のパルス幅の半分に相当する時間
を減じた時間」を、演算によって得る場合に比較して簡
易かつ短時間に得ることができる。
【0041】このように、請求項7に記載の多チャンネ
ルパルス幅変調装置によれば、請求項5又は請求項6記
載の発明と同様の効果を奏することができると共に、発
生すべきパルス幅変調信号のパルス幅を示す幅データの
1の補数を1ビット右シフトした変換データを得、該変
換データに対応する時間経過を計数した後にパルス幅変
調信号の出力を開始し、幅データに対応する時間経過を
計数した後に上記パルス幅変調信号の出力を停止するこ
とによりパルス幅変調信号を生成しているので、簡易か
つ短時間にパルス幅変調信号を得ることができる。
【0042】ところで、本発明に係る多チャンネルパル
ス幅変調装置のパルス幅変調信号発生手段において、パ
ルス幅変調信号の発生タイミングを計数するためにダウ
ンカウンタを用いる場合には、該ダウンカウンタがチャ
ンネル数分必要であるので、ダウンカウンタの構成部品
はできるだけ少ない方が望ましい。ダウンカウンタの構
成部品を少なくすることによって、装置を安価にするこ
とができると共に、消費電力やノイズを低減することが
できる。
【0043】従って、上記ダウンカウンタとしては、同
期型カウンタより構成部品が少ない非同期型カウンタを
用いることが好ましいが、従来の非同期型カウンタは、
図17及び図18に示すように、1ビットに相当する回
路構成毎に2つのナンドゲート(同図におけるD型フリ
ップフロップのプリセット端子PR及びクリア端子CL
が共に正論理である場合は2つのアンドゲート)を必要
としていた。
【0044】この点に鑑みて、請求項8記載のダウンカ
ウンタは、各々プリセット端子及びクリア端子を備え、
かつ縦列接続されたエッジトリガー型の複数のフリップ
フロップと、前記複数のフリップフロップのプリセット
端子の全てに接続されたプリセット入力端子と、各々前
記複数のフリップフロップのクリア端子に出力端子が接
続された2入力の複数のアンドゲートと、前記複数のア
ンドゲートの一方の入力端子の全てに接続されたロード
信号入力端子と、各々前記アンドゲートの他方の入力端
子に接続された複数のデータ入力端子と、前記複数のフ
リップフロップの保持している値が全て零となったこと
を検出して検出信号を出力する検出回路と、を備えてい
る。
【0045】なお、この構成はクリア端子が正論理であ
る場合の構成であり、クリア端子が負論理である場合に
は、本発明に係る上記アンドゲートはナンドゲートとな
る。
【0046】このように、請求項8に記載のダウンカウ
ンタによれば、ダウンカウンタに含まれる複数のフリッ
プフロップのプリセット端子を単一のプリセット入力端
子に接続しており、従来必要とされていたプリセット端
子に対応するアンドゲート(又はナンドゲート)を削減
しているので、安価に構成することができると共に、消
費電力やノイズを低減することができる。
【0047】
【発明の実施の形態】本実施の形態では、本発明の多チ
ャンネルパルス幅変調装置を画像データに基づいてLE
Dチップの発光を制御して感光材料上に画像を記録する
画像記録装置の上記LEDチップの発光を制御する部分
として適用した場合について説明する。
【0048】〔第1実施形態〕 (全体構成「外観」)図1乃至図3には、本実施形態に
係る画像記録装置100が示されている。
【0049】この画像記録装置100は、CD−ROM
102やFD(フロッピー(登録商標)ディスク)10
4(図3参照)に記録された画像データを読取り、画像
データに基づいた画像を感光材料106に露光すると共
に、この感光材料106に記録された画像を普通紙(受
像紙108)に転写して出力する装置である。
【0050】箱型のケーシング110の前面(図3の左
側)の上部は傾斜面とされ、操作表示部112が設けら
れている。
【0051】図2に示される如く、操作表示部112
は、右側に位置するモニタ部114と左側に位置する入
力部116とに分類され、モニタ部114は前記読み取
った画像が写し出されるようになっている。
【0052】また、入力部116は、複数の操作キー1
18と、入力データ確認用表示部120とで構成されて
おり、記録枚数、サイズ設定、色バランス調整、ネガ/
ポジ選択等、画像記録に必要なデータを入力することが
できるようになっている。
【0053】操作表示部112の下方には、デッキ部1
22が配設されている。デッキ部122は、図2の右側
に位置するCD−ROM用デッキ部124と、左側に位
置するFDデッキ部126とで構成されている。
【0054】CD−ROM用デッキ部124は、開閉ボ
タン128を押圧操作することにより、トレイ130が
開閉できるようになっている。このトレイ130上にC
D−ROM102を載置することにより、CD−ROM
102を装置内部に装填することができる。
【0055】一方、FDデッキ部126は、FD挿入ス
ロットル132が設けられ、FD104を挿入すること
により、装置内部の駆動系が作動して、FD104を引
き入れる構造となっている。なお、FD104を取り出
す場合は、操作ボタン134を押圧することにより、F
D104を引き出すことができる。
【0056】なお、CD−ROMデッキ部124及びF
Dデッキ部126には、それぞれアクセスランプ13
6、138が設けられ、装置内でアクセス中はこのアク
セスランプ136、138が点灯するようになってい
る。
【0057】デッキ部122のさらに下方には、排出ト
レイ140が配設されている。この排出トレイ140
は、通常は装置内に収容されており、把持部142に指
をかけて引き出すことができるようになっている(図1
参照)。
【0058】この排出トレイ140上に、前記画像が記
録された受像紙108が排出されるようになっている。
【0059】受像紙108は、予めトレイ144に層状
に収容されており、このトレイ144はケーシング11
0の上面に設けられた、トレイ装填口146に装填され
るようになっている。このトレイ装填口146に装填さ
れたトレイ144から、1枚づつ受像紙108を取り出
し、画像を転写させた後、前記排出トレイ140へ案内
される構成である。
【0060】ケーシング110の右側面(図1の紙面手
前側)には、2個の円形のカバー部材148、150が
取付けられている。このカバー部材148、150は、
個々着脱可能とされており、このカバー部材148、1
50の軸線方向に沿った装置内部には、図3に示される
如く、ロール状の感光材料106を巻き取る供給リール
152と巻取リール154とが配設されており、これら
のリールは、カバー部材148、150を取り外した状
態で取り出し、又は装填することができるようになって
いる。
【0061】(受像紙搬送系)図3に示される如く、ト
レイ装填口146に装填されたトレイ144は、その先
端部上面が半月ローラ156に対向するようになってい
る。
【0062】半月ローラ156は周面の一部が軸線と平
行な面で切り欠かれており、通常は、この切欠部158
がトレイ144内の最上層の受像紙108と、所定の間
隔をおいて対向されている。ここで、半月ローラ156
が回転すると、前記最上層の受像紙108と半月ローラ
156の周面とが接触し、半月ローラ156が1回転す
ることによって受像紙108が若干引き出される。引き
出された受像紙108は、第1のローラ対160に挟持
され、この第1のローラ対160の駆動力によって、ト
レイ144から完全に引き出される。
【0063】第1のローラ対160の下流側には、第2
のローラ対162、ガイド板164、第3のローラ対1
66が順に配設されており、受像紙108は第1のロー
ラ対160に挟持された後、第2のローラ対162に挟
持され、かつガイド板164に案内され、第3のローラ
対166に挟持される。
【0064】この第3のローラ対166では、感光材料
106との重ね合わせも行われる。すなわち、第3のロ
ーラ対166は、感光材料106の搬送路としても使用
される。
【0065】(感光材料搬送系)感光材料106は、供
給リール152に層状に巻き取られた長尺の形で装置に
装填されている。供給リール152は、前記カバー部材
150(装置後方側)を取り外し、軸線方向に挿入する
ことにより、所定位置に装填することができる。
【0066】感光材料106が所定位置に装填されてい
る状態で、最外層を引き出し初期設定として所定の搬送
路に沿ってローディングが行われている。ローディング
の手順は、供給リール152から最外層を引き出し、こ
の供給リール152の装填位置近傍の第4のローラ対1
68に挟持させ、リザーバ部170、ガイド板172を
介して、前記第3のローラ対166に挟持させた後、ヒ
ートローラ174に巻き掛けて、巻取リール154に巻
き掛けるようにしている。なお、この場合、ローディン
グに必要な長さ分のリーダテープを供給リール152に
巻き取られた感光材料106の先端部に設けてもよい。
【0067】なお、この感光材料106の搬送路の内、
第4のローラ対168とリザーバ部170との間には露
光部176が設けられている。また、リザーバ部170
とガイド板172との間には、水塗布部178が設けら
れている。この露光部176及び水塗布部178の詳細
については後述するが、工程として感光材料106に露
光部176で画像が露光された後、乳剤面(露光面)に
水が塗布された状態で第3のローラ対166で受像紙1
08と重ね合わされるようになっている。
【0068】(ヒートローラ)ヒートローラ174は、
本装置の熱現像転写部であり、円筒状のローラ本体18
0と、このローラ本体180の内部の軸線に沿って設け
られたヒータ182と、で構成されており、ヒータ18
2の作動によって、ローラ本体180の表面が加熱さ
れ、このローラ本体180に巻き掛けられる部材(感光
材料106及び受像紙108)に熱を与える役目を有し
ている。この加熱により、熱現像転写処理がなされ、感
光材料106上に記録された画像が、受像紙108に転
写されるようになっている。
【0069】ヒートローラ174の左下近傍には剥離ロ
ーラ184と剥離爪186とが設けられ、ヒートローラ
174に約1/3程度巻き掛けられた受像紙108を感
光材料106から引き剥がし、排出トレイ140方向に
受像紙108を案内する構造となっている。
【0070】一方、感光材料106は、ヒートローラ1
74に約1/2程度巻き取られ、180°方向転換され
て巻取リール154が装填された位置へ案内されるよう
になっている。
【0071】(水塗布部)図3に示される如く、水塗布
部178は、画像形成用溶媒としての水を感光材料10
6又は受像紙108に付与し、両者の重ね合わせ面を密
着させ、熱現像する役目を有しており、感光材料106
の幅方向に沿って長尺の塗布片188と、水を貯留する
タンク190とで構成されている。
【0072】塗布片188は、フェルトやスポンジ等の
吸収性の高い部材で、かつ適度な硬さを持ったもので、
感光材料106が搬送時に所定の圧力で接触するように
なっている。タンク190内の水は毛細管現象を利用し
て、塗布片188へ常に適度な量が移行するようになっ
ており、前記感光材料106と塗布片188とが接触す
ることにより、塗布片188によって感光材料106の
表面(乳剤面)に水が塗布される構成である。
【0073】また、塗布片188が適度な圧力で感光材
料106に当接しているため、水は、均一に塗布され
る。
【0074】タンク190内の水は、水塗布部178全
体を取り外すことにより、補充するようになっている
が、配管を施して、装置外部から常に水を供給するよう
にしてもよい。
【0075】なお、本実施形態では、画像形成用溶媒と
して水を使用しているが、この水は純水に限らず、広く
一般的に使用されている意味で水を含む。また、水とメ
タノール、DMF、アセトン、ジイソプチルケトン等の
低沸点溶媒との混合溶媒であってもよい。さらに、画像
形成促進剤、カブリ防止剤、現像停止剤、親水性熱溶媒
等を含有させた溶液であってもよい。
【0076】(露光部)図4には、本実施形態に係る露
光部176が示されている。
【0077】露光部176は、感光材料106の搬送路
上方に設けられた光源ユニット200を主構成として、
コントローラ202に接続されている。コントローラ2
02には、画像データが入力され(前記CD−ROM1
02やFD104から読み取った画像データ)、この画
像データに応じて、光源ユニット200内のフルカラー
画像形成用光源部204を点灯させるようになってい
る。なお、本発明に特に関係するコントローラ202内
のフルカラー画像形成用光源部204を点灯させる部分
及びその周辺の構成、すなわち本発明の多チャンネルパ
ルス幅変調装置に相当する部分を含んだ構成については
詳細に後述する。
【0078】光源ユニット200は、後述する主走査ユ
ニット206の駆動によって、感光材料106の幅方向
(主走査方向)に移動可能となっており、感光材料10
6が露光部176をステップ移動するときの停止時に主
走査が行われるようになっている。
【0079】露光部176の光源ユニット200は、箱
型の露光ケーシング214によって覆われており、この
露光ケーシング214の上端面にフルカラー画像形成用
光源部204が配設され、このフルカラー画像形成用光
源部204の発光面が露光ケーシング214の開孔部側
に向けられている。フルカラー画像形成用光源部204
の発光面側には、発光色毎に矩形状の開孔部が設けられ
たアパーチャ216が配設され、R(レッド)、G(グ
リーン)、B(ブルー)の各色に発光するR−LEDチ
ップ208R、G−LEDチップ208G、B−LED
チップ208B(各色それぞれ11個づつ、図5参照)
からの光の広がりを制限している。
【0080】アパーチャ216の下流側で露光ケーシン
グ214の中央部には、レンズ212が配設され、フル
カラー画像形成用光源部204からの光を集光し、感光
材料106近傍に結像させる役目を有している。なお、
結像される光の解像度は、300〜400dpi程度で
ある。また、レンズ212は図面の上で単体で示してい
るが、複数枚のレンズを組み合わせて単一のレンズ系を
構成してもよい。
【0081】ここで、レンズ212は、複数枚のレンズ
と絞りで構成されており、像面の高さがある程度変わっ
ても倍率が変動しない特性を持ったレンズであるとした
場合、主走査ユニット206による主走査移動時等の微
小な誤差を吸収することができる。
【0082】また、ピントは、図示しないオートフォー
カス機構によって常に調整されている。
【0083】光源ユニット200は、主走査ユニット2
06の一部を構成する互いに平行な一対のガイドシャフ
ト218に支持されている。このガイドシャフト218
は、感光材料106の幅方向(図4の矢印W方向)に沿
って配設されており、フルカラー画像形成用光源部20
4は、このガイドシャフト218に案内されて、感光材
料106の幅方向に移動可能とされている。
【0084】フルカラー画像形成用光源部204の露光
ケーシング214には、無端のタイミングベルト220
の一部が固定されている。このタイミングベルト220
の両端は、それぞれガイドシャフト218の両端近傍に
位置するスプロケット222に巻き掛けられている。一
方のスプロケット222の回転軸は変速機224を介し
てステッピングモータ226の回転軸と連結されてお
り、このステッピングモータ226の往復回転によっ
て、フルカラー画像形成用光源部204は、ガイドシャ
フト218に沿って往復移動される。
【0085】ステッピングモータ226の駆動は、コン
トローラ202によって制御され、感光材料106のス
テップ移動と同期がとられている。すなわち、感光材料
106が1ステップ移動して停止した状態で、ステッピ
ングモータ226が回転を開始して感光材料106上を
フルカラー画像形成用光源部204が感光材料106の
幅方向に沿って移動する。所定パルスを確認した後、ス
テッピングモータ226を逆回転させることにより、フ
ルカラー画像形成用光源部204は、元の位置に戻る。
このフルカラー画像形成用光源部204の戻り動作と同
時に感光材料106の次の移動が開始されるようになっ
ている。
【0086】光源ユニット200の光出力側、感光材料
106との対向面かつ主走査開始位置近傍にはフォトダ
イオード228が配設され、フルカラー画像形成用光源
部204からの光源の光量に比例した大きさのアナログ
信号を出力するようになっている。このフォトダイオー
ド228は、光量補正ユニット230に接続され、前記
アナログ信号はこの光量補正ユニット230へ入力され
る。
【0087】光量補正ユニット230では、検出した各
色のLEDチップ208からの光量を比較して、光量、
色バランス調整を行い、補正値をコントローラ202へ
出力する役目を有している。この補正値に基づいて、フ
ルカラー画像形成用光源部204へ送られる画像データ
が補正され、適正な光量で各LEDチップ208が点灯
する。
【0088】図5に示される如く、フルカラー画像形成
用光源部204は、B−LEDチップ208B、G−L
EDチップ208G、R−LEDチップ208Rが集合
して構成されており、それぞれ基板210上で、感光材
料106の幅方向(主走査方向)に沿って、同一の配列
規則にしたがって取り付けられている。すなわち、基板
210の平面視で右端には、11個のB−LEDチップ
208Bが、2列、かつ千鳥状に配列され、左端には、
11個のR−LEDチップ208Rが、2列、かつ千鳥
状に配列され、中央には、11個のG−LEDチップ2
08Gが、2列、かつ千鳥状に配列されており、合計6
列のLEDチップが配列されている。
【0089】基板210には、所定の配線がエッチング
処理等で施されているが、この配線間が短絡しないよう
に、金属で被覆されており、放熱機能を有している。こ
のため、LEDチップ208の点灯による発熱を抑制す
ることができ、発光量の変動を抑えることができる。な
お、LEDチップ208の外形寸法(x×y)は約36
0×360μmである。
【0090】ところで、図5に示される如く、基板21
0にマウントすべきLEDチップ208の同一色の列間
ピッチ(主走査方向のピッチ)Pは600μmで、各列
の行ピッチ(副走査方向のピッチ)Lは520μm、千
鳥状としたときの段差寸法Dは260μm、各色間の隙
間寸法GはR−G間、G−B間で同一であることが好ま
しい。なお、図5に示すLEDチップ208の斜線部分
は、実際に発光する領域であり、千鳥状とした同一発光
色のLEDにおける隣り合う各行間の発光領域の境を一
致させている。
【0091】上記構造のフルカラー画像形成用光源部2
04により、感光材料106上には、各色共に1回の主
走査で11本の主走査ラインが記録できることになる。
なお、主走査ラインピッチ間は偶数の10となる。
【0092】ここで、本実施形態では図6に示すよう
に、感光材料106のステップ移動は、感光材料106
上に記録される今回の第1番目の主走査ラインが、前回
の6番目と7番目の間の主走査ラインの中間位置にくる
ピッチ(5.5ラインピッチ)で副走査駆動、停止を繰り
返すように制御されている。なお、図6において、細実
線が前回の主走査によって形成された11本の主走査ラ
インであり、鎖線が今回の主走査によって形成される1
1本の主走査ラインであり、太実線が次回の主走査によ
って形成される11本の主走査ラインである。
【0093】このように、LEDチップ208を奇数個
とすることにより主走査ライン間を偶数個とし(すなわ
ち、10間隔とし)、主走査ライン間の半数ずつにさら
に主走査ラインを形成するようにして解像度を2倍に増
加させている。このようにLEDチップ208を発光色
毎に奇数個としてLEDチップ208の間隔を偶数個と
し、主走査ラインの半数ずつに走査ラインを形成してい
るので、副走査ピッチを全て同一とすることができる。
また、最初の主走査駆動時の第1番目から5番目の主走
査ラインは、制御上書き込み無しとしている。
【0094】次に図7を参照して、本発明に特に関係す
るコントローラ202内におけるフルカラー画像形成用
光源部204を点灯させる部分及びその周辺の構成、す
なわち本発明の多チャンネルパルス幅変調装置に相当す
る部分を含む部分の構成について詳細に説明する。
【0095】コントローラ202は、該コントローラ2
02の動作を司るCPU10、各々11個づつ設けられ
たR−LEDチップ208R、G−LEDチップ208
G及びB−LEDチップ208Bに対応してシリアルに
入力される画像データを各LEDチップ毎に分割して出
力するデータセパレータ12、LEDチップと同数(本
実施形態では33)のバッファ14m(m=1〜33、
以下同様)及びPWMジェネレータ50mを含んで構成
されている。
【0096】データセパレータ12の出力端はバッファ
14mの各々の入力端に接続されており、バッファ14
mの各々の出力端はPWMジェネレータ50mの各々の
入力端に接続されており、更にPWMジェネレータ50
mの各々の出力端はコンデンサ及び抵抗による並列回路
を直列に介してLEDチップと同数だけ設けられたトラ
ンジスタ20mの各々のベース端子に接続されている。
【0097】各トランジスタ20mのコレクタ端子は抵
抗を介してR−LEDチップ208R、G−LEDチッ
プ208G及びB−LEDチップ208Bの何れか1つ
のカソード端子に接続されている。なお、各LEDチッ
プのアノード端子には所定の電源電圧Vccが印加され
ている。また、各トランジスタ20mのエミッタ端子は
接地されている。
【0098】一方、CPU10は上記光量補正ユニット
230及びデータセパレータ12に接続されており、光
量補正ユニット230から入力される上記補正値に基づ
いてデータセパレータ12に入力された画像データの補
正を行うと共に、データセパレータ12によって各LE
Dチップ毎に分割され、かつ補正された画像データ40
Aに対して後述する1ビット構成の遅延選択データ40
B(図8参照)を付加する。従って、データセパレータ
12からバッファ14mの各々に出力されるデータ(以
下、PWMデータという)40は画像データ40Aと遅
延選択データ40Bとによって構成されたものとなる。
【0099】また、CPU10は各バッファ14m、各
PWMジェネレータ50m、ステッピングモータ226
にも接続されており、各バッファ14mに対する当該バ
ッファ14mに記憶されたPWMデータの出力のタイミ
ングを制御する出力制御信号74の出力、各PWMジェ
ネレータ50mに対する主走査方向に1画素分の画像記
録を行う際の1周期を示す画素クロック42の出力、フ
ルカラー画像形成用光源部204のステップ移動の制御
等を行なう。
【0100】更に、CPU10は各PWMジェネレータ
50mの後述するPWMスタート予定データ28mを出
力する端子及び遅延設定データ70mを入力する端子に
も接続されており、各PWMジェネレータ50mからの
PWMスタート予定データ28mの入力及び各PWMジ
ェネレータ50mに対する遅延設定データ70mの出力
を行なうことができる。
【0101】次に、図8を参照して、PWMジェネレー
タ50mの構成について説明する。同図に示すように、
PWMジェネレータ50には入力端がCPU10に接続
されて画素クロック42が入力されるコントロールロジ
ック52が設けられている。
【0102】このコントロールロジック52の3つの出
力端は、R−Sフリップフロップ54のセット端子(S
端子)、カウンタ56のリセット端子、及びCPU10
に各々接続されており、R−Sフリップフロップ54へ
のPWMスタート信号30の出力、カウンタ56へのリ
セット信号32の出力、及びR−Sフリップフロップ5
4にPWMスタート信号30を出力するタイミングを示
すPWMスタート予定データ28のCPU10への出力
を行なうことができる。
【0103】また、コントロールロジック52の画素ク
ロック42を入力する入力端以外の3つの入力端は、対
応するバッファ14、後述する基準クロック生成器6
0、及びCPU10に各々接続されており、バッファ1
4に記憶されたPWMデータ40におけるNビット構成
の画像データ40Aの入力、基準クロック生成器60か
らの基準クロックCLK0の入力、及びCPU10から
の遅延設定データ70の入力を行なうことができる。
【0104】一方、PWMジェネレータ50には一方の
入力端が対応するバッファ14に接続されて当該バッフ
ァ14に記憶されたPWMデータ40における画像デー
タ40Aが入力されるコンパレータ58が設けられてい
る。また、コンパレータ58の他方の入力端は上記カウ
ンタ56の計数値を出力する出力端に接続されている。
従って、コンパレータ58では画像データ40Aとカウ
ンタ56による計数値とが比較される。
【0105】更に、PWMジェネレータ50にはPWM
信号48の発生タイミングの基準となる基準クロックC
LK0を生成して出力する基準クロック生成器60が備
えられており、基準クロック生成器60の出力端は、上
記基準クロックCLK0の1周期より短い所定時間(本
実施形態では基準クロックCLK0の半周期に相当する
時間)だけ遅延させて遅延クロックCLK1として出力
する遅延回路62の入力端に接続されている。
【0106】一方、基準クロック生成器60の出力端は
分岐されてカウンタ56のパルス入力端及び2入力1出
力のアンドゲート64Aの一方の入力端にも接続されて
いる。従って、カウンタ56では基準クロックCLK0
のパルス数が計数される。また、遅延回路62の出力端
は2入力1出力のアンドゲート64Bの一方の入力端に
接続されている。
【0107】また、アンドゲート64A及び64Bの各
々の他方の入力端は上記コンパレータ58の出力端に接
続されており、アンドゲート64A及び64Bの各々の
出力端は2入力1出力のセレクタ66の各入力端に接続
されており、更にセレクタ66の出力端はR−Sフリッ
プフロップ54のリセット端子(R端子)に接続されて
いる。
【0108】また、セレクタ66の選択信号入力端に
は、入力端が対応するバッファ14に接続されて遅延選
択データ40Bが入力される1ビットデコーダ68の出
力端に接続されている。1ビットデコーダ68では、バ
ッファ14から入力された遅延選択データ40Bをデコ
ードしてクロック選択信号36としてセレクタ66の選
択信号入力端に入力する。なお、セレクタ66では、選
択信号入力端に入力されるクロック選択信号36が0を
示すものであった場合はアンドゲート64Aの出力端に
接続された入力端が選択され、クロック選択信号36が
1を示すものであった場合はアンドゲート64Bの出力
端に接続された入力端が選択されるように構成されてい
る。
【0109】CPU10が本発明の判定手段に、PWM
ジェネレータ50mが本発明のパルス幅変調信号発生手
段に、遅延設定データ70mを示す信号が本発明のタイ
ミング信号に、PWMスタート予定データ28mを示す
信号が本発明の予定タイミング信号に、各々相当する。
【0110】(リザーバ部)リザーバ部170(図3参
照)は、前述の如く露光部176と水塗布部178との
間に配設されており、2対の挟持ローラ対192、19
4と、1個のダンサーローラ196とで構成されてい
る。感光材料106は、2対の挟持ローラ対192、1
94に掛け渡されており、この間で感光材料106に略
U字型の弛みを設けている。この弛みに対応してダンサ
ーローラ196を上下動するようになっており、弛み部
の感光材料106を保持している。
【0111】露光部176では、感光材料106はステ
ップ移動するが、水塗布部178では、水の均一な塗布
のために一定速度で搬送させる必要がある。このため、
露光部176と水塗布部178との間に感光材料106
の搬送速度差が生じる。この速度差を吸収するために、
ダンサーローラ196を上下動させ、感光材料106の
弛み量を調整し、感光材料106のステップ移動と定速
移動とを同時に行えるようにしている。
【0112】(作用)以下に本実施形態の作用を説明す
る。まず、画像記録のための全体の流れを説明する。
【0113】トレイ144をトレイ装填口146に装填
しておき、感光材料106を巻き取った状態の供給リー
ル152及び空状態の巻取リール154をそれぞれ所定
位置に装填し、かつローディングが完了した状態で、操
作表示部112のプリント開始キーを操作すると、コン
トローラ202では、CD−ROM102又はFD10
4から画像データを読取り、該読取った画像データをデ
ータセパレータ12によってLEDチップ毎に分割する
と共に、分割された画像データ40Aの各々に対して遅
延選択データ40Bを付加した後に、対応するバッファ
14mに記憶する。
【0114】コントローラ202で画像データ40A及
び遅延選択データ40B、すなわちPWMデータ40を
記憶すると、供給リール152が駆動して、感光材料1
06の搬送を開始する。
【0115】感光材料106が露光部176の所定位置
に至ると、感光材料106は一旦停止して、コントロー
ラ202に各LEDチップ208に対応して設けられた
PWMジェネレータ50mの各々から画像データ40A
に対応するパルス幅のPWM信号48mがフルカラー画
像形成用光源部204へ出力される。このPWM信号4
8mは、11ライン毎に出力され、フルカラー画像形成
用光源部204は、ステッピングモータ226の駆動に
よってガイドシャフト218に案内され感光材料106
の幅方向に沿って移動する(主走査)。
【0116】なお、このPWM信号48mの出力の開始
前にフォトダイオード228によってフルカラー画像形
成用光源部204からの各色の光量を検出し、光量補正
ユニット230において、光量、色バランス等を調整す
るための補正値をコントローラ202のCPU10へ供
給し、各画像データ40Aを補正している。この補正は
1画像毎に実行される。
【0117】図6に示される如く、1回の主走査が終了
すると、感光材料106は、1ステップ(5.5 ラインピ
ッチ)移動して停止し、2回目の主走査がなされる。こ
れを繰り返すことにより、感光材料106上に1フレー
ム分の画像が記録される。すなわち、LEDチップ20
8の配置ピッチの半分のピッチで主走査ラインが形成さ
れることになり、解像度が向上する。この場合、1画面
上の最初の主走査駆動時の上から5本までと、最後の主
走査駆動時の下から5本は、未露光(LEDチップ20
8の消灯)とすればよい。
【0118】なお、記録が終了した感光材料106は、
リザーバ部170の上流側の挟持ローラ対192のみの
駆動(下流側の挟持ローラ対194は停止)によって、
ダンサーローラ196に巻き掛けられるようにリザーバ
部170で弛んだ状態で保持され、水塗布部178へは
至らないようになっている。
【0119】リザーバ部170に、1画像分の長さの感
光材料106がたまると、リザーバ部170の下流側の
挟持ローラ対194が駆動を開始する。これにより、感
光材料(画像記録済)106が水塗布部178へ搬送さ
れる。水塗布部178では、感光材料106は定速搬送
され、塗布片188によって水が均一に塗布される。
【0120】この塗布片188には、タンク190から
水が常に送られており、かつ所定の圧力で感光材料10
6を押圧しているため、適量の水が感光材料106へ塗
布される。
【0121】水が塗布された感光材料106は、ガイド
板172に案内されて第3のローラ対166へと搬送さ
れる。
【0122】一方、受像紙108は、半月ローラ156
が1回転することにより、半月ローラ156の周面と受
像紙108の先端部とが接触し、最上層の受像紙108
が引き出され、第1のローラ対160に挟持される。こ
の第1のローラ対160の駆動によって、受像紙108
はトレイ144から引き出され、第2のローラ対162
に挟持された状態で、感光材料106の到着を待つ。
【0123】感光材料106がガイド板172を通過す
るのに同期して、第1のローラ対160及び第2のロー
ラ対162の駆動が開始され、受像紙108は、ガイド
板164に案内されて第3のローラ対166へと搬送さ
れる。
【0124】第3のローラ対166では、感光材料10
6と受像紙108とが重ね合わされた状態で挟持し、ヒ
ートローラ174へ送り出す。このとき、感光材料10
6に塗布された水によって、両者が密着される。
【0125】重ね合わされた状態の感光材料106と受
像紙108は、ヒートローラ174に巻き掛けられ、ヒ
ータ182からの熱を受け、熱現像転写処理がなされ
る。すなわち、感光材料106に記録された画像が受像
紙108へ転写され、顕像化される。
【0126】ヒートローラ174に約1/3程度巻き掛
けられた状態で熱現像転写は完了し、受像紙108は、
剥離ローラ184及び剥離爪186によって感光材料1
06から剥がされ、剥離ローラ184に巻き掛けられる
形で排出トレイ140上に排出される。
【0127】一方、感光材料106は、ヒートローラ1
74に約1/2巻き掛けられた後、接線方向に移動し
て、巻取リール154に巻き取られる。
【0128】次に、図7乃至図11を参照して、コント
ローラ202によって多チャンネル(33チャンネル)
のPWM信号48mを生成する際の作用について詳細に
説明する。なお、図9は各バッファ14mにPWMデー
タ40が記憶された後にコントローラ202のCPU1
0で実行されるプログラムのフローチャートであり、図
10は各PWMジェネレータ50mのコントロールロジ
ック52で実行されるプログラムのフローチャートであ
り、更に図11はコントローラ202の内部における主
要な信号の経時的な変化の一例を示すタイムチャートで
ある。また、ここでは、所定周波数の画素クロック42
が各PWMジェネレータ50mのコントロールロジック
52に入力されていると共に、上記所定周波数より高い
周波数の基準クロックCLK0が基準クロック生成器6
0によって生成されていることを前提として説明する。
まず、CPU10の作用について説明する。
【0129】図9のステップ500では全ての遅延設定
データ70mをクリア(0を代入)し、次のステップ5
02では全チャンネル分のPWMデータ40(画像デー
タ40A及び遅延選択データ40B)を対応するPWM
ジェネレータ50に出力する。これによって、各PWM
ジェネレータ50mのコントロールロジック52には、
図11に示すように画像データ40Aが各々入力され
る。
【0130】画像データ40Aが入力された各PWMジ
ェネレータ50mのコントロールロジック52では、画
素クロック42の各パルス間の中心位置近傍に画像デー
タ40Aに対応するパルス幅のPWM信号48の中心が
位置するようにパルスを立ち上げることができるタイミ
ング(すなわち、PWM信号48のパルス立ち上げのタ
イミング)を演算し、該タイミングを示すPWMスター
ト予定データ28をCPU10に出力する。なお、本実
施形態では、上記PWMスタート予定データ28を画素
クロック42の立ち上がり時からPWM信号48のパル
スを立ち上げるまでに要する基準クロックCLK0のパ
ルス数とする。
【0131】なお、図11に示す例では、1チャンネ
ル、2チャンネル、及び33チャンネルの3つのチャン
ネルにおいてPWMスタート予定データ28が略同一の
値であり、それ以外のチャンネルについては略同一の値
となるものがない場合について示している。
【0132】そこで次のステップ504では、各PWM
ジェネレータ50mから出力される全てのチャンネルに
おけるPWMスタート予定データ28の入力待ちを行な
う。なお、この際、CPU10は入力した各PWMスタ
ート予定データ28mをCPU10内の図示しないメモ
リに記憶しておく。
【0133】以上のステップ502及びステップ504
の処理によってCPU10は、全てのチャンネルにおけ
るPWM信号48の立ち上がるタイミングを事前に知る
ことができる。
【0134】次のステップ506では上記図示しないメ
モリに記憶された各PWMスタート予定データ28mを
参照して、略同時(本実施形態では±5nSの範囲内)
に立ち上げが行なわれるPWM信号48のチャンネル数
NDを演算し、次のステップ508では上記チャンネル
数NDが所定数(本実施形態では2)ND0より大きい
か否かを判定し、所定数ND0より大きい場合(肯定判
定の場合)はステップ510に移行して上記略同時にP
WM信号48の立ち上げが行なわれるチャンネルにおい
て上記所定数を越えた部分のチャンネルに対応する遅延
設定データ70に所定の遅延時間を設定した後に上記ス
テップ506へ戻り、所定数ND0以下となった時点
(ステップ508が否定判定となった時点)でステップ
512へ移行する。なお、本実施形態では、上記所定の
遅延時間を、遅延時間に相当する基準クロックCLK0
のパルス数として遅延設定データ70に設定するものと
する。
【0135】図11に示す例では、1チャンネル、2チ
ャンネル、及び33チャンネルの3つのチャンネルにお
いて略同時にPWM信号48のパルス立ち上げが行なわ
れる予定であるので、所定数ND0(本実施形態では
2)を越えた部分のチャンネルである33チャンネル目
に対応する遅延設定データ70に上記所定の遅延時間が
設定される。
【0136】上記ステップ506乃至ステップ510の
繰り返し処理によって、全ての略同時に立ち上がるPW
M信号48の数が上記所定数ND0以下となるように遅
延設定データ70mが設定される。
【0137】そこでステップ512では全チャンネル分
の遅延設定データ70mを対応するチャンネルのPWM
ジェネレータ50のコントロールロジック52に出力す
る。
【0138】次のステップ514では全てのPWMデー
タ40について上記ステップ500乃至ステップ512
の処理が終了したか否かを判定し、終了していない場合
(否定判定の場合)には上記ステップ500へ戻って終
了するまでステップ500乃至ステップ514の処理を
繰り返し実行した後に本プログラムを終了する。
【0139】次に、コントロールロジック52の作用に
ついて説明する。
【0140】図10のステップ550では画像データ4
0Aの入力待ちを行ない、次のステップ552では上記
PWMスタート予定データ28を導出し、次のステップ
554では導出したPWMスタート予定データ28をC
PU10に出力する。
【0141】上述したように、CPU10は、全てのP
WMジェネレータ50からPWMスタート予定データ2
8を入力すると、各PWMジェネレータ50のコントロ
ールロジック52に対して、対応する遅延設定データ7
0を出力する。
【0142】従って次のステップ556では遅延設定デ
ータ70の入力待ちを行ない、次のステップ558では
入力した遅延設定データ70に基づいてPWMスタート
信号30のR−Sフリップフロップ54のS端子への出
力及びリセット信号32のカウンタ56への出力を行な
った後に上記ステップ550へ戻る。
【0143】すなわち、遅延設定データ70が0(零)
でなかった場合には上記ステップ552において導出し
たPWMスタート予定データ28で示されるタイミング
を遅延設定データ70が示す遅延時間分だけ遅延するよ
うにPWMスタート信号30及びリセット信号32をず
らして出力した後に上記ステップ550へ戻り、遅延設
定データ70が0(零)であった場合には上記ステップ
552において導出したPWMスタート予定データ28
で示されるタイミングでPWMスタート信号30及びリ
セット信号32を出力した後に上記ステップ550へ戻
る。
【0144】なお、図11に示す例では、33チャンネ
ル目に対応する遅延設定データ70のみが遅延する旨を
示すものであるので、33チャンネル目に対応するPW
Mスタート信号30のR−Sフリップフロップ54のS
端子に対する出力のタイミングのみが遅延されたものと
なっている。
【0145】上記ステップ558によるPWMスタート
信号30のR−Sフリップフロップ54のS端子への出
力及びリセット信号32のカウンタ56への出力によっ
て、R−Sフリップフロップ54のQ端子出力がハイレ
ベルとされてPWM信号48が立ち上げられると共に、
カウンタ56の計数値がリセットされる。
【0146】その後、カウンタ56では基準クロック生
成器60から入力されている基準クロックCLK0の各
パルスの計数が開始され、該計数値がコンパレータ58
の他方の入力端に出力される。
【0147】一方、コンパレータ58の一方の入力端に
はPWMデータ40における画像データ40Aが入力さ
れており、コンパレータ58からは画像データ40Aと
カウンタ56による計数値とが一致されたときにハイレ
ベルとなるカウント終了信号34が出力されてアンドゲ
ート64A及び64Bの各々の他方の入力端に入力され
る。
【0148】更に、アンドゲート64Aの一方の入力端
には基準クロックCLK0が入力されており、アンドゲ
ート64Bの一方の入力端には基準クロックCLK0に
対して該基準クロックCLK0の半周期に対応する時間
だけ遅延された遅延クロックCLK1が入力されてい
る。また、セレクタ66の選択信号入力端には1ビット
デコーダ68によって遅延選択データ40Bに応じたク
ロック選択信号36が入力されている。
【0149】従ってセレクタ66からは、画像データ4
0Aとカウンタ56による計数値とが一致され、かつク
ロック選択信号36に応じて選択された基準クロックC
LK0及び遅延クロックCLK1の何れか一方のパルス
に同期したタイミングでPWMストップ信号38がR−
Sフリップフロップ54のR端子に入力されてR−Sフ
リップフロップ54のQ端子出力がローレベルとされて
PWM信号48が立ち下げられる。
【0150】従って、遅延選択データ40Bとして1が
設定された場合のPWM信号48のパルス幅48Bは遅
延選択データ40Bとして0が設定された場合のPWM
信号48のパルス幅48Aに比較して基準クロックCL
K0の半周期に相当する時間分だけ長いものとされる。
すなわち、この場合は基準クロックCLK0によってP
WM信号48を立ち下げた場合に比較して2倍のビット
分解能が得られることになる。
【0151】一方、PWM信号48の立ち上がりのタイ
ミングについては、図11に示す例では上述したように
1チャンネル目と2チャンネル目の2つのPWMスター
ト信号30は略同時に出力されているが、33チャンネ
ル目のPWMスタート信号30は遅延されたタイミング
で出力されているので、PWM信号48についても1チ
ャンネル目と2チャンネル目については略同時に立ち上
がり、33チャンネル目については遅延された状態とな
っている。
【0152】以上詳細に説明したように、本実施形態に
係る多チャンネルパルス幅変調装置としてのコントロー
ラ202では、PWM信号が所定数を越えて略同時に立
ち上がるか否かを判定し、該判定結果に基づいて略同時
に立ち上がるPWM信号の数が上記所定数以下となるよ
うにしているので、PWM信号の略同時の立ち上がりに
起因する動作信頼度の低下を防止することができる。
【0153】なお、本実施形態では、PWM信号48の
同時立ち上げを制限するための所定値ND0を2とした
場合について説明したが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、所定値ND0としては装置の動作信頼度が
許容される範囲内となる値を上限値とした3以上の値を
適用することもできるし、1を適用することもできる。
【0154】所定値ND0を1とした場合、PWM信号
が略同時に立ち上がることがなくなるので、PWM信号
の略同時の立ち上がりに起因する動作信頼度の低下を確
実に防止することができる。
【0155】また、本実施の形態では、PWM信号48
の同時立ち上げを制限するための所定値ND0を設け、
該所定値ND0を越えてPWM信号48が略同時に立ち
上がる場合に、略同時に立ち上がるPWM信号48の数
が所定値ND0以下となるようにする場合について説明
したが、本発明はこれに限定されるものではなく、上記
所定値ND0を越えてPWM信号48が略同時に立ち上
がる場合に、各PWM信号48が略同時に立ち上がらな
いようにする形態とすることもできる。
【0156】この場合も、所定値ND0を越えてPWM
信号48が略同時に立ち上がる場合には、PWM信号が
略同時に立ち上がることがなくなるので、PWM信号の
略同時の立ち上がりに起因する動作信頼度の低下を確実
に防止することができる。
【0157】また、本実施形態では、コントロールロジ
ック52からPWMスタート予定データ28をCPU1
0にフィードバックして、該PWMスタート予定データ
28に基づいてPWM信号48が所定数を越えて略同時
に立ち上がるか否かを判定する場合について説明した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、センター
出し出力の場合は画像データ40Aの値が等しい場合に
PWM信号が略同時に立ち上がるので、CPU10が各
チャンネル間の画像データ40Aを参照して、該参照結
果に基づいてPWM信号が所定数を越えて略同時に立ち
上がるか否かを判定する形態とすることもできる。
【0158】また、本実施形態では、図9のステップ5
10において、所定数ND0を越えた部分のチャンネル
に対応する遅延設定データ70に対して遅延時間を設定
する場合について説明したが、本発明はこれに限定され
るものではなく、結果的に略同時に立ち上がるPWM信
号48のチャンネル数が所定数ND0を越えないように
することができる形態であれば如何なる形態も適用する
ことができる。
【0159】また、本実施形態では、遅延設定データ7
0を遅延時間に相当する基準クロックCLK0のパルス
数を示すものとする場合、すなわちPWM信号48を遅
延する際には基準クロックCLK0に同期して遅延する
場合について説明したが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、基準クロックCLK0より周波数の高いク
ロック信号を適用して、該クロック信号に同期して遅延
する形態、例えば本実施形態における遅延クロックCL
K1に同期して遅延する形態としてもよい。
【0160】また、図7及び図8に示した構成は一例で
あり、各図における各部とも同様に作用するものを適用
できることはいうまでもない。
【0161】更に、本実施形態では、本発明を図9及び
図10に示したプログラムの実行によってソフトウェア
的に実施する場合について説明したが、本発明はこれに
限定されるものではなく、各プログラムと同様に作用す
る論理回路を製作して、該論理回路によってハードウェ
ア的に実施する形態とすることもできる。
【0162】例えば、8チャンネル分のPWM信号を生
成する場合の、各チャンネルの優先順位が1チャンネル
>2チャンネル>・・・>8チャンネルとなり、かつ2
つ以上の同時立ち上げが発生しないように制御する場合
の、各チャンネルのPWM信号の各々を入力信号In
(n=1〜8、以下同様)とし、各チャンネルに対する
遅延の有無を示す出力信号Onを生成する部分の論理回
路は次のようになる。
【0163】この場合、入力信号Inと出力信号Onと
の関係を示す真理値表は表1のようになる。
【0164】
【表1】
【0165】なお、表1における×はdon't careを示し
ている。
【0166】表1に示す真理値表を単純に論理回路化し
たものが図12に示すものである。従って、このような
論理回路を適用することにより、処理の高速化を実現す
ることができる。
【0167】〔第2実施形態〕上記第1実施形態では、
請求項1乃至請求項4に記載の発明に対応する形態例に
ついて説明したが、本第2実施形態では、請求項5乃至
請求項8に記載の発明に対応する形態例について説明す
る。なお、本第2実施形態のコントローラ202におけ
るフルカラー画像形成用光源部204を点灯させる部分
以外の構成及び作用は、上記第1実施形態と同様である
ので、ここでの説明は省略する。また、本第2実施形態
では、後述するパルス幅変調回路の時間分解能が256
(0〜255、8ビット構成)、チャンネル数が8、略
同時にPWM信号のパルス出力を開始することができる
チャンネル数が1である場合を例に説明する。
【0168】まず、図15を参照して、本第2実施形態
に係るコントローラ202内におけるフルカラー画像形
成用光源部204を点灯させる部分の構成、すなわち請
求項5乃至請求項7記載の多チャンネルパルス幅変調装
置に相当する部分を含む部分の構成について詳細に説明
する。
【0169】なお、同図では、1チャンネル分のみのパ
ルス幅変調回路80を示しているが、実際には同様のパ
ルス幅変調回路が8組分設けられている。また、図示は
省略するが、コントローラ202には、上記第1実施形
態に係るコントローラ202(図7も参照)におけるC
PU10及びデータセパレータ12が設けられており、
コントローラ202では、CD−ROM102又はFD
104から画像データを読取ってデータセパレータ12
に入力し、該入力した画像データをCPU10によって
光量補正ユニット230から入力される上記補正値に基
づいて補正すると共に、データセパレータ12によって
LEDチップ毎に分割して、画素データ(本実施の形態
では8ビット構成)として対応するパルス幅変調回路8
0に出力するように構成されている。
【0170】図15に示すように、本第2実施形態に係
るパルス幅変調回路80は、3つのデータラッチDL
A、DLB、DLCと、4つのD型フリップフロップF
FA、FFB、FFC、FFDと、各々2つの2入力1
出力のナンドゲート(NANDA及びNANDBとNA
NDD及びNANDE)で構成されたフリップフロップ
FFE及びFFFと、反転セレクタSL1と、ダウンカ
ウンタDC1と、その他、各種ゲート素子を含んで構成
されている。
【0171】なお、本第2実施形態に係るパルス幅変調
回路80によるPWM信号の発生タイミングの基準とな
る基本クロックは、本第2実施形態に係るCPU10に
よって生成されるように構成されているが、該基本クロ
ックは多数の箇所で使用されるためにバッファBF1を
介するように構成されており、該バッファBF1を介し
た基本クロックを図15では基本クロックφと表記して
いる。
【0172】また、図15に示されるパルス幅変調回路
80への基本クロック以外の各種入力信号(画素データ
ロード信号、スタート信号、リセット信号)も、CPU
10によって生成されるように構成されており、CPU
10は8チャンネル分のパルス幅変調回路80の各々に
対して、対応する上記各種入力信号を各々入力する。
【0173】一方、本第2実施形態に係るコントローラ
202には、後述するリクエスト信号とグラント信号の
関係を決める調停回路TCが備えられている。調停回路
TCは、本第2実施形態に係るコントローラ202に1
つのみ設けられているものであり、該単一の調停回路T
Cが各チャンネル(本実施の形態では、8チャンネル)
分のパルス幅変調回路80に対応している。
【0174】すなわち、この調停回路TCは、図12に
示すように回路構成されており、8つのパルス幅変調回
路80から出力される8チャンネル分のリクエスト信号
が各々入力信号I1〜I8として入力される。
【0175】この調停回路TCはプライオリティ回路と
して構成されており、入力信号I1がアクティブ(ハイ
レベル)になると対応する出力信号O1は無条件にアク
ティブ(ハイレベル)となるが、出力信号O2は対応す
る入力信号I2がハイレベルになっても入力信号I1が
ローレベルの場合にしかハイレベルになれない。つま
り、入力信号I1は入力信号I2よりも優先順位が高い
ことになる。
【0176】同様に、出力信号O3は、入力信号I1と
入力信号I2の双方がローレベルで、かつ入力信号I3
がハイレベルの場合のみにハイレベルとなる。以下、同
様に、出力信号O8は、入力信号I1、I2、・・・、
I7の全てがローレベルで、かつ入力信号I8がハイレ
ベルの場合のみにハイレベルとなる。すなわち、この調
停回路TCでは、8つの入力信号I1、I2、・・・、
I8のうち、複数が同時にアクティブ(ハイレベル)に
なったとしても、8つの出力信号O1、O2、・・・、
O8のうちの1つしかアクティブになれず、その優先順
位は、I1>I2>・・・>I8となっている。
【0177】次に、図16を参照して、本実施の形態に
係るダウンカウンタDC1の構成を説明する。
【0178】同図に示すように、本第2実施形態に係る
ダウンカウンタDC1は、各々プリセット端子PR及び
クリア端子CLが設けられた8個のD型フリップフロッ
プFF0〜FF7と、8ビットの画素データをロードす
るために設けられた8個の2入力1出力のナンドゲート
NAND0〜NAND7と、各D型フリップフロップF
F0〜FF7のQ端子出力Q0〜Q7が全て0(零)に
なったことを検出してゼロ信号を出力するために設けら
れた4入力1出力のノアゲートNOR1、NOR2、及
び2入力1出力のアンドゲートAND1と、を含んで構
成されている。
【0179】パルス幅変調回路80が本発明のパルス幅
変調信号発生手段に、調停回路TCが本発明の調停手段
に、リクエスト信号が本発明の要求信号に、グラント信
号が本発明の許可信号に、ダウンカウンタDC1が本発
明のダウンカウンタに、データラッチDLA及びデータ
ラッチDLAから反転セレクタSL1に至る結線が本発
明の変換手段に、D型フリップフロップFFDが本発明
のパルス生成手段に、各々相当する。
【0180】次に、以上のように構成されたコントロー
ラ202の作用を説明する。まず、図19を参照して、
リセット解除後のパルス幅変調回路80の要部における
各種信号の状態について説明する。なお、図19は、リ
セット時のパルス幅変調回路80の要部における各種信
号の動作状態を示すタイムチャートである。
【0181】パワーオン後は、リセット信号以外の信号
は不定である。図19では、パワーオン後、基本クロッ
クφのパルス1のタイミングでリセット信号がアクティ
ブ(ハイレベル)となるように示されているが、通常は
パワーオンリセットが入るので、もっと早い段階で各信
号の状態は確定する。ここでは、説明のために敢えて遅
いタイミングでリセット信号が入る場合について示して
ある。図19に示される各信号の状態は、回路の動作が
異常になって、リセットがかけられた場合と同じ状態で
ある。
【0182】リセット信号がアクティブ(ハイレベル)
になると、CPU10によって生成される露光動作開始
を示す信号であるスタート信号はノンアクティブ(ロー
レベル)となる。また、ノアゲートNORAの出力であ
るクリア信号がアクティブ(ローレベル)となり、パル
ス幅変調回路80の初期化が始まる。更に、ノアゲート
NORDの出力がローレベルになるので、基本クロック
φの次のパルス2の立ち上がりでPWM信号はノンアク
ティブ(ローレベル)となる。
【0183】クリア信号がローレベルになると、2つの
ナンドゲートNANDA、NANDBで構成されるフリ
ップフロップFFEの一方の出力信号である2ND信号
がハイレベルになる。また、フリップフロップFFEの
他方の出力信号である1ST信号は、スタート信号をラ
ッチしているフリップフロップFFAの出力が安定する
基本クロックφのパルス2の立ち上がりタイミングでロ
ーレベルになる。
【0184】また、8ビットのダウンカウンタDC1の
プリセット端子PRがアクティブになるので、カウンタ
DC1内部はx‘FF’(16進数‘FF’、以下同
様)に初期化され、カウント値が0(零)となった際に
アクティブ(ハイレベル)となるゼロ信号もローレベル
になる。
【0185】また、露光開始要求信号であるリクエスト
信号がノンアクティブ(ローレベル)になり、その結果
として露光開始許諾信号であるグラント信号もノンアク
ティブ(ローレベル)になる。
【0186】一方、ダウンカウンタDC1のカウントイ
ネーブル信号の元になるイネーブル2信号は、基本クロ
ックφのパルス3の立ち上がりでノンアクティブ(ハイ
レベル)になるので、カウントイネーブル信号は基本ク
ロックφのパルス3の立ち下がりになって安定する。従
って、カウント信号もこの時点まで不定である。しかし
ながら、カウントイネーブル信号が不定とは言っても、
実際には発振している訳ではなく、ハイレベル及びロー
レベルのどちらかであるから、基本クロックφのパルス
3のタイミングでは、カウント信号が出力されるか出力
されないかのどちらかである。たとえカウントパルスが
出力されたとしても、基本クロックφのパルス3の立ち
上がり時点では、まだダウンカウンタDC1のプリセッ
ト信号が有効なので、カウント値はx‘FF’のままで
ある。なお、このためには、ダウンカウンタDC1のプ
リセット信号が、カウントクロックの立ち上がりより後
でノンアクティブになる必要がある。
【0187】パルス幅変調回路80の初期化が終った状
態は、実はPWM信号のパルス出力を終了した状態と同
様になっている。すなわち、ダウンカウンタDC1の値
がx‘FF’でゼロ信号がローレベル、フリップフロッ
プFFEは2ND信号がハイレベル、カウントイネーブ
ル信号がノンアクティブで、露光開始要求信号であるリ
クエスト信号もノンアクティブの状態である。
【0188】次に、図20を参照して、PWM信号生成
時のパルス幅変調回路80の動作を説明する。なお、図
20は、PWM信号生成時のパルス幅変調回路80の要
部における各種信号の動作状態を示すタイムチャートで
ある。
【0189】図20に示すタイムチャートには、「画素
データ設定期間」、「露光動作開始期間」、「露光開
始」及び「露光終了」の4つの動作が示されている。以
下、これらの動作を順に説明する。
【0190】「画素データ設定期間」では画素データを
保持する8ビットのデータラッチDLAに、露光時間を
決定する8ビットの画素データを書き込む。基本クロッ
クφのパルスa1で入力画素データが有効になると、基
本クロックφのパルスa2でデータラッチDLAの画素
データロード信号がアクティブ(ハイレベル)になり、
データラッチDLAに画素データが取り込まれる。図2
0では、理解し易いように画素データや画素データロー
ド信号が基本クロックφに同期して変化するように示し
ているが、露光開始信号であるスタート信号がアクティ
ブになる前に画素データが確定していればよいので、必
ずしもこれらの信号が基本クロックφに同期している必
要はない。
【0191】データラッチDLAに格納された画素デー
タは、2入力の反転セレクタSL1によって選択されて
ダウンカウンタDC1の反転入力データとなる。以下、
この部分の動作について詳細に説明する。
【0192】反転セレクタSL1のセレクト入力信号
S、すなわち1ST信号がローレベルのとき、すなわち
リセット解除状態ではA入力が選ばれるので、ダウンカ
ウンタDC1のデータ入力端Dには画素データの反転デ
ータが入力され、このままの状態でダウンカウンタDC
1のロード信号がアクティブになったとすれば、画素デ
ータの値がそのままダウンカウンタDC1にセットされ
る。
【0193】一方、セレクト入力信号Sがハイレベルで
あるときには、「画素データを反転し更に1ビット右シ
フトした値」がダウンカウンタDC1にセットされる。
画素データの反転は、データラッチDLAのQN端子の
出力信号を用いることで実現し、1ビット右シフトは反
転セレクタSL1との結線で実現している。以下、上記
「画素データを反転し更に1ビット右シフトした値」に
ついて説明する。
【0194】図13のセンター出し出力の波形に示すよ
うに、PWM信号として出力したいのは、「画素クロッ
クの各パルス間の中心位置(近傍)が中心とされた、画
素データに応じたパルス幅のパルス出力」である。この
場合に、画素クロックが到来した時点を時刻0(零)と
すると、「パルス出力の開始時刻」は、画素クロックの
中心までの時間から、出力パルス幅の半分に相当する時
間を引いた時刻である。本実施形態における画素クロッ
クの中心までの時間は、 (画素クロック間隔≒画素データの最大値=x‘F
F’)÷2=x‘7F’ であり、出力パルス幅の半分は(画素データ)÷2であ
る。従って、パルス出力の開始時刻Tは、 T=x‘7F’−(画素データ)÷2 (1) である。
【0195】ところで、x‘7F’も(画素データ)÷
2も7ビットのデータであるから、7ビットの範囲で考
えれば、上記(1)式の右辺は、(画素データ)÷2と
いうデータの1の補数を表しているので、減算を実行し
なくとも、単にデータを反転することで得られる。
【0196】一方、(画素データ)を半分にすること
は、画素データを1ビット右シフトすることと同じこと
であり、またデータの反転とシフトとでは、どちらを先
に実行しても結果は同一であるので、結局、「画素デー
タを反転し更に1ビット右シフトした値」が露光開始時
刻Tを表していることになる。
【0197】このことを具体的に示すと、例えば画素デ
ータがx‘1A’とすると、これは10進数では‘2
6’である。画素クロックの中心までは‘255’の半
分で‘127’であるから、パルス出力の開始時刻は1
27−26÷2=114で、これを16進数で表すとx
‘72’となる。一方、x‘1A’を反転するとx‘E
5’で、これを1ビット右シフトするとx‘72’とな
って、上記(1)式の演算結果と同一の値となる。
【0198】なお、このデータは7ビットしかないの
で、8ビット構成のダウンカウンタDC1にロードする
ためには、最上位に0(零)を補う必要がある。従っ
て、反転セレクタSL1のB入力の最上位ビットは0に
固定する。
【0199】また、ここまでの説明では、一般に画素ク
ロック間隔は画素データの最大値よりも大きくとるの
で、パルス出力(PWM信号)の中心位置が画素クロッ
クの中心からずれるのではないか、或いはデータを1ビ
ット右シフトしたときの最下位ビットはどうなってしま
うのか、といった疑問が起きるかも知れない。しかしな
がら、これらの疑問は本発明が対象とする用途では問題
とならない。なぜなら、本発明に係る多チャンネルパル
ス幅変調装置は、所定数を越えてPWM信号のパルス出
力が同時に開始されるのを防止することを主たる目的と
しており、そのためには出力の開始が遅らされ、本実施
形態のように8チャンネルのパルス出力がある場合に
は、最大7クロック分出力が遅れる可能性があるからで
ある。すなわち、パルス出力の中心位置がこの程度ばら
ついても、画質には影響しないということである。
【0200】画素データがデータラッチDLAに格納さ
れると、露光開始タイミングを示す信号であるスタート
信号がアクティブになるのを待つ状態になる。なお、ス
タート信号は画素クロック(図13も参照)に同期し
て、基本クロックφの1クロック分の幅でCPU10に
よって発生される。
【0201】図20に示すように、スタート信号が基本
クロックφのパルスb1でアクティブ(ハイレベル)に
なると、パルスb2で1ST信号がハイレベルになり、
反転セレクタSL1がB入力を選択するように切り替え
られる。従って、上述したように、ダウンカウンタDC
1の入力データは、露光開始時刻Tを示す「画素データ
を反転し更に1ビット右シフトした値」になる。
【0202】ところで、チャンネルが複数ある場合は、
露光開始時刻になっても直ぐに露光できない場合がある
ので、今後は上記「画素データを反転し更に1ビット右
シフトした値」を露光開始要求時刻と呼ぶことにする。
【0203】さて、基本クロックφのパルスb2の立ち
下がりになるとダウンカウンタDC1のロード信号がア
クティブ(ハイレベル)になり、「画素データを反転し
更に1ビット右シフトした値」がダウンカウンタDC1
にセットされ、露光開始要求時刻までダウンカウントを
始める準備が整う。
【0204】2ND信号がローレベルになるとオアナン
ドゲートOR−NANDのOR側のアンド条件がとれ、
基本クロックφのパルスb2の立ち下がりからカウント
イネーブル信号がアクティブ(ハイレベル)になり、パ
ルスb3からカウント信号が出始める。ただし、パルス
b3ではダウンカウンタDC1のロード信号が有効なの
で、実際にカウントダウンが始まるのはパルスb4から
である。こうして、ダウンカウンタDC1に露光開始要
求時刻のデータがセットされ、ダウンカウントが開始さ
れる。
【0205】カウントダウンが進み、基本クロックφの
パルスc2でカウント値が0(零)になると、ゼロ信号
がアクティブ(ハイレベル)になり、ナンドゲートNA
NDCの出力がアクティブ(ローレベル)になる。ナン
ドゲートNANDCの出力がアクティブになると、ナン
ドゲートNANDDとNANDEで構成されるフリップ
フロップFFFがセットされ、露光開始要求信号である
リクエスト信号がアクティブ(ハイレベル)になる。ま
た、ゼロ信号がハイレベルになるとオアナンドゲートO
R−NANDのOR部分のアンド条件が満足されなくな
り、基本クロックφのパルスc2の立ち下がりでカウン
トイネーブル信号がノンアクティブ(ローレベル)にな
ってしまうので、これ以降、カウント信号もノンアクテ
ィブの状態になる。この状態は、露光開始許諾信号であ
るグラント信号がアクティブ(ハイレベル)になるまで
続く。なお、図20では、リクエスト信号を出してから
1クロック後にグラント信号が帰ってくる場合が示され
ている。
【0206】ところで、図20に示したタイムチャート
では1チャンネル分のパルス幅変調回路80についてし
か示されていないが、実際には他の7チャンネル分のパ
ルス幅変調回路80も同一のスタート信号を受け取り、
各々の画素データに応じた時刻に露光開始要求信号を発
生させている。
【0207】ここで、露光開始要求時刻が同一であるチ
ャンネルが複数存在する場合には、複数のリクエスト信
号が基本クロックのパルスc2のタイミングで同時にア
クティブになる。ここで、図20で対象としているパル
ス幅変調回路80よりも優先順位が高いパルス幅変調回
路80が1つ存在する場合、図20に示すようにグラン
ト信号が1クロック分遅れることになる。グラント信号
が遅れると、露光開始要求時刻が異なるために本来はリ
クエスト信号が競合しない筈であった、別のリクエスト
信号とぶつかる可能性もあり、優先順位が低いチャンネ
ルではグラント信号が最大7クロック分遅れる可能性が
ある。
【0208】さて、グラント信号が基本クロックφのパ
ルスc3のタイミングでアクティブ(ハイレベル)にな
ると、クリア信号がパルスc4のタイミングでアクティ
ブ(ローレベル)になり、ダウンカウンタDC1をプリ
セットするので、ゼロ信号はノンアクティブ(ローレベ
ル)に、リクエスト信号もノンアクティブ(ローレベ
ル)に、更に1ST信号がローレベルになり、反転セレ
クタSL1の出力データが画素データに切り替わる。
【0209】その後、基本クロックφのパルスc4の立
ち下がりからダウンカウンタDC1のロード信号がアク
ティブになる。なお、パルスc4のローレベルの期間で
は、ダウンカウンタDC1のロード信号とプリセット信
号の両方がアクティブになるが、この部分の動作につい
ては後述する。
【0210】基本クロックφのパルスc5の立ち上がり
になるとプリセット信号がノンアクティブになり、この
時点でもロード信号が有効なので、結局は画素データが
ダウンカウンタDC1にセットされる。パルスc5の立
ち上がりでイネーブル2信号がアクティブ(ローレベ
ル)になるので、ノアゲートNORDの入力信号が全て
ローレベルとなり、パルスc6の立ち上がりでフリップ
フロップFFDのQ端子出力がハイレベルとなり、パル
ス出力(PWM信号)がアクティブ(ハイレベル)にな
る。
【0211】フリップフロップFFDのQ端子出力がハ
イレベルになるとノアゲートNORCの出力がローレベ
ルになるので、イネーブル2信号がアクティブ状態を持
続することになる。これは、アンドゲートANDBの出
力がハイレベルになるまで続く。
【0212】イネーブル2信号が基本クロックφのパル
スc5の立ち上がりでアクティブになると、パルスc5
の立ち下がりからカウントイネーブル信号がアクティブ
になり、パルスc6からカウント信号がアクティブにな
ってダウンカウンタDC1によるダウンカウントが開始
される。なお、これ以降、データラッチDCAの値は用
いないので、これ以降の任意の時刻に画素データを書き
換えることが可能である。
【0213】ダウンカウンタDC1によるダウンカウン
トが進み、基本クロックのパルスd2の立ち上がりでカ
ウント値が0(零)になると、ゼロ信号がアクティブ
(ハイレベル)になる。この場合は、1ST信号がロー
レベルなので、リクエスト信号は出力されないが、代り
に2ND信号がハイレベルなので、アンドゲートAND
Bのアンド条件がとれ、出力がハイレベルになる。する
とノアゲートNORDの出力がローレベルになるので、
基本クロックφのパルスd3の立ち上がりでフリップフ
ロップFFDのQ端子出力がローレベルになり、PWM
信号のパルス出力が終了する。
【0214】また、ノアゲートNORCの入力が両方と
もローレベルになるので、イネーブル2信号がノンアク
ティブになり、パルスd3の立ち下がりでカウントイネ
ーブル信号がノンアクティブになる。カウント信号はパ
ルスd3のときにもアクティブになるので、ダウンカウ
ンタDC1はx‘00’からx‘FF’になってゼロ信
号はノンアクティブ(ローレベル)になる。これで一連
の動作が全て終了し、リセット解除後と同じ状態に戻る
ことになる。
【0215】以上の説明から、本実施形態の特徴を抽出
すると、次のようになる。 ・1つのダウンカウンタDC1を、露光開始要求時刻ま
での計数用と、露光時間の計数用との2役に用いてい
る。 ・露光開始要求時刻データを、画像データを反転し更に
1ビット右シフトして作っている。 ・露光開始許諾信号が来るまで、ダウンカウンタDC1
のクロックを止めることによって回路の状態を凍結し、
幾らでも長時間待機することができる。すなわち、パル
ス幅変調回路の数(チャンネル数)に依存しない。
【0216】次に、本発明に特に関係するダウンカウン
タDC1について説明する。本実施形態に係るダウンカ
ウンタDC1は、非同期(リップルキャリー)型のダウ
ンカウンタであるため、一般的にはカウントスピードに
懸念がある。カウントスピードが重要となる場合は通
常、同期カウンタが用いられるが、同期カウンタは使用
するトランジスタ数が多くなり、またクロック毎に変化
する信号が多いので、消費電力やノイズの点で非同期カ
ウンタよりも不利である。しかしながら、本発明におい
て用いられるダウンカウンタはチャンネル数分必要なの
で、できるだけトランジスタ数が少なく、しかも消費電
力と発生するノイズが少ないことが望ましい。そこで、
本発明では非同期カウンタを適用するが、この場合のカ
ウントスピードについて説明する。
【0217】図21には、本実施形態に係るダウンカウ
ンタDC1の要部における各種信号の動作状態例を示す
タイムチャートが示されている。同図に示すように、本
実施形態に係る非同期ダウンカウンタDC1では、或る
ビットのQ端子出力が‘1’になると、その上のビット
が反転する。従って、カウントスピードが一番遅いの
は、カウント値がx‘00’からx‘FF’になるとき
である。図21は、この場合の例が示されている。最後
に値が確定するのはQ7端子出力であり、これが1クロ
ック内に確定しないと、通常は不具合が発生する(図2
1では、1クロック内に確定しないように記載してあ
る)。
【0218】ところで、本発明におけるダウンカウンタ
の使い方では、Q7端子出力の値は不要で、ゼロ信号の
みが必要である。Q0端子出力がハイレベルになるとノ
アゲートNOR1の出力がローレベルになり、ノアゲー
トNOR1の出力がローレベルになるとアンドゲートA
ND1の出力信号であるゼロ信号がノンアクティブ(ロ
ーレベル)になる。すなわち、上位桁の確定がどんなに
遅れても、ゼロ信号には影響しない。この状況は、ゼロ
信号がアクティブ(ハイレベル)になる場合も同様であ
る。
【0219】カウント値がx‘01’からx‘00’に
なる場合にゼロ信号が変化する。この場合はQ1からQ
7の値は既に‘0’(零)に確定しており、Q0端子出
力だけが‘1’から‘0’に変化する。すなわち、ゼロ
信号の信号遅延時間は最下位ビットであるQ0端子にお
ける遅延状態で決定されることになり、上位桁の値が確
定する時間は全く影響しない。本実施形態では、8ビッ
ト構成のダウンカウンタの場合について説明したが、P
WM信号の出力パルス幅の分解能を高めるためにダウン
カウンタのビット数を増やしたり、或いは基本クロック
φの周波数を上げると、基本クロックφの1クロック内
にカウント値が確定しない場合が生じ得るが、本実施形
態のようにゼロ信号だけを利用することにより、非同期
型のダウンカウンタが使用可能である。
【0220】本実施形態に係るダウンカウンタDC1は
データがローダブルであるが、一般に使われているカウ
ンタとは構成が異なっている。
【0221】図17には、一般に使われている非同期ロ
ーダブルダウンカウンタの回路構成例が、1ビット分だ
け示されている。この回路ではD型フリップフロップの
プリセット端子PRとクリア端子CLに各々2入力ナン
ドゲートが接続されている。各々のナンドゲートの一方
の入力端にはロード信号が入力され、プリセット端子P
Rに接続されているナンドゲートの他方の入力端にはデ
ータ信号Diが入力され、クリア端子CLに接続されて
いるナンドゲートの他方の入力端にはデータ信号Diの
反転信号が入力されている。この回路では、ロード信号
がアクティブ(ハイレベル)になると、データ信号Di
が‘1’(ハイレベル)の場合はプリセット信号がアク
ティブ(ローレベル)になり、データ信号Diが‘0’
(ローレベル)の場合はクリア信号がアクティブ(ロー
レベル)になるので、D型フリップフロップに正しくデ
ータがセットされる。しかしながら、この回路では、デ
ータをセットするために2個のナンドゲートと1個のイ
ンバータが必要であり、例えば、この回路を本実施形態
の8ビット構成のダウンカウンタに適用する場合には、
16個のナンドゲートと8個のインバータが必要とな
り、更にこれらがチャンネル数倍必要になるという不具
合がある。
【0222】一方、図18には図17に示した回路から
必要トランジスタ数を若干減らした、カウンタの回路構
成例が示されている。この回路では、クリア端子CLに
接続されているナンドゲートの他方の入力端に、プリセ
ット信号が入力されるように構成されている。この回路
においてロード信号がアクティブになると、データ信号
Diが‘1’(ハイレベル)の場合はプリセット信号が
アクティブ(ローレベル)になり、するとクリア信号は
ノンアクティブ(ハイレベル)になるのでD型フリップ
フロップに‘1’がセットされ、データ信号Diが
‘0’(ローレベル)の場合はプリセット信号がノンア
クティブ(ハイレベル)のままなので、クリア信号がア
クティブ(ローレベル)になりD型フリップフロップに
‘0’がセットされ、何れの場合もD型フリップフロッ
プに正しくデータがセットされる。ただし、データ信号
Diが‘1’の場合はクリア信号に短いパルスが発生す
るので、場合によってはD型フリップフロップの出力に
ノイズが発生し、回路動作の不具合の原因となる場合が
あることや、1ビット当り2個のナンドゲートを使うの
で、この場合も使用するトランジスタ数が多いという欠
点がある。
【0223】これに対して、図16に示した本実施形態
に係るダウンカウンタDC1では、各桁に対応するD型
フリップフロップFF0〜FF7のプリセット端子PR
を共通にしているので、各フリップフロップとも同時に
プリセットがかかり、クリア端子CLにのみ2入力ナン
ドゲートが接続され、このナンドゲートの一方の入力端
にはロード信号が入力され、他方の入力端にはデータの
反転信号が入力されるように構成されている。従って、
本実施形態に係るダウンカウンタDC1の1ビット当り
に必要なナンドゲートは僅か1個であり、多チャンネル
のパルス幅変調装置に好適な構成となっている。
【0224】次に、本実施形態においてダウンカウンタ
DC1にデータがロードされる際の動作について説明す
る。本実施形態でダウンカウンタDC1にデータがロー
ドされるのは、リセット時、図20における基本クロッ
クφのパルスb2のタイミング、及びパルスc4とパル
スc5のタイミングである。
【0225】まず、リセット時はプリセット信号だけが
アクティブになり、ロード信号はノンアクティブなの
で、全てのD型フリップフロップFF0〜FF7が問題
なく‘1’にセットされる。
【0226】基本クロックφのパルスb2の立ち下がり
でロード信号がアクティブになると、画素データが
‘0’であるビットのクリア信号だけがアクティブ(ロ
ーレベル)になり、D型フリップフロップが‘0’にセ
ットされる。画素データが‘1’であるビットではプリ
セット信号もクリア信号も、共にノンアクティブ(ハイ
レベル)である。ところで、直前の状態では全てのD型
フリップフロップが‘1’であるので、画素データが
‘1’であるビットではD型フリップフロップの状態が
そのまま‘1’であり、結局はロード信号が入るとデー
タが正しくセットされたことになる。
【0227】次に、基本クロックφのパルスc4の立ち
上がりでプリセット信号がアクティブ(ローレベル)に
なると、全てのD型フリップフロップが‘1’にセット
される。パルスc4の立ち下がりでデータのロード信号
がアクティブになると、画素データが‘1’であるビッ
トはクリア信号がノンアクティブなのでD型フリップフ
ロップは‘1’にセットされたままであり、画素データ
が‘0’であるビットではプリセット信号とクリア信号
が同時にアクティブになる。プリセット信号とクリア信
号が同時にアクティブとなった場合のD型フリップフロ
ップの動作は当該フリップフロップの構成によって異な
るが、Q端子出力が‘1’になるようなフリップフロッ
プを選べば、ゼロ信号はノンアクティブ(ローレベル)
に確定したままである。基本クロックφのパルスc5の
立ち上がりでプリセット信号がノンアクティブになる
と、ロード信号だけがアクティブ状態なので、最終的に
正しいデータがD型フリップフロップにセットされる。
【0228】すなわち、本実施形態で用いるローダブル
ダウンカウンタとして、図16に示すような構成のダウ
ンカウンタが利用でき、また、同図に示す本実施形態に
係るダウンカウンタによれば、少ないトランジスタ数で
ダウンカウンタを構成でき、消費電力及び発生ノイズの
点で有利であり、また、カウンタのビット数を増やして
も動作周波数の劣化がない、という効果を奏することが
できる。
【0229】以上詳細に説明したように、本実施形態に
係る多チャンネルパルス幅変調装置としてのコントロー
ラ202では、複数のパルス幅変調回路から出力された
リクエスト信号において、略同時に有効となったリクエ
スト信号が所定数(本実施形態では1)を越えた場合に
は所定数以下のパルス幅変調回路にパルス幅変調信号の
発生開始許可を示すグラント信号を出力しているので、
略同時に有効になるパルス幅変調信号の数を上記所定数
以下とすることができ、パルス幅変調信号の略同時の有
効化に起因する動作信頼度の低下を防止することができ
る。
【0230】また、本実施形態に係るコントローラ20
2では、予め定めた優先順にグラント信号を出力してい
るので、パルス幅変調信号が略同時に有効にならないよ
うにすることができ、パルス幅変調信号の略同時の有効
化に起因する装置の動作信頼度の低下を確実に防止する
ことができる。
【0231】また、本実施形態に係るコントローラ20
2では、発生すべきパルス幅変調信号のパルス幅を示す
画素データの1の補数(反転データ)を1ビット右シフ
トしたデータを得、該データに対応する時間経過を計数
した後にパルス幅変調信号の出力を開始し、画素データ
に対応する時間経過を計数した後に上記パルス幅変調信
号の出力を停止することによりパルス幅変調信号を生成
しているので、簡易かつ短時間にパルス幅変調信号を得
ることができる。
【0232】また、本実施形態に係るダウンカウンタに
よれば、ダウンカウンタに含まれる複数のD型フリップ
フロップのプリセット端子を単一のプリセット入力端子
に接続しており、従来必要とされていたプリセット端子
に対応するアンドゲート(又はナンドゲート)を削減し
ているので、安価に構成することができると共に、消費
電力やノイズを低減することができる。
【0233】なお、本実施形態では、パルス幅変調回路
80の時間分解能が256(0〜255、8ビット構
成)、チャンネル数が8、略同時にパルス出力を開始す
ることができるチャンネル数が1である場合について説
明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、時
間分解能は2以上、チャンネル数も2以上、略同時に立
ち上がるパルス出力数も2以上の任意の仕様においても
適用可能である。
【0234】時間分解能を上げるには、画像データをラ
ッチするデータラッチDLAと、反転セレクタSL1
と、ダウンカウンタDC1の各々のビット数を増やせば
よい。この中で、ビット数を増やすことによって動作速
度などの影響を受け易いのは非同期型のダウンカウンタ
DC1であるが、既に説明したように本発明では、ダウ
ンカウンタのビット数を増やしても動作速度の低下がな
い。従って、容易に様々な分解能の用途に適用可能であ
る。
【0235】チャンネル数を増やす場合は、調停回路T
Cの入出力数が増える。この回路は構成が単純であり、
容易に多数のチャンネル化に対応可能である。例えば、
チャンネルが16本ある場合の回路構成例を図22に示
す。この回路構成例では、出力信号O1〜O16を生成
しているアンドゲートの入力信号数を5以内に納めるた
めに、4ビット毎に纏めて優先順位が低いチャンネルへ
の禁止信号としている。
【0236】本実施形態では、調停回路TCとして8入
力のプライオリティ回路をあげているが、この回路は構
成が単純で動作が速いという利点を有する一方で、予め
優先順位が決まっており、また、同時に出力されるグラ
ント信号(露光開始許諾信号)が1本に固定されている
という欠点がある。
【0237】優先順位を柔軟に変えたり、同時に出力す
るグラント信号を複数にしたい場合には、図23に示す
ようにCPUを用いてプログラムコントロールする形態
を適用することが考えられる。図24には、この場合の
要部における各種信号の動作状態を示すタイムチャート
が示されている。
【0238】CPUは適当なタイミングで基本クロック
φとは非同期のR信号をアクティブ(ローレベル)に
し、入力信号I1〜I4の状態を読み取る。この動作
は、図24における基本クロックのパルス3付近に対応
する。ここで、入力信号I1〜I4の何れかがアクティ
ブ(ハイレベル)であり、リクエスト信号を出力してい
る場合は、CPUがプログラムに従ってD1〜D4の何
れかの端子(1本又は複数本)をハイレベルにし、ライ
トクロックWをアクティブ(ローレベル)にする。する
と図23におけるD型フリップフロップFF1〜FF4
の何れかのQ端子出力(図24ではQ1端子出力)がラ
イトクロックWの立ち上がりタイミングで‘1’にな
る。グラント信号は基本クロックφに同期しており、し
かも1クロック幅でなければならないので、Q1端子出
力を基本クロックのパルス9でサンプリングし、出力信
号O1がアクティブ(ハイレベル)になると直ぐにQ1
端子出力をクリアする。するとパルス10では出力信号
O1がローレベルになる。
【0239】このようにして、図23に示すような構成
を用いれば、調停のアルゴリズムを柔軟に変更できる。
ただし、図23に示す回路構成ではリクエスト信号が入
力されてからグラント信号が出力されるまでの時間差が
大きいという欠点がある。しかしながら、既に説明した
ように本実施形態に係るパルス幅変調回路80では、リ
クエスト信号を出力してからグラント信号が入力される
まで、幾らでも待つことができる。従って、グラント信
号の遅れによって出力パルス(PWM信号)の中心位置
が変動するが、この変動が画質に影響しなければ、この
遅れは全く問題とはならない。
【0240】
【発明の効果】請求項1記載の多チャンネルパルス幅変
調装置によれば、複数のパルス幅変調信号発生手段によ
って発生されるパルス幅変調信号が所定数を越えて略同
時に有効になるか否かを判定し、該判定結果に基づいて
略同時に有効になるパルス幅変調信号の数が上記所定数
以下となるようにしているので、パルス幅変調信号の略
同時の有効化に起因する動作信頼度の低下を防止するこ
とができる、という効果が得られる。
【0241】また、請求項2記載の多チャンネルパルス
幅変調装置によれば、パルス幅変調信号が略同時に有効
にならないようにしているので、パルス幅変調信号の略
同時の有効化に起因する装置の動作信頼度の低下を確実
に防止することができる、という効果が得られる。
【0242】また、請求項3記載の多チャンネルパルス
幅変調装置によれば、複数のパルス幅変調信号が略同時
に有効にならないようにしているので、パルス幅変調信
号の略同時の有効化に起因する装置の動作信頼度の低下
を確実に防止することができる、という効果が得られ
る。
【0243】また、請求項4記載の多チャンネルパルス
幅変調装置によれば、パルス幅変調信号が略同時に有効
になるか否かの判定を、複数のパルス幅変調信号発生手
段の各々によって発生するパルス幅変調信号のパルス幅
を示す幅データが略等しいか否か、又は複数のパルス幅
変調信号発生手段に、発生すべきパルス幅変調信号の発
生予定タイミングを示す予定タイミング信号を当該パル
ス幅変調信号の発生以前に出力する機能を備えておき、
複数のパルス幅変調信号発生手段の各々から出力された
予定タイミング信号が示す発生予定タイミングが略等し
いか否かに基づいて行っているので、前者の場合は簡易
かつ高速に判定を行うことができ、後者の場合は高精度
に判定を行うことができる、という効果が得られる。
【0244】また、請求項5記載の多チャンネルパルス
幅変調装置によれば、複数のパルス幅変調信号発生手段
から出力された要求信号において、略同時に有効となっ
た要求信号が所定数を越えた場合には所定数以下のパル
ス幅変調信号発生手段にパルス幅変調信号の発生開始許
可を示す許可信号を出力しているので、略同時に有効に
なるパルス幅変調信号の数を上記所定数以下とすること
ができ、パルス幅変調信号の略同時の有効化に起因する
動作信頼度の低下を防止することができる、という効果
が得られる。
【0245】また、請求項6記載の多チャンネルパルス
幅変調装置によれば、予め定めた優先順に許可信号を出
力しているので、パルス幅変調信号が略同時に有効にな
らないようにすることができ、パルス幅変調信号の略同
時の有効化に起因する装置の動作信頼度の低下を確実に
防止することができる、という効果が得られる。
【0246】また、請求項7記載の多チャンネルパルス
幅変調装置によれば、請求項5又は請求項6記載の発明
と同様の効果を奏することができると共に、発生すべき
パルス幅変調信号のパルス幅を示す幅データの1の補数
を1ビット右シフトした変換データを得、該変換データ
に対応する時間経過を計数した後にパルス幅変調信号の
出力を開始し、幅データに対応する時間経過を計数した
後に上記パルス幅変調信号の出力を停止することにより
パルス幅変調信号を生成しているので、簡易かつ短時間
にパルス幅変調信号を得ることができる、という効果が
得られる。
【0247】更に、請求項8記載のダウンカウンタによ
れば、ダウンカウンタに含まれる複数のフリップフロッ
プのプリセット端子を単一のプリセット入力端子に接続
しており、従来必要とされていたプリセット端子に対応
するアンドゲート(又はナンドゲート)を削減している
ので、安価に構成することができると共に、消費電力や
ノイズを低減することができる、という効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る画像記録装置の斜視図であ
る。
【図2】実施の形態に係る画像記録装置の正面図であ
る。
【図3】実施の形態に係る画像記録装置の内部構成を示
す側面断面図である。
【図4】露光部の概略構成を示す正面図である。
【図5】光源部におけるLEDチップの配置状態の概要
を示す平面図である。
【図6】主走査ラインの状態及び副走査ピッチを示す感
光材料平面図である。
【図7】実施の形態に係るコントローラ内の光源部を点
灯させる部分の構成を示すブロック図である。
【図8】実施の形態に係るPWMジェネレータの構成を
示すブロック図である。
【図9】実施の形態に係るコントローラのCPUで実行
されるプログラムのフローチャートである。
【図10】実施の形態に係るPWMジェネレータのコン
トロールロジックで実行されるプログラムのフローチャ
ートである。
【図11】実施の形態に係るコントローラの動作の説明
に供するタイムチャートである。
【図12】実施の形態とは異なる形態において適用され
る論理回路例を示す回路図である。
【図13】従来の技術の説明に供するタイムチャートで
ある。
【図14】従来の技術の問題点の説明に供する図であ
り、(A)は端出し出力の場合の問題点の回避方法の説
明に供するタイムチャートであり、(B)はセンター出
し出力の場合の問題点の説明に供するタイムチャートで
ある。
【図15】第2実施形態に係るコントローラ内の光源部
を点灯させる部分の回路構成を示す回路図である。
【図16】第2実施形態に係るダウンカウンタの回路構
成を示す回路図である。
【図17】従来のダウンカウンタの回路構成例を示す回
路図である。
【図18】従来のダウンカウンタの別の回路構成例を示
す回路図である。
【図19】第2実施形態におけるリセット時のパルス幅
変調回路の要部における各種信号の動作状態を示すタイ
ムチャートである。
【図20】第2実施形態におけるPWM信号生成時のパ
ルス幅変調回路の要部における各種信号の動作状態を示
すタイムチャートである。
【図21】第2実施形態に係るダウンカウンタの要部に
おける各種信号の動作状態例を示すタイムチャートであ
る。
【図22】チャンネルが16本ある場合の調停回路の回
路構成例を示す回路図である。
【図23】調停回路としてCPUを用いてプログラムコ
ントロールする形態を適用する場合の回路構成例を示す
回路図である。
【図24】図23の調停回路の要部における各種信号の
動作状態を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
10 CPU(判定手段) 28m PWMスタート予定データ(予定タイミング
信号) 48m パルス幅変調信号 50m PWMジェネレータ(パルス幅変調信号発生
手段) 52 コントロールロジック 70m 遅延設定データ(タイミング信号) 80 パルス幅変調回路(パルス幅変調信号発生手
段) 176 露光部 202 コントローラ(多チャンネルパルス幅変調装
置) 204 フルカラー画像形成用光源部 208 LEDチップ DC1 ダウンカウンタ DLA データラッチ(変換手段) FFD D型フリップフロップ(パルス生成手段) TC 調停回路(調停手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 豊田 高史 三重県鈴鹿市伊船町1900番地 鈴鹿富士ゼ ロックス株式会社内 Fターム(参考) 2C162 AE03 AE28 AE47 AF16 AF17 AF34 AF35 AF89 FA17 2C362 AA12 AA16 BA66 BA70 BB38 EA23

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々パルス幅変調信号を発生すると共
    に、各々発生タイミングのずらし量を示すタイミング信
    号が入力された場合には該タイミング信号に応じて発生
    タイミングをずらしたパルス幅変調信号を発生する複数
    のパルス幅変調信号発生手段と、 前記複数のパルス幅変調信号発生手段によって発生され
    るパルス幅変調信号が所定数を越えて略同時に有効にな
    るか否かを判定し、該判定結果に基づいて略同時に有効
    になるパルス幅変調信号の数が前記所定数以下となるよ
    うに前記タイミング信号を生成して対応するパルス幅変
    調信号発生手段に出力する判定手段と、 を備えた多チャンネルパルス幅変調装置。
  2. 【請求項2】 前記判定手段は、前記判定結果に基づい
    てパルス幅変調信号が略同時に有効にならないように前
    記タイミング信号を生成して対応するパルス幅変調信号
    発生手段に出力することを特徴とする請求項1記載の多
    チャンネルパルス幅変調装置。
  3. 【請求項3】 前記所定数が1であることを特徴とする
    請求項1記載の多チャンネルパルス幅変調装置。
  4. 【請求項4】 前記判定手段は、前記パルス幅変調信号
    が略同時に有効になるか否かの判定を、前記複数のパル
    ス幅変調信号発生手段の各々によって発生するパルス幅
    変調信号のパルス幅を示す幅データが略等しいか否か、
    又は前記複数のパルス幅変調信号発生手段に、発生すべ
    きパルス幅変調信号の発生予定タイミングを示す予定タ
    イミング信号を当該パルス幅変調信号の発生以前に前記
    判定手段に出力する機能を備えておき、前記複数のパル
    ス幅変調信号発生手段の各々から入力された前記予定タ
    イミング信号が示す発生予定タイミングが略等しいか否
    かに基づいて行うことを特徴とする請求項1乃至請求項
    3の何れか1項記載の多チャンネルパルス幅変調装置。
  5. 【請求項5】 各々パルス幅変調信号の発生開始許可を
    要求する要求信号を出力すると共に、パルス幅変調信号
    の発生開始許可を示す許可信号が入力された際に前記要
    求信号の出力を停止し、パルス幅変調信号の発生を開始
    する複数のパルス幅変調信号発生手段と、 前記複数のパルス幅変調信号発生手段から出力された要
    求信号が入力されると共に、略同時に有効となった要求
    信号が所定数以下の場合には対応するパルス幅変調信号
    発生手段に許可信号を出力し、前記所定数を越えた場合
    には前記所定数以下のパルス幅変調信号発生手段に許可
    信号を出力する調停手段と、 を備えた多チャンネルパルス幅変調装置。
  6. 【請求項6】 前記調停手段は、予め定めた優先順に前
    記許可信号を出力することを特徴とする請求項5記載の
    多チャンネルパルス幅変調装置。
  7. 【請求項7】 前記パルス幅変調信号発生手段が、 発生すべきパルス幅変調信号のパルス幅を示す幅データ
    の1の補数を1ビット右シフトした変換データを得る変
    換手段と、 前記変換データに対応する時間経過を計数した後に前記
    パルス幅変調信号の出力を開始し、前記幅データに対応
    する時間経過を計数した後に前記パルス幅変調信号の出
    力を停止することにより前記パルス幅変調信号を生成す
    るパルス生成手段と、 を備えたことを特徴とする請求項5又は請求項6記載の
    多チャンネルパルス幅変調装置。
  8. 【請求項8】 各々プリセット端子及びクリア端子を備
    え、かつ縦列接続されたエッジトリガー型の複数のフリ
    ップフロップと、 前記複数のフリップフロップのプリセット端子の全てに
    接続されたプリセット入力端子と、 各々前記複数のフリップフロップのクリア端子に出力端
    子が接続された2入力の複数のアンドゲートと、 前記複数のアンドゲートの一方の入力端子の全てに接続
    されたロード信号入力端子と、 各々前記アンドゲートの他方の入力端子に接続された複
    数のデータ入力端子と、 前記複数のフリップフロップの保持している値が全て零
    となったことを検出して検出信号を出力する検出回路
    と、 を備えたダウンカウンタ。
JP2000354480A 1999-12-22 2000-11-21 多チャンネルパルス幅変調装置及びダウンカウンタ Pending JP2002096503A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000354480A JP2002096503A (ja) 1999-12-22 2000-11-21 多チャンネルパルス幅変調装置及びダウンカウンタ
US09/741,104 US6538523B2 (en) 1999-12-22 2000-12-21 Multi-channel pulse width modulation apparatus and down counter

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11-363806 1999-12-22
JP36380699 1999-12-22
JP2000-217323 2000-07-18
JP2000217323 2000-07-18
JP2000354480A JP2002096503A (ja) 1999-12-22 2000-11-21 多チャンネルパルス幅変調装置及びダウンカウンタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002096503A true JP2002096503A (ja) 2002-04-02

Family

ID=27341687

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000354480A Pending JP2002096503A (ja) 1999-12-22 2000-11-21 多チャンネルパルス幅変調装置及びダウンカウンタ

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6538523B2 (ja)
JP (1) JP2002096503A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011152744A (ja) * 2010-01-28 2011-08-11 Canon Inc 光走査装置、画像形成装置、制御方法、及びプログラム

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6501234B2 (en) * 2001-01-09 2002-12-31 02 Micro International Limited Sequential burst mode activation circuit
US7580532B2 (en) * 2002-08-06 2009-08-25 Lg Electronics Inc. Multi-channel pulse width modulation apparatus
US8396111B2 (en) * 2003-07-25 2013-03-12 Powervation Limited Digital pulse width modulator
WO2005011118A2 (en) * 2003-07-25 2005-02-03 University Of Limerick A digital pulse width modulator
TWI407696B (zh) * 2008-06-05 2013-09-01 Realtek Semiconductor Corp 非同步乒乓計數器
DE102008029458B4 (de) * 2008-06-20 2019-02-07 Carl Zeiss Microscopy Gmbh Verfahren zum Aufzeichnen von Impulssignalen
JP2010092306A (ja) * 2008-10-08 2010-04-22 Nec Electronics Corp データ処理装置
US20120146535A1 (en) * 2010-12-09 2012-06-14 Goyatek Technology Inc. Led controller asic and pwm module thereof
TWI478631B (zh) * 2012-12-27 2015-03-21 Princeton Technology Corp 發光二極體驅動電路及方法
TWI478621B (zh) * 2012-12-27 2015-03-21 Princeton Technology Corp 驅動電路與驅動方法
CN103906300B (zh) * 2012-12-28 2016-08-03 普诚科技股份有限公司 驱动电路与驱动方法
CN103906305B (zh) * 2012-12-28 2016-06-15 普诚科技股份有限公司 驱动电路与驱动方法
US8907580B2 (en) * 2013-02-02 2014-12-09 Supertex, Inc. Circuit and method for flicker suppression in light emitting diodes (LEDs)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR0147197B1 (ko) 1995-05-22 1998-12-01 문정환 다수채널의 펄스폭 변조회로
US5802187A (en) * 1996-01-26 1998-09-01 United Microelectronics Corp. Two-channel programmable sound generator with volume control

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011152744A (ja) * 2010-01-28 2011-08-11 Canon Inc 光走査装置、画像形成装置、制御方法、及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
US20010052827A1 (en) 2001-12-20
US6538523B2 (en) 2003-03-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002096503A (ja) 多チャンネルパルス幅変調装置及びダウンカウンタ
JP2013236167A (ja) 画像形成装置
JP2008204257A (ja) メモリを制御するメモリコントローラ、メモリの制御方法。
JP5906625B2 (ja) アクセス制御装置、画像形成装置およびアクセス制御方法
JP4012032B2 (ja) データ通信装置
JP6745602B2 (ja) 画像読取装置およびその制御方法
JP2006248110A (ja) ビーム光走査装置、画像形成装置、及びビーム光発生の制御方法
US10356264B2 (en) Image reading apparatus and printing apparatus
JP5408844B2 (ja) バスシステム
JP6372127B2 (ja) 画像読取装置、画像形成装置、および画像読取プログラム
JP2001001568A (ja) パルス幅変調装置及び露光装置
JP2013236178A (ja) 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラム
US6201596B1 (en) Exposure method and device
US7003031B1 (en) Pulse width modulating device and exposure device
JPH03120059A (ja) 光プリンタ
JPH10308670A (ja) 多チャンネルデジタル/アナログコンバータ及び多チャンネル発光装置
JPH10322212A (ja) 多チャンネルデジタル/アナログコンバータ
JP2007033723A (ja) ベルト駆動装置,画像形成装置および複写装置
JP3833781B2 (ja) 露光制御装置
US6195109B1 (en) Electrophotographic printer
JPS62299359A (ja) 画像露光装置
JP2005094186A (ja) D/a変換装置およびこれに用いられるデータ伝送方法
JPH1169101A (ja) 画像走査露光方法
JPH10186527A (ja) 画像露光装置
JP6248464B2 (ja) 画像読取装置および画像読取方法