JP2002096316A - スラリー供給装置 - Google Patents
スラリー供給装置Info
- Publication number
- JP2002096316A JP2002096316A JP2000286104A JP2000286104A JP2002096316A JP 2002096316 A JP2002096316 A JP 2002096316A JP 2000286104 A JP2000286104 A JP 2000286104A JP 2000286104 A JP2000286104 A JP 2000286104A JP 2002096316 A JP2002096316 A JP 2002096316A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- slurry
- width
- slurry supply
- supply device
- discharge port
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Feeding, Discharge, Calcimining, Fusing, And Gas-Generation Devices (AREA)
- Producing Shaped Articles From Materials (AREA)
- Devices For Post-Treatments, Processing, Supply, Discharge, And Other Processes (AREA)
Abstract
って均一な流速で排出する。 【解決手段】 スラリー拡散部(7)の天井部分(7a)にス
ラリー上流側から天井部分全体の20〜70%の幅で面
取り部(9)が設けられ、この面取り部は、水平に対し3
0〜60°傾斜する。
Description
供給装置に関するものである。さらに詳しくは、この出
願の発明は、スラリーをスラリー排出口の横幅全体にわ
たって均一な流速で排出することのできるスラリー供給
装置に関するものである。
装材には、繊維補強セメント板が広く採用されている。
この繊維補強セメント板は、たとえば図4の概略図に示
したような抄造法により製造されている。
ト及び補強繊維を主原料とし、フィラーを適宜添加配合
したセメント組成物を水に分散して得られる固形分濃度
5〜30%程度の比較的低濃度のスラリーを、スラリー
供給装置(1)から、無端状の連続体に形成され、駆動
ロール(2)及び従動ロール(3)に懸架されて図4図
中の矢印方向に移動するフェルト等の透水性を有する透
水性シート(4)の上に所定の抄造幅で供給し、グリー
ンシートとした後に、真空固液分離装置(5)において
サクションボックス(5a)で透水性シート(4)の裏
面を支持しつつ透水性シート(4)とともにグリーンシ
ートを下方より減圧吸引し、脱水して生板を作製する。
給装置(1)には各種のものが提案されており、その中
の一つとしてたとえば図5及び図6<a><b>に示し
たようなスラリー供給装置がある。
ラリー供給装置は、スラリー供給管(6)と、スラリー
供給管(6)の終端部に接続されてスラリー供給管
(6)に連通し、上方に向かって横幅が漸増するスラリ
ー拡散部(7)と、このスラリー拡散部(7)の上端部
に設けられ、抄造幅に等しい横幅を有するスラリー排出
口(8)とを備えている。所定の配合割合及び固形分濃
度で調製されたスラリーは、スラリー供給管(6)を通
じてスラリー拡散部(7)に送られ、このスラリー拡散
部(7)内を上昇する際に横幅が徐々に抄造幅にまで広
げられてスラリー排出口(8)から図4に示した透水性
シート(4)に向けて排出される。スラリー拡散部
(7)は、図6<a>に示したように鉛直方向に起立し
て配置される他、図6<b>に示したように、スラリー
の流れ方向に傾倒して配置されることもある。
ラリー供給装置では、スラリー排出口(8)からのスラ
リーの排出方向を水平方向としているため、スラリー拡
散部(7)内を上昇するスラリーは、図7に示したよう
に、最終的にはスラリー拡散部(7)の天井部分(7
a)に衝突し、流れに乱れが生じていた。この流れの乱
れに起因して、スラリー排出口(8)から排出されるス
ラリーの流速はスラリー排出口(8)の横幅方向で不均
一となり、スラリーをスラリー排出口(8)から均等な
厚みで排出することができなくなり、最終製品の厚みに
ばらつきとなって現れている。
みてなされたものであり、これまでに提案されているス
ラリー供給装置の上記欠点を解消し、スラリーをスラリ
ー排出口の横幅全体にわたって均一な流速で排出するこ
とのできるスラリー供給装置を提供することを目的とし
ている。
の課題を解決するものとして、スラリー供給管と、スラ
リー供給管の終端部に接続されてスラリー供給管に連通
し、上方に向かって横幅が漸増するスラリー拡散部と、
スラリー拡散部の上端部に設けられ、抄造幅に等しい横
幅を有するスラリー排出口とを備えたスラリー供給装置
であって、スラリー拡散部の天井部分にスラリー上流側
から天井部分全体の20〜70%の幅で面取り部が設け
られ、この面取り部は、水平に対し30〜60°傾斜し
ていることを特徴とするスラリー供給装置(請求項1)
を提供する。
逆三角形状の正面形状を有すること(請求項2)、並び
にスラリー拡散部は半円形状の正面形状を有すること
(請求項3)をそれぞれ好ましい態様として提供する。
リー供給装置についてさらに詳しく説明する。
発明のスラリー供給装置の一実施形態を示した要部斜視
図、要部断面図である。
に、この出願の発明のスラリー供給装置は、図5及び図
6<a><b>に示したこれまでのスラリー供給装置と
同様に、スラリー供給管(6)と、スラリー供給管
(6)の終端部に接続されてスラリー供給管(6)に連
通し、上方に向かって横幅が漸増するスラリー拡散部
(7)と、スラリー拡散部(7)の上端部に設けられ、
抄造幅に等しい横幅を有するスラリー排出口(8)とを
備えている。
置では、スラリー拡散部(7)の天井部分(7a)に面
取り部(9)が設けられている。この面取り部(9)
は、図2に示したように、スラリー拡散部(7)の天井
部分(7a)において、スラリー上流側から天井部分
(7a)全体の20〜70%の幅で設けられるととも
に、面取り部(9)は、水平に対し30〜60°傾斜し
ている。
ー拡散部(7)が、図2に示したようにたとえ鉛直方向
に起立して配置される場合にも、スラリー拡散部(7)
内を上昇し、横幅が広げられながらスラリー排出口
(8)から水平方向に排出されるスラリーには流れの乱
れが生じず、スラリーをスラリー排出口(8)の横幅全
体にわたって均一な流速で排出することが可能となる。
したがって、図4に示した透水性シート(4)の上に供
給されるスラリーの厚みは均等となり、最終製品である
繊維補強セメント板の厚みにばらつきは現れず、均一と
なる。
全体の20%未満であると、たとえ面取り部(9)が水
平に対し30〜60°傾倒しても、天井部分(7a)へ
のスラリーの衝突は避けられず、流れに乱れが生じる。
70%を超えると、スラリー拡散部(7)の上端部にお
けるスラリーの流路が狭まり、スラリーの流れが妨げら
れ、スラリーの流速はスラリー排出口(8)の横幅方向
に大きくばらつく。面取り部(9)の角度が水平に対し
30°未満及び60°を超える場合にも、天井部分(7
a)へのスラリーの衝突は避けられず、流れに乱れが生
じる。
では、図1に示したように、スラリー拡散部(7)の正
面形状を半円形状とすることができる。このような正面
半円形状のスラリー拡散部(7)では、スラリーの流れ
を横方向に十分かつ緩やかに広げることができ、スラリ
ー排出口(8)から排出されるスラリーの流速がより均
一となるという利点がある。
では、スラリー拡散部(7)は、図6<b>に示したよ
うに、スラリーの流れ方向に傾倒させて配置することも
できる。このような傾倒配置は、スラリーがスラリー供
給管(6)からスラリー拡散部(7)へ流入する際のス
ラリー拡散部(7)の壁部への衝突を和らげることがで
き、スラリーの流速均一化に有効となる。
装置では、スラリー拡散部(7)は、上方に向かって横
幅が漸増する限りにおいて特に制限はなく、たとえば図
3に示したような正面形状が逆三角形状のものとするこ
とも可能である。
給装置(実施例1、実施例2)、面取り部(9)が設け
られない従来型のスラリー供給装置(比較例1)、及び
実施例1のスラリー供給装置において、面取り部(9)
が、スラリー拡散部(7)の天井部分(7a)全体の8
0%の幅を有し、水平に対し10°傾斜するもの(比較
例2)を用い、図4に示した抄造法にしたがって生板の
作製を行い、スラリー排出口(8)から排出されるスラ
リーの横幅方向における流速、並びに作製される生板に
現れる厚みを測定した。その結果は、次の表1に示す通
りである。
生板の厚みのばらつきは最大値と最小値の差とした。
発明のスラリー供給装置では、スラリー排出口(8)か
ら排出されるスラリーの横幅方向における流速のばらつ
きが十分小さく、生板の板厚はほぼ均一となる。これに
対し、従来型のスラリー供給装置では、流速のばらつき
が著しく大きく、生板に許容できない厚みのばらつきが
生じた。また、面取り部(9)の幅及び角度が所定範囲
を超えるとスラリーの流速が均一化せず、生板の厚みの
ばらつきが大きくなる。
ー拡散部(7)の正面形状が半円形状である実施例1の
スラリー供給装置の方が、正面形状が逆三角形状の実施
例2のスラリー供給装置よりもスラリー排出口(8)か
ら排出されるスラリーの横幅方向における流速のばらつ
きが小さく、生板に現れる厚みのばらつきが低減される
ことが確認される。
形態及び実施例によって限定されるものではない。スラ
リー供給管、スラリー拡散部、及びスラリー排出口の形
状、大きさ、構造等の細部については様々な態様が可能
であることは言うまでもない。
明によって、スラリーをスラリー排出口の横幅全体にわ
たって均一な流速で排出することができ、透水性シート
の上に供給されるスラリーの厚みは均等となり、最終製
品である繊維補強セメント板は、厚みのばらつきのな
い、品質の良好な製品となる。
態を示した要部斜視図である。
ある。
形態を示した要部斜視図である。
示した概略図である。
た斜視図である。
ラリー供給装置の断面図である。
面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 スラリー供給管と、スラリー供給管の終
端部に接続されてスラリー供給管に連通し、上方に向か
って横幅が漸増するスラリー拡散部と、スラリー拡散部
の上端部に設けられ、抄造幅に等しい横幅を有するスラ
リー排出口とを備えたスラリー供給装置であって、スラ
リー拡散部の天井部分にスラリー上流側から天井部分全
体の20〜70%の幅で面取り部が設けられ、この面取
り部は、水平に対し30〜60°傾斜していることを特
徴とするスラリー供給装置。 - 【請求項2】 スラリー拡散部は逆三角形状の正面形状
を有する請求項1記載のスラリー供給装置。 - 【請求項3】 スラリー拡散部は半円形状の正面形状を
有する請求項1記載のスラリー供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000286104A JP2002096316A (ja) | 2000-09-20 | 2000-09-20 | スラリー供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000286104A JP2002096316A (ja) | 2000-09-20 | 2000-09-20 | スラリー供給装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002096316A true JP2002096316A (ja) | 2002-04-02 |
Family
ID=18770073
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000286104A Pending JP2002096316A (ja) | 2000-09-20 | 2000-09-20 | スラリー供給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002096316A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016068550A (ja) * | 2014-09-30 | 2016-05-09 | 日立金属株式会社 | グリーンシートの成形装置 |
-
2000
- 2000-09-20 JP JP2000286104A patent/JP2002096316A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016068550A (ja) * | 2014-09-30 | 2016-05-09 | 日立金属株式会社 | グリーンシートの成形装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
NO338868B1 (no) | Fremgangsmåte for fremstilling av vektredusert gipsplate | |
WO2012076526A1 (en) | Process for the production of fibercement products and fibercement products obtained | |
JP2001062821A (ja) | スラリー供給装置 | |
JP2002096316A (ja) | スラリー供給装置 | |
CN112156706A (zh) | 一种食品加工多原料混料装置 | |
CN1309013A (zh) | 水泥纤维板的制造方法 | |
JP4117089B2 (ja) | スラリー供給装置 | |
JP3328618B2 (ja) | スラリー供給装置 | |
TWI327048B (ja) | ||
JP2001212815A (ja) | 繊維補強セメント板の製造方法 | |
CN105668983A (zh) | 集浆法脱水系统及工艺 | |
GB2161415A (en) | Process for making cement composite materials | |
CN209304759U (zh) | 一种具有边角料回收功能的新型陶瓷纤维薄板连续生产线装置 | |
JP2005041182A (ja) | フローオン抄造装置 | |
JP3475683B2 (ja) | セメント系無機質板の製造方法 | |
JP3525192B2 (ja) | 繊維補強セメント板のフローオン抄造方法 | |
JP2002086439A (ja) | 繊維補強セメント板の厚み制御方法 | |
CN211566456U (zh) | 一种混凝土减水剂上料装置 | |
JP2002001713A (ja) | セメントスラリー供給ボックス | |
JP4160801B2 (ja) | 繊維補強セメント板のフローオン抄造方法 | |
JP3245514B2 (ja) | 無機質板の製造装置 | |
JP2002028906A (ja) | 繊維補強セメント板の製造方法 | |
JP4309722B2 (ja) | フローオン抄造装置 | |
JP2004314456A (ja) | 繊維補強セメント板のフローオン抄造方法 | |
JP2004082549A (ja) | 無機質板の製造方法およびその製造装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20040115 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20040329 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040921 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070330 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20071204 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080401 |