JP2002096316A - スラリー供給装置 - Google Patents

スラリー供給装置

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JP2002096316A
JP2002096316A JP2000286104A JP2000286104A JP2002096316A JP 2002096316 A JP2002096316 A JP 2002096316A JP 2000286104 A JP2000286104 A JP 2000286104A JP 2000286104 A JP2000286104 A JP 2000286104A JP 2002096316 A JP2002096316 A JP 2002096316A
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JP
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slurry
width
slurry supply
supply device
discharge port
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JP2000286104A
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English (en)
Inventor
Kyoko Shimada
恭子 嶋田
Kazumasa Fukutomi
和正 福冨
Hideo Saito
日出夫 斉藤
Hironori Katayama
弘典 片山
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スラリーをスラリー排出口の横幅全体にわた
って均一な流速で排出する。 【解決手段】 スラリー拡散部(7)の天井部分(7a)にス
ラリー上流側から天井部分全体の20〜70%の幅で面
取り部(9)が設けられ、この面取り部は、水平に対し3
0〜60°傾斜する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願の発明は、スラリー
供給装置に関するものである。さらに詳しくは、この出
願の発明は、スラリーをスラリー排出口の横幅全体にわ
たって均一な流速で排出することのできるスラリー供給
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、建物の外壁材、屋根材等の外
装材には、繊維補強セメント板が広く採用されている。
この繊維補強セメント板は、たとえば図4の概略図に示
したような抄造法により製造されている。
【0003】図4に示した抄造法では、たとえばセメン
ト及び補強繊維を主原料とし、フィラーを適宜添加配合
したセメント組成物を水に分散して得られる固形分濃度
5〜30%程度の比較的低濃度のスラリーを、スラリー
供給装置(1)から、無端状の連続体に形成され、駆動
ロール(2)及び従動ロール(3)に懸架されて図4図
中の矢印方向に移動するフェルト等の透水性を有する透
水性シート(4)の上に所定の抄造幅で供給し、グリー
ンシートとした後に、真空固液分離装置(5)において
サクションボックス(5a)で透水性シート(4)の裏
面を支持しつつ透水性シート(4)とともにグリーンシ
ートを下方より減圧吸引し、脱水して生板を作製する。
【0004】このような抄造法に適用されるスラリー供
給装置(1)には各種のものが提案されており、その中
の一つとしてたとえば図5及び図6<a><b>に示し
たようなスラリー供給装置がある。
【0005】この図5及び図6<a><b>に示したス
ラリー供給装置は、スラリー供給管(6)と、スラリー
供給管(6)の終端部に接続されてスラリー供給管
(6)に連通し、上方に向かって横幅が漸増するスラリ
ー拡散部(7)と、このスラリー拡散部(7)の上端部
に設けられ、抄造幅に等しい横幅を有するスラリー排出
口(8)とを備えている。所定の配合割合及び固形分濃
度で調製されたスラリーは、スラリー供給管(6)を通
じてスラリー拡散部(7)に送られ、このスラリー拡散
部(7)内を上昇する際に横幅が徐々に抄造幅にまで広
げられてスラリー排出口(8)から図4に示した透水性
シート(4)に向けて排出される。スラリー拡散部
(7)は、図6<a>に示したように鉛直方向に起立し
て配置される他、図6<b>に示したように、スラリー
の流れ方向に傾倒して配置されることもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ス
ラリー供給装置では、スラリー排出口(8)からのスラ
リーの排出方向を水平方向としているため、スラリー拡
散部(7)内を上昇するスラリーは、図7に示したよう
に、最終的にはスラリー拡散部(7)の天井部分(7
a)に衝突し、流れに乱れが生じていた。この流れの乱
れに起因して、スラリー排出口(8)から排出されるス
ラリーの流速はスラリー排出口(8)の横幅方向で不均
一となり、スラリーをスラリー排出口(8)から均等な
厚みで排出することができなくなり、最終製品の厚みに
ばらつきとなって現れている。
【0007】この出願の発明は、以上の通りの事情に鑑
みてなされたものであり、これまでに提案されているス
ラリー供給装置の上記欠点を解消し、スラリーをスラリ
ー排出口の横幅全体にわたって均一な流速で排出するこ
とのできるスラリー供給装置を提供することを目的とし
ている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この出願の発明は、上記
の課題を解決するものとして、スラリー供給管と、スラ
リー供給管の終端部に接続されてスラリー供給管に連通
し、上方に向かって横幅が漸増するスラリー拡散部と、
スラリー拡散部の上端部に設けられ、抄造幅に等しい横
幅を有するスラリー排出口とを備えたスラリー供給装置
であって、スラリー拡散部の天井部分にスラリー上流側
から天井部分全体の20〜70%の幅で面取り部が設け
られ、この面取り部は、水平に対し30〜60°傾斜し
ていることを特徴とするスラリー供給装置(請求項1)
を提供する。
【0009】またこの出願の発明は、スラリー拡散部は
逆三角形状の正面形状を有すること(請求項2)、並び
にスラリー拡散部は半円形状の正面形状を有すること
(請求項3)をそれぞれ好ましい態様として提供する。
【0010】以下、図面に沿ってこの出願の発明のスラ
リー供給装置についてさらに詳しく説明する。
【0011】
【発明の実施の形態】図1、図2は、各々、この出願の
発明のスラリー供給装置の一実施形態を示した要部斜視
図、要部断面図である。
【0012】たとえばこの図1及び図2に示したよう
に、この出願の発明のスラリー供給装置は、図5及び図
6<a><b>に示したこれまでのスラリー供給装置と
同様に、スラリー供給管(6)と、スラリー供給管
(6)の終端部に接続されてスラリー供給管(6)に連
通し、上方に向かって横幅が漸増するスラリー拡散部
(7)と、スラリー拡散部(7)の上端部に設けられ、
抄造幅に等しい横幅を有するスラリー排出口(8)とを
備えている。
【0013】そして、この出願の発明のスラリー供給装
置では、スラリー拡散部(7)の天井部分(7a)に面
取り部(9)が設けられている。この面取り部(9)
は、図2に示したように、スラリー拡散部(7)の天井
部分(7a)において、スラリー上流側から天井部分
(7a)全体の20〜70%の幅で設けられるととも
に、面取り部(9)は、水平に対し30〜60°傾斜し
ている。
【0014】このような面取り部(9)により、スラリ
ー拡散部(7)が、図2に示したようにたとえ鉛直方向
に起立して配置される場合にも、スラリー拡散部(7)
内を上昇し、横幅が広げられながらスラリー排出口
(8)から水平方向に排出されるスラリーには流れの乱
れが生じず、スラリーをスラリー排出口(8)の横幅全
体にわたって均一な流速で排出することが可能となる。
したがって、図4に示した透水性シート(4)の上に供
給されるスラリーの厚みは均等となり、最終製品である
繊維補強セメント板の厚みにばらつきは現れず、均一と
なる。
【0015】面取り部(9)の幅が、天井部分(7a)
全体の20%未満であると、たとえ面取り部(9)が水
平に対し30〜60°傾倒しても、天井部分(7a)へ
のスラリーの衝突は避けられず、流れに乱れが生じる。
70%を超えると、スラリー拡散部(7)の上端部にお
けるスラリーの流路が狭まり、スラリーの流れが妨げら
れ、スラリーの流速はスラリー排出口(8)の横幅方向
に大きくばらつく。面取り部(9)の角度が水平に対し
30°未満及び60°を超える場合にも、天井部分(7
a)へのスラリーの衝突は避けられず、流れに乱れが生
じる。
【0016】なお、この出願の発明のスラリー供給装置
では、図1に示したように、スラリー拡散部(7)の正
面形状を半円形状とすることができる。このような正面
半円形状のスラリー拡散部(7)では、スラリーの流れ
を横方向に十分かつ緩やかに広げることができ、スラリ
ー排出口(8)から排出されるスラリーの流速がより均
一となるという利点がある。
【0017】また、この出願の発明のスラリー供給装置
では、スラリー拡散部(7)は、図6<b>に示したよ
うに、スラリーの流れ方向に傾倒させて配置することも
できる。このような傾倒配置は、スラリーがスラリー供
給管(6)からスラリー拡散部(7)へ流入する際のス
ラリー拡散部(7)の壁部への衝突を和らげることがで
き、スラリーの流速均一化に有効となる。
【0018】もちろん、この出願の発明のスラリー供給
装置では、スラリー拡散部(7)は、上方に向かって横
幅が漸増する限りにおいて特に制限はなく、たとえば図
3に示したような正面形状が逆三角形状のものとするこ
とも可能である。
【0019】
【実施例】実際に、図1、図3に各々示したスラリー供
給装置(実施例1、実施例2)、面取り部(9)が設け
られない従来型のスラリー供給装置(比較例1)、及び
実施例1のスラリー供給装置において、面取り部(9)
が、スラリー拡散部(7)の天井部分(7a)全体の8
0%の幅を有し、水平に対し10°傾斜するもの(比較
例2)を用い、図4に示した抄造法にしたがって生板の
作製を行い、スラリー排出口(8)から排出されるスラ
リーの横幅方向における流速、並びに作製される生板に
現れる厚みを測定した。その結果は、次の表1に示す通
りである。
【0020】なお、表1において、スラリーの流速及び
生板の厚みのばらつきは最大値と最小値の差とした。
【0021】
【表1】
【0022】この表1から明らかなように、この出願の
発明のスラリー供給装置では、スラリー排出口(8)か
ら排出されるスラリーの横幅方向における流速のばらつ
きが十分小さく、生板の板厚はほぼ均一となる。これに
対し、従来型のスラリー供給装置では、流速のばらつき
が著しく大きく、生板に許容できない厚みのばらつきが
生じた。また、面取り部(9)の幅及び角度が所定範囲
を超えるとスラリーの流速が均一化せず、生板の厚みの
ばらつきが大きくなる。
【0023】実施例1と実施例2を比較すると、スラリ
ー拡散部(7)の正面形状が半円形状である実施例1の
スラリー供給装置の方が、正面形状が逆三角形状の実施
例2のスラリー供給装置よりもスラリー排出口(8)か
ら排出されるスラリーの横幅方向における流速のばらつ
きが小さく、生板に現れる厚みのばらつきが低減される
ことが確認される。
【0024】もちろん、この出願の発明は、以上の実施
形態及び実施例によって限定されるものではない。スラ
リー供給管、スラリー拡散部、及びスラリー排出口の形
状、大きさ、構造等の細部については様々な態様が可能
であることは言うまでもない。
【0025】
【発明の効果】以上詳しく説明した通り、この出願の発
明によって、スラリーをスラリー排出口の横幅全体にわ
たって均一な流速で排出することができ、透水性シート
の上に供給されるスラリーの厚みは均等となり、最終製
品である繊維補強セメント板は、厚みのばらつきのな
い、品質の良好な製品となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明のスラリー供給装置の一実施形
態を示した要部斜視図である。
【図2】図1に示したスラリー供給装置の要部断面図で
ある。
【図3】この出願の発明のスラリー供給装置の別の実施
形態を示した要部斜視図である。
【図4】繊維補強セメント板の抄造による製造について
示した概略図である。
【図5】この出願の発明前のスラリー供給装置を例示し
た斜視図である。
【図6】<a><b>は、各々、この出願の発明前のス
ラリー供給装置の断面図である。
【図7】この出願の発明前のスラリー供給装置の要部断
面図である。
【符号の説明】
1 スラリー供給装置 2 駆動ロール 3 従動ロール 4 透水性シート 5 真空固液分離装置 5a サクションボックス 6 スラリー供給管 7 スラリー拡散部 7a 天井部分 8 スラリー排出口 9 面取り部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 日出夫 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 (72)発明者 片山 弘典 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 Fターム(参考) 4G052 GA02 GA11 GB42 GB53 4G055 AA02 AB05 AC01 CA29 4G068 AA01 AB17 AC08 AD47 AF19

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スラリー供給管と、スラリー供給管の終
    端部に接続されてスラリー供給管に連通し、上方に向か
    って横幅が漸増するスラリー拡散部と、スラリー拡散部
    の上端部に設けられ、抄造幅に等しい横幅を有するスラ
    リー排出口とを備えたスラリー供給装置であって、スラ
    リー拡散部の天井部分にスラリー上流側から天井部分全
    体の20〜70%の幅で面取り部が設けられ、この面取
    り部は、水平に対し30〜60°傾斜していることを特
    徴とするスラリー供給装置。
  2. 【請求項2】 スラリー拡散部は逆三角形状の正面形状
    を有する請求項1記載のスラリー供給装置。
  3. 【請求項3】 スラリー拡散部は半円形状の正面形状を
    有する請求項1記載のスラリー供給装置。
JP2000286104A 2000-09-20 2000-09-20 スラリー供給装置 Pending JP2002096316A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016068550A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 日立金属株式会社 グリーンシートの成形装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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