JP3475683B2 - セメント系無機質板の製造方法 - Google Patents

セメント系無機質板の製造方法

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JP3475683B2 JP34420196A JP34420196A JP3475683B2 JP 3475683 B2 JP3475683 B2 JP 3475683B2 JP 34420196 A JP34420196 A JP 34420196A JP 34420196 A JP34420196 A JP 34420196A JP 3475683 B2 JP3475683 B2 JP 3475683B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、瓦や外装材などの
建材として用いられるセメント系無機質板の製造方法に
関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来から、セメントと骨材とを主成分と
して、補強繊維を配合したスラリーを抄造したり、押し
出したりしてグリーンシートを形成し、このグリーンシ
ートを濾過・脱水して無機質板を製造することが行われ
ている。ところで、このようにして製造するとき、グリ
ーンシートの連続性、地合や偏肉状態が製品の品質に影
響を与える。特に、スラリー濃度が約15重量%以上に
なると、グリーンシートの連続性や地合が悪化し、品質
に悪影響を及ぼす。 【0003】これまでは、スラリー濃度を必要以上に低
くすることで連続性、地合を改善したり、スラリーの幅
方向への安定供給することで偏肉を改善してきた。しか
し、スラリー濃度を低くすると生産性が低下し、またス
ラリーの幅方向への安定供給にも限界があった。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は叙述の点に鑑
みてなされたものであって、補強繊維を配合したスラリ
ーを濾過・脱水してセメント系無機質板を製造する場合
に、スラリー濃度を必要以上に低くすることなしにグリ
ーンシートの連続性や地合を向上させることとグリーン
シートの偏肉の改善をすることを課題とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のセメント系無機質板の製造方法は、セメント
と骨材とを主成分として補強繊維を配合したスラリー濃
度が15重量%以上60重量%以下のスラリーを濾過・
脱水して無機質板を製造する方法において、スラリー供
給ボックスの出口の前方の上方に振動機を配置すると共
に出口の上縁と振動機との間に前方に行くほど低くなる
ように傾斜した接触シートを配置し、スラリー供給ボッ
クスから出たグリーンシートに振動機で振動数10Hz
以上、振幅0.1mm以上の振動を与えながら濾過・脱
水するとき接触シートでグリーンシートを押さえること
を特徴とする。このように振動数10Hz以上、振幅
0.1mm以上の振動を与えることで、スラリー濃度が
15重量%以上60重量%以下というように高くても、
均一に均してグリーンシートの連続性や地合を向上させ
ることができると共にグリーンシートの偏肉の改善をす
ることができる。また接触シートで押さえることで振動
機で振動を与えるものでも厚みの規制が容易にでき、ま
た繊維の配向も揃えることができる。 【0006】 【発明の実施の形態】図1はセメント系無機質板の製造
装置(この装置は後述の実施例で用いるミニテスト機で
あるが、基本的には同じ構造である)を示すものであ
る。濾過シート1は無端帯状に形成され、複数のローラ
2に掛け回してあり、所定の速度で送り駆動されるよう
になっている。濾過シート1の下方にはサクションボッ
クス3を配置してあり、サクションボックス3から吸引
することでグリーンシート4を濾過・脱水するようにな
っている。また5はスラリー供給ボックスであり、スラ
リー6をスラリー供給ボックス(フローボックス)5の
出口7から吐出させることにより濾過シート1の上にグ
リーンシート4を形成するようになっている。8は振動
機であり、振動機8で振動板9を振動させることでグリ
ーンシート4を加振するようになっている。 【0007】また本発明の場合、スラリー供給ボックス
5の出口7の前方に振動機8を配置してあり、出口7の
上縁と振動機8との間に接触シート10を配置してあ
る。接触シート10は片持状になるように出口6の上縁
に固着具11にて固定してあり、自由端側を振動板9の
下面に当接させてある。また接触シート10は出口7か
ら振動機8に向かって徐々に下がるように傾斜させてあ
る。この接触シート10の材質は特に限定しないが、ゴ
ム、板バネ等の弾性体が望ましい。 【0008】スラリー6はセメントと骨材とを主成分と
して補強繊維を配合したスラリー濃度が15重量(w
t)%以上60重量(wt)%以下のものである。この
スラリー6はスラリー供給ボックス5の出口7から連続
的に吐出されてグリーンシート4が形成され、濾過シー
ト1で送られる。このとき振動機8でグリーンシート4
が加振されてグリーンシート4が均される。このとき振
動機8で与える振動は振動数が10Hz以上、振幅0.
1mm以上である。また濾過シート1で送られるグリー
ンシート4はサクションボックス3から吸引されて濾過
・脱水される。またスラリー供給ボックス5の出口7か
ら出たグリーンシート4に振動機8で振動を与えながら
濾過・脱水するとき接触シート10でグリーンシート4
を押さえることができ、これによりグリーンシート4の
厚みが規制されると共にグリーンシート4の繊維の配向
が揃えられる。 【0009】次に図1に示す構造のミニテスト機で製造
する具体例によりさらに詳しく述べる。スラリー6とし
ては、セメント50重量%、シリカ43重量%、パルプ
7重量%を混合し、これに水を加えてスラリー濃度40
重量%になるものを用意した。振動機8としてはアンバ
ランスモータ(2ポール)で、振動数60Hzで、出力
0.075Kwのものを用いた。接触シート10として
はネオプレンゴムシートで厚みが1.0mmのものを用
いた。この接触シート10は出口7に固定して振動板9
に固定していない。濾過シート1は5m/分の速度で送
った。サクションボックス3からは真空度が−15cm
Hgとなる程度に吸引した。そしてサクション後の含水
率は、40%(ドライベース)程度を目標とした。上記
の条件で図3に示すミニテスト機にて本発明のサンプル
を形成した。また比較例1としては、上記と同じ条件で
あるが接触シートのない状態でサンプルを形成した。比
較例2としては、上記と同じ条件であるが、振動数が1
0Hz以下でサンプルを形成した。比較例3としては、
上記と同じ条件であるが、振幅が0.1mm以下でサン
プルを作成した。上記本発明の具体例、比較例1〜3の
サンプルの評価を表1に示す。 【0010】 【表1】【0011】*表1の配率は出願人の会社独自の評価
方法で、縦、横方向の強度差から配向の効率性を数値化
したものである。 【0012】尚、スラリー濃度が15重量%以下では振
動が水にかかり、波立ちがひどくレベリング効果がでな
い。またスラリー濃度が60重量%以上では接触シート
10が固くて振動で動かなくなり、繊維の振動による再
配向が期待できない。 【0013】 【発明の効果】本発明は叙述のようにセメントと骨材と
を主成分として補強繊維を配合したスラリー濃度が15
重量%以上60重量%以下のスラリーを濾過・脱水して
無機質セメント板を製造する方法において、スラリー供
給ボックスの出口で振動数10Hz以上、振幅0.1m
m以上の振動を与えるので、振動にてグリーンシートを
均一に均することができるものであって、スラリー濃度
を必要以上低くすることなしにグリーンシートの連続性
や地合を向上させることが可能となるものであり、しか
もグリーンシートの偏肉の改善をすることができるもの
であり、しかもスラリー供給ボックスの出口の前方の上
方に振動機を配置すると共に出口の上縁と振動機との間
に前方に行くほど低くなるように傾斜した接触シートを
配置し、スラリー供給ボックスから出たグリーンシート
に振動機で振動を与えながら濾過・脱水するとき接触シ
ートでグリーンシートを押さえるので、接触シートで押
さえることで振動機で振動を与えるものでも厚みの規制
が容易にできるものであり、振動する接触シートで押さ
えることで繊維の配向も揃えることができるものであ
り、さらにスラリー供給ボックスと振動機とは接触シー
トで設備的につながっているものの、振動では縁切りさ
れているために装置は故障しにくいという効果が期待で
きるものである。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の製造装置の一例を示す概略図である。 【符号の説明】 1 濾過シート 3 サクションボックス 4 グリーンシート 5 スラリー供給ボックス 6 スラリー 7 出口 8 振動機 10 接触シート
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−142903(JP,A) 特開 昭52−89115(JP,A) 特開 昭58−194508(JP,A) 特開 昭60−161106(JP,A) 特開 平5−245814(JP,A) 実開 昭54−155944(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B28B 1/52

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 セメントと骨材とを主成分として補強繊
    維を配合したスラリー濃度が15重量%以上60重量%
    以下のスラリーを濾過・脱水して無機質板を製造する方
    法において、スラリー供給ボックスの出口の前方の上方
    に振動機を配置すると共に出口の上縁と振動機との間に
    前方に行くほど低くなるように傾斜した接触シートを配
    置し、スラリー供給ボックスから出たグリーンシートに
    振動機で振動数10Hz以上、振幅0.1mm以上の振
    動を与えながら濾過・脱水するとき接触シートでグリー
    ンシートを押さえることを特徴とするセメント系無機質
    板の製造方法。
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