JP2002095537A - キッチンカウンターの抜き穴部補強構造 - Google Patents

キッチンカウンターの抜き穴部補強構造

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JP2002095537A JP2000288279A JP2000288279A JP2002095537A JP 2002095537 A JP2002095537 A JP 2002095537A JP 2000288279 A JP2000288279 A JP 2000288279A JP 2000288279 A JP2000288279 A JP 2000288279A JP 2002095537 A JP2002095537 A JP 2002095537A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】抜き穴部の強度を十分に確保しつつ工程の簡略
化と作業環境の改善を図り得るキッチンカウンターの抜
き穴部補強構造を提供する。 【解決手段】人工大理石からなり加熱機器3が組み込ま
れる抜き穴4を有するキッチンカウンター1の抜き穴部
補強構造であって、抜き穴4の木口面に所定の剛性を有
する熱緩衝材6と熱反射部材8の少なくとも一方を固着
して一体化したことを特徴とする。前記熱緩衝材6が抜
き穴4の木口面に接着されこの熱緩衝材6の表面に熱反
射部材8が接着される。また、前記熱緩衝材8は無機材
料で形成されたり、前記抜き穴4のコーナ部が平面視で
アール形状に形成されると共に、前記熱緩衝材6と熱反
射部材8の少なくとも一方が該抜き穴4のコーナ部のア
ールエンドを覆う状態で固着される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばシステムキ
ッチン等のキッチンで使用される人工大理石からなるキ
ッチンカウンターに係わり、特に、加熱機器が組み込ま
れる抜き穴部の補強構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、キッチンにおいては、図5に
示すように、キャビネット2の上面に後部にバッグガー
ド1aを有する人工大理石製のキッチンカウンター1が
配設されており、このキッチンカウンター1には、ホッ
トプレートやガスコンロ等の加熱機器3が組み込まれる
抜き穴4が形成される場合がある。そして、このキッチ
ンカウンター1の抜き穴4に加熱機器3を組み込んで長
時間使用すると、加熱機器3の熱負荷により抜き穴4部
に繰り返しストレスが加わって、抜き穴4の木口面に割
れ等が発生する可能性がある。
【0003】この割れ発生は、熱負荷による材料として
の人工大理石の膨張収縮に起因するものであり、これを
防止するために、従来、例えば特開昭59−17410
9号公報に開示の補強構造が採用されている。この補強
構造は、図6に示すように、キッチンカウンター1の抜
き穴4の木口面5の全周に、FRP100を2〜3mm
の厚さで一体的に添設したものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この補
強構造にあっては、FRP100の添設が抜き穴4の木
口面5に未硬化の樹脂をガラスマットと共に積層し、こ
れを加熱硬化する方法で行われるのが一般的であるた
め、積層工程や加熱硬化工程等が必要になってその作業
が非常に煩雑になると共に、樹脂等による臭気が強く作
業環境が悪化し易いという問題点があった。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、請求項1記載の発明の目的は、抜き穴部の強
度を十分に確保しつつ工程の簡略化と作業環境の改善を
図り得るキッチンカウンターの抜き穴部補強構造を提供
することにある。また、請求項2記載の発明の目的は、
請求項1記載の発明の目的に加え、抜き穴部の強度をよ
りアップさせ得るキッチンカウンターの抜き穴部補強構
造を提供し、請求項3記載の発明の目的は、請求項1ま
たは2記載の発明の目的に加え、部品の分別性に優れた
キッチンカウンターの抜き穴部補強構造を提供すること
にある。また、請求項4記載の発明の目的は、請求項1
ないし3記載の発明の目的に加え、抜き穴部の膨張収縮
し易い部位を確実に補強し得るキッチンカウンターの抜
き穴部補強構造を提供し、請求項5記載の発明の目的
は、請求項1ないし4記載の発明の目的に加え、加熱機
器の熱を効果的に反射・放熱して抜き穴部の割れ等をよ
り確実に防止し得るキッチンカウンターの抜き穴部補強
構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成すべ
く、本発明のうち請求項1記載の発明は、人工大理石か
らなり加熱機器が組み込まれる抜き穴を有するキッチン
カウンターの抜き穴部補強構造であって、抜き穴の木口
面に所定の剛性を有する熱緩衝材と熱反射部材の少なく
とも一方を固着して一体化したことを特徴とする。
【0007】このように構成することにより、加熱機器
が組み込まれるキッチンカウンターの抜き穴は、その木
口面に熱緩衝材か熱反射部材の少なくとも一方が接着等
によって一体的に固着される。加熱機器の熱は、熱反射
部材で反射・放熱されたり熱緩衝材で遮断・吸収され
て、抜き穴の木口面に係わる熱負荷が軽減されることか
ら、抜き穴部の割れ等の発生が確実に防止される。ま
た、所定の剛性を有する熱緩衝材や熱反射部材を抜き穴
の木口面に適宜の手段で固着することで対応できること
から、補強工程自体が簡略化されると共に、その作業環
境の悪化も防止される。
【0008】また、請求項2記載の発明は、熱緩衝材が
抜き穴の木口面に接着され、この熱緩衝材の表面に熱反
射部材が接着されていることを特徴とする。このように
構成することにより、抜き穴の木口面が熱緩衝材と熱反
射部材との二重構造で補強されることから、抜き穴部に
加わる熱負荷をより軽減させることができて、その強度
アップが図れる。
【0009】また、請求項3記載の発明は、熱緩衝材
が、無機材料で形成されていることを特徴とする。この
ように構成することにより、熱緩衝材が例えば火山性ガ
ラス質複合板、ケイ酸カルシウム板等の無機材料で形成
されることから、キッンチンカウンターの廃棄処理時
に、熱緩衝材をカウンター本体である人工大理石から分
別する必要がなくなる。
【0010】また、請求項4記載の発明は、抜き穴のコ
ーナ部が平面視でアール形状に形成されると共に、熱緩
衝材と熱反射部材の少なくとも一方が該抜き穴のコーナ
部のアールエンドを覆う状態で固着されていることを特
徴とする。このように構成することにより、熱負荷によ
る膨張収縮を最も受けやすいコーナ部のアールエンド部
分に、熱緩衝材や熱反射部材が固着されることから、ア
ールエンド部分への熱負荷が軽減されて、抜き穴部の割
れ等の発生がより確実に防止される。
【0011】また、請求項5記載の発明は、熱反射部材
と熱緩衝材の少なくとも一方が、抜き穴の裏面側の幅が
表面側の幅より大きく設定されていることを特徴とす
る。このように構成することにより、表面側に露出しな
い抜き穴裏面側の例えば熱反射部材の面積を大きくでき
ることから、加熱機器の熱をこの広い面積の裏面側で効
果的に反射・放熱等できて、抜き穴部の割れ等の発生が
より一層確実に防止される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1及び図2は、本発明に
係わるキッチンカウンターの抜き穴部補強構造の一実施
例を示し、図1がキッチンカウンターの断面図、図2が
その要部の平面図である。なお、図5に示す部位と同一
部位には、同一符号を付して説明する。
【0013】図1及び図2において、キッチンカウンタ
ー1は、その抜き穴4の木口面5に、断面長方形状の熱
緩衝材6(図2では6A〜6D)が接着剤7で接着され
ると共に、この熱緩衝材6の表面に熱反射板8(熱反射
部材)が接着剤9で接着されている。
【0014】前記熱緩衝材6としては、合板、パーチク
ルボード、MDF(中質繊維板)等のような木質系材
料、または火山性ガラス質複合板、ケイ酸カルシウム板
等の無機材料、あるいはスポンジ質材料等の所定の剛性
を有するもの使用されるが、人工大理石と分別して廃棄
する必要のない無機材料(特に火山性ガラス質複合板)
の使用が好ましい。
【0015】また、熱緩衝材6は、その厚さtが加熱機
器3やキャビット2との取り合いの関係上、キッチンカ
ウンター1の厚さと略同一かその近傍に設定されるのが
好ましく、その幅wが加熱機器3の形状に対応した例え
ば5mm〜20mmに設定されるのが好ましい。なお、
幅wは、加熱機器3の形状の変化に応じて、その許容幅
を広がらせることもできる。さらに、熱緩衝材6は、図
2に示すように、コーナ部4aがアール形状に形成され
た抜き穴4の、少なくともアールエンド4bを覆う(隠
す)ように接着されるのが好ましく、このアールエンド
4bを覆うことにより、膨張収縮による負荷が集中し易
いアールエンド4b部分の割れ等が防止される。
【0016】前記熱反射板8としては、アルミテープ等
のように、熱反射及び熱伝導に優れた金属箔が使用され
る。そして、この熱反射板8は、図1に示すように、熱
緩衝材6の表面である上面6a(抜き穴4表面)、側面
6b、下面6c(抜き穴4裏面)等を覆うように接着さ
れるが、外部に視認されない下面6c側の幅w1は、上
面6a側の幅w2より大きく(w1>w2)設定されて
いる。
【0017】この下面6c側の幅w1を大きく設定する
ことにより、抜き穴4部に配設される熱反射板材8の面
積が大きくなり、加熱機器3からの熱反射・放熱が効率
的となって、抜き穴4の木口面5への局部的な熱負荷が
より軽減される。なお、前記幅w1は30mm程度で願
わくば50mm以上が好ましく、前記幅w2は10mm
程度が好ましい。
【0018】前記接着剤7、9としては、作業性の面か
ら瞬間接着剤が好ましい。しかし、ゴム系接着剤、構造
接着剤(エポキシ等)を使用することも勿論可能である
が、キッチンカウンター1の抜き穴4部が100℃以上
の高温に曝露されることが予想されることから、耐熱性
のある接着剤が使用される。なお、これらの接着剤の代
わりに、耐熱性のある両面テープを使用することもでき
る。
【0019】このキッチンカウンター1は、先ず、所定
の成型法によりカウンター本体を成形し、その後NC等
により後加工で抜き穴4を形成する。そして、このカウ
ンター本体の抜き穴4の4辺の木口面5に、予め所定形
状に形成された4本の熱緩衝材6A〜6D(図2参照)
を接着剤7で接着する。この時、4本の熱緩衝材6A〜
6Dのコーナ部は、抜き穴4のアール形状に対応したア
ール形状に形成されている。
【0020】そして、4本の熱緩衝材6A〜6Dを抜き
穴4の全周に固着したら、熱反射板8を接着材9を介し
て折曲させつつ、熱緩衝材6A〜6Dの前記表面6a〜
6cを覆う状態で接着する。この熱反射板8の接着で抜
き穴4の木口面5が、熱緩衝材6と熱反射板8の二重
(二層)構造で補強され、この補強された状態の抜き穴
4部に、図1及び図2に二点鎖線で示すように、加熱機
器3を組み付けることにより、加熱機器3が組み込まれ
たキッチンカウンター1が形成される。つまり、キッチ
ンカウンター1の抜き穴4の補強を、剛性体としての予
め所定形状に形成された熱緩衝材6と熱反射板8を接着
材7、9で接着するだけで行うことができることにな
る。
【0021】このように、上記実施例の補強構造によれ
ば、抜き穴4の木口面5に熱緩衝材6を接着すると共
に、この熱緩衝材6の表面6a〜6cに熱反射板8を接
着しているため、熱反射板8で加熱機器3からの熱を反
射・放熱すると共に、熱緩衝材6で遮断・吸収して木口
面5に加わる熱負荷を軽減することができるため、抜き
穴4の木口面5を確実に補強して、人工大理石の膨張収
縮を抑えることができ、加熱機器3を長期間使用した場
合等であっても、抜き穴4部の割れ等の発生を確実に防
止することができる。
【0022】特に、抜き穴4の木口面5が熱緩衝材6と
熱反射板8の二重構造で補強されていることから、木口
面5に加わる加熱機器3の熱負荷を効果的に軽減させる
ことができると共に、外部に視認されない抜き穴4裏面
側の熱反射板8の幅w1を表面側に比較して大きく(広
い放熱面積に)設定していることから、この広い面積の
熱反射板8で加熱機器3からの熱をより効率的に反射・
放熱でき、木口面5に加わる熱負荷をより一層軽減させ
ることができる。
【0023】また、熱負荷による膨張収縮による負荷が
集中し易い抜き穴4のコーナ部4aのアールエンド4b
が、少なくとも熱緩衝材6で覆われることから、コーナ
部4における割れ発生を確実に防止することができ、こ
れらのことから、より強度的に強い補強構造が得られ
る。なお、抜き穴4部の強度に関する実験によれば、下
記表1に示す結果が得られ、上記実施例の補強構造は比
較例1、2に対して2倍以上の強度が得られることが確
認されている。
【0024】
【表1】
【0025】また、キッチンカウンター1の抜き穴4の
木口面5に、剛体としての熱緩衝材6や熱反射板8を接
着することによって補強されるため、従来のように樹脂
をガラスマットと積層したりこれを加熱硬化する等の工
程が不要となり、接着工程という一種類の作業工程で良
く、工程の簡略化が図れると共に、臭気を従来に比較し
て大幅に抑えることができて、作業環境の悪化を防止す
ることができ、作業性の向上を図ることが可能になる。
さらに、熱緩衝材6として無機材料を使用すれば、キッ
チンカウンター1の廃棄処理時に、熱緩衝材6を人工大
理石から分別することなく処分することができる。
【0026】図3及び図4は、上記実施例における熱緩
衝材6の配置位置等に関する変形例を示している。以
下、上記実施例と同一部位には同一符号を付して説明す
る。先ず、図3は、熱緩衝材6の木口面5への断面にお
ける接着位置の変形例を示すもので、(a)は、熱緩衝
材6を木口面5の内面と下面(裏面)の外側にそれぞれ
接着したものであり、(b)は、木口面5の下面の熱緩
衝材6を、キッチンカウンター1に凹部10を形成して
この凹部10内に埋め込み接着したものである。
【0027】また、(c)は、熱緩衝材6を木口面5の
下面に外側に突出させて接着したものであり、(d)
は、キッチンカウンター1の木口面5の下面に凹部10
を形成し、この凹部10内に熱緩衝材6を埋め込み接着
したものである。さらに、(e)は、熱緩衝材6を木口
面5の上面(表面)、内面及び下面に外側に突出する状
態で接着したものであり、(f)は、キッチンカウンタ
ー1の木口面5の上面及び下面に凹部10をそれぞれ形
成し、この凹部10内に熱緩衝材6をそれぞれ埋め込み
接着すると共に、その内面側に熱緩衝材6を接着したも
のである。なお、図に示す熱反射板8の接着位置は、各
変形例に最適と思われる例であって、例えば(e)の二
点鎖線で示すように、熱反射板8を熱緩衝材6の全面を
覆うように接着する等、適宜に変更することができる。
【0028】このような変形例においても、上記実施例
と同様の作用効果を得ることができると共に、熱緩衝材
6を木口面5の下面(裏面)に接着しているため、裏面
からの熱を軽減するのみでなく、剪断接着力が期待でき
て、熱負荷軽減に加え補強効果がより優れるという作用
効果が得られる。また、(b)(d)(f)に示すよう
に、キッチンカウンター1に凹部10を形成して、この
凹部10内に熱緩衝材6を埋め込み接着すれば、キッチ
ンカウンター1自体に熱緩衝材6等による段差を無くす
ことができて、意匠的に優れるという作用効果が得られ
る。さらに、熱緩衝材6の接着位置に応じて熱反射板8
の接着位置を適宜に設定することにより、熱負荷を一層
軽減させたり、局部的な加熱低減を期待できて、抜き穴
4部の割れ等の発生防止により寄与できるという作用効
果も得られる。
【0029】図4は、熱緩衝材6の抜き穴4のコーナ部
4aにおける平面から見た場合の接着位置の変形例を示
し、(a)は、例えば抜き穴4の長辺側の熱緩衝材6E
を幅広で短辺側の熱緩衝材6Fを幅狭に形成すると共
に、熱緩衝材6Eのアール形状の端部に熱緩衝材6Fの
端部を突き合わせて接着するようにしたものである。ま
た、(b)は、抜き穴4のコーナ部4aにコーナ形状に
対応した熱緩衝材6Hを設定し、これを同一幅の熱緩衝
材6G間に接着するようにしたものである。
【0030】このような接着例においても、抜き穴4の
コーナ部4aにおけるアールエンド4bを熱緩衝材6E
〜6Hで覆うことができて、上記実施例と同様の作用効
果を得ることができる。この図3及び図4に示す各変形
例は、各変形例のそれぞれに限定されるものではなく、
各変形例を適宜に組み合わせた構成も本発明は包含する
ものである。
【0031】なお、上記実施例においては、熱緩衝材6
と熱反射板8の両方を使用した二重構造で抜き穴4の木
口面5を補強する場合について説明したが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、例えば加熱機器3からの
熱負荷が比較的小さい場合等には、熱緩衝材6と熱反射
板8のいずれか一方を使用することもでき、この場合
は、補強構造がより簡略化されてコスト安価に形成でき
ることになる。
【0032】また、上記実施例における熱反射板8の幅
等の形状を、熱緩衝材6にそのまま適用することができ
るし、熱緩衝材6によるコーナ部4aの形状も、そのま
ま熱反射板8に適用することができる。さらに、上記実
施例における、キッチンカウンター1の形状や抜き穴4
の形状、熱緩衝材6や熱反射板8の固着方法等も一例で
あって、本発明に係わる各発明の要旨を逸脱しない範囲
において種々変更することができる。
【0033】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の発
明によれば、加熱機器が組み込まれるキッチンカウンタ
ーの抜き穴の木口面に、熱緩衝材か熱反射部材の少なく
とも一方が一体的に固着されているため、加熱機器の熱
を、熱反射部材で反射・放熱させたり熱緩衝材で遮断・
吸収して抜き穴の木口面に加わる熱負荷を軽減させるこ
とができ、抜き穴部の割れ等の発生が確実に防止され
て、抜き穴部に十分な強度を確保することができる。ま
た、所定の剛性を有する熱緩衝材や熱反射部材を抜き穴
の木口面に適宜の手段で固着することで対応できるた
め、補強工程自体が簡略化されると共に、作業環境の悪
化を防止することができる。
【0034】また、請求項2記載の発明によれば、請求
項1記載の発明の効果に加え、抜き穴の木口面が熱緩衝
材と熱反射部材との積層体で補強されるため、木口面に
加わる熱負荷をより軽減させることができて、抜き穴部
の補強強度のアップを図ることができる。
【0035】また、請求項3記載の発明によれば、請求
項1または2記載の発明の効果に加え、熱緩衝材が例え
ば火山性ガラス質複合板、ケイ酸カルシウム板等の無機
材料で形成されるため、キンチンカウンターの廃棄処理
時に、熱緩衝材をカウンター本体である人工大理石から
分別する必要をなくすことができる。
【0036】また、請求項4記載の発明によれば、請求
項1ないし3記載の発明の効果に加え、膨張収縮による
負荷が最も集中し易いコーナ部のアールエンド部分に熱
緩衝材や熱反射部材が固着されるため、アールエンド部
分への熱負荷を軽減させることができて、抜き穴部の割
れ等の発生をより確実に防止することができる。
【0037】また、請求項5記載の発明によれば、請求
項1ないし4記載の発明の効果に加え、キッチンカウン
ターの表面側に露出しない抜き穴裏面側の熱反射部材や
熱緩衝材の面積を大きく設定できるため、加熱機器から
の熱をこの広い面積の裏面側で効果的に反射・放熱等で
きて、抜き穴部の割れ等の発生をより一層確実に防止で
きる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるキッチンカウンターの抜き穴部
補強構造の一実施例を示す断面図
【図2】同その要部の平面図
【図3】同その変形例を示す要部の断面図
【図4】同他の変形例を示す要部の平面図
【図5】本発明が適用されるキッチンカウンターの斜視
【図6】従来の補強構造を示す図5のA−A線断面図
【符号の説明】
1・・・・・・・・・キッチンカウンター 1a・・・・・・・・バックガード 3・・・・・・・・・加熱機器 4・・・・・・・・・抜き穴 4a・・・・・・・・コーナ部 4b・・・・・・・・アールエンド 5・・・・・・・・・木口面 6、6A〜6H・・・熱緩衝材 6a・・・・・・・・上面 6b・・・・・・・・側面 6c・・・・・・・・下面 7、9・・・・・・・接着剤 8・・・・・・・・・熱反射板 10・・・・・・・・凹部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】人工大理石からなり加熱機器が組み込まれ
    る抜き穴を有するキッチンカウンターの抜き穴部補強構
    造であって、前記抜き穴の木口面に所定の剛性を有する
    熱緩衝材と熱反射部材の少なくとも一方を固着して一体
    化したことを特徴とするキッチンカウンターの抜き穴部
    補強構造。
  2. 【請求項2】前記熱緩衝材が抜き穴の木口面に接着さ
    れ、この熱緩衝材の表面に前記熱反射部材が接着されて
    いることを特徴とする請求項1記載のキッチンカウンタ
    ーの抜き穴部補強構造。
  3. 【請求項3】前記熱緩衝材は、無機材料で形成されてい
    ることを特徴とする請求項1または2記載のキッチンカ
    ウンターの抜き穴部補強構造。
  4. 【請求項4】前記抜き穴のコーナ部が平面視でアール形
    状に形成されると共に、前記熱緩衝材と熱反射部材の少
    なくとも一方が該抜き穴のコーナ部のアールエンドを覆
    う状態で固着されていることを特徴とする請求項1ない
    し3のいずれかに記載のキッチンカウンターの抜き穴部
    補強構造。
  5. 【請求項5】前記熱反射部材と熱緩衝材の少なくとも一
    方は、前記抜き穴の裏面側の幅が表面側の幅より大きく
    設定されていることを特徴とする請求項1ないし4のい
    ずれかに記載のキッチンカウンターの抜き穴部補強構
    造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005261676A (ja) * 2004-03-18 2005-09-29 Matsushita Electric Works Ltd キッチン用カウンター
JP2007289380A (ja) * 2006-04-25 2007-11-08 Matsushita Electric Works Ltd 木製キッチンカウンターへの加熱調理機器の取付構造

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