JP2002095245A - Dc/dcコンバータ - Google Patents

Dc/dcコンバータ

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JP2002095245A
JP2002095245A JP2000275358A JP2000275358A JP2002095245A JP 2002095245 A JP2002095245 A JP 2002095245A JP 2000275358 A JP2000275358 A JP 2000275358A JP 2000275358 A JP2000275358 A JP 2000275358A JP 2002095245 A JP2002095245 A JP 2002095245A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単で部品点数の少ない回路構成により信頼
性が高く低損失かつノイズが発生しにくいDC/DCコ
ンバータを提供する。 【解決手段】 メインスイッチング素子Qの正極端子と
負極端子間(a−b間)に入力直流電圧に帰還するよう
に電流が流れる第2のダイオードD1と抵抗Rの直列接
続からなるRDスナバ回路を設ける。これにより、整流
ダイオードDの順・逆回復時間の遅れよりも数段に早く
D1が順応し、サージ電圧が発生する前に充分にD1が
働き、Qのサージ電圧は入力直流電圧にクランプされ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直流電圧から異な
る直流電圧に変換するDC/DCコンバータに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】スイッチングレギュレータは、ICやト
ランジスタなどを使用した電子回路の電源に用いられる
もので、5V,15V,24Vなど低電圧の中小容量の
直流定電圧電源装置である。従来このような目的の電源
としてはシリーズレギュレータに代表されるドロッパ電
源が用いられてきた。
【0003】ドロッパ電源は部品点数が少なく簡単な回
路構成であるため、容易に設計試作することができる。
しかしこのシリーズレギュレータ方式は低効率、大型化
などの欠点があった。すなわち、この方式の電源の特徴
として発熱が大きく、放熱板が異常に大きくなってしま
い、出力電力にくらべ大型な電源になる。それは、単に
電圧降下分を、トランジスタ等の素子で電圧降下させて
いるために生じる。また、その変換効率は入出力の電圧
差によるものになる。例えば、入力24VDC,出力5
VDCであれば、5/24×100(%)≒20.8%
程度の変換効率になる。
【0004】このような従来方式に代わるものとして、
最近ではスイッチングレギュレータが広く使われるよう
になった。スイッチングレギュレータは所望の直流電源
を得るために、出力状態を監視して定電圧になるように
スイッチングのONデューティ又はスイッチング周波数
を制御するものである。
【0005】スイッチングレギュレータにはいろいろな
方式があるが、おおよそ5〜10W程度以上の出力電力
のときはチョッパ回路が使用される。チョッパ回路の変
換効率は、入出力の電圧差によるが、上記の条件(入力
24VDC,出力5VDC)では70%程度は見込め
る。チョッパ回路は、ある周期でスイッチングして平滑
チョークのインダクタンスと平滑コンデンサ充放電
し、平滑、定電圧制御するスイッチングレギュレータで
ある。その回路は、昇圧型、降圧型とおおよそ2つのタ
イプに大別される。
【0006】チョッパ回路は、スイッチングレギュレー
タであるために、そのメインスイッチング素子の信頼性
が要求される。そのメインスイッチング素子は、負荷の
変化に応じて導通時間を変化させる制御方法、スイッチ
ング周波数を変化させたりする制御方法等がある。
【0007】負荷の変化が緩やかな時は、負荷の大小の
変化幅が大きくても、メインスイッチング素子の信頼性
には問題がない。それは、各素子が素子として機能する
充分な時間があるためである。ところが、負荷の変化が
急峻な時は、メインスイッチング素子の信頼性に問題が
発生しやすい状態になる。それは、各素子が素子として
機能する充分な時間が不足するためである。
【0008】図6は、従来の一般的な降圧型チョッパ回
路の一例を示す回路図である。出力:OUTの負荷状態
が急変すると特に整流ダイオード:Dの順・逆回復が遅
れ、スルーパスになってしまう。この急峻な時間幅は数
十nsecとかなり時間の短い期間である。その期間に
おけるダイオード:Dは等価的にコンデンサであり、そ
のコンデンサとパターンのインダクタンスL(平滑チョ
ーク)の共振状態が発生し、メインスイッチング素子:
Qのa−b間にサージ電圧が印加されることになる。
【0009】このサージ電圧は、入力:INの電圧をオ
ーバーする過大なものである。その対策として従来は、
a−b間に抵抗とコンデンサの直列接続からなるRCス
ナバ回路(スナッバ回路)を設けて、コンデンサでサー
ジを吸収平滑し、抵抗で熱に変え、また、コンデンサの
放電を行ない、スイッチング素子:Qの信頼性を向上さ
せてきた。それでもサージ電圧を抑圧できない場合に整
流ダイオード:D間、平滑チョーク:L間等にもRCス
ナバ回路を設けて対応してきた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、負荷の状態や
負荷幅の増大、使用する装置の実装状態により上記のス
ナバ回路では対応できなくなっている。0〜数100W
と比較的大きい負荷幅の電源をチョッパ回路で構成せざ
るを得ない場合、特に問題となってくるところである。
さらに、チョッパ回路はスイッチングレギュレータであ
るため、不要輻射、雑音端子電圧等のノイズ対応におい
てもメインスイッチング素子:Qのサージ電圧は厄介も
のである。急峻な電圧電流は、共振状態の鋭さが大き
く、パターンを不安定にし、アンテナ源要素が多くなる
ため、ノイズが発生する要因となっていた。
【0011】本発明は、従来の直流電源装置における上
述の問題を解決すべく、簡単で部品点数の少ない回路構
成により信頼性が高く低損失かつノイズが発生しにくい
DC/DCコンバータを提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記の課題は、本発明に
より、直流電圧から降下する直流電圧に変換するDC/
DCコンバータであって、入力直流電圧をスイッチング
するメインスイッチング素子、平滑チョークコイル、平
滑コンデンサ及び整流ダイオードを有し、出力直流電圧
が定電圧となるように制御する降圧型チョッパ回路から
なるDC/DCコンバータにおいて、前記メインスイッ
チング素子の正極端子と負極端子間に入力直流電圧に帰
還するように電流が流れる第2のダイオードと抵抗の直
列接続からなるサージ電圧抑制回路を設けたことにより
解決される。
【0013】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、直流電圧から昇圧する直流電圧に変換するDC/D
Cコンバータであって、入力直流電圧をスイッチングす
るメインスイッチング素子、平滑チョークコイル、平滑
コンデンサ及び整流ダイオードを有し、出力直流電圧が
定電圧となるように制御する昇圧型チョッパ回路からな
るDC/DCコンバータにおいて、前記メインスイッチ
ング素子の正極端子から出力直流電圧間に転流するよう
に電流が流れる第2のダイオードと抵抗の直列接続から
なるサージ電圧抑制回路を設けることを提案する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明を適用したDC/
DCコンバータの一例を示す回路図である。図1におい
て、INは入力直流電圧、OUTは出力直流電圧、Qは
メインスイッチング素子、Dは整流ダイオード、Lは平
滑チョークコイル、Cは平滑コンデンサ、HCは定電圧
制御回路、aはメインスイッチング素子Qの正極端子、
bはQの負極端子である。なお、図6に示した従来例と
同じ部分には同一の符号を付してある。
【0015】メインスイッチング素子QとしてはPチャ
ンネルのMOSFETが望ましい。そのメインスイッチ
ング素子であるMOSFETのソースとドレインが+側
ラインの入出力間(ソースを入力側、ドレインを出力
側)に接続されている。MOSFET:Qのゲートは定
電圧制御回路:HCに接続され、その定電圧制御回路:
HCはグランドラインに接続されている。MOSFE
T:Qのドレインと出力間に平滑用のチョークコイル:
Lが接続され、そのコイル:Lの入力側で整流用のダイ
オード:Dが+側ラインと−側ライン間に接続されてい
る。整流ダイオード:Dの向きは、−側ラインから+側
ラインに順方向となるように接続されている。また、コ
イル:Lの出力側から定電圧制御回路:HCに帰還をか
けている。そして、コイル:Lの出力側で+側ラインと
−側ライン間に平滑用のコンデンサ:Cが接続されてい
る。
【0016】図2のように、メインスイッチング素子Q
をPNP型のトランジスタとすることもできる。その場
合、トランジスタQのエミッタとコレクタを+側ライン
の入出力間(エミッタを入力側、コレクタを出力側)に
接続し、ベースを定電圧制御回路:HCに接続する。
【0017】図1及び図2の降圧チョッパ型DC/DC
コンバータの入力:INは、スイッチングレギュレータ
の整流部(図示せず)に接続され、直流電圧が入力され
る。その入力直流電圧はメインスイッチング素子:Qに
よりチョップされ、整流ダイオード:Dにより整流し、
平滑チョーク:L及び平滑コンデンサ:Cにより平滑し
て出力直流電圧を得る。メインスイッチング素子:Qは
定電圧制御回路:HCにより制御され、出力直流電圧が
定電圧となるように制御される。
【0018】このような降圧チョッパ型DC/DCコン
バータにおいて、本発明は整流ダイオード:Dを理想的
な素子に近づけるように工夫している。すなわち、ダイ
オード:Dは主に電力用のためにチップサイズが大きく
接合容量も大きいものが使用される。そのため、順・逆
回復時間も長くなる。それを改善するためにチップが小
さく接合容量も小さいダイオードD1(第2のダイオー
ド)を入力直流電圧に電流が流れるように、電流制限用
抵抗:Rとの直列回路(RDスナバ回路)を、メインス
イッチング素子:Qの正極・負極端子間(a−b間)、
つまりMOSFETのドレインとソース間、またはトラ
ンジスタのコレクタとエミッタ間に接続している。ダイ
オードD1の向きは、b→R→a方向を順方向となるよ
うに接続している。
【0019】本実施形態におけるサージ電圧抑制回路
は、メインスイッチング素子:Qの正極・負極端子間
に、入力直流電圧に帰還するように電流が流れる第2の
ダイオード(D1)と電流制限用抵抗(R)を直列に接
続したRDスナバ回路である。
【0020】このa−b間に接続したRDスナバ回路に
より、整流ダイオード:Dの順・逆回復時間の遅れ(5
0nsec)よりも数段に早く(2nsec)D1が、
ダイオードとして順応するので、スイッチング素子:Q
のOFF時のサージ電圧が発生する前に充分にD1が働
く。そのため、本実施形態の降圧型チョッパにおいて
は、スイッチング素子:Qのサージ電圧は入力直流電圧
にクランプされる。これにより、負荷幅が増大した場合
でもスイッチング素子:Qの動作が安定し、信頼性が向
上する。また、不要輻射、雑音端子電圧等のノイズが発
生しにくいスイッチング素子波形及び整流ダイオード波
形とすることができる。
【0021】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。図3は、本発明の第2実施形態である昇圧型チ
ョッパによるDC/DCコンバータを示す回路図であ
る。
【0022】この図に示す昇圧型チョッパ回路を構成す
る回路素子は基本的に図2の降圧型の場合と同様であ
り、異なる部分について説明する。図3において、+側
ラインの入出力間に平滑チョークコイル:Lと整流ダイ
オード:Dが直列(Lが入力側、Dが出力側)に接続さ
れている。ダイオード:Dの向きは、入力から出力側に
順方向となるように接続されている。本実施形態におけ
るメインスイッチング素子:QはNPN型トランジスタ
であり、そのコレクタとエミッタを+側ラインと−側ラ
インに接続している。スイッチング素子:Qのコレクタ
はコイル:Lとダイオード:Dの間で+側ラインに接続
されている。また、トランジスタQのベースは定電圧制
御回路:HCを介してグランドラインに接続されてい
る。さらに、ダイオード:Dの出力側で+側ラインと−
側ライン間に平滑用のコンデンサ:Cが接続されてい
る。
【0023】なお、メインスイッチング素子:QをNチ
ャンネルのMOSFETとすることもできる。その場
合、+側ラインの入力側にソース、出力側にドレインを
接続し、ゲートを定電圧制御回路:HCに接続する。
【0024】図3のような構成の昇圧型DC/DCコン
バータにおいても、本発明は整流ダイオード:Dを理想
的な素子に近づけるように工夫している。すなわち、チ
ップが小さく接合容量も小さいダイオードD1(第2の
ダイオード)を出力直流電圧に電流が流れるように、電
流制限用抵抗:Rとの直列回路(RDスナバ回路)を、
整流ダイオード:Dの前後、つまりe−f間に接続して
いる。ダイオードD1の向きは、e→R→f方向を順方
向となるように接続している。
【0025】本実施形態におけるサージ電圧抑制回路
は、メインスイッチング素子:Qの正極端子から出力直
流電圧間に転流するように電流が流れる第2のダイオー
ド(D1)と電流制限用抵抗(R)を直列に接続したR
Dスナバ回路である。
【0026】このe−f間に接続したRDスナバ回路に
より、整流ダイオード:Dの順・逆回復時間の遅れ(5
0nsec)よりも数段に早く(2nsec)D1が、
ダイオードとして順応するので、スイッチング素子:Q
のOFF時のサージ電圧が発生する前に充分にD1が働
く。そのため、本実施形態の昇圧型チョッパにおいて
は、スイッチング素子:Qのサージ電圧は出力直流電圧
にクランプされる。これにより、負荷幅が増大した場合
でもスイッチング素子:Qの動作が安定し、信頼性が向
上する。また、不要輻射、雑音端子電圧等のノイズが発
生しにくいスイッチング素子波形及び整流ダイオード波
形とすることができる。
【0027】このように、本発明により、図1〜3の実
施形態において、メインスイッチング素子:Qに対して
サージ電圧を発生しにくいRDスナバ回路を設けてい
る。第2のダイオードであるD1の許容電流は小さいも
のであるため、第1のダイオードDの順・逆回復時間だ
けD1が働く必要がある。
【0028】特に、昇圧型チョッパの場合は第2のダイ
オードD1が第1のダイオードDと並列接続になるた
め、電流制限用抵抗:Rが無い場合には第2のダイオー
ドD1が瞬く間に壊れてしまう。この電流制限用抵抗:
Rは、RDスナバが通常時は動作しないように設けてい
る。これにより、通常時は第1のダイオードDのみに電
流が流れる。
【0029】降圧型チョッパの場合は、入力直流電圧よ
り高い電圧が出力されないので、第1のダイオードD間
に発生するサージ電圧が入力直流電圧を越える電圧だけ
クランプされることになるが、メインスイッチング素
子:QをMOSFETとした場合には、等価的にボディ
ダイオードが第2のダイオードD1と並列接続になる
が、他の種類の素子であっても(メインスイッチング素
子:Qを図1のMOSFET以外の種類とした場合で
も)電流制限用抵抗:Rを設けないとサージ電圧が高い
ときやサージ電圧が頻繁に発生すると第2のダイオード
D1の許容電流を越えD1が壊れてしまう。本発明では
このようなことを想定して電流制限用抵抗:Rを設けて
いる。この電流制限用抵抗:Rを設けることで、昇圧型
の場合と同様に、通常時はRDスナバが働かず、第1の
ダイオードDの順・逆回復時間だけD1が働くことにな
る。
【0030】このように、本発明により、DC/DCコ
ンバータにおいてメインスイッチング素子及び整流ダイ
オードに加わるサージ電圧が確実に入力直流電圧又は出
力直流電圧の値でクランプされることになる。したがっ
て、負荷幅の大きいときでもメインスイッチング素子の
信頼性が確保され、かつ回路の損失が少なく、また、簡
単で部品点数の少ない回路構成とすることができる。さ
らに、不要輻射、雑音端子電圧等のノイズが発生しにく
いスイッチング素子波形及び整流ダイオード波形とする
ことができる。
【0031】なお、各実施形態において、RDスナバに
おける電流制限用抵抗:Rとダイオード:D1の接続順
は逆でも良い。ただし、ダイオード:D1の向きを逆に
することは不可である。
【0032】図4に、本発明による(図1の実施形態に
おける)メインスイッチング素子:Qの電圧波形(b)
と従来例の(図6の回路における)メインスイッチング
素子:Qの電圧波形(a)を比較して示す。図4の波形
図において縦軸は電圧、横軸は時間である。
【0033】図4(b)の波形は、図1の実施形態にお
いて、入力直流電圧:24VDC、出力直流電圧:16
VDCとし、出力電流が0A→22Aに負荷が連続的に
急変したときの波形である。
【0034】図4(a)の波形は、図6の従来例、すな
わちab間に抵抗とコンデンサの直列接続からなるRC
スナバ回路を設けたものにおいて、入力直流電圧:24
VDC、出力直流電圧:16VDCとし、出力電流が0
A→22Aに負荷が連続的に急変したときの波形であ
る。
【0035】従来例(図6)ではRCスナバを使用して
おり、その定数は、R=4.7Ω、c=3300pF、
その他の素子定数は図1の実施形態と同じである。一
方、本発明による図1、2の実施形態ではRDスナバを
使用しており、その定数は、第2のダイオードD1は逆
回復時間=2nsec、電流容量0.6Aの品を用いて
いる。第1の整流ダイオードDは逆回復時間=50ns
ec、電流容量20Aの品を用いている、また、R=
2.2Ω、L=50μHである。
【0036】図4から明らかなように、本発明の実施形
態では従来例と比べサージ電圧抑制の効果が出ている。
また、リンギング(減衰振動)もなくなっている。図5
は、図1の実施形態における第2のダイオードD1に流
れる電流波形を示すものである。図5の波形図において
縦軸は電流、横軸は時間である。このグラフに示された
ダイオードD1のピーク電流は0.4Aであり、ダイオ
ードD1の許容電流値内で充分にサージ電圧抑制ができ
ている。図4(b)及び図5の波形図から、DC/DC
コンバータに設けたRDスナバ回路が充分に働いている
ということができる。
【0037】なお、従来例との単純な比較は、従来例で
は本発明のものほどサージ電圧抑制ができないので比較
はできないが、従来例と本発明の実施形態における損失
の差は1.2W(出力32W時)であった。損失を無視
して、従来例の回路のスイッチング素子Q間だけでなく
整流ダイオードD間、チョークコイルL間にもRCスナ
バ回路を設けて実験を行なったところ、本発明実施形態
のような波形にすることはできなかった。
【0038】本発明の実施形態では、メインスイッチン
グ素子Q電圧にリンギングが無いきれいな矩形波になり
(第1のダイオードD電圧波形の観測は行なわなかった
が、回路構成上同様な波形になる)、不要輻射及び雑音
端子電圧等のノイズが発生しにくいメインスイッチング
素子波形及び整流ダイオード波形とすることができる。
周知のとおり、リンギングはその高調波がノイズとな
る。また、リンギングは、パターンや回路上の素子と別
な共振状態を発生させる。さらに、回路動作が不安定に
なったり、発音したり、しまいには素子の破壊につなが
ることもある。しかし、本発明によりリンギングを原因
とするこれらの不具合も解決することができる。
【0039】以上、本発明を図示の実施形態により説明
したが、本発明はこれに限定されるものではない。図1
〜図3の実施形態では本発明に関わるDC/DCコンバ
ータの要部のみを図示したが、RDスナバ回路をメイン
スイッチング素子の正極端子と負極端子間に入力直流電
圧に帰還するように電流が流れるように接続する(降圧
型チョッパの場合)か、RDスナバ回路をメインスイッ
チング素子の正極端子から出力直流電圧に転流するよう
に電流が流れるように接続する(昇圧型チョッパの場
合)ものであれば良い。
【0040】また、メインスイッチング素子としては図
2,3のトランジスタに限らず、電界効果トランジスタ
(FET)等のスイッチング素子を用いることができ
る。そのほか、各素子の定数等は、適宜設定できるもの
である。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のDC/D
Cコンバータによれば、メインスイッチング素子及び整
流ダイオードに加わるサージ電圧が確実に入力直流電圧
又は出力直流電圧の値でクランプされることになる。し
たがって、負荷幅の大きいときでもメインスイッチング
素子の信頼性が確保され、かつ回路の損失が少なく、ま
た、簡単で部品点数の少ない回路構成とすることができ
る。さらに、不要輻射、雑音端子電圧等のノイズが発生
しにくいスイッチング素子波形及び整流ダイオード波形
とすることができる。さらに、リンギングを原因とする
不具合も解決することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である降圧型チョッパ回路
によるDC/DCコンバータの一例を示す回路図であ
る。
【図2】メインスイッチング素子をトランジスタとした
実施例を示す回路図である。
【図3】本発明の他の実施形態である昇圧型チョッパ回
路によるDC/DCコンバータの一例を示す回路図であ
る。
【図4】本発明の実施形態と従来例を比較するための、
メインスイッチング素子の電圧波形を示すグラフであ
る。
【図5】図1の実施形態における第2のダイオードに流
れる電流波形を示す波形図である。
【図6】従来のDC/DCコンバータの一例を示す回路
図である。
【符号の説明】
C 平滑コンデンサ D 整流ダイオード D1 第2のダイオード HC 定電圧制御回路 IN 入力直流電圧 L 平滑チョークコイル OUT 出力直流電圧 Q メインスイッチング素子 R 電流制限用抵抗

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電圧から降下する直流電圧に変換す
    るDC/DCコンバータであって、入力直流電圧をスイ
    ッチングするメインスイッチング素子、平滑チョークコ
    イル、平滑コンデンサ及び整流ダイオードを有し、出力
    直流電圧が定電圧となるように制御する降圧型チョッパ
    回路からなるDC/DCコンバータにおいて、 前記メインスイッチング素子の正極端子と負極端子間に
    入力直流電圧に帰還するように電流が流れる第2のダイ
    オードと抵抗の直列接続からなるサージ電圧抑制回路を
    設けたことを特徴とするDC/DCコンバータ。
  2. 【請求項2】 直流電圧から昇圧する直流電圧に変換す
    るDC/DCコンバータであって、入力直流電圧をスイ
    ッチングするメインスイッチング素子、平滑チョークコ
    イル、平滑コンデンサ及び整流ダイオードを有し、出力
    直流電圧が定電圧となるように制御する昇圧型チョッパ
    回路からなるDC/DCコンバータにおいて、 前記メインスイッチング素子の正極端子から出力直流電
    圧間に転流するように電流が流れる第2のダイオードと
    抵抗の直列接続からなるサージ電圧抑制回路を設けたこ
    とを特徴とするDC/DCコンバータ。
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Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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