JP2002095157A - 過充電防止回路 - Google Patents

過充電防止回路

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JP2002095157A
JP2002095157A JP2001208715A JP2001208715A JP2002095157A JP 2002095157 A JP2002095157 A JP 2002095157A JP 2001208715 A JP2001208715 A JP 2001208715A JP 2001208715 A JP2001208715 A JP 2001208715A JP 2002095157 A JP2002095157 A JP 2002095157A
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JP
Japan
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circuit
secondary battery
voltage
series
overcharge
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Application number
JP2001208715A
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English (en)
Inventor
Shigeo Aoki
滋夫 青木
Harumi Niwa
治美 丹羽
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Abstract

(57)【要約】 【課題】 二次電池を過充電から確実に防止できる過充
電防止回路を提供する。 【解決手段】 充電電源7が接続されるプラス充電端子
4とマイナス充電端子5との間に二次電池1に直列に第
1の過電流保護素子である電流ヒューズ2を配設すると
ともに、二次電池1と電流ヒューズ2との直列回路に半
導体スイッチング素子であるサイリスタ3を並列に接続
する。二次電池1が過充電状態となる電圧でサイリスタ
3がブレークオーバーし、二次電池1が電荷を放出する
ので、電流ヒューズは短時間で溶断して充電回路を遮断
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二次電池の過充電
を防止する過充電防止回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】二次電池は適正な充電条件を越える過充
電が継続されると、電解液の分解に伴ってガスが発生
し、密閉型の二次電池ではガス圧が高まって破裂、発火
等の危険な状態を呈する。携帯機器などに用いられる小
型の二次電池は殆どが密閉型であり、特にリチウムイオ
ン二次電池のようにエネルギー密度の高い二次電池では
過充電を防止する電池保護回路を設けることが必須条件
であり、電池保護回路はこれを形成した回路基板を二次
電池と共にパックケース内に収容した二次電池パックの
形態に構成される。
【0003】しかし、過充電に対しては高度の安全性が
市場の要求であり、前記電池保護回路に併せて別の過充
電防止の機能を設けて、過充電から二次電池を二重に保
護することが求められている。一方、リチウムポリマ二
次電池のように電池自身の安全性が高いものにあって
は、優れた過充電防止の機能があれば、敢えて二重保護
にこだわる必要もない。
【0004】電池保護回路とは別に二次電池を過充電か
ら保護する目的で創案されたと考えられる過充電防止回
路として、特許第2720988号として開示されたも
のが知られている。
【0005】この過充電防止回路は、図11に示すよう
に、二次電池51に並列に接続されたツェナーダイオー
ド52と、二次電池51に直列に接続された温度ヒュー
ズ53とを熱結合させて構成されている。ツエナー電圧
が過充電状態に対応する電圧であるツェナーダイオード
52を使用することにより、過充電状態の電圧となった
とき、ツェナーダイオード52に電流が流れ、その発熱
により熱結合された温度ヒューズ53を溶断させるの
で、二次電池51の充電回路が遮断され、二次電池51
を過充電から防止することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術の構成では、温度ヒューズ53の応答時間が遅い
ことや、ツェナーダイオード52との確実な熱結合が安
定して得難いことなどの不安定要素があり、溶断するま
で二次電池51は短絡状態に曝される時間が大きくなる
問題がある。また、二次電池51の容量が大きなもので
ある場合にツェナーダイオード52が温度ヒューズ53
を溶断させる以前に破損してしまう可能性が高い。開示
された200mW〜500mWのものでは、電池容量が
大きい場合にツェナーダイオードは瞬時に発煙したり破
裂に至る危険性がある。これを解決するためには、熱容
量定格の大きいツェナーダイオードを用いる必要がある
が、大型であり、価格も高くなる。
【0007】本発明が目的とするところは、二次電池を
安定して過充電から防止できる過充電防止回路を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本願の発明に係る過充電防止回路は、二次電池に過電
流によって作動し電流を制限あるいは遮断する第1の過
電流保護素子が直列に接続された直列回路の両端がそれ
ぞれプラス充電端子とマイナス充電端子とに接続され、
前記直列回路と並列に所定電圧以下で阻止状態に所定電
圧以上で導通状態になる半導体スイッチング素子が接続
されてなることを特徴とするものである。
【0009】この過充電防止回路によれば、半導体スイ
ッチング素子が導通状態となる所定電圧を二次電池が過
充電状態となる電圧として設定しておくことにより、二
次電池が過充電状態になると半導体スイッチング素子は
導通状態となり、二次電池は過電流によって作動し電流
を制限あるいは遮断する第1の過電流保護素子を通じて
短絡状態になるので、二次電池からの電流により第1の
過電流保護素子が作動し電流制限をうけたあるいは遮断
された状態になり、二次電池は充電回路から遮断され過
充電を防止できる。
【0010】上記構成において、二次電池は、複数の二
次電池を直列接続もしくは並列接続もしくは直並列接続
されている場合にも同様に過充電防止を図ることができ
る。
【0011】また、直列接続された複数の二次電池それ
ぞれに第1の過電流保護素子が直列に接続され、各二次
電池の第1の過電流保護素子との直列回路と並列に半導
体スイッチング素子を接続して構成することにより、各
二次電池の充電容量対電池電圧特性の差によって充電電
圧が過大に印加された二次電池が生じたときにも過充電
防止の機能を動作させることができ、各二次電池毎に過
充電防止を行うことができる。
【0012】また、二次電池からプラス充電端子もしく
はマイナス充電端子への回路に、過電流によって作動し
て電流を制限あるいは遮断する第2の過電流保護素子を
直列に接続して構成することにより、プラス充電端子と
マイナス充電端子との間が短絡されたような一時的な事
態で二次電池に直列接続した第1の過電流保護素子を電
流制限あるいは電流遮断させてしまうことがないように
設定でき、本来の過充電防止以外の事態での作動を防止
することができる、あるいは、半導体スイッチング素子
が導通状態になり充電電源の負荷が短絡した際に充電電
源から負荷への回路を電流制限あるいは電流遮断して、
回路に悪影響を及ぼすことのないようにも設定できる。
【0013】また、二次電池の電圧を測定して所定電圧
が検出されたとき充放電回路を遮断する電池保護回路を
併せて設けることにより、電池保護回路は過充電や過放
電等に対応する電圧の検出により充放電回路を遮断する
動作がなされ、この動作に異常が生じたときには過充電
防止回路により回路遮断がなされるので、過充電に対し
て二重の保護がなされる。
【0014】また、半導体スイッチング素子はサイリス
タや電界効果型トランジスタやバイポーラ型トランジス
タが好適である。電界効果型トランジスタやバイポーラ
型トランジスタはその制御端子に制御回路が接続され
る。2端子型のサイリスタを用いる場合には、回路を簡
易に構成することができる。
【0015】また、第1の過電流保護素子は電流ヒュー
ズやPTC素子や過電流による自己発熱で変形すること
により電流経路を遮断する機能を有するバイメタルある
いは形状記憶合金のエレメントが好適である。
【0016】また、第1の過電流保護素子及び半導体ス
イッチング素子で構成することができるので、これらを
二次電池の外装ケース内に配設して、二次電池自体に過
充電防止の機能を設けることもできる。
【0017】また、二次電池と各構成要素とをパックケ
ース内に収容した二次電池パックに構成することによ
り、回路構成の自由度が高く、適用する機器に適合させ
た二次電池パックに構成することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施形態について説明し、本発明の理解に供する。
尚、以下に示す実施形態は本発明を具体化した一例であ
って、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0019】図1は、本発明の第1の実施形態に係る過
充電防止回路の構成を示すもので、プラス充電端子4と
マイナス充電端子5との間に接続された二次電池1に、
第1の過電流保護素子として電流ヒューズ2が直列に接
続され、この二次電池1と電流ヒューズ2との直列回路
と並列に半導体スイッチング素子としてサイリスタ3が
接続されている。尚、電流ヒューズ2は二次電池1の正
極側に接続されているが、負極側にあっても二次電池1
と直列接続されてあれば同様に機能する。
【0020】前記サイリスタ3は、SCR、サイダック
(商品名)、ダイアック(商品名)などを含む半導体ス
イッチング素子の総称で、pnpn4層あるいはそれ以
上の多層構造からなり、導通状態及び遮断状態の2つの
モードをもった半導体スイッチング素子と定義されたも
のである。導通の方向性や端子数で分類され、様々の種
類のものが開発されているが、本実施形態においてサイ
リスタ3として適用するものは2端子型のもので、シリ
コン2方向性2端子型サイリスタと呼ばれているもので
ある。例えば、前記サイダック(新電元工業株式会社
製)がそれに該当する。尚、サイリスタ3は2方向性で
ある必要はないが、シリコン基板への拡散構造上2方向
性とする方が合理的であり、製造されているものも一般
に2方向性のものが多く適用するに好適である。
【0021】上記構成において、プラス充電端子4とマ
イナス充電端子5とに充電電源7を接続して二次電池1
に対する充電が開始されると、二次電池1の電圧は充電
の進行に伴って徐々に上昇し、それに追随してサイリス
タ3の両端電圧も上昇する。このとき、二次電池1の電
圧と、サイリスタ3の電圧とには、厳密には電流ヒュー
ズ2の抵抗値による電圧降下分の差が生じるが、電流ヒ
ューズ2の抵抗値は僅かで問題とはならない。例えば、
電流ヒューズ2の抵抗値は15mΩ程度であり、充電電
流が700mA程度とすると、電圧降下は10mV程度
であり、無視できる状態である。
【0022】前記充電電源7は充電制御され、二次電池
1が所定の充電量に充電されたとき、充電が停止される
ように構成される。しかし、充電電源7の故障や間違っ
て異なる機種のものが接続されたような場合に、二次電
池1は満充電になった以降も充電が継続され、二次電池
1の電圧は上昇し、同時にサイリスタ3の両端電圧も上
昇する。サイリスタ3をそのブレークオーバー電圧が二
次電池1の過充電状態となる電圧のものに選択すること
により二次電池1が過充電状態に陥ることが防止でき
る。
【0023】図2は、サイリスタ3の電圧対電流特性を
示すもので、両端電圧がVBO1を越えるとブレークオ
ーバーしてアバランシェ降伏を起こし、領域から領域
に、更に領域へと状態が遷移する。即ち、実効的な
インピーダンスが小さい状態となり、サイリスタ3は導
通状態となるため、二次電池1に蓄えられている電荷が
正極側から電流ヒューズ2、サイリスタ3を通って負極
側に流れる。この電流値は30A以上となり、電流ヒュ
ーズ2は10ミリ秒前後で溶断する。電流ヒューズ2が
溶断すれば、充電電源7から二次電池1への充電回路は
遮断されるので、二次電池1は過充電から解放される。
こうして二次電池1が過充電状態に陥ることが防止でき
る。
【0024】尚、二次電池1は電流ヒューズ2が溶断す
るまでサイリスタ3によって短絡に近い状態となるが、
その時間は前述のように10ミリ秒程度であり、全く問
題とはならない。また、充電電源7もサイリスタ3が導
通状態にある間、短絡に近い状態となるが、充電電源7
には短絡保護機能があり、その出力端が短絡されると自
らの出力を遮断するように構成される。
【0025】以上説明した過充電保護回路は、二次電池
1の数が1個で所謂1並列1直列の構成である。この電
池構成は、携帯電話機のように比較的高い電圧が要求さ
れず、比較的大きな電池容量が要求されない機器に適用
する電池電源として用いられる。図1に破線で示すよう
に二次電池パック6として構成するとき、電流ヒューズ
2やサイリスタ3は回路基板上に取り付けることも容易
で配線処理を簡単に構成できる。また、構成がコンパク
トなので、破線内の構成を二次電池1の外装ケース内に
収めることもでき、二次電池1自体に過充電防止の機能
を設けることができる。
【0026】次に、第2の実施形態について説明する。
先の第1の実施形態では、サイリスタ3として2端子型
のものを使用した例を示したが、ゲート電極を備えた3
端子型サイリスタ10を用いて過充電防止回路を構成す
ることもできる。
【0027】図3において、二次電池1に電流ヒューズ
2を直列に接続した直列回路と並列に3端子型サイリス
タ10が接続され、ツェナーダイオード11と抵抗器1
2とにより3端子型サイリスタ10のゲートトリガ回路
が構成されている。
【0028】上記構成において、プラス充電端子4とマ
イナス充電端子5とに充電電源7を接続して二次電池1
に対する充電が開始されると、二次電池1の電圧は充電
の進行に伴って徐々に上昇する。ツェナーダイオード1
1として、その降伏現象を生じる電圧が二次電池1の過
充電状態となる電圧となるように選択しておくことによ
り、二次電池1の電圧が過充電状態となる所定電圧にな
ったときツェナーダイオード11は降伏現象により導通
状態となり、抵抗器12に電流が流れて、その両端電圧
が高くなるため、3端子型サイリスタ10にゲートトリ
ガが加わり、3端子型サイリスタ10は導通状態とな
る。これにより二次電池1に蓄えられている電荷が正極
から電流ヒューズ2、3端子型サイリスタ10を通って
負極に流れるので電流ヒューズ2は溶断し、電流ヒュー
ズ2が溶断すれば、充電電源7から二次電池1への充電
回路は遮断されるので、二次電池1は過充電から解放さ
れる。こうして二次電池1が過充電状態に陥ることを防
止できる。
【0029】以上説明した構成は、二次電池1を1個用
いた場合であるが、比較的大容量が要求される場合に
は、図4に示す第3の実施形態に係る構成のように、2
個以上の二次電池1a、1bを並列接続して二次電池パ
ック9を構成することもできる。また、比較的高い出力
電圧が要求される場合には、図5に示す第4の実施形態
に係る構成のように、2個以上の二次電池1a、1bを
直列接続して二次電池パック13を構成することにも、
同様に適用することができる。また、複数個の二次電池
1を直並列に接続した場合でも同様に構成することがで
きる。
【0030】図4に示す第3の実施形態の構成は、2個
の二次電池1a、1bを並列接続した二次電池パック9
に過充電防止回路を適用した第3の実施形態を示すもの
で、その動作は第1の実施形態の構成の場合と同様であ
り、その説明は省略する。尚、図示構成では2個の二次
電池1a、1bを並列接続して1個の電流ヒューズ2を
接続しているが、個々の二次電池1a、1bにそれぞれ
電流ヒューズ2を直列に接続し、それらを並列に接続し
てもよい。また、過充電防止回路は、図3に示したよう
に3端子型サイリスタ10を用いて構成することもでき
る。
【0031】また、図5に示す第4の実施形態の構成
は、2個の二次電池1a、1bを直列接続した二次電池
パック13に過充電防止回路を適用した第4の実施形態
を示すものである。この構成の場合には、出力電圧が大
きくなるため、充電電源15の充電電圧も大きくなり、
サイリスタ14もそれに適合するブレークオーバー電圧
のものを適用する。また、過充電防止回路は、図3に示
したように3端子型サイリスタ10を用いて構成するこ
ともできる。
【0032】次に、本発明の第5の実施形態について、
図6を参照して説明する。本実施形態の構成は、第4の
実施形態と同様に2個の二次電池1a、1bを直列接続
したものであるが、各二次電池1a、1b毎に過充電防
止回路C、Dを構成したことを特徴としている。
【0033】図6に示すように、直列接続された一方の
二次電池1aには電流ヒューズ2aが直列接続され、こ
の直列回路と並列にサイリスタ3aを接続して過充電防
止回路Cが構成され、直列接続された他方の二次電池1
bには電流ヒューズ2bが直列接続され、この直列回路
と並列にサイリスタ3bを接続して過充電防止回路Dが
構成されている。更に2つの過充電防止回路C、Dは直
列に接続され、その両端がプラス充電端子4とマイナス
充電端子5とにそれぞれ接続されている。
【0034】前記プラス充電端子4とマイナス充電端子
5との間に充電電源15を接続して各二次電池1a、1
bに対する充電が開始されると、各二次電池1a、1b
それぞれの両端電圧は、充電の進行に伴って各二次電池
1a、1bそれぞれの充電容量対電池電圧特性に応じて
上昇する。充電電源15から印加される充電電圧は直列
接続された各サイリスタ3a、3bのインピーダンス比
によって分割される以前に、各サイリスタ3a、3bそ
れぞれに並列接続された二次電池1a、1bのインピー
ダンスの方がはるかに低いので、充電電圧は各二次電池
1a、1bの充電容量対電池電圧特性で決まる電圧分割
比で支配される。
【0035】いま、サイリスタ3aの両端電圧がブレー
クオーバー電圧を越えたとすると、サイリスタ3aは導
通状態となって二次電池1aの両端を短絡した状態とな
るので、二次電池1aに蓄えられている電荷が正極側か
ら電流ヒューズ2a、サイリスタ3aを通じて負極側に
流れて電流ヒューズ2aを溶断させる。このとき、サイ
リスタ3aは依然導通状態にあるので、充電電源15か
らの電圧は低インピーダンス状態のサイリスタ3aを介
して他方の過充電防止回路Dに印加される。即ち、充電
電源15からの電圧はサイリスタ3bに印加された状態
となってブレークオーバーする。サイリスタ3bのブレ
ークオーバーにより二次電池1bも短絡状態となるの
で、電流ヒューズ2bが溶断して二次電池1bの充放電
回路を遮断する。尚、二次電池1bには充電電源15の
高い電圧が印加される時間帯が生じるが、その時間は1
0ミリ秒程度であり問題とはならない。
【0036】各二次電池1a、1bそれぞれは、充電容
量対電池電圧特性に差があり、直列接続された二次電池
1a、1bの一方に充電電圧が偏って過大に印加される
可能性があるが、上記構成により各二次電池1a、1b
個々に過充電を防止することが可能となる。この構成で
は、各二次電池1a、1b毎に過充電防止回路C、Dを
設けているので、部品点数の増加に伴って部品実装スペ
ースが増加しコストアップすることになるが、各二次電
池1a、1b毎に過充電防止を厳密に行いたい場合に好
適なものとなる。
【0037】尚、本実施形態では、2個の二次電池1
a、1bを直列接続した場合の例を示したが、3個以上
を直列接続した場合にも同様に構成することができる。
【0038】次いで、第6の実施形態の構成について、
図7を参照して説明する。本実施形態は第1の実施形態
で説明した過充電防止回路Bと電池保護回路Aと併用し
て過充電防止の機能を二重に構成し、電池保護回路Aの
過充電防止の機能が正常に動作しなかったとき、過充電
防止回路Bにより最終的な過充電防止の動作を行うこと
ができるように構成したものである。
【0039】図7において、プラス充電端子4とマイナ
ス充電端子5との間に、二次電池1に電流ヒューズ2を
直列に接続した直列回路と、この直列回路に並列にサイ
リスタ3を接続した過充電防止回路Bを構成すると共
に、充放電回路に半導体スイッチ(FET)18、19
を直列に接続し、これを制御部17によってオン/オフ
制御する電池保護回路Aとを備えて構成されている。
【0040】前記電池保護回路Aは、制御部17によっ
て二次電池1の電圧を検出して、この電圧が予め設定さ
れた過充電状態となる電圧になったとき半導体スイッチ
18をオフに制御して充電回路を遮断し、二次電池1を
過充電状態から解放する。この電池保護回路Aは、過放
電制御などの機能と共に1チップのモノリシックICに
構成されたものが一般に使用されている。この電池保護
回路Aにより過充電防止は可能であるが、この回路が正
常に機能しなかったときに二次電池1の破損につながる
ので、高度な安全性の要求には過充電防止回路Bと合わ
せた二重保護の構成で対応することが好適である。
【0041】充電電源7に何らかの異常が発生したと
き、あるいは指定外の充電電源が接続され、二次電池1
の電圧が過充電状態となる電圧以上に上昇したとき、こ
れは前記制御部17によって検出され、半導体スイッチ
18をオフに制御するので、充電回路は遮断される。こ
の電池保護回路Aを構成するICが大きな静電気の印加
によって破壊されるなど、故障の発生を皆無にすること
はできない。このような電池保護回路Aに異常が生じた
ときにも、二次電池1の破損を防止することがリチウム
イオン二次電池のようにエネルギー密度の高い二次電池
の安全性を保つ上で重要である。
【0042】電池保護回路Aが正常に機能せず、充電回
路の遮断がなされなかったときには、過充電状態が進行
して二次電池1の電圧が上昇し続けるので、その電圧が
サイリスタ3のブレークオーバー電圧以上になったと
き、第1の実施形態の構成と同様にサイリスタ3がブレ
ークオーバーして導通状態となり、電流ヒューズ2を溶
断させて充電回路を遮断し、二次電池1を過充電状態か
ら解放する。この過充電から二次電池1を二重に保護す
る構成では、制御部17が検出する電圧よりサイリスタ
3がブレークオーバーする電圧のほうが少し高くなるよ
うに設定する。
【0043】また、前記電池保護回路Aは、過充電及び
過放電の防止機能の他に過電流防止の機能が備えて構成
されるのが一般的で、プラス充電端子4とマイナス充電
端子5との間が短絡されたような場合に、二次電池1に
蓄えられた電荷が放電される過大電流を制御部17によ
って検出して半導体スイッチ18をオフに制御して充放
電回路を遮断する。この応答時間は5ミリ秒程度の高速
動作するので、電流ヒューズ2が溶断する以前に過電流
阻止動作を行うことができる。
【0044】引き続き、本発明の第7の実施形態につい
て、図8を参照して説明する。本実施形態の構成は、第
1の実施形態に示した構成に、過電流保護及び電流制限
の機能を加えて構成したものである。
【0045】図8において、二次電池1に電流ヒューズ
2を直列接続した直列回路と並列にサイリスタ3を接続
した過充電防止回路Eの正極側はプラス充電端子4に接
続され、負極側は第2の過電流保護素子22及び電流制
限素子23を直列接続してマイナス充電端子5に接続さ
れている。前記第2の過電流保護素子22は、正の温度
係数をもつサーミスタであるポリマーPTC(Posi
tive Temperature Coeficie
nt)が好適で、素子温度がある温度以上になると急激
に抵抗値が増加するので、過電流により温度上昇して抵
抗値の増加により過大電流を阻止することができる。具
体的な商品としてレイケム社のポリスイッチ(商品名)
を適用することができる。また、電流制限素子23は、
巻線形や金属酸化物皮膜抵抗器などを適用することがで
きる。
【0046】前記プラス充電端子4とマイナス充電端子
5との間が短絡されたとき、二次電池1に蓄えられた電
荷が電流ヒューズ2、プラス充電端子4、電流制限素子
23、第2の過電流保護素子22を通じて流れる。この
短絡電流により電流ヒューズ2が溶断する以前に過電流
保護素子22が温度上昇して抵抗値を急増させるので、
短絡による過大電流は阻止される。また、電流制限素子
23は電流量を制限するので、プラス充電端子4とマイ
ナス充電端子5との間の短絡のような一時的な事故で電
流ヒューズ2が溶断し、二次電池1の使用が不可能にな
ることが防止できる。
【0047】二次電池1に過充電防止回路Eを設けて二
次電池パック21として構成した場合に、この二次電池
パック21単体が、例えばハンドバックに入れて持ち歩
かれたような場合に、ハンドバック内にあるネックレス
のような金属物がプラス充電端子4とマイナス充電端子
5との間を短絡するような事態が予想されるが、図8に
示すように第2の過電流保護素子22や電流制限素子2
3が設けられていることにより、短絡事故から二次電池
パック21が使用不可能に陥ってしまうことが防止でき
ることになる。
【0048】具体例として、電流ヒューズ2としてエス
・オー・シー社のMMCT8A定格品を、過電流保護素
子22としてレイケム社のVTP170を、電流制限素
子23として220mΩの金属酸化物皮膜抵抗器を適用
すると、プラス充電端子4とマイナス充電端子5との間
が短絡されたときの電流値は15A程度となるが、この
電流値で電流ヒューズ2が溶断するまでの時間は30秒
程度であるのに対して、第2の過電流保護素子22は約
200ミリ秒で動作して電流値を約10mAに抑制す
る。従って、電流ヒューズ2が溶断する以前に過大電流
を阻止することができる。
【0049】尚、常時使用する電流が小さいために電流
容量の小さなポリマーPTCを過電流保護素子22に用
いたときは、それ自身の抵抗値が大きいために機能的に
電流制限素子を兼ねられることもあり、そのような場合
は電流制限素子23を省略することもできる。
【0050】また、過電流保護素子には前述のポリマー
PTC以外に、過電流による自己発熱でバイメタルある
いは形状記憶合金のエレメントが変形することにより電
流経路を遮断する機能を有する保護素子などのような復
帰式の保護素子を用いることもできる。
【0051】本発明の第8の実施形態について、図9を
参照して説明する。本実施形態の構成は、半導体スイッ
チング素子として電界効果型トランジスタ24を用い、
これに制御回路25を接続したものである。プラス充電
端子4とマイナス充電端子5との間に接続された二次電
池1に、第1の過電流保護素子として電流ヒューズ2が
直列に接続され、この二次電池1と電流ヒューズ2との
直列回路と並列に半導体スイッチング素子として電界効
果型トランジスタ24が接続されている。さらにこの電
界効果型トランジスタ24の制御端子には制御回路25
が接続され、制御回路25は二次電池1と電流ヒューズ
2との直列回路の両端にも接続されている。この制御回
路25は電圧検出回路26と遅延回路27とから構成さ
れている。電圧検出回路26は基準電圧源と検出電圧を
抵抗分割する回路とコンパレータを組み合わせた構成と
なっており、二次電池1と電流ヒューズ2との直列回路
の両端電圧を監視していて、あらかじめ設定された電圧
よりも高い電圧を検出するとアクティブ出力を遅延回路
27に送るよう動作する。遅延回路27は図示していな
いタイマー回路、ダイオード、抵抗とコンデンサを組み
合わせた構成となっており、タイマー回路の働きによっ
て電圧検出回路26からの信号があらかじめ設定された
時間継続されないと出力を出さないようになっていると
ともに、いったん出力を出すと、コンデンサに蓄えてい
た電荷を一定時間のあいだ放電し続けることにより、そ
の状態を所定時間維持するよう動作する。通常状態で
は、制御回路25は電界効果型トランジスタ24をOF
F状態にする信号を遅延回路27を介して電界効果型ト
ランジスタ24の制御端子に出力しているが、所定の値
以上の電圧を検出すると電界効果型トランジスタ24を
ON状態にする信号を電界効果型トランジスタ24の制
御端子に出力するよう構成されている。また、二次電池
1と電流ヒューズ2の直列回路とマイナス充電端子5の
間に第2の過電流保護素子122が直列に接続されてい
る。前記第2の過電流保護素子122は、正の温度係数
をもつサーミスタであるポリマーPTC(Positi
ve Temperature Coeficien
t)が好適で、素子温度がある温度以上になると急激に
抵抗値が増加するので、過電流により温度上昇して抵抗
値の増加により過大電流を阻止することができる。具体
的な商品としてレイケム社のポリスイッチ(商品名)を
適用することができる。
【0052】上記構成において、プラス充電端子4とマ
イナス充電端子5とに充電電源7を接続して二次電池1
に対する充電が開始されると、二次電池1の電圧は充電
の進行に伴って徐々に上昇し、それに追随して二次電池
1と電流ヒューズ2との直列回路の両端電圧も上昇す
る。このとき、二次電池1の電圧と、二次電池1と電流
ヒューズ2との直列回路の両端電圧とには、厳密には電
流ヒューズ2の抵抗値による電圧降下分の差が生じる
が、電流ヒューズ2の抵抗値は僅かで問題とはならな
い。例えば、電流ヒューズ2の抵抗値は15mΩ程度で
あり、充電電流が700mA程度とすると、電圧降下は
10mV程度であり、無視できる状態である。
【0053】前記充電電源7は充電制御され、二次電池
1が所定の充電量に充電されたとき、充電が停止される
ように構成される。しかし、充電電源7の故障や間違っ
て異なる機種のものが接続されたような場合に、二次電
池1は満充電になった以降も充電が継続され、二次電池
1の電圧は上昇し、同時に二次電池1と電流ヒューズ2
との直列回路の両端電圧も上昇する。制御回路25から
電界効果型トランジスタ24の制御端子に出力する信号
がOFF状態からON状態に切り換わる電圧の所定値が
二次電池1の過充電状態となる電圧になるように制御回
路25を設定しておくことにより、二次電池1の過充電
状態となる電圧になりこの状態を所定時間持続されると
電界効果型トランジスタ24がON状態になる。これに
より、電界効果型トランジスタ24は導通状態となるた
め、二次電池1に蓄えられている電荷が正極側から電界
効果型トランジスタ24、電流ヒューズ2を通って負極
側に流れる。この電流値は30A以上となり、電流ヒュ
ーズ2は10ミリ秒前後で溶断する。電流ヒューズ2が
溶断すれば、充電電源7から二次電池1への充電回路は
遮断されるので、二次電池1は過充電から解放される。
こうして二次電池1が過充電状態に陥ることを防止でき
る。また、電界効果型トランジスタ24は導通状態とな
るため、充電電源7からの電流により第2の過電流保護
素子122が作動する。
【0054】本発明の第9の実施形態について、図10
を参照して説明する。本実施形態の構成は、半導体スイ
ッチング素子としてバイポーラ型トランジスタ29を用
い、これに制御回路31を接続したものである。プラス
充電端子4とマイナス充電端子5との間に接続された二
次電池1に、第1の過電流保護素子として電流ヒューズ
2が直列に接続され、この二次電池1と電流ヒューズ2
との直列回路と並列に半導体スイッチング素子としてバ
イポーラ型トランジスタ29が接続されている。さらに
このバイポーラ型トランジスタ29の制御端子には制御
回路31が接続され、制御回路31は二次電池1と電流
ヒューズ2との直列回路の両端にも接続されている。こ
の制御回路31は電圧検出回路26と遅延回路27と増
幅回路30から構成されている。電圧検出回路26は図
示していない基準電圧源と検出電圧を抵抗分割する回路
とコンパレータを組み合わせた構成となっており、二次
電池1と電流ヒューズ2との直列回路の両端電圧を監視
していて、あらかじめ設定された電圧よりも高い電圧を
検出するとアクティブ出力を遅延回路27に送るよう動
作する。遅延回路27は図示していないタイマー回路、
ダイオード、抵抗とコンデンサを組み合わせた構成とな
っており、タイマー回路の働きによって電圧検出回路2
6からの信号があらかじめ設定された時間継続されない
と出力を出さないようになっているとともに、いったん
出力を出すとコンデンサに蓄えていた電荷を一定時間の
あいだ放電し続けることにより、その状態を所定時間維
持するよう動作する。遅延回路27からの電圧出力は増
幅回路30を介して電流出力としてバイポーラ型トラン
ジスタ29の制御端子に送られる。また、二次電池1と
電流ヒューズ2の直列回路とマイナス充電端子5の間に
第2の過電流保護素子122が直列に接続されている。
前記第2の過電流保護素子122は、正の温度係数をも
つサーミスタであるポリマーPTC(Positive
Temperature Coeficient)が
好適で、素子温度がある温度以上になると急激に抵抗値
が増加するので、過電流により温度上昇して抵抗値の増
加により過大電流を阻止することができる。具体的な商
品としてレイケム社のポリスイッチ(商品名)を適用す
ることができる。
【0055】上記構成において、プラス充電端子4とマ
イナス充電端子5とに充電電源7を接続して二次電池1
に対する充電が開始されると、二次電池1の電圧は充電
の進行に伴って徐々に上昇し、それに追随して二次電池
1と電流ヒューズ2との直列回路の両端電圧も上昇す
る。このとき、二次電池1の電圧と、二次電池1と電流
ヒューズ2との直列回路の両端電圧とには、厳密には電
流ヒューズ2の抵抗値による電圧降下分の差が生じる
が、電流ヒューズ2の抵抗値は僅かで問題とはならな
い。例えば、電流ヒューズ2の抵抗値は15mΩ程度で
あり、充電電流が700mA程度とすると、電圧降下は
10mV程度であり、無視できる状態である。
【0056】前記充電電源7は充電制御され、二次電池
1が所定の充電量に充電されたとき、充電が停止される
ように構成される。しかし、充電電源7の故障や間違っ
て異なる機種のものが接続されたような場合に、二次電
池1は満充電になった以降も充電が継続され、二次電池
1の電圧は上昇し、同時に二次電池1と電流ヒューズ2
との直列回路の両端電圧も上昇する。制御回路31から
バイポーラ型トランジスタ29の制御端子に出力する信
号がOFF状態からON状態に切り換わる電圧の所定値
が二次電池1の過充電状態となる電圧になるように制御
回路31を設定しておくことにより、二次電池1の過充
電状態となる電圧になりこの状態を所定時間持続される
とバイポーラ型トランジスタ29がON状態になる。バ
イポーラ型トランジスタ29は導通状態となるため、二
次電池1に蓄えられている電荷が正極側からバイポーラ
型トランジスタ29、電流ヒューズ2を通って負極側に
流れる。この電流値は30A以上となり、電流ヒューズ
2は10ミリ秒前後で溶断する。電流ヒューズ2が溶断
すれば、充電電源7から二次電池1への充電回路は遮断
されるので、二次電池1は過充電から解放される。こう
して二次電池1が過充電状態に陥ることを防止できる。
また、バイポーラ型トランジスタ29は導通状態となる
ため、充電電源7から電流により第2の過電流保護素子
122が作動する。
【0057】なお、第6の実施形態における第2の過電
流保護素子22と第8および第9の実施形態における第
2の過電流保護素子122は、いずれも充電電源と過充
電防止回路との電流回路を制限あるいは遮断する動作は
同じであるが、動作するタイミングがやや異なる。第6
の実施形態では半導体スイッチング素子3が作動する前
に第2の過電流保護素子22が作動し、第8および第9
の実施形態では半導体スイッチング素子24あるいは2
9が作動して第1の過電流保護素子2が作動した後に第
2の過電流保護素子122が作動する。
【0058】以上説明した各実施形態では、第1の過電
流保護素子として電流ヒューズを例として説明したが、
PTC素子や過電流による自己発熱で変形することによ
り電流経路を遮断する機能を有するバイメタルあるいは
形状記憶合金のエレメントを用いても同様の動作を行わ
せることができる。また、各実施形態では、電流経路を
遮断した後も充電電源7が接続されている間は、半導体
スイッチング素子が所定電圧以上を検出して、ONし続
けることがあり得るが、第8、第9の実施形態において
は、電流ヒューズ2切断時の電圧降下を検出した際に
は、半導体スイッチング素子24あるいは29をOFF
として、その状態を維持するように制御回路25あるい
は31により制御しても良い。これにより、過電流保護
素子122をなくすことも可能となる。
【0059】また以上説明した各実施形態の構成は、組
み合わせて構成することも可能で、適用する機器に対応
する過充電防止を図ることができる。例えば、図6に示
した過充電防止回路C、Dに、図7に示した構成の電池
保護回路Aを組み合わせて二重の過充電防止の機能を備
えた構成とすることができる。
【0060】また、各実施形態の構成は、二次電池パッ
ク6、8、9、13、16、20、21、28、32と
して構成することも、図1に示したような部品点数の少
ない構成は、二次電池1の外装ケース内に配設して、二
次電池1自体に過充電防止の機能を設けることも可能と
なる。
【0061】
【発明の効果】以上の説明の通り本発明によれば、少な
い構成要素により低価格で確実に動作する過充電防止回
路を構成することができる。また、一般に過充電防止に
用いられる電池保護回路と併用することにより、二重に
過充電防止の機能が構成され、二次電池の安全使用を図
ることができる。また、第2の過電流保護素子や電流制
限素子との併用によりプラス充電端子とマイナス充電端
子との間の短絡のような一時的な事故により電流ヒュー
ズが溶断して二次電池の使用が不可能になってしまうよ
うな事態は防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る過充電防止回路の構成を
示す回路図である。
【図2】サイリスタの電圧対電流特性を示すグラフであ
る。
【図3】第2の実施形態に係る過充電防止回路の構成を
示す回路図である。
【図4】第3の実施形態に係る過充電防止回路の構成を
示す回路図である。
【図5】第4の実施形態に係る過充電防止回路の構成を
示す回路図である。
【図6】第5の実施形態に係る過充電防止回路の構成を
示す回路図である。
【図7】第6の実施形態に係る過充電防止回路の構成を
示す回路図である。
【図8】第7の実施形態に係る過充電防止回路の構成を
示す回路図である。
【図9】第8の実施形態に係る過充電防止回路の構成を
示す回路図である。
【図10】第9の実施形態に係る過充電防止回路の構成
を示す回路図である。
【図11】従来技術による過充電防止回路の構成を示す
回路図である。
【符号の説明】 1、1a、1b 二次電池 2、2a、2b 電流ヒューズ 3、3a、3b、14 サイリスタ(半導体スイッチン
グ素子) 4 プラス充電端子 5 マイナス充電端子 9、13、16、20、21、28、32 二次電池パ
ック 10 3端子型サイリスタ(半導体スイッチング素子) 24 電界効果型トランジスタ 25、31 制御回路 29 バイポーラ型トランジスタ A 電池保護回路 B、C、D、E、 過充電防止回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5G003 AA01 BA01 FA04 GA02 GA07 5G053 AA16 BA04 CA03 EC05 5H030 AA03 AS18 AS20 BB01 DD05 DD08 FF43 5H040 AA40 AS25 AY04 DD08 NN05

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二次電池に過電流によって作動し電流を
    制限あるいは遮断する第1の過電流保護素子が直列に接
    続された直列回路の両端がそれぞれプラス充電端子とマ
    イナス充電端子とに接続され、前記直列回路と並列に所
    定電圧以下で阻止状態に所定電圧以上で導通状態になる
    半導体スイッチング素子が接続されてなることを特徴と
    する過充電防止回路。
  2. 【請求項2】 二次電池は、複数の二次電池を直列接続
    もしくは並列接続もしくは直並列接続されてなる請求項
    1記載の過充電防止回路。
  3. 【請求項3】 直列接続された複数の二次電池それぞれ
    に第1の過電流保護素子が直列に接続され、各二次電池
    の第1の過電流保護素子との直列回路と並列に半導体ス
    イッチング素子が接続されてなる請求項1または2記載
    の過充電防止回路。
  4. 【請求項4】 二次電池からプラス充電端子もしくはマ
    イナス充電端子への回路に、過電流によって作動し電流
    を制限あるいは遮断する第2の過電流保護素子が直列に
    接続されてなる請求項1〜3いずれか一項に記載の過充
    電防止回路。
  5. 【請求項5】 二次電池の電圧を測定して所定電圧が検
    出されたとき充放電回路を遮断する電池保護回路が併せ
    て設けられてなる請求項1〜3いずれか一項に記載の過
    充電防止回路。
  6. 【請求項6】 第1の過電流保護素子が電流ヒューズで
    ある請求項1〜5いずれか一項に記載の過充電防止回
    路。
  7. 【請求項7】 第1の過電流保護素子がPTC素子であ
    る請求項1〜5いずれか一項に記載の過充電防止回路。
  8. 【請求項8】 第1の過電流保護素子が過電流による自
    己発熱で変形することにより電流経路を遮断する機能を
    有するバイメタルあるいは形状記憶合金のエレメントで
    ある請求項1〜5いずれか一項に記載の過充電防止回
    路。
  9. 【請求項9】 半導体スイッチング素子が、サイリスタ
    である請求項1〜5いずれか一項に記載の過充電防止回
    路。
  10. 【請求項10】 サイリスタが、2端子型である請求項
    9記載の過充電防止回路。
  11. 【請求項11】 半導体スイッチング素子が、電界効果
    型トランジスタであり、前記電界効果型トランジスタの
    制御端子に二次電池と第1の過電流保護素子との直列回
    路の両端の電圧を検知して前記電界効果型トランジスタ
    のON/OFFを制御する制御回路を接続してなる請求
    項1〜5いずれか一項に記載の過充電防止回路。
  12. 【請求項12】 半導体スイッチング素子が、バイポー
    ラ型トランジスタであり、前記バイポーラ型トランジス
    タの制御端子に二次電池と第1の過電流保護素子との直
    列回路の両端の電圧を検知して前記バイポーラ型トラン
    ジスタのON/OFFを制御する制御回路を接続してな
    る請求項1〜5いずれか一項に記載の過充電防止回路。
  13. 【請求項13】 第1の過電流保護素子及び半導体スイ
    ッチング素子が二次電池の外装ケース内に収容されてな
    る請求項1〜12いずれか一項に記載の過充電防止回
    路。
  14. 【請求項14】 二次電池と各構成要素とをパックケー
    ス内に収容した電池パックに構成されてなる請求項1〜
    13いずれか一項に記載の過充電防止回路。
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