JP2002094965A - Ｃａｔｖインターネットを用いた情報配信システム及び情報配信方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 利用者の嗜好に合った情報を配信することが
できる情報配信システム及び情報配信方法を提供する。 【解決手段】 情報配信システム１００は、ＣＡＴＶ放
送局１１０、配信情報例えばＣＭを供給する情報配信者
（スポンサー）１２０、及びＣＡＴＶの利用者（視聴
者）１３０から構成されている。ＣＡＴＶ放送局１１０
には、情報配信者１２０から供給される、文字、音声及
び映像の少なくとも一つの配信情報を登録しておく配信
情報登録サーバ１０と、配信情報登録サーバ１０に登録
された配信情報から、予め定めた基準に従い選択した情
報を蓄積し、要求に応じて蓄積した情報を配信する情報
配信サーバ１２と、配信情報登録サーバ１０に登録され
た情報から、配信する情報を選択する配信管理サーバ１
４とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、インターネットを
用いた情報配信システム及び情報配信方法、さらに詳し
くは、ケーブルテレビ（ＣＡＴＶ）とインターネットと
を組み合わせ、ＣＡＴＶにより各家庭に番組を放送して
いるときに、その番組のコマーシャル（ＣＭ）等の情報
をインターネットで配信するインターネットを用いた情
報配信システム及び情報配信方法に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】通常の無線によるＴＶ（テレビ）放送に
おいては、ＣＭは番組とともに（一体不可分で）放送局
から各家庭等の視聴者に送信されている。ＣＭの主体で
あるテレビ番組のスポンサーは、番組の視聴率及び視聴
者の層がどのようなものか推測して、ＣＭを提供するか
どうか決定する。その推測がはずれると、折角のＣＭが
ターゲットとする視聴者に届かない。そのため、スポン
サーは各種リサーチ会社から情報を得て、提供する番組
を慎重に選んでいる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の無線テレビ放送
においては、ＣＭはテレビ番組と一体不可分の形でテレ
ビ局から送信されているので、テレビ局のサービスエリ
ア内の視聴者は同じ番組について同じＣＭを提供されて
いた。いわゆるテレビネット局において、キー局の番組
を地方局が放送する場合、一部ＣＭを地元のスポンサー
のＣＭに差し替えることが行われているが、当該地方局
のサービスエリア内の視聴者が同じＣＭを提供される点
では、何ら変わらない。このように、無線テレビ放送に
おいては、同じサービスエリア内の視聴者をさらに分割
して、その分割された視聴者のグループごとに異なる最
適なＣＭを提供することは、原理的に不可能である。

【０００４】従来のテレビ、ラジオ放送におけるＣＭ放
送は受信者が特定されておらず、ＣＭによる宣伝効果が
わかりにくいという問題点がある。視聴者の趣味嗜好を
知った上でＣＭ放送を行うことにより、宣伝効果が増大
する。また、通常のテレビ、ラジオ放送は比較的広域の
視聴者を対象とするために、地域に密着した地域限定の
ＣＭ放送を行うことができない。

【０００５】また、有線でテレビ番組を提供するＣＡＴ
Ｖ（ケーブルテレビ）が利用されているが、これにおい
てもＣＡＴＶから提供されるテレビ番組とＣＭは一体不
可分であり、無線テレビ放送の場合と同様の問題が生じ
る。

【０００６】ところで、最近はＣＡＴＶの空いている周
波数帯域を利用してインターネットに接続することが行
われている。これはＣＡＴＶがインターネットのプロバ
イダサービスを行うものである。しかしながら、ＣＡＴ
Ｖがインターネット接続のためのプロバイダとしてのサ
ービスを行うに過ぎず、ＣＭ等の情報配信は行われてい
ない。

【０００７】この発明は係る点に着目してなされたもの
であり、ＣＡＴＶにおいて、インタラクティブ性をもつ
インターネットと一対多の情報伝達メディアであるテレ
ビ放送とを融合することにより、利用者の嗜好に合った
情報を配信することができる情報配信システム及び情報
配信方法を提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに、本発明に係るインターネットを用いた情報配信シ
ステムは、インターネットを用いた情報配信システムで
あって、インターネットに接続され、文字、音声及び映
像の少なくとも一つを含む配信情報を登録する配信情報
登録サーバと、前記配信情報登録サーバに登録された配
信情報から、予め定めた基準に従い選択した情報を蓄積
し、要求に応じて蓄積した情報を配信する情報配信サー
バと、 前記配信情報登録サーバに登録された情報か
ら、配信する情報を選択する配信管理サーバと、配信さ
れた情報を元に情報を再生する配信情報再生装置と、テ
レビ、ラジオなどの放送システムの利用者が選択してい
るチャネル情報を取得するチャネル情報取得装置とを備
え、前記放送のチャネル情報から利用者の趣味嗜好を把
握し、その趣味嗜好に合致した情報を利用者に配信する
ことを特徴とする。

【０００９】好ましくは、テレビ、ラジオなどの放送時
以外は、ＣＡＴＶの番組を放送するＣＡＴＶインターネ
ットを用いることを特徴とする。

【００１０】好ましくは、ＣＡＴＶの番組内容に同期し
て、各種の情報を表示することを特徴とする。

【００１１】好ましくは、ＣＭの配信数を集計する課金
サーバをさらに備え、予め決められた期間のＣＭ数から
情報配信者に課金を行うことを特徴とする。

【００１２】好ましくは、ＣＭの配信数及びその番組の
視聴率を元に、情報配信者に課金を行うことを特徴とす
る。

【００１３】好ましくは、インターネットを用いた情報
配信方法であって、インターネットに接続され、文字、
音声及び映像の少なくとも一つを含む配信情報を登録す
るステップと、テレビ、ラジオなどの放送システムの利
用者が選択しているチャネル情報を取得するステップ
と、前記取得されたチャネル情報に基づいて、前記登録
された配信情報を配信するステップと、 前記配信され
た配信情報及び前記放送システムの放送番組の少なくと
も一方をテレビにより放映するステップとを含み、前記
放送のチャネル情報から利用者の趣味嗜好を把握し、そ
の趣味嗜好に合致した情報を利用者に配信することを特
徴とする、インターネットを用いた情報配信方法であ
る。

【００１４】好ましくは、配信情報の配信数を元に、情
報配信者に課金を行うステップをさらに含むことを特徴
とする。

【００１５】本発明によれば、放送のチャネル情報から
利用者の趣味嗜好を把握し、その趣味嗜好に合致した情
報を利用者に配信するので、例えば、ＣＡＴＶの利用者
の趣味嗜好に合わせたＣＭ放送を選択することができ
る。これにより、宣伝効果を増大させることができる。
また、地域ごとに固有の（地域密着型の）情報提供を行
うことができる。例えば、サービスエリアを細分化した
サブエリアごとに地域限定ＣＭ等の情報提供を行うこと
ができる。すなわち、町内会のお知らせ、半径２００ｍ
以内の住民に新規開店のお知らせ、バーゲンのお知ら
せ、新メニューのお知らせ等である。

【００１６】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態をさらに詳細に説明する。図１は、本発明の一
実施形態によるＣＡＴＶインターネットを用いた情報配
信システムの概略構成図である。図において、本発明に
よる情報配信システム１００は、ＣＡＴＶ放送局１１
０、配信情報例えばＣＭを供給する情報配信者（スポン
サー）１２０、及びＣＡＴＶの利用者（視聴者）１３０
から構成されている。

【００１７】ＣＡＴＶ放送局１１０には、情報配信者１
２０から供給される、文字、音声及び映像の少なくとも
一つの配信情報を登録しておく配信情報登録サーバ１０
と、配信情報登録サーバ１０に登録された配信情報か
ら、予め定めた基準に従い選択した情報を蓄積し、要求
に応じて蓄積した情報を配信する情報配信サーバ１２
と、配信情報登録サーバ１０に登録された情報から、配
信する情報を選択する配信管理サーバ１４とを含む。

【００１８】一方、利用者１３０は、利用者端末装置２
０ａ〜２０ｃを備えており、各利用者端末装置２０ａ〜
２０ｃには、ＴＶ（テレビ）２２ａ〜２２ｃが接続され
ている。この利用者端末装置２０ａ〜２０ｃは、後述す
るように、それぞれチャネル受信部、配信情報再生部及
びチャネル情報取得部が設けられており、説明を簡略に
するために、一例として利用者端末装置が３台の場合に
ついて、利用者端末装置２０ａを代表として説明する。

【００１９】ＣＡＴＶ放送局１１０は、利用者端末装置
２０ａ内のチャネル情報取得部２８ａから、利用者がど
のチャネルを選択しているかというチャネル情報を取得
するチャネル情報取得サーバ１６を備えている。さら
に、ＣＡＴＶ放送局１１０は、ＣＭ等の配信情報の配信
数を集計する課金サーバ１８を備え、予め決められた期
間内の情報配信数から情報配信者１２０に課金を行うこ
とができる。

【００２０】図２は、本発明の一実施形態による、ＣＡ
ＴＶ放送局及び利用者における情報配信システムの概略
構成図であり、図３は、本発明の一実施形態による情報
配信方法のフローチャートである。図２において、ＣＡ
ＴＶ放送局１１０と利用者１３０とは、ＣＡＴＶ網３０
及びインターネット３２を介して接続されている。ＣＡ
ＴＶ網３０は、同軸ケーブル３４及びゲートウエイ３６
を通じて利用者１３０に対して複数のテレビチャネルを
送信すると共に、ケーブルモデムを介してインターネッ
ト接続サービスを提供する。

【００２１】利用者１３０における利用者端末装置２０
ａ〜２０ｃは、それぞれチャネル受信部２４ａ〜２４
ｃ、配信情報再生部２６ａ〜２６ｃ、チャネル情報取得
部２８ａ〜２８ｃを備えている。これらは、以下のよう
な機能を有する。

【００２２】まず、チャネル受信部２４ａは、同軸ケー
ブル３４を介して配信された複数のチャネルのテレビ番
組からいずれかひとつを選択してテレビ２２ａに送る。
チャネルの選択は、利用者１３０の指示により行われ、
例えばチャネル切り替えスイッチにより切り替えられ
る。

【００２３】配信情報再生部２６ａは、インターネット
３２を介して送られる情報配信サーバ１２からの情報を
受信して、適宜切り替えてテレビ２２ａに送る。例え
ば、選択されたテレビ番組のＣＭ時間に、情報配信サー
バ１０からの情報を選択する。配信される情報は、視聴
者の嗜好に沿ったものが選択されている。

【００２４】チャネル情報取得部２８ａは、利用者１３
０が選択しているチャネルの情報を、インターネット３
２を経由してチャネル情報取得サーバ１６へ送る。

【００２５】次に、ＣＡＴＶ放送局１１０において、配
信情報登録サーバ１０は、登録を依頼する情報配信者
（スポンサー、ＣＭ提供企業など）から文字、音声及び
／又は映像を含む配信情報例えばＣＭ，スポンサーから
のメッセージ等を受けて予め登録する（図３、Ｓ１
０）。その際に、登録された配信情報の配信先に関する
情報例えばターゲットの種類（独身者など）、地域、配
信すべき時刻等も併せて登録する。例えば、配信情報Ａ
は若者向け、配信情報Ｂは年配者向け、配信情報Ｃは独
身者向け、配信情報ＤはＸＸ市及びその近郊向け、配信
情報Ｅは深夜向け等々である。配信情報ごとの配信先テ
ーブルは、少なくとも、ターゲットの種類（独身者な
ど）、地域、配信すべき時刻、のパラメータを持つ。配
信情報登録サーバ１０は、配信情報そのものは情報配信
サーバ１２に送り、配信先テーブルは配信管理サーバ１
４へ送る。なお、配信情報登録サーバ１０の配信情報の
うち、配信するのに適したデータとしては、契約有効期
間内、ターゲットとする視聴者層が存在、配信を希望す
る地域をＣＡＴＶがカバーしている、希望時刻に放送を
している、等である。一方、配信するのに適しないデー
タとしては、契約有効期間外、ターゲットが存在しな
い、等である。

【００２６】次に、情報配信サーバ１２は、文字、音声
及び映像の少なくとも一つを含む配信情報を配信情報登
録サーバ１０から受けてこれを蓄積すると共に、要求に
応じて配信情報を読み出して送信する（Ｓ１１）。送信
に際しては、送信先を指定できる。例えば、特定の利用
者１３０の利用者端末装置２０ａに対してのみ、特定の
情報を配信する。あるいは、多数の利用者１３０がいく
つかのグループに分けられているとき（例えば、グルー
プＡ、グループＢ、・・・）、グループＡ内の全ての利
用者端末装置に配信情報Ａを送信し、グループＢの利用
者端末装置に対して配信情報Ｂを送信する等である。な
お、送信のタイミング及びその相手先は、配信管理サー
バ１４の指示による。

【００２７】情報配信サーバ１２が受ける配信情報と関
連する配信先情報は、チャネル情報取得サーバ１６から
配信管理サーバ１４に送信されると共に（Ｓ１２）、こ
れに基づき配信情報の配信のタイミング及びその相手先
を設定する。チャネル情報取得サーバ１６が保持するデ
ータとしては、視聴者ごとのチャネル選択データ、その
分析結果、利用者１３０のプロフィール（家族構成、家
族の年齢・性別、趣味、収入など）である。これらデー
タは配信管理サーバ１４に送られ、そこで配信のターゲ
ット情報と照合されて実際の配信先が決定される。

【００２８】次に、内蔵の時計装置の出力に基づき、所
定の時刻になったら情報配信サーバ１２に情報を送信さ
せる。送信に際して、配信管理サーバ１４は、送信先と
配信すべき情報の種類及び配信のタイミングを指定する
（Ｓ１３）。

【００２９】配信管理サーバ１４が保持するデータとし
ては、例えば配信先（配信情報Ａは、配信情報再生部２
６ａに送信する。配信情報Ｂは、配信情報再生部２６ｂ
に送信する等である。）また、配信情報を挿入する場合
としては、例えば配信情報Ａは、スポーツ番組が選択さ
れているときに挿入する。配信情報Ｂは、ニュース番組
が選択されているときに挿入する、等である。また、挿
入する時間帯等も配信管理サーバ１４が保持するデータ
である。配信管理サーバ１４は、配信情報登録サーバ１
０の「当該情報のターゲットの種類（独身者など）、地
域、配信すべき時刻」を分析して、上記管理データを生
成する。

【００３０】なお、配信情報はインターネット経由で送
られ、これはＣＡＴＶの番組の放送時間と同期がとられ
ているわけではないので、配信情報の送信のタイミング
は、リアルタイムである必要はない。すなわち、利用者
端末装置２０ａは、後述する記憶装置（ハードディス
ク、大容量ＩＣメモリなどの外部記憶装置）を備えてい
るので、動画のような大容量の配信情報を非リアルタイ
ムで記憶しておくことができる。そして、記憶装置に格
納された配信情報は、所定のタイミングで配信情報再生
部２６ａにおいて再生される（Ｓ１４）。さらに、利用
者端末装置２０ａ内のスイッチにより、テレビ信号又は
配信情報、あるいはその両方が選択され、テレビ２２ａ
で再生される（Ｓ１５）。

【００３１】配信管理サーバ１４は、ＣＭ等の配信情報
を管理しており、配信管理サーバ１４からの情報配信数
は課金サーバ１８に送られて、情報配信者毎に集計され
る。次いで、予め決められた期間の情報配信数に応じ
て、情報配信者に課金される（Ｓ１６）。ここで、情報
配信者に対する課金は、情報配信数だけでなく、これに
番組の視聴率を加味して設定することも可能である。

【００３２】図４は、利用者端末装置２０ａのさらに詳
細な内部構成を示す概略図である。図において、制御部
４０は、情報配信サーバ１２からのデータを受けて記憶
装置４２に格納すると共に、配信管理サーバ１４からの
制御情報に基づき、所定のタイミング（例えば、所定の
番組が選択されているとき）で記憶装置４２から配信情
報を読み出して、配信情報再生部２６ａに送る。すなわ
ち、制御部４０は、テレビ２２ａからのチャネル選択信
号に基づき、配信情報を出力するかどうか、出力するな
らばどの配信情報を選択するか、を判断する。

【００３３】例えば、配信情報が、若者向けのスポーツ
番組に挿入されるＣＭであるとき（そのように配信管理
サーバ１４から指示されたとき）、野球中継又はサッカ
ー中継のチャネルが選択されているとき、制御部４０は
データを読み出して配信情報再生部２６ａに送る。ここ
で、「スポーツ」と指定すると、野球とサッカーの両方
で当該ＣＭが挿入される点に留意されたい。もし「野
球」と指定すると、野球中継にのみ当該ＣＭが挿入され
る。このように、きめこまかな対応が可能である。

【００３４】また、配信情報再生部２６ａは、配信情報
を再生しつつ、適時、その信号を送出する。その送出タ
イミングは、チャネル受信部２４ａからのタイミング信
号（例えばＣＭ時間を示す信号）に基づく。そして、配
信情報再生部２６ａは、どの時刻にスイッチ４４を切り
替えるべきか、を判断する。

【００３５】スイッチ４４は、チャネル受信部２４ａか
らのテレビ信号と、配信情報再生部２６ａからの配信情
報とのいずれかを選択してテレビへ出力する。そのタイ
ミングは、チャネル受信部２４ａからの切り替え信号
（例えばＣＭ時間を示す信号）及び／又は配信情報再生
部２６ａからの切り替え信号（例えば、ニュース・スポ
ンサーからのお知らせなどの定時の割り込み）により制
御される。

【００３６】チャネル情報取得部２８ａは、利用者１３
０が選択しているチャネル情報を、ケーブルモデム４６
（つまりインターネット）を経由してチャネル情報取得
サーバ１６へ送る。

【００３７】図５（ａ）は、情報配信サーバ１２から配
信情報再生部２６ａに送られる配信情報の送信タイミン
グを示すタイミングチャートである。図において、配信
情報は、三種類のＣＭ１〜ＣＭ３である。記憶装置４２
がバッファになるので、配信情報の送信はリアルタイム
である必要はない。すなわち、動画のような大容量の配
信情報を非リアルタイムで記憶装置４２に記憶しておく
ことができ、記憶装置４２に格納された配信情報は、所
定のタイミングで配信情報再生部２６ａにおいて再生さ
れ、スイッチ４４を介してテレビ２２ａに送信される。

【００３８】図５（ｂ）は、スイッチ４４の切り替えタ
イミング、及び、配信情報再生部２６ａの再生情報を示
すタイミングチャートである。ＣＡＴＶによる番組のテ
レビ信号はチャネル受信部２４ａからテレビ２２ａに送
信され、インターネットによる配信情報（ＣＭ１〜ＣＭ
３）は配信情報再生部２６ａからテレビ２２ａに送信さ
れるが、チャネル受信部２４ａ及び配信情報再生部２６
ａからの切り替え信号に基づいて、スイッチ４４は所定
のタイミングでこれらの番組とＣＭ１〜ＣＭ３とを切り
替える。図において、配信情報再生部２６ａは、番組と
番組の間に、ＣＭ１〜ＣＭ３を順番に挿入している。

【００３９】図５（ｃ）は、図５（ｂ）と同様なタイミ
ングチャートであるが、番組と番組の間に、ＣＭ１〜Ｃ
Ｍ３を順番に挿入する代わりに、同じＣＭ１だけを番組
と番組の間に挿入してもよい。同じＣＭを繰り返すこと
により、広告効果を増大させることができる。

【００４０】図６は、本発明の他の実施形態によるＣＡ
ＴＶインターネットを用いた情報配信システムに使用す
る、利用者端末装置のさらに詳細な内部構成を示す概略
図である。この図は、基本的に図４と同様であるが、ス
イッチ４４の代わりに、加算器５０（信号重畳器）を備
えた点が異なる。また、配信情報は文字等の情報が適用
される。すなわち、チャネル受信部２４ａからのテレビ
信号と、配信情報再生部２６ａからの配信情報とは、加
算器５０により合成されてテレビ２２ａに送られること
になる。

【００４１】図７（ａ）は、図６の情報配信システムに
より、情報配信サーバ１２から配信情報再生部２６ａに
送られる配信情報の送信タイミングを示すタイミングチ
ャートである。図において、配信情報は、三種類の情報
１〜情報３である。記憶装置４２に格納された配信情報
は、所定のタイミングで配信情報再生部２６ａにおいて
再生され、加算器５０を介してテレビ２２ａに送信され
る。

【００４２】図７（ｂ）は、配信情報再生部２６ａの再
生情報及びチャネル受信部２４ａからのテレビ信号のタ
イミングチャートである。ＣＡＴＶによる番組のテレビ
信号はチャネル受信部２４ａからテレビ２２ａに送信さ
れ、インターネットによる配信情報（情報１〜情報３）
は配信情報再生部２６ａからテレビ２２ａに送信される
が、これらの信号は加算器５０により合成されるため、
同時にテレビ２２ａに送信される。すなわち、テレビ２
２ａの画面上に、通常の番組と文字等の情報（テロッ
プ）が合成されて表示される。これにより、番組鑑賞中
であっても確実に情報を伝達することができ、情報がＣ
Ｍの場合には、広告効果を増大することができる。

【００４３】図７（ｃ）は、図７（ｂ）と同様なタイミ
ングチャートであるが、番組と番組の間に、同じ情報１
を挿入したものである。テレビ信号と配信情報とは同時
にテレビ２２ａに供給されているので、番組の途中に休
止領域６０を挿入することによって、テレビ２２ａには
情報１のみが流れることになる。また、同じ情報１を繰
り返すことにより、情報伝達効果又は宣伝効果を増大す
ることができる。

【００４４】なお、上述した実施形態では、ＣＡＴＶに
よるテレビ放送について説明したが、本発明はこれに限
定されるものではなく、ラジオ放送についても同様に適
用できる。また、利用者端末装置等は、３台を例に説明
したが、本発明はこれに限定されるものではなく、装置
の個数等は所望により適宜変更できるものである。

【００４５】本発明は、以上の実施の形態に限定される
ことなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内
で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内
に包含されるものであることは言うまでもない。

【００４６】また、本明細書において、手段とは必ずし
も物理的手段を意味するものではなく、各手段の機能
が、ソフトウェアによって実現される場合も包含する。
さらに、一つの手段の機能が、二つ以上の物理的手段に
より実現されても、若しくは、二つ以上の手段の機能
が、一つの物理的手段により実現されてもよい。

【００４７】

【発明の効果】本発明によれば、放送のチャネル情報か
ら利用者の趣味嗜好を把握し、その趣味嗜好に合致した
情報を利用者に配信するので、例えば、ＣＡＴＶの利用
者の趣味嗜好に合わせたＣＭ放送を選択することができ
るという効果を奏する。これにより、宣伝効果を増大さ
せることができる。また、地域ごとに固有の（地域密着
型の）情報提供を行うことができるという効果を奏す
る。さらに、配信情報の配信数により課金を行うので、
より実質的な課金を行うことができるという効果を奏す
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態によるＣＡＴＶインターネ
ットを用いた情報配信システムの概略構成図である。

【図２】本発明の一実施形態による、ＣＡＴＶ放送局及
び利用者における情報配信システムの概略構成図であ
る。

【図３】本発明の一実施形態による情報配信方法のフロ
ーチャートである。

【図４】利用者端末装置のさらに詳細な内部構成を示す
概略図である。

【図５】（ａ）は、情報配信サーバから配信情報再生部
に送られる配信情報の送信タイミングを示すタイミング
チャートであり、（ｂ）は、スイッチの切り替えタイミ
ング、及び、配信情報再生部の再生情報を示すタイミン
グチャートであり、（ｃ）は、情報配信サーバから配信
情報再生部に送られる配信情報の送信タイミングを示す
タイミングチャートである。

【図６】本発明の他の実施形態によるＣＡＴＶインター
ネットを用いた情報配信システムに使用する、利用者端
末装置のさらに詳細な内部構成を示す概略図である。

【図７】（ａ）は、図６の情報配信システムにより、情
報配信サーバから配信情報再生部に送られる配信情報の
送信タイミングを示すタイミングチャートであり、
（ｂ）は、配信情報再生部の再生情報及びチャネル受信
部からのテレビ信号のタイミングチャートであり、
（ｃ）は、配信情報再生部の再生情報及びチャネル受信
部からのテレビ信号のタイミングチャートである。

【符号の説明】

１０…配信情報登録サーバ、１２…情報配信サーバ、１
４…配信管理サーバ、１６…チャネル情報取得サーバ、
１８…課金サーバ、２０ａ〜２０ｃ…利用者端末装置、
２２ａ〜２２ｃ…テレビ、２４ａ〜２４ｃ…チャネル受
信部、２６ａ〜２６ｃ…配信情報再生部、２８ａ〜２８
ｃ…チャネル情報取得部、３０…ＣＡＴＶ網、３２…イ
ンターネット、３４…同軸ケーブル、３６…ゲートウエ
イ、４０…制御部、４２…記憶装置、４４…スイッチ、
４６…ケーブルモデム、５０…加算器、６０…休止領
域、１００…情報配信システム、１１０…ＣＡＴＶ放送
局、１２０…情報配信者、１３０…利用者。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｈ０４Ｌ 12/18 Ｈ０４Ｎ 7/16 Ａ Ｈ０４Ｎ 7/16 Ｃ Ｈ０４Ｌ 11/18 Ｆターム(参考） 5C064 BA01 BA07 BB01 BB05 BC01 BC18 BD03 BD04 BD08 5K030 GA18 HB06 HB08 HC13 KA01 KA07 LD06 LD07 LE17 MC07 MC09

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 インターネットを用いた情報配信システ
   ムであって、 インターネットに接続され、文字、音声及び映像の少な
   くとも一つを含む配信情報を登録する配信情報登録サー
   バと、 前記配信情報登録サーバに登録された配信情報から、予
   め定めた基準に従い選択した情報を蓄積し、要求に応じ
   て蓄積した情報を配信する情報配信サーバと、 前記配信情報登録サーバに登録された情報から、配信す
   る情報を選択する配信管理サーバと、 配信された情報を元に情報を再生する配信情報再生装置
   と、 テレビ、ラジオなどの放送システムの利用者が選択して
   いるチャネル情報を取得するチャネル情報取得装置とを
   備え、前記放送のチャネル情報から利用者の趣味嗜好を
   把握し、その趣味嗜好に合致した情報を利用者に配信す
   ることを特徴とする、インターネットを用いた情報配信
   システム。
2. 【請求項２】 テレビ、ラジオなどの放送時以外は、Ｃ
   ＡＴＶの番組を放送するＣＡＴＶインターネットを用い
   ることを特徴とする請求項１に記載の情報配信システ
   ム。
3. 【請求項３】 ＣＡＴＶの番組内容に同期して、各種の
   情報を表示することを特徴とする請求項２に記載の情報
   配信システム。
4. 【請求項４】 ＣＭの配信数を集計する課金サーバをさ
   らに備え、予め決められた期間のＣＭ数から情報配信者
   に課金を行うことを特徴とする請求項１〜３のいずれか
   １項に記載の情報配信システム。
5. 【請求項５】 ＣＭの配信数及びその番組の視聴率を元
   に、情報配信者に課金を行うことを特徴とする請求項１
   〜４のいずれか１項に記載の情報配信システム。
6. 【請求項６】 インターネットを用いた情報配信方法で
   あって、 インターネットに接続され、文字、音声及び映像の少な
   くとも一つを含む配信情報を登録するステップと、 テレビ、ラジオなどの放送システムの利用者が選択して
   いるチャネル情報を取得するステップと、 前記取得されたチャネル情報に基づいて、前記登録され
   た配信情報を配信するステップと、 前記配信された配信情報及び前記放送システムの放送番
   組の少なくとも一方をテレビにより放映するステップと
   を含み、前記放送のチャネル情報から利用者の趣味嗜好
   を把握し、その趣味嗜好に合致した情報を利用者に配信
   することを特徴とする、インターネットを用いた情報配
   信方法。
7. 【請求項７】 配信情報の配信数を元に、情報配信者に
   課金を行うステップをさらに含むことを特徴とする、請
   求項６に記載の情報配信方法。