JP2002093022A - ディスク保持装置およびディスクチェンジャー装置 - Google Patents

ディスク保持装置およびディスクチェンジャー装置

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JP2002093022A
JP2002093022A JP2000285996A JP2000285996A JP2002093022A JP 2002093022 A JP2002093022 A JP 2002093022A JP 2000285996 A JP2000285996 A JP 2000285996A JP 2000285996 A JP2000285996 A JP 2000285996A JP 2002093022 A JP2002093022 A JP 2002093022A
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disk
housing
disk rack
unit
pickup unit
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JP2000285996A
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Hideo Omoto
秀男 尾本
Kiyohiko Goto
清彦 後藤
Hisanobu Suzuki
久伸 鈴木
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Original Assignee
Yamaha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ディスクの収容枚数に関わらず、ディスク収容
部の過大な飛び出しを招くことなく、ユーザによるディ
スク収容部の取り出し操作を簡易とする。 【解決手段】このディスクチェンジャー装置100は、
筐体部10と、筐体部10に着脱自在になされたディス
クラック11とを有しており、ディスクラック11を取
り出す場合には、ユーザはレバー20の先端部20aを
押下操作する。これによりディスクラック押出機構40
によってディスクラック11が図の左側に押し出され、
ある程度ディスクラック11が筐体部10から突出した
位置で、ピン部材20cがディスクラック11に係合し
て停止させられるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CD(Compact Di
sc)、DVD(Digital Versatile Disc)、MO(Magn
et-optical Disc)等のディスクを複数収容するディス
ク保持装置、およびこれを備えたディスクチェンジャー
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、複数のCDやDVDなどのデ
ィスクを積層収容したディスクラックから1枚のディス
クを取り出して再生等を行うディスクチェンジャー装置
が用いられている。
【0003】ところで、一般的なディスクチェンジャー
装置においては、上述したディスクを複数収容するディ
スクラックは、ディスクチェンジャー装置の筐体部に対
して着脱自在になされており、ディスクラックを筐体部
から取り出した状態で、ユーザが当該ディスクラックに
収容するディスクの入れ替え等を行うことができるよう
になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のディスクチェン
ジャー装置におけるディスクラックの取り出し機構とし
ては、ユーザによるレバー等の押下操作に応じてバネ等
の付勢力を利用してディスクラックを押し出す機構が用
いられている。しかしながら、従来のディスク押出機構
では、ディスクラックのディスク収容枚数が少ないとい
った質量が軽い時には、上記バネの力によってディスク
ラックが飛び出してしまい、ディスクラックが損傷した
りすることがあった。一方、上記のような飛び出しを防
止するために、押し出すためのバネのバネ力を弱める
と、多数のディスクを収容した質量が重い時にディスク
ラックが押し出せなくなり、この場合ユーザはディスク
ラックを取り出せなくなるといった問題が生じる。
【0005】本発明は、上記の事情を考慮してなされた
ものであり、ディスクの収容枚数に関わらず、ディスク
収容部の過大な飛び出しを招くことなく、ユーザによる
ディスク収容部の取り出し操作を簡易とすることができ
るディスク保持装置およびディスクチェンジャー装置を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の請求項1に記載のディスク保持装置は、筐
体部と、複数のディスクを収容することが可能であり、
当該筐体部内部における所定の装着位置に、着脱自在に
装着されるディスク収容部と、ユーザからの指示に応じ
て、前記所定の装着位置に装着されている前記ディスク
収容部に対して、前記筐体部の外側へ移動させるための
力を付与して前記ディスク収容部を前記筐体部の外側へ
押し出す押出手段と、前記押出手段によって前記所定の
装着位置から移動させられた前記ディスク収容部を、前
記筐体部の外部にその一部が突出した位置で停止させる
停止手段とを具備することを特徴としている。
【0007】また、請求項2に記載のディスク保持装置
は、請求項1に記載のディスク保持装置において、操作
位置と、非操作位置との間を移動可能に設けられる部材
であって、ユーザの操作によって前記操作位置に移動さ
せられた場合に、前記押出手段による前記ディスク収容
部の押し出しを開始させる操作部材をさらに具備し、前
記停止手段は、前記操作部材が前記操作位置にある場合
に、前記ディスク収容部を停止させることを特徴として
いる。
【0008】また、請求項3に記載のディスク保持装置
は、請求項1または2に記載のディスク保持装置におい
て、前記停止手段は、前記操作部材の移動に伴って移動
する部材であって、当該操作部材が前記操作位置にあ
り、かつ前記ディスク収容部が前記一部が突出した位置
にある場合に、前記ディスク収容部に係合して前記ディ
スク収容部の動作を停止させる係合部材を有しているこ
とを特徴としている。
【0009】また、請求項4に記載のディスクチェンジ
ャー装置は、請求項1ないし3のいずれかに記載のディ
スク保持装置と、前記ディスク保持装置に収容されたデ
ィスクを取り出して所定の位置に配置するディスク搬送
部と、前記所定の位置に配置されたディスクに対して書
込、読取または両者の処理を実行するデータ処理ユニッ
トとを具備することを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。 A.実施形態の構成 A−1.ディスクチェンジャー装置の全体構成 まず、図1および図2は本発明の一実施形態に係るディ
スクチェンジャー装置の外観を示す斜視図である。な
お、説明簡略化のために、図1および図2では、外観カ
バー部材等の装飾部品を取り外したディスクチェンジャ
ー装置100の主要部を示している。図1および図2に
示すように、このディスクチェンジャー装置100は、
略直方体状の筐体部10と、CDやDVDなどのディス
クDを積層収容するディスクラック(ディスク収容部)
11と、ディスクDに対して記録・再生処理を行うピッ
クアップ12aを搭載するピックアップユニット(デー
タ処理ユニット)12とを備えている。
【0011】図1に示すように、筐体部10は、その長
辺方向である矢印X方向に延びる空洞Sが形成された角
筒状であり、このディスクチェンジャー装置100の使
用時には、図示のようにディスクラック11が空洞Sの
上段に、ピックアップユニット12が空洞Sの下段に、
開口部10c側から図中矢印Xで示す方向に挿入されて
所定の位置にセットされるようになっている。
【0012】図2に示すように、筐体部10の形成する
空洞S内に配置されたディスクラック11およびピック
アップユニット12は、各々の表面部11aおよび表面
部12bが筐体部10の表面部10aと面が揃った状態
で露出するようになされている。この状態で筐体部10
の表面部10aに上下方向に移動可能になされたレバー
20を押下操作することにより、後述する機構によりデ
ィスクラック11が表面側に押し出されて突出するよう
になっており、ユーザはこのように突出した状態のディ
スクラック11を把持して取り出すことができるように
なっている。
【0013】ピックアップユニット12は、ネジ12d
によって筐体部10にネジ止めされて固定されている。
ここで、ピックアップユニット12が筐体部10に挿入
されて所定の位置にセットされた場合に、表面部12b
の両側端側に設けられたネジ穴12cと、筐体部10の
表面部10aに形成されたネジ穴10dとが連通するよ
うになされている(図1参照)。このように連通するネ
ジ穴12cおよびネジ穴10dとにネジ12dが螺合さ
れることにより、ピックアップユニット12が筐体部1
0にネジ止めされている。したがって、ピックアップユ
ニット12は、ネジ12dを取り外して、表面側に引き
出すといった簡易な操作で筐体部10から取り出すこと
ができるようになっている。
【0014】このように本実施形態に係るディスクチェ
ンジャー装置100は、筐体部10に対してディスクラ
ック11およびピックアップユニット12が着脱自在に
なされているが、以下、ディスクチェンジャー装置10
0を構成する筐体部10、ディスクラック11およびピ
ックアップユニット12について詳細に説明することと
する。
【0015】A−2.筐体部 ここで、図3はディスクラック11を収容していない場
合の筐体部10を示す側面図である。同図に示すよう
に、筐体部10の側面部30には、上述したディスクラ
ック11を取り出すためのレバー(操作部材)20を備
えたレバー機構(停止手段)21が設けられている。レ
バー機構21は、略L字状のレバー20と、軸31と、
コイルバネ32と、支持部33と、規制部材34とを備
えている。
【0016】図3および図4に示すように、レバー20
は、その屈曲部分で軸31を中心として側面部30に対
して回転自在に支持されている。レバー20の一端側の
先端部20aは、表面部10aに上下方向に長く形成さ
れた挿通孔20b(図4参照)を挿通させられて、表面
部10aよりユーザ側である図3の左側に突出してい
る。ユーザは、ユーザ側に突出した先端部20aを押し
下げ操作してディスクラック11(図1参照)の取り出
し作業を行うことになる。
【0017】一方、レバー20の他方の端部20dに
は、コイルバネ32の一端が取り付けられており、当該
コイルバネ32の他端は、側面部30から図3の紙面手
前側に突設された支持部33に取り付けられている。こ
の構成の下、コイルバネ32によってレバー20の端部
20dが図3中左側に引っ張られており、これによりレ
バー20は軸31を中心として図3中時計回りの方向に
付勢されている。ここで、レバー20における軸31と
先端部20aとの中央部近傍の上部には、側面部30か
ら図3の紙面垂直方向に突設された規制部材34が配置
されており、この規制部材34とレバー20が当接する
ことにより、これ以上レバー20が時計回りに回転す
る、つまり先端部20aが上方側に移動することを規制
している。
【0018】上記のようにコイルバネ32による先端部
20aを上方側に押し上げる力に抗して、ユーザによっ
て先端部20aが押し下げられると、レバー20は軸3
1を中心として図3中反時計回りに回動させられるよう
になっている。また、ユーザが手を先端部20aから離
すと、コイルバネ32の付勢力によってレバー20が規
制部材34と当接する位置まで軸31を中心として時計
回りに回動させられ、先端部20aが上昇する。
【0019】レバー20における先端部20aと軸31
とのほぼ中央部分には、ピン部材(係合部材)20cが
筐体部10の形成する空洞S側(図3の紙面奥側)に向
けて突設されており、ピン部材20cは、側面部30に
上下方向に長く形成された挿通穴30cに挿通させら
れ、その先端は側面部30の内部である空洞S内に達し
ている。ここで、上述したように先端部20aがユーザ
に押し下げられた場合には、レバー20が軸31を中心
として図3中反時計回りに回動することになるが、その
際、レバー20の移動に伴ってピン部材20cは挿通穴
30cに沿って下方側に移動させられることになる。す
なわち、ピン部材20cは、ユーザによる先端部20a
の操作に応じて上下方向に移動するようになされてお
り、このピン部材20cの位置によって、ディスクラッ
ク11を筐体部10から取り出せる状態と、取り出せな
い状態とを造り出すことができるようになっているが、
これについては後述する。
【0020】図3に示すように、筐体部10の側面部3
0には、ディスクラック押出機構(押出手段)40が設
けられている。ディスクラック押出機構40は、略L字
状のレバー部材41と、コイルバネ42と、支持部43
と、軸44とを備えている。レバー部材41は、下方側
の端部41aで軸44を中心として側面部30に対して
回転自在に軸支されている。
【0021】レバー部材41の屈曲部分には、コイルバ
ネ42の一端が取り付けられており、当該コイルバネ4
2の他端は、側面部30から図の紙面手前側に突設され
た支持部43に取り付けられている。この構成の下、コ
イルバネ42によってレバー部材41の屈曲部分が図3
中左側に引っ張られており、これによりレバー部材41
は軸44を中心として図3中反時計回りの方向に付勢さ
れている。
【0022】また、レバー部材41の屈曲部分には、ピ
ン部材41cが筐体部10の形成する空洞S側(図3の
紙面奥側)に向けて突設されており、ピン部材41c
は、側面部30に形成された円弧状の挿通穴43cに挿
通させられ、その先端は側面部30の内部である空洞S
内に達している。ここで、挿通穴43cは、軸44を中
心としてレバー部材41が回動した場合に、その屈曲部
分に突設されたピン部材41cが移動する軌道に沿った
円弧状に形成されており、これによりピン部材41cは
レバー部材41の回動に伴って挿通穴43cに沿って移
動させられるようになっている。
【0023】ここで、上述したようにレバー部材41は
コイルバネ42によって図の左側方向に付勢されている
ため、ディスクラック11が筐体部10内に挿入されて
いない状態ではピン部材41cは、挿通穴43cの左端
に当接している。このように挿通穴43cの左端とピン
部材41cとが当接することによりレバー部材41のこ
れ以上の反時計回りへの回動を規制している。一方、デ
ィスクラック11が挿入された場合には、ディスクラッ
ク11の側面部に形成された後述する溝とピン部材41
cが係合した状態となり、この係合状態でディスクラッ
ク11が挿入移動させられることにより、ピン部材41
cに図の右側である挿入方向に移動させる力が作用す
る。これにより、レバー部材41がコイルバネ42の付
勢力に抗して軸44を中心として図中時計回りに回動さ
せられ、これに伴ってピン部材41cが挿通穴43cに
沿って右側方向へ移動させられるようになっている。
【0024】また、側面部30におけるディスクラック
押出機構40の図の右側には、ディスクラック検知スイ
ッチ45が設けられている。ディスクラック検知スイッ
チ45は、図の上下方向に延びる板バネ部材46と、板
バネ部材46の位置によりオン/オフが切り換えられる
スイッチ部47とを有しており、図示のようにディスク
ラック11が未装着の場合には、板バネ部材46は垂直
方向に延在する状態となり、スイッチ部47が板バネ部
材46により押下されたオン状態となっている。このよ
うにスイッチ部47がオン状態である場合には、図示せ
ぬ当該ディスクチェンジャー装置100の制御回路で
は、ディスクラック11が未装着状態であると判断す
る。一方、ディスクラック11が所定の装着位置に挿入
された場合には、上述したようにレバー部材41が時計
回りに回動させられ、これによりレバー部材41の端部
41dが板バネ部材46の下端を図の右側に押し出すよ
うになっている。これにより、板バネ部材46がスイッ
チ部47から離間し、スイッチ部47がオフ状態とな
る。このようにスイッチ部47がオフ状態である場合に
は、図示せぬ制御回路では、ディスクラック11が装着
された状態である判断するようになっている。
【0025】次に、筐体部10の内部、つまり空洞S内
の構造について、筐体部10の側断面図である図5、お
よび筐体部10内部を示す斜視図である図6を参照しな
がら説明する。図5および図6に示すように、筐体部1
0の内壁側面50には、ディスクラック11を図5の左
右方向である挿入方向に案内する突起レール部51と、
ピックアップユニット12を挿入方向に案内するレール
溝52とが形成されている。後述するディスクラック1
1の側面部には、突起レール部51に係合する溝が形成
されており、これらが図の左右方向に相対移動可能に係
合することにより、上下方向への移動を規制して挿入さ
れるディスクラック11を水平方向に正確に案内するこ
とができるようになっている。また、ピックアップユニ
ット12の側面部にも、レール溝52に案内される突起
レール部(図9参照)が設けられており、これらが図の
左右方向に相対移動可能に係合することにより、ピック
アップユニット12の上下方向への大幅な変位を規制
し、挿入されるピックアップユニット12を水平方向に
正確に案内することができるようになっている。なお、
図では一方の内壁側面50に形成された突起レール部5
1やレール溝52が示されているが、これらの突起レー
ル部51およびレール溝52は、両方の内壁側面50に
各々設けられている。
【0026】ピックアップユニット12を案内するレー
ル溝52の下方側かつ表面部10a側には、突起部53
が内壁側面50から空洞S側に向けて突設されている。
この突起部53は、筐体部10内に装着されたピックア
ップユニット12の一部と当接し、ピックアップユニッ
ト12の移動を規制するためのものであるが、これにつ
いての詳細は後述する。
【0027】また、筐体部10における表面部10aと
反対側(ユーザから遠方側)には、ディスクラック11
に収容されているディスクDを取り出して、後述するピ
ックアップユニット12のピックアップ12aにより記
録・再生等の処理位置まで搬送する搬送機構55が配置
されている。搬送機構55は、筐体部10の下部に固定
配置される駆動部56と、上下方向に立設されたシャフ
ト57と、シャフト57に沿って上下方向に移動可能に
設けられるキャリア部58とを有している。
【0028】キャリア部58は、モータや歯車機構から
なる駆動部56によってシャフト57に沿って上下方向
に駆動される。この際、駆動部56の発生する駆動力
は、側面部30の外方側に設けられたベルト機構56a
(図3参照)に伝達され、当該ベルト機構56aのベル
ト56bを駆動することにより、ベルト56bに取り付
けられたキャリア部58を移動させるようになってい
る。
【0029】ディスクDをディスクラック11から取り
出す場合や、ディスクDをディスクラック11内に収容
する場合には、駆動部56によってキャリア部58は、
取り出すディスクDの収容位置や収容すべき位置に応じ
た高さに移動させられる。そして、ディスクDを取り出
す場合には、キャリア部58に搭載される図示せぬ取り
出しフック等にディスクDもしくはディスクDを載置し
たトレイを引っかけてピックアップ12aの真上の位置
まで移動させる。この後、駆動部56によってキャリア
部58がピックアップ12aの位置まで下降させられ
る。この状態で、ピックアップ12aのクランパーによ
ってディスクDがクランプされ、当該ディスクDに対し
て記録や再生処理が行われる。そして、記録や再生処理
が終了したディスクDをピックアップ12aからディス
クラック11に戻す場合には、駆動部56によってキャ
リア部58がディスクラック11の収容すべき位置に応
じた高さまで移動させられた後、取り出しフック等に引
っかけられた状態でディスクDがディスクラック11側
に戻されて収容されるようになっている。
【0030】このように搬送機構55は、ディスクラッ
ク11とピックアップユニット12のピックアップ12
aによる記録再生位置との間でディスクDを搬送する。
【0031】搬送機構55の駆動部56の表面部10a
側である図の左側には、ピックアップユニット12が筐
体部10内に挿入されて装着された場合に、ピックアッ
プユニット12がディスクDに対して記録・再生処理が
行える位置に位置決めされるようにするための位置決め
部材59が固定配置されている。位置決め部材59は、
上述したピックアップユニット12の表面部12bと反
対側の面、つまり筐体部10への挿入時に先端側となる
位置決め板材12e(図1参照)と面接触する位置決め
面部59aを有している。すなわち、位置決め板材12
eと位置決め面部59aが面接触することにより、それ
以上のピックアップユニット12の挿入移動が規制され
るとともに、両者が面接触する位置がピックアップユニ
ット12の装着位置となるようになっている。したがっ
て、ユーザは特に位置決めを意識することなく、ピック
アップユニット12が挿入できる位置まで押し込むよう
にすれば、ピックアップユニット12を筐体部10内の
所定の装着位置に位置決めすることができるようになっ
ている。また、位置決め板材12eには、表面部10a
側に突出する突部59bが設けられている。突部59b
は、ピックアップユニット12の位置決め板材12eに
形成された位置決め穴12fに対応する位置に形成され
ており、上記のように所定の装着位置にピックアップユ
ニット12が装着された場合に、位置決め穴12fに位
置決め部材59が挿通させられるようになっている。こ
のように位置決め穴12fに突部59bを挿通させてピ
ックアップユニット12を位置決めすることにより、装
着位置が上下左右に大きくずれてしまうことを抑制する
ことができる。
【0032】A−3.ディスクラック 次に、図7および図8を参照しながらディスクラック1
1について説明する。図7に示すように、ディスクラッ
ク11は、表面部11a(図2参照)と反対側である筐
体部10内に装着されたときの奥側、つまり搬送機構5
5側(図5参照)が開放した箱状の部材であり、当該開
放側からディスクD、もしくはディスクDを載置したト
レイを挿入して収容することができるようになってい
る。ここで、箱状のディスクラック11の内壁側面に
は、挿入されるディスクDもしくはディスクDを載置し
たトレイを案内する案内突起レール61が上下方向にわ
たって多数形成されており、これらの案内突起レール6
1上に1つのディスクDもしくはトレイが載置すること
により、ディスクラック11はディスクDを上下方向に
複数積層収容することができるようになっている。
【0033】また、ディスクラック11の側面部63に
は、上述した筐体部10への挿入方向にほぼ沿うように
溝64が形成されている。図8(a)、(b)に示すよ
うに、ディスクラック11の側面部63および側面部6
5の各々に形成される溝64および溝66の形状が異な
っている。ここで、図8(a)に示す側面部63はディ
スクラック11が筐体部10に装着された場合に、上記
レバー機構21やディスクラック押出機構40が設けら
れた側面部30側に位置する面であり、図8(b)に示
す側面部65は、筐体部10におけるその反対側の側面
側に位置する面である。
【0034】図8(b)に示すように、レバー機構21
やディスクラック押出機構40が設けられていない側に
位置する側面部65に形成される溝66は、幅がほとん
ど変化しないほぼ平行な溝であり、ディスクラック11
の筐体部10への挿入時および装着時には、当該溝66
内に上述した内壁側面50に形成される突起レール部5
1が摺動可能に嵌合されるようになっている。これによ
り、筐体部10内に挿入されるディスクラック11を正
確に所定の装着位置に案内することができるようになっ
ている。
【0035】一方、図8(a)に示す側面部63に形成
される溝64は、表面部11a側に幅が大きい部分64
aが形成されており、その中央側には幅が小さくなる部
分64bが形成されている。そして、表面部11aと反
対側である開放側にも幅の大きい部分64cが形成され
ている。ここで、このように幅が変化する溝64を形成
することにより、筐体部10からディスクラック11を
取り出すとき、もしくは筐体部10内にディスクラック
11を挿入する時に、上述したレバー機構21のピン部
材20cおよびディスクラック押出機構40のピン部材
41cと溝64との係合状態をディスクラック11の位
置に応じて変化させている。このように係合状態を変化
させることにより、ディスクラック11取り出し時にお
けるディスクラック11の過大なの飛び出しを抑制する
といった効果を得ることができるが、これについては後
述する。
【0036】A−4.ピックアップユニット 次に、図9を参照しながらピックアップユニット12に
ついて説明する。ピックアップユニット12は、表面部
12bと、ディスクDに対して記録・再生処理等を行う
ピックアップ12aと、ピックアップ12aや図示せぬ
制御回路基板等をその上面に保持する平板状のピックア
ップ保持部90と、ピックアップ保持部90上のピック
アップ12aよりも表面部12b側に配置される上記基
板を覆うように設けられる基板保護カバー部91と、ピ
ックアップ保持部90の奥側(図の右側)に立設される
位置決め板材12eとを備えている。ここで、上述した
ように位置決め板材12eには、当該ピックアップユニ
ット12を筐体部10内部で位置決めするための位置決
め穴12fが形成されている。
【0037】ピックアップ保持部90は、ピックアップ
ユニット12の挿入方向に延びる略矩形状の平板部材で
あり、その奥側(図の右側)にピックアップ12aを搭
載し、表面部12b側に制御回路基板を搭載している。
ここで、制御回路基板は箱状の基板保護カバー部91に
覆われており、これによりピックアップユニット12の
取り出し時や装着時に制御回路基板が損傷してしまうこ
とを抑制している。また、基板保護カバー部91は、デ
ィスクラック11およびピックアップユニット12が筐
体部10内に装着された場合に(図2参照)、ディスク
ラック11の底面と接するようなサイズで形成されてお
り、これにより両者の装着時にディスクラック11とピ
ックアップユニット12との間に隙間が生じないように
している。このように両者の間に隙間が生じないように
することで、ディスクラック11が装着された状態での
ピックアップユニット12の取り出しを規制することが
できるが、これについては後述する。
【0038】ピックアップ保持部90の両方の側部に
は、ピックアップユニット12の挿入時や装着時に上述
したレール溝52(図5および図6参照)に案内される
レール部90aが形成されており、レール部90aがレ
ール溝52に摺動可能に係合することにより、ユーザは
挿入方向を正確に合わせるといった細かな操作を意識せ
ずに、ある程度方向を合わせて挿入するといった簡単な
操作を行うだけで、挿入されるピックアップユニット1
2をほぼ水平方向に案内することができるようになって
いる。また、レール部90aの表面部12b側には、切
り欠き部90bが形成されている。切り欠き部90b
は、レール部90aの表面部12b側の部分を切り欠い
たものであり、この切り欠き部90bによって段差が形
成され、本実施形態では、この段差を利用してピックア
ップユニット12の取り出しを規制しているが、これに
ついては後述する。
【0039】表面部12bには、上記制御回路基板に電
源電力を供給するための電源端子や、各種制御信号等を
授受する信号入出力端子を備えた端子部93が設けられ
ており、ディスクチェンジャー装置100の使用時に
は、この端子部93に所定の電源供給線や信号線が接続
されることになる。
【0040】B.ディスクラックの取り外しおよび装着 次に、上記構成のディスクチェンジャー装置100にお
いて、ディスクラック11を筐体部10から取り出す場
合のユーザの操作およびこれに伴う動作、ならびに筐体
部10内の所定の位置にディスクラック11を装着する
場合のユーザの操作およびこれに伴う各部の動作につい
て説明する。
【0041】まず、ディスクラック11が筐体部10内
に装着されている場合に、ディスクラック11を取り出
す場合について説明する。ディスクラック11が筐体部
10内に装着されているときには、図10に示すような
力がディスクラック11に作用している。同図に示すよ
うに、ディスクラック11を筐体部10内に装着した状
態では、側面部63の部分64cにピン部材41cが係
合し、これによりコイルバネ42の付勢力によって、図
中左側である表面側にディスクラック11を移動させよ
うとする力が作用している。一方、側面部63の部分6
4aには、ピン部材20cが係合しており、これにより
上記コイルバネ42の付勢力に抗してディスクラック1
1を静止状態に維持している。このような静止状態がデ
ィスクラック11の筐体部10内における正常な装着位
置である。
【0042】このような装着位置からディスクラック1
1を取り出す場合には、ユーザは先端部20aを押下操
作することになる。すると、上述したようにレバー機構
21のレバー20が軸31を中心として回動させられ、
これに伴ってピン部材20cは挿通穴30cに沿って下
方側に移動させられる(図2および図3参照)。このよ
うに、ピン部材20cが下方側に移動させられると、図
11に示すように、部分64aとピン部材20cとの係
合状態が解除される。一方、部分64cとピン部材41
cとの係合状態は維持されているため、コイルバネ42
の付勢力によってディスクラック11が表面側に移動を
開始することになる。
【0043】そして、ユーザが先端部20aを押下した
状態のまま、上記コイルバネ42の付勢力により図11
に示す状態からさらに表面側にディスクラック11が移
動させられると、図12に示すように、部分64bとピ
ン部材20cとが係合状態となり、これによりディスク
ラック11を静止させている。すなわち、ユーザによっ
て先端部20aが押下されている間は、部分64bとピ
ン部材20cが係合する位置よりも表面側へのディスク
ラック11の移動が規制されるようになっている。ま
た、上述したピン部材41cは、挿通穴43cによっ
て、部分64bとピン部材20cとが係合する位置より
も表面側への移動が規制されている。すなわち、図12
に示すように部分64bと20cとの係合により静止さ
せられたディスクラック11にはコイルバネ42による
力は作用しないようになっている。
【0044】この後、ユーザが先端部20aから手を離
すと、レバー機構21のコイルバネ32の付勢力により
レバー20が回動させられ、これに伴ってピン部材20
cが挿通穴30cに沿って上方側に移動させられる。こ
れにより、図13に示すように、部分64bとピン部材
20cとの係合状態が解除される。この状態では、ディ
スクラック11の表面側11aの部分が筐体部10から
突出した状態で静止しているので、ユーザはディスクラ
ック11の表面部11a側の突出した部分を把持してデ
ィスクラック11を容易に取り出すことができる。
【0045】本実施形態では、上記のような部分64
a、部分64b、部分64cを有する溝64をディスク
ラック11の側面部63に形成するとともに、筐体部1
0側にピン部材20cおよびピン部材41cを備えたレ
バー機構21およびディスクラック押出機構40を設け
ることにより、上述したようなディスクラック11の取
り出し動作を可能としている。
【0046】すなわち、先端部20aを押下操作するこ
とにより、ディスクラック押出機構40のコイルバネ4
2の力を利用してディスクラック11をある程度表面側
に移動させた後、部分64bとピン部材20cとの係合
により一旦ディスクラック11を停止させている。そし
て、ユーザが先端部20aから手を離した後、ディスク
ラック11の筐体部10から突出した部分をユーザが把
持して取り出せるようにしている。このようにすること
で、次のような効果が得られる。従来のディスクラック
取り出し機構としても、レバー等の押下操作に応じてバ
ネ等の付勢力を利用してディスクラックを押し出す機構
は用いられていた。しかしながら、従来の機構では押し
出し機構のみが搭載されていたため、ディスクラックの
ディスク収容枚数が少ないといった質量が軽い時には、
上記バネの力によってディスクラックが飛び出してしま
い、ディスクラック11が損傷したりすることがあっ
た。一方、上記のような飛び出しを防止するために、押
し出すためのバネのバネ力を弱めると、多数のディスク
を収容した質量が重い時にディスクラックが押し出せな
いといった問題が生じてしまう。これに対し、本実施形
態のようにピン部材20cの押下操作でディスクラック
11をある程度まで移動させるとともに、ピン部材20
cの操作が解除されない時にはディスクラック11の移
動を規制することにより、上述したようなディスクラッ
クの飛び出しといった問題を防止することができる。ま
た、ピン部材20cが押下されている間は、ディスクラ
ック11の過大な移動、つまり飛び出しを規制すること
ができるので、ディスクラック11を押し出す力を発生
するコイルバネ42のバネ力を弱める必要がなく、ディ
スクラック11に多数のディスクDを収容している場合
にも、ディスクラック11を押し出すことができる。
【0047】また、本実施形態では、ディスクラック1
1が飛び出してしまうといったことを防止するととも
に、ディスクラック11を確実に取り出し易い位置まで
押し出すことができる構造として、電子制御等は用いず
に、レバー機構21やディスクラック押出機構40とい
った機械的な構造を採用している。したがって、電力供
給回路や制御回路等が不要であり、構成が簡易である。
【0048】次に、ディスクラック11を筐体部10内
に装着する場合には、上述したディスクラック11側の
溝64および側面部65と、筐体部10側の突起レール
部51とが係合するようにディスクラック11を挿入す
る。この際、ピン部材41cと部分64cとが係合して
コイルバネ42の付勢力による押出力を受けることにな
るが、ユーザがこれに抗してディスクラック11を挿入
方向へ移動させる。そして、所定の装着位置までディス
クラック11を挿入すると、図10に示すように、ピン
部材20cと部分64aとが係合状態となり、ディスク
ラック11が静止状態となる。このような状態となるま
でユーザがディスクラック11を単純に挿入するといっ
た操作により、ディスクラック11を所定の装着位置に
装着することができる。
【0049】C.ピックアップユニットの取り外しおよ
び装着 次に、ピックアップユニット12が筐体部10内に装着
されている場合に、ピックアップユニット12を取り出
す場合について説明する。本実施形態では、ディスクラ
ック11を取り外した状態においてのみ、ピックアップ
ユニット12を取り外すことができるようになってお
り、上述したような操作によりディスクラック11を取
り外した後に、ピックアップユニット12の取り外しを
行う場合について説明する。
【0050】ピックアップユニット12を筐体部10か
ら取り外す場合には、まず、ネジ12dを外すことによ
り、筐体部10とピックアップユニット12とのネジ止
めによる取付状態を解除する。本実施形態では、ネジ1
2dによるネジ止め以外でのピックアップユニット12
の取付固定は行っていないため、このようにネジ12d
を取り外した後、ユーザは表面部12b近傍を把持して
ピックアップユニット12を手前側に引き出すことにな
る。
【0051】ここで、ユーザによってピックアップユニ
ット12がほぼ水平に引き出された場合には、図14
(a)に示すように、その引き出し操作直後にレール部
90aの切り欠き部90bにより形成される段差(図9
参照)と、筐体部10側の内壁側面50に形成された突
起部53(図5および図6参照)が当接するようになっ
ている。すなわち、ピックアップユニット12を、その
まま水平に引き出すことができないようになっており、
図14(b)に示すように、ユーザは表面部12b近傍
を若干上方側に移動させて、上記切り欠き部90bによ
り形成される段差と突起部53とが当接しないように
し、この状態でピックアップユニット12を手前側に引
き出す。ここで、ディスクラック11が筐体部10に装
着されている場合には、ピックアップユニット12の基
板保護カバー部91とディスクラック11の底面部が接
触する位置にあるため、ピックアップユニット12を上
方側に移動させることができない。すなわち、ディスク
ラック11が装着されている状態では、ピックアップユ
ニット12を引き出すことができないようにしている。
これは、ピックアップユニット12がピックアップ12
aや制御回路基板等の精密な電子部品を搭載したもので
あることを考慮したものであり、上記のようにディスク
ラック11装着時のピックアップユニット12の引き出
しを禁止することにより、ピックアップユニット12に
搭載される精密な電子部品がピックアップユニット12
の引き出し操作時にディスクラック11等に衝突して損
傷してしまうことを抑制している。
【0052】一方、ディスクラック11を取り外した状
態では、図14(b)に示すように、ピックアップユニ
ット12を上方側に移動させることができるので、突起
部53と切り欠き部90bにより形成される段差とが当
接しない位置までピックアップユニット12を上方側に
移動させた後、ピックアップユニット12を手前側に引
き出すことにより、ピックアップユニット12を筐体部
10から取り外すことができるようになっている。
【0053】このように本実施形態では、ピックアップ
ユニット12を容易な操作で取り外すことができるの
で、次のような効果が得られる。ピックアップユニット
12は、上述したように精密な電子部品を搭載したもの
であるため、メンテナンスや故障による部品交換、もし
くはピックアップ12aや制御回路基板を全て交換する
等の作業が行われることが多い。特に、ディスクチェン
ジャー装置100が業務用で使用される場合(例えば、
店舗等に設置されるカラオケ装置に搭載されるディスク
チェンジャー装置などがある)、ピックアップ12aの
使用頻度が高く、上述したようなメンテナンスの回数を
多くする必要があり、また故障発生による交換の可能性
も高くなる。従来のディスクチェンジャー装置では、ピ
ックアップユニットは筐体に固定されており、また、着
脱作業が必然的に要求されるディスクラックを表面側に
配置するといった構造上の理由により、ピックアップユ
ニットの固定位置は筐体内部の奥側であることが一般的
であった。このため、メンテナンスや交換を行う際の、
ピックアップユニットの取り外し作業が煩雑であるとい
った問題があった。これに対し、本実施形態に係るディ
スクチェンジャー装置100は、ピックアップユニット
12を容易に取り外せることを考慮して設計されたもの
であり、上記のようにピックアップユニット12dを外
した後、ユーザが容易に取り外すことができるようにな
っている。したがって、メンテナンスや交換作業等が簡
易となる。
【0054】次に、ピックアップユニット12を筐体部
10内の所定の装着位置に装着する場合の操作およびこ
れに伴うディスクチェンジャー装置100各部の動作に
ついて説明する。この場合、ユーザはピックアップユニ
ット12の位置決め板材12eを先頭にして筐体部10
の開口部10cにピックアップユニット12を挿入す
る。この際、上述した突起部53と切り欠き部90bに
より形成される段差との当接を回避するために、突起部
53と切り欠き部90bとが当接しない程度にピックア
ップユニット12を持ち上げたまま、ピックアップユニ
ット12を筐体部10の奥側に挿入する。つまり、図1
4(b)に示す取り出し時と逆の操作を行う。
【0055】このようにピックアップユニット12を挿
入すると、図15に示すように、位置決め板材12eと
筐体部10側の位置決め面部59aとが面接触すること
により、これ以上の挿入方向への移動が規制される。こ
のように位置決め面部59aと位置決め板材12eとが
接触することにより、ピックアップユニット12は、挿
入方向において正確な装着位置に位置決めされる。ま
た、このように位置決め面部59aと位置決め板材12
eとが面接触する位置までピックアップユニット12を
挿入すると、位置決め穴12f内に突部59bが挿通さ
せられ、これにより、ピックアップユニット12は、上
下左右方向において正確な装着位置に位置決めされる。
したがって、ユーザは特に装着位置に装着するために細
かな挿入方向の調整といった作業を行うことなく、挿入
方向に単に押し込むといった簡易な操作でピックアップ
ユニット12を正確な装着位置に挿入することができ
る。このようにピックアップユニット12を正確な装着
位置まで挿入した後、ネジ12dにより筐体部10とピ
ックアップユニット12を取付固定することで、ピック
アップユニット12の装着作業が完了する。
【0056】本実施形態では、ピックアップユニット1
2を筐体部10から容易に取り外すことができ、またピ
ックアップユニット12を容易に筐体部10内の所定の
位置に装着することができる。したがって、上述したよ
うなピックアップユニット12のメンテナンス作業や交
換作業が簡易となる。
【0057】D.変形例 なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるもので
はなく、以下に例示するような種々の変形が可能であ
る。
【0058】(1)上述した実施形態においては、ピッ
クアップユニット12を、ディスクラック11と同様に
筐体部10の表面部10a側から取り出せるような構成
とすることにより、取り外しの際の作業性を向上させて
いたが、これに限らず、ディスクラック11を着脱する
ための開口部10cとは別に、ピックアップユニット1
2を着脱するための開口部を筐体部10に設け(例え
ば、側面や底面等)、この開口部から着脱できるような
構成としてもよい。この場合、ピックアップユニット1
2を着脱するための開口部として開閉式のものを採用
し、ディスクチェンジャー装置100の使用時には当該
開口部を閉じ、ピックアップユニット12を着脱する際
に開放するといった構成であってもよい。
【0059】(2)また、上述した実施形態において
は、ディスクラック11がディスクDを上下方向に積層
し、キャリア部58が上下方向に移動してディスクDを
取り出すといった構造のディスクチェンジャー装置10
0に本発明を適用した場合について説明したが、ディス
クDの積層方向は上下方向に限らず、水平方向等であっ
てもよい。
【0060】(3)また、上述した実施形態において
は、本発明を、上記のようなレバー機構21やレバー部
材41を備えたディスクチェンジャー装置に適用した場
合について説明したが、記録・再生等の処理を行うピッ
クアップユニット12やディスクDを搬送する搬送機構
55を搭載していないディスク保持装置に適用すること
も可能である。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ディスクの収容枚数に関わらず、ディスク収容部の過大
な飛び出しを招くことなく、ユーザによるディスク収容
部の取り出し操作を簡易とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るディスクチェンジ
ャー装置の主要部の外観構成を示す斜視図である。
【図2】 ディスクラックおよびピックアップユニット
を装着した状態の前記ディスクチェンジャー装置の主要
部の外観構成を示す斜視図である。
【図3】 前記ディスクチェンジャー装置の筐体部を示
す側面図である。
【図4】 前記ディスクチェンジャー装置の構成要素で
あるレバー機構近傍を示す斜視図である。
【図5】 前記ディスクチェンジャー装置の主要部を示
す側断面図である。
【図6】 前記筐体部の内部構造を示す斜視図である。
【図7】 前記ディスクラックの外観を示す斜視図であ
る。
【図8】 (a)は前記ディスクラックの一方の側面を
示す図であり、(b)は他方の側面を示す図である。
【図9】 前記ピックアップユニットの外観を示す斜視
図である。
【図10】 前記ディスクラックが前記筐体部に装着さ
れた状態で、前記ディスクラックに作用する力を説明す
るための図である。
【図11】 前記ディスクラックを前記筐体部から取り
外すときに、前記ディスクラックに作用する力を説明す
るための図である。
【図12】 前記ディスクラックを前記筐体部から取り
外すときに、前記ディスクラックに作用する力を説明す
るための図である。
【図13】 前記ディスクラックを前記筐体部から取り
外すときに、前記ディスクラックに作用する力を説明す
るための図である。
【図14】 前記ピックアップユニットを前記筐体部か
ら取り外すための方法を説明するための図である。
【図15】 前記ピックアップユニットを前記筐体部に
装着するときの様子を示す斜視図である。
【符号の説明】
10……筐体部、10a……表面部、10c……開口
部、10d……ネジ穴、11……ディスクラック、12
……ピックアップユニット、12a……ピックアップ、
12c……ネジ穴、12d……ネジ、12e……位置決
め板材、12f……位置決め穴、20……レバー、21
……レバー機構、20c……ピン部材、32……コイル
バネ、40……ディスクラック押出機構、41……レバ
ー部材、41c……ピン部材、42……コイルバネ、5
5……搬送機構、59……位置決め部材、59a……位
置決め面部、59b……突部、63……側面部、64…
…溝、D……ディスク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 久伸 静岡県浜松市中沢町10番1号 ヤマハ株式 会社内 Fターム(参考) 5D072 AB22 AB27 BH15 BH20 EB02 EB04 EB09 EB15 EB18

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体部と、 複数のディスクを収容することが可能であり、当該筐体
    部内部における所定の装着位置に、着脱自在に装着され
    るディスク収容部と、 ユーザからの指示に応じて、前記所定の装着位置に装着
    されている前記ディスク収容部に対して、前記筐体部の
    外側へ移動させるための力を付与して前記ディスク収容
    部を前記筐体部の外側へ押し出す押出手段と、 前記押出手段によって前記所定の装着位置から移動させ
    られた前記ディスク収容部を、前記筐体部の外部にその
    一部が突出した位置で停止させる停止手段とを具備する
    ことを特徴とするディスク保持装置。
  2. 【請求項2】 操作位置と、非操作位置との間を移動可
    能に設けられる部材であって、ユーザの操作によって前
    記操作位置に移動させられた場合に、前記押出手段によ
    る前記ディスク収容部の押し出しを開始させる操作部材
    をさらに具備し、 前記停止手段は、前記操作部材が前記操作位置にある場
    合に、前記ディスク収容部を停止させることを特徴とす
    る請求項1に記載のディスク保持装置。
  3. 【請求項3】 前記停止手段は、前記操作部材の移動に
    伴って移動する部材であって、当該操作部材が前記操作
    位置にあり、かつ前記ディスク収容部が前記一部が突出
    した位置にある場合に、前記ディスク収容部に係合して
    前記ディスク収容部の動作を停止させる係合部材を有し
    ていることを特徴とする請求項1または2に記載のディ
    スク保持装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載のデ
    ィスク保持装置と、 前記ディスク保持装置に収容されたディスクを取り出し
    て所定の位置に配置するディスク搬送部と、 前記所定の位置に配置されたディスクに対して書込、読
    取または両者の処理を実行するデータ処理ユニットとを
    具備することを特徴とするディスクチェンジャー装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010198710A (ja) * 2009-02-27 2010-09-09 Panasonic Corp 光ディスク装置

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JP2010198710A (ja) * 2009-02-27 2010-09-09 Panasonic Corp 光ディスク装置

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