JP2002092303A - 個人情報の管理システムおよび利用プログラム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 名刺を媒介とした情報を有効利用するための
システムを提供する。 【解決手段】 複数の会員について識別コードおよびそ
れぞれの会員に関する情報を格納する会員データベース
と、前記会員データベースに接続されたウェブサーバ
と、を備え、前記識別コードおよび前記ウェブサーバの
ＵＲＬが該識別コードに対応する会員の名刺に印刷され
ており、前記ウェブサーバは、インターネットを介する
ユーザからのアクセスに応じて、前記識別コードの入力
フィールドを有するＨＴＭＬ文書をユーザに送信し、ユ
ーザからの前記識別コードの送信に応答して該識別コー
ドをキーとして前記データベースを検索して該識別コー
ドに対応する会員の情報を取り出し、該情報をユーザに
送信するよう構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、インターネット
を利用した情報管理システムに関し、より具体的には名
刺を媒介とした情報の管理システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】ビジネスおよび一般の社会生活において
パーソナル・コンピュータ、情報端末装置、携帯電話な
どを利用して個人間で電子的に通信を行うことが普及し
てきている。また、個人の住所、勤務先、電話番号、E
メールアドレスなどを効果的に人に伝える手段として名
刺が幅広く利用されている。業種によっては一日に何枚
もの名刺を交換し、年間を通じると一人で数百から千を
超える名刺を配布し、また、同様の数の名刺を受け取る
ことがある。このような名刺から得られるデータを含
め、多数の関係者に関するデータをそれぞれの個人が管
理するための手段として、住所録、アルバム式の名刺ホ
ールダなどがあるが、更新などの整理が煩雑であり、ま
た電子的に検索することができないという欠点がある。

【０００３】検索機能を利用するためには、名刺情報を
電子ファイルに変換してデータベース化する必要があ
る。そのための装置として、ＯＣＲ機能を利用して名刺
を読みとって電子化し、データベースに格納することが
提案されているが、名刺には小さい文字が使われるため
文字の読み誤りを生じるなど欠点が多い。また、このよ
うな場合データベースが単なるアドレス帳の域を出な
い。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】このように、多数の人
の個人情報を一元的に整理し、利用することができるシ
ステムおよびプログラムに対する必要性が存在する。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明は、一面におい
て、複数の会員について識別コードおよびそれぞれの会
員に関する情報を格納する会員データベースと、前記会
員データベースに接続されたウェブサーバと、を備え、
前記ウェブサーバは、インターネットを介するユーザか
らのアクセスに応じて、前記識別コードの入力フィール
ドを有するＨＴＭＬ文書をユーザに送信し、ユーザから
の前記識別コードの送信に応答して該識別コードをキー
として前記データベースを検索して該識別コードに対応
する会員の情報を取り出し、該情報をユーザに送信する
システムを提供する。

【０００６】この発明によると、名刺に印刷された識別
コードおよびＵＲＬに基づいてユーザが会員に関する情
報を自己のパーソナル・コンピュータ、携帯電話、携帯
情報端末などにダウンロードすることができるので、格
別な入力作業を要することなく会員に関する情報の電子
ファイルを得ることができる。

【０００７】また、この発明によるシステムは、一面に
よると、ウェブサーバが、それぞれのユーザが前記会員
の情報を管理するために使うことのできるデータベース
・プログラムを備えており、ユーザからのアクセスに応
じて該データベース・プログラムのダウンロードを要求
するためのボタンまたは入力フィールドを備えるＨＴＭ
Ｌ文書をユーザに送信し、ユーザから該要求が送信され
ることに応答して前記データベース・プログラムをユー
ザに送信するよう構成されている。

【０００８】さらにこの発明によるシステムは、他の側
面によると、ウェブサーバが、名刺作成データベースを
備えており、ユーザからのアクセスに応じて名刺作成用
のテンプレートおよび入力フィールドを有する画面のＨ
ＴＭＬ文書をユーザに送信し、ユーザからの入力に応じ
て名刺印刷の注文を受け付けるよう構成されている。

【０００９】さらにこの発明によるシステムは、一面に
よると、ウェブサーバは、それぞれの会員について該会
員に関する情報をダウンロードしたユーザのメールアド
レスを記録する記録手段を備えており、ウェブサーバ
は、会員のデータに変更があったときは、会員の情報を
ダウンロードしたユーザにこの変更をメール送信するよ
う構成されている。

【００１０】この発明は、一面において、複数の会員に
ついて識別コードおよびそれぞれの会員に関する情報を
格納する会員データベース、および会員データベースに
接続されたウェブサーバを備え、ウェブサーバは、イン
ターネットを介してのユーザ・アクセスに応じて、会員
データベースを検索して会員の情報を取り出しユーザに
送信するよう構成されているシステムとの関連で使用す
るに適したプログラムであって、ウェブサーバからダウ
ンロードした会員の情報を住所録に格納する機能と、コ
ンピュータのスクリーンにハガキその他のカードのメッ
セージ記入面を作成するためのテキスト・ブロックおよ
び画像を貼りつけるためのピクチャ・ブロックを有する
入力画面を表示する機能と、前記住所録のデータに基づ
いてハガキの宛先を設定する機能と、を有するプログラ
ムを提供する。

【００１１】この発明の一実施形態では、このプログラ
ムは、ユーザ・リクエストに応じてウェブサーバからユ
ーザに送信され、ＣＳＶ形式の名前、住所データをイン
ポートし、またはエクスポートすることができるよう構
成されている。

【００１２】また、もう一つの実施形態では、このプロ
グラムは、送信ボタンをクリックすることによりハガキ
その他のカードを表面、裏面を左右または上下に配置す
るHTMLファイルの形で、電子メールで宛先に送信する機
能を有している。

【００１３】また、もう一つの実施形態では、請求項１
に記載のシステムは、複数回に送信された同一識別コー
ドの会員情報の変更履歴をデータベース化して記憶し、
識別コードをキーとして、検索する管理する機能を有し
ている。

【００１４】また、もう一つの実施形態では、請求項１
に記載のシステムは、ユーザの要求に応じて、データベ
ースに保管する会員情報を引出し、HTMLファイルの形
で、特定のレイアウトをもってブラウザで表示する機能
を有している。

【００１５】

【発明の実施の形態】次に図面を参照してこの発明の実
施の形態を説明する。図１は、この発明による情報管理
システムの全体的な構成を示すブロック図である。ウェ
ブサーバ13は、インターネット10を介して任意のパーソ
ナル・コンピュータ、インターネット対応の携帯電話、
携帯情報端末に接続される。会員Ａは、インターネット
・プロバイダとの接続設定を行ったパーソナル・コンピ
ュータ11A上でブラウザを起動し、ウェブサーバ13のＵ
ＲＬアドレスを入力することにより、ウェブサーバ13に
接続することができる。ブラウザは、インターネット通
信を行うためのプログラムで、典型的にはマイクロソフ
ト社のインターネット・エキスプロアラ、ネットスケー
プ社のネットナビゲータがある。

【００１６】ウェブサーバ13は、通信制御部13A、会員
のデータ（ネーム・データ）をデータベース15Aに登録
する機能を実行するＮＤ（ネーム・データ）登録部13
B、会員のデータをユーザに配信するＮＤ配信部13C、お
よび会員からの要求に応じて名刺を作成するオンライン
名刺作成部13Eを備えている。ハードウェア的には、ウ
ェブサーバ13は、汎用コンピュータ・システムであり、
ＮＤ登録部13B、ＮＤ配信部13C、オンライン名刺作成部
13Eは、プログラムで実現される。通信制御部13Aは、イ
ンターネット10を介しての通信を制御する機能を有し、
ＨＴＴＰプロトコルによる通信ユニットおよび通信に使
用するＨＴＭＬ文書を作成し、ユーザからの送信に対応
するＣＧＩ（Common Gateway Interface）プログラムを
備えている。ＣＧＩプログラムは、典型的にはJavaスク
リプトで記述され、Ｃ言語その他の言語で記述すること
もできる。

【００１７】ネーム・データのデータベース15A、追跡
テーブル15B、および名刺作成データベース15Cは、この
実施例ではオラクル社のデータベース・プログラムで構
成されている。

【００１８】この明細書では、このシステムにデータを
登録し、このシステムのＩＤを所有する利用者を会員と
呼び、このシステムからデータをダウンロードして利用
する利用者をユーザと呼ぶ。したがって、多くの場合、
会員はこのシステムのユーザでもある。

【００１９】図２は、任意のパーソナル・コンピュータ
11Aからブラウザを起動してこの発明の情報管理システ
ムのホームページにアクセスしたときにブラウザに表示
されるトップ・ページの画面の例をブロック図的に示し
ている。

【００２０】このトップ・ページは、ＨＴＭＬ文書で形
成されており、バナー広告21は、インラインイメージ機
能を使ってＨＴＭＬ文書にバナー広告のイメージ・ファ
イルのＵＲＬが埋め込まれている。HTML文書は基本的に
テキスト文書であり、トップ・ページに含まれる図形お
よびイメージは、インラインイメージ機能としてアンカ
ータグを使用してHTML文書にテキスト形式で記述されて
いる。

【００２１】パーソナル・コンピュータ11AがＨＴＭＬ
文書を受け取ると、ブラウザがＨＴＭＬ文書を実行し、
GETコマンドをウェブサーバ13に送り、この埋め込まれ
ているＵＲＬに位置するイメージ・ファイルの転送をリ
クエストする。ウェブサーバ13のＣＧＩプログラムがこ
のリクエストに応答し、ウェブサーバ13の記憶装置から
要求されたＵＲＬにあるイメージ・ファイルを取り出
し、要求元のパーソナル・コンピュータ11AにMIMEファ
イルとして送信する。パーソナル・コンピュータ11Aの
ブラウザがこのMIMEファイルの受信に応答してイメージ
・ファイルをHTML文書で指定された箇所に表示する。こ
うしてバナー広告21がブラウザに表示される。その他の
図形およびイメージについても同様のプロセスを経てブ
ラウザに表示される。

【００２２】図２に示すトップ・ページには、会員ペー
ジにログインするための入力部分22、ユーザがネーム・
データをダウンロードするための入力部分23、ユーザが
ネーム・データを活用するための名刺管理プログラムを
ダウンロードするためのボタン25、ユーザが会員登録す
るための登録ページにハイパーリンクしたボタン26、お
よびユーザがネーム・データを検索するための入力部分
27が備えられている。

【００２３】このようにブラウザから文字を入力するこ
とができるページは、フォームと呼ばれ、フォームのHT
ML文書は、典型的にはJavaスクリプトで記述される。こ
のようなHTML文書およびこれに対応するＣＧＩプログラ
ムは、ブラウザ上に表示される画面をデザインし、ソフ
トウェア・ハウスに業務委託することにより作成するこ
とができる。したがって、この明細書では、ブラウザ上
の画面だけを示し、HTML文書およびＣＧＩプログラムの
例示は省略する。

【００２４】会員の登録 会員としてこの実施例の情報管理システムに登録を希望
する人は、図２に示すこのシステムのホームページから
ボタン26をクリックして、会員登録用のページに入る。
会員登録用のページは、入会希望者について会員基本情
報を記入するよう構成されている。

【００２５】会員基本情報が入力され、ウェブサーバ13
に送信されると、ネーム・データ登録部13Bが書式的な
チェックを行い、エラーがなければ会員ＩＤを発行し、
パーソナル・コンピュータ11Aに返送する。一実施例で
は、この会員ＩＤは、入会申し込みを受け付けた後に、
電子メールにより申込者に通知される。一実施例では、
会員ＩＤと同時に臨時のパスワードが会員に通知され、
会員は、この会員ＩＤおよび臨時パスワードを使って会
員ページにログオンし、パスワードを変更することがで
きる。

【００２６】会員は、会員ページにおいて自己のネーム
・データを入力し、ウェブ・サーバに送信すると、ウェ
ブ・サーバがそのネーム・データに対するネーム・デー
タＩＤ(ND_ID)を発行し、会員に通知する。会員は、複
数種類のネーム・データを登録し、複数のND_IDを取得
することができる。たとえば、業務用の名刺に関連する
ネーム・データと、私用の名刺に関連するネーム・デー
タを登録し、別々のND_IDを取得することができる。

【００２７】このような個別の入会手続きに加えて、企
業などの大口の利用者は、従業員の名刺データを一括し
てこのシステムの登録することができる。具体的には、
システムの管理用パーソナル・コンピュータから多数の
従業員についてのデータをデータベースに入力すること
ができる。また、企業から従業員の名刺データを電子フ
ァイルで提供してもらい、この電子ファイルをデータベ
ースにインポート（移植）することができる。

【００２８】一旦登録したデータの変更を希望する会員
は、会員ページへのログオン部22から会員ページにログ
インし、会員データの変更ページに入るためのボタンを
押すと、ブラウザにデータを変更するための入力画面が
表示される。この画面には、現在登録されているデータ
が表示され、表示フィールドは書き込み可能なフィール
ドとして形成されているので、表示されたデータに上書
きすることにより、データを訂正することができる。

【００２９】会員データベース こうして入会手続きが完了した会員のデータは、会員デ
ータベース15Aに格納される。会員データベース15Aで
は、ND_IDにつき１つのレコードが作成され、１つのレ
コードには、次の表に示すフィールドがある。

【００３０】

【表１】・氏名 ・ND_ID ・自宅住所 ・自宅電話番号 ・自宅ファクス番号 ・勤務先 ・勤務先住所 ・勤務先電話番号 ・勤務先ファックス番号 ・ｅメールアドレス ・ＵＲＬ ・趣味 ・所属するクラブその他の団体 ・画像 ・音声 ・テキストコメント ・家族情報 ・公開レベル

【００３１】ND_IDの名刺表示 会員は、自己の名刺にウェブサーバ13のＵＲＬおよび自
己のND_IDを表示することができる。図３は、後に説明
するオンライン名刺作成で使用するテンプレートを示す
が、このテンプレートの右下にウェブサーバ13のＵＲＬ
が表示されている。図３の45dの位置にND_IDが印刷され
る。

【００３２】ネーム・データのダウンロードまたは表示 会員から名刺を受け取った人は、名刺に表示されている
ホームページにアクセスし、その会員に関するデータを
自己のパーソナル・コンピュータまたはインターネット
対応の携帯電話にダウンロードまたは表示することがで
きる。

【００３３】図２に示すトップ・ページを参照すると、
ユーザは、区分23のＩＤフィールドにその情報をダウン
ロードまたは表示したい会員のND_IDを入力し、メール
・アドレス・フィールドおよび氏名フィールドに自己の
メール・アドレスおよび氏名を入力し、氏名フィールド
に下に位置する「ダウンロード」または「表示」の文字
をクリックしてダウンロードまたは表示を選択し、その
下のＧＯボタンをクリックする。ウェブサーバ13のネー
ム・データ配信部13Cがこれに応答し、ユーザから送信
されたND_IDをキーとして会員データベース15Aを検索
し、該当する会員のデータを取りだし、「ダウンロー
ド」が指定されたときは、ＨＴＴＰプロトコルによりネ
ーム・データのファイルがユーザに送信される。「表
示」が指定されているときは、HTML文書でネーム・デー
タがブラウザに送信され、ブラウザ上に表示される。

【００３４】このような会員のデータをダウンロードす
るに先立ち、ユーザはこのシステムのホームページのト
ップページ（図２）のボタン25をクリックすることによ
り、会員のデータを活用するためのプログラムをダウン
ロードすることができる。プログラムは、ホームページ
からダウンロードしたデータを電子アドレス帳の形態で
活用するためのものである。

【００３５】ユーザは、このようなホームページからダ
ウンロードされるプログラムに替えて、たとえばマイク
ロソフト社のエクセル・プログラムのような表計算プロ
グラムまたは同社のアクセスのようなデータベース・プ
ログラムに受信したデータをインポートして利用するこ
ともできる。

【００３６】ユーザが、トップページ（図２）の検索フ
ィールド27に検索キーワードを入力しＧＯボタンをクリ
ックすると、ウェブサーバ13のネーム・データ配信部13
Cがこれに応答し、ユーザから送信されたキーワードを
検索キーとして会員データベース15Aを検索し、該当す
るデータをユーザに送信する。送信されたデータは、ユ
ーザのブラウザに表示される。表示されているデータの
ダウンロードを希望するときは、ユーザは、ブラウザの
メニューからダウンロードを選択し、ダウンロード先の
フォルダを指定することにより、このデータをダウンロ
ードすることができる。

【００３７】追跡テーブル ユーザは、会員のデータをダウンロードする際、トップ
・ページの区分23でND_IDの隣に配置されている追跡ボ
ックスをクリックしてデータの追跡を選択することがで
きる。この場合、ネーム・データ配信部13Cは、追跡対
象とされた会員と追跡情報を希望するユーザとの対応を
記録する追跡テーブル15Bにこのユーザのｅメールアド
レスおよび氏名を記録する。このテーブル15Bは、たと
えば次の表に示すような形をとる。

【００３８】

【表２】 会員ＩＤ ND_ID 追跡希望ユーザ氏名 メールアドレス jnd00321 we1234 ＸＸＸＸＸＸ xxxxxxxxxxx ＹＹＹＹＹＹ yyyyyyyyyyy wr4567 ＺＺＺＺＺＺ zzzzzzzzzzz jnd00345 ty0987 ＡＡＡＡＡＡ aaaaaaaaaaa

【００３９】前述したプロセスによって、会員が自己の
データを変更すると、ネームデータ登録部13Bがこれに
応答して、この会員のND_IDが追跡テーブル15Bにあるか
どうかをチェックし、あるときは、このテーブルに記録
されているメールアドレスにこの会員の変更されたデー
タを送信する。一実施例では、この変更データの送信
は、その会員について公開が許可されているすべてのデ
ータを含むファイルをメールの添付ファイルとして送信
する形態で実行される。このファイルを受信したユーザ
は、このファイルで古いファイルを上書き、すなわち差
し替えする。

【００４０】会員は、図２の会員ページへのログオン区
分22から会員ページに入り、メニューから追跡テーブル
を選択することにより、自己の追跡テーブルを閲覧する
ことができる。追跡テーブルに好ましくない追跡者が含
まれている場合は、そのような追跡者を削除することが
できる。

【００４１】オンライン名刺印刷 会員は、ホームページのトップページ（図２）から、会
員ページにログインし、会員ページからオンライン名刺
印刷のページに入ることができる。図３は、オンライン
名刺印刷のプロセスの流れを示すフローチャートであ
る。オンライン名刺印刷のページに入ると、まず印刷価
格のメニューが表示される（301）。名刺用紙のグレー
ド、カラー印刷か白黒印刷か、および印刷枚数によって
複数の価格が用意されている。ユーザがその中から希望
するものを選択してクリックする。たとえば、価格メニ
ューは、次の表に示すような形態をとる。

【００４２】

【表３】

【００４３】ブラウザに表示される価格表に示される価
格は、テンプレート選択画面にリンクされている。ユー
ザがこの表の中から一つを選択してクリックすると、そ
の情報がウェブサーバに送信されて、ユーザが選択した
内容がオンライン名刺作成プログラム部13E（図１）に
記憶される（303）。ウェブサーバは、これに応答して
インターネットを介してテンプレート選択画面をこのユ
ーザに送信する（305）。

【００４４】図４は、このテンプレート選択画面の一例
を示す。テンプレートにはこのシステムが用意したシス
テムテンプレートと、ユーザが予めテンプレート作成画
面を用いて作成してシステムに登録したユーザテンプレ
ートの２種類がある。システムテンプレートのボタンを
クリックすると、システムが用意した複数のテンプレー
トがスクリーンに表示される。テンプレートは、名前、
勤務先、住所、顔写真などのアイテムの配置を変えたも
のが１０から２０用意されており、画面をスクロールさ
せることによってスクリーンに表示させることができ
る。こうして希望するレイアウトのテンプレートを決定
し、そのテンプレートをクリックすると（307）、決定
情報がインターネットを介してオンライン名刺作成プロ
グラム部13Eに送られ、名刺作成プログラム部13Eは、こ
れに応じて名刺入力フォームをユーザに送信する（30
9）。

【００４５】この名刺入力フォームは、次の表に示すよ
うな項目の入力フィールドを備えている。My IDの入力
フィールドに自己のネームデータＩＤであるND_IDを入
力して送信ボタンをクリックすると、この情報が名刺作
成プログラム部13Eに送信され、名刺作成プログラム部1
3Eは、これに応じてデータベースを検索してこの識別コ
ードに関連するデータを名刺入力フォームの対応するフ
ィールドにはめ込んでユーザに送信する。したがって、
ブラウザには、表４の項目に自己のデータがはめ込まれ
た画面が表示される。ユーザは、この画面上で入力フィ
ールドに上書きすることによって、名刺に印刷すべき項
目の表現を変更することができる(311)。

【００４６】このシステムに会員登録していないユーザ
は、この入力フォームの各フィールドにワープロで入力
することにより、名刺に印刷すべき項目の表現を設定す
ることができる。

【００４７】

【表４】

【００４８】こうして名刺印刷に必要な項目の入力を終
えて入力フォームの下方に備えられているプレビューボ
タンをクリックすると、印刷されるべき名刺そのものの
イメージが表示される（312）。内容とレイアウト等に
修正すべき点があるなら作成画面に戻って修正し、修正
すべき点がなければ送信ボタンをクリックする。これに
応じて、その情報がウェブサーバ13に送られ、名刺作成
部13Eがこれに応じて発注者および名刺の納品先の情報
を入力するためのフォームをユーザに送信する（315、3
17）。このフォームは、基本的には表４に示した入力フ
ィールドと類似の入力フィールドを備えており、発注者
の情報および名刺の納品先を入力することができるよう
構成されている。企業が社員の名刺の印刷を注文する場
合、発注者は、企業であり、納付先は、その企業の総務
部門または社員が所属する部門になる。納品先が発注者
と同じであるときは、発注者と同じと表されるボタンを
クリックすることにより、納品先フィールドの入力を省
略することができる（317）。

【００４９】これらの項目を入力して入力フォームに備
えられている送信ボタンをクリックすると、入力された
情報がウェブサーバ13に送信され、オンライン名刺作成
プログラム部13Eがこれに応答して、入力された項目を
整えて表示する確認画面をユーザに送信する（319）。
ユーザがこの確認画面で確認し、確認画面に含まれる確
認ボタンをクリックすると、そのイベントがウェブサー
バ13に送信され、オンライン名刺印刷プログラム13Eが
これに応答して、システムに接続されたプリンタにデー
タを送って名刺印刷を開始させる。名刺印刷は、受注後
すぐに開始する必要はなく、システムの負荷が小さい時
間帯を選んで実行させることが好ましい。

【００５０】図５は、もう一つの実施例におけるオンラ
イン名刺印刷のためのページを示す。ユーザがテンプレ
ートの選択フィールドでテンプレートと選択してＧＯボ
タンをクリックすると、オンライン名刺作成部13Eがこ
れに応答し、選択したテンプレート45をユーザに送信す
る。その際、オンライン名刺作成部13Eは、ユーザがこ
のシステムの会員である場合は、この会員がログインし
たＩＤをキーとして会員データベース15Aを検索して、
この会員のネームデータを取りだし、テンプレートには
め込む。

【００５１】したがって、会員のブラウザに表示される
テンプレート45には、名刺作成に必要なすべてのデータ
が記入済みである。テンプレート45の各項目に付属して
いる「編集」ボタンをクリックすると、ウェブサーバか
ら書体、フォント、色を指定するためのフォームがブラ
ウザに送信される。会員がこのフォームに入力して送信
すると、その結果の画面がサーバからブラウザに送信さ
れる。図案、写真などの画像45eは、クライアント側か
らアップロードすることができる。

【００５２】名刺を印刷する用紙の種類を紙の選択フィ
ールド46で選択し、印刷枚数をフィールド47に記入し、
注文確定ボタン49をクリックすると、編集された内容の
名刺の印刷がウェブサーバ13に送信される。こうして確
定した名刺のデザインは名刺作成データベース15Cに保
存され、次回の注文の際に参照される。ウェブサーバ13
上でこのネーム・データ・システムを運営する企業は、
この注文内容で名刺の印刷を実行して納品する。または
印刷会社に名刺の印刷を実行させ、印刷会社から直接会
員に納品させることもできる。こうしてネーム・データ
ベース15Aに格納された内容を利用して名刺を作成する
ことができる。

【００５３】利用プログラム ユーザはこのシステムのホームページのトップページ
（図２）のボタン25をクリックすることにより、会員の
データを活用するためのデータ利用プログラムをダウン
ロードすることができる。図６に示すようにデータ利用
プログラムは、ホームページからダウンロードしたデー
タを住所録の形態で活用する機能と、ハガキを作成する
機能を備えている。同様にデータ利用プログラムは、グ
リーティングカードを作成する機能を備えることができ
る。グリーティングカードは、サイズに特別な制約がな
い点でハガキと異なるが、その他の点ではハガキ作成機
能と共通している。

【００５４】住所録は、データをＣＳＶ形式で格納する
ので、たとえばマイクロソフト社のエクセル・プログラ
ムのような表計算プログラムまたは同社のアクセスのよ
うなデータベース・プログラムなどからデータをＣＳＶ
形式でインポートし、またはこれらにエクスポートする
ことができる。

【００５５】この実施例で使われる住所録の基本的な構
成は、マイクロソフト社のインターネット・エキスプロ
アラ（ブラウザ・プログラム）のメール機能に備えられ
ているアドレス帳と同じであってよい。ただし、詳しい
個人情報を格納するために家族情報、電話番号、ファッ
クス番号、生年月日、勤務先情報、写真ファイルへのリ
ンク、コメントなどを記録するフィールドを備えてい
る。

【００５６】図７は、データ利用プログラムのハガキそ
の他のカード作成機能の流れ図である。ユーザがデータ
利用プログラムのメニューから「ハガキ作成」を選択す
ると、ハガキその他のカード作成のための初期画面がス
クリーンに表示される。ユーザがテンプレート選択のア
イコンをクリックすると、ハガキその他のカードの図案
のテンプレートが表示される（701）。このテンプレー
トは、図４に示した名刺作成のためのテンプレートと構
造的には同じで、図４の名刺に代えてハガキその他のカ
ードの複数の背景図案を提供するものである。表示され
た複数のテンプレートの一つがユーザによってクリック
されると、図９に示すハガキの宛先および差出人の編集
ボックスがスクリーンに表示される。このスクリーンに
表示されるメニューバーから宛先、差出人、の選択アイ
コンをクリックすると、名刺データの設定画面が表示さ
れる。

【００５７】差出人の欄には、ユーザの予め保存された
名前および住所が表示される。表示された名前または住
所を修正したいときは、ユーザは名前フィールドまたは
住所フィールドに直接ワープロで記入することができ
る。受取人フィールドには、住所録に含まれている名刺
データのすべての人の一覧が表示される。ユーザは、こ
の一覧表からこのハガキを送るべき相手を選択してクリ
ックすると、受取人の氏名フィールド、住所フィール
ド、組織名フィールド、Emailフィールドに選択された
人のデータが表示される。

【００５８】差出人、宛先データの入力フォームへの記
入（703）を終え、このフォームの下方に備えられてい
る「次に」のボタンをクリックすると、このボタンにリ
ンクしている図８に示すようなハガキのメッセージ記入
面の編集画面が表示される（705、707）。この編集画面
には、テキストを記入するためのテキストボックスと、
画像をはめ込むためのピクチャボックスが備えられてい
る。

【００５９】ユーザは、利用中のパーソナルコンピュー
タのワープロ機能を使用してテキストボックスにメッセ
ージを記入することができる。また、ユーザは、利用中
のパーソナルコンピュータに保存してある写真その他の
画像ファイルをピクチャボックスに貼りつけることがで
きる。こうしてハガキのメッセージ記入面の編集を終了
する。

【００６０】メッセージ記入面の編集を終え、画面の下
方にある「次に」のボタンをクリックすると、差出人、
宛先、ハガキの全体図を示す確認画面が表示される。こ
の確認画面の下方にある「メールで送信」ボタンをクリ
ックすると、作成されたハガキその他のカードが表面、
裏面を左右または上下に配置するHTMLファイルの形で、
電子メールの本文として宛先に送信される。確認画面の
下方にある「適用」ボタンをクリックすると、宛先およ
び差出人のデータがハガキの裏面に記入され、パーソナ
ルコンピュータの予め指定されたフォルダに格納され
る。ユーザは、こうして作成されたハガキその他のカー
ドをプリンタに出力することができる。ハガキの場合
は、切手を貼って投函し宛先に送付することができる。

【００６１】以上に説明した手順に代えて、ハガキその
他のカードのメッセージ記入面を先に編集し、その後に
差出人、宛先を設定することができる。この場合、図９
の画面の下方に示す「適用」ボタンおよび「メール送
信」ボタンが上述の確認画面の「適用」ボタンおよび
「メール送信」ボタンと同じ機能を果たす。

【００６２】以上に、この発明を具体的な実施例につい
て記述したが、この発明は、このような実施例に限定さ
れるものではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例のシステムの全体的な構成
を示すブロック図。

【図２】この発明の一実施例のシステムのホームページ
のトップページの構成の一例を示す図。

【図３】オンライン名刺印刷のプロセスを示すフローチ
ャート。

【図４】オンライン名刺印刷のプロセスで使用される名
刺テンプレートを選択する画面の一例を示す図。

【図５】この発明の一実施例におけるオンライン名刺作
成ページの一例を示す図。

【図６】この発明の一実施例におけるデータ利用プログ
ラムの機能を示すブロック図。

【図７】この発明の一実施例におけるハガキ作成のプロ
セスを示すフローチャート。

【図８】この発明の一実施例におけるハガキのメッセー
ジ記入面を編集する画面の一例を示す図。

【図９】この発明の一実施例におけるハガキの差出人お
よび宛先を設定するための画面の一例を示す図。

【符号の説明】

１０ インターネット １１Ａ パーソナル・コンピュータ（ブラウザ） １３ ウェブサーバ １５Ａ 会員データベース １５Ｂ 追跡テーブル（記録手段） １５Ｃ 名刺作成データベース

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 5B009 ND01 ND02 RC01 VA09 VC01 5B075 KK07 KK13 KK33 KK37 ND03 ND06 ND20 ND23 ND36 PP03 PP13 PP30 PQ02 PQ05 UU06 UU09 UU10

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】複数の会員について識別コードおよび会員
   に関する情報を格納する会員データベースと、 前記会員データベースに接続されたウェブサーバと、を
   備え、 前記ウェブサーバは、インターネットを介してのユーザ
   からのアクセスに応じて、前記識別コードの入力フィー
   ルドを有するＨＴＭＬ文書をユーザに送信し、ユーザか
   らの前記識別コードの送信に応答して該識別コードをキ
   ーとして前記会員データベースを検索して該識別コード
   に対応する会員の情報を取り出し、該情報をユーザに送
   信するよう構成されている情報管理システム。
2. 【請求項２】前記ウェブサーバは、それぞれのユーザが
   前記会員の情報を管理するために使うことのできるデー
   タベース・プログラムを備えており、ユーザからのアク
   セスに応じて該データベース・プログラムのダウンロー
   ドを要求するためのボタンまたは入力フィールドを備え
   るＨＴＭＬ文書をユーザに送信し、ユーザから該要求が
   送信されることに応答して前記データベース・プログラ
   ムをユーザに送信するよう構成される請求項１に記載の
   情報管理システム。
3. 【請求項３】前記ウェブサーバは、名刺作成データベー
   スを備えており、会員からのアクセスに応じて名刺作成
   用のテンプレートおよび入力フィールドを有する画面の
   ＨＴＭＬ文書を該会員に送信し、該会員からの入力に応
   じて名刺印刷の注文を受けるよう構成されており、前記
   テンプレートには前記会員データベースから前記会員の
   名刺データが読み出されて記入されている請求項１に記
   載の情報管理システム。
4. 【請求項４】前記ウェブサーバは、それぞれの会員につ
   いて該会員に関する情報をダウンロードしたユーザのメ
   ール・アドレスを記録する記録手段を備えており、前記
   ウェブサーバは、会員のデータに変更があったときは、
   前記記録手段を参照して該会員の情報をダウンロードし
   たユーザに該変更をメール送信するよう構成されている
   請求項１に記載の情報管理システム。
5. 【請求項５】複数の会員について識別コードおよびそれ
   ぞれの会員に関する情報を格納する会員データベース、
   および前記会員データベースに接続されたウェブサーバ
   を備え、前記ウェブサーバは、インターネットを介して
   のユーザ・アクセスに応じて、前記会員データベースを
   検索して会員の情報を取り出しユーザに送信するよう構
   成されているシステムとの関連で使用するに適したプロ
   グラムであって、 前記ウェブサーバからダウンロードした前記会員の情報
   を住所録に格納する機能と、 コンピュータのスクリーンにハガキその他のカードのメ
   ッセージ記入面を作成するためのテキスト・ブロックお
   よび画像を貼りつけるためのピクチャ・ブロックを有す
   る入力画面を表示する機能と、 前記住所録のデータに基づいてカードの宛先を設定する
   機能と、 を有するプログラム。
6. 【請求項６】ユーザ・リクエストに応じて前記ウェブサ
   ーバからユーザに送信される請求項５に記載のプログラ
   ム。
7. 【請求項７】ＣＳＶ形式の名前、住所データをインポー
   トし、またはエクスポートすることができるよう構成さ
   れている請求項６に記載のプログラム。
8. 【請求項８】送信ボタンをクリックすることにより前記
   カードを電子メールで宛先に送信する機能をさらに有す
   る請求項５に記載のプログラム。