JP2002091420A - 表示装置 - Google Patents

表示装置

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JP2002091420A
JP2002091420A JP2001207925A JP2001207925A JP2002091420A JP 2002091420 A JP2002091420 A JP 2002091420A JP 2001207925 A JP2001207925 A JP 2001207925A JP 2001207925 A JP2001207925 A JP 2001207925A JP 2002091420 A JP2002091420 A JP 2002091420A
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JP
Japan
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rule
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user input
layout
switching
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Pending
Application number
JP2001207925A
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English (en)
Inventor
Satoshi Ogishi
聖史 大岸
Yoshiko Hirose
宜子 広瀬
Takuya Kobayashi
卓也 小林
Masakazu Kono
雅一 河野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP2001207925A priority Critical patent/JP2002091420A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示画面が小さい場合でも、ハイパーテキス
ト文書に含まれるテーブル要素を効果的に表示する。 【解決手段】 レイアウト規則切替部21は、指示入力
に従い、レイアウト規則テーブル22に記録された複数
のレイアウト規則から、1つのレイアウト規則を選択す
る。レイアウト部23は、選択されたレイアウト規則に
従い、構成要素記録部13に記録されたハイパーテキス
ト文書の各構成要素をレイアウトし、その結果を構成要
素記録部13に記録する。表示部17は、構成要素記録
部13に記録された各構成要素とレイアウト結果とに基
づき、表示範囲決定部16によって決定された表示範囲
の画面データを作成して、画面に表示する。ユーザは、
ユーザ入力部15を用いて表示画面の切り替えを指示す
るとともに、好みに応じて、規則切替指示入力部20を
用いてレイアウト規則の切り替えを指示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、構造を有する文書
を記述するための文書記述言語を用いて記述された情報
を表示する表示装置に関し、より特定的には、文書記述
言語を用いて記述された情報をレイアウトし、レイアウ
トされた情報をスクロール機能を用いて画面に表示する
表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、社会の高度情報化が進み、インタ
ーネットを介して種々の情報を取得することが可能とな
っている。これらの情報の多くは、ハイパーテキスト記
述言語を用いて記述されたハイパーテキスト文書の形式
で提供される。ハイパーテキスト文書には、テキスト情
報の他に、章立て、リスト、テーブルなどの論理構成情
報や、フォントサイズ、文字色、表示画面の地色などの
レイアウト情報が含まれる。また、論理構成情報には、
他の文書へのリンク情報であるアンカーが含まれる。ハ
イパーテキスト記述言語によれば、テキスト情報以外の
構成情報を効果的に用いることにより、多様な要素を含
んだ文章を記述することができる。ハイパーテキスト記
述言語としては、HTML(HyperText Ma
rkupLanguage)が、広く用いられている。
【0003】ハイパーテキスト文書は、各機器に搭載さ
れたブラウザ機能を用いて表示される。例えば、パーソ
ナルコンピュータ(以下、PCと略称する)では、PC
上で動作するブラウザソフトウェアが、ハイパーテキス
ト文書を解析し、画面に表示する。PCの利用者は、マ
ウスやキーボードを用いて指示を入力することにより、
ハイパーテキスト文書が表示された画面を切り替えるこ
とができる。
【0004】近年ではブラウザ機能は、携帯電話のよう
な小型の電子機器にも搭載されている。例えば、ブラウ
ザ機能を搭載した携帯電話は、インターネットを介して
取得したハイパーテキスト文書を解析し、携帯電話の画
面に表示する。この場合、ハイパーテキスト文書は、携
帯電話の小型の画面に合わせて表示され、必ずしも与え
られた論理構成情報やレイアウト情報に従って表示され
る訳ではない。また、携帯電話では、表示画面のサイズ
が小さい点に加えて、入力手段が少数の入力キーやジョ
イスティックやジョグダイヤルなどに限られる。このた
め、携帯電話の画面にハイパーテキスト文書を表示する
ためには、文書の表示方法や表示画面の切り替え方法に
ついて、PCとは異なる技術が必要とされる。
【0005】図26は、従来のハイパーテキスト表示装
置の構成を示すブロック図である。図26に示すハイパ
ーテキスト表示装置7は、ハイパーテキスト受信部1
0、ハイパーテキスト記録部11、解析部12、構成要
素記録部13、レイアウト部14、ユーザ入力部15、
表示範囲決定部16、および、表示部17を備える。ハ
イパーテキスト表示装置7は、携帯電話など小型の表示
画面を備えた電子機器に内蔵される。
【0006】ハイパーテキスト受信部10は、通信回線
を介してデータサーバ(図示せず)からハイパーテキス
ト文書を受信し、ハイパーテキスト記録部11に記録す
る。解析部12は、ハイパーテキスト記録部11に記録
されたハイパーテキスト文書を解析し、解析結果を構成
要素記録部13に記録する。レイアウト部14は、構成
要素記録部13に記録された各構成要素をレイアウト
し、レイアウト結果を構成要素記録部13に記録する。
【0007】ユーザ入力部15は、上キー、下キー、左
キー、右キーなどを含む複数の入力キーを備える。ユー
ザは、これらの入力キーを押下することにより、ハイパ
ーテキスト表示装置7に対して、表示画面の切り替えな
どの指示を入力する。ただし、ハイパーテキスト表示装
置7では、上キーと下キーとのみを用いて1つのハイパ
ーテキスト文書内で表示範囲を切り替え、他のキーは他
の操作に割り当てられているとする。表示範囲決定部1
6は、入力された表示画面の切り替え指示に従い、構成
要素記録部13に記録されたレイアウト結果を参照し
て、ハイパーテキスト文書の表示範囲を決定する。表示
部17は、構成要素記録部13に記録された各構成要素
と各構成要素についてのレイアウト結果とに基づき、表
示範囲決定部16により決定された表示範囲の画面デー
タを作成して、画面に表示する。
【0008】図27は、テキスト要素のみを含んだHT
ML文書の一例である。従来のハイパーテキスト表示装
置7では、レイアウト部14は、ハイパーテキスト文書
に含まれるテキスト要素を、表示部17における画面幅
Wで折り返してレイアウトする。例えば、表示画面のサ
イズが横5文字×縦6文字である場合、レイアウト部1
4は、図28に示すように、テキスト要素を5文字ごと
に折り返してレイアウトする。以下、各構成要素をレイ
アウト結果どおりに配置して得られる仮想的な画面を仮
想画面と呼ぶ。図28に示す例では、仮想画面100
は、横5文字×縦8文字のサイズを有する。
【0009】表示部17は、求めた仮想画面のうち、表
示範囲決定部16により決定された範囲を表示する。表
示部17は、表示画面と同じサイズを有する長方形領域
101を仮想画面上で移動させ、長方形領域101に含
まれる範囲を画面に表示すると考えればよい。以下、こ
の長方形領域の左上点を表示開始点と呼ぶ。例えば、表
示開始点が図28に示す点Aである場合、表示部17
は、図29に示す画面Aを表示する。
【0010】図29は、図27に示すHTML文書を表
示する場合についての表示画面の変化を示す図である。
ユーザ入力部15に対して上キーまたは下キーが入力さ
れた場合、表示開始点は上または下に1行だけ移動し、
これに伴い、表示画面は上または下に1行だけスクロー
ルする。図29に示す画面Aが表示された状態で下キー
が1回入力されると、表示開始点は図28に示す点Aか
ら点Bに移動し、図29に示す画面Bが表示される。こ
の状態でさらに下キーが1回入力されると、表示開始点
は図28に示す点Cに移動し、図29に示す画面Cが表
示される。このようにテキスト要素を表示する場合に
は、テキスト要素を表示画面幅で折り返してレイアウト
し、表示開始点を上下にのみ移動させる。これにより、
上キーと下キーとのみを用いて、テキスト要素の全体を
切り替えて表示することができる。
【0011】一方、テーブル要素や画像要素などを表示
する場合には、テキスト要素と同じように表示画面幅で
折り返してレイアウトすることは、適切でない。図2
は、テーブル要素を含んだHTML文書の一例である。
従来のハイパーテキスト表示装置7では、レイアウト部
14は、テーブル要素や画像要素をハイパーテキスト文
書に記述されたレイアウト情報に従ってレイアウトす
る。これにより、図30に示す仮想画面102が求めら
れる。なお、図30において、白丸点は表示開始点を表
し、下線を付した文字列はアンカーであることを表す。
【0012】図31は、図2に示すHTML文書を表示
する場合についての表示画面の変化を示す図である。図
31に示す画面Aが表示された状態で下キーが5回入力
されると、表示開始点は、キー入力ごとに1文字分だけ
右に移動し、図30に示す点Aから点Bに到達する。こ
れに伴い、表示画面は、キー入力ごとに右に1列ずつス
クロールし、下キー5回入力後には、図31に示す画面
Bが表示される。この状態でさらに下キーが4回入力さ
れると、表示開始点は図30に示す点Cに到達し、図3
1に示す画面Cが表示される。この状態でさらに下キー
が1回入力されると、表示開始点は、図30に示す点P
に移動する。その後、表示開始点は、下キーが入力され
るごとに移動し、図30に示す点Pから点D、点E、点
F、点G、点Hを経て、点Iに到達する。これに伴い、
表示画面は、右と下とにスクロールし、図31に示すよ
うに、画面Cから画面D、画面E、画面F、画面G、画
面Hを経て、画面Iとなる。よって、画面Aが表示され
た状態で下キーを99回入力すると、画面Iが表示され
ることになる。
【0013】このようにテーブル要素を元の形状を保っ
てレイアウトし、表示開始点をキー入力ごとに1文字分
だけ移動させる方法(以下、第1の方法という)によれ
ば、上キーと下キーとのみを用いて、テーブル要素の全
体を切り替えて表示することができる。第1の方法以外
にも、テーブル要素を表示する方法として、次のような
方法が知られている。例えば、テーブル要素を表示する
第2の方法として、テーブル要素に含まれる各列の幅
を、すべての列が同時に表示されるように狭めることに
より、上キーと下キーとのみを用いてテーブル要素を切
り替えて表示する方法が知られている。さらに、テーブ
ル要素を表示する第3の方法として、テーブル要素に含
まれる各欄のテキスト要素のみを表示する方法が知られ
ている。
【0014】第3の方法を用いる場合、レイアウト部1
4は、本来はテーブル要素をテーブル要素としてレイア
ウトすべきであるにもかかわらず、テーブル要素からテ
キスト要素のみを抽出し、抽出したテキスト要素をテキ
スト要素としてレイアウトする。これにより、図32に
示す仮想画面103が求められる。ユーザ入力部15に
対して上キーまたは下キーが入力された場合、表示開始
点はキー入力ごとに仮想画面内を上または下に1文字分
だけ移動し、表示画面は図33に示すように変化する。
例えば、図33に示す画面Aが表示された状態で下キー
が連続して入力されると、表示開始点はキー入力ごとに
1文字分だけ下に移動し、表示画面は下に1行だけスク
ロールする。表示開始点は、キー入力ごとに下に移動
し、図32に示す点Aから点B、点C、点D、点E、点
Fを経て、点Gに到達する。これに伴い、表示画面は、
キー入力ごとに下に1行だけスクロールし、図33に示
すように、画面Aから画面B、画面C、画面D、画面
E、画面Fを経て、画面Gとなる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た第1の方法では、表示画面は、各構成要素のレイアウ
ト結果にかかわらず、最も幅の広い構成要素に合わせて
横方向にスクロールする。このため、テキスト要素のみ
が表示されている場合でも、表示画面は横方向にスクロ
ールし、空白画面が表示される。よって、ハイパーテキ
スト文書の全体を切り替えて表示するためには、多くの
キー入力が必要とされる。また、ユーザは、表示画面が
下にスクロールするまで、仮想画面の幅を知ることがで
きない。例えば、ユーザは、図31に示す画面Bが表示
されたときに、次に表示画面が下にスクロールするのか
右にスクロールするのかを知ることができない。また、
ユーザは、画面Bや画面Cのような空白画面がいつまで
続くかを知ることもできない。
【0016】次に、上述した第2の方法では、テーブル
要素に含まれる各列の幅を文字フォントのサイズより狭
めることができない。よって、この方法は、列数の多い
テーブル要素に対しては適用できない。特に、携帯電話
のように表示画面が小さい場合には、テーブル要素の列
数が表示画面の一行あたり文字数を超える場合が起こり
うる。
【0017】さらに、上述した第3の方法では、テーブ
ル要素が有する縦横の関係についての情報が失われる。
このため、ユーザがテーブル要素を文書作成者の意図に
反して解釈するおそれがある。
【0018】また、ユーザからの入力に基づき第1の方
法と第3の方法とを切り替える方法も知られている。し
かし、この方法は、テーブル要素をテーブル要素として
扱うか、テキスト要素として扱うかを切り替えるにすぎ
ないため、テキスト要素として扱った場合に、テーブル
要素が有する縦横の関係についての情報が失われること
に変わりはない。
【0019】それ故に、本発明は、表示画面の幅を超え
る構成要素を元の形状を保ったままレイアウトした場合
であっても、レイアウト規則やユーザ入力処理規則を切
り替えることにより、キー操作によって効果的に表示画
面を切り替えることができる表示装置を提供することを
目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明は、構造を有する文書を記述するための文書記述言
語を用いて記述された表示対象情報を画面に表示し、ユ
ーザ入力に応じて表示画面を切り替える表示装置であっ
て、表示対象情報を解析し、表示対象情報を複数の構成
要素に分割する解析手段と、表示対象情報に対して適用
されるレイアウト規則の切り替えを指示する規則切替指
示手段と、規則切替指示手段からの指示に従い、複数の
レイアウト規則の中から一のレイアウト規則を選択する
レイアウト規則切替手段と、レイアウト規則切替手段に
より選択されたレイアウト規則に従い、解析手段により
求めた各構成要素をレイアウトするレイアウト手段と、
ユーザ入力を受け付けるユーザ入力手段と、ユーザ入力
に基づき、表示対象情報の表示範囲を決定する表示範囲
決定手段と、解析手段により求めた各構成要素と各構成
要素についてのレイアウト結果とに基づき、表示範囲決
定手段により決定された表示範囲の画面データを作成し
て、画面に表示する表示手段とを備える。
【0021】このような第1の発明によれば、表示対象
情報に対して適用されるレイアウト規則を切り替えるこ
とにより、表示方式を切り替えて、表示対象情報を表示
することができる。このため、テーブル要素や画像要素
のように、表示画面幅を超える構成要素を表示する場合
に、適切な表示方式を選択して表示することができる。
【0022】第2の発明は、第1の発明において、表示
対象情報は、テキスト要素、テーブル要素、画像要素の
少なくとも一以上を含むことを特徴とする。
【0023】このような第2の発明によれば、表示対象
情報にテキスト要素、テーブル要素、画像要素が含まれ
ている場合に、これらの構成要素に適用されるレイアウ
ト規則を切り替えることにより、表示方式を切り替え
て、これらの構成要素を表示することができる。
【0024】第3の発明は、第1の発明において、文書
記述言語は、マークアップ言語あるいはハイパーテキス
ト記述言語であることを特徴とする。
【0025】このような第3の発明によれば、文書記述
言語としてマークアップ言語あるいはハイパーテキスト
記述言語を用いた場合にも、表示方式を切り替えて、こ
れらの言語で記述された文書を表示することができる。
【0026】第4の発明は、第1の発明において、規則
切替指示手段は、ユーザ入力を受け付けて、レイアウト
規則の切り替えを指示することを特徴とする。
【0027】このような第4の発明によれば、ユーザ入
力に応じて表示方式を切り替えて、表示対象情報を表示
することができる。このため、テーブル要素や画像要素
などを表示する場合に、ユーザ入力に基づき適切な表示
方式を選択することができる。
【0028】第5の発明は、第1の発明において、規則
切替指示手段は、表示範囲決定手段により決定された表
示範囲を参照し、その表示範囲に含まれる構成要素の属
性に基づき、レイアウト規則の切り替えを指示すること
を特徴とする。
【0029】このような第5の発明によれば、表示され
る構成要素の属性に基づき表示方式を切り替えて、表示
対象情報を表示することができる。このため、テーブル
要素や画像要素などを表示する場合に、レイアウト結果
が表示画面の幅を超える場合があることを考慮して、自
動的に適切な表示方式を選択することができる。
【0030】第6の発明は、第1の発明において、規則
切替指示手段は、表示範囲決定手段により決定された表
示範囲を参照し、その表示範囲に含まれる構成要素につ
いてのレイアウト結果に基づき、レイアウト規則の切り
替えを指示することを特徴とする。
【0031】このような第6の発明によれば、表示され
る構成要素のレイアウト結果に基づき表示画面を切り替
えて、表示対象情報を表示することができる。このた
め、テーブル要素や画像要素を表示する場合に、レイア
ウト結果が表示画面の幅に収まるか否かを考慮して、自
動的に適切な表示方式を選択して表示することができ
る。
【0032】第7の発明は、第1の発明において、レイ
アウト規則切替手段に含まれる各レイアウト規則は、表
示対象情報の構成要素の種類ごとにレイアウト方法を規
定することを特徴とする。
【0033】このような第7の発明によれば、表示対象
情報の構成要素の種類ごとにレイアウト方法が規定され
るので、各構成要素を、その構成要素に適したレイアウ
トを行って表示することができる。これにより、テキス
ト要素は表示画面幅で折り返して表示し、テーブル要素
や画像要素は表示対象情報に記述されたレイアウト情報
に従って表示することができる。
【0034】第8の発明は、レイアウト規則切替手段に
よって選択されるレイアウト規則には、表示対象情報に
含まれるテーブル要素を、テーブルの構造を有する状態
にレイアウトするレイアウト規則が含まれていることを
特徴とする。
【0035】このような第8の発明によれば、テーブル
要素はテーブルの構造を損なうことなく表示されるの
で、ユーザはテーブル要素を文書作成者の意図どおりに
解釈することができる。
【0036】第9の発明は、第1の発明において、規則
切替指示手段からの指示に従い、ユーザ入力に対して適
用される複数のユーザ入力処理規則の中から、一のユー
ザ入力処理規則を選択するユーザ入力処理規則切替手段
をさらに備え、表示範囲決定手段は、ユーザ入力処理規
則切替手段により選択されたユーザ入力処理規則に従
い、ユーザ入力に基づき、表示対象情報の表示範囲を決
定することを特徴とする。
【0037】このような第9の発明によれば、レイアウ
ト規則とユーザ入力処理規則とを対応づけて切り替える
ことにより、レイアウト規則に適したユーザ入力処理規
則や、ユーザ入力処理規則に適したレイアウト規則を選
択することができる。
【0038】第10の発明は、第9の発明において、規
則切替指示手段は、レイアウト規則切替手段に対するレ
イアウト規則の切り替えと、ユーザ入力処理規則切替手
段に対するユーザ入力処理規則の切り替えとを同時に指
示することを特徴とする。
【0039】このような第10の発明によれば、レイア
ウト規則とユーザ入力処理規則との間で常に適切な対応
づけが保たれるので、機器の操作性を向上させることが
できる。
【0040】第11の発明は、構造を有する文書を記述
するための文書記述言語を用いて記述された表示対象情
報を画面に表示し、ユーザ入力に応じて表示画面を切り
替える表示装置であって、表示対象情報を解析し、表示
対象情報を複数の構成要素に分割する解析手段と、解析
手段により求めた各構成要素をレイアウトするレイアウ
ト手段と、ユーザ入力を受け付けるユーザ入力手段と、
ユーザ入力に対して適用されるユーザ入力処理規則の切
り替えを指示する規則切替指示手段と、規則切替指示手
段からの指示に従い、複数のユーザ入力処理規則の中か
ら一のユーザ入力処理規則を選択するユーザ入力処理規
則切替手段と、ユーザ入力処理規則切替手段により選択
されたユーザ入力処理規則に従い、ユーザ入力に基づ
き、表示対象情報の表示範囲を決定する表示範囲決定手
段と、解析手段により求めた各構成要素と各構成要素に
ついてのレイアウト結果とに基づき、表示範囲決定手段
により決定された表示範囲の画面データを作成して、画
面に表示する表示手段とを備える。
【0041】このような第11の発明によれば、ユーザ
入力に対して適用されるユーザ入力処理規則を切り替え
ることにより、各ユーザ入力に対する処理内容を切り替
えることができる。このため、テーブル要素や画像要素
のように、表示画面幅を超える構成要素を表示する場合
に、各ユーザ入力に対して適切な処理内容を対応づける
ことにより、機器の操作性を向上させることができる。
【0042】第12の発明は、第11の発明において、
表示対象情報は、テキスト要素、テーブル要素、画像要
素の少なくとも一以上を含むことを特徴とする。
【0043】このような第12の発明によれば、表示対
象情報にテキスト要素、テーブル要素、画像要素が含ま
れている場合に、これらの構成要素に適用されるレイア
ウト規則を切り替えることにより、表示方式を切り替え
て、これらの構成要素を表示することができる。
【0044】第13の発明は、第11の発明において、
文書記述言語は、マークアップ言語あるいはハイパーテ
キスト記述言語であることを特徴とする。
【0045】このような第13の発明によれば、文書記
述言語としてマークアップ言語あるいはハイパーテキス
ト記述言語を用いた場合にも、表示方式を切り替えて、
これらの言語で記述された文書を表示することができ
る。
【0046】第14の発明は、第11の発明において、
規則切替指示手段は、ユーザ入力を受け付けて、ユーザ
入力処理規則の切り替えを指示することを特徴とする。
【0047】このような第14の発明によれば、ユーザ
入力に応じて、各ユーザ入力に対する処理内容を切り替
えることができる。このため、テーブル要素や画像要素
などを表示する場合に、各ユーザ入力に対する処理内容
をユーザ入力に応じて切り替えることにより、機器の操
作性を向上させることができる。
【0048】第15の発明は、第11の発明において、
規則切替指示手段は、表示範囲決定手段により決定され
た表示範囲を参照して、その表示範囲に含まれる構成要
素の属性に基づき、ユーザ入力処理規則の切り替えを指
示することを特徴とする。
【0049】このような第15の発明によれば、表示さ
れる構成要素の属性に基づき、各ユーザ入力に対する処
理内容を切り替えることができる。このため、テーブル
要素や画像要素などを表示する場合に、レイアウト結果
が表示画面の幅を超える場合があることを考慮して、各
ユーザ入力に対する処理内容を自動的に切り替えること
により、機器の操作性を向上させることができる。
【0050】第16の発明は、第11の発明において、
規則切替指示手段は、表示範囲決定手段により決定され
た表示範囲を参照し、その表示範囲に含まれる構成要素
についてのレイアウト結果に基づき、ユーザ入力処理規
則の切り替えを指示することを特徴とする。
【0051】このような第16の発明によれば、表示さ
れる構成要素のレイアウト結果に基づき、各ユーザ入力
に対する処理内容を切り替えることができる。このた
め、テーブル要素や画像要素を表示する場合に、レイア
ウト結果が表示画面の幅に収まるか否かを考慮して、各
ユーザ入力に対する処理内容を自動的に切り替えること
により、機器の操作性を向上することができる。
【0052】第17の発明は、第11の発明において、
ユーザ入力処理規則切替手段に含まれる各ユーザ入力処
理規則は、ユーザ入力の種類ごとに入力に対する処理内
容を規定することを特徴とする。
【0053】このような第17の発明によれば、ユーザ
入力の種類ごとに入力に対する処理内容が規定されるの
で、表示された構成要素に応じて処理内容を切り替える
ことができる。例えば、テキスト要素が表示されたとき
には表示画面を縦方向にのみスクロールさせ、テーブル
要素や画像要素が表示されたときには表示画面を縦方向
と横方向とにスクロールさせるなどのように、処理内容
を切り替えることができる。
【0054】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態を詳細に説明する。本発明の実施形態に係る表
示装置は、いずれも、携帯電話や携帯情報端末など小型
の表示画面を備えた電子機器に内蔵され、ハイパーテキ
スト記述言語を用いて記述されたハイパーテキスト文書
を表示する(以下、この装置を「ハイパーテキスト表示
装置」という)。
【0055】なお、以下では、構造を有する文書を記述
するための文書記述言語の例としてハイパーテキスト記
述言語を用いるが、記述言語はこれに限らず、テキスト
要素、テーブル要素、画像要素などを記述するための言
語であって、その言語を用いて記述された文書の表示状
態が表示装置側で決定されるような任意の言語を、文書
記述言語として用いることができる。文書記述言語には
いわゆるマークアップ言語やハイパーテキスト記述言語
が含まれるが、これに限定されるものではない。ただ
し、一般的な文書編集ソフトウェアを用いて作成された
文書は、文書編集ソフトウェアによってその表示状態が
決定されるので、本発明の表示装置が扱う対象ではな
い。また、仮想画面を示す図における白丸印は、仮想画
面上の表示開始点を表すものとする。
【0056】(第1の実施形態)図1は、第1の実施形
態に係るハイパーテキスト表示装置の構成を示すブロッ
ク図である。図1に示すハイパーテキスト表示装置1
は、ハイパーテキスト受信部10、ハイパーテキスト記
録部11、解析部12、構成要素記録部13、規則切替
指示入力部20、レイアウト規則切替部21、レイアウ
ト部23、ユーザ入力部15、表示範囲決定部16、お
よび、表示部17を備える。レイアウト規則切替部21
には、複数のレイアウト規則を記録したレイアウト規則
テーブル22が含まれる。ハイパーテキスト表示装置1
は、規則切替指示入力部20からの入力に応じて、ハイ
パーテキスト文書に対して適用されるレイアウト規則を
切り替えることを特徴とする。
【0057】ハイパーテキスト受信部10は、電話回
線、ISDN回線、無線通信などの通信回線を介してデ
ータサーバ(図示せず)からハイパーテキスト文書を受
信し、ハイパーテキスト記録部11に記録する。あるい
は、ハイパーテキスト受信部10は、機器内のハードデ
ィスク装置などに記録されたハイパーテキスト文書を読
み出して、ハイパーテキスト記録部11に記録してもよ
い。ハイパーテキスト記録部11は、ハイパーテキスト
受信部10から出力されたハイパーテキスト文書を記録
する。
【0058】解析部12は、ハイパーテキスト記録部1
1に記録されたハイパーテキスト文書を解析し、解析結
果を構成要素記録部13に記録する。ハイパーテキスト
文書は、テキスト要素やテーブル要素や画像要素などの
構成要素に分割され、各構成要素ごとに記録される。レ
イアウト部23は、レイアウト規則切替部21から指定
されたレイアウト規則に従い、構成要素記録部13に記
録された各構成要素をレイアウトし、レイアウト結果を
構成要素記録部13に記録する。
【0059】構成要素記録部13には、解析部12で求
めた解析結果とレイアウト部23で求めたレイアウト結
果とが、組として記録される。図3は、図2に示すHT
ML文書を解析して求めた、構成要素記録部13に記録
される構成要素データの一例を示す図である。各構成要
素に対応した構成要素データは、テーブルの1行分に相
当し、種別、内容、位置、サイズ、フォントサイズおよ
び色などのデータを含む。このうち、位置データとサイ
ズデータとはレイアウト部23により求められ、これ以
外のデータは解析部12により求められる。
【0060】レイアウト規則テーブル22は、図4に示
すように、レイアウト部23において使用される複数の
レイアウト規則を記録する。各レイアウト規則には、各
構成要素についてのレイアウト方法が規定されている。
なお、レイアウト規則テーブル22は、レイアウト規則
を記録する機能を有するハイパーテキスト表示装置1の
構成要素の1つであって、ハイパーテキスト文書に含ま
れるテーブル要素とは別個のものである。
【0061】図4に示すレイアウト規則テーブルによれ
ば、第1のレイアウト規則には、テキスト要素は画面幅
で折り返し、テーブル要素は文書に指定された列幅を用
いて、文書全体をレイアウトすることが規定されてい
る。第2のレイアウト規則には、テキスト要素は画面幅
で折り返し、テーブル要素は画面幅に収まるように算出
した列幅を用いて、文書全体をレイアウトすることが規
定されている。第3のレイアウト規則には、テーブル要
素のみを指定された列幅を用いてレイアウトすることが
規定されている。第4のレイアウト規則には、テキスト
要素は画面幅で折り返し、テーブル要素はテーブルがあ
ることを示すマークを配置することにより、文書全体を
レイアウトすることが規定されている。
【0062】なお、図4に示すテーブルはレイアウト規
則テーブルの一例を示したものであり、一般にレイアウ
ト規則の個数や各レイアウト規則の内容は任意でよい。
ただし、本発明の効果をより顕著なものとするために
は、レイアウト規則テーブルには、上述した第1のレイ
アウト規則のように、テーブル要素をテーブルの構造を
有する状態でレイアウトするようなレイアウト規則が含
まれていることが好ましい。
【0063】ハイパーテキスト表示装置1のユーザは、
規則切替指示入力部20に対して、レイアウト部23に
おいて使用されるレイアウト規則の切り替え指示を入力
する。規則切替指示入力部20は、入力されたレイアウ
ト規則の切り替え指示をレイアウト規則切替部21に対
して出力する。レイアウト規則切替部21は、規則切り
替え指示の入力を受け取るごとに、レイアウト規則テー
ブル22から新たなレイアウト規則を選択して、レイア
ウト部23に対して出力する。
【0064】ユーザ入力部15は、上キー、下キー、左
キー、右キーなどを含む複数の入力キーを備える。ユー
ザは、これらの入力キーを押下することにより、ハイパ
ーテキスト表示装置1に対して、表示画面の切り替えな
どの指示を入力する。ユーザ入力部15は、ユーザから
のキー入力を表示範囲決定部16に対して出力する。な
お、ユーザ入力部15は、ユーザからの指示を入力でき
れば、いかなる種類のものであってもよい。例えば、ユ
ーザ入力部15は、ジョイスティックやジョグダイヤル
などであってもよい。
【0065】表示範囲決定部16は、入力された表示画
面の切り替え指示に従い、構成要素記録部13に記録さ
れた各構成要素のレイアウト結果を参照して、表示範囲
を決定する。表示部17は、構成要素記録部13に記録
された各構成要素と各構成要素についてのレイアウト結
果とに基づき、表示範囲決定部16により決定された表
示範囲の画面データを作成して、画面に出力する。
【0066】図5は、ハイパーテキスト表示装置1の動
作を示すフローチャートである。図5を参照して、受信
したハイパーテキスト文書を表示範囲を切り替えて表示
する場合の動作について説明する。
【0067】まず、ハイパーテキスト受信部10が、ハ
イパーテキスト文書を受信し、ハイパーテキスト記録部
11に記録する(ステップS100)。次に、解析部1
2が、記録されたハイパーテキスト文書を解析し、構成
要素に分割して構成要素記録部13に記録する(ステッ
プS101)。次に、レイアウト部23が、レイアウト
規則切替部21から指定されたレイアウト規則に従い、
構成要素記録部13に記録された各構成要素をレイアウ
トし、レイアウト結果を構成要素記録部13に記録する
(ステップS102)。
【0068】次に、表示範囲決定部16が、ユーザ入力
部15から入力された表示画面の切り替え指示に従い、
各構成要素のレイアウト結果を参照して、表示範囲を決
定する(ステップS103)。次に、表示部17が、構
成要素記録部13に記録された各構成要素と各構成要素
についてのレイアウト結果とに基づき、表示範囲決定部
16により決定された表示範囲の画面データを作成し
て、画面に出力する(ステップS104)。この時点
で、ハイパーテキスト文書の一部が、画面に表示され
る。
【0069】その後、ハイパーテキスト表示装置1は、
外部からの入力を受け付ける(ステップS105)。ユ
ーザ入力部15から表示範囲の切り替え指示が入力され
た場合、ハイパーテキスト表示装置1は、ステップS1
03へ進み(ステップS106)、新たな表示範囲を求
めて、再び画面を表示する。
【0070】ステップS106において規則切替指示入
力部20からレイアウト規則の切り替え指示が入力され
た場合、ハイパーテキスト表示装置1は、ステップS1
07へ進む(ステップS106)。ステップS107で
は、レイアウト規則切替部21が、レイアウト規則切り
替え指示に従って、レイアウト規則テーブル22から新
たなレイアウト規則を選択し、レイアウト部23に対し
て出力する。その後、ハイパーテキスト表示装置1は、
ステップS102へ進み(ステップS107)、新たな
レイアウト規則に従ってハイパーテキスト文書をレイア
ウトし、再び画面を表示する。
【0071】図6ないし図11を参照して、レイアウト
規則の切り替えによる効果を説明する。図6、図8およ
び図10は、それぞれ、図2に示したHTML文書を第
1から第3までのレイアウト規則に従ってレイアウトし
た場合の仮想画面を示す図である。図7、図9および図
11は、それぞれ、図2に示したHTML文書を第1か
ら第3までのレイアウト規則に従ってレイアウトした場
合についての表示画面の変化を示す図である。
【0072】第1のレイアウト規則に従う場合、テーブ
ル要素は、図6に示すように、ハイパーテキスト文書に
記述されているとおりの列幅でレイアウトされる。ま
た、表示開始点は、各キー入力ごとに図6に示す白丸点
を上下に移動する。図7に示すように、画面Aが表示さ
れた状態で下キーが2回入力されると、画面は下に2行
だけスクロールし、画面Bが表示される。さらに下キー
が6回入力されると、画面Cが表示される。さらに下キ
ーが1回入力されると、画面Dが表示される。
【0073】第2のレイアウト規則に従う場合、テーブ
ル要素は、図8に示すように、画面幅を列数で除して求
めた列幅を用いてレイアウトされる。また、表示開始点
は、各キー入力ごとに図8に示す白丸点を上下に移動す
る。図9に示すように、画面Aが表示された状態で下キ
ーが6回入力されると、画面は下に2行だけスクロール
し、画面Bが表示される。さらに下キーが6回入力され
ると、画面Cが表示される。以降、下キーが順に6回、
6回、2回入力されると、画面D、画面E、画面Fが順
に表示される。
【0074】第3のレイアウト規則に従う場合、テーブ
ル要素は、図10に示すように、ハイパーテキスト文書
に記述されているとおりの列幅でレイアウトされる。ま
た、表示開始点は、下キーが入力されるごとに右あるい
は下へ移動し、図10に示す点Aから、点B、点C、点
D、点Eを経て、点Fに到達する。図11に示すよう
に、画面Aが表示された状態で下キーが5回入力される
と、画面は右に5列だけスクロールし、画面Bが表示さ
れる。さらに下キーが4回入力されると、画面はさらに
右に4列だけスクロールし、画面Cが表示される。さら
に下キーが1回入力されると、表示画面は仮想画面の左
端にもどって下に1行だけスクロールし、画面Dが表示
される。以降、下キーが順に5回、4回入力されると、
画面E、画面Fが順に表示される。
【0075】ユーザは、好みに応じてレイアウト規則を
切り替えることにより、テーブル要素の表示方式を切り
替えることができる。第1のレイアウト規則を選択した
場合には、表示画面は横方向にスクロールしないので、
表示画面幅を超えるテーブル要素を表示する場合でも、
ハイパーテキスト文書を縦方向にのみスクロールさせ、
文書全体の構造を短時間で切り替えて表示することがで
きる。第2のレイアウト規則を選択した場合には、テー
ブル要素は表示画面幅に収まるように狭めてレイアウト
されるので、画面を縦方向にのみスクロールさせて、テ
ーブル要素を含めた文書全体を切り替えて表示すること
ができる。第3のレイアウト規則を選択した場合には、
テーブル要素は文書作成者が意図した方式で表示される
ので、表示画面幅を超えるテーブル要素を表示する場合
でも、テーブル要素を理解しやすい方式で表示すること
ができる。ユーザは、図31に示す画面Bのような空白
画面が表示された場合には、適切なレイアウト規則を選
択して表示方式を切り替えることにより、キー入力の回
数を削減することができる。
【0076】以上に示すように、本実施形態に係るハイ
パーテキスト表示装置によれば、入力されたハイパーテ
キスト文書は、複数の構成要素に分割され、選択された
レイアウト規則に従ってレイアウトされる。レイアウト
規則は、ユーザ入力に基づき切り替えられる。ハイパー
テキスト文書の表示範囲はユーザ入力に基づき決定さ
れ、決定された表示範囲の画面データが作成されて、画
面に表示される。
【0077】したがって、ハイパーテキスト文書に対し
て適用されるレイアウト規則をユーザ入力に基づき切り
替えることにより、表示方式を切り替えて、ハイパーテ
キスト文書を表示することができる。このため、テーブ
ル要素や画像要素のように、表示画面幅を超える構成要
素を表示する場合に、適切な表示方式を選択して表示す
ることができる。
【0078】なお、本実施形態では、レイアウト規則は
ユーザからのキー入力に応じて切り替えられるとした
が、これに変えて、レイアウト結果と表示範囲とに基づ
き自動的に切り替えられることとしてもよい。図12
は、第1の実施形態の変形例に係るハイパーテキスト表
示装置の構成を示すブロック図である。図12に示すハ
イパーテキスト表示装置2は、規則切替指示決定部24
を備える点で、規則切替指示入力部20を備える図1に
示すハイパーテキスト表示装置1と相違する。規則切替
指示決定部24は、構成要素記録部13に記録されたレ
イアウト結果と表示範囲決定部16により決定された表
示範囲とに基づき、レイアウト規則の切り替えを指示す
るか否かを決定する。規則切替指示決定部24は、表示
される構成要素の属性やレイアウト結果に基づき、レイ
アウト規則の切り替えを指示する。例えば、テーブル要
素が表示されるときや、表示画面幅を超える構成要素が
表示されるときに、レイアウト規則の切り替えを指示す
ることとしてもよい。
【0079】このように、表示範囲に含まれる各構成要
素の属性やレイアウト結果に基づき、レイアウト規則の
切り替えを指示する構成によっても、第1の実施形態に
係るハイパーテキスト表示装置1と同様の効果を奏す
る。加えて、レイアウト規則が自動的に切り替えられる
ので、ユーザがレイアウト規則の切り替えを指示する必
要がないという効果もある。
【0080】(第2の実施形態)図13は、第2の実施
形態に係るハイパーテキスト表示装置の構成を示すブロ
ック図である。図13に示すハイパーテキスト表示装置
3は、ハイパーテキスト受信部10、ハイパーテキスト
記録部11、解析部12、構成要素記録部13、レイア
ウト部14、ユーザ入力部15、規則切替指示入力部3
0、ユーザ入力処理規則切替部31、表示範囲決定部3
3、および、表示部17を備える。ユーザ入力処理規則
切替部31には、複数のユーザ入力処理規則を記録した
ユーザ入力処理規則テーブル32が含まれる。ハイパー
テキスト表示装置3は、規則切替指示入力部30からの
入力に応じて、ユーザ入力に対して適用されるユーザ入
力処理規則を切り替えることを特徴とする。本実施形態
の構成要素のうち、第1の実施形態と同一の構成要素に
ついては、同一の参照符号を付して説明を省略する。
【0081】レイアウト部14は、所定のレイアウト規
則に従い、構成要素記録部13に記録された各構成要素
をレイアウトする。
【0082】ユーザ入力処理規則テーブル32は、図1
4に示すように、表示範囲決定部33において使用され
る複数のユーザ入力処理規則を記録する。各ユーザ入力
処理規則には、各キー入力に対する処理方法が規定され
ている。なお、ユーザ入力処理規則テーブル32は、ユ
ーザ入力規則を記録する機能を有するハイパーテキスト
表示装置3の構成要素の1つであって、ハイパーテキス
ト文書に含まれるテーブル要素とは別個のものである。
【0083】図14に示すユーザ入力処理規則テーブル
によれば、第1のユーザ入力処理規則には、上キーは上
1行スクロールとして、下キーは下1行スクロールとし
て、左キーはヒストリ中の前文書への移動として、右キ
ーはヒストリ中の次文書への移動として、それぞれ処理
することが規定されている。ここで、ハイパーテキスト
表示装置3では表示されたハイパーテキストについての
履歴情報(ヒストリ)が管理されており、ヒストリ中の
前文書への移動とは現在の文書の直前に表示されていた
文書を表示させる操作をいい、ヒストリ中の次文書への
移動とは現在の文書の直後に表示されていた文書を表示
させる操作をいう。第2のユーザ入力処理規則には、上
キーは上1行または左1列スクロールとして、下キーは
下1行または右1列スクロールとして、左キーと右キー
とは第1のユーザ入力処理規則と同様に、それぞれ処理
することが規定されている。第3のユーザ入力処理規則
には、上キーと下キーとは第1のユーザ入力処理規則と
同様に、左キーは左1面スクロールとして、右キーは右
1面スクロールとして、それぞれ処理することが規定さ
れている。
【0084】なお、図14に示すテーブルはユーザ入力
処理規則テーブルの一例を示したものであり、一般にユ
ーザ入力処理規則の個数や各ユーザ入力処理規則の内容
は任意でよい。例えば、ユーザ入力部15がジョイステ
ィックまたはジョグダイヤルである場合、ユーザ入力規
則切替テーブルには、ジョイスティックからの各入力ま
たはジョグダイヤルからの各入力に対する処理方法を規
定しておけばよい。
【0085】ハイパーテキスト表示装置3のユーザは、
規則切替指示入力部30に対して、ユーザ入力に対して
適用されるユーザ入力処理規則の切り替え指示を入力す
る。規則切替指示入力部30は、ユーザ入力処理規則の
切り替え指示をユーザ入力処理規則切替部31に対して
出力する。ユーザ入力処理規則切替部31は、規則切り
替え指示を受け取るごとに、ユーザ入力処理規則テーブ
ル32から新たなユーザ入力処理規則を選択して、表示
範囲決定部33に対して出力する。
【0086】表示範囲決定部33は、ユーザ入力部15
から表示画面の切り替え指示が出力されるごとに、ユー
ザ入力処理規則切替部31から指示されたユーザ入力処
理規則に従い、構成要素記録部13に記録された各構成
要素についてのレイアウト結果を参照して、新たな表示
範囲を決定する。
【0087】図15は、ハイパーテキスト表示装置3の
動作を示すフローチャートである。図15に示すフロー
チャートは、図5に示したフローチャートのステップS
102、S103およびS107の処理を、それぞれ、
ステップS202、S203およびS207の処理に置
換したものである。このため、これら3つのステップ以
外の処理については説明を省略する。
【0088】ステップS202では、レイアウト部14
が、所定のレイアウト規則に従い、構成要素記録部13
に記録された各構成要素をレイアウトし、レイアウト結
果を構成要素記録部13に記録する。ステップS203
では、表示範囲決定部33が、ユーザ入力処理規則切替
部31から指示されたユーザ入力処理規則に従い、構成
要素記録部13に記録された各構成要素についてのレイ
アウト結果を参照して、新たな表示範囲を決定する。
【0089】ステップS206において規則切替指示入
力部30からユーザ入力処理規則の切り替え指示が入力
された場合、ハイパーテキスト表示装置3は、ステップ
S207へ進む。ステップS207では、ユーザ入力処
理規則切替部31が、ユーザ入力処理規則テーブル32
から新たなユーザ入力処理規則を選択し、表示範囲決定
部33に対して出力する。その後、ハイパーテキスト表
示装置3は、ステップS203へ進み、新たな表示範囲
を求めて、再び画面を表示する。
【0090】図6、図7および図16ないし図19を参
照して、ユーザ入力処理規則の切り替えによる効果を説
明する。ここでは、図4に示した第1のレイアウト規則
に従って、図2に示したHTML文書をレイアウトする
場合を考える。図6、図16および図18は、それぞ
れ、第1から第3のユーザ入力処理規則を適用した場合
の表示開始点を仮想画面上に記した図である。図7、図
17および図19は、それぞれ、第1から第3のユーザ
入力処理規則に従って表示した場合についての表示画面
の変化を示す図である。
【0091】第1のユーザ入力処理規則に従う場合、表
示開始点は、図6に示すように、各キー入力ごとに仮想
画面上を上下に移動する。表示画面は、図7に示すよう
に変化する。
【0092】第2のユーザ入力処理規則に従う場合、表
示開始点は、図16に示すように、下キーが入力される
ごとに右または下へ移動し、点Aから点B、点C、点
D、点E、点F、点Gを経て、点Hに到達する。図17
に示すように、画面Aが表示された状態で下キーが2回
入力されると、画面は下に2行だけスクロールし、画面
Bが表示される。さらに下キーが6回入力されると、画
面Cが表示される。以後、下キーが順に5回、4回、1
回、5回、4回入力されると、画面D、画面E、画面
F、画面G、画面Hが順に表示される。
【0093】第3のユーザ入力処理規則に従う場合、表
示開始点は、図18に示す白丸点の範囲で移動する。図
19に示すように、画面Aが表示された状態で下キーが
2回入力されると、画面は下に2行だけスクロールし、
画面Bが表示される。さらに下キーが6回入力される
と、画面Cが表示される。この状態で右キーが1回入力
されると、表示画面は右に1画面だけスクロールし、画
面Dが表示される。さらに右キーが1回入力されると、
画面Eが表示される。また、画面Cが表示された状態で
下キーが1回入力されると、表示画面は下に1行だけス
クロールし、画面Fが表示される。さらに右キーが1回
入力されると、画面Gが表示され、さらに右キーが1回
入力されると、画面Hが表示される。この場合、表示範
囲決定部33は、構成要素記録部13に記録されたレイ
アウト結果を参照して、不要な仮想画面外の部分を含ま
ないように表示範囲を選択する。例えば、図19に示す
画面Bが表示されているときに右キーが入力された場
合、画面Bから右に1画面だけスクロールすると不要な
仮想画面外の部分を表示範囲に含んでしまう。このよう
な場合には、表示開始点は移動せず、表示画面は変化し
ない。
【0094】ユーザは、好みに応じてユーザ入力処理規
則を切り替えることにより、各キーに対する処理内容を
切り替えることができる。第1のユーザ入力処理規則を
選択した場合には、上キーと下キーとを用いて表示画面
を縦方向にのみスクロールさせ、左キーと右キーとを用
いてヒストリの前文書または次文書へ移動することがで
きる。第2のユーザ入力処理規則を選択した場合には、
上キーと下キーとを用いて表示画面を縦方向と横方向と
にスクロールさせることにより、テーブル要素の全体を
表示することができる。第3のユーザ入力処理規則を選
択した場合には、ヒストリの前文書または次文書へは移
動できないが、左キーと右キーとを用いてテーブル要素
を画面単位で横方向にスクロールさせることにより、テ
ーブル要素の全体を短時間で表示することができる。
【0095】以上に示すように、本実施形態に係るハイ
パーテキスト表示装置によれば、入力されたハイパーテ
キスト文書は、複数の構成要素に分割され、所定のレイ
アウト規則に従ってレイアウトされる。ハイパーテキス
ト文書の表示範囲はユーザ入力処理規則に従って決定さ
れ、決定された表示範囲の画面データが作成されて、画
面に表示される。ユーザ入力処理規則は、ユーザ入力に
基づき切り替えられる。
【0096】したがって、ユーザ入力に対して適用され
るユーザ入力処理規則を切り替えることにより、各ユー
ザ入力に対する処理内容を切り替えることができる。こ
のため、テーブル要素や画像要素のように、表示画面幅
を超える構成要素を表示する場合に、各ユーザ入力に対
して適切な処理内容を対応づけて、機器の操作性を向上
させることができる。また、1つのキーに複数の処理内
容を割り当てることができるので、入力キーの個数を減
らし、機器をさらに小型化することができる。
【0097】本実施形態についても、図20に示すよう
に、第1の実施形態と同様の変形例を構成できる。図2
0に示す規則切替指示決定部34は、図12に示した規
則切替指示決定部24と同様に、構成要素記録部13に
記録されたレイアウト結果と表示範囲決定部33により
決定された表示範囲とに基づき、ユーザ入力処理規則の
切り替えを指示するか否かを決定する。このように、表
示範囲に含まれる各構成要素の属性やレイアウト結果に
基づき、ユーザ入力処理規則の切り替えを指示する構成
によっても、第2の実施形態に係るハイパーテキスト表
示装置3と同様の効果を奏する。
【0098】(第3の実施形態)図21は、第3の実施
形態に係るハイパーテキスト表示装置の構成を示すブロ
ック図である。図21に示すハイパーテキスト表示装置
5は、ハイパーテキスト受信部10、ハイパーテキスト
記録部11、解析部12、構成要素記録部13、規則切
替指示入力部40、レイアウト規則切替部21、レイア
ウト部23、ユーザ入力部15、ユーザ入力処理規則切
替部31、表示範囲決定部33、および、表示部17を
備える。レイアウト規則切替部21には、複数のレイア
ウト規則を記録したレイアウト規則テーブル22が含ま
れる。ユーザ入力処理規則切替部31には、複数のユー
ザ入力処理規則を記録したユーザ入力処理規則テーブル
32が含まれる。ハイパーテキスト表示装置5は、規則
切替指示入力部40からの入力に応じて、レイアウト規
則とユーザ入力処理規則とを対応づけて同時に切り替え
ることを特徴とする。本実施形態の構成要素のうち、第
1または第2の実施形態と同一の構成要素については、
同一の参照符号を付して説明を省略する。
【0099】ハイパーテキスト表示装置5のユーザは、
規則切替指示入力部40に対して、レイアウト規則およ
びユーザ入力処理規則の切り替え指示を入力する。規則
切替指示入力部40は、入力された規則切り替え指示を
レイアウト規則切替部21とユーザ入力処理規則切替部
31とに対して同時に出力する。
【0100】図22は、ハイパーテキスト表示装置5の
動作を示すフローチャートである。図22に示すフロー
チャートは、図5に示したフローチャートのステップS
103を図15に示したステップS203に置換し、さ
らにステップS308の処理を追加したものである。こ
のため、ステップS308以外の処理については説明を
省略する。
【0101】ステップS308では、ユーザ入力処理規
則切替部31が、ユーザ入力処理規則テーブル32から
新たなユーザ入力処理規則を選択して、表示範囲決定部
33に対して出力する。その後、ハイパーテキスト表示
装置5は、ステップS302に進み、新たなレイアウト
規則とユーザ入力処理規則とを用いて、再び画面を表示
する。
【0102】図8、図9、図23および図24を参照し
て、レイアウト規則とユーザ入力処理規則とを同時に切
り替えることによる効果を説明する。ハイパーテキスト
表示装置5は、第1の規則設定を行った状態では、図4
に示した第2のレイアウト規則と、図14に示した第1
のユーザ入力処理規則とに従い、第2の規則設定を行っ
た状態では、図4に示した第3のレイアウト規則と、図
14に示した第3のユーザ入力処理規則とに従うとす
る。第1の規則設定状態では、仮想画面は図8に示すよ
うになり、表示画面は図9に示すように変化する。第2
の規則設定状態では、仮想画面は図23に示すようにな
り、表示画面は図24に示すように変化する。ユーザ
は、規則切替指示入力部40に規則切り替え指示を入力
することにより、第1の規則設定状態と第2の規則設定
状態とを切り替えることができる。
【0103】また、ハイパーテキスト表示装置5は、第
3の規則設定を行った状態では、図4に示した第1のレ
イアウト規則と、図14に示した第1のユーザ入力処理
規則とに従うとする。第3の規則設定状態では、仮想画
面は図6に示すようになり、表示画面は図7に示すよう
に変化する。このように、ハイパーテキスト表示装置5
は、テーブル要素のうち表示画面幅に表示できる部分の
みを表示し、残余の部分を表示しないこととしてもよ
い。
【0104】以上に示すように、本実施形態に係るハイ
パーテキスト表示装置によれば、入力されたハイパーテ
キスト文書は、複数の構成要素に分割され、選択された
レイアウト規則に従ってレイアウトされる。ハイパーテ
キスト文書の表示範囲は選択されたユーザ入力処理規則
に従って決定され、決定された表示範囲の画面データが
作成されて、画面に表示される。レイアウト規則とユー
ザ入力処理規則とは、対応づけて同時に切り替えられ
る。
【0105】したがって、レイアウト規則とユーザ入力
処理規則とを対応づけて同時に切り替えることにより、
第1および第2の実施形態の効果に加えて、レイアウト
規則に適したユーザ入力処理規則や、ユーザ入力処理規
則に適したレイアウト規則を選択することができるとい
う効果がある。また、1つのキー入力で2つの規則を同
時に切り替えれらるので、ユーザ入力の回数を削減でき
る。
【0106】なお、本実施形態では、レイアウト規則と
ユーザ入力処理規則とを同時に切り替えることとした
が、本実施形態の要点は、2つの規則を対応づけて切り
替える点にある。したがって、規則切り替え指示が入力
されたときに、一方の規則のみを切り替えることとして
もよい。
【0107】また、本実施形態についても、図25に示
すように、第1の実施形態と同様の変形例を構成でき
る。図25に示す規則切替指示決定部41は、図12に
示した規則切替指示決定部24と同様に、構成要素記録
部13に記録されたレイアウト結果と表示範囲決定部3
3により決定された表示範囲とに基づき、レイアウト規
則およびユーザ入力処理規則の切り替えを指示するか否
かを決定する。このように、表示範囲に含まれる各構成
要素の属性やレイアウト結果に基づき、規則切り替えを
指示する構成によっても、第3の実施形態に係るハイパ
ーテキスト表示装置5と同様の効果を奏する。
【0108】なお、本発明は、上述した実施形態の技術
内容に限定されず、以下に示す実施形態を包含する。ま
ず、ハイパーテキスト文書の例としてHTML文書を用
いたが、HTML文書に限らずWML(Wireles
s Markup Language)文書など他のハ
イパーテキスト文書でもよい。また、テーブル要素を含
む文書例を示したが、画像要素など、折り返してレイア
ウトすることが適当でない他の構成要素についても、テ
ーブル要素の場合と同様の効果がある。また、レイアウ
ト規則およびユーザ入力処理規則の数には制限はなく、
実施形態で示した数以上の規則の中から選択して切り替
えることもできる。さらに、レイアウト規則を切り替え
るごとに再びレイアウトすることとしたが、過去のレイ
アウト結果を記録しておき、同じレイアウト規則を適用
して再びレイアウトする場合には、先に記録したレイア
ウト結果を参照して、レイアウト処理を省略することも
できる。
【0109】また、第1から第3の実施形態では、例と
して、画面がキー入力ごとに特定の量だけ、特定の方法
でスクロールするハイパーテキスト表示装置を示した
が、本発明で使用可能な画面のスクロール方法は、特定
の方法に限定されるものではない。実施形態では、画面
は1文字単位や1画面単位でスクロールすることとした
が、画面がスクロールする量は、これらの値に限定され
るものではない。画面は、キー入力ごとに任意の量だ
け、例えば、2文字単位や1センチメートルごとにスク
ロールすることとしてもよい。また、第2の実施形態で
は、表示開始点が図16に示すように移動し、テーブル
の上端が画面の上端と一致した時点(すなわち、図16
に示す点C)から、画面は横方向にスクロールすること
とした。これに代えて、画面は、テーブルの一部が画面
に表示された時点から、横方向にスクロールすることと
してもよい。例えば、表示開始点が図16に示す点Q以
降は右方向にも移動することとし、テーブルの上端が画
面の中央に表示されたときから、画面が横スクロールす
ることとしてもよい。
【0110】また、第1から第3の実施形態では、ハイ
パーテキスト表示装置は、表示画面全体にハイパーテキ
スト文書を表示することとしたが、これに代えて、表示
画面の一部の領域(多くの場合、長方形領域)にハイパ
ーテキスト文書を表示することとしてもよい。この場
合、指定された領域を表示画面とみなして各構成要素を
構成することにより、第1から第3の実施形態と同様の
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るハイパーテキス
ト表示装置の構成を示すブロック図である。
【図2】テーブル要素を含んだHTML文書の一例であ
る。
【図3】第1の実施形態に係るハイパーテキスト表示装
置における、構成要素記録部の内容の一例を示す図であ
る。
【図4】第1の実施形態に係るハイパーテキスト表示装
置における、レイアウト規則テーブルの内容の一例を示
す図である。
【図5】第1の実施形態に係るハイパーテキスト表示装
置の動作を示すフローチャートである。
【図6】第1の実施形態に係るハイパーテキスト表示装
置における、第1のレイアウト規則を用いた場合の仮想
画面の一例を示す図である。
【図7】第1の実施形態に係るハイパーテキスト表示装
置における、第1のレイアウト規則を用いた場合の表示
画面の変化の一例を示す図である。
【図8】第1の実施形態に係るハイパーテキスト表示装
置における、第2のレイアウト規則を用いた場合の仮想
画面の一例を示す図である。
【図9】第1の実施形態に係るハイパーテキスト表示装
置における、第2のレイアウト規則を用いた場合の表示
画面の変化の一例を示す図である。
【図10】第1の実施形態に係るハイパーテキスト表示
装置における、第3のレイアウト規則を用いた場合の仮
想画面の一例を示す図である。
【図11】第1の実施形態に係るハイパーテキスト表示
装置における、第3のレイアウト規則を用いた場合の表
示画面の変化の一例を示す図である。
【図12】第1の実施形態の変形例に係るハイパーテキ
スト表示装置の構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の第2の実施形態に係るハイパーテキ
スト表示装置の構成を示すブロック図である。
【図14】第2の実施形態に係るハイパーテキスト表示
装置における、ユーザ入力処理規則テーブルの内容の一
例を示す図である。
【図15】第2の実施形態に係るハイパーテキスト表示
装置の動作を示すフローチャートである。
【図16】第2の実施形態に係るハイパーテキスト表示
装置における、第2のユーザ入力処理規則を用いた場合
の仮想画面の一例を示す図である。
【図17】第2の実施形態に係るハイパーテキスト表示
装置における、第2のユーザ入力処理規則を用いた場合
の表示画面の変化の一例を示す図である。
【図18】第2の実施形態に係るハイパーテキスト表示
装置における、第3のユーザ入力処理規則を用いた場合
の仮想画面の一例を示す図である。
【図19】第2の実施形態に係るハイパーテキスト表示
装置における、第3のユーザ入力処理規則を用いた場合
の表示画面の変化の一例を示す図である。
【図20】第2の実施形態の変形例に係るハイパーテキ
スト表示装置の構成を示すブロック図である。
【図21】本発明の第3の実施形態に係るハイパーテキ
スト表示装置の構成を示すブロック図である。
【図22】第3の実施形態に係るハイパーテキスト表示
装置の動作を示すフローチャートである。
【図23】第3の実施形態に係るハイパーテキスト表示
装置における、第2の規則設定を用いた場合の仮想画面
の一例を示す図である。
【図24】第3の実施形態に係るハイパーテキスト表示
装置における、第2の規則設定を用いた場合の表示画面
の変化の一例を示す図である。
【図25】第3の実施形態の変形例に係るハイパーテキ
スト表示装置の構成を示すブロック図である。
【図26】従来のハイパーテキスト表示装置の構成を示
すブロック図である。
【図27】テーブル要素を含まないHTML文書の一例
である。
【図28】従来のハイパーテキスト表示装置における、
テーブル要素を含まないHTML文書を表示する場合の
仮想画面の一例を示す図である。
【図29】従来のハイパーテキスト表示装置における、
テーブル要素を含まないHTML文書を表示する場合の
表示画面の変化の一例を示す図である。
【図30】従来の第1の方法を用いたハイパーテキスト
表示装置における、テーブル要素を含んだHTML文書
を表示する場合の仮想画面の一例を示す図である。
【図31】従来の第1の方法を用いたハイパーテキスト
表示装置における、テーブル要素を含んだHTML文書
を表示する場合の表示画面の変化の一例を示す図であ
る。
【図32】従来の第3の方法を用いたハイパーテキスト
表示装置における、テーブル要素を含んだHTML文書
を表示する場合の仮想画面の一例を示す図である。
【図33】従来の第3の方法を用いたハイパーテキスト
表示装置における、テーブル要素を含んだHTML文書
を表示する場合の表示画面の変化の一例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1、2、3、4、5、6…ハイパーテキスト表示装置 10…ハイパーテキスト受信部 11…ハイパーテキスト記録部 12…解析部 13…構成要素記録部 14、23…レイアウト部 15…ユーザ入力部 16、33…表示範囲決定部 17…表示部 20、30、40…規則切替指示入力部 21…レイアウト規則切替部 22…レイアウト規則テーブル 24、34、41…規則切替指示決定部 31…ユーザ入力処理規則切替部 32…ユーザ入力処理規則テーブル
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 5/34 G09G 5/34 A (72)発明者 小林 卓也 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 河野 雅一 大阪府門真市大字門真1006番地 株式会社 松下ソフトリサーチ内 Fターム(参考) 5B009 NA05 RB01 RB04 VC01 5B069 AA01 BA03 BB16 BC03 CA07 FA02 JA01 5C082 AA21 AA36 AA37 BA02 BB01 BB53 CA73 CA76 CB05 DA73 MM08 5E501 AA04 AB03 AB15 AC22 AC34 BA05 CA04 CB02 EA02 FA13 FB03 FB25 FB32

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造を有する文書を記述するための文書
    記述言語を用いて記述された表示対象情報を画面に表示
    し、ユーザ入力に応じて表示画面を切り替える表示装置
    であって、 前記表示対象情報を解析し、前記表示対象情報を複数の
    構成要素に分割する解析手段と、 前記表示対象情報に対して適用されるレイアウト規則の
    切り替えを指示する規則切替指示手段と、 前記規則切替指示手段からの指示に従い、複数のレイア
    ウト規則の中から一のレイアウト規則を選択するレイア
    ウト規則切替手段と、 前記レイアウト規則切替手段により選択されたレイアウ
    ト規則に従い、前記解析手段により求めた各前記構成要
    素をレイアウトするレイアウト手段と、 ユーザ入力を受け付けるユーザ入力手段と、 前記ユーザ入力に基づき、前記表示対象情報の表示範囲
    を決定する表示範囲決定手段と、 前記解析手段により求めた各前記構成要素と各前記構成
    要素についてのレイアウト結果とに基づき、前記表示範
    囲決定手段により決定された表示範囲の画面データを作
    成して、画面に表示する表示手段とを備えた、表示装
    置。
  2. 【請求項2】 前記表示対象情報は、テキスト要素、テ
    ーブル要素、画像要素の少なくとも一以上を含むことを
    特徴とする、請求項1に記載の表示装置。
  3. 【請求項3】 前記文書記述言語は、マークアップ言語
    あるいはハイパーテキスト記述言語であることを特徴と
    する、請求項1に記載の表示装置。
  4. 【請求項4】 前記規則切替指示手段は、ユーザ入力を
    受け付けて、レイアウト規則の切り替えを指示すること
    を特徴とする、請求項1に記載の表示装置。
  5. 【請求項5】 前記規則切替指示手段は、前記表示範囲
    決定手段により決定された表示範囲を参照し、当該表示
    範囲に含まれる前記構成要素の属性に基づき、レイアウ
    ト規則の切り替えを指示することを特徴とする、請求項
    1に記載の表示装置。
  6. 【請求項6】 前記規則切替指示手段は、前記表示範囲
    決定手段により決定された表示範囲を参照し、当該表示
    範囲に含まれる前記構成要素についてのレイアウト結果
    に基づき、レイアウト規則の切り替えを指示することを
    特徴とする、請求項1に記載の表示装置。
  7. 【請求項7】 前記レイアウト規則切替手段に含まれる
    各レイアウト規則は、前記表示対象情報の構成要素の種
    類ごとにレイアウト方法を規定することを特徴とする、
    請求項1に記載の表示装置。
  8. 【請求項8】 前記レイアウト規則切替手段によって選
    択されるレイアウト規則には、前記表示対象情報に含ま
    れるテーブル要素を、テーブルの構造を有する状態にレ
    イアウトするレイアウト規則が含まれていることを特徴
    とする、請求項1に記載の表示装置。
  9. 【請求項9】 前記規則切替指示手段からの指示に従
    い、前記ユーザ入力に対して適用される複数のユーザ入
    力処理規則の中から、一のユーザ入力処理規則を選択す
    るユーザ入力処理規則切替手段をさらに備え、 前記表示範囲決定手段は、前記ユーザ入力処理規則切替
    手段により選択されたユーザ入力処理規則に従い、前記
    ユーザ入力に基づき、前記表示対象情報の表示範囲を決
    定することを特徴とする、請求項1に記載の表示装置。
  10. 【請求項10】 前記規則切替指示手段は、前記レイア
    ウト規則切替手段に対するレイアウト規則の切り替え
    と、前記ユーザ入力処理規則切替手段に対するユーザ入
    力処理規則の切り替えとを同時に指示することを特徴と
    する、請求項9に記載の表示装置。
  11. 【請求項11】 構造を有する文書を記述するための文
    書記述言語を用いて記述された表示対象情報を画面に表
    示し、ユーザ入力に応じて表示画面を切り替える表示装
    置であって、 前記表示対象情報を解析し、前記表示対象情報を複数の
    構成要素に分割する解析手段と、 前記解析手段により求めた各前記構成要素をレイアウト
    するレイアウト手段と、 ユーザ入力を受け付けるユーザ入力手段と、 前記ユーザ入力に対して適用されるユーザ入力処理規則
    の切り替えを指示する規則切替指示手段と、 前記規則切替指示手段からの指示に従い、複数のユーザ
    入力処理規則の中から一のユーザ入力処理規則を選択す
    るユーザ入力処理規則切替手段と、 前記ユーザ入力処理規則切替手段により選択されたユー
    ザ入力処理規則に従い、前記ユーザ入力に基づき、前記
    表示対象情報の表示範囲を決定する表示範囲決定手段
    と、 前記解析手段により求めた各前記構成要素と各前記構成
    要素についてのレイアウト結果とに基づき、前記表示範
    囲決定手段により決定された表示範囲の画面データを作
    成して、画面に表示する表示手段とを備えた、表示装
    置。
  12. 【請求項12】 前記表示対象情報は、テキスト要素、
    テーブル要素、画像要素の少なくとも一以上を含むこと
    を特徴とする、請求項11に記載の表示装置。
  13. 【請求項13】 前記文書記述言語は、マークアップ言
    語あるいはハイパーテキスト記述言語であることを特徴
    とする、請求項11に記載の表示装置。
  14. 【請求項14】 前記規則切替指示手段は、ユーザ入力
    を受け付けて、ユーザ入力処理規則の切り替えを指示す
    ることを特徴とする、請求項11に記載の表示装置。
  15. 【請求項15】 前記規則切替指示手段は、前記表示範
    囲決定手段により決定された表示範囲を参照し、当該表
    示範囲に含まれる前記構成要素の属性に基づき、ユーザ
    入力処理規則の切り替えを指示することを特徴とする、
    請求項11に記載の表示装置。
  16. 【請求項16】 前記規則切替指示手段は、前記表示範
    囲決定手段により決定された表示範囲を参照し、当該表
    示範囲に含まれる前記構成要素についてのレイアウト結
    果に基づき、ユーザ入力処理規則の切り替えを指示する
    ことを特徴とする、請求項11に記載の表示装置。
  17. 【請求項17】 前記ユーザ入力処理規則切替手段に含
    まれる各ユーザ入力処理規則は、前記ユーザ入力の種類
    ごとに入力に対する処理内容を規定することを特徴とす
    る、請求項11に記載の表示装置。
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