JP2022127542A - 表示端末およびコンテンツ表示プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】必要に応じて所定の頁およびこれとは異なる頁の内容を同時に対比させながら読むことが可能な表示端末及びコンテンツを表示するプログラムを提供する。【解決手段】表示端末1は、頁毎に対応付けた複数のコンテンツを表示する表示部5と、表示部5の表示を変化させる操作を受け付ける操作受付部32及び操作受付部32が受け付けた操作に対応する、表示部5の表示に関する制御情報を生成する表示制御部31を有する制御部3と、を備え、操作受付部が受け付けた操作に応じて、表示している頁と境界線を挟んで表示している頁とは別の頁に対応付けられたコンテンツを表示部5に表示する。【選択図】図2

Description

本発明は、コンテンツを表示可能な表示端末およびコンテンツを表示するプログラムに関する。
近年、市場ニーズや電子機器の小型化、高性能化に伴い、書籍や雑誌、新聞等のコンテンツを電子機器のディスプレイに表示させて読むことにより、紙媒体である書籍等を持ち歩くことなく読むことが可能なコンテンツの表示端末が普及している。表示端末としては専用の電子書籍リーダーやスマートフォン、パーソナルコンピュータ等が使用される。書籍等の文字情報や画像情報を電子データであるコンテンツとして当該表示端末のメモリ等にダウンロードし、これをディスプレイに表示させたり、アプリケーションサーバと通信してウェブ上で当該コンテンツを閲覧することができる。
このような可搬型の表示端末による電子書籍等のコンテンツの表示は、単に文字情報等を画面に表示させるだけではなく、実際に書籍を開いているかのように、頁がめくられる動作やこれに伴い次の頁が徐々に視認できる状況を画面に表示させる。これにより、ユーザに読書の臨場感を持たせることができる。また、読書の臨場感に加えてコンテンツの読みやすさの向上を考慮した表示端末もある。
例えば、特許文献1は、表示部に表示された、コンテンツを含む仮想的な書籍の表示を変化させる操作者からのコマンドを受け取るステップと、表示部に適用される、書籍の表示の遷移を制御する表示制御情報を生成するステップと、表示制御情報に基づいて、書籍を3次元的または2次元的に表示するステップと、をコンピュータに実行させる書籍表示プログラムについて記載されている。
特許第6711979号公報
ところで、電子書籍等によりコンテンツを頁ごとに表示させて読む場合、実際の書籍等では困難であるが、当該頁を読みながらもその前後の頁の内容を同時に対比確認しながら読むことで内容の理解が深まることがある。本開示はこのような状況に鑑みてなされたものであり、頁単位で読み進めることが可能なコンテンツについて、必要に応じて所定の頁およびこれとは異なる頁の内容を同時に対比させながら読むことが可能な表示端末、コンテンツ表示システムおよび表示端末にコンテンツを表示するプログラムを提供することを課題とする。
本実施の形態によるコンテンツを表示する表示端末は、頁毎に対応付けた複数のコンテンツを表示する表示部と、前記表示部の表示を変化させる操作を受け付ける操作受付部と、前記操作受付部が受け付けた操作に対応する、前記表示部の表示に関する制御情報を生成する表示制御部と、を備え、前記操作受付部が受け付けた操作に応じて、表示している頁と境界線を挟んで前記表示している頁とは別の頁に対応付けられたコンテンツを前記表示部に表示する。
また、本実施の別の形態による表示端末は、前記操作受付部が受け付けた入力値の頁の送り方向に対応する頁の端からの連続する移動に伴って境界線を移動し、連続する入力が終了した位置に境界線を表示してもよい。
また、本実施の別の形態による表示端末は、前記操作受付部が受け付けた入力位置に対応する位置に表示しているキーワードと、同一又は関連するキーワードを前記表示している頁とは別の頁から検索し対応する位置を、境界線を挟んで表示してもよい。
また、本実施の別の形態による表示端末において、前記境界線は前記表示しているキーワードに隣接して平行に表示してもよい。
本実施の別の形態による表示端末にコンテンツを表示するステップをコンピュータに実行させる表示プログラムは、頁毎に対応付けた複数のコンテンツを表示する表示ステップと、前記表示を変化させる操作を受け付ける操作受付ステップと、受け付けた操作に対応する、表示に関する制御情報を生成する表示制御ステップと、を備え、受け付けた操作に応じて、表示している頁と境界線を挟んで前記表示している頁とは別の頁に対応付けられたコンテンツを前記表示部に表示する。
本実施の形態によれば、頁単位で読み進めることが可能なコンテンツについて、必要に応じて所定の頁およびこれとは異なる頁の内容を同時に対比させながら読むことが可能な表示端末、コンテンツ表示システムおよび表示端末にコンテンツを表示するプログラムを提供することができる。
第1実施形態に係る表示端末の表示部の画面を説明する図である。 第1実施形態に係る表示端末の構成図である。 第1実施形態に係る表示端末の表示に関する動作を説明するフロー図である。 図3のフローの一部を詳細に説明するフロー図である。 第1実施形態に係る表示端末の表示部の他の画面を説明する図である。 第2実施形態に係る表示端末の表示部の画面を説明する図である。 第2実施形態に係る表示端末の表示部の画面を説明する図である。 第3実施形態に係る表示端末の構成図である。 第3実施形態に係る表示端末の表示部の画面を説明する図である。 第3実施形態に係る表示端末の表示に関する動作を説明するフロー図である。 第4実施形態に係る表示端末の表示部の画面を説明する図である。 第5実施形態に係るコンテンツ表示システムの構成図である。 第5実施形態に係るコンテンツ表示システムの構成図である。
以下、図面等を参照して、本開示の表示端末の一例について説明する。ただし、本開示の表示端末は、以下に説明する実施形態や実施例には限定されない。
なお、以下に示す各図は、模式的に示したものである。そのため、各部の大きさ、形状は理解を容易にするために、適宜誇張している。また、各図において、部材の断面を示すハッチングを適宜省略する。本明細書中に記載する各部材の寸法等の数値および材料名は、実施形態としての一例であり、これに限定されるものではなく、適宜選択して使用することができる。本明細書において、形状や幾何学的条件を特定する用語、例えば平行や直交、垂直等の用語については、厳密に意味するところに加え、実質的に同じ状態も含むものとする。
1.第1実施形態
本開示の表示端末の第1実施形態について説明する。第1実施形態に係る表示端末1は書籍、雑誌あるいは新聞等の情報が電子データ化されたコンテンツを閲覧可能な電子機器である。表示端末1は図2に示すように、主として操作受付部32および表示制御部31を有する制御部3、通信部2、記憶部4、表示部5、操作部6および電源部7を備える。特に操作受付部32、表示制御部31および表示部5が表示端末1としての必須の構成要素である。
表示端末1は専用の電子書籍リーダーであってもよく、スマートフォンやパーソナルコンピュータ等の情報処理装置であってもよい。表示端末1は通信部2を介して通信ネットワークに接続でき、この通信ネットワークを通じてあらかじめ契約されたアプリケーションサーバ等から所望のコンテンツをダウンロードし、これを記憶部4に保存する。これにより、ユーザは任意の場所やタイミングで、ダウンロードしたコンテンツを表示端末1の操作部6の操作等により表示部5に表示させ、これを見たり読むことができる。なお、コンテンツとは、文書を構成する文字、英数字、記号等およびこれらの集合体である文章等の情報並びに漫画、イラストあるいは写真等の画像情報を総称するものである。
表示端末1が備える表示部5は、ユーザの希望に応じた様々な表示態様によるコンテンツを表示できる。図1(a)には、一例として小説等の文字情報等から構成されるコンテンツを、紙媒体である書籍や雑誌、新聞等のような文書体と同様の頁単位の縦書きの文章として表示部5に表示した表示画面101を示している。図1(b)は、頁めくりを実施中の表示画面102を示す図であり、図1(c)および図1(d)は、隣接する2頁分のコンテンツが境界線261を挟んで対向表示された表示画面103および104を示す図である。
なお、本開示の表示端末1は、コンテンツのある頁が表示部5に表示されている状態で、次頁に表示が遷移する際、紙媒体の書籍等である文書体の頁めくりを模した表示を行うことができる。 図1(b)では、13頁がめくられる際、表示している13頁を裏返してめくるように次頁のコンテンツ表示領域を画面端から順次拡大しながら別の頁である14頁に対応付けられたコンテンツへと切り替える。次頁は表示している13頁の反転コンテンツであり、13頁の文字等やデザインの反転画面が、あたかも文書体である書籍のめくられた頁の裏面から表面の文字等やデザインが透けて見える状態を疑似的に再現している。
次頁とは、13頁の裏側の頁であり、図1(b)の裏面側画面201bが表示される。本開示では、このように、表示部5に頁をめくるように見える表示を疑似的に行うことも、説明上の便宜のため「頁をめくる」と称することがある。
なお、以降の例示も含め、表示画面において「×」と記載している箇所は、具体的な文字等が表記される部分を便宜的に省略表示している。表示画面101は、「私が巨万の富を蓄えた」で始まり、「払って居るのである。」で終わる文章を画面として表示したものである。表示画面101の左上に表示される「13」は当該頁の頁番号251である。また、図1(a)の表示画面101の左上方に「P13」と記載しているのは、便宜的に表示画面101が文書体の13頁を表示していることを明示するためであり、表示部5に実際に表示されるものではない。この点は以降の図についても同様である。
ここで、表示端末1のコンテンツを読んでいるユーザが表示画面101のおおむね左端付近の点A1に指を触れ、このまま右方向であるX1方向にスライドし、点A2まで達したとする。このような操作はスワイプとも称し、第1操作のひとつの例示である。なお、この第1操作や以後に説明する第2乃至第5操作、個別操作、その他の各種操作で例示する操作内容はあくまで一例を示すにすぎない。これらはタッチパネル上のいかなる他の操作に置き換えられてもよく、押しボタンや切り換えスイッチ、さらにはジェスチャーによる加速度検知や傾き検知に置き換えられてもよい。
このユーザによる第1操作が操作部で検知され、操作受付部32で受け付けられると、図1(b)に示すように、それまで表示部5に表示されていた13頁のコンテンツが、文書体の頁めくりと同様のイメージで3次元的にめくられる。また、めくられた頁の背後に隣接する14頁のコンテンツの一部が視認できる。すなわち、これらを含む表示画面102が表示部5に表示される。この頁めくりが進行中の状態が第2状態である。
さらに13頁がめくり終わると、14頁だけが表示部5に表示される第1状態に戻る。表示端末1がこの第2状態であるときに、ユーザが第1操作の指のスワイプの終点である点A2で指を一旦画面から離し、さらに画面に短時間だけ接触させるタップ操作をしたとする。このような操作は第2操作のひとつの例示である。第2操作を、操作部6を介して操作受付部32で受け付けた場合は、後述する表示制御部31が生成した制御情報に基づいて、図1(c)に示すように2画面が並列配置された表示画面103に遷移する。
すなわち、13頁の一部の情報を含む右側の第1画面51と、文書体で隣接する14頁の一部の情報を含む左側の第2画面52とが境界線261を挟んで対向するように表示部5に表示される。このような、隣接する2頁分のコンテンツが左右方向に対向して同時に表示される状態が第3状態である。境界線261は、コンテンツの行方向に略平行な帯状の領域であり、ユーザが第2操作を実施した点A2の地点に対応して配置される。ただし、境界線261の位置は、ユーザが再度、境界線261上の任意の位置に指を触れ、そのまま左方向であるX2方向の点A3の位置までスワイプすることにより、図1(d)の表示画面104のように、境界線261を、点A3を含む位置まで平行移動することができる。ただし境界線261は、幅を持つ明示的な帯状画像である必要はなく、第1画面51と第2画面52とが明確に区画されていることが認識できる程度の何らかの境界が存在すればよい。
このように、第1実施形態の表示端末1では、頁毎に対応付けた複数のコンテンツを表示する表示部5と、表示部5の表示を変化させる操作を受け付ける操作受付部32と、操作受付部32が受け付けた操作に対応する、表示部5の表示に関する制御情報を生成する表示制御部31と、を備え、操作受付部32が受け付けた操作に応じて、表示している頁と境界線を挟んで表示している頁とは別の頁に対応付けられたコンテンツを表示部5に表示する。
具体的な一例としては、所定の第1頁を漸次めくりながら第1頁に隣接する第2頁の一部が表示部5に表示される第2状態のときに操作受付部32が第2操作を受け付けた場合に下記のように表示部5の表示が遷移する。すなわち、頁めくり操作中にタップ操作等の第2操作を行った場合、表示制御部31が生成した制御情報に基づいて、第1頁の一部の情報を含む第1画面51と、第2頁の一部の情報を含む第2画面52とが境界線261を挟んで対向するように表示部5に表示される。すなわち、第3状態に遷移する。なお、第1頁は図1(a)等では13頁が該当し、第2頁は14頁が該当するが、第1頁および第2頁は文書体において互いに隣接する頁同士であればよく、具体的な特定頁には依存しない。
よって、表示端末1によりコンテンツを読むユーザは、頁めくり操作の途中で所定の操作を行うことにより、必要に応じて現在読んでいる頁と文書体において隣接する頁とを、表示部5の同一画面上に境界線261を挟んで対向表示させることができる。このため、両頁の文章を対比的に確認しながら読み進めることができ、コンテンツの理解を深めることに寄与する。以下に、第1実施形態の表示端末1の構成の詳細を説明する。
(a)表示端末の構成
(i)通信部
通信部2は、表示端末1が無線または有線LANや、インターネット、携帯電話網等の広域通信網と接続して各種サーバからコンテンツをダウンロードしたり、各種サーバが提供するウェブ画面を通じてコンテンツを閲覧するための通信機能を有している。通信部2は無線通信のためのアンテナやA/DおよびD/A変換器等の通信インターフェースを備え、制御部3からデータバスを通じて送信された指示信号に従い送信用データを所定の交流波形の電波に変換して出力する。
また、外部から送信された電波を受信しこれをデジタルデータとしてデータバスを通じて制御部3に送信する。出力された電波は付近に設置されたWi-Fi(登録商標)のアクセスポイントやLTE(Long Term Evolution)の基地局等を中継して広域通信網に伝達される。なお、表示端末1が、電子書籍データをUSBメモリや通信ケーブルを接続してダウンロードできる構成であれば、表示端末1は通信部2を備えていなくてもよい。
(ii)記憶部
記憶部4は、各種データを記憶する機能を有し、固定データを記憶するROMや一時的な記憶のためのRAM、および可変情報であるアプリケーションデータやパラメータを記憶するフラッシュメモリ等の書き換え可能な不揮発性メモリ等から構成される。記憶部4のうち、コンテンツに関係するデータとして、例えばコンテンツ41、コンテンツ表示アプリ42および表示属性データ43等が記憶されている。
コンテンツ41は、表示端末1が上述の広域通信網等を経由して各種サーバからダウンロードした電子書籍等のコンテンツデータである。表示端末1は、操作部6の操作により記憶部4からコンテンツ41を読み出して、これを頁単位等で表示部5に表示させることができる。ただし、表示端末1が各種サーバの提供するウェブ画面を通じてコンテンツを閲覧する方式を採用している場合は、コンテンツ41を記憶部4に格納する必要はない。
コンテンツ表示アプリ42は、ダウンロードしたコンテンツ41を、ユーザが表示端末1の表示部5に表示し、読書や各種操作ができるようにするためのアプリケーションプログラムや各種パラメータから構成される。ただし、表示端末1が各種サーバの提供するウェブ画面を通じてコンテンツを閲覧する方式を採用している場合は、コンテンツ表示アプリ42の代わりに閲覧用のウェブブラウザを有してもよい。
表示属性データ43は、広い意味ではコンテンツ表示アプリ42に含まれてもよいが、電子書籍等のコンテンツや文章等の属性情報、すなわち書体情報やコンテンツサイズ情報、コンテンツの間隔情報、行間隔情報、コンテンツ色と背景色、背景デザイン等の各種情報を示す。なお、表示属性データ43には、コンテンツの表示形態を参照するための各種のコンテンツの表示形態仕様テーブルを含めてもよい。
(iii)制御部
制御部3は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって構成され、表示端末1の各部からの情報収集や各種判断、各部への動作指示等を行う。制御部3はまた、表示端末1の各部との信号入出力のためのインターフェースを備え、通信部2、表示部5、操作部6、記憶部4および電源部7との信号や情報の入出力およびその動作を制御する。制御部3はこのように様々な制御機能を有しているが、特にコンテンツの表示に関係するものとして、表示制御部31や操作受付部32を備えている。
表示制御部31は、表示部5へのコンテンツの表示態様およびその表示内容を操作受付部32が受け付けたユーザの操作内容等に応じて判断する。そして、所定の表示態様や表示内容で表示部にコンテンツを表示するように所定の制御情報を生成し、これを表示部5に伝達する。所定の制御情報は、記憶部4等から読み出した具体的な表示態様や表示内容に相当するデータであってもよく、この情報を表示制御部31が表示部5の表示ドライバに対して直接送信してもよい。あるいは、所定の制御情報はあらかじめ具体的な表示態様や表示内容と紐づけられた特定のコード情報から構成されてもよい。この場合は、制御情報を表示制御部31から受け取った表示部5の表示ドライバが、この内容を解読して対応する具体的な表示態様や表示内容を記憶部4等から読み出して表示部5に表示させる。
表示制御部31は初期状態において、図1(a)に示すように、文書体の頁単位のコンテンツとして所定頁全体の文字等による画面201である表示画面101を表示部5に表示することを指示する制御情報を生成する。この制御情報は表示部5の表示を第1状態に遷移させるものである。また、前述したとおり、ユーザが表示画面101の点A1に指で触れ、このままX1方向にスワイプする第1操作を行った場合、表示制御部31は、以下のように第2状態への遷移を指示する制御情報を生成する。すなわち、第2状態は、図1(b)に示すように、それまで表示部5に表示されていた第1頁が、文書体の頁めくりと同様のイメージで3次元的にめくられる。そして、めくられた頁の背後に第1頁に隣接する第2頁の一部が視認できる表示画面102が表示される。
また、第1頁がめくり終わり、第2頁だけが表示部5に表示される第2状態の間に、ユーザが点A2でタップ操作等の第2操作を行った場合は、表示制御部31は以下のように第3状態への遷移を指示する制御情報を生成する。すなわち、第3状態は、図1(c)に示すように、第1頁の一部の情報を含む右側の第1画面51と、文書体でこれと隣接する第2頁の一部の情報を含む左側の第2画面52とが境界線261を挟んで対向するように表示部5に表示される状態である。
ただし、本実施形態のように、第1頁がめくり終わり、第2頁だけが表示部5に表示される第2状態の間に、ユーザが第2操作を行った場合に限定して、表示制御部31が第3状態への遷移を指示する制御情報を生成する必要はない。すなわち、単に第1頁が表示される図1(a)の第1状態においてユーザが第2操作を行った場合でも、表示制御部31が第3状態への遷移を指示する制御情報を生成してもよい。例えば図1(a)のように表示画面101が表示部5に表示された第1状態において、ユーザが表示部5の左端から一定速度で右方向にスワイプした場合に、当該スワイプの終点位置を含むように境界線261が生成、表示され、図1(c)のような表示画面103に遷移するとしてもよい。このように表示端末1が第3状態に遷移できる条件を緩和することで、ユーザはより所望のタイミングで第3状態への遷移による利便性を享受することができる。
また、表示制御部31は、前記操作受付部32が受け付けた入力値の頁の送り方向に対応する頁の端からの連続する移動に伴って境界線を移動し、連続する入力が終了した位置に境界線を表示するよう制御情報を生成する。すなわち、図1(d)に示すように、ユーザが境界線261上の任意の位置に指を触れ、そのままX2方向に点A3の位置までスワイプすることにより、表示制御部31は、境界線261を、点A3を含む位置まで平行移動するよう指示する制御情報を生成する。これにより、第3状態における第1画面51および第2画面52の大きさまたは幅の比率を任意に変更できる。よって、ユーザが現在読んでいる頁と、これと隣接する頁との対向表示をより見やすい画面とすることができ、ユーザが両頁の文章を対比的に確認しながら読み進めることの利便性を向上させることができる。
一方、操作受付部32は、ユーザが操作部6に対して行った操作を受け付け、その受け付けた操作内容を表示制御部31に伝達する。操作受付部32は、受け付けたユーザの操作を表示制御部31に対する特定のコマンド情報に変換して表示制御部31に伝達してもよい。または、単に操作部6に対して行われた操作信号をそのまま表示制御部31に伝達してもよい。さらには、あらかじめ操作部6に対して行われた操作内容と表示制御部31に対するコマンド情報との関連付けがされたデータテーブルを記憶部4等に記憶しておき、操作受付部32または表示制御部31が、当該データテーブルを参照して表示制御部31に対するコマンド情報を特定してもよい。
なお、コマンド情報は、表示制御部31が表示部5に対する制御情報を生成する上での条件付けとなる命令または指示を示す情報である。例えば、コマンド情報が表示部5を第3状態に遷移させる命令である場合は、表示制御部31は第3状態への遷移のための表示部5に対する制御情報を生成する。
(iv)表示部および操作部
表示部5は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ、電子ペーパー等により構成され、表示素子への電圧駆動を制御する表示ドライバを備える。表示部5はコンテンツの情報である文章情報や画像情報等を制御部3からの指示に基づき、ユーザに視認できるように画面上に表示させる機能を有している。また、表示部5は、各種操作を受け付けるためのメニュー画面を表示させることができ、表示部5を構成するタッチパネルを操作部6として、これをユーザの指で触ることにより様々な操作入力が行える。
操作部6であるタッチパネルは静電容量方式、電磁誘導方式、赤外線方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式等の公知の技術により形成できる。よって、タッチパネルを通じて操作を行う場合、表示部5がその一部として操作部6の機能を兼ね備える。ただし、表示端末1は表示部5のタッチパネルではなく、あるいはタッチパネルの機能に加えて別個にプッシュボタンや切り替えスイッチ等の操作部6を備えてもよい。また、手で操作するものに限らず、ジェスチャー等による加速度検知や傾き検知を操作入力とする操作部6を備えてもよい。
(v)電源部
表示端末1は、さらに各部を駆動するための電力を供給するために電源部7を有する。電源部7は、例えばリチウムイオン二次電池や二次固体電池等、繰り返し充電できるものであることが好ましい。
(b)コンテンツの表示形態の変更方法
次に、本実施形態に係る表示端末1を使用した場合の、コンテンツの表示形態の変更方法について主として図3、図4および図5に基づいて説明する。まず、ユーザは表示端末1の電源を入れたり所定の設定をすることで、表示端末1を電子書籍等のコンテンツを読める状態にする。このとき、表示端末1は、各種の制御情報を生成する表示制御部31の指示により、例えば記憶部4から電子書籍データ等であるコンテンツ41を読み出して、文書体の頁単位の文字等により構成される表示画面を表示部5に表示させる。これにより、ユーザが当該コンテンツを第1頁として視認できる第1状態に遷移する(ステップS401)。
第1状態において、所定頁のコンテンツを読み終えたユーザは、図1(a)に示すように、表示画面101の点A1でのスワイプ操作を通じて、表示端末1の表示部5が兼用するタッチパネルの操作部6に対して頁めくりの指示である第1操作を実施する(ステップS402)。これを操作受付部32が受け付けることにより、表示制御部31が生成した制御情報に基づいて、第1頁を漸次めくりながら第1頁に隣接する第2頁の一部が表示部5に表示される第2状態に遷移する(ステップS403)。
ユーザが、操作部6に対して第1操作をしない場合は、表示部5は第1状態のまま第1頁を表示し続ける(ステップS402およびステップS401)。なお、ユーザが第1操作を実施して第2状態へ遷移した後、第2操作をせずに頁めくりが完了した場合は、第2頁が表示部5に表示される第1状態に戻る(ステップS404およびステップS401)。
ここで、第1状態においてユーザが第1操作を実施した場合、第1頁の頁めくりは図1(b)に示すような表示画面102を経て行われる。すなわち第1頁である13頁が、第1操作のX1方向へのスワイプに合わせて左端から右端に向けて3次元的に漸次めくられていく画面201と、めくられた頁の背後に第2頁である14頁の一部である画面202とが同時に視認できる表示画面102が表示される。このとき、3次元的にめくられる13頁は右側が表面側画面201aとして表示され、左側が折れ曲がった文書体の紙面の裏面を見せる裏面側画面201bとして表示される。裏面側画面201bには、反転した状態である13頁のコンテンツの文字等が紙面を透けているように視認できる。このような表示とすることで、実際の紙媒体の文書体の頁をめくっているような臨場感をユーザに与えることができる。
一方、ユーザが第1操作を実施して第2状態へ遷移した後、第1状態に戻る前、すなわち頁めくりが完了する前に第2操作をした場合は、以下のようになる。すなわち、第2操作を操作受付部32が受け付けることにより、表示制御部31が生成した制御情報に基づいて、表示端末1が第3状態に遷移する(ステップS406)。すなわち、図1(c)に示すように、13頁である第1頁およびこれと隣接する14頁である第2頁が境界線261を左右方向に挟む第1画面51および第2画面52として特定される。そして、これらが表示部5に互いに対向して並列的に表示画面103として表示される(ステップS407)。
ここで、図3のステップS406の第3状態への遷移からステップS408までの流れをより詳細に説明する。この間の流れの詳細を示すフロー図を図4に示す。まず、表示制御部31が生成した制御情報により、第1頁として、第1状態で表示されていた頁のコンテンツが記憶部4等に格納される(ステップS421)。次に、第1操作の頁のめくり方向が文書体の後方に向かう場合は、第2頁として、めくった後方の頁のコンテンツが記憶部4等に格納される(ステップS422およびステップS424)。その逆に、第1操作の頁のめくり方向が文書体の前方に向かう場合は、第2頁として、めくった前方の頁のコンテンツが記憶部4等に格納される(ステップS422およびステップS423)。
すなわち、第1頁が実際には頁番号がn頁である場合、第1操作の頁のめくり方向が文書体の後方に向かう場合は、第2頁が(n+1)頁であり、第1操作の頁のめくり方向が文書体の前方に向かう場合は、第2頁が(n-1)頁である。なお、前方に向けて頁をめくる操作は、例えば図1(b)において、ユーザが指を点A2から点A1に向けて左方向である、X1とは逆方向にスワイプするとしてもよい。このようにして、第1操作の頁のめくり方向に応じて、第3状態での第1画面51として表示される第1頁と第2画面として表示される第2頁とが特定され、両画面の間に境界線261が表示される(ステップS425)。
なお、この第3状態において、ユーザが所定場所でのスワイプ等の種々の個別操作をした場合は、これを操作受付部32が受け付ける。これにより、表示制御部31が生成した制御情報に基づいて、受け付けた操作に応じた処理を行い、表示部5に表示がされる(ステップS408およびステップS410)。図5は個別操作の一例による表示部5の表示画面の遷移について説明する図である。例えば図1(c)や図1(d)のように、境界線261の右側に第1画面51として第1頁である13頁が表示され、左側に第2画面として第2頁である14頁が表示されているとする。
ここで、図5(a)に示すように、第1画面51のいずれかの領域である点A4をタップするという個別操作を行った場合は、表示制御部31が生成した制御情報に基づいて、第1画面51の表示対象頁が文書体の前方に隣接する頁に切り替わって表示される。すなわち、第1画面51の表示対象頁であった13頁の画面201は、文書体の前方に隣接する12頁の画面203に切り替わって表示される。全体として第1画面51が画面203であり第2画面52が画面202である表示画面105が表示部5に表示される。
さらに、第1画面51のいずれかの領域として再度、点A4をタップするという個別操作を繰り返し行った場合は、図5(b)に示すようにこれを操作受付部32が受け付ける。その後、表示制御部31が生成した制御情報に基づいて、第1画面51の表示対象頁が文書体の前方にさらに隣接する頁、すなわち11頁の画面204に切り替わって表示される。全体として第1画面51が画面204であり第2画面52が画面202である表示画面106が表示部5に表示される。
また、図示はしないが、逆の操作も可能であり、例えば第2画面52のいずれかの領域をタップするという個別操作を行った場合は、表示制御部31が生成した制御情報に基づいて、第2画面52の表示対象頁が文書体の後方に隣接する頁に切り替わって表示されてもよい。すなわち、第2画面52の表示対象頁であった14頁は、文書体の後方に隣接する15頁に切り替わって表示されてもよい。さらに、第2画面52のいずれかの領域として再度タップするという個別操作を繰り返し行った場合は、第2画面52の表示対象頁が文書体の後方にさらに隣接する頁、すなわち16頁に切り替わって表示されてもよい。
このように、第3状態における対向表示された第1画面51と第2画面52の表示対象頁が、簡単な個別操作により、前後の頁に順次シフトして表示できる。これにより、ユーザが現在読んでいる頁と隣接する頁との対向表示だけではなく、過去に読んだ頁と文書体において隣接あるいはさらに離れた箇所にある頁との対向表示が容易にできる。よって、ユーザが互いに離れた頁同士の文章を対比的に確認しながら読み進めることができ、コンテンツを読む際の利便性を一層向上させることができる。
一方、図5(b)の状態から、図5(c)に示すように11頁を示す第1画面51のいずれかの領域である2点A5およびA7において、ユーザが2本の指を操作部6であるタッチパネルの表面に接触させながらそれぞれ上下方向であるY1方向およびY2方向に広げる操作をしてもよい。このような操作をピンチアウト操作ともいう。このように、点A5から点A6へ向けて、さらに点A7から点A8へ向けて同時にピンチアウトをした場合、第1画面51のコンテンツの文字等が全体的に拡大されてもよい。このとき、第1画面51が文字等の拡大された画面204であり、第2画面52が画面202である表示画面107が表示部5に表示される。
このような操作も個別操作のひとつであり、簡単な操作により、対向表示された2画面の一方のコンテンツの文字等を拡大してより見やすい画面とすることができる。
また、図5(b)の状態から図5(d)に示すように、11頁を示す第1画面51のいずれかの領域である点A9から右方向であるX3方向に向けて点A10までスワイプしてもよい。この場合、第1画面51のコンテンツの文字等は拡大されず、11頁のコンテンツの配列がそのまま右方向にスクロールして表示される。このとき、第1画面51が、コンテンツがスクロールされた画面204であり、第2画面52が画面202である表示画面108が表示部5に表示される。
このような操作も個別操作のひとつであり、簡単な操作により、対向表示された2画面のコンテンツをそれぞれスクロールさせることが容易にできる。よって、ユーザが互いに離れた頁同士の文章の必要箇所をスクロールして見やすい位置に配置し直すことで、両者を対比的に確認しながら効果的に読み進めることができる。
一方、図3のフロー図の説明に戻ると、第3状態への遷移後(ステップS406)、所定の第1画面51および第2画面52を含む表示画面が表示部5に表示される(ステップS407)。また、この状態で、ユーザの個別操作を操作受付部32が受け付けることにより、上述したような所定の処理後、所定内容が表示部5に表示される(ステップS408およびステップS410)。その後、ユーザが表示画面の境界線261を再度タップ操作する等の第3操作を行った場合は、これを操作受付部32が受け付けることにより、表示制御部31が生成した制御情報に基づいて表示部5の表示が再び第1状態に遷移する(ステップS409およびステップS401)。
また、ユーザが第3操作をすることなく電源を切る等の終了処理をした場合は、表示部の表示が消去される等して表示端末1の終了処理が行われる。また、終了処理はこの場合に限らず、どのような表示状態のときでも割り込み処理として実施することができる。
(c)第1実施形態の表示端末について
以上、説明したように、第1実施形態のコンテンツを表示する表示端末1は、頁毎に対応付けた複数のコンテンツを表示する表示部5と、表示部5の表示を変化させる操作を受け付ける操作受付部32とを備える。また表示端末1は、操作受付部32が受け付けた操作に対応する、表示部5の表示に関する制御情報を生成する表示制御部31を備える。そして、表示端末1は、操作受付部32が受け付けた操作に応じて、表示している頁と境界線261を挟んで表示している頁とは別の頁に対応付けられたコンテンツを表示部5に表示する。
上記を具体的に言い換えると、表示部5にコンテンツの仮想的な文書体の頁単位の情報である第1頁が表示される第1状態のときに前記操作受付部が第1操作を受け付けた場合は、以下のような状態に遷移可能である。すなわち、表示部5は、表示制御部31が生成した制御情報に基づいて、第1頁を漸次めくりながら第1頁に隣接する第2頁の一部が表示部5に表示される第2状態に遷移し、次いで第1頁がめくり終わり第2頁が表示部5に表示される第1状態に遷移可能である。
第2状態のときに操作受付部32が第2操作を受け付けた場合は、表示部5は、表示制御部31が生成した制御情報に基づいて、第1頁の一部の情報を含む第1画面51と、第2頁の一部の情報を含む第2画面52とが境界線261を挟んで対向するように表示部5に表示される。すなわち、第3状態に遷移可能である。よって、表示端末1によりコンテンツを読むユーザは、頁めくり操作の途中で所定の操作を行うことにより、必要に応じて、現在読んでいる頁と文書体において隣接する頁とを表示部5の同一画面上に境界線261を挟んで対向表示させることができる。
したがって、文書体の隣接する両頁の文章を対比的に確認しながら読み進めることができ、コンテンツの内容の理解を深めることができる。また必要に応じて所定の個別操作を追加的に行うことで、例えば対向表示された両頁の一方または両方の頁をさらに文書体の前方に向けて遡った頁に切り替えたり、その逆に文書体の後方に向けて繰り下がった頁に切り替えて表示することができる。これにより、互いに文書体上で離れた頁同士を対向表示させることができ、文章の対比確認の範囲を拡張できる。よって、コンテンツの内容の理解を一層深めることができる。
さらには、必要に応じた所定の個別操作により、対向表示された両頁の一方または両方の頁のコンテンツの文字等の大きさを拡大させることや、両頁の一方または両方の頁のコンテンツをスクロールすることが可能である。これにより、対向表示させたコンテンツの対比確認がより効果的に行え、コンテンツの内容の理解を一層深めることができる。
2.第2実施形態
次に、本開示の表示端末の第2実施形態について説明する。第2実施形態に係る表示端末1は第1実施形態と同一の構成を備えているが、表示部5に表示するコンテンツが頁単位の縦書きの文章ではなく、横書きの文章として表示される点が異なっている。図6(a)は、このようなコンテンツを文書体の頁単位の横書きの文章として表示部5に表示した画面205である表示画面109を示している。この状態は第1状態である。図6(b)は、頁めくりを実施中の表示画面110を示す図であり、図6(c)および図6(d)は、隣接する2頁分のコンテンツが境界線262を挟んで左右方向ではなく上下方向に対向表示された表示画面111および112を示す図である。
なお、表示部5に表示するコンテンツが頁単位の縦書きの文章となるか、横書きの文章となるかは、コンテンツの頁単位の文章レイアウトがどうであるかに依存する。ただし、コンテンツの文字等のデータが頁単位の配列とは無関係に編集可能なデータとして取り扱える場合は、ユーザの好みに応じて、当該コンテンツの表示形式を縦書きまたは横書きのいずれかとなるよう表示端末1の操作部6等を通じて選択できてもよい。その結果、表示端末1は、この選択された表示形式に対応するようにコンテンツを頁単位に配列しなおして表示部5に表示するものとしてもよい。
本実施形態における表示端末1によるコンテンツの表示形態の変更方法の要点を述べる。まず、表示端末1は、各種の制御情報を生成する表示制御部31の指示により、記憶部4からコンテンツ41を読み出して、図6(a)に示すように、文書体の頁単位の文字等による画面205として表示画面109を表示部5に表示させる。これによりユーザが当該コンテンツを第1頁として視認できる第1状態に遷移する(図3のステップS401)。
所定頁のコンテンツを読み終えたユーザは、図6(a)および図6(b)に示すように、表示画面109の点A11から左方向であるX4方向に沿って点A12までスワイプを行う。これより表示端末1の表示部5が兼用するタッチパネルの操作部6に対して頁めくりの指示である第1操作を実施する(ステップS402)。これを操作受付部32が受け付けることにより、表示制御部31が生成した制御情報に基づいて、第1頁を漸次めくりながら第1頁に隣接する第2頁の一部が表示部5に表示される第2状態に遷移する(ステップS403)。
ここで、第1状態においてユーザが第1操作を実施した場合、第1頁の頁めくりは図6(b)に示すような表示画面110を経て行われる。第1頁である13頁が、第1操作のX4方向へのスワイプに合わせて右端から左端に向けて3次元的に漸次めくられていく画面205と、めくられた頁の背後に隣接する第2頁である14頁の一部である画面206が同時に視認できる表示画面110が表示される。このとき、3次元的にめくられる13頁は左側が表面側画面205aとして表示され、右側が文書体の紙面の裏面を見せる裏面側画面205bとして表示される。すなわち第1実施形態の縦書きのコンテンツとは逆方向に頁がめくられる。
一方、ユーザが第1操作を実施して第2状態へ遷移した後、頁めくりが完了する前に第2操作をした場合は、これを操作受付部32が受け付けることにより、表示制御部31が生成した制御情報に基づいて、表示端末1が第3状態に遷移する(ステップS406)。すなわち、図6(c)に示すように、13頁である第1頁およびこれと隣接する14頁である第2頁が左右方向の境界線262を上下方向に挟む第1画面53および第2画面54として特定される。そして、両画面が表示部5に互いに対向して並列的に表示画面111として表示される(ステップS407)。
なお、この第3状態において、ユーザが所定場所でのスワイプ等の種々の個別操作をした場合は、第1実施形態と同様に、それに応じた処理が行われ、表示部5に所望の表示がされる(ステップS408およびステップS410)。例えば図6(c)および図6(d)に示すように、境界線262の上の点A13から下方のY3方向の点A14に向けてスワイプした場合は、境界線262の配置を点A14の位置まで下方にスライドできる。これにより、第1画面53のコンテンツの画面207の領域を拡張して表示する表示画面112を表示できる。
また、図7(a)に示すように、第1画面53のいずれかの領域をタップするという個別操作により、表示制御部31が生成した制御情報に基づいて、第1画面53の表示対象頁が文書体の前方に隣接する頁に切り替わって表示される。図7(a)では、第1画面53の表示対象頁であった13頁の画面205が、第1画面53を2回タップしたことにより、文書体の2頁分前方に隣接する11頁の画面207に切り替わって表示される。すなわち、第1画面53が画面207であり、第2画面54が画面206である表示画面113が表示部5に表示される。
さらに、図7(b)に示すように、境界線262の点A15から下方のY4方向の点A16に向けてスワイプする。さらに第1画面53の2点である点A17および点A19において、それぞれ上方のY5方向の点A18および下方のY6方向の点A20まで2本の指でピンチアウトをする。この場合、第1画面53の領域が下方側に拡張され、かつ、第1画面53に表示されるコンテンツの画面207の文字等が全体的に拡大された表示画面114が表示される。
一方、図7(a)の状態から図7(c)に示すように、上記と同様にスワイプした上で、さらに第1画面53の点A21から上方のY7方向に沿って点A22までスワイプする。この場合は、第1画面53の領域が下方側に拡張され、かつ、11頁のコンテンツの配列がそのまま上方にスクロールして表示される。このとき、第1画面53が、コンテンツがスクロールされた画面207であり、第2画面54が画面206である表示画面115が表示部5に表示される。
このように、第2実施形態のコンテンツを表示する表示端末1は、表示部5にコンテンツを頁単位に表示する表示画面が横書きの文章に対応したものとして変更され得る。特に表示部5が第3状態であるときの第1画面53と第2画面54との配列は、第1実施形態とは異なり上下の配列となる。このように、文章構成が縦書きであるか横書きであるかに応じて、表示部5に表示される第1画面および第2画面の配列方向を左右または上下に変更できる。これによって、文書体の隣接する両頁の文章を対比的に確認しながら読み進める際の画面の見易さが向上でき、コンテンツの内容の理解を一層深めることができる。
なお、第1実施形態および第2実施形態の説明において、コンテンツが縦書きの文章構成である場合は、頁めくり方向が左側から右側に向かう方向であり、第3状態における第1画面および第2画面の配列方向が左右である表示態様を例示した。また、コンテンツが横書きの文章構成である場合は、頁めくり方向が右側から左側に向かう方向であり、第3状態における第1画面および第2画面の配列方向が上下である表示態様を例示した。ただし、表示部5の表示態様はこれに限定されず、横書き文書に対して第1実施形態の表示態様を適用したり、縦書き文書に対して第2実施形態の表示態様を適用してもよい。このような例示の一部を第4実施形態として後述する。
3.第3実施形態
次に、本開示の表示端末の第3実施形態について説明する。第3実施形態に係る表示端末1aは、図8に示すように、制御部3aが特定語句検索部33をさらに備えていることが第1実施形態とは異なる。本実施形態では、第1実施形態と同様の所定頁全体が表示部5に表示される第1状態と、頁めくり状態が一緒に表示される第2状態に加えて、以下のような第4状態の表示ができる。
すなわち、操作受付部32が受け付けた入力位置に対応する位置に表示しているキーワードと、同一又は関連するキーワードを表示している頁とは別の頁から検索し対応する位置を、境界線261を挟んで表示する。
例えば、第2状態のときに操作受付部32がタップ操作等の第4操作を受け付けた場合は、特定語句検索部33により、第1頁の中で所定条件を満たす語句の候補である第1語句がキーワードとして検索される。また、特定語句検索部33により、第1語句と同一または類似の語句である第2語句がキーワードとして含まれる頁の有無が検索され、検索できた場合は当該検索された頁単位の情報である第1検索頁を特定する。そして、表示制御部31が生成した前記制御情報に基づいて第4状態に遷移する。すなわち、第1語句が含まれる、第1頁の一部の情報を含む第3画面55と、特定語句検索部33により検索された、第2語句が含まれる第1検索頁の一部の情報を含む第4画面56とが境界線261を挟んで対向するように表示部5に表示される。
第3実施形態の表示端末1aは、このような所定頁の特定語句と同一または類似の語句をキーワードとして含む特定頁を検索し、所定頁とともに表示部5に対向表示することができる。したがって、必要に応じて現在読んでいる頁の特定語句と同一または類似の語句が他のどこの頁に含まれ、どのような表現で記載されているかを、両頁の文章を対比的に確認しながら読み進めることができ、コンテンツの理解を深めることに一層寄与する。以下に、第3実施形態の表示端末1aの構成の要点を説明する。
(a)特定語句検索部の構成
特定語句検索部33は、図8に示すように表示端末1の制御部3aに含まれる部位である。特定語句検索部33は、まず、コンテンツの文書体に対応する所定の頁から、所定条件を満たす語句の候補である第1語句を検索する機能を備える。所定条件は、例えば語句の文字数や分野、属性、コンテンツ全体における使用頻度等の条件であってもよい。所定条件は、あらかじめコンテンツの中に属性データとして組み込まれていてもよい。
あるいはコンテンツを記憶部4等にダウンロードする際に、またはユーザが第4操作を行った際に、特定語句検索部33が当該コンテンツを自動的に検索して、これらの所定条件に見合う第1語句の候補を抽出し、記憶部4等に記憶させてもよい。さらには、表示端末1や後述する管理サーバが、このような第1語句や第2語句の候補となる関連キーワードを検索可能な辞書機能やデータベースを備えていてもよい。
また、表示部5に表示されたメニュー画面等からユーザが所定条件を選択する形式で入力してもよい。その際、これらの条件に加えてユーザ自身の嗜好や興味に関する情報を含めてもよい。所定条件の例示としては、例えば文字数が4文字以上であり、漢字が2文字以上含まれ、コンテンツ全体の同一語句の出現頻度が5箇所以内、としてもよい。第1頁において所定条件に照らして検索された第1語句の候補が複数あるときは、所定ルールによって優先順位を決め、その優先順位の高い第1語句を先に表示してもよい。
例えば、図9(a)において、コンテンツの第1頁として13頁の画面201が表示部5に表示されている第1状態で、ユーザが点A23から右方向のX5方向に沿って点A24までスワイプしたとする。これにより、表示部5は頁めくり動作を表示し、13頁が漸次めくられながら背後に第2頁である14頁の画面202が視認できる表示画面116を表示する。このとき表示部5は第2状態となっている。
この頁めくりの途中で再度、ユーザが点A24においてタップをすると、これを操作受付部32が第4操作として受け付け、特定語句検索部33により、第1頁の中で所定条件を満たす語句の候補である第1語句が検索される。その結果、図9(b)に示すように、例えば「巨万の富」という語句が第1語句として検索され、検索対象語句301としてハイライト表示等の識別処理がされる。その上で、検索対象語句301とともに第1頁の一部を画面201とする第3画面55が表示部5の右側領域に表示される。
一方、特定語句検索部33は、この第1語句と、当該第1語句と同一または類似の語句である第2語句が含まれる頁の有無をめくり方向に沿ったコンテンツから検索する。ここでは説明を簡単にするため、第1語句と同一の語句のみを検索するものとする。その結果、第1語句と同一の語句である第2語句をコンテンツに含む頁と第1語句と同一の語句である第3語句をコンテンツに含む頁とが検索でき、これをそれぞれ第1検索頁および第2検索頁とする。図9(b)および図9(c)の例示では、第1検索頁が96頁であり、第2検索頁が157頁である。
このとき、特定語句検索部33は、は文書体における頁単位の情報である第1頁から第1検索頁までの頁間隔と、第1頁から第2検索頁までの頁間隔とを比較し、より頁間隔の短い第1検索頁を優先して表示対象として抽出する。頁間隔とは、コンテンツを紙媒体の文書体の頁の隣接度合いに換算したもので、例えば1頁と13頁とは12頁分だけ頁間隔が空いていると判断する。このとき、5頁と16頁とは、11頁分の頁間隔であり、1頁と13頁との頁間隔よりも短いこととなる。
そして、表示制御部31が生成した前記制御情報に基づいて、第2語句が含まれる第1検索頁の一部を画面208とする第4画面56が表示部5の左側領域に表示される。なお、画面208では、第2語句である「巨万の富」の語句が候補語句321としてハイライト表示されている。その結果、図9(b)に示すように、第3画面55と第4画面56とが境界線261を挟んで左右方向に対向する表示画面117として表示部5に表示される。第3画面55は第1語句が含まれる第1頁の一部の情報を含み、第4画面56は、特定語句検索部33により検索された、第2語句が含まれる第1検索頁の一部の情報を含む。
さらには、ユーザが第4画面56上を再度タップする等の個別操作を行うことにより、図9(c)に示すような第4画面56の表示内容の第1検索頁から第2検索頁への切り替えができる。すなわち、第1語句が含まれる第1頁の一部の情報を含む第3画面55と、第3語句が含まれる第2検索頁の一部の情報を含む第4画面56とが境界線261を挟んで左右方向に対向するような表示画面118が表示部5に表示される。なお、画面209では、第3語句である「巨万の富」の語句が候補語句322としてハイライト表示されている。また、図9(b)や図9(c)に示すように、第4画面56の上方の領域に「1件目/2件中」といった件数表示部252を設けて、全体で何件の同一、類似語句が存在するかの目安を把握できるようにしてもよい。
また、境界線261は表示部5に表示している第1語句や第2語句等のキーワードに隣接して平行に表示されるように表示制御部31が制御情報を生成してもよい。すなわち、図9(b)、図9(c)または図9(d)において、検索対象語句301および候補語句321、検索対象語句301および候補語句322、または検索対象語句302および候補語句323、は互いに境界線261を挟んでもっとも接近するように、配置されて表示されてもよい。このように表示されることにより、異なる頁同士の同一語句や類似語句の対比がし易くなり、ユーザのコンテンツの理解が一層深められる。
(b)コンテンツの表示形態の変更方法
次に、本実施形態に係る表示端末1aを使用した場合の、コンテンツの表示形態の変更方法の要点について主として図8、図9および図10に基づいて説明する。図10は、図3のフロー図の一部を抜き出したもので、第1実施形態における図4のフロー図に対応するものである。まず、図3のステップS406を、「第4状態への遷移」と読み替える。その後、表示制御部31が生成した制御情報により、第1頁として、第1状態で表示されていた頁のコンテンツが記憶部4等に格納される(ステップS441)。次に、特定語句検索部33が第1頁のコンテンツから所定条件を満たす第1語句を検索し、図9(b)の第3画面55に相当する領域に、第1語句を検索対象語句301としてハイライト表示等しながら第1頁を表示部5に表示する(ステップS442)。
なお、この時点でユーザが当該第1語句を検索対象語句としてふさわしくないと判断した場合は、何らかの操作により当該第1語句をキャンセルし、別の候補語句を第1語句に選定し直して表示部5に表示することにしてもよい。このような手順を経て第1語句の候補を承認した場合は(ステップS443)、第2状態の頁のめくり方向に応じて、第2語句の検索対象頁を決定する。すなわち、第1頁が実際には頁番号がn頁である場合、第1操作の頁のめくり方向が文書体の後方に向かう場合は、(n+1)頁から最後の頁までの全頁が検索対象となる。そして、第1語句と同一または類似の語句である第2語句が含まれる頁の有無が検索される(ステップS446)。
一方、第1操作の頁のめくり方向が文書体の前方に向かう場合は、(n-1)頁から最初の頁までの全頁が検索対象となり、第1語句と同一または類似の語句である第2語句が含まれる頁の有無が検索される(ステップS445)。これらの作業で検索された検索頁は、所定ルールに則って優先順位付けされ、例えば優先度の高い方から第1検索頁、第2検索頁等として識別管理され、記憶部4等に格納される(ステップS447およびステップS448)。例えば検索頁候補がm頁分あれば、第m検索頁までが特定される。なお、同一頁に第2語句が複数含まれる場合は、これをひとつの検索頁として取り扱ってもよく、敢えて別の検索頁として識別してもよい。
なお、本実施形態では、第1操作の頁のめくり方向によって、第1頁の後方の頁から最後の頁に掛けて第2語句を有する頁を検索するか、第1頁の前方の頁から最初の頁に掛けて第2語句を有する頁を検索するか、を切り替えている。しかし、第1操作の頁のめくり方向に関わらず、第1頁以外のコンテンツの全頁から第2語句を有する頁を検索してもよい。
ここで、検索頁の画面表示の優先順位は、任意のルールとして決めることができる。例えば、第1語句と同一である第2語句を含む検索頁と同じく第1語句と同一である第3語句を含む検索頁とが存在する場合は、前述のとおり、現在読んでいる第1頁との頁間隔がより短い検索頁を優先することができる。また、検索の結果、第1語句と同一である第2語句と、第1語句とは同一ではなく類似している第3語句とに分けられるときは、第1語句と同一である第2語句が優先されてもよい。一方、第2語句および第3語句がともに第1語句とは同一ではなく類似している場合は、その類似度によって優先順位を決めることができる。
例えば、図9(d)は、第3画面55に表示する第1頁を14頁とし、第1語句を「と云う程では無い」という語句とした場合の、第1検索頁である105頁を第4画面56として表示した、表示画面119の図である。ここでは、第1語句に類似する検索頁は4頁あり、その第1候補である第1検索頁が選択されている。ここで、第1検索頁の第2語句は「と云う程でもない」が検索されている。ここで第1語句と第2語句または第3語句との類似度は、任意のルールにより判断できる。例えば、「と云う程では無い」の8文字のうち、同一文字を何文字含むかにより判断してもよく、文字の配列順番まで考慮した同一文字数で判断してもよい。
また、第1語句の中で名詞や固有名詞等の重要な用語とそうではない用語との重みづけをして、重要度の高い文字の文字数や配列を重視して判断してもよい。あるいは類似の場合でも、同一の場合と同様、単純に現在読んでいる第1頁との頁間隔がより短い検索頁を優先してもよい。いずれにしても、このような一定の規則により優先順位を付けて検索結果を表示することにより、ユーザにとって分かりやすい情報提供ができる。
このようにして、第1操作の頁のめくり方向に応じて、第4状態での第3画面55として表示される第1頁と第4画面56として表示される第1検索頁とが特定され、両画面の間に境界線261が表示される(ステップS449)。
(c)第3実施形態の表示端末について
以上、説明したように、第3実施形態のコンテンツを表示する表示端末1aは、表示部5と、表示部5の表示を変化させる操作を受け付ける操作受付部32と、操作受付部32が受け付けた操作に対応する、表示部5の表示に関する制御情報を生成する表示制御部31と、を備える。また、表示端末1aは特定語句検索部33をさらに備える。表示部5にコンテンツの仮想的な文書体の頁単位の情報である第1頁が表示される第1状態のときに操作受付部32が第1操作を受け付けた場合は、表示制御部31が生成した制御情報に基づいて、第1頁を漸次めくりながら第1頁に隣接する第2頁の一部が表示部5に表示される第2状態に遷移する。その後、第1頁がめくり終わり第2頁が表示部5に表示される第1状態に遷移可能である。
第2状態のときに操作受付部32が第4操作を受け付けた場合は、表示制御部31が生成した制御情報に基づいて、以下のとおりの所定画面が表示部5に表示される。すなわち、特定語句検索部33により検索された、第1頁の中で所定条件を満たす語句の候補である第1語句が含まれる、第1頁の一部の情報を含む第3画面55が表示部5に表示される。また、特定語句検索部33により検索された、第1語句と同一または類似の語句である第2語句が含まれる、頁単位の情報である第1検索頁の一部の情報を含む第4画面56も表示部5に表示される。表示端末1aは、第3画面55と第4画面56とが、境界線261を挟んで対向するように表示部5に表示される第4状態に遷移可能である。
したがって、文書体の所定の頁と、これに含まれる所定条件の第1語句と同一または類似の語句である第2語句を含む所定の検索された頁とを対向表示させることができる。さらには、第1語句と第2語句との対比を含む両頁の文章の対比的な確認をしながらコンテンツを読むことができ、コンテンツの内容の理解を深めることができる。
また必要に応じて所定の個別操作を追加的に行うことで、例えば第1語句と同一または類似の語句である第2語句以外の第3語句を含む所定の検索された別の頁とを対向表示させ、第1語句と第3語句との対比を含む両頁の文章の対比的な確認をすることも可能である。これにより、現在読んでいる頁の特定語句やその類似語句が、他の頁でどのように再度使用されているか、あるいはその特定語句やその類似語句の使用頻度がどの程度かがユーザにとって把握し易くなり、コンテンツの内容の理解を一層深めることができる。
なお、本実施形態は、特定語句検索部33が第1頁の第1語句と同一または類似の語句である第2語句または第3語句を検索することを例示している。しかし、これに限らず、第1頁の第1語句と同一語句のみを第2語句または第3語句として検索してもよく、逆に第1頁の第1語句と同一ではなく、類似している語句のみを第2語句または第3語句として検索してもよい。さらには、特定語句検索部33の検索範囲が第1語句と同一語句のみであるか、類似語句のみであるか、または同一語句および類似語句であるか、をユーザが表示端末1aの操作部6等から選択可能に構成することが好ましい。
4.第4実施形態
次に、本開示の表示端末の第4実施形態について説明する。第4実施形態に係る表示端末1は第1実施形態と同一の構成を備えている。しかし、表示部5に表示するコンテンツが頁単位の縦書きの文章でありながら、第3状態における互いに隣接する第1頁と第2頁の表示を行う第1画面および第2画面の配列が、所定の操作により左右方向から上下方向へ切り替えられる点が第1実施形態とは異なる。
図11(a)には、第1操作により頁めくりを実施中の文書体の頁単位の縦書きの文章として表示部5に表示した画面201および202を含む表示画面120を示している。この状態は第2状態である。図11(b)は、頁めくり中の所定の点A2でタップ等の第2操作を実施したときの、第3状態に遷移した表示画面121を示す図であり、第1画面51と第2画面52とは、境界線261を挟んで左右方向に対向表示されている。
一方、図11(c)および図11(d)は、点A2にて再度連続タップする等の所定の操作をすることにより、上下方向に配置される境界線261が、左右方向に配置される境界線262に遷移した表示画面122および123を示す。このとき、隣接する2頁分のコンテンツは、第1頁の画面201および第2頁の画面202の両者とも元の縦書き文章として構成されている。
また、図11(c)および図11(d)に示すように、第1画面53における点A25から右方向であるX6方向の点A26までのスワイプにより、第1頁のコンテンツを右側にスクロールできる。また、同様に、第2画面54における点A27からX6方向の点A28までのスワイプ操作により、第2頁のコンテンツを右側にスクロールできる。
このように、表示部5に表示するコンテンツが頁単位の縦書きの文章であっても、第1画面と第2画面の分割表示を左右ではなく上下に配列した方が見やすい場合がある。また、この逆に、コンテンツが頁単位の横書きの文章であっても、第1画面と第2画面の分割表示を上下ではなく左右に配列した方が見やすい場合がある。したがって、本実施形態のように、コンテンツが頁単位の縦書き構成であるか横書き構成であるかに関わらず、ユーザからの所定の操作によって、第1画面および第2画面の配列方向を自由に切り替えられることが好ましい。
5.第5実施形態
次に、本開示の表示端末を用いたコンテンツ表示システムに係る第5実施形態について説明する。図12および図13に示すように、第5実施形態に係るコンテンツ表示システム10は、複数台の表示端末1bが通信ネットワーク20を介して管理サーバ11と通信可能に接続されて構成される。本実施形態は、例えば第1実施形態と比べた場合、表示端末1bが表示制御部31や操作受付部32を備えていない点で異なっている。一方、これらの機能は、管理サーバ11の制御部3bに表示制御部31aおよび操作受付部32aが設けられることにより代替される。なお、図12で表示端末を3台接続しているのは単なる例示であり、通信ネットワーク20に接続できる表示端末の台数は任意である。
(a)管理サーバの構成
管理サーバ11は、例えば図13に示すように制御部3b、記憶部4aおよび通信部12を備える情報処理装置である。管理サーバ11は、制御部3bや記憶部4aの機能の実現のため、最低限、CPUやMPU等の制御ユニットと、各種メモリ素子等を備えているが、例えばパーソナルコンピュータやスマートフォンを用いて構成することもできる。通信部12は管理サーバ11をネットワーク接続するための手段に過ぎず、必須の構成要素ではない。
制御部3bは表示制御部31aおよび操作受付部32aを備えており、第1実施形態等の表示制御部31や操作受付部32と同様の機能を果たす。また、表示制御部31aおよび操作受付部32aが、適切なコンテンツの表示を指示できるためのアプリケーションプログラムやデータベース、パラメータとして、記憶部4aにコンテンツ41a、コンテンツ表示アプリ42aおよび表示属性データ43aが格納されている。これも第1実施形態等の記憶部4に設けられる内容と同様のものである。
管理サーバ11は、これ以外にも、表示端末1bにコンテンツを送信したり、ウェブブラウザを介して表示端末1bからコンテンツを閲覧させる機能を有してもよい。また、このような機能を管理サーバ11とは別個のアプリケーションサーバに設けてもよい。
(b)表示端末の構成
一方、表示端末1bは主として制御部3c、通信部2、表示部5、操作部6および電源部7を備える。表示端末1bは、上述のとおり、制御部3cに表示制御部や操作受付部を備えていないが、記憶部や操作受付部を備えていてもよい。
(c)コンテンツの表示形態の変更方法
本実施形態に係る表示端末1b等を含むコンテンツ表示システム10を利用した場合のコンテンツの表示形態の変更方法について、第1実施形態との相違点を中心に説明する。まず、ユーザは表示端末1bをコンテンツが読める状態にする。このとき、表示端末1bは、操作部6からの入力信号を、通信部2を介して管理サーバ11に送信する。管理サーバ11は、通信部12を介して表示端末1bからの信号を受信し、操作受付部32aにて当該信号を解読し、操作内容を表示制御部31aに伝達する。
ここで、表示制御部31aの指示により、例えば記憶部4aから電子書籍データ等であるコンテンツ41aを読み出して、コンテンツ41aとその表示態様に関する制御情報とを表示端末1bに向けて送信する。これらの情報を受信した表示端末1bは、表示制御部31aが生成した制御情報に基づいて、文書体の頁単位の文字等による、例えば図1(a)の表示画面101を表示部5に表示させる。これによりユーザが当該コンテンツを第1頁として視認できる第1状態に遷移する(図3のステップS401)。
次に、第1状態におけるユーザは、頁めくりの指示である第1操作を実施する(ステップS402)。この操作信号を表示端末1bが管理サーバ11に送信し、管理サーバ11の操作受付部32aがこの信号を受け付けることにより、表示制御部31aが生成した制御情報を管理サーバ11から表示端末1bに向けて送信する。表示端末1bは、当該制御情報を受信し、これに基づいて、第1頁を漸次めくりながら第1頁に隣接する第2頁の一部が表示部5に表示される、例えば図1(b)の表示画面102のような第2状態に遷移する(ステップS403)。
ここで、頁めくりが完了する前にユーザが第2操作をした場合は、この操作信号を表示端末1bから受信した管理サーバ11の操作受付部32aが受け付ける。これにより、表示制御部31aが生成した制御情報を管理サーバ11から表示端末1bに向けて送信する。表示端末1bは、当該制御情報を受信し、これに基づいて表示部5が第3状態に遷移し、以下の表示態様に変化する(ステップS406)。すなわち、図1(c)に示すように、13頁である第1頁およびこれと隣接する14頁である第2頁が境界線261を左右方向に挟む第1画面51および第2画面52として特定される。そして、これらが表示部5に互いに対向して並列的に表示画面103として表示される(ステップS407)。
なお、本実施形態においても、第3状態においてユーザが所定場所でのスワイプ等の種々の個別操作をした場合は、この操作信号を表示端末1bから管理サーバ11に送信し、これを操作受付部32aが受け付ける。これにより、第1実施形態と同様の所望の表示画面を表示部5に表示させることができる。図3のステップS408以降の処理についての説明は省略する。
(d)第5実施形態のコンテンツ表示システムについて
以上のように、本実施形態のコンテンツ表示システムは、表示部5を備える表示端末1bと、表示端末1bとの通信が可能な管理サーバ11とを備える。管理サーバ11は、表示部5の表示を変化させる操作を受け付ける操作受付部32aと、操作受付部32aが受け付けた操作に対応する、表示部5の表示に関する制御情報を生成する表示制御部31aと、を備える。
表示部5にコンテンツの仮想的な文書体の頁単位の情報である第1頁が表示される第1状態のときに、管理サーバ11が表示端末1bから受信した情報により、操作受付部32aが第1操作を受け付ける。この場合は、以下の状態に遷移可能である。すなわち、表示端末1bが管理サーバ11から受信した、表示制御部31aが生成した制御情報に基づいて、第1頁を漸次めくりながら第1頁に隣接する第2頁の一部が表示部5に表示される第2状態に遷移可能である。
その後、第1頁がめくり終わり第2頁が表示部5に表示される第1状態に遷移可能である。また、第2状態のときに、管理サーバ11が表示端末1bから受信した情報により、操作受付部32aが第2操作を受け付けた場合は、以下の第3状態に遷移可能である。すなわち第3状態は、表示端末1bが管理サーバ11から受信した、表示制御部31aが生成した制御情報に基づいて、第1頁の一部の情報を含む第1画面51と、第2頁の一部の情報を含む第2画面52とが境界線261を挟んで対向するように表示部5に表示される。
本実施形態では、第1実施形態と同様に、第3状態においてユーザが文書体の隣接する両頁の文章を対比的に確認しながら読み進めることができ、コンテンツの内容の理解を深めることができる。
さらに、本実施形態では、操作受付部32aや表示制御部31aが、表示端末1bとは無関係に管理サーバ11の機能として設けられている。したがって、表示端末1b自体の機能を極力単純化でき、かつ多数の表示端末1bに対して1台の管理サーバ11が対応可能なため、表示端末等の装置コストが低減できる。さらに、表示態様の変更等の使用変更に対しても、個々の表示端末1bの対応が不要なため、メンテナンスも容易である。
なお、本実施形態は第1実施形態の機能を管理サーバ11も含めたコンテンツ表示システム10として実現するものとして説明したが、これに限定されず、第2乃至第4実施形態の機能を実現するものであってもよい。また、第1乃至第5実施形態の実施態様において、その組合せに矛盾が生じない限り、それぞれの実施形態の一部また全部を相互に組み合わせた実施態様を新たな実施形態や変形例としてもよい。これらの実施形態や変形例も当然に本開示の範囲に含まれる。
また、上述のように説明した、本開示の各実施形態に係る表示端末や管理サーバといった情報処理装置による制御部等の制御処理その他の処理は、当該実施形態の各機能の実現を図るためのソフトウェアを構成する表示プログラム等のプログラムコードを、当該情報処理装置が読み出して実行することによっても達成できる。
したがって、当該プログラムコードそれ自体や、当該プログラムコードが記録された記憶媒体も本開示を構成する。当該プログラムコードが記録される記憶媒体として、例えばハードディスク、USBメモリ、SD(登録商標)カード、CD-ROM、CD-R、ICカード等を例示することができるが、これらに限定するものではない。
1、1a、1b 表示端末
2、12 通信部
3、3a、3b、3c 制御部
4、4a 記憶部
5 表示部
6 操作部
7 電源部
10 コンテンツ表示システム
11 管理サーバ
20 通信ネットワーク
31、31a 表示制御部
32、32a 操作受付部
33 特定語句検索部
41、41a コンテンツ
42、42a コンテンツ表示アプリ
43、43a 表示属性データ
51、53 第1画面
52、54 第2画面
55 第3画面
56 第4画面
101、102、103、104、105、106、107、108、109、110、111、112、113、114、115、116、117、118、119、120、121、122、123 表示画面
201、202、203、204、205、206、207、208、209、210、211、212 画面
201a、205a 表面側画面
201b、205b 裏面側画面
251 頁番号
252 件数表示部
261、262 境界線
301、302 検索対象語句
321、322、323 候補語句

Claims (5)

  1. 頁毎に対応付けた複数のコンテンツを表示する表示部と、
    前記表示部の表示を変化させる操作を受け付ける操作受付部と、
    前記操作受付部が受け付けた操作に対応する、前記表示部の表示に関する制御情報を生成する表示制御部と、を備え、
    前記操作受付部が受け付けた操作に応じて、表示している頁と境界線を挟んで前記表示している頁とは別の頁に対応付けられたコンテンツを前記表示部に表示する表示端末。
  2. 前記操作受付部が受け付けた入力値の頁の送り方向に対応する頁の端からの連続する移動に伴って境界線を移動し、連続する入力が終了した位置に境界線を表示する請求項1に記載の表示端末。
  3. 前記操作受付部が受け付けた入力位置に対応する位置に表示しているキーワードと、同一又は関連するキーワードを前記表示している頁とは別の頁から検索し対応する位置を、境界線を挟んで表示する請求項1に記載の表示端末。
  4. 前記境界線は前記表示しているキーワードに隣接して平行に表示する請求項3記載の表示端末。
  5. 頁毎に対応付けた複数のコンテンツを表示する表示ステップと、
    前記表示を変化させる操作を受け付ける操作受付ステップと、
    受け付けた操作に対応する、表示に関する制御情報を生成する表示制御ステップと、を備え、
    受け付けた操作に応じて、表示している頁と境界線を挟んで前記表示している頁とは別の頁に対応付けられたコンテンツを前記表示部に表示するプログラム。
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