JP2002090386A - プリント基板検査用コンタクトピン - Google Patents

プリント基板検査用コンタクトピン

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JP2002090386A
JP2002090386A JP2000282682A JP2000282682A JP2002090386A JP 2002090386 A JP2002090386 A JP 2002090386A JP 2000282682 A JP2000282682 A JP 2000282682A JP 2000282682 A JP2000282682 A JP 2000282682A JP 2002090386 A JP2002090386 A JP 2002090386A
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spring
contact pin
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needle
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Application number
JP2000282682A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Otaka
浩幸 大高
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R1/00Details of instruments or arrangements of the types included in groups G01R5/00 - G01R13/00 and G01R31/00
    • G01R1/02General constructional details
    • G01R1/06Measuring leads; Measuring probes
    • G01R1/067Measuring probes
    • G01R1/06711Probe needles; Cantilever beams; "Bump" contacts; Replaceable probe pins
    • G01R1/06716Elastic
    • G01R1/06722Spring-loaded

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Measuring Leads Or Probes (AREA)
  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 検査箇所に確実に導通されるプリント基板検
査用コンタクトピンを得る。 【解決手段】 コンタクトピン10は、スリーブ12の
大筒部16に収納されたニードル20が軸方向に沿って
摺動可能とされ、このニードル20を先端突出方向に付
勢しているスプリング26とスプリング46との間に、
支持コマ28、傾倒姿勢を保つ傾斜コマ30、スプリン
グ35、及び受けコマ38が配置されている。ニードル
20の先端25がプリント基板の検査箇所に押し当てら
れると、傾斜コマ30はニードル20の摺動動作に伴っ
て移動し小筒部14の内壁面14Aにガイドされて直立
姿勢となる。ここで、主にスプリング46の付勢力によ
って受けコマ38の孔42が傾斜コマ30の頂面32に
突設されたピン34に挿入され、密着したスプリング3
5を介してコマ同士が衝突し、その衝撃力がニードル2
0に付加される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント基板の電
気的検査に用いるプリント基板検査用コンタクトピンに
関する。
【0002】
【従来の技術】電子部品が実装されたプリント基板の電
気的検査には、接触式のコンタクトピン(プローブとも
言う)を備えたチェッカー等を用いることが多い。この
コンタクトピンは、真鍮やSK材等の導電材料で形成さ
れており、先端形状が針型や円錐型等のように鋭利とさ
れたニードル(接触子)がスリーブに収納され、スプリ
ングで付勢されて可動する構成である。
【0003】チェッカーには、上記のコンタクトピンが
プリント基板の検査箇所、例えば電極ランドや電子部品
のリード半田付け部等、に対応して多数配列されてお
り、検査では、各コンタクトピンのニードル先端をプリ
ント基板に押し当てることで、DIPやリフロー等の実
装過程で基板表面に形成されるフラックス膜(絶縁膜)
を突き破り、検査箇所に接触させて電気的導通を得る。
そしてこのコンタクトピンを介して得られる電気信号を
チェッカー内の電気回路で処理することにより、半田付
け部でのブリッジやクラック、あるいは電子部品の破損
や欠品(未マウント)等を確認している。
【0004】ところで、従来のコンタクトピンでは、検
査を繰り返すうちにフラックス滓がニードル先端部に付
着・堆積したり、フラックス膜厚のばらつき等によっ
て、フラックス膜を完全に破ることができず検査箇所と
の導通不良を招いてしまう問題が起きている。
【0005】これに対し、特開平6−148237号公
報の技術では、コンタクトピンのニードルを検査箇所へ
の接触動作に伴い回転させることでフラックス膜を破る
ようにしている(従来例1)。また、特開平8−201
426号公報の技術では、磁性体やコイル等から構成さ
れる電磁的な振動手段にコンタクトピンを取り付け、ニ
ードル先端を振動させることでフラックス膜を破るよう
にしている(従来例2)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
1では、ニードルを回転させているためフラックス膜を
破った先端部で検査箇所を傷付ける恐れがある。特に、
先端が針型とされる場合では穴を開けてしまう危険性が
高い。また、ニードル先端の磨耗を早めることにもなる
ため、コンタクトピンの交換頻度が高くなる欠点もあ
る。
【0007】一方、従来例2では、装置が大掛かり且つ
複雑で高価となる。また、この構成では、振動手段に取
り付けられたコンタクトピンを移動させ検査箇所毎に検
査するため、基板1枚当たりの検査時間が検査箇所数に
応じて増加し、検査箇所が多数ある大型基板等に導入す
る際は、生産性が低下する問題もある。これがチェッカ
ーであれば、安価で小型なコンタクトピンを検査箇所に
対応させ狭ピッチで多数配列することが可能であり、チ
ェッカーへの1回のセッティングで各検査箇所を同時に
短時間で検査できる利点がある。
【0008】本発明は上記事実を考慮して、小型且つ低
コストでありながらも、検査箇所を多大に傷付けること
なく確実に接触させて電気的導通を得るプリント基板検
査用コンタクトピンを提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、プリント基板の検査箇所に接触され電気的導通を得
ることで前記プリント基板の検査を行うプリント基板検
査用コンタクトピンであって、筒状の本体と、前記本体
内に収納され、前記検査箇所に接触される先端部が本体
から突出されるとともにこの突出方向に沿って摺動自在
とされた接触子と、前記接触子の後端部側に配置され、
接触子を前記突出方向へ付勢する第1スプリングと、前
記接触子と前記第1スプリングとの間に配置され、接触
子が前記突出方向へ付勢された付勢位置では全長が第1
の長さに保たれ且つ接触子が前記突出方向とは反対方向
へ所定距離摺動された摺動位置では全長が前記第1の長
さよりも短い第2の長さに変えられる短縮手段と、を有
することを特徴としている。
【0010】請求項1に記載の発明では、筒状の本体内
に収納された接触子の先端部をプリント基板の検査箇所
に接触させるため押し当てると、第1スプリングにより
先端部突出方向に付勢された状態にある接触子はその付
勢位置から付勢力に抗して突出方向とは反対方向へ摺動
する。接触子が所定距離摺動した摺動位置に達すると、
接触子と第1スプリングとの間に配置された短縮手段の
全長は、付勢位置での第1の長さから第2の長さへと短
くされる。このため、接触子に押されて撓んだ第1スプ
リングは短縮手段の全長が短くされた分だけ伸長し、そ
れにより生じる付勢力が接触子を突出方向へ押し出す力
となって接触子に付加される。
【0011】このように、検査箇所に押し当てられる接
触子には、第1スプリングの撓み量(接触子の摺動距
離)に応じて大きくなる付勢力(検査箇所との接触力)
に加え、所定距離摺動すると突出方向へ押し出される力
が働くため、フラックス膜を確実に突き破ることがで
き、検査箇所との電気的導通が得られる。
【0012】また、従来例1のような接触子を回転させ
る方法に比べて検査箇所を傷付ける恐れは少なく、さら
に、接触子と第1スプリングとの間に短縮手段を配置す
るだけの簡単な構成であるため、従来例2のように大掛
かりな装置を別途必要とすることもなく、安価に作製で
きる。
【0013】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
プリント基板検査用コンタクトピンにおいて、前記接触
子と前記短縮手段との間に、さらに第2スプリングが設
けられていることを特徴としている。
【0014】請求項2に記載の発明では、接触子と短縮
手段との間に配置された第2スプリングが第1スプリン
グによる上記の押し出し力を吸収して緩衝機能を果たす
ため、検査箇所の破損防止により効果的である。また、
両スプリングのばね定数の組み合わせを変更すること
で、検査箇所への接触力、押し出し力、及びその吸収作
用の微調整が可能となり、設計自由度が大きくなる。
【0015】請求項3に記載の発明は、請求項2記載の
プリント基板検査用コンタクトピンにおいて、前記第1
スプリングは、ばね定数が前記第2スプリングより大き
くされていることを特徴としている。
【0016】請求項3に記載の発明では、第1スプリン
グのばね定数を第2スプリングより大きくすることで、
短縮手段の短縮動作による第1スプリングの押し出し力
に対し第2スプリングの吸収作用が小さくされて、フラ
ックス膜を突き破るための力を確実に付加できる。
【0017】請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求
項3の何れか1項記載のプリント基板検査用コンタクト
ピンにおいて、前記短縮手段は、前記付勢位置では前記
突出方向との直交平面に対して傾倒姿勢に保たれるとと
もに頂面に凸部又は凹部が設けられた傾倒部材と、前記
本体内に設けられ、前記接触子の摺動により移動する前
記傾倒部材をガイドするとともに前記摺動位置では前記
直交平面に対して直立姿勢とするガイド部と、前記頂面
側に配置され、前記直立姿勢とされた前記傾倒部材の凸
部又は凹部が係入可能な凹部又は凸部が設けられた係入
部材と、で構成されていることを特徴としている。
【0018】請求項4に記載の発明では、付勢位置にお
いて、接触子先端部の突出方向と直交する平面に対し傾
倒姿勢に保たれている傾倒部材が、検査箇所に押し当て
られる接触子の摺動動作に伴い移動する。この移動時
に、傾倒部材は本体内に設けられたガイド部にガイドさ
れながら上記の摺動位置まで達すると、直立姿勢へと変
えられる。この姿勢変化により、傾倒部材の頂面に設け
られた凸部又は凹部が、傾倒部材の頂面側に配置された
係入部材の凹部又は凸部に係入し、傾倒部材の底面から
係入部材の頂面までの距離、すなわち全長が短縮され
る。このときの短縮動作は瞬時に行われるため、第1ス
プリングの伸長による押し出し力が強い衝撃力となって
接触子に付加され、接触子先端部でフラックス膜を確実
に突き破ることができる。
【0019】またこの衝撃力も、緩衝機能を持つ上記の
第2スプリングとの組み合わせにより適度に設定可能で
ある。さらに、短縮手段を複雑な機構等を用いずに、上
述の傾倒部材と係入部材、及び本体内に設けたガイド部
で構成しているため、コンタクトピンの小型化が容易と
なりチェッカー等にも利用できる。
【0020】請求項5に記載の発明では、請求項4記載
のプリント基板検査用コンタクトピンにおいて、前記傾
倒部材と前記係入部材との間に第3スプリングが配置さ
れていることを特徴としている。
【0021】請求項5に記載の発明では、検査箇所に押
し当てられている接触子への押し当て力が取り除かれる
と、接触子は第1スプリング及び第2スプリングの付勢
力によって上記の摺動位置から付勢位置へと戻される。
このとき、傾倒部材と係入部材は、両部材の間に配置さ
れた第3スプリングの付勢力で離間し、凸部と凹部の係
入状態が解除される。同時に、傾倒部材はガイド部から
離脱し、元の傾倒した姿勢に戻される。
【0022】これにより、接触子には検査箇所に押し当
てる度に衝撃力を付加することができ、検査を繰り返し
行う量産等にも対応できる。また、第3スプリングを傾
倒部材と係入部材の間に配置するだけであるため、上述
したコンタクトピンの小型化を阻害することもない。
【0023】
【発明の実施の形態】[第1の実施形態]以下、図面を
参照して本発明の実施の形態を説明する。図1及び図2
には、本発明の第1の実施形態に係るコンタクトピンの
縦断面図が示されている。
【0024】コンタクトピン10は、内部を中空とした
円筒状のスリーブ12を備えている。スリーブ12は、
図中上方を後端側としてチェッカー等に取付けられたソ
ケットに嵌入される小筒部14が形成され、図中下方の
先端側が小筒部14よりも内径及び外径寸法が大きい大
筒部16とされている。大筒部16の先端部は徐々に縮
径しその端縁には断面円形の孔18が穿設されており、
この孔18には略円柱形状のニードル20が挿通されて
いる。
【0025】ニードル20は、先端側が孔18の径寸法
よりも僅かに小さい小径部22とされ、小径部22が孔
18から外方へと突出している。また後端側が、小径部
22よりも径寸法が大きく且つ大筒部16の内径寸法よ
りも僅かに小さい大径部24とされて大筒部16内に収
納され、スリーブ12から突出方向へ抜け出さないよう
にされるとともに、軸方向に沿って(図中矢印A方向)
摺動自在とされている。なおここでは、プリント基板の
検査箇所に接触されるニードル20の先端25が図示の
ようなクラウン形状とされているが、円錐型等の他の形
状であっても構わない。
【0026】ニードル20の大径部24後方(図中上方
を指し、以下の説明でも同様である)には、スリーブ1
2の大筒部16に収納された圧縮コイルスプリング26
(以下、単にスプリング26と呼ぶ)が配置されてい
る。スプリング26の後方には、外径寸法が大筒部16
の内径寸法よりも僅かに小さくされた円盤状の支持コマ
28が配置され大筒部16内に位置し、支持コマ28は
大筒部16内を軸方向に沿って摺動可能とされている。
【0027】支持コマ28の後方には、略円柱形状の傾
斜コマ30が配置されている。傾斜コマ30は、径寸法
が小筒部14の内径寸法にほぼ合わせられており、頂面
32が傾斜コマ30の軸心を通った軸線L2に対しての
直交平面である。この頂面32の中央には、円柱状のピ
ン34が頂面32から垂直に突設されており、圧縮コイ
ルスプリング35(以下、単にスプリング35と呼ぶ)
が挿通されている(図2参照)。
【0028】また、傾斜コマ30の底面36は軸線L2
と直交する平面に対して所定角度傾いており、図示のよ
うに底面36が支持コマ28に当接した状態では、傾斜
コマ30がコンタクトピン10の軸線L1との直交平面
に対し傾斜姿勢を保って大筒部16の後方側に位置して
いる。
【0029】傾斜コマ30の後方には、外径寸法が小筒
部14の内径寸法よりも僅かに小さくされた円盤状の受
けコマ38が配置され小筒部14内に位置し、この受け
コマ38は軸方向に沿って摺動可能とされている。受け
コマ38の底面40中央には、断面円形で傾斜コマ30
のピン34よりも径寸法が少し大きくされた有底の孔4
2が形成されている。また、図示のように傾斜コマ30
が傾倒した状態では、傾斜コマ30のピン34先端縁が
受けコマ38の底面40に当接し、傾斜コマ30の底面
36から受けコマ38の頂面44までの距離(全長):
H1が確保されている。
【0030】受けコマ38の後方には、スリーブ12の
小筒部14に収納された圧縮コイルスプリング46(以
下、単にスプリング46と呼ぶ)が配置されている。こ
のスプリング46は、前述のスプリング26よりもばね
定数が大きくされており、後端部をスリーブ12の後端
壁に当接させて受けコマ38を先端側へと付勢してい
る。したがってその付勢力は、受けコマ38から、傾斜
コマ30、支持コマ28を介し、スプリング26の付勢
力とともにニードル20に作用して、ニードル20を突
出方向へ付勢するとともに図中矢印A方向への摺動動作
を可能としている。
【0031】図3には、このコンタクトピン10をチェ
ッカーに取付けた状態が示されている。チェッカーに装
備されているコンタクトピン支持板50は、図中下方に
セットされるプリント基板56と対向しており、プリン
ト基板56の検査箇所となる電極ランド58との対応位
置にコンタクトピン取付孔52が形成されている。この
コンタクトピン取付孔52には、導電材料で作製された
ソケット54が嵌入されており、ソケット54はチェッ
カー内に設けられた電気回路と図示しない配線により電
気的に接続されている。
【0032】そしてコンタクトピン10は、スリーブ1
2の小筒部14がソケット54に嵌入されてコンタクト
ピン支持板50に取付けられており、図示のようにニー
ドル20の先端25を電極ランド58上に配置させてい
る。
【0033】次に、本実施形態の作用を説明する。コン
タクトピン支持板50を図3の位置からプリント基板5
6に近づけ(図中矢印B方向)、コンタクトピン10の
ニードル先端25を電極ランド58に当接させる。そこ
からさらにコンタクトピン支持板50を近接方向へ移動
させると、図4に示されるように、ニードル20はスリ
ーブ12内へ押し込まれるようにして後方へ摺動し、ス
プリング26及びスプリング46が撓み変形する。これ
らスプリング26、46の変形量が増すにつれ、ニード
ル先端25の電極ランド58への接触力も大きくされ
る。
【0034】同時に、支持コマ28、傾斜コマ30、ス
プリング35、及び受けコマ38も後方へと移動し、傾
斜コマ30の後端部側(頂面32側)がスリーブ12の
小筒部14内へと挿入されていく。これにより、傾斜コ
マ30は小筒部14の内壁面14Aに摺接しガイドされ
て徐々に起立してくる。そしてニードル20が所定距離
摺動すると、図5及び図6に示されるように、傾斜コマ
30は、外周面が小筒部14の内壁面14Aに嵌め合わ
せられて直立した状態となり、頂面32に突設されたピ
ン34が受けコマ38の孔42に位置合わせされる。
【0035】すると、撓んでいたスプリング26、46
は弾性力で伸長し、ピン34が孔42に挿入されるとと
もにスプリング35は撓み変形して密着する。これによ
り、傾斜コマ30と受けコマ38の全長が図1に示した
H1よりも短いH2へと短縮される。ここで、スプリン
グ26よりもばね定数の大きいスプリング46によって
付勢された受けコマ38が密着したスプリング35を介
して傾斜コマ30に衝突し、瞬間的に大きな衝撃力が生
じる。そしてこの衝撃力は、スプリング26により緩衝
されてニードル20に付加される。
【0036】このようにして生起されるニードル20へ
の押し出し力により、電極ランド58の表面に形成され
たフラックス膜がニードル20の先端25で確実に突き
破られ、電気的に導通される。また、ニードル20に付
加される押し出し力は瞬間的であり、しかもスプリング
26により緩和されて伝わるため、電極ランド58の破
損等も回避される。
【0037】このようにしてプリント基板56の電気的
な検査が行われ、検査終了後にコンタクトピン支持板5
0が元の位置まで戻されると、ニードル20は先端25
が電極ランド58から離間してスプリング26及びスプ
リング46の付勢力により突出方向へと付勢される。同
時に、スプリング35の付勢力で傾斜コマ30と受けコ
マ38は離間し、ピン34が孔42から抜き出される。
また傾斜コマ30は小筒部14の内壁面14Aから離脱
し、底面36が支持コマ28に当接して図1及び図2に
示す元の傾倒した姿勢に戻される。
【0038】以上説明したように、本実施形態に係るコ
ンタクトピン10では、プリント基板56の電極ランド
58に押し当てられるニードル20には、スプリング2
6、46の撓み量に応じて大きくなる付勢力に加え、所
定距離摺動すると突出方向へ押し出される力が働くた
め、フラックス膜を確実に突き破り、電極ランド58と
の電気的導通を得ることができる。さらに電極ランド5
8を傷付ける恐れも少ない。また、簡単な構成であるた
め小型で安価に作製でき、チェッカーにも利用できる。
【0039】[第2の実施形態]次に、本発明の第2の
実施形態について説明する。この第2の実施形態では、
上記第1の実施形態で説明した構成と同一構成部品もし
くは同じ機能を果たす構成部品について同一符合を付
し、その説明を省略する。
【0040】図7には、本発明の第2の実施形態に係る
コンタクトピン60の縦断面図が示されている。このコ
ンタクトピン60は、第1実施形態の構成を簡素化した
ものであり、スプリング26及び支持コマ28が取り除
かれて、その分、ニードル62の大径部64が長くされ
ている。よって傾斜コマ30は、この大径部64の頂面
に底面36を当接させて前述した傾倒姿勢を保ってい
る。
【0041】このように、ニードル62を付勢するスプ
リングが1個であっても、ニードル62が所定距離摺動
されると傾斜コマ30が小筒部14の内壁面14Aにガ
イドされて直立し、スプリング46に付勢された受けコ
マ38が孔42をピン34に挿入させ、その衝撃力がニ
ードル62に付加されるため、プリント基板の検査箇所
に存在するフラックス膜を確実に破ることができる。ま
た本実施形態は第1の実施形態に比べて構成が簡単であ
り、コストを抑えられる利点がある。
【0042】なお、第1、第2の実施形態においては、
傾斜コマ30にピン34を突設し受けコマ38に孔42
を形成しているが、これらピンと孔は配置を入れ替えて
も構わない。またピンと孔の組み合わせに限らず、種々
の凹凸形状が適用できる。また、傾斜コマ30と受けコ
マ38の衝突においては、スプリング35が密着して間
接的に行われる構造としたが、例えば、受けコマ38の
底面側を筒状に形成し、その筒内にスプリング35を配
置するなどにより、両コマを直接衝突させることもでき
る。
【0043】また、ニードルに押し出し力を付加させる
構成は、上記実施形態で説明した傾斜コマ30や受けコ
マ38等に限らず、他の機構手段によっても実現可能で
ある。
【0044】
【発明の効果】本発明のプリント基板検査用コンタクト
ピンは上記構成としたので、小型且つ低コストでありな
がらも、検査箇所を多大に傷付けることなくフラックス
膜を破り、検査箇所に確実に接触させて電気的導通を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るコンタクトピン
を示す縦断面図である。
【図2】図1のコンタクトピンの要部を拡大した縦断面
図である。
【図3】図1のコンタクトピンがチェッカーに取付けら
れた状態を示す正面図である。
【図4】コンタクトピンの動作を説明する説明図で、コ
ンタクトピンの縦断面を示し、ニードル先端がプリント
基板の電極ランドに押し当てられた状態である。
【図5】コンタクトピンの動作を説明する説明図で、コ
ンタクトピンの縦断面を示し、先端を電極ランドに押さ
れたニードルが所定距離摺動した状態である。
【図6】図5のコンタクトピンの要部を拡大した縦断面
図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に係るコンタクトピン
を示す縦断面図である。
【符号の説明】
10、60 コンタクトピン(プリント基板検査用コン
タクトピン) 12 スリーブ(本体) 14A 内壁面(短縮手段/ガイド部) 20、62 ニードル(接触子) 25 先端(先端部) 26 圧縮コイルスプリング(第2スプリング) 30 傾斜コマ(短縮手段/傾倒部材) 32 頂面 34 ピン(凸部) 35 圧縮コイルスプリング(第3スプリング) 38 受けコマ(短縮手段/係入部材) 42 孔(凹部) 46 圧縮コイルスプリング(第1スプリング) 56 プリント基板 58 電極ランド(検査箇所) H1 全長(第1の長さ) H2 全長(第2の長さ)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリント基板の検査箇所に接触され電気
    的導通を得ることで前記プリント基板の検査を行うプリ
    ント基板検査用コンタクトピンであって、 筒状の本体と、 前記本体内に収納され、前記検査箇所に接触される先端
    部が本体から突出されるとともにこの突出方向に沿って
    摺動自在とされた接触子と、 前記接触子の後端部側に配置され、接触子を前記突出方
    向へ付勢する第1スプリングと、 前記接触子と前記第1スプリングとの間に配置され、接
    触子が前記突出方向へ付勢された付勢位置では全長が第
    1の長さに保たれ且つ接触子が前記突出方向とは反対方
    向へ所定距離摺動された摺動位置では全長が前記第1の
    長さよりも短い第2の長さに変えられる短縮手段と、 を有することを特徴とするプリント基板検査用コンタク
    トピン。
  2. 【請求項2】 前記接触子と前記短縮手段との間に、さ
    らに第2スプリングが設けられていることを特徴とする
    請求項1記載のプリント基板検査用コンタクトピン。
  3. 【請求項3】 前記第1スプリングは、ばね定数が前記
    第2スプリングより大きくされていることを特徴とする
    請求項2記載のプリント基板検査用コンタクトピン。
  4. 【請求項4】 前記短縮手段は、 前記付勢位置では前記突出方向との直交平面に対して傾
    倒姿勢に保たれるとともに頂面に凸部又は凹部が設けら
    れた傾倒部材と、 前記本体内に設けられ、前記接触子の摺動により移動す
    る前記傾倒部材をガイドするとともに前記摺動位置では
    前記直交平面に対して直立姿勢とするガイド部と、 前記頂面側に配置され、前記直立姿勢とされた前記傾倒
    部材の凸部又は凹部が係入可能な凹部又は凸部が設けら
    れた係入部材と、 で構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項3
    の何れか1項記載のプリント基板検査用コンタクトピ
    ン。
  5. 【請求項5】 前記傾倒部材と前記係入部材との間に第
    3スプリングが配置されていることを特徴とする請求項
    4記載のプリント基板検査用コンタクトピン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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