JP2002090370A - 検体検査システムの検査結果検証サーバ - Google Patents

検体検査システムの検査結果検証サーバ

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JP2002090370A
JP2002090370A JP2000276744A JP2000276744A JP2002090370A JP 2002090370 A JP2002090370 A JP 2002090370A JP 2000276744 A JP2000276744 A JP 2000276744A JP 2000276744 A JP2000276744 A JP 2000276744A JP 2002090370 A JP2002090370 A JP 2002090370A
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Nobuyuki Chiba
信行 千葉
Hikari Horimoto
光 堀本
Masashi Chiba
正志 千葉
Makoto Yoshino
誠 吉野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検査結果検証部を検体検査装置より切り離し
た検査結果検証サーバとし、多様性、融通性に優れた検
査結果検証を行うことができる検査結果検証サーバを提
供すること。 【解決手段】 検体検査装置より測定値、被検者属性情
報、検査日等を含む検体検査データを受信する通信イン
ターフェース部14と、通信インターフェース部14に
よって検体検査装置(50〜53)より受信した検体検
査データのデータベースを格納するデータベース記憶手
段12と、通信インターフェース部14によって検体検
査装置より受信した検査結果検証対象の検体検査データ
を入力し、データベース記憶手段12に格納されている
データベースの情報に基づいて設定された検証条件に応
じて検査結果検証対象の検体検査データ中の測定値の適
否チェックを行うデータ検証部11とを有する検査結果
検証サーバとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、病院、臨床検査
機関等で使用される検体検査システムの検査結果検証サ
ーバに関するものである。
【0002】
【従来の技術】生化学分析装置、免疫・血清分析装置、
血液分析装置等による検体検査装置における測定値の信
頼度を高めるために、出現実績ゾーン検証法、累積デル
タ検証法、異常値検証法、前回値検証法、相関法等によ
って測定値の適否チェックを行い、検査結果を検証し、
正常な測定値と誤測定等による不適当な測定値とを区別
することが行われている。
【0003】上述のような検証法によって検査結果(測
定値)の検証を行う機能は、従来の装置、システムで
は、各検体検査装置や検体情報システム(LIS)等に
組み込まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の装置、システム
では、検査結果検証部が、各検体検査装置や検体情報シ
ステム等に組み込まれているため、各検体検査装置や検
体情報システム毎に検査結果検証部を設ける必要があ
り、数多くの検体検査装置を有するような大規模な病院
や臨床検査センタ等では、各検体検査装置毎で検査結果
検証部が重複することになり、しかも、検査結果検証を
一括管理できない。
【0005】また、検査結果検証部は各検体検査装置毎
に設けられることから、個々の検査結果検証部の規模を
大きくするには、主として経済性の面から限りがあり、
各検体検査装置毎の検査結果検証部に、出現実績ゾーン
検証法、累積デルタ検証法、異常値検証法、前回値検証
法、相関法等の数多くの検証法を実行する大規模な検証
エンジンを搭載することは難しい。
【0006】このため、従来のものでは、複数個の検証
法の組み合わせによって測定値の適否診断を行ったり、
検査結果検証の設定条件を変更したりすることができ
ず、多様性、融通性に優れた検査結果検証を行うことが
できない。特に、出現実績ゾーン検証法による検査結果
検証では、ゾーン変更を行うことが不可能であった。
【0007】この発明は、上述の如き問題点を解消する
ためになされたもので、検査結果検証部を検体検査装置
より切り離した検査結果検証サーバとして提供し、その
検査結果検証サーバに、出現実績ゾーン検証法、累積デ
ルタ検証法、異常値検証法、前回値検証法、相関法等の
数多くの検証法を実行する大規模な検証エンジンを搭載
することを、経済性をクリアして可能にし、これによっ
て複数個の検証法の組み合わせによって測定値の適否診
断を行ったり、検査結果検証の設定条件を変更したりす
ることができ、多様性、融通性に優れた検査結果検証を
行うことができる検体検査システムの検査結果検証サー
バを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、この発明による検体検査システムの検査結果検証
サーバは、検体検査装置より切り離したものであって、
検体検査装置をクライアント機として検体検査装置とデ
ータ通信し、検体検査装置より測定値、被検者属性情
報、検査日等を含む検体検査データを受信する通信手段
と、前記通信手段によって検体検査装置より受信した検
体検査データのデータベースを格納するデータベース格
納手段と、前記通信手段によって検体検査装置より受信
した検査結果検証対象の検体検査データを入力し、前記
データベース格納手段に格納されているデータベースの
情報に基づいて設定された検証条件に応じて前記検査結
果検証対象の検体検査データ中の測定値の適否チェック
を行う検査結果検証手段とを有しているものである。
【0009】この発明による検体検査システムの検査結
果検証サーバは、検体検査装置より切り離して存在で
き、ローカルエリアネットワーク等によるコンピュータ
ネットワークの構築により、複数個の検体検査装置をク
ライアント機として、その複数個の検体検査装置が共用
する検査結果検証部をなし、しかも、複数個の検体検査
装置の検査結果検証を一括管理する。
【0010】この発明による検体検査システムの検査結
果検証サーバに搭載される検査結果検証手段(検査結果
検証エンジン)は、出現実績ゾーン法により測定値の適
否チェックを行うものであってよく、出現実績ゾーン法
による検査結果検証で使用される検体検査データのデー
タベースは、複数個の検体検査装置で共用され、複数個
の検体検査装置の検体検査データを一括管理する。
【0011】また、この発明による検体検査システムの
検査結果検証サーバは、複数個の検体検査装置が共有
し、一つの病院、臨床検査センタ単位で一つ設けられれ
ばよく、このことに応じて検査結果検証サーバに搭載す
る検査結果検証手段(検査結果検証エンジン)は、出現
実績ゾーン検証法、累積デルタ検証法、異常値検証法、
前回値検証法、相関法の何れか一つ或るは複数個の組み
合わせにより測定値の適否チェックを行う大規模なもの
とすることができる。
【0012】この発明による検体検査システムの検査結
果検証サーバでは、測定値の適否チェックの結果を前記
通信手段によって検査結果検証対象の検体検査データの
送信元に送信することもできる。
【0013】また、この発明による検体検査システムの
検査結果検証サーバは、更に、前記データベース格納手
段に格納されているデータベースの情報に基づいて前記
検査結果検証手段における測定値の適否チェックの検証
条件を更新する検証条件更新手段を有しているものとす
ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に添付の図を参照してこの発
明の実施の形態を詳細に説明する。図1はこの発明によ
る検査結果検証サーバを含むLAN構成の検体検査シス
テムの一つの実施の形態を示している。
【0015】図1において、符号10は検査結果検証サ
ーバを示している。検査結果検証サーバ10は、パーソ
ナルコンピュータの上位機種やサーバ用コンピュータ等
により構成され、コンピュータのCPUがプログラムを
実行することにより具現される検査データ検証部(検査
結果検証手段)11と、ハードディスク記憶装置等によ
り構成されるデータベース記憶手段(データベース格納
手段)12と、コンピュータのCPUがプログラムを実
行することにより具現される検証条件設定部(検証条件
更新手段)13と、LAN用の通信インターフェース部
14と、キーボード20、CRT等の表示装置21、プ
リンタ22等のための入出力インターフェース部15と
を有している。
【0016】検査結果検証サーバ10の入力インターフ
ェース部15には、入力手段としてキーボード20が接
続され、また、出力手段として表示装置21、プリンタ
22が接続されている。
【0017】検査結果検証サーバ10の通信インターフ
ェース部14はLANケーブル31によってルータ30
と双方向に通信可能に接続され、ルータ30には、LA
Nケーブル32によって検体情報システム50、検体検
査データを送信する中継器を含むような検体搬送システ
ム51、自動分析装置52、53等の複数個のクライア
ント機(この明細書では、検体情報システム、検体搬送
システム、自動分析装置等を、これらの総称として、検
体検査装置と呼ぶ)が双方向に通信可能に接続されてい
る。
【0018】通信インターフェース部14は、LANさ
れている検体検査装置50〜53の各々とデータ通信
し、これら検体検査装置50〜53より、測定値、被検
者属性情報(被検者氏名、ID、性別、年齢、担当医師
名、依頼科)、検査日等を含む検体検査データを受信す
る。
【0019】データベース記憶手段12は、検体検査デ
ータのデータベースを格納しており、検体検査装置50
〜53の各々より通信インターフェース部14に受信し
た検体検査データをデータベースに書き込まれ、検体検
査装置50〜53の全ての検体検査データをデータベー
スによって一括管理する。
【0020】検査データ検証部(検証エンジン)11
は、通信インターフェース部14に受信した検体検査装
置50〜53の何れかよりの検体検査データを検査結果
検証対象の検体検査データとて入力し、データベース記
憶手段12に格納されているデータベースに蓄積された
情報に基づいて設定された検証条件に応じて検査結果検
証対象の検体検査データ中の測定値の適否チェックを行
う。
【0021】検査データ検証部11は、既知の出現実績
ゾーン検証法、累積デルタ検証法、異常値検証法、前回
値検証法、相関法の何れの検証法も実行可能であり、ユ
ーザ選択される何れか一つの検証法により、或るは複数
個の検証法の組み合わせにより、測定値の適否チェック
を行う。この検証法のユーザ選択は、キーボード20よ
り入出力インターフェース部15を介して行うことがで
きる。
【0022】出現実績ゾーン検証法は、データベース記
憶手段12に格納されているデータベースに蓄積された
情報が保有する計測値の出現実績に基づいて、単項目チ
ェック、項目間チェック、前回値チェックの許容範囲、
すなわち正常ゾーン(OKゾーン)を非線形に設定し、
単項目チェック、項目間チェック、前回値チェックを行
うものであり、更に前回値チェックに関しては検査日の
経過日数(検査インターバル)も考慮して上述の正常ゾ
ーンを設定するものである。なお、出現実績ゾーン検証
法について、より詳細な説明が必要ならば、特許公報第
2828609号公報を参照されたい。
【0023】検査データ検証部11は、測定値の適否チ
ェックの結果を入出力インターフェース部15を介して
自機接続の表示装置21、プリンタ22へ出力する。ま
た、検査結果検証対象の検体検査データの送信元(検体
検査装置50〜53の何れか)の要求に応じて適否チェ
ックの結果を通信インターフェース部14によって検査
結果検証対象の検体検査データの送信元に送信すること
ができる。
【0024】検証条件設定部13は、上述の正常ゾーン
等の検証条件を初期設定すると共に、データベース記憶
手段12に格納されているデータベースに蓄積された情
報に基づいてデータ検証部11における測定値の適否チ
ェックの検証条件を定期的に自動更新、あるいはユーザ
指令によってイベント的に更新する。
【0025】つぎに、検査データ検証部11による測定
値の検証処理手順を図2に示されているフローチャート
を参照して説明する。
【0026】このルーチンは、通信インターフェース部
14が検体検査装置50〜53の何れかより検体検査デ
ータを受信することにより、イベント的に実行されるも
のであり、通信インターフェース部14が受信した検体
検査データを取得し(ステップS11)、当該検体検査
データをデータベース記憶手段12のデータベースに書
き込む(ステップS12)。検体検査データは、測定
値、被検者属性情報、検査日を含んでおり、こられを含
む検体検査データを一ユニットのデータとしてデータベ
ース記憶手段12のデータベースに書き込まれる。
【0027】つぎに、受信した検体検査データを検査結
果検証対象の検体検査データとし、ユーザ指定の検証法
によって、例えば、複数種類の検証法の組み合わせによ
って、測定値の適否チェック、すなわち、複合検証シス
テムによる検証を行う(ステップS13)。
【0028】検証結果が適正(OK)であれば(ステッ
プS14肯定)、そのことを示す情報を、入出力インタ
ーフェース部15を介して表示装置21、プリンタ22
へ出力すると共に、通信インターフェース部14を介し
検査結果検証対象の検体検査データの送信元に送信する
(ステップS15)。
【0029】これに対し、検証結果が不適(NG)であ
れば(ステップS14否定)、データベース記憶手段1
2のデータベースに対して被検者属性情報の問い合わせ
を行い(ステップS16)、そのことを示す情報を、入
出力インターフェース部15を介して表示装置21、プ
リンタ22へ出力すると共に、通信インターフェース部
14を介し検査結果検証対象の検体検査データの送信元
に送信する(ステップS15)。
【0030】つぎに、検証条件設定部13による検証条
件の更新、変更の処理手順を図3に示されているフロー
チャートを参照して説明する。
【0031】このルーチンは、定期的(所定時間(日
月)経過あるいは所定個数の検体検査データを受信する
度)に、あるいはユーザ指令によってイベント的に実行
されるものであり、まず、データベース記憶手段12の
データベースより、検証条件の更新、変更に必要な情報
(測定値、被検者属性情報、検査日)を取得し(ステッ
プS21)、所定のアルゴリズムに従った演算よって検
証条件、例えば、出現実績ゾーン検証法における正常ゾ
ーンを作成する(ステップS22)。
【0032】つぎに、新たに作成した出現実績ゾーン検
証法における正常ゾーン等の検証条件をデータ検証部1
1へ送り、検証条件を更新、変更する(ステップS2
3)。
【0033】これにより、データベース記憶手段12の
データベースに蓄積された検体検査データから出現実績
ゾーン検証法における正常ゾーン等が自動的に作成さ
れ、自動更新される。なお、被検者属性情報に基づいて
細分化された正常ゾーンをユーザが作成することも可能
である。
【0034】
【発明の効果】以上の説明から理解される如く、この発
明による検体検査システムの検査結果検証サーバは、検
体検査装置より切り離して存在でき、既存装置、システ
ムに容易に接続、拡張することができる。また、この発
明による検体検査システムの検査結果検証サーバは、ロ
ーカルエリアネットワーク等によるコンピュータネット
ワークの構築により、複数個の検体検査装置をクライア
ント機として、その複数個の検体検査装置が共用する検
査結果検証部をなし、しかも、複数個の検体検査装置の
検査結果検証を一括管理することができる。
【0035】また、この発明による検体検査システムの
検査結果検証サーバは、複数個の検体検査装置が共有
し、一つの病院、臨床検査センタ単位で一つ設けられれ
ばよいから、この検査結果検証サーバによれば、出現実
績ゾーン検証法、累積デルタ検証法、異常値検証法、前
回値検証法、相関法等の数多くの検証法を実行する大規
模な検証エンジンを搭載することを、経済性をクリアし
て可能にし、これによって複数個の検証法の組み合わせ
によって測定値の適否診断を行ったり、検査結果検証の
設定条件を変更したりすることができ、多様性、融通性
に優れた検査結果検証を行うことができ、異常値の原因
究明が容易になる。
【0036】また、この発明による検体検査システムの
検査結果検証サーバによれば、検証条件更新手段が測定
値の適否チェックの検証条件を更新するから、検証条件
がユーザに依存することなく最新値に自動更新され、信
頼性の高い検証が行われるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による検査結果検証サーバを含むLA
N構成の検体検査システムの一つの実施の形態を示すブ
ロック図である。
【図2】この発明による検査結果検証サーバの検査デー
タ検証部による測定値の検証処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図3】この発明による検査結果検証サーバの検証条件
設定部による検証条件の更新、変更の処理手順を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
10 検査結果検証サーバ 11 検査データ検証部 12 データベース記憶手段 13 検証条件設定部 14 通信インターフェース部 15 入出力インターフェース部 20 キーボード 21 表示装置 22 プリンタ 30 ルータ 31、32 LANケーブル 50 検体情報システム 51 検体搬送システム 52、53 自動分析装置
フロントページの続き (72)発明者 吉野 誠 東京都日野市日野320番地の11 株式会社 エイアンドティー内 Fターム(参考) 2G058 GD00 GD02 HA00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検体検査装置とデータ通信し、検体検査
    装置より測定値、被検者属性情報、検査日等を含む検体
    検査データを受信する通信手段と、 前記通信手段によって検体検査装置より受信した検体検
    査データのデータベースを格納するデータベース格納手
    段と、 前記通信手段によって検体検査装置より受信した検査結
    果検証対象の検体検査データを入力し、前記データベー
    ス格納手段に格納されているデータベースの情報に基づ
    いて設定された検証条件に応じて前記検査結果検証対象
    の検体検査データ中の測定値の適否チェックを行う検査
    結果検証手段と、 を有していることを特徴とする検体検査システムの検査
    結果検証サーバ。
  2. 【請求項2】 前記検査結果検証手段は、出現実績ゾー
    ン法により測定値の適否チェックを行うことを特徴とす
    る請求項1に記載の検体検査システムの検査結果検証サ
    ーバ。
  3. 【請求項3】 前記検査結果検証手段は、出現実績ゾー
    ン検証法、累積デルタ検証法、異常値検証法、前回値検
    証法、相関法の何れか一つ或るは複数個の組み合わせに
    より測定値の適否チェックを行うことを特徴とする請求
    項1に記載の検体検査システムの検査結果検証サーバ。
  4. 【請求項4】 測定値の適否チェックの結果を前記通信
    手段によって検査結果検証対象の検体検査データの送信
    元に送信することを特徴とする請求項1〜3の何れか1
    項に記載の検体検査システムの検査結果検証サーバ。
  5. 【請求項5】 前記データベース格納手段に格納されて
    いるデータベースの情報に基づいて前記検査結果検証手
    段における測定値の適否チェックの検証条件を更新する
    検証条件更新手段を有していることを特徴とする請求項
    1〜4の何れか1項に記載の検体検査システムの検査結
    果検証サーバ。
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