JP2002089671A - 自動変速機の目標油圧判断装置 - Google Patents

自動変速機の目標油圧判断装置

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JP2002089671A JP2000282317A JP2000282317A JP2002089671A JP 2002089671 A JP2002089671 A JP 2002089671A JP 2000282317 A JP2000282317 A JP 2000282317A JP 2000282317 A JP2000282317 A JP 2000282317A JP 2002089671 A JP2002089671 A JP 2002089671A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 摩擦要素の作動油圧が不安定な状態で発した
油圧検出手段からの油圧検出信号を排除して、摩擦要素
の作動油圧が安定な状態で発した油圧検出信号のみを検
知することが可能な自動変速機の目標油圧判断装置を提
供する。 【解決手段】 本発明装置は、摩擦要素側に設けた油圧
スイッチ60からのON信号によって、摩擦要素の作動
油圧Pcが予め設定された目標油圧P1に到達したと判
断する自動変速機の目標油圧判断装置である。本発明に
よれば、油圧スイッチ60からのON信号が検知される
と同時に実行されるタイマーを設け、このタイマーが所
定時間Tccを計測する間、符号Yに示すように、油圧ス
イッチ60からのON信号が時間的に連続した状態で継
続的に検知された場合にのみ、摩擦要素の作動油圧Pc
が目標油圧P1に到達したと判断する。このため、符号
Xに示すように、油圧振動による油圧スイッチ60のO
N/OFF状態でのON信号を排除できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、摩擦要素の作動油
圧を上昇または下降させて締結または解放を行うに際
し、摩擦要素側に設けた油圧検出手段からの油圧検出信
号によって、この摩擦要素の作動油圧が予め設定された
目標油圧に到達したと判断する自動変速機の目標油圧判
断装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動変速機は、複数のクラッチやブレー
キ等の摩擦要素を選択的に油圧作動(締結または解放)
させることにより歯車伝動系の動力伝達経路(変速段)
を決定し、作動する摩擦要素を切り換えることにより他
の変速段への変速を行うように構成する。
【0003】自動変速機はかかる構成であるが故に、例
えば、作動油圧の低下により第1の摩擦要素を解放させ
つつ、作動油圧の上昇により第2の摩擦要素を締結させ
る、所謂、摩擦要素の掛け替えにより変速を行うものも
ある。なお、本明細書では、当該掛け替え変速に際し、
締結状態から解放状態に切り換えるべき摩擦要素を解放
側摩擦要素、その作動油圧を解放側作動油圧と称し、ま
た、解放状態から締結状態に切り換えるべき摩擦要素を
締結側摩擦要素、その作動油圧を締結側作動油圧と称す
る。
【0004】こうした油圧制御装置には、例えば、特開
平1−224549号公報に記載のものがある。これ
は、変速開始と同時に、締結側作動油圧として大きな油
圧(以下、プリチャージ圧Prという)を供給するよう
に指令して、クラッチ・ブレーキ等の摩擦要素の締結・
解放を司る作動ピストンを急激に移動させることによ
り、作動ピストンが実際に締結を開始できる位置までの
ストローク、即ち、作動ピストンが動き始めてから実際
にクラッチプレートを押圧するまでのストロークを短時
間に終了させるものである。
【0005】この場合、ピストンストローク終了を判断
するための装置として、従来から、摩擦要素側に設けた
油圧検出手段からの油圧検出信号によって、実際の作動
油圧が予め設定された目標油圧に到達したと判断する目
標油圧判断装置がある。
【0006】図11は、摩擦要素であるドラムクラッチ
20にソレノイド弁30からのソレノイド油圧PSOL
よって制御される油圧コントロール弁(以下、アンプ弁
という)40を配し、このアンプ弁40によってドラム
クラッチ20に供給されるクラッチ圧を直接制御するシ
ステムの概略図である。アンプ弁40は、ソレノイド弁
30でデューティ制御されるソレノイド油圧PSOLによ
り、例えばマニュアルバルブ50からのDレンジ圧P
を元圧として、0〜P(元圧)までの大きさのクラッ
チ圧を出力可能とする。
【0007】ドラムクラッチ20は、クラッチドラム2
1に配したクラッチ板21pとクラッチハブ22に配し
たクラッチ板22pとを作動ピストン23がクラッチ圧
(締結側作動油圧Pc)によってリターンスプリング2
4に抗してディッシュプレート25を押圧することによ
りクラッチ板21pおよびクラッチ板22pを締結する
ものであり、その解放はクラッチ圧(解放側作動油圧P
o)によってリターンスプリング24のばね力が作動ピ
ストン23をディッシュプレート25から離間させるこ
とにより行われる。
【0008】また符号60は、ドラムクラッチに供給さ
れる締結側作動油圧Pcまたは解放側作動油圧Poが予め
設定された目標油圧P1に達したことを検知する油圧検
出手段としての油圧スイッチであって、アンプ弁40か
らドラムクラッチ20までの間の油路L1に取り付けら
れ、変速機コントローラ(コンピュータ)14に油圧検
出信号としてON/OFFに切り換わる。但し、目標油
圧P1に達したことを検知する信号は、ON信号であっ
ても、OFF状態であってもよい。
【0009】図12は、図11のクラッチドラム20を
締結側摩擦要素として、掛け替え変速を例示するタイム
チャートであって、ドラムクラッチ20に実際に供給さ
れる締結側作動油圧Pcと、他の摩擦要素に供給される
解放側作動油圧Poとの関係を示す。
【0010】本例の場合、締結開始時間t1から所定時
間t2まで締結側作動油圧Pcとしてプリチャージ圧Pr
を供給し、作動ピストン23が動き始めてからディッシ
ュプレート25を介して実際にクラッチプレート21
p,22pを押圧するまでのストロークを早期に終了さ
せる。この場合、上記ピストンストローク終了は、変速
機コントローラ14が油圧スイッチ60からのON信号
を検知することによって、締結側作動油圧Pcが予め設
定された目標油圧P1に到達したと判断することでなさ
れる。
【0011】図12において、破線は、変速機コントロ
ーラ14からの締結圧指令値TPAを、また、実線は、締
結圧指令値TPAによってクラッチドラム20に供給され
る締結側作動油圧Pcを示す。これにより、締結側作動
油圧Pcは、破線に示す締結圧指令値TPAによって、ク
ラッチドラム20に対して実線に示すように供給され
る。
【0012】つまり、締結圧指令値TPAによって、変速
指令開始時間t1からドラムクラッチ20に対してプリ
チャージ圧Pr(例えば、ライン圧PL)を供給するよう
に指令し、締結側作動油圧Pcを大きく上昇させること
により、クラッチドラム20の作動ピストン23をリタ
ーンスプリング24に抗して急激にストロークさせる。
【0013】このとき、油圧スイッチ60は、始め、O
FF状態を維持し、締結側作動油圧Pcが目標油圧P1に
達したときに変速機コントローラ14にON信号を出力
する。これにより、変速機コントローラ14は、油圧ス
イッチ60からのON信号によって、締結側作動油圧P
cが目標油圧P1に到達したと判断した時間t2におい
て、作動ピストン23が動き始めてからディッシュプレ
ート25を介して実際にクラッチプレートを押圧するま
でのストロークが終了したと判断する。
【0014】その後、締結側作動油圧Pcは、時間t2か
ら上記の掛け替えを開始させてトルクフェーズを開始さ
せるため初期棚圧P2まで急上昇させ、その後、時間t3
〜時間t6までの間、所定のゆっくりした棚圧勾配で更
に上昇させてイナーシャフェーズが終了する圧力P3に
至らしめ、その後時間t7までの間に最高値(ライン圧
)まで上昇させる。
【0015】これにより、従来の油圧制御装置は、作動
ピストン23が動き始めてからディッシュプレート25
を介して実際にクラッチプレート21p,22pを押圧
するまでのストロークにかかる時間(t2−t1)の短縮
を図りつつ、その急激な締結圧の上昇によるショックを
防止する。
【0016】なお図12には、上記掛け替え変速におい
て、ドラムクラッチ20と異なる解放側摩擦要素に供給
される解放側作動油圧Poを二点鎖線で示す。解放側作
動油圧Poは、変速指令瞬時t1からドラムクラッチ20
におけるピストンストロークの終了を判断する瞬時t2
までの間、解放側摩擦要素がスリップし始める直前の締
結容量となるようP4まで急速に低下させ、その後瞬時
t5までの間は上記の掛け替えが行われるようゆっくり
と低下させ、以後は急速に0まで低下させる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記事例の
ようにドラムクラッチ20を締結させる場合、ピストン
ストロークを早期に終了させるため、締結側作動油圧P
cとしてプリチャージ圧Pr(=P)を指令する。この
ように、ドラムクラッチ20に作動油圧Pcとして大き
な油圧を供給して、ドラムクラッチ20に通じる油路L
1内の流量が何らかの原因で不安定になると、アンプ弁
40は、その出力圧をフィードバックしながら調圧する
ため、流量が不安定になることの影響を受けて油圧振動
を発生してしまう。
【0018】図13は、図11のクラッチドラム20を
締結側摩擦要素として、掛け替えによる2→3ドライブ
アップ変速を例示するタイムチャートであって、(a)
は、2→3変速によって、ドラムクラッチ20に実際に
供給される締結側作動油圧Pcと、解放側作動油圧Poと
の関係を示し、(b)は、2→3変速によって変移する
ギア比を示し、(c)は、2→3変速によって発生する
自動変速機の出力側トルクである出力軸トルクTtを示
し、(d)は、油圧スイッチ60からのON/OFF信
号を示す。但し、図13(a)において、破線は、変速
機コントローラ14からの締結圧指令値TPAを、また、
実線は、締結圧指令値TPAによってクラッチドラム20
に供給される締結側作動油圧Pcを示す。
【0019】従来の目標油圧判断装置にあっては、図1
3(a)の符号Aに示す如くの油圧振動が発生する場
合、油圧スイッチ60は、図13(a)の符号Aに示
す油圧振動を検出し、変速機コントローラ14に対し
て、図13(d)の符号Xに示すように、連続的にO
N/OFFを切り換えることから、ピストンストローク
終了を誤って判断してしまう。この油圧スイッチ60の
誤作動によって、解放側作動油圧Poが正規の位置より
早めに解放されて締結側作動油圧Pcが容量不足となる
ため、図13(b)の符号Bに示すような空吹けが発
生する一方、締結側作動油圧Pcが正規の位置より早め
に締結容量を持つため、図13(c)の符号Cに示す
ような引きトルクが発生し、その後、締結側作動油圧P
cとして図13(a)の符号Dに示すような大きなサ
ージ圧が発生すると共に、図13(c)の符号Eに示
すような大きな突き上げショックが発生する。
【0020】なお、油圧スイッチ60から検出される油
圧振動は、ドラムクラッチ20の締結側作動油圧Pcと
してプリチャージ圧Prを供給し流量が大きくなる場合
だけでなく、プリチャージ圧Prを供給しない場合で流
量が小さくなる場合でも起こり得る。こうした油圧振動
の原因としては、例えば、アンプ弁40によってライン
圧Pを締結側作動油圧Pcまたは解放側作動油圧Po
に調圧する際、アンプ弁40内に収納されたスプールの
スプールヘッド周りに生じる乱流によって生じる負圧な
どが挙げられる。
【0021】図14は、プリチャージ圧Prを指令しな
い場合を、2→3ドライブアップ変速で例示するタイム
チャートであって、(a)は、2→3変速によって、ド
ラムクラッチ20に実際に供給される締結側作動油圧P
cと、解放側作動油圧Poとの関係を示し、(b)は、2
→3変速によって変移するギア比を示し、(c)は、2
→3変速によって発生する自動変速機の出力側トルクで
ある出力軸トルクTtを示し、(d)は、油圧スイッチ
60からのON/OFF信号を示す。
【0022】図14(a)において、実線は、実際にド
ラムクラッチ20に供給される締結側作動油圧Pc、二
点鎖線は、解放側作動油圧Poを示す。上記事例の場
合、締結側作動油圧Pcにプリチャージ圧Prを指令しな
いため、締結側作動油圧Pcは始め、図14(a)の如
く、アンプ弁40のスプールヘッド周りに生じる負圧に
よってスプールが振動すると、このスプールの振動に伴
い、図14(a)の符号A に示す如くの油圧振動を発
生してしまう。
【0023】この場合も、油圧スイッチ60は上記油圧
振動を検出し、変速機コントローラ14に対して、図1
4(d)の符号Xに示すように、連続的にON/OF
Fを切り換えることから、ピストンストローク終了を誤
って判断してしまう。この油圧スイッチ60の誤作動に
よって、解放側作動油圧Poが正規の位置より早めに解
放されて締結側作動油圧Pcが容量不足となるため、図
14(b)の符号Bに示すような空吹けが発生する一
方、締結側作動油圧Pcが正規の位置より早めに締結容
量を持つため、図14(c)の符号Cに示すような引
きトルクが発生し、その後、締結側作動油圧Pcとして
図14(a)の符号Dに示すような大きなサージ圧が
発生すると共に、図14(c)の符号Eに示すような
大きな突き上げショックが発生する。
【0024】本発明は、上述した問題を鑑みてなされた
ものであって、摩擦要素の作動油圧が不安定な状態で発
した油圧検出手段からの油圧検出信号を排除して、摩擦
要素の作動油圧が安定な状態で発した油圧検出信号のみ
を検知することが可能な自動変速機の目標油圧判断装置
を提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、第1発明に係る自動変速機の目標油圧判断装置は、
摩擦要素の作動油圧を上昇または下降させて締結または
解放を行うに際し、前記摩擦要素側に設けた油圧検出手
段からの油圧検出信号によって、該摩擦要素の作動油圧
が予め設定された目標油圧に到達したと判断する自動変
速機の目標油圧判断装置において、前記油圧検出手段か
らの油圧検出信号が検知されると同時に実行されるタイ
マーを設け、該タイマーが予め設定された所定時間を計
測する間、前記油圧検出手段からの油圧検出信号が時間
的に連続した状態で継続的に検知された場合にのみ、前
記摩擦要素の作動油圧が前記目標油圧に到達したと判断
するようにしたことを特徴とするものである。
【0026】また、第2発明に係る自動変速機の目標油
圧判断装置は、上記第1発明において、前記タイマーが
計測する所定時間は、前記摩擦要素の作動油圧を油温に
応じて決定されたデューティ制御するためのソレノイド
駆動周期とする。
【0027】更に、第3発明に係る自動変速機の目標油
圧判断装置は、上記第1発明において、前記タイマーが
計測する所定時間は、前記摩擦要素の作動油圧をデュー
ティ制御するためのソレノイド駆動周期の最大値とす
る。
【0028】
【発明の効果】第1発明に係る自動変速機の目標油圧判
断装置は、摩擦要素の作動油圧を上昇または下降させて
締結または解放を行うに際し、摩擦要素側に設けた油圧
検出手段からの油圧検出信号によって、この摩擦要素の
作動油圧が予め設定された目標油圧に到達したと判断す
るものである。
【0029】第1発明によれば、油圧検出手段からの油
圧検出信号が検知されると同時に実行されるタイマーを
設け、このタイマーが予め設定された所定時間を計測す
る間、油圧検出手段からの油圧検出信号が時間的に連続
した状態で継続的に検知された場合にのみ、摩擦要素の
作動油圧が予め設定された目標油圧に到達したと判断す
る。つまり、摩擦要素の作動油圧に油圧振動が生じるこ
とで油圧検出信号からの油圧検出信号が振動しても、摩
擦要素の作動油圧が不安定な状態で発した油圧検出信号
として排除し、摩擦要素の作動油圧が安定な状態で発し
た油圧検出信号のみを検知することにより、摩擦要素の
作動油圧が予め設定された目標油圧に到達したと判断で
きる。
【0030】従って第1発明に係る自動変速機の目標油
圧判断装置は、摩擦要素の作動油圧が安定な状態で摩擦
要素の作動油圧が目標油圧に到達したと判断することか
ら、油圧が安定した状態の目標油圧を高い精度で検出す
ることができる。
【0031】また、第2発明に係る装置は、上記第1発
明において、タイマーが計測する所定時間は、摩擦要素
の作動油圧を油温に応じて決定されたデューティ制御す
るためのソレノイド駆動周期とする。この場合、ソレノ
イド駆動周期が油温に応じて変動することがタイマーの
計測する時間に考慮されているから、摩擦要素の作動油
圧をデューティ制御するために生じる油圧振動を油温に
応じた適切な時間で排除することができる。
【0032】更に、第3発明に係る装置は、上記第1発
明において、タイマーが計測する所定時間は、摩擦要素
の作動油圧をデューティ制御するためのソレノイド駆動
周期の最大値とする。この場合、タイマーの計測する時
間が摩擦要素の作動油圧をデューティ制御するために生
じる油圧振動が最大になるときの時間に設定されるか
ら、このデューティ制御のために生じる油圧振動を油温
に関係なく、確実かつ容易に排除することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。図1は本発明一実施の形態に
なる自動変速機の目標油圧判断装置を示し、1はエンジ
ン、2は自動変速機である。エンジン1は、運転者が操
作するアクセルペダルに連動してその踏み込みにつれ全
閉から全開に向け開度増大するスロットルバルブにより
出力を加減され、エンジン1の出力回転はトルクコンバ
ータ3を経て自動変速機2の入力軸4に入力されるもの
とする。
【0034】自動変速機2は、同軸突き合わせ関係に配
置した入出力軸4,5上にエンジン1の側から順次フロ
ントプラネタリギヤ組6およびリヤプラネタリギヤ組7
を載置して具え、これらを自動変速機2における遊星歯
車変速機構の主たる構成要素とする。エンジン1に近い
フロントプラネタリギヤ組6は、フロントサンギヤSF
、フロントリングギヤR、これらに噛合するフロン
トピニオンR 、および該フロントピニオンを回転自
在に支持するフロントキャリアR よりなる単純遊星
歯車組とし、エンジン1から遠いリヤプラネタリギヤ組
7も、リヤサンギヤS 、リヤリングギヤR 、これ
らに噛合するリヤピニオンP 、および該リヤピニオ
ンを回転自在に支持するリヤキャリアC よりなる単
純遊星歯車組とする。
【0035】遊星歯車変速機構の伝動経路(変速段)を
決定する摩擦要素としてはロークラッチL/C、2速・
4速ブレーキ2−4/B、ハイクラッチH/C、ローリ
バースブレーキLR/B、ローワンウエイクラッチL/
OWC、およびリバースクラッチR/Cを、以下のごと
く両プラネタリギヤ組6,7の構成要素に相関させて設
ける。つまり、フロントサンギヤSはリバースクラ
ッチR/Cにより入力軸4に適宜結合可能にすると共
に、2速・4速ブレーキ2−4/Bにより適宜固定可能
とする。
【0036】フロントキャリアCはハイクラッチH
/Cにより入力軸4に適宜結合可能にする。フロントキ
ャリアCは更に、ローワンウェイクラッチL/OW
Cによりエンジン回転と逆方向の回転を阻止すると共
に、ローリバースブレーキLR/Bにより適宜固定可能
とする。そしてフロントキャリアCと、リヤリング
ギヤRとの間を、ロークラッチL/Cにより適宜結
合可能とする。フロントリングギヤRおよびリヤキ
ャリアC間を相互に結合し、これらフロントリング
ギヤRおよびリヤキャリアCを出力軸6に結合
し、リヤサンギヤSを入力軸4に結合する。
【0037】上記遊星歯車変速機構の動力伝達列は、摩
擦要素L/C,2−4/B,H/C,LR/B,R/C
の図2に実線の〇印で示す選択的油圧作動(締結)と、
ローワンウェイクラッチL/OWCの同図に実線の〇印
で示す自己係合とにより、前進第1速(1st)、前進第
2速(2nd)、前進第3速(3rd)、前進第4速(4t
h)の前進変速段と、後退変速段(Rev )とを得ること
ができる。なお図2に点線の〇印で示す油圧作動(締
結)は、エンジンブレーキが必要な時に作動させるべき
摩擦要素である。
【0038】図2に示す変速制御用摩擦要素L/C,2
−4/B,H/C,LR/B,R/Cの締結論理は図1
に示すコントロールバルブボディー8により実現し、こ
のコントロールバルブボディー8には図示せざるマニュ
アルバルブの他に、ライン圧ソレノイド9、ロークラッ
チソレノイド10、2速・4速ブレーキソレノイド1
1、ハイクラッチソレノイド12、ローリバースブレー
キソレノイド13などを挿置する。
【0039】ライン圧ソレノイド9はそのON,OFF
により、変速制御の元圧であるライン圧を高低切り換え
し、図示せざるマニュアルバルブは、希望する走行形態
に応じて運転者により前進走行(D)レンジ位置、後退
走行(R)レンジ位置、または駐停車(P,N)レンジ
位置に操作されるものとする。
【0040】Dレンジでマニュアルバルブは、上記のラ
イン圧を元圧としてロークラッチソレノイド10、2速
・4速ブレーキソレノイド11、ハイクラッチソレノイ
ド12、ローリバースブレーキソレノイド13のデュー
ティ制御により対応するロークラッチL/C、2速・4
速ブレーキ2−4/B、ハイクラッチH/C、ローリバ
ースブレーキLR/Bの作動油圧を個々に制御し得るよ
うライン圧を所定の回路に供給し、当該各ソレノイドの
デューティ制御により図2に示した第1速〜第4速の締
結論理を実現するものとする。
【0041】但しRレンジでは、マニュアルバルブはラ
イン圧を上記各ソレノイドのデューティ制御に依存する
ことなく直接、リバースクラッチR/Cおよびローリバ
ースブレーキLR/Bに供給し、これらを締結作動させ
ることにより図2に示した後退の締結論理を実現するも
のとする。なおP,Nレンジでマニュアルバルブはライ
ン圧をどの回路にも供給せず、全ての摩擦要素を解放状
態にすることにより自動変速機を中立状態にする。
【0042】ライン圧ソレノイド9のON,OFF制
御、およびロークラッチソレノイド10、2速・4速ブ
レーキソレノイド11、ハイクラッチソレノイド12、
ローリバースブレーキソレノイド13のデューティ制御
はそれぞれ変速機コントローラ14により実行し、その
ために変速機コントローラ14には、エンジン1のスロ
ットル開度TVOを検出するスロットル開度センサ15
からの信号と、トルクコンバータ3の出力回転数(変速
機入力回転数)であるタービン回転数Nt を検出する
タービン回転センサ11からの信号と、自動変速機2の
出力軸5の回転数NO を検出する出力回転センサ17
からの信号と、選択レンジを検出するインヒビタスイッ
チ18からの信号と、掛け替え変速時に締結すべき締結
側摩擦要素、つまり、図2から明らかなように2→3変
速時はハイクラッチH/C、3→2変速時は2速・4速
ブレーキ2−4/B、3→4変速時は2速・4速ブレー
キ2−4/B、4→3変速時はロークラッチL/C内に
配置された油圧スイッチ60からの信号をそれぞれ入力
する。ここで油圧スイッチ60は、対応する摩擦要素の
作動油圧が摩擦要素のロスストロークを終了させて締結
容量を発生させ始める圧力になった時にONするものと
する。
【0043】本発明が関与するDレンジでの自動変速作
用を説明するに、変速機コントローラ14は図示せざる
制御プログラムを実行して、インヒビタスイッチ18か
らの信号に応じた予定の変速マップをもとにスロットル
開度TVOおよび変速機出力回転数N(車速)から、
現在の運転状態において要求される好適変速段を検索す
る。
【0044】次いで変速機コントローラ14は、現在の
選択変速段が好適変速段と一致しているか否かを判定
し、不一致なら変速指令を発して好適変速段への変速が
実行されるよう、つまり図2の締結論理表にもとづき当
該変速のための摩擦要素の締結、解放切り換えが行われ
るようソレノイド10〜13のデューティ制御により、
当該摩擦要素の作動油圧を変更する。
【0045】かかる掛け替え変速を実行するために変速
機コントローラ14は、図3に示すプログラムにより、
解放側作動油圧指令値Poおよび締結側作動油圧指令値
Pcをそれぞれ時系列制御する。
【0046】以下、締結側摩擦要素としてハイクラッチ
H/Cが用いられる一方、解放側摩擦要素として2速・
4速ブレーキ2−4/Bが用いられる2速から3速への
アップシフト変速を参照し、上記制御プログラムの作用
を説明する。
【0047】まず、ステップ110において、スロット
ル開度TH、エンジン回転速度Neタービン回転速度N
t、出力軸回転速度No、油温Tmpなどの各種センサ信号
を読み込む。次に、ステップ111に移行してスロット
ル開度THにより、変速開始時の出力軸トルクTt(a)お
よび変速終了時の出力軸トルクTt(b)を算出し、ステッ
プ112において、ステップ110,111で得られた
状態から、フェーズ1の初期設定を行う。
【0048】出力軸トルクTtは、例えば、図4に示す
特性図から算出する。この特性図は、出力軸トルクTt
がスロットル開度TH毎に設定されており、スロットル
開度THに応じたタービン回転数Ntから算出する。変
速開始時の出力軸トルクTt(a)は、スロットル開度TH
に応じた変速開始時のタービン回転数Nt(a)から算出さ
れる。また、変速終了時の出力軸トルクTt(b)も、同様
に、スロットル開度THに応じた変速終了時のタービン
回転数Nt(b)から算出される。
【0049】なお、変速開始時のタービン回転数Nt(a)
は、直接検出できるものの、変速終了時のタービン回転
数Nt(b)は、例えば、以下の式から算出されるものとす
る。Nt(b)=Nt(a)×(3速ギア比)/(2速ギア比)
・・・(1)
【0050】次にステップ112からステップ113に
移行し、このステップ113にてフェーズ1による締結
側作動油圧Pcおよび解放側作動油圧Poの制御、特に、
ハイクラッチH/Cに供給される締結側作動油圧Pc
は、作動ピストン23が動き始めてから実際にディッシ
ュプレート25を介してクラッチプレート21p,22
pを押圧する位置までのストロークが終了するまで制御
され、ステップ114に移行する。
【0051】ステップ114では、後述の図6または図
9に示すフローチャートから、油圧スイッチ60からの
ON信号が予め設定された所定時間Tccの間、時間的に
連続した状態で継続的に検知されるかを判断する。この
とき、油圧スイッチ60のON信号が検知されないOF
F状態では、ステップ113にリターンしてフェーズ1
による制御を継続し、油圧スイッチ60がON信号を検
知すると、ステップ115に移行する。
【0052】ステップ115では、フェーズ2の初期設
定を行い、ステップ116にて、フェーズ2による締結
側作動油圧Pcおよび解放側作動油圧Poの制御、即ち、
上記ピストンストローク終了からイナーシャフェーズが
開始されるまで、実際に2速・4速ブレーキ2−4/B
を解放しつつハイクラッチH/Cを締結するために必要
とされる油圧を制御する。
【0053】その後、ステップ117に移行し、このス
テップ117にて、現在のギア比GRがフェーズ3開始
時のギア比GR1よりも小さいかどうかを判断する。こ
のとき、現在のギア比GRがギア比GR1以上に大きい
状態では、ステップ116にリターンしてフェーズ2に
よる制御を継続し、現在のギア比GRがギア比GR1よ
りも小さくなると、ステップ118に移行する。
【0054】ステップ118では、フェーズ3の初期設
定を行い、ステップ119にて、フェーズ3による締結
側作動油圧Pcおよび解放側作動油圧Poの制御、即ち、
イナーシャフェーズが開始されてから終了するまで制御
する。
【0055】その後、ステップ120に移行し、このス
テップ120にて、現在のギア比GRがフェーズ4開始
時のギア比GR2よりも小さいかどうかを判断する。こ
のとき、現在のギア比GRがギア比GR2以上に大きい
状態では、ステップ119にリターンしてフェーズ3に
よる制御を継続し、現在のギア比GRがギア比GR2よ
りも小さくなると、ステップ121に移行する。
【0056】ステップ121では、フェーズ4の初期設
定を行い、ステップ122にて、フェーズ4による締結
側作動油圧Pcおよび解放側作動油圧Poの制御、即ち、
イナーシャフェーズが終了から、ハイクラッチH/Cを
完全に締結させるための油圧を供給するように指令す
る。
【0057】その後、ステップ123に移行し、このス
テップ123にて、締結圧指令値TPAが所定指令値PA4
よりも大きいかどうかを判断する。このとき、締結圧指
令値TPAが所定指令値PA4以下の状態では、ステップ1
22にリターンしてフェーズ4による制御を継続し、締
結圧指令値TPAが所定指令値PA4よりも大きくなると、
本フローチャートによる油圧制御を終了する。
【0058】図5は、図3のフローチャートにおけるタ
イムチャートであって、(a)は、2→3変速によっ
て、ハイクラッチH/C側の締結側作動油圧指令値TPA
と、2速・4速ブレーキ2−4/B側の解放側作動油圧
指令値TPBとの関係を示し、(b)は、ギア比GRを示
し、(c)は自動変速機から取り出される出力軸トルク
Ttを示す。
【0059】図6は、本発明の第1実施形態であって、
2→3変速の開始と同時にハイクラッチH/Cの作動油
圧Pcとしてプリチャージ圧Prを供給しない場合のフ
ローチャートである。
【0060】ここで、図5を参照して、図6のフローチ
ャートを詳細に説明する。なお、油圧スイッチ60は図
11に示すものであって、ハイクラッチH/Cに実際に
供給される締結側作動油圧Pcが目標とする油圧P1に到
達した場合にON信号を出力するものとする。
【0061】まずステップ210において、油圧スイッ
チ60からのON/OFF状態を読み込み、ステップ2
11に移行する。ステップ211では、油圧スイッチ6
0からON信号が発せられたかどうかを判断し、油圧ス
イッチ60がONされると、ステップ212に移行し、
このステップ212にて、タイマーが初期値Tc=0で
あるかどうかを判断する。なお、タイマー本体は、掛け
替え変速の開始と同時に変速機コントローラ14で実行
されるものであるが、要求に応じて、変速機コントロー
ラ14と独立した外付けタイマーであってもよい。
【0062】2→3変速の開始時に、ステップ212に
て初期値Tc=0が確認されると、ステップ213に移
行してタイマーをスタートさせ、その後、ステップ21
4に移行する。ステップ214では、タイマーで計測さ
れた時間Tcが予め設定された所定時間Tccに到達した
かどうかを判断し、タイマー時間Tcが所定時間Tccに
到達するまで、ステップ210にリターンしてカウント
する。このとき、ステップ212では、2→3変速中の
ため、タイマー時間はTc=0ではないので、そのまま
ステップ214にジャンプする。
【0063】このとき、タイマーが計測する所定時間T
ccは、例えば、図7に示す如く、ハイクラッチH/Cの
作動油圧Pcを油温Tmpに応じて決定されたデューティ
制御するためのソレノイド駆動周期TSOLとする。この
ソレノイド駆動周期TSOLは、例えば、ソレノイド弁3
0からのソレノイド油圧PSOLをデューティ制御する際
の値とする。この場合、ソレノイド駆動周期が油温Tmp
に応じて変動することがタイマーの計測する時間Tccに
考慮されているから、ハイクラッチH/Cの作動油圧P
cをデューティ制御するために生じる油圧振動を油温T
mpに応じた適切な時間で排除することができる。
【0064】更に、タイマーが計測する所定時間Tcc
は、ハイクラッチH/Cの作動油圧Pcをデューティ制
御するためのソレノイド駆動周期TSOLの最大値T
SOL(max)とする。この場合、タイマーの計測する所定
時間TccがハイクラッチH/Cの作動油圧Pcをデュー
ティ制御するために生じる油圧振動が最大になるときの
時間に設定されるから、このデューティ制御のために生
じる油圧振動を油温Tmpに関係なく、確実かつ容易に排
除することができる。
【0065】ステップ214にて、タイマー時間Tcが
所定時間Tccに到達すると、油圧スイッチ60のON信
号が時間的に連続した状態で継続的に検知されたとし
て、ステップ215に移行する。ステップ215では、
タイマーを初期値Tc=0にリセットし、その後、ステ
ップ216にて、油圧スイッチ60が発したON信号が
正確な信号であるとして判断する。この結果、図3のス
テップ114では、この判断を利用して油圧スイッチ6
0をON状態と判定し、ステップ115のプログラムを
実行する。
【0066】なお、ステップ211にて、油圧スイッチ
60のON信号が時間的に連続した状態で継続的に検知
されなかったり、変速開始当初から油圧スイッチ60が
OFF状態であったため、油圧スイッチ60がOFF状
態、または、油圧スイッチ60が発したON信号が正確
な信号でないと判定されると、ステップ217に移行し
て、タイマーを初期値Tc=0にリセットし、ステップ
218において、油圧スイッチ60はOFF状態である
として判断する。この後、ステップ218からステップ
210にリターンして、再度、油圧スイッチ60のON
信号の検知を継続する。この結果、図3のステップ11
4では、この判断を利用して油圧スイッチ60をOFF
状態と判定し、ステップ113にリターンする。
【0067】図8は、本実施形態を2→3ドライブアッ
プ変速で例示するタイムチャートであって、(a)は、
2→3変速によってハイクラッチH/Cに実際に供給さ
れる締結側作動油圧Pcと、2速・4速ブレーキ2−4
/Bに実際に供給される解放側作動油圧Poとの関係を
示し、(b)は、ギア比を示し、(c)は、2→3変速
によって発生する出力軸トルクTtを示し、(d)は、
油圧スイッチ60が油圧振動によって発したON/OF
F状態を示し、(e)は、変速機コントローラ14で検
知した油圧スイッチ60のON信号を示す。なお、図8
(b)に関しては、締結側作動油圧Pcを実線、解放側
作動油圧Poを二点鎖線で示す。
【0068】本実施形態によれば、ハイクラッチH/C
の作動油圧Pcとして大きな油圧を供給しない場合で流
量が小さくなる場合で、図8(d),(e)に示す如
く、ハイクラッチH/Cに供給される締結側作動油圧P
cが目標油圧P1に到達したと同時に、即ち、油圧スイッ
チ60がON信号を発したと同時にタイマーを実行し、
このタイマーが予め設定された所定時間Tccを計測する
間、油圧スイッチ60からのON信号が時間的に連続し
た状態で継続的に検知された場合にのみ、ハイクラッチ
H/Cの作動油圧Pcが目標油圧P1に到達したと判断す
る。
【0069】この場合、図8(d)の符号Xに示す油圧
振動によるON信号は、タイマーが所定時間Tccを経過
するまで時間的に連続した状態で継続的に発していない
ため、作動ピストン23のストローク中に油圧振動が生
じても変速機コントローラ14は、その油圧振動による
ON信号を検知しない。これに対し、図8(d)の符号
Yに示すON信号は、タイマーが所定時間Tc(=Tc
c)を経過するまで時間的に連続した状態で継続的に発
しているため、変速機コントローラ14は、ハイクラッ
チH/Cの作動油圧Pcが安定した状態で目標油圧P1
に到達したことにより発せられるON信号として検知さ
れる。
【0070】つまり、ハイクラッチH/Cの作動油圧P
cとして大きな油圧を供給しない場合で流量が小さくな
る場合に生じる油圧振動によって油圧スイッチ60から
のON/OFFが振動しても、ハイクラッチH/Cの作
動油圧Pcが不安定な状態で発したON信号として排除
し、ハイクラッチH/Cの作動油圧Pcが安定な状態で
発したON信号のみを検知することにより、ハイクラッ
チH/Cの作動油圧Pcが予め設定された目標油圧P1に
到達したと判断できる。
【0071】従って本実施形態は、ハイクラッチH/C
の作動油圧Pcが安定な状態でハイクラッチH/Cの作
動油圧Pcが目標油圧P1に到達したと判断することか
ら、油圧が安定した状態の目標油圧P1を高い精度で検
出することができる。
【0072】特に本実施形態においては、作動ピストン
23が動き始めてから実際に締結を開始できる位置まで
のストローク、即ち、作動ピストン23が動き始めてか
ら実際にディッシュプレート25を介してクラッチプレ
ート21p,22pを押圧する位置までのストロークが
終了したときの油圧を目標油圧P1として油圧スイッチ
60が検出する際、上記油圧振動によるON信号によっ
て、作動ピストン23が動き始めてから実際にディッシ
ュプレート25を介してクラッチプレート21p,22
pを押圧する位置までのストロークが終了したと誤って
判断することを防止できる。これにより、上記ピストン
ストロークの終了を正確に判断できないために発生する
エンジンの空吹き(図14の符号B参照)や、変速機
出力トルクTtによる引き感(図14の符号C)が軽
減され、さらに、大きなサージ圧(図14の符号D
による突き上げショック(図14の符号E)などを生
じない滑らかな変速性能を確実に実現することができ
る。
【0073】図9は、本発明の第2実施形態であって、
2→3変速の開始と同時にハイクラッチH/Cの作動油
圧Pcとしてプリチャージ圧Prを供給する場合のフロ
ーチャートである。なお、油圧スイッチ60は図11に
示すものであって、ハイクラッチH/Cにプリチャージ
圧Prを供給するように指令したのち、ハイクラッチH
/Cに実際に供給される締結側作動圧Pcが目標油圧P1
に到達した場合にON信号を発する。
【0074】まずステップ300にて、締結圧指令値T
PAとしてプリチャージ圧Pr、例えば、アンプ弁40が
供給し得る最も大きな油圧であるライン圧PLを供給す
るように指令する。次に、ステップ310において、油
圧スイッチ60のON/OFF状態を読み込み、ステッ
プ311に移行する。ステップ311では、油圧スイッ
チ60からON信号が発せられたかどうかを判断し、油
圧スイッチ60がONされると、ステップ312に移行
し、このステップ312にて、タイマーが初期値Tc=
0であるかどうかを判断する。なお、タイマー本体は、
第一実施形態と同様、掛け替え変速の開始と同時に変速
機コントローラ14で実行されるものであるが、要求に
応じて、変速機コントローラ14と独立した外付けタイ
マーであってもよい。
【0075】2→3変速の開始時に、ステップ312に
て初期値Tc=0が確認されると、ステップ313に移
行してタイマーをスタートさせ、その後、ステップ31
4に移行する。ステップ314では、タイマーで計測さ
れた時間Tcが予め設定された所定時間Tccに到達した
かどうかを判定し、タイマー時間Tcが所定時間Tccに
到達するまで、ステップ310にリターンしてカウント
する。このとき、ステップ312では、2→3変速中の
ため、タイマー時間がTc=0ではないので、そのまま
ステップ314にジャンプする。なお、タイマーが計測
する所定時間Tccには、例えば、第1実施形態と同様、
ソレノイド駆動周期TSOLを用いる。
【0076】ステップ314にて、タイマー時間Tcが
所定時間Tccに到達すると、油圧スイッチ60のON信
号が時間的に連続した状態で継続的に検知されたとし
て、ステップ315に移行する。ステップ315では、
タイマーを初期値Tc=0にリセットし、その後、ステ
ップ316にて、油圧スイッチ60が発したON信号が
正確な信号であるとして判断する。この結果、ステップ
320に移行し、このステップ320では、この判断を
利用して従来通りに、フェーズ2による油圧制御を実行
する。
【0077】なお、ステップ311にて、油圧スイッチ
60のON信号が時間的に連続した状態で継続的に検知
されなかったり、変速開始当初から油圧スイッチ60が
OFF状態であったため、油圧スイッチ60がOFF状
態または油圧スイッチ60が発したON信号が正確な信
号でないと判定されると、ステップ317に移行して、
タイマーを初期値Tc=0にリセットし、ステップ31
8において、油圧スイッチ60はOFF状態であるとし
て判断する。この結果、ステップ318からステップ3
10にリターンして、再度、油圧スイッチ60のON信
号の検知を継続する。
【0078】図10は、本実施形態を2→3ドライブア
ップ変速で例示するタイムチャートであって、(a)
は、2→3変速によってドラムクラッチ20に実際に供
給される締結側作動油圧Pcと、2速・4速ブレーキ2
−4/Bに実際に供給される解放側作動油圧Poとの関
係を示し、(b)は、ギア比を示し、(c)は、2→3
変速によって発生する出力軸トルクTtを示し、(d)
は、油圧スイッチ60がプリチャージ圧Prに伴う油圧
振動によって発したON/OFF状態を示し、(e)
は、変速機コントローラ14で検知した油圧スイッチ6
0のON信号を示す。なお、図10(a)に関しては、
締結側作動油圧Pcを実線、解放側作動油圧Poを二点鎖
線で示す。
【0079】本実施形態は、掛け替え変速のためにハイ
クラッチH/Cを締結する際、ハイクラッチH/Cにプ
リチャージ圧Prを供給する指令を発したのち、ハイク
ラッチH/Cに供給される締結側作動油圧Pcが所定油
圧P1に到達したことを油圧スイッチ60で検知する。
【0080】本実施形態によれば、ハイクラッチH/C
の作動油圧Pcとして大きな油圧を供給し流量が大きく
なる場合で、図10(d),(e)に示す如く、ハイク
ラッチH/Cに供給される締結側作動油圧Pcが目標油
圧P1に到達したと判断されると同時に、即ち、油圧ス
イッチ60がON信号を発したと同時にタイマーを実行
し、このタイマーが予め設定された所定時間Tccを計測
する間、油圧スイッチ60からのON信号が時間的に連
続した状態で継続的に検知された場合にのみ、ハイクラ
ッチH/Cの作動油圧Pcが目標油圧P1に到達したと
判断する。
【0081】この場合、図10(d)の符号Xに示す油
圧振動によるON信号は、タイマーが所定時間Tccを経
過するまで時間的に連続した状態で継続的に発していな
いため、作動ピストン23のストローク中に油圧振動が
生じても変速機コントローラ14は、その油圧振動によ
るON信号を検知しない。これに対し、図10(d)の
符号Yに示すON信号は、タイマーが所定時間Tccを経
過するまで時間的に連続した状態で継続的に発している
ため、変速機コントローラ14は、ハイクラッチH/C
の作動油圧Pcが安定した状態で目標油圧P1に到達し
たことにより発せられるON信号として検知される。
【0082】つまり、ハイクラッチH/Cの作動油圧P
cとしてプリチャージ圧Prを供給する場合、即ち、ハ
イクラッチH/Cの作動油圧Pcとして大きな油圧を供
給し流量が大きくなる場合に生じる油圧振動によって油
圧スイッチ60からのON/OFFが振動しても、ハイ
クラッチH/Cの作動油圧Pcが不安定な状態で発した
ON信号として排除し、ハイクラッチH/Cの作動油圧
Pcが安定な状態で発したON信号のみを検知すること
により、ハイクラッチH/Cの作動油圧Pcが目標油圧
P1に到達したと判断できる。
【0083】従って本実施形態は、ハイクラッチH/C
の作動油圧Pcが安定な状態でドラムクラッチ20の作
動油圧Pcが目標油圧P1に到達したと判断することか
ら、油圧が安定した状態の目標油圧P1を高い精度で検
出することができる。
【0084】特に本実施形態においては、作動ピストン
23が動き始めてから実際にディッシュプレート25を
介してクラッチプレート21p,22pを押圧する位置
までのストロークが終了したときの油圧を目標油圧P1
として油圧スイッチ60が検知する際、上記油圧振動に
よるON信号によって、作動ピストン23が動き始めて
から実際にディッシュプレート25を介してクラッチプ
レート21p,22pを押圧する位置までのストローク
が終了したと誤って判断することを防止できる。これに
より、上記ピストンストロークの終了を正確に判断でき
ないために発生するエンジンの空吹き(図13の符号B
参照)や、変速機出力トルクTtによる引き感(図1
3の符号C)が軽減され、さらに、大きなサージ圧
(図13の符号D)による突き上げショック(図13
の符号E)などを生じない滑らかな変速性能を確実に
実現することができる。
【0085】上述したところは、本発明の好適な実施形
態を示したにすぎず、当業者によれば、請求の範囲にお
いて、種々の変更を加えることができる。例えば、油圧
スイッチ60のOFF状態をもって目標油圧の到達を判
断してもよい。また、油圧検出手段は、油圧スイッチに
限らず、油圧センサでもよい。また、変速の形態は、2
→3アップシフト変速に限らず、摩擦要素の作動油圧を
上昇または下降させて締結または解放を行う変速全般で
あればよい。さらに、自動変速機の形態も、複数の摩擦
要素の締結および解放を掛け替えない通常の自動変速機
であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態になる目標油圧判断装
置を具えた自動変速機の伝動列、およびその変速制御シ
ステムを示す概略系統図である。
【図2】 同自動変速機の選択変速段と、摩擦要素の締
結理論との関係を示す図である。
【図3】 掛け替え変速制御のフローチャートである。
【図4】 タービン回転速度Ntから出力軸トルクTtを
算出するための特性図である。
【図5】 図3のフローチャートにおけるタイムチャー
トであって、(a)は、2→3変速によって指令され
る、締結側作動油圧指令値TPAと解放側作動油圧指令値
TPBとの関係を示し、(b)は、ギア比GRを示し、
(c)は自動変速機から取り出される出力軸トルクTt
を示す。
【図6】 本発明の第1実施形態を示すフローチャート
である。
【図7】 タイマーが計測する所定時間Tccを油温Tmp
から算出するための特性図である。
【図8】 図6のフローチャートの作用を説明するタイ
ムチャートであって、(a)は、2→3変速によって、
ハイクラッチH/Cに実際に供給される締結側作動油圧
Pcと、2速・4速ブレーキ2−4/Bに実際に供給さ
れる解放側作動油圧Poとの関係を示し、(b)は、ギ
ア比GRを示し、(c)は、2→3変速によって発生す
る出力軸トルクTtを示し、(d)は、油圧スイッチ6
0が油圧振動によって発したON信号を示し、(e)
は、変速機コントローラ14で検知した油圧スイッチ6
0のON信号を示す。
【図9】 本発明の第2実施形態を示すフローチャート
である。
【図10】 図9のフローチャートの作用を説明するタ
イムチャートであって、(a)は、2→3変速によっ
て、ハイクラッチH/Cに実際に供給される締結側作動
油圧Pcと、2速・4速ブレーキ2−4/Bに実際に供
給される解放側作動油圧Poとの関係を示し、(b)
は、ギア比GRを示し、(c)は、2→3変速によって
発生する出力軸トルクTtを示し、(d)は、油圧スイ
ッチ60が油圧振動によって発したON信号を示し、
(e)は、変速機コントローラ14で検知した油圧スイ
ッチ60のON信号を示す。
【図11】 ソレノイド弁でデューティ制御される油圧
コントロール弁からのクラッチ圧をクラッチドラムに供
給するための油圧回路を示すシステム図である。
【図12】 従来技術における、締結側作動油圧および
解放側作動油圧の時系列変化を示すタイムチャートであ
る。
【図13】 締結側作動油圧Pcとしてプリチャージ圧
Prを供給したときの油圧振動を2→3ドライブアップ
変速で例示する従来技術のタイムチャートであって、
(a)は、2→3変速によって、ドラムクラッチ20に
実際に供給される締結側作動油圧Pcと、解放側摩擦要
素に実際に供給される解放側作動油圧Poとの関係を示
し、(b)は、ギア比を示し、(c)は、2→3変速に
よって発生する出力軸トルクTtを示し、(d)は、油
圧スイッチのON/OFF状態を示す。
【図14】 締結側作動油圧Pcとしてプリチャージ圧
Prを供給しないときの油圧振動を2→3ドライブアッ
プ変速で例示する従来技術のタイムチャートであって、
(a)は、2→3変速によって、ドラムクラッチ20に
実際に供給される締結側作動油圧Pcと、解放側摩擦要
素に実際に供給される解放側作動油圧Poとの関係を示
し、(b)は、ギア比を示し、(c)は、2→3変速に
よって発生する出力軸トルクTtを示し、(d)は、油
圧スイッチのON/OFF状態を示す。
【符号の説明】
1 エンジン 2 自動変速機 3 トルクコンバータ 4 入力軸 5 出力軸 6 フロントプラネタリギア組 7 リアプラネタリギア組 8 コントロールバルブボディ 9 ライン圧ソレノイド 10 ロークラッチソレノイド 11 2速・4速ブレーキソレノイド 12 ハイクラッチソレノイド 13 ローリバースブレーキソレノイド 14 変速機コントローラ 15 スロットル開度センサ 16 タービン回転センサ 17 出力回転センサ 18 インヒビタスイッチ 20 ドラムクラッチ 21 クラッチドラム 21p クラッチ板 22 クラッチハブ 22p クラッチ板 23 作動ピストン 24 リターンスプリング 30 ソレノイド弁 40 アンプ弁(油圧コントロール弁) 50 マニュアルバルブ 60 油圧スイッチ H/C ハイクラッチ R/C リバースクラッチ L/C ロークラッチ L/OWC ローワンウェイクラッチ LR/C ローリバースクラッチ 2−4/B 2速・4速ブレーキ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16H 59:72 F16H 59:72 63:12 63:12 (72)発明者 大嶽 一成 静岡県富士市吉原宝町1番1号 ジヤト コ・トランステクノロジー株式会社内 Fターム(参考) 3J552 MA02 MA12 NA01 NB01 PA54 SA03 SA07 SA53 SA54 TA01 VA07Y VA32Z VA37Z VA48W VA52W VA52Y VA62Z VA76W VC03Z

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 摩擦要素の作動油圧を上昇または下降さ
    せて締結または解放を行うに際し、前記摩擦要素側に設
    けた油圧検出手段からの油圧検出信号によって、該摩擦
    要素の作動油圧が予め設定された目標油圧に到達したと
    判断する自動変速機の目標油圧判断装置において、 前記油圧検出手段からの油圧検出信号が検知されると同
    時に実行されるタイマーを設け、 該タイマーが予め設定された所定時間を計測する間、前
    記油圧検出手段からの油圧検出信号が時間的に連続した
    状態で継続的に検知された場合にのみ、前記摩擦要素の
    作動油圧が前記目標油圧に到達したと判断するようにし
    たことを特徴とする自動変速機の目標油圧判断装置。
  2. 【請求項2】 前記タイマーが計測する所定時間は、前
    記摩擦要素の作動油圧を油温に応じて決定されたデュー
    ティ制御するためのソレノイド駆動周期であることを特
    徴とする請求項1に記載の自動変速機の目標油圧判断装
    置。
  3. 【請求項3】 前記タイマーが計測する所定時間は、前
    記摩擦要素の作動油圧をデューティ制御するためのソレ
    ノイド駆動周期の最大値であることを特徴とする請求項
    1に記載の自動変速機の目標油圧判断装置。
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