JP2002089332A - エンジンの排気浄化装置 - Google Patents

エンジンの排気浄化装置

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JP2002089332A
JP2002089332A JP2000275916A JP2000275916A JP2002089332A JP 2002089332 A JP2002089332 A JP 2002089332A JP 2000275916 A JP2000275916 A JP 2000275916A JP 2000275916 A JP2000275916 A JP 2000275916A JP 2002089332 A JP2002089332 A JP 2002089332A
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air
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exhaust gas
catalyst
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JP2000275916A
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Hirobumi Nishimura
博文 西村
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Mazda Motor Corp
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/20Air quality improvement or preservation, e.g. vehicle emission control or emission reduction by using catalytic converters

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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 排気通路28に三元触媒32及びその下流側
のリーンNOx触媒34を備え、低回転低負荷側の成層
燃焼領域(イ)で成層燃焼状態に、また、その高回転な
いし高負荷側に隣接するλ=1領域(ロ)では略理論空
燃比の均一燃焼状態に切替えられる直噴式エンジン1に
おいて、成層燃焼領域(イ)からλ=1領域(ロ)に移
行したときの一時的な排気状態の悪化を防止する。 【解決手段】 三元触媒よりも上流側に第1酸素濃度セ
ンサ30を配設し、エンジンが成層燃焼領域(イ)から
λ=1領域(ロ)に移行したとき、該センサ30の出力
信号に基づいて空燃比のフィードバック制御を開始する
とともに、そのときの目標空燃比A/Fをリッチ側に補
正して、14.0≦A/F<14.7の範囲に設定す
る。2つの触媒32,34の間に第2酸素濃度センサ3
3を配設し、このセンサの出力信号がリッチ側に反転し
たときに、空燃比の補正を終了するようにしてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも排気が
略理論空燃比に対応する状態のときに三元浄化機能を発
揮する触媒を備えたエンジンの排気浄化装置に関し、特
に、エンジンが空燃比のリーンな運転状態から略理論空
燃比の運転状態に移行したとき、一時的に空燃比をリッ
チ側に補正するようにしたものに係る。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種のエンジンの排気浄化
装置として、例えば特開平11−200853号公報に
開示されるように、エンジンの排気通路にいわゆる三元
触媒を配設するとともに、その下流側に隣接するよう
に、NOx吸収材を有するNOx吸収還元型の触媒を配
設したものが知られている。このNOx吸収材としては
例えばバリウム等のアルカリ土類金属が用いられ、排気
の空燃比状態がリーンな所定状態、即ち排気中の酸素濃
度が例えば4%以上の酸素過剰雰囲気において排気中の
NOxを酸化し、硝酸塩として吸収する一方、酸素濃度
が低下すると、吸収した硝酸塩を排気中のCOと置換反
応させて、このCOを炭酸塩として吸収しつつ、NOx
を放出するものである。
【0003】そして、排気の空燃比状態が前記リーンな
状態のときには、排気中のNOxが前記NOx吸収材に
吸収されて、排気が浄化される一方、エンジンが略理論
空燃比で運転されて、排気の空燃比が略理論空燃比に対
応する状態、即ち酸素濃度が略0.5〜1%以下の状態
になると、触媒の三元浄化機能により、排気中のHC,
CO及びNOxの殆どが浄化されるととともに、前記N
Ox吸収材から放出されたNOxもHCやCOと反応し
て、還元浄化されることになる。
【0004】また、前記NOx吸収材には、吸収したN
Ox量が増えるほど、NOxの吸収能力が低下するとい
う性質があるので、前記従来例のものでは、エンジンが
空燃比のリーンな運転状態から略理論空燃比の運転状態
に移行したときに、空燃比を短時間かつ大幅に、即ちス
パイク的にリッチ化させて、NOxの放出を促すように
している。
【0005】ところで、いわゆる三元触媒はもとより、
前記NOx吸収還元型触媒のように、排気の空燃比状態
が略理論空燃比に対応する状態のときに三元浄化機能を
発揮する触媒には、一般的にセリアCeO2等の酸素吸
収材が含まれている。この酸素吸収材は、酸素濃度が或
る程度(例えば0.5%)以上のときに排気中の酸素を
吸収する一方、それよりも酸素濃度が低下すると、酸素
を放出するという性質を有し、排気中の酸素濃度の変動
を緩和して、触媒の三元浄化機能を高めることのできる
ものである。
【0006】しかし、前記従来例のように、エンジンの
排気通路に三元触媒とNOx吸収還元型触媒とを直列に
配置すると、排気の空燃比状態をリーンな状態から略理
論空燃比に対応する状態に変化させたときに、触媒に含
まれる酸素吸収材から酸素が放出されることから、前記
2つの触媒の付近では局所的に空燃比状態がリーン側に
ずれるとともに、排気中のHCやCOが酸素と反応して
消費されてしまい、結果的に、下流側に位置するNOx
吸収還元型触媒からNOxを効率良く放出させることが
できなくなってしまう。
【0007】この点について、前記従来例のものでは、
エンジンの運転履歴や三元触媒における酸素吸収能力等
を考慮して、該三元触媒から放出される酸素量を推定
し、この酸素との反応によりHCやCOが消費されるこ
とを見越して、それでも下流側のNOx吸収還元型触媒
に十分な量のHCやCOを供給できるよう、燃焼室の空
燃比を大幅にリッチ化させるようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来例
の排気浄化装置では、エンジンの燃焼室の空燃比がリー
ンな状態から略理論空燃比状態に切替わったときに、ご
く短時間だけスパイク的に燃料噴射量を増量させて、空
燃比を大幅にリッチ化させるようにしているので、前記
の如く三元触媒の酸素吸収能力等に応じて該リッチ化の
度合を決定し、触媒から放出される酸素の量に見合うよ
う、排気中のHCやCOを増大させるようにしていて
も、実際には、HCやCOの多くが触媒を吹き抜けて、
そのまま大気中に排出されてしまうという実状がある。
【0009】このことは、大気中へ排出されるHCやC
Oが一時的とはいえ急増してしまい、排気の状態が悪化
するということである。また、触媒から放出される酸素
がHCやCOと十分に反応しきれないということでもあ
るので、触媒の付近では排気の空燃比状態がやはりリー
ン側にずれてしまい、三元浄化機能の発揮される適切な
空燃比範囲を外れて、触媒による排気の浄化性能が低下
する虞れがある。
【0010】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、エンジンを空燃比のリ
ーンな運転状態から略理論空燃比の運転状態に切替える
ときに、空燃比を一時的に理論空燃比よりもリッチな状
態になるように補正する場合に、そののときの空燃比の
補正制御の手順に工夫を凝らして、排気状態の悪化を防
止することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成すべ
く、本発明の第1の解決手段では、エンジンが空燃比の
リーンな運転状態から略理論空燃比の運転状態に移行し
たとき、空燃比のフィードバック制御を開始するととも
に、このときの空燃比のリッチ化の度合が、触媒からの
酸素の放出されるペースに見合うものになるよう、フィ
ードバック制御の目標値を理論空燃比よりもややリッチ
側の値に設定するようにした。
【0012】具体的に、請求項1の発明では、図1(a)
に模式的に示すように、少なくとも排気の空燃比状態が
略理論空燃比に対応する状態のときに、三元浄化機能を
発揮する触媒aと、エンジンbの燃焼室cの空燃比を、
該エンジンbが低回転低負荷側の所定運転領域にあると
きに理論空燃比よりもリーンな状態になるように、ま
た、該所定運転領域よりも高回転ないし高負荷側の設定
運転領域にあるときには略理論空燃比になるように、切
替えて制御する空燃比制御手段dと、エンジンbが前記
所定運転領域から設定運転領域に移行したとき、前記燃
焼室cの空燃比を一時的に理論空燃比よりもリッチな状
態になるように補正制御する空燃比補正手段eとを備え
たエンジンの排気浄化装置Aを前提とする。
【0013】そして、前記触媒aよりも上流側の排気の
所定成分濃度を検出する検出手段fを備えるとともに、
前記空燃比制御手段dを、エンジンbが前記設定運転領
域にあるときには、燃焼室cの空燃比を前記検出手段f
からの信号に基づいて、理論空燃比近傍の目標値になる
ようにフィードバック制御するものとし、その上で、前
記空燃比補正手段eを、エンジンbが設定運転領域に移
行してから所定の空燃比補正期間が経過するまで、前記
空燃比制御手段dによる空燃比フィードバック制御の目
標値A/Fを、14.0≦A/F<14.7の範囲に設定
するものとする構成とした。
【0014】前記の構成により、まず、エンジンbが低
回転低負荷側の所定運転領域にあるときには、燃焼室c
の空燃比は、空燃比制御手段dにより理論空燃比よりも
リーンな状態になるように制御される。このとき、排気
は酸素濃度の高い状態になるので、排気中の酸素の一部
は徐々に触媒aに吸収される。そして、エンジンbが前
記所定運転領域から設定運転領域に移行すると、それか
ら空燃比補正期間が経過するまでの間、空燃比補正手段
eにより、前記空燃比制御手段dによる空燃比フィード
バック制御の目標値A/Fが14.0〜14.7未満、
即ち理論空燃比よりもややリッチ側の値に設定される。
【0015】このことで、排気の空燃比状態は理論空燃
比に対応する状態よりもややリッチ、即ち酸素濃度の低
い状態になり、この酸素濃度の低下が前記触媒aからの
酸素の放出による影響を相殺することで、該触媒aの付
近の局所的な空燃比状態が略理論空燃比に対応する状態
に維持される。また、排気の空燃比状態をスパイク的に
リッチ化するわけではないので、排気中のHCやCOが
触媒aを吹き抜けることもない。つまり、触媒aから放
出される酸素を排気中のHCやCOと過不足なく反応さ
せて、このHC、COの吹き抜けによる排気状態の悪化
を防止し、かつ触媒aの三元浄化性能を安定的に維持す
ることができる。
【0016】請求項2の発明では、少なくとも排気の空
燃比状態が略理論空燃比に対応する状態のときに、三元
浄化機能を発揮する触媒と、エンジンの燃焼室の空燃比
を、該エンジンが低回転低負荷側の所定運転領域にある
ときに基本的には理論空燃比よりもリーンな状態になる
ように制御するとともに、該所定運転領域においてエン
ジンが予め設定した特定運転状態になったときには略理
論空燃比になるように切替えて制御する空燃比制御手段
と、エンジンが前記所定運転領域において特定運転状態
になったとき、前記燃焼室の空燃比を一時的に理論空燃
比よりもリッチな状態になるように補正制御する空燃比
補正手段とを備えたエンジンの排気浄化装置を前提とす
る。そして、前記触媒よりも上流側の排気の所定成分濃
度を検出する検出手段を備えるとともに、前記空燃比制
御手段を、エンジンが前記特定運転状態のときには、燃
焼室の空燃比を前記検出手段からの信号に基づいて、理
論空燃比近傍の目標値になるようにフィードバック制御
するものとし、その上で、前記空燃比補正手段を、エン
ジンが前記特定運転状態になってから所定の空燃比補正
期間が経過するまで、前記空燃比制御手段による空燃比
フィードバック制御の目標値A/Fを、14.0≦A/F
<14.7の範囲に設定するものとする構成とした。
【0017】この構成によれば、エンジンが低回転低負
荷側の所定運転領域において特定運転状態になったと
き、即ち、例えば、エンジンが定常運転状態から加速運
転状態に移行したときに、前記請求項1の発明と同様の
作用効果が得られる。
【0018】請求項3の発明では、エンジンが所定運転
領域にあるときに触媒に吸収された酸素吸収量を推定す
る酸素吸収量推定手段と、該記酸素吸収量推定手段によ
る推定値に応じて、空燃比補正期間の長さを設定する補
正期間設定手段とを備える構成とする。
【0019】この構成では、触媒の酸素吸収量に応じ
て、補正期間設定手段により空燃比補正期間の長さが変
更されるので、エンジンが所定運転領域から設定運転領
域に移行したときに、触媒から酸素が放出されている
間、継続して、排気の空燃比状態が適切にリッチ化され
ることになり、よって、請求項1の発明の作用効果を十
分に得ることができる。
【0020】請求項4の発明では、請求項3の発明にお
いて、酸素吸収量推定手段による推定値が設定値以下の
ときに、空燃比補正手段による空燃比の補正制御を禁止
する補正禁止手段を備える構成とする。このことで、触
媒の酸素吸収量が設定値以下で極めて少ないときには、
該触媒からの酸素の放出量もごく僅かで、その悪影響も
少ないので、このときには、敢えて空燃比のリッチ側へ
の補正を行わないことにより、燃費の向上が図られる。
【0021】請求項5の発明では、触媒を、酸素過剰雰
囲気の排気中のNOxを吸収する一方、酸素濃度の低下
によって前記吸収したNOxを放出するNOx吸収材を
有するものとする。
【0022】このことで、エンジンが所定運転領域にあ
って、燃焼室の空燃比が理論空燃比よりもリーンな状態
のときに、酸素過剰雰囲気の排気中のNOxがNOx吸
収材により吸収されて、排気が浄化される。また、エン
ジンが設定運転領域にあって、燃焼室の空燃比が略理論
空燃比になれば、前記NOx吸収材からはNOxが放出
されるようになるが、このNOxは排気中のHCやCO
と反応して、還元浄化される。
【0023】請求項6の発明では、請求項5において、
NOx吸収材を有する触媒よりも上流側の排気通路に三
元触媒を配設し、該両触媒間の排気通路に排気中の酸素
濃度を検出する酸素濃度センサを配設するとともに、空
燃比補正期間を、前記酸素濃度センサにより検出される
酸素濃度が設定値以下になるまでの期間とする。
【0024】すなわち、エンジンの排気通路に上流側か
ら順に三元触媒とNOx吸収材を有する触媒とを配置し
た場合、エンジンの燃焼室の空燃比がリーンな状態から
略理論空燃比状態に移行したときに、上流側の三元触媒
から酸素が放出されることによって、下流側触媒のNO
x吸収材からのNOxの放出及び還元浄化が阻害される
虞れがある。
【0025】これに対し、この発明では、前記三元触媒
の下流に酸素濃度センサが配設され、この酸素濃度セン
サからの出力により排気中の酸素濃度が設定値以下にな
ったことが検出されるまで、空燃比のリッチ側への補正
を継続するようにしている。このことで、排気通路上流
側の三元触媒から実際に酸素が放出されている間、これ
に応じて燃焼室の空燃比がリッチ化され、三元触媒から
酸素が放出されてしまえば、空燃比のリッチ化補正が終
了することになり、これにより、該三元触媒からの酸素
放出による悪影響を除去して、下流側の触媒におけるN
Ox吸収材からのNOxの放出及び還元浄化を適切に促
進することができる。
【0026】次に、本発明の第2の解決手段では、エン
ジンの排気通路に上流側から順に三元触媒とNOx吸収
材を有するNOx触媒とを配設するとともに、エンジン
が空燃比のリーンな運転状態から略理論空燃比の運転状
態に移行したときに、その後、前記三元触媒の下流側の
酸素濃度が実際に低下するまで、空燃比をリッチ側に補
正するようにした。
【0027】具体的に、請求項7の発明では、図1(b)
に模式的に示すように、エンジンbの排気通路に配設さ
れた三元触媒a1と、該三元触媒a1よりも下流側の排気
通路に配設され、酸素過剰雰囲気の排気中のNOxを吸
収する一方、酸素濃度の低下によって前記吸収したNO
xを放出するNOx吸収材を有するNOx触媒a2と、
エンジンbの燃焼室cの空燃比を、該エンジンbが低回
転低負荷側の所定運転領域にあるときに理論空燃比より
もリーンな状態になるように、また、該所定運転領域よ
りも高回転ないし高負荷側の設定運転領域にあるときに
略理論空燃比状態になるように、切替えて制御する空燃
比制御手段dと、エンジンbが前記所定運転領域から設
定運転領域に移行したとき、前記燃焼室の空燃比を一時
的に理論空燃比よりもリッチな状態になるように補正制
御する空燃比補正手段eとを備えたエンジンの排気浄化
装置Aを前提とする。
【0028】そして、前記三元触媒a1よりも上流側の
排気通路に、排気の所定成分濃度を検出する検出手段f
を配設する一方、その三元触媒a1及びNOx吸収タイ
プの触媒a2の間の排気通路には、排気中の酸素濃度を
検出する酸素濃度センサgを配設するとともに、前記空
燃比補正手段を、前記酸素濃度センサgにより検出され
る酸素濃度検出値が設定値以下になったときに、空燃比
の補正制御を終了するものとする構成とした。
【0029】前記の構成により、請求項1の発明と同じ
く、エンジンbが低回転低負荷側の所定運転領域から設
定運転領域に移行したときに、空燃比補正手段eにより
燃焼室cの空燃比を理論空燃比よりもややリッチな状態
になるように補正して、排気通路上流側の三元触媒a1
からの酸素の放出を相殺することで、排気状態の悪化を
防止しながら、三元触媒a1及びNOx触媒a2付近の排
気の空燃比状態を三元浄化機能の得られる適切な状態に
維持し、かつ該NOx触媒a2におけるNOx吸収材か
らのNOxの放出及び還元浄化を適切に促進することが
できる。
【0030】また、その際、前記三元触媒a1及びNO
x触媒a2の間に酸素濃度センサgを配設し、この酸素
濃度センサgからの出力により排気中の酸素濃度が設定
値以下になったことが検出されるまで、空燃比のリッチ
側への補正を継続するようにしているので、該三元触媒
a1から実際に酸素が放出されている間、これに応じて
空燃比の補正を確実に継続できる。
【0031】請求項8の発明は、エンジンの排気通路に
配設された三元触媒と、該三元触媒よりも下流側の排気
通路に配設され、酸素過剰雰囲気の排気中のNOxを吸
収する一方、酸素濃度の低下によって前記吸収したNO
xを放出するNOx吸収材を有するNOx触媒と、エン
ジンの燃焼室の空燃比を、該エンジンが低回転低負荷側
の所定運転領域にあるときに基本的には理論空燃比より
もリーンな状態になるように制御するとともに、該所定
運転領域においてエンジンが予め設定した特定運転状態
になったときには略理論空燃比になるように切替えて制
御する空燃比制御手段と、エンジンが前記所定運転領域
において特定運転状態になったとき、前記燃焼室の空燃
比を一時的に理論空燃比よりもリッチな状態になるよう
に補正制御する空燃比補正手段とを備えたエンジンの排
気浄化装置を前提とする。そして、前記三元触媒よりも
上流側の排気通路に、排気の所定成分濃度を検出する検
出手段を配設する一方、前記三元触媒及びNOx吸収タ
イプの触媒の間の排気通路に、排気中の酸素濃度を検出
する酸素濃度センサを配設し、前記空燃比補正手段を、
前記酸素濃度センサによる酸素濃度検出値が設定値以下
になったときに、空燃比の補正制御を終了する者とする
構成とした。
【0032】この構成によれば、エンジンが低回転低負
荷側の所定運転領域において特定運転状態になったと
き、即ち、例えば、エンジンが定常運転状態から加速運
転状態に移行したときや、或るは、NOx触媒のNOx
吸収材からNOxを放出させて、還元浄化するために、
意図的に排気の酸素濃度を低下させる場合等に、前記請
求項7の発明と同様の作用効果が得られる。
【0033】
【発明の実施の形態】(実施形態1)図2は、本発明の
実施形態1に係るエンジンの排気浄化装置Aを示し、1
は車両に搭載された多気筒エンジンである。このエンジ
ン1は複数の気筒2,2,…(1つのみ図示する)が直
列に設けられたシリンダブロック3と、このシリンダブ
ロック3上に配置されたシリンダヘッド4とを有し、該
各気筒2内にピストン5が図の上下方向に往復動可能に
嵌挿されていて、そのピストン5の頂面とシリンダヘッ
ド4の底面との間の気筒2内に燃焼室6が区画されてい
る。一方、前記ピストン5よりも下方のシリンダブロッ
ク3内にはクランク軸7が回転自在に支持されていて、
このクランク軸7及びピストン5がコネクティングロッ
ドにより駆動連結されている。また、クランク軸7の一
端側にはその回転角度を検出する電磁式のクランク角セ
ンサ8が配設されており、さらに、シリンダブロック3
内のウオータジャケットに臨んで、冷却水温度(エンジ
ン水温)を検出する水温センサ9が配設されている。
【0034】前記各気筒2毎の燃焼室6上方のシリンダ
ヘッド4内には、点火回路10に接続された点火プラグ
11が燃焼室6の上部に臨むように取り付けられる一
方、燃焼室6の周縁部には燃料を直接、噴射供給するよ
うにインジェクタ12が取り付けられている。すなわ
ち、詳しくは図示しないが、前記燃焼室6は、天井部の
2つの傾斜面が互いに差し掛けられた屋根のような形状
をなすいわゆるペントルーフ型の燃焼室であり、その各
傾斜面に吸気及び排気ポート13,14がそれぞれ2つ
ずつ開口していて、その各開口端を開閉するように吸気
及び排気バルブ15,15,…が配設されている。
【0035】また、前記インジェクタ12は、2つの吸
気ポート13,13の間に挟まれるようにその下方に配
置されている。このインジェクタ12の先端側噴孔は2
つの吸気バルブ15,15の傘部に近接して燃焼室6の
周縁部に臨み、該燃焼室6に側方から燃料を噴射するよ
うになっている。一方、インジェクタ12は全気筒に共
通の燃料供給通路17を介して高圧燃料ポンプ18に接
続されており、この高圧燃料ポンプ18と図外の高圧プ
レッシャレギュレータとによって燃料を適正な圧力状態
に調節しながら、インジェクタ12に供給するようにな
っている。また、前記燃料供給通路17には、内部の燃
料の圧力状態(燃圧)を検出するための燃圧センサ19
が設けられている。
【0036】そして、前記インジェクタ12により燃料
が気筒2の圧縮行程中期以降に噴射されると、その燃料
噴霧はピストン5の頂面に形成された長円形状のキャビ
ティ5aにトラップされて、点火プラグ11の近傍に比
較的濃い混合気の層を形成する。一方、前記インジェク
タ12により燃料が気筒2の吸気行程で噴射されると、
その燃料噴霧は燃焼室6に拡散して吸気と十分に混合さ
れ、点火時点までに燃焼室6に略均一な混合気を形成す
る。
【0037】同図に示すように、エンジン1の一側面
(図の左側の側面)には、吸気ポート13に連通するよ
うに吸気通路20が接続されている。この吸気通路20
は、エンジン1の燃焼室6に対し図外のエアクリーナで
濾過した吸気を供給するものであり、その上流側から下
流側に向かって順に、エンジン1に吸入される吸入空気
量を検出するホットワイヤ式エアフローセンサ21と、
吸気通路20を絞るバタフライバルブからなるスロット
ル弁22と、サージタンク23とがそれぞれ配設されて
いる。前記スロットル弁22は、図外のアクセルペダル
に対し機械的には連結されておらず、弁軸が電動モータ
により回動されて開閉する電気式のものである。さら
に、該スロットル弁22の開度を検出するスロットル開
度センサ24と、該スロットル弁22よりも下流の吸気
の圧力状態を検出するための吸気圧センサ25とがそれ
ぞれ設けられている。
【0038】また、前記サージタンク23よりも下流側
の吸気通路20は、気筒2毎に分岐する独立通路とされ
ていて、その各独立通路の下流端部がさらに2つに分岐
してそれぞれ吸気ポート8,8に連通しており、その分
岐路のうちの一方にスワール制御弁26が設けられてい
る。そして、このスワール制御弁26が閉じられると、
吸気は殆どが他方の分岐路のみから燃焼室6に流入する
ようになり、この燃焼室6に強いスワールが生成され
る。一方、スワール制御弁26が開かれると、両方の分
岐路から吸気が吸い込まれるようになり、吸気のタンブ
ル成分が強まるとともに、スワール成分が弱まるように
なる。
【0039】一方、エンジン1の他側面(図の右側の側
面)には、燃焼室6から既燃ガスを排出する排気通路2
8が接続されている。この排気通路28の上流端部は、
各気筒2毎に分岐して排気ポート14に連通する排気マ
ニホルド29からなり、該排気マニホルド29の集合部
には排気中の酸素濃度を検出する第1酸素濃度センサ3
0(検出手段)が配設されている。この第1酸素濃度セ
ンサ30は出力が理論空燃比を境にステップ状に反転す
るいわゆるλO2センサからなるものであり、図3に一
例を示すように、その出力(起電力)は、排気中の酸素
濃度が略理論空燃比に対応する濃度状態になっていると
きに基準値E1になるとともに、それよりも酸素濃度の
低いリッチ状態では急増する一方、酸素濃度の高いリー
ン状態では急減する。
【0040】前記排気マニホルド29の集合部には、排
気管31の上流端が接続されており、一方、この排気管
31の下流端には、三元触媒32とがリーンNOx触媒
34(NOx吸収タイプの触媒)とが接続されていて、
該両触媒32,34の間の排気通路28に、前記第1酸
素濃度センサ30と同じくλO2センサからなる第2酸
素濃度センサ33が配設されている。さらに、前記排気
管31の上流側には、排気通路28を流れる排気の一部
を吸気系に還流させるEGR通路35の上流端が分岐接
続されている。このEGR通路35の下流端は前記スロ
ットル弁22とサージタンク23との間の吸気通路20
に接続され、その近傍には開度調節可能な電気式のEG
R弁36が配設されていて、EGR通路35による排気
の還流量を調節するようになっている。
【0041】前記上流側の三元触媒32は、詳しくは図
示しないが、コージェライト製のハニカム状担体の壁面
上に内側触媒層と外側触媒層との2層の触媒層を形成し
たもので、その内側触媒層には、例えばアルミナ及びセ
リアをサポート材としてパラジウムPd等の貴金属が担
持されている一方、外側触媒層には、白金やロジウムが
セリアをサポート材として担持されている。ここで、セ
リアCeO2は、セリウム原子Ceの価数が3価〜4価
の間で変化することによって結晶格子が変化し、これに
伴い酸素を吸収又は放出するという酸素吸収材としての
機能を有するものであり、従来から、排気中の酸素濃度
の変動を緩和し、触媒の作用を改善するために広く用い
られているものである。
【0042】また、前記下流側のリーンNOx触媒34
は、排気中の酸素濃度が高い酸素過剰雰囲気(例えば酸
素濃度が4%以上の状態)で排気中のNOxを吸収する
一方、酸素濃度が例えば1〜2%未満になると、吸収し
たNOxを放出しかつ還元浄化するNOx吸収還元型の
ものである。この触媒34も前記三元触媒32と同様の
2層構造のものであり、内側触媒層には、白金とNOx
吸収材であるバリウムとがアルミナ及びセリアをサポー
ト材として担持されている一方、外側触媒層には、白金
及びロジウムとバリウムとがゼオライトをサポート材と
して担持されている。尚、前記バリウムに代えてナトリ
ウム、カリウム、ストロンチウム、カルシウム等を用い
てもよく、或いはそれらの2つないし3つを組み合わせ
てもよい。
【0043】前記のような2つの触媒32,34の配置
構成により、エンジン1が理論空燃比近傍で運転される
ときには、前記2つの触媒32,34が三元浄化機能を
発揮して、排気中のHC、CO及びNOxを反応させて
浄化する一方、エンジン1が空燃比のリーンな状態で運
転されるとき(後述の成層燃焼状態)には、排気中のH
C及びCOを酸化して浄化するとともに、排気中のNO
xは吸収して除去するようになっている。
【0044】前記点火回路10、インジェクタ12、ス
ロットル弁22のモータ、スワール制御弁26のアクチ
ュエータ、EGR弁36のアクチュエータ等はコントロ
ールユニット40(以下、ECUという)によって作動
制御される。一方、このECU40には、少なくとも、
前記クランク角センサ8、水温センサ9、エアフローセ
ンサ21、スロットル開度センサ24、吸気圧センサ2
5及び酸素濃度センサ30,33の各出力信号が入力さ
れ、加えて、アクセルペダルの開度を検出するアクセル
開度センサ37の出力信号と、図示しないが、吸気温度
を検出する吸気温センサ、大気圧を検出する大気圧セン
サ等の各出力信号とが入力される。
【0045】(エンジン制御の概要)前記ECU40
は、エンジン出力に関係する制御パラメータとして、イ
ンジェクタ12による燃料噴射量及び噴射時期、スロッ
トル弁22により調節される吸入空気量、スワール制御
弁26により調節される吸気スワール強さ、EGR弁3
6により調節される排気の還流割合等をそれぞれエンジ
ン1の運転状態に応じて制御するものである。そして、
エンジン1は、暖機後であれば、その運転状態に応じて
インジェクタ12による燃料噴射形態が切替えられて、
成層燃焼状態と均一燃焼状態とのいずれかで運転される
ようになっている。
【0046】具体的には、図4にエンジン暖機後の制御
マップの一例を示すように、エンジン負荷とエンジン回
転速度とにより定まるエンジン1の全運転領域のうち、
低回転低負荷側の所定運転領域(イ)が成層燃焼領域と
されている。すなわち、エンジン負荷として例えばエア
フローセンサ21の出力値及びエンジン回転速度等から
求められる正味平均有効圧を用い、全負荷の半分くらい
までの負荷状態であり、かつエンジン回転速度が許容最
高回転速度の約1/2以下であれば、エンジン1が成層
燃焼領域(イ)にあると判定する。
【0047】そして、その成層燃焼領域(イ)では、図
5(a)に模式的に示すように、インジェクタ12により
気筒2の圧縮行程中期以降、即ち例えば図に矢印で示す
BTDC120°CA〜BTDC35°CAのクランク角期間におい
て燃料を一括して噴射させて、点火プラグ11の近傍に
混合気が偏在する成層状態で燃焼させる成層燃焼状態と
する。尚、同図に仮想線で示すように、燃料の一部は前
記クランク角期間よりも以前の吸気又は圧縮行程中に噴
射させるようにしてもよい。
【0048】また、前記図4に示す高回転ないし高負荷
側の運転領域(ロ)(ハ)は、いずれも均一燃焼領域と
されており、図5(b),(c)に示すように、インジェクタ
12により気筒2の吸気行程で燃料を噴射させて吸気と
十分に混合し、燃焼室6に均一な混合気を形成した上で
燃焼させる均一燃焼状態になる。特に、前記成層燃焼領
域(イ)の高負荷ないし高回転側に隣接するλ=1領域
(ロ)(設定運転領域)では、詳しくは後述するが、燃
焼室6における混合気の空燃比が略理論空燃比(A/F
≒14.7)になるように、燃料噴射量のフィードバッ
ク補正を行うようにしており、それよりも高回転ないし
高負荷側の領域(ハ)では、さらに燃料噴射量を増やし
て、空燃比を例えばA/F=12〜13くらいにし、高
負荷に対応した大出力が得られるようにしている(以
下、エンリッチ領域ともいう)。
【0049】一方、スロットル弁22の制御としては、
基本的にはアクセル開度とエンジン回転速度とに基づい
て、所要のトルク特性が得られるようにスロットル開度
を調節するのであるが、具体的に、前記成層燃焼領域
(イ)では、エンジン1のポンプ損失を低減するために
スロットル弁22を相対的に大きく開くようにしてお
り、このときの燃焼室6の平均的な空燃比は例えばA/
F=約30〜140と極めてリーンな状態になる。ま
た、前記均一燃焼状態の領域(ロ)、(ハ)では、スロ
ットル弁22の開度は相対的に小さくされる。
【0050】さらに、スワール制御弁26の制御も基本
的にはアクセル開度とエンジン回転速度とに基づいて行
われ、エンジン1を成層燃焼状態で運転するときにはス
ワール制御弁26の開度を相対的に小さくして、燃焼室
6に強いスワール流を生成させることにより、気筒2の
圧縮行程で噴射された燃料の気化霧化を促進しながら、
点火プラグ11の電極の周りに混合気を適切に成層化さ
せるようにしている。一方、エンジン1を均一燃焼状態
で運転するときには、スワール制御弁26は略全開に
し、気筒2の吸気行程で噴射された燃料を強いタンブル
流により拡散させて、吸気と十分に混合させる。
【0051】尚、前記図4の制御マップにおいて斜線を
入れて示す領域では、EGR弁36を開いて、EGR通
路35により排気の一部を吸気通路20に還流させるよ
うにしており、この排気の還流によりNOxの生成を抑
制することができる。
【0052】また、例えば車両の減速開始時のように、
エンジン1が無負荷ないしマイナス負荷の状態にあっ
て、かつエンジン回転速度が燃料カット制御を開始する
所定回転速度以上のときには、その後にエンジン回転速
度が降下して所定の復帰回転速度になるまでの間、各気
筒2のインジェクタ12による燃料の噴射を一時的に停
止させる燃料カット制御を行うようにしている。さら
に、燃料の気化霧化し難い未暖機状態では、燃焼安定性
を確保するためにエンジン1を全ての運転領域において
均一燃焼状態にさせるようにしている。
【0053】前記のようなインジェクタ12及びスロッ
トル弁22の作動制御は、いずれもECU40のROM
に電子的に格納された制御プログラムがCPUにより実
行されることで、実現される。すなわち、前記したエン
ジン暖機後のインジェクタ12及びスロットル弁22の
制御手順によって、エンジン1の燃焼室6の空燃比を、
該エンジン1が低回転低負荷側の成層燃焼領域(イ)に
あるときに理論空燃比よりもリーンな状態になるよう
に、また、成層燃焼領域(イ)よりも高回転ないし高負
荷側に隣接するλ=1領域(ロ)にあるときには略理論
空燃比になるように、切替えて制御する空燃比制御手段
40aがソフトウエア的に構成されている。
【0054】そして、前記空燃比制御手段40aは、エ
ンジン1がλ=1領域(ロ)にあるときには、燃焼室6
の空燃比を第1酸素濃度センサ30からの信号に基づい
て、略理論空燃比になるようにフィードバック制御する
ものである。
【0055】(燃料噴射量のフィードバック制御)次
に、前記λ=1領域(ロ)における燃料噴射量のフィー
ドバック制御について具体的に説明する。まず、このと
きにはエアフローセンサ21の出力とエンジン回転速度
とから求めた吸気充填効率に基づいて、燃焼室6の平均
的な空燃比が略理論空燃比となるような、基本的な目標
燃料噴射量を演算する。そして、この基本的な目標燃料
噴射量Qbを基に、例えば以下の演算式を用いて、最終
的な目標燃料噴射量Qを演算する。
【0056】Q = Qb× cdpf × (1+cfb+ctotal) 前記演算式における右辺第2項のcdpfは燃圧や気筒内圧
に応じた補正係数である。また、第3項のcfbは、第1
酸素濃度センサ30からの出力に応じたフィードバック
補正値であり、同じく第3項のctotalはエンジン水温等
の各種運転条件に応じた補正値である。
【0057】そして、エンジン1がλ=1領域(ロ)に
あるときには、前記フィードバック補正値cfbが第1酸
素濃度センサ30からの出力に応じて制御サイクル毎に
更新されることで、インジェクタ12による燃料噴射量
が増大又は減少し、これにより、燃焼室6の空燃比は理
論空燃比よりもリーン側又はリッチ側に周期的に変化す
るようになる。
【0058】より詳しくは、図6に模式的に示すよう
に、排気中の酸素濃度が低く、第1酸素濃度センサ30
からの出力値Eが基準値E1よりも大きいリッチ側の値
のときには、制御サイクル毎に、フィードバック補正値
cfbから比例係数P値又は積分係数I値が減算されて、
インジェクタ12による燃料噴射量が減少する側に補正
される。一方、排気中の酸素濃度が高く、第1酸素濃度
センサ30からの出力Eが基準値E1よりも小さいリー
ン側の値のときは、フィードバック補正値cfbに比例係
数P値又は積分係数I値が加算されて、燃料噴射量が増
大する側に補正される。
【0059】また、前記のように第1酸素濃度センサ3
0の出力がリーン側からリッチ側へ反転するとき、又は
リッチ側からリーン側へ反転するときにそれぞれ対応し
て、フィードバック補正値cfbの加算又は減算の反転に
対して個別にディレータイムTLR、TRLが設定され
ている。
【0060】ここで、一般的に、前記三元触媒32やリ
ーンNOx触媒34は、図7に実線で示すように、排気
の空燃比状態が理論空燃比近傍の所定空燃比範囲にある
ときに、排気中のHC、CO及びNOxを同時に且つ極
めて効果的に浄化するといういわゆる三元浄化機能を発
揮するものである。従って、エンジン1がλ=1領域
(ロ)において定常状態にあるときには、前記図6に示
すように、前記比例係数P値、積分係数I値、ディレー
タイムTLR、TRLを適切に設定し、燃焼室6の空燃
比を理論空燃比を中心としてリッチ側及びリーン側に周
期的に変化させるようにする。つまり、空燃比フィード
バック制御の目標値を理略論空燃比にするようにしてお
り、これにより、排気中のHC、CO及びNOxを略完
全に浄化することができる。
【0061】ところで、上述したように、この実施形態
の触媒32、34には、酸素吸収材であるセリアが含有
されており、エンジン1が低回転低負荷側の成層燃焼領
域(イ)にあるときには排気中の酸素がセリアに吸収さ
れて、酸素吸収量が増大する。そして、エンジン1がλ
=1領域(ロ)やエンリッチ領域(ハ)に移行したとき
には、今度は、触媒32,34においてセリアに吸収さ
れている酸素が放出されることになる。
【0062】このことで、エンジン1が成層燃焼領域
(イ)からλ=1領域(ロ)に移行した直後は、燃焼室
6の空燃比を理論空燃比になるように制御したとして
も、触媒32,34の付近はセリアから放出される酸素
によって局所的に理論空燃比よりもリーンな状態にな
り、該触媒32、34の三元浄化機能が阻害される虞れ
がある特に、この実施形態のように、排気通路28の上
流側から順に、三元触媒32とリーンNOx触媒34と
を配置した場合、上流側の三元触媒32から放出される
酸素が排気中のHCやCOと反応して、下流側のリーン
NOx触媒34にはHCやCOがあまり供給されないよ
うになり、リーンNOx触媒34からのNOxの放出及
び還元浄化を十分に促進できなくなることがある。
【0063】言い換えると、エンジン1が成層燃焼領域
(イ)からλ=1領域(ロ)に移行したときに、触媒3
2,34から酸素が放出されることを考慮すれば、この
ときのエンジン1の燃焼室6の平均的空燃比とHC、C
O等の浄化率との関係は、前記図7に破線で示すよう
に、見かけ上、ややリッチ側にずれることになるのであ
る。
【0064】そこで、本発明の特徴として、この実施形
態では、エンジン1が成層燃焼領域(イ)からλ=1領
域(ロ)に移行したとき、それから所定期間(空燃比補
正期間)が経過するまでの間、空燃比フィードバック制
御の目標値を理論空燃比よりもややリッチ側に補正し
て、燃焼室6の空燃比を平均的に理論空燃比よりもやや
リッチな状態になるように制御することで、触媒32、
34の付近の局所的な空燃比を適切な状態に維持できる
ようにしたものである。
【0065】(目標空燃比の補正)以下に、前記ECU
40による目標空燃比の補正手順について、具体的に図
8のフローチャート図に沿って説明すると、まず、スタ
ート後のステップSA1において、クランク角センサ
8、水温センサ9,エアフローセンサ21、アクセル開
度センサ37等の各種センサ信号を入力するとともに、
ECU40のメモリから各種データを読み込む。
【0066】続いて、ステップSA2において、エンジ
ン1の負荷状態とエンジン回転速度とに基づいて、エン
ジン1が成層燃焼領域(イ)にあるか又は燃料カット制
御の実行中であるかのいずれかであるかどうか判定す
る。そして、エンジン1が成層燃焼領域(イ)にあるか
又は燃料カット制御の実行中であれば、YESと判定し
てステップS2に進む一方、そのいずれでもなければ、
NOと判定してステップS4に進む。
【0067】続いて、ステップSA3では、エンジン1
が成層燃焼領域(イ)にあるか又は燃料カット中のとき
に三元触媒32やリーンNOx触媒34に吸収される酸
素量を推定演算し、しかる後にリターンする。この推定
演算としては例えば、エンジン1の燃焼サイクル毎の吸
入空気量及びそのときの燃焼室6の空燃比状態と触媒の
酸素吸収効率とに基づいて、1回の燃焼サイクルにおけ
る酸素の吸収量を求め、これをエンジン1の燃焼サイク
ル毎に積算することにより、現在の酸素吸収量を求める
ものである。
【0068】一方、前記ステップSA2において、エン
ジン1が成層燃焼領域(イ)になく、燃料カット制御の
実行中でもないと判定して進んだステップSA4では、
今度は、エンジン1の成層燃焼領域(イ)からλ=1領
域(ロ)への移行時かどうか判定する。この判定がNO
ならば、ステップSA7に進む一方、判定がYESなら
ばステップSA5に進み、前記ステップSA3において
推定した触媒の酸素吸収量に応じて、空燃比フィードバ
ック制御の目標値を理論空燃比よりもややリッチ側に補
正する期間、即ち空燃比補正期間に対応する時間を計測
するための空燃比補正タイマをセットする。
【0069】続いて、ステップSA6において、空燃比
のリッチ化補正時のフィードバック定数マップを選定
し、しかる後にリターンする。このフィードバック定数
マップは、フィードバック制御によって周期的に変動す
る空燃比の中心値が理論空燃比よりもややリッチ側にな
るように、例えば前記比例係数P値や積分係数I値を、
空燃比リーン側のときにリッチ側よりも大きな値に設定
したり、或いはディレータイムTLRをTRLよりも大
きな値に設定したものである。
【0070】このようにリッチ化補正時のフィードバッ
ク定数マップが選定されることにより、エンジン1が成
層燃焼領域(イ)からλ=1領域(ロ)に移行すると、
空燃比のフィードバック制御が開始され、図9に一例を
示すように、燃焼室6の空燃比は理論空燃比よりもやや
リッチ側の目標値(図例ではA/F=14.4くらい)
を中心として、周期的に変化するようになる。尚、この
ときの空燃比の目標値A/Fは、14.0≦A/F<1
4.7の範囲に設定すればよい。
【0071】一方、前記ステップSA4において、エン
ジン1のλ=1領域(ロ)への移行時ではないNOと判
定して進んだステップSA7では、今度は、エンジン1
が現在、λ=1領域(ロ)にあるかどうか判定し、この
判定がNOならば、エンジン1はエンリッチ領域(ハ)
にあるということなので、リターンする。また、判定が
YESでエンジン1がλ=1領域(ロ)にあれば、続く
ステップSA8において前記した空燃比補正タイマがセ
ット中であるかどうか判定する。
【0072】そして、タイマセット中でYESならば、
前記ステップSA6に進んで、空燃比リッチ化補正時の
フィードバック定数マップを選定する一方、タイマセッ
ト中でなければ(判定がNO)、ステップSA9に進
み、空燃比フィードバック制御の目標値を理論空燃比
(A/F=14.7)とする通常のフィードバック定数
マップを選定し、しかる後にリターンする。
【0073】つまり、エンジン1が成層燃焼領域(イ)
からλ=1領域(ロ)に移行し、その後、タイマカウン
トにより空燃比補正期間の経過が判定されると、空燃比
のリッチ側への補正は終了して、空燃比フィードバック
制御の目標値が理論空燃比に戻される。
【0074】前記図8に示すフローのステップSA3に
より、エンジン1が成層燃焼領域(イ)にあるときに、
触媒32,34のセリアに吸収された酸素吸収量を推定
する酸素吸収量推定手段40bが構成されている。ま
た、前記フローのステップSA5により、該酸素吸収量
推定手段による推定値に応じて、空燃比補正期間の長さ
を変更設定する補正期間設定手段40cが構成されてい
る。
【0075】さらに、前記フローのステップSA6によ
り、エンジン1が成層燃焼領域(イ)からλ=1領域
(ロ)に移行したとき、エンジン1の燃焼室5の空燃比
を一時的に理論空燃比よりもリッチな状態になるように
補正制御する空燃比補正手段40dが構成され、この空
燃比補正手段40dは、エンジン1が前記λ=1領域
(ロ)に移行してから前記空燃比補正期間が経過するま
での間、ECU40の空燃比制御手段40aによる空燃
比フィードバック制御の目標値A/Fをややリッチ側に
補正するように構成されている。
【0076】したがって、この実施形態に係るエンジン
の排気浄化装置Aによれば、まず、エンジン1が常用さ
れる低回転低負荷側の広い運転領域(イ)において成層
燃焼状態とされ、ポンプ損失等の減少により、燃費率の
大幅な低減が図られる。この際、排気の空燃比状態は、
点火前の燃焼室5の空燃比と同様の極めてリーンな状態
になるが、この排気中のNOxはリーンNOx触媒34
により吸収される。また、リーンな排気中の酸素の一部
は三元触媒32及びリーンNOx触媒34のセリアに吸
収される。
【0077】続いて、エンジン1が成層燃焼領域(イ)
からλ=1領域(ロ)に移行すると、エンジン1の燃焼
状態が成層燃焼から均一燃焼に切り換えられるととも
に、図10に模式的に示すように、インジェクタ12に
よる燃料噴射量のフィードバック補正が開始され(t=
t1)、燃焼室6の空燃比は理論空燃比よりもややリッ
チ側の目標値(中心値A/F≒14.4)を境にそれよ
りもリッチ側とリーン側とに周期的に反転するようにな
る。
【0078】このことで、燃焼室6からの排気の空燃比
状態は平均的に略理論空燃比よりもややリッチな状態、
即ち酸素濃度の低い状態になり、触媒32,34のセリ
アから酸素が放出されることになるが、前記の如く、燃
焼室6からの排気の空燃比状態が理論空燃比よりもやや
リッチな状態になっているので、結果的に、2つの触媒
32,34の付近の排気の空燃比状態は略理論空燃比に
対応する状態に維持され、該両触媒32,34により高
い三元浄化機能を得ることができる。
【0079】その際、燃焼室6からの排気の空燃比状態
をスパイク的にリッチ化させず、触媒32,34のセリ
アから酸素の放出されるペースに見合うように、燃焼室
6からの排気の空燃比状態を適度にリッチ化させるよう
にしており、しかも、フィードバック補正により空燃比
を高精度に制御するようにしているので、排気中のH
C、COの一部が触媒32,34を吹き抜けて大気中に
排出されることを確実に防止できる。
【0080】また、前記したように排気の空燃比状態を
適度にリッチ化することにより、下流側のリーンNOx
触媒34へも適量のHC、COを供給して、該触媒34
からのNOxの放出や還元浄化を十分に促進することが
できる。
【0081】(実施形態2)図11は、本発明の実施形
態2に係る排気浄化装置Aにおける空燃比の補正の手順
を示し、この実施形態2では、前記した実施形態1と同
様にエンジン1が成層燃焼領域(イ)からλ=1領域
(ロ)に移行したときに、空燃比を理論空燃比よりもや
やリッチな状態になるようにフィードフォワード制御す
るとともに、その後、三元触媒32下流の排気中の酸素
濃度が実際に低下したことが検出されたときに、空燃比
のリッチ化を終了するようにしたものである。尚、この
実施形態2に係る排気浄化装置Aの全体構成は前記実施
形態1のもの(図2参照)と同じなので、実施形態1と
同じ構成要素については同一符号を付して、その説明は
省略する。
【0082】具体的に、図11のフローのステップSB
1,SB2では前記実施形態1のステップSA1,SA
2と同じ制御手順を実行し、エンジン1が成層燃焼領域
(イ)にあるか又は燃料カット中のときにはリターンす
る一方、そのいずれでもなければ、ステップSB3に進
む。そして、このステップSB3においてエンジン1の
成層燃焼領域(イ)からλ=1領域(ロ)への移行時で
あるYESと判定されたときには、続くステップSB4
において、移行フラグFをセットし(F←1)、続い
て、ステップSB5において、各気筒2の燃焼室6の空
燃比A/FをA/F=約14.4になるよう、フィードフ
ォワード制御するようにして、しかる後にリターンす
る。つまり、エンジン1が成層燃焼領域(イ)からλ=
1領域(ロ)に移行したとき、空燃比のリッチ化補正を
開始する。
【0083】一方、前記ステップSB3において、エン
ジン1のλ=1領域(ロ)への移行時ではないNOと判
定して進んだステップSB6では、エンジン1がλ=1
領域(ロ)にあるかどうか判定し、この判定がNOなら
ば、エンジン1はエンリッチ領域(ハ)にあるので、リ
ターンする一方、判定がYESでエンジン1がλ=1領
域(ロ)にあれば、ステップSB7に進む。このステッ
プSB7では、前記移行フラグFがセット中かどうか判
定し(F=1?)、判定がNOであれば後述のステップ
SB10に進む一方、判定がYESで、移行フラグFが
セット中であれば(F=1)、ステプSB8に進む。
【0084】そして、ステップSB8において、第2酸
素濃度センサ33からの出力値Eが、基準値E1以上に
なったかどうか、即ちセンサ出力がリーン側からリッチ
側に反転したかどうか判定する。この判定がNOで、第
2酸素濃度センサ33からの出力が反転していないので
あれば、前記ステップSB5に進み、空燃比のリッチ化
補正を継続する一方、判定がYESで、第2酸素濃度セ
ンサ33からの出力が反転したのであれば、続くステッ
プSB9において、移行フラグFをクリアし(F←
0)、続いて、ステップSB10において、空燃比フィ
ードバック制御の目標値を理論空燃比(A/F=14.
7)とする場合の、通常のフィードバック定数マップを
選定し、しかる後にリターンする。
【0085】前記した制御により、図12に模式的に示
すように、エンジン1が成層燃焼領域(イ)からλ=1
領域(ロ)に移行したとき(t=t1)、燃焼室6から
の排気の空燃比状態は理論空燃比に対応する状態よりも
リッチな状態になり、第1空燃比センサ30からの出力
がリッチ側に反転することになる。一方、三元触媒32
のセリアから放出される酸素により、該三元触媒32よ
りも下流側の排気の酸素濃度は高くなり、排気は理論空
燃比に対応する状態よりもリーンな状態になるので、第
2酸素濃度センサ33からの出力は基準値E1よりも低
く、反転しないままとなる。
【0086】そして、三元触媒32からの酸素の放出が
終了して、該三元触媒32よりも下流側の排気の空燃比
状態がリッチになると、第2酸素濃度センサ33からの
出力が反転し(t=t2)、このことに基づいて、空燃
比のリッチ化補正が終了することになる。
【0087】前記図11に示すフローのステップSB5
により、エンジン1が成層燃焼領域(イ)からλ=1領
域(ロ)に移行したとき、エンジン1の燃焼室5の空燃
比を一時的に理論空燃比よりもリッチな状態になるよう
に補正制御する空燃比補正手段40dが構成され、この
空燃比補正手段40dは、第2酸素濃度センサ33から
の出力値Eが基準値E1以上になったとき、即ち、該第
2酸素濃度センサ33による酸素濃度の検出値が略0.
5〜略1%の範囲において予め設定された値以下になっ
たときに、空燃比の補正制御を終了するように構成され
ている。
【0088】したがって、この実施形態2に係る排気浄
化装置Aによれば、前記実施形態1と同様に、エンジン
1が成層燃焼領域(イ)からλ=1領域(ロ)に移行し
たときに、エンジン1の燃焼室6の空燃比が理論空燃比
よりもややリッチな状態になるよう空燃比のリッチ化補
正を行うことで、排気状態が一時的に悪化することを防
止しながら、三元触媒32及びリーンNOx触媒34に
三元浄化機能を発揮させ、かつ該リーンNOx触媒34
からのNOxの放出及び還元浄化を促進することができ
る。
【0089】また、前記三元触媒32及びリーンNOx
触媒34の間の排気通路28に酸素濃度センサ33を配
設し、この酸素濃センサ33からの出力に基づいて、排
気中の酸素濃度が設定値以下になるまでの間、空燃比の
リッチ化補正を継続するようにしているので、三元触媒
32から酸素が実際に放出されている間は、燃焼室6か
らの排気の空燃比状態を適度にリッチな状態に維持し
て、前記の作用効果を十分に得ることができる。
【0090】(他の実施形態)尚、本発明の構成は、前
記実施形態1,2に限定されるものではなく、その他の
種々の構成をも包含するものである。すなわち、前記実
施形態1では、触媒32の酸素吸収量を推定し、この推
定値に応じて空燃比補正期間の長さを変更するようにし
ているが、例えば、酸素吸収量が極めて少ないときに
は、空燃比のリッチ化補正を禁止するようにしてもよ
い。具体的には、図8に示すフローのステップSA5に
おいて、酸素吸収量の推定値が所定値以下のときには空
燃比補正タイマの値を零にするようにすればよい。
【0091】すなわち、三元触媒32における酸素吸収
量が極めて少ないときには、エンジン1がλ=1領域
(ロ)に移行したときに触媒32から放出される酸素量
もごく僅かなので、このときには、敢えて空燃比のリッ
チ化補正を行わないことで、燃費の向上が図られるもの
である。また、このようにした場合、前記ステップSA
5により、触媒32における酸素吸収量の推定値が所定
値以下のときに、空燃比のリッチ化補正を禁止する補正
禁止手段が構成される。
【0092】また、前記実施形態1において、空燃比補
正期間を、第2酸素濃度センサ34により検出される酸
素濃度が設定値以下になるまでの期間として、空燃比補
正タイマがオフになる前であっても、第2酸素濃度セン
サ34出力がリッチ側に反転すれば、空燃比のリッチ化
補正を終了するようにしてもよい。
【0093】さらに、前記各実施形態では、エンジン1
の排気通路28において上流側に三元触媒32を、ま
た、下流側にリーンNOx触媒34を配置しているが、
これに限るものではなく、上流側にリーンNOx触媒を
配置し、その下流側に三元触媒を配置するようにしても
よく、或いは三元触媒又はリーンNOx触媒のいずれか
一方のみを配置するようにしてもよい。さらに、リーン
NOx触媒34としては、前記実施形態のようなNOx
吸収還元型のものに限らず、NOx吸収材を有するNO
x吸収タイプのものであればよい。
【0094】また、前記各実施形態では、エンジン1が
成層燃焼領域(イ)にあるときには、該エンジン1の各
気筒2内燃焼室6の平均的空燃比を理論空燃比よりもリ
ーンになるように制御する一方、λ=1領域(ロ)にあ
るときには、略理論空燃比になるように制御するように
しているが、前記成層燃焼領域(イ)であっても、例え
ば、エンジン1が定常運転状態から加速運転状態に移行
したときや、或るは、リーンNOx触媒34のNOx吸
収材からNOxを放出させて、還元浄化するために、意
図的に排気の酸素濃度を低下させる場合等、即ち、エン
ジン1が成層燃焼領域(イ)において特定運転状態にな
ったときには、該エンジン1の各気筒2内燃焼室6の平
均的空燃比を略理論空燃比になるように制御するように
してもよい。そして、そのようにエンジン1が成層燃焼
領域(イ)において特定運転状態になったときにも、一
時的に空燃比のリッチ化補正を行うようにすればよい。
【0095】また、前記各実施形態では、本発明に係る
排気浄化装置を直噴式エンジン1の排気浄化装置Aとし
て用いているが、これに限るものではない。すなわち、
本発明は、エンジンの吸気ポートに燃料を噴射するよう
にインジェクタを配設したいわゆるポート噴射式エンジ
ンにおいて、該エンジンの低回転低負荷側に空燃比がリ
ーンなリーンバーン領域を設定し、この領域内で空燃比
A/F=18〜24くらいで均一燃焼状態でのリーンバ
ーン運転を行うようにしたものにも適用可能である。
【0096】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1又は請
求項2のいずれかの発明に係るエンジンの排気浄化装置
によると、少なくとも排気の空燃比状態が略理論空燃比
に対応する状態のときに、三元浄化機能を発揮する触媒
を備え、エンジンを空燃比のリーンな運転状態と略理論
空燃比の運転状態とに切替えるようにする場合に、エン
ジンが前記空燃比のリーンな運転状態から略理論空燃比
の運転状態に移行したとき、空燃比のフィードバック制
御を開始するとともに、空燃比の制御目標値をややリッ
チ側に補正することで、前記触媒からの酸素の放出によ
る悪影響を相殺し、該触媒の付近の局所的な空燃比状態
を略理論空燃比に対応する状態に維持することができ
る。これにより、排気中のHCやCOが吹き抜けて排気
状態が悪化することを防止しながら、触媒の三元浄化性
能を安定的に維持することができる。
【0097】請求項3の発明によると、触媒の酸素吸収
量に応じて、空燃比をリッチ側に補正する期間を変更す
ることで、触媒から酸素が放出されている間、継続して
排気の空燃比状態を適度にリッチ化することができ、こ
れにより、請求項1又は請求項2のいずれか発明の効果
を十分に得ることができる。
【0098】請求項4の発明によると、触媒の酸素吸収
量が極めて少ないときには敢えて空燃比の補正を行わな
いことで、燃費の向上が図られる。
【0099】請求項5の発明によると、NOx吸収材を
有する触媒によって、エンジンの燃焼室の空燃比が理論
空燃比よりもリーンな状態であっても排気中のNOxを
吸収して、排気を浄化することができる。
【0100】請求項6の発明によると、エンジンの排気
通路に上流側から順に三元触媒とNOx吸収材を有する
触媒とを配設するとともに、それらの間に酸素濃度セン
サを配設し、この酸素濃度センサからの信号に基づい
て、前記三元触媒の下流側の酸素濃度が実際に低下した
ときに、空燃比のリッチ化補正を終了するようにしたこ
とで、該三元触媒から実際に酸素が放出されなくなるま
で継続して、排気の空燃比状態を適度にリッチ化させる
ことができ、これにより、下流側の触媒におけるNOx
の放出及び還元浄化を適切に促進できる。
【0101】また、請求項7又は請求項7のいずれか発
明に係るエンジンの排気浄化装置によると、エンジンの
排気通路に上流側から順に三元触媒とNOx触媒とを配
設した場合に、前記した請求項1の発明と同じく、エン
ジンが空燃比のリーンな運転状態から略理論空燃比の運
転状態に移行したときに、前記2つの触媒からの酸素の
放出に起因する排気状態の悪化を防止しながら、該2つ
の触媒により十分な排気浄化性能を得ることができる。
また、前記請求項6の発明と同じく、三元触媒から実際
に酸素が放出されなくなるまで継続して、排気の空燃比
状態を適度にリッチ化させることができるので、前記N
Ox触媒におけるNOxの放出及び還元浄化を適切に促
進できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概略構成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係るエンジンの排気浄化装
置の全体構成図である。
【図3】排気の空燃比状態の変化に対する酸素濃度セン
サの出力特性を示す図である。
【図4】エンジン暖機後の各燃焼領域を設定した制御マ
ップの一例を示す図である。
【図5】インジェクタによる燃料噴射の形態を模式的に
示す図である。
【図6】理論空燃比を目標値とする空燃比フィードバッ
ク制御において、酸素濃度センサの出力の変化と、この
出力に基づいて演算される燃料噴射量のフィードバック
補正値の変化とを、互いに対比して示す説明図である。
【図7】三元触媒やリーンNOx吸収触媒によるHC,
CO,NOxの浄化特性を、エンジンの燃焼室の空燃比
に対応付けて示すグラフ図である
【図8】ECUによる目標空燃比の補正手順を示すフロ
ーチャート図である。
【図9】目標空燃比をややリッチ側に補正したときの図
6相当図である。
【図10】エンジンが成層燃焼領域からλ=1領域に移
行したときの排気の空燃比状態の変化を示すタイムチャ
ート図である。
【図11】実施形態2に係る図8相当図である。
【図12】エンジンが成層燃焼領域からλ=1領域に移
行したときの排気の空燃比状態の変化と、第1及び第2
酸素濃度センサからの各出力の変化とを、互いに対比し
て示すタイムチャート図である。
【符号の説明】
A エンジンの排気浄化装置 1 エンジン 6 燃焼室 28 排気通路 30 第1酸素濃度センサ(検出手段) 32 三元触媒 33 第2酸素濃度センサ 34 リーンNOx触媒(NOx吸収材を有する触
媒) 40 コントロールユニット(ECU) 40a 空燃比制御手段 40b 酸素吸収量推定手段 40c 補正期間設定手段 40d 空燃比補正手段
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 41/04 305 F02D 41/34 N 41/34 B01D 53/36 ZABB Fターム(参考) 3G091 AA02 AA11 AA12 AA17 AA28 AB03 AB06 BA14 CB02 DA02 DB04 DC03 EA01 EA05 EA06 EA07 EA14 EA16 EA34 FA08 FA09 FB10 FB11 FB12 GA06 GB02Z GB03Z GB05Z GB06Z GB07Z HA10 HA36 HA37 HB05 3G301 HA01 HA04 HA13 HA16 HA17 JA13 JA14 JA21 JA25 JA29 KA08 KA24 LB04 LC01 MA01 MA11 NA03 NC04 ND05 ND07 ND16 NE02 NE13 PA04Z PA07Z PA10Z PA11Z PB08Z PD03Z PD09Z PE03Z PE08Z PF03Z 4D048 AA06 AA13 AA18 AB01 AB02 BA03X BA11X BA14X BA15X BA19X BA30X BA31X BA33X BB02 CC32 CC46 DA01 DA02 DA07

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも排気の空燃比状態が略理論空
    燃比に対応する状態のときに、三元浄化機能を発揮する
    触媒と、 エンジンの燃焼室の空燃比を、該エンジンが低回転低負
    荷側の所定運転領域にあるときに理論空燃比よりもリー
    ンな状態になるように、また、該所定運転領域よりも高
    回転ないし高負荷側の設定運転領域にあるときには略理
    論空燃比になるように、切替えて制御する空燃比制御手
    段と、 エンジンが前記所定運転領域から設定運転領域に移行し
    たとき、前記燃焼室の空燃比を一時的に理論空燃比より
    もリッチな状態になるように補正制御する空燃比補正手
    段とを備えたエンジンの排気浄化装置において、 前記触媒よりも上流側の排気の所定成分濃度を検出する
    検出手段を備え、 前記空燃比制御手段は、エンジンが前記設定運転領域に
    あるときには、燃焼室の空燃比を前記検出手段からの信
    号に基づいて、理論空燃比近傍の目標値になるようにフ
    ィードバック制御するものであり、 前記空燃比補正手段は、エンジンが設定運転領域に移行
    してから所定の空燃比補正期間が経過するまで、前記空
    燃比制御手段による空燃比フィードバック制御の目標値
    A/Fを、14.0≦A/F<14.7の範囲に設定する
    ものであることを特徴とするエンジンの排気浄化装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも排気の空燃比状態が略理論空
    燃比に対応する状態のときに、三元浄化機能を発揮する
    触媒と、 エンジンの燃焼室の空燃比を、該エンジンが低回転低負
    荷側の所定運転領域にあるときに基本的には理論空燃比
    よりもリーンな状態になるように制御するとともに、該
    所定運転領域においてエンジンが予め設定した特定運転
    状態になったときには略理論空燃比になるように切替え
    て制御する空燃比制御手段と、 エンジンが前記所定運転領域において特定運転状態にな
    ったとき、前記燃焼室の空燃比を一時的に理論空燃比よ
    りもリッチな状態になるように補正制御する空燃比補正
    手段とを備えたエンジンの排気浄化装置において、 前記触媒よりも上流側の排気の所定成分濃度を検出する
    検出手段を備え、 前記空燃比制御手段は、エンジンが前記特定運転状態の
    ときには、燃焼室の空燃比を前記検出手段からの信号に
    基づいて、理論空燃比近傍の目標値になるようにフィー
    ドバック制御するものであり、 前記空燃比補正手段は、エンジンが前記特定運転状態に
    なってから所定の空燃比補正期間が経過するまで、前記
    空燃比制御手段による空燃比フィードバック制御の目標
    値A/Fを、14.0≦A/F<14.7の範囲に設定す
    るものであることを特徴とするエンジンの排気浄化装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2のいずれかにおい
    て、 エンジンが所定運転領域にあるときに触媒に吸収された
    酸素吸収量を推定する酸素吸収量推定手段と、 前記酸素吸収量推定手段による推定値に応じて、空燃比
    補正期間の長さを変更設定する補正期間設定手段とを備
    えていることを特徴とするエンジンの排気浄化装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 酸素吸収量推定手段による推定値が所定値以下のとき
    に、空燃比補正手段による空燃比の補正制御を禁止する
    補正禁止手段を備えていることを特徴とするエンジンの
    排気浄化装置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、 触媒は、酸素過剰雰囲気の排気中のNOxを吸収する一
    方、酸素濃度の低下によって前記吸収したNOxを放出
    するNOx吸収材を有するものであることを特徴とする
    エンジンの排気浄化装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 NOx吸収材を有する触媒よりも上流側の排気通路に三
    元触媒が配設され、 前記両触媒間の排気通路には、排気中の酸素濃度を検出
    する酸素濃度センサが配設され、 空燃比補正期間は、前記酸素濃度センサにより検出され
    る酸素濃度が設定値以下になるまでの期間であることを
    特徴とするエンジンの排気浄化装置。
  7. 【請求項7】 エンジンの排気通路に配設された三元触
    媒と、 前記三元触媒よりも下流側の排気通路に配設され、酸素
    過剰雰囲気の排気中のNOxを吸収する一方、酸素濃度
    の低下によって前記吸収したNOxを放出するNOx吸
    収材を有するNOx触媒と、 エンジンの燃焼室の空燃比を、該エンジンが低回転低負
    荷側の所定運転領域にあるときに理論空燃比よりもリー
    ンな状態になるように、また、該所定運転領域よりも高
    回転ないし高負荷側の設定運転領域にあるときに略理論
    空燃比になるように、切替えて制御する空燃比制御手段
    と、 エンジンが前記所定運転領域から設定運転領域に移行し
    たとき、前記燃焼室の空燃比を一時的に理論空燃比より
    もリッチな状態になるように補正制御する空燃比補正手
    段とを備えたエンジンの排気浄化装置において、 前記三元触媒よりも上流側の排気通路に、排気の所定成
    分濃度を検出する検出手段が配設される一方、 前記三元触媒及びNOx吸収タイプの触媒の間の排気通
    路には、排気中の酸素濃度を検出する酸素濃度センサが
    配設され、 前記空燃比補正手段は、前記酸素濃度センサによる酸素
    濃度検出値が設定値以下になったときに、空燃比の補正
    制御を終了するように構成されていることを特徴とする
    エンジンの排気浄化装置。
  8. 【請求項8】 エンジンの排気通路に配設された三元触
    媒と、 前記三元触媒よりも下流側の排気通路に配設され、酸素
    過剰雰囲気の排気中のNOxを吸収する一方、酸素濃度
    の低下によって前記吸収したNOxを放出するNOx吸
    収材を有するNOx触媒と、 エンジンの燃焼室の空燃比を、該エンジンが低回転低負
    荷側の所定運転領域にあるときに基本的には理論空燃比
    よりもリーンな状態になるように制御するとともに、該
    所定運転領域においてエンジンが予め設定した特定運転
    状態になったときには略理論空燃比になるように切替え
    て制御する空燃比制御手段と、 エンジンが前記所定運転領域において特定運転状態にな
    ったとき、前記燃焼室の空燃比を一時的に理論空燃比よ
    りもリッチな状態になるように補正制御する空燃比補正
    手段とを備えたエンジンの排気浄化装置において、 前記三元触媒よりも上流側の排気通路に、排気の所定成
    分濃度を検出する検出手段が配設される一方、 前記三元触媒及びNOx吸収タイプの触媒の間の排気通
    路には、排気中の酸素濃度を検出する酸素濃度センサが
    配設され、 前記空燃比補正手段は、前記酸素濃度センサによる酸素
    濃度検出値が設定値以下になったときに、空燃比の補正
    制御を終了するように構成されていることを特徴とする
    エンジンの排気浄化装置。
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