JP2002088873A - 人体局部洗浄ノズルおよびこれを備えた人体局部洗浄装置 - Google Patents

人体局部洗浄ノズルおよびこれを備えた人体局部洗浄装置

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JP2002088873A
JP2002088873A JP2000277755A JP2000277755A JP2002088873A JP 2002088873 A JP2002088873 A JP 2002088873A JP 2000277755 A JP2000277755 A JP 2000277755A JP 2000277755 A JP2000277755 A JP 2000277755A JP 2002088873 A JP2002088873 A JP 2002088873A
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Yoshinori Sagara
芳則 相良
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Ryosuke Hayashi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多数の洗浄バリエーションを持ちながら、か
つ収納設計に苦労せず、ひいては装置の小型化に貢献す
る。 【解決手段】 人体局部に対して洗浄水を吐水する吐水
流路を複数有する人体局部洗浄ノズルであって、所定の
軌跡に沿って進退し、かつ前記複数の吐水流路を有する
ノズル本体と、該ノズル本体と共に所定の軌跡に沿って
進退し、かつ前記複数の吐水流路へ給水する洗浄水量を
各々増減する流調切替弁と、を備えたことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人体局部の洗浄を
行う衛生洗浄装置等に利用される人体局部洗浄ノズルお
よびそれを備えた人体局部洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平11―36410号公報に示され
る人体局部洗浄装置が従来より知られている。この種の
従来の人体局部洗浄装置の水路系ブロック図を図14に
示す。同図において、上流から電磁弁、安全弁、温水タ
ンク、バキュームブレーカ、チューブ1〜3(後述)へ
の洗浄水の切替と水量の調節を行う固定された流調バル
ブ、チューブ1〜3、進退可能なノズルで構成されてい
る。
【0003】このような構成の人体局部洗浄装置に刺激
感のあるハードなおしり洗浄の要求(以下、おしり洗浄
という)がなされると、ノズルが進出し、チューブ2を
通過した洗浄水がその進出したノズルからおしりに対し
て噴射される。また、ソフトなおしり洗浄(以下、やわ
らか洗浄という)がなされると、ノズルが進出し、チュ
ーブ1,2を通過した洗浄水がその進出したノズルから
おしりに対して噴射される。さらに、ビデ洗浄の要求
(以下、ビデ洗浄という)がなされると、ノズルが進出
し、チューブ3を通過した洗浄水がその進出したノズル
からビデに対して噴射される。そして、これら、おしり
洗浄、やわらか洗浄、ビデ洗浄中に噴射される洗浄水の
水量の変更要求がなされると、流調バルブの作用によ
り、ノズルから噴射される洗浄水量が変更される。その
後、止水要求がなされると、ノズルが収納される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の構成の人体局部
洗浄装置を設計しようとした場合、ノズルに接続するチ
ューブが多数存在するため、収納にたいへん苦労する。
なぜなら、このチューブは、ノズルが進出した時に流調
バルブとノズルとを接続する長さが必要であり、またノ
ズルが収納された時には、それらのチューブが収納され
るスペースが必要となる。さらに、ノズルの進退に伴う
チューブの移動軌跡上に障害物がないことも必要となる
からである。したがって、通常の場合、装置が大型化す
る。
【0005】本発明は、かかる従来の課題を解決するも
ので、多数の洗浄バリエーションを持ちながら、かつチ
ューブの内機収納効率を高め、ひいては装置の小型化に
貢献するような人体局部洗浄ノズルおよびそれを備えた
人体局部洗浄装置を提供することを目的としている。そ
の他、人体局部洗浄ノズルの小型化、部品点数の削減に
よるコスト低減、圧力損失の低減等を主眼とした最適な
人体局部洗浄ノズルおよびそれを備えた人体局部洗浄装
置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記目的を達成するために請求項1の人体局部洗浄ノズル
は、人体局部に対して洗浄水を吐水する吐水流路を複数
有し、所定の軌跡に沿って進退するノズル本体と、前記
複数の吐水流路を切替えると共に、切替えられた吐水流
路へ給水する洗浄水量を各々増減する流調切替弁とを有
する人体局部洗浄ノズルにおいて、前記流調切替弁は、
ノズル本体と共に所定の軌跡に沿って進退することを特
徴とする。
【0007】従来の構成では、流調バルブが不動である
ため、上述する種々の問題点を抱えている。しかし、請
求項1に記載の人体局部洗浄ノズルによれば、流調切替
弁により、複数の吐水流路へ給水される洗浄水量が各々
増減される。したがって、複数の吐水流路から1つを選
択もしくは複数を組み合わせた洗浄水の噴射が可能とな
る。
【0008】また、流調切替弁がノズル本体と共に所定
の軌跡に沿って進退するため、流調切替弁と吐水流路と
を接続するチューブを短くできるか、あるいは、なくす
ことができる。
【0009】請求項2は、請求項1に記載の人体局部洗
浄ノズルにおいて、前記流調切替弁の少なくとも一部
を、前記ノズル本体に内蔵したことを特徴とする。
【0010】従来流調バルブは、ノズルと分離していた
ため、流調バルブを収納する専用の収納部材が必要であ
った。しかし、請求項2に記載の人体局部洗浄ノズルに
よれば、流調切替弁の少なくとも一部をノズル本体に内
蔵しているので、この流調切替弁の収納をノズル本体で
賄うことができ、従来必要であった収納部材が不要とな
る。したがって、収納部材の製造、組立、スペース、管
理等が、全て不要となる。
【0011】また、従来流調バルブは、ノズルと分離し
ていたため、その間を接続するチューブが必要であっ
た。しかし、請求項2に記載の人体局部洗浄ノズルによ
れば、流調切替弁の少なくとも一部がノズル本体に内蔵
されているため、チューブが不要である。したがって、
チューブの製造、組立、スペース、管理等全てが、不要
となる。さらに、チューブが不要となるということは、
チューブ内の残水も無くなる。したがって、冬場にその
残水が吐水されることによる冷水吐水や、残水が凍結す
ることによる凍結破損の問題もなくなる。しかも、チュ
ーブは、ノズル本体の駆動に必要な力に影響する。チュ
ーブが多いと駆動に必要な力は一般に大きくなるのみな
らず、バラツキの要因となる。したがって、チューブが
不要となることによって、ノズル本体の進退駆動トルク
が低減され、バラツキも抑えられる。
【0012】請求項3は、請求項1ないし2に記載の人
体局部洗浄ノズルにおいて、前記流調切替弁は、前記ノ
ズル本体後端に配設したことを特徴とする。
【0013】温水タンクとノズルとの間に存在する流調
バルブは、そもそも温水タンクとノズル間のエアー置換
を阻害し、温水タンクとノズル間に残水を発生される根
元となっていた。しかし、請求項3に記載の人体局部洗
浄ノズルによれば、流調切替弁がノズル本体後端に配設
され、温水タンクとノズル本体間でも高い位置であるた
め、温水タンクとノズル本体とのエアー置換の阻害と成
りにくい。したがって、温水タンクとノズル間の残水が
発生しにくくなる。
【0014】請求項4は、請求項1ないし3に記載の人
体局部洗浄ノズルにおいて、前記流調切替弁は、ロータ
とステータからなるディスク式であることを特徴とす
る。
【0015】洗浄のたびに進退するノズル本体は、あま
り大型化すると駆動トルクも大きくなり、設計上あまり
好ましくない。しかし、請求項4に記載の人体局部洗浄
ノズルによれば、流調切替弁がロータとステータを重ね
合わせただけのディスク式であるため、小型であり駆動
トルクも大きくならず、かつノズル本体への収納も比較
的容易である。
【0016】請求項5は、請求項4に記載の人体局部洗
浄ノズルにおいて、前記複数の吐水流路は、前記ノズル
本体軸に沿って形成され、前記ロータとステータの回転
軸は、前記ノズル本体軸に沿って配設されたことを特徴
とする。
【0017】請求項5に記載の人体局部洗浄ノズルによ
れば、複数の吐水流路が、前記ノズル本体軸に沿って形
成され、前記ロータとステータの回転軸が、前記ノズル
本体軸に沿って配設されている。そのため、ロータとス
テータを組み込む際に同一の方向から作業ができるの
で、簡単かつ確実である。また、ロータとステータで構
成される流路と吐水流路とが略直線状となり無駄な圧力
損失が生じることもないし、構成が簡単なので低コス
ト、省スペース化に有効である。
【0018】請求項6は、請求項4ないし5に記載の人
体局部洗浄ノズルにおいて、前記ロータとステータが複
数の吐水流路に跨って配設されたことを特徴とする。
【0019】請求項6に記載の人体局部洗浄ノズルによ
れば、ロータとステータが複数の吐水流路に跨って配設
されているため、1つのロータとステータとで複数の吐
水流路の水量調節と流路切替が可能となる。
【0020】請求項7は、請求項1ないし6に記載の人
体局部洗浄ノズルにおいて、前記流調切替弁は、駆動源
としてのモータを備えたことを特徴とする。
【0021】請求項7に記載の人体局部洗浄ノズルによ
れば、流調切替弁が駆動源としてのモータを備えたの
で、洗浄バリエーションの切替、洗浄水量の切替が自動
的になされ、使い勝手がよい。
【0022】請求項8は、請求項7に記載の人体局部洗
浄ノズルにおいて、前記モータは、ギアを有することを
特徴とする。
【0023】請求項8に記載の人体局部洗浄ノズルによ
れば、モータがギアを有するため、小型モータでも駆動
トルクを大きくすることができるので、例えばノズル本
体後部に設置するのに有利である。また、駆動トルクは
十分に大きいので、高い水圧が加わった場合でも流調切
替弁の動作が確実となる。
【0024】請求項9は、請求項7ないし8に記載の人
体局部洗浄ノズルにおいて、前記モータは、コイル巻線
部分が樹脂モールドされたことを特徴とする。
【0025】請求項9に記載の人体局部洗浄ノズルによ
れば、モータは、コイル巻線部分が樹脂モールドされて
いるため、ノズルが洗浄位置へ進出し(この時、モータ
は局部洗浄装置の進出収納口へ近づくので、モータに洗
浄水が飛散しやすくなる)、モータに洗浄水が飛散して
もモータ駆動に支障はない。
【0026】請求項10は、請求項1ないし9に記載の
人体局部洗浄ノズルにおいて、前記複数の吐水流路に連
通する給水流路を有し、前記流調切替弁を、前記給水流
路に配設したことを特徴とする。
【0027】請求項10に記載の人体局部洗浄ノズルに
よれば、複数の吐水流路に連通する給水流路に流調切替
弁が配設されており、給水された洗浄水の導く先を複数
の吐水流路のいずれか、もしくは全てに切り替えること
ができる。このため、複数の吐水流路に対し人体局部洗
浄ノズルへの給水流路を1つにすることができる。した
がって、ノズル全体の駆動トルクを下げることができ
る。なお、吐水流路が2つの場合、実施例のようなディ
スク式でなくても、ドラム式等他の方式が採用可能とな
る。
【0028】請求項11は、請求項10に記載の人体局
部洗浄ノズルにおいて、前記流調切替弁は、上流に洗浄
水の圧力を変動させる洗浄水圧力変動部を備えたことを
特徴とする。
【0029】請求項11に記載の人体局部洗浄ノズルに
よれば、洗浄水圧力変動部により強制的に圧力の変動が
加えられた洗浄水が吐水流路に給水される。圧力の変動
が加えらて吐水流路に給水されると、洗浄水に速度差が
生じ、その繰り返しによって洗浄水の噴流の疎密の繰り
返しが強制的変動として現れる。したがって、人体は、
より刺激感のある洗浄を味わうことができる。また、本
発明の人体局部洗浄ノズルでは、複数の吐水流路に対し
洗浄水を給水するチューブを1本しか使用しないため、
圧力変動の減衰防止のため、そのチューブを剛性の高い
材質で形成しても、ノズル駆動トルクを大幅に増加させ
ることもない。
【0030】上記目的を達成するために請求項12の人
体局部洗浄装置は、人体局部に対して洗浄水を吐水する
吐水流路を複数有する人体局部洗浄ノズルであって、所
定の軌跡に沿って進退し、かつ前記複数の吐水流路を有
するノズル本体と、前記ノズル本体と共に所定の軌跡に
沿って進退し、かつ前記複数の吐水流路へ給水する洗浄
水量を各々増減する流調切替弁と、を有する人体局部洗
浄ノズルを備えたことを特徴とする。
【0031】従来の構成では、流調バルブが不動である
ため、上述する種々の問題点を抱えている。しかし、請
求項12に記載の人体局部洗浄装置によれば、流調切替
弁により、複数の吐水流路へ給水される洗浄水量が各々
増減される。したがって、複数の吐水流路から1つを選
択もしくは複数を組み合わせた洗浄水の噴射が可能とな
る。
【0032】また、流調切替弁がノズル本体と共に所定
の軌跡に沿って進退するため、流調切替弁と吐水流路と
を接続するチューブを短くできるか、あるいは、なくす
ことができる。
【0033】上記目的を達成するために請求項13の人
体局部洗浄装置は、給水流路中に備えられた熱交換器
と、前記給水流路の先端に備えられた、人体局部に対し
て洗浄水を吐水する人体局部洗浄ノズルとを有する人体
局部洗浄装置において、洗浄水を吐水する吐水流路を複
数有し、所定の軌跡に沿って進退するノズル本体と、前
記ノズル本体と共に所定の軌跡に沿って進退するととも
に、前記複数の吐水流路を切替えて、切替えられた吐水
流路へ給水する洗浄水量を各々増減する流調切替弁とを
有する人体局部洗浄ノズルと前記熱交換器とを、給水チ
ューブで接続したことを特徴とする。
【0034】請求項13に記載の人体局部洗浄装置によ
れば、給水流路中に備えられた熱交換器と、所定の軌跡
に沿って進退する人体局部洗浄ノズルとを可撓性のある
給水チューブで接続したので、洗浄ノズル本体の進退に
伴って給水チューブが変形し、洗浄ノズルの動きに対し
て柔軟に追随することができる。また、流調切替弁によ
り、複数の吐水流路へ給水される洗浄水量が各々増減さ
れる。したがって、複数の吐水流路から1つを選択もし
くは複数を組み合わせた洗浄水の噴射が可能となる。ま
た、流調切替弁がノズル本体と共に所定の軌跡に沿って
進退するため、流調切替弁と吐水流路とを接続するチュ
ーブを短くできるか、あるいは、なくすことができる。
【0035】請求項14は、請求項12ないし13に記
載の人体局部洗浄装置において、前記流調切替弁の少な
くとも一部を、前記ノズル本体に内蔵したことを特徴と
する。
【0036】従来流調バルブは、ノズルと分離していた
ため、流調バルブを収納する専用の収納部材が必要であ
った。しかし、請求項14に記載の人体局部洗浄装置に
よれば、流調切替弁がノズル本体に内蔵しているので、
この流調切替弁の収納をノズル本体で賄うことができ、
従来必要であった収納部材が不要となる。したがって、
収納部材の製造、組立、スペース、管理等全てが不要と
なる。
【0037】また、従来流調バルブは、ノズルとが分離
していたため、その間を接続するチューブが必要であっ
た。しかし、請求項14に記載の人体局部洗浄装置によ
れば、流調切替弁がノズル本体に内蔵されているため、
チューブが不要である。したがって、チューブの製造、
組立、スペース、管理等全て不要となる。さらに、チュ
ーブが不要となるということは、チューブ内の残水も無
くなる。したがって、冬場にその残水が吐水されること
による冷水吐水や、残水が凍結することによる凍結破損
の問題もなくなる。しかも、チューブは、ノズル本体の
駆動に必要な力に影響する。チューブが多いと駆動に必
要な力は一般に大きくなるのみならず、バラツキの要因
となる。したがって、チューブが不要となることによっ
て、ノズル本体の進退駆動トルクが低減され、バラツキ
も抑えられる。
【0038】請求項15は、請求項12ないし14に記
載の人体局部洗浄装置において、前記流調切替弁は、前
記ノズル本体後端に配設したことを特徴とする。
【0039】温水タンクとノズルとの間に存在する流調
バルブは、そもそも温水タンクとノズル間のエアー置換
を阻害し、温水タンクとノズル間に残水を発生される根
元となっていた。しかし、請求項15に記載の人体局部
洗浄装置によれば、流調切替弁がノズル本体後端に配設
され、温水タンクとノズル本体間でも高い位置であるた
め、温水タンクとノズル本体とのエアー置換の阻害と成
りにくい。したがって、温水タンクとノズル間の残水が
発生しにくくなる。
【0040】請求項16は、請求項12ないし15に記
載の人体局部洗浄装置において、前記流調切替弁は、ロ
ータとステータからなるディスク式であることを特徴と
する。
【0041】洗浄のたびに進退するノズル本体は、あま
り大型化すると駆動トルクも大きくなり、設計上あまり
好ましくない。しかし、請求項16に記載の人体局部洗
浄装置によれば、流調切替弁がロータとステータを重ね
合わせただけのディスク式であるため、小型であり駆動
トルクも大きくならず、かつノズル本体への収納も比較
的容易である。
【0042】請求項17は、請求項16に記載の人体局
部洗浄装置において、前記複数の吐水流路は、前記ノズ
ル本体軸に沿って形成され、前記ロータとステータの回
転軸は、前記ノズル本体軸に沿って配設されたことを特
徴とする。
【0043】請求項17に記載の人体局部洗浄装置によ
れば、複数の吐水流路が、前記ノズル本体軸に沿って形
成され、前記ロータとステータの回転軸が、前記ノズル
本体軸に沿って配設されている。そのため、ロータとス
テータを組み込む際も同一の方向から作業ができるの
で、簡単かつ確実である。また、ロータとステータで構
成される流路と吐水流路とが略直線状となり無駄な圧力
損失が生じることもないし、構成が簡単なので低コス
ト、省スペース化に有効である。
【0044】請求項18は、請求項16ないし17に記
載の人体局部洗浄ノズルにおいて、前記ロータとステー
タが複数の吐水流路に跨って配設されたことを特徴とす
る。
【0045】請求項18に記載の人体局部洗浄装置によ
れば、ロータとステータが複数の吐水流路に跨って配設
されているため、1つのロータとステータとで複数の吐
水流路の水量調節と流路切替が可能となる。
【0046】請求項19は、請求項12ないし18に記
載の人体局部洗浄装置において、前記流調切替弁は、駆
動源としてのモータを備えたことを特徴とする。
【0047】請求項19に記載の人体局部洗浄装置によ
れば、流調切替弁が駆動源としてのモータを備えたの
で、洗浄バリエーションの切替、洗浄水量の切替が自動
的になされ、使い勝手がよい。
【0048】請求項20は、請求項19に記載の人体局
部洗浄装置において、前記モータは、ギアを有すること
を特徴とする。
【0049】請求項20に記載の人体局部洗浄装置によ
れば、モータがギアを有するため、小型モータでも駆動
トルクを大きくすることができるので、例えばノズル本
体後部に設置するのに有利である。また、駆動トルクは
十分に大きいので、高い水圧が加わった場合でも流調切
替弁の動作が確実となる。
【0050】請求項21は、請求項19ないし20に記
載の人体局部洗浄装置において、前記モータは、コイル
巻線部分が樹脂モールドされたことを特徴とする。
【0051】請求項21に記載の人体局部洗浄装置によ
れば、モータは、コイル巻線部分が樹脂モールドされて
いるため、ノズルが洗浄位置へ進出し(この時、モータ
は局部洗浄装置の進出収納口へ近づくので、モータに洗
浄水が飛散しやすくなる)、モータに洗浄水が飛散して
もモータ駆動に支障はない。
【0052】請求項22は、請求項12ないし21に記
載の人体局部洗浄装置において、前記複数の吐水流路に
連通する給水流路を有し、前記流調切替弁を、前記給水
流路に配設したことを特徴とする。
【0053】請求項22に記載の人体局部洗浄装置によ
れば、複数の吐水流路に連通する給水流路に流調切替弁
が配設されており、給水された洗浄水の導く先を複数の
吐水流路のいずれかもしくは全てに切り替えることがで
きる。このため、複数の吐水流路に対し人体局部洗浄ノ
ズルへの給水流路を1つにすることができる。したがっ
て、ノズル全体の駆動トルクを下げることができる。な
お、吐水流路が2つの場合、実施例のようなディスク式
でなくても、ドラム式等他の方式が採用可能となる。
【0054】請求項23は、請求項22に記載の人体局
部洗浄装置において、前記流調切替弁は、上流に洗浄水
の圧力を変動させる洗浄水圧力変動部を備えたことを特
徴とする。
【0055】請求項23に記載の人体局部洗浄装置によ
れば、洗浄水圧力変動部により強制的に圧力の変動が加
えられた洗浄水が吐水流路に給水される。圧力の変動が
加えらて吐水流路に給水されると、洗浄水に速度差が生
じ、その繰り返しによって洗浄水の噴流の疎密の繰り返
しが強制的変動として現れる。したがって、人体は、よ
り刺激感のある洗浄を味わうことができる。また、本発
明の人体局部洗浄ノズルでは、複数の吐水流路に対し洗
浄水を給水するチューブを1本しか使用しないため、圧
力変動の減衰防止のため、そのチューブを剛性の高い材
質で形成しても、ノズル駆動トルクを大幅に増加させる
こともない。
【0056】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0057】図1は、本発明の実施の形態に係る人体局
部洗浄ノズルの概略斜視図である。図1に示すように、
人体局部洗浄ノズルは、洗浄水を噴射するノズルヘッド
43を有するノズル本体44と、流調切替弁(図3参
照)の一部を構成する流調モータ62と、ノズル伸縮駆
動モータ46(図10参照)と、このノズル伸縮駆動モ
ータ46の正逆回転を前後に変換してノズル本体44に
伝達する伝達機構90,100、110、130と、ノ
ズル本体44を図示しない便器ボール部側で摺動自在に
保持するノズル保持部80と、ノズル本体44をノズル
進退軌道45(図11参照)に沿って案内する案内レー
ル部70と、洗浄水を給水する給水チューブ(給水流
路)140等を有する。
【0058】伝達機構は、ノズル伸縮駆動モータ46
(図10参照)の回転軸に固定された駆動プーリ110
と、ノズル駆動軌跡45に沿った前後の従動プーリ13
0と、これらプーリ130に掛け渡されたタイミングベ
ルト90と、このタイミングベルト90にテンションを
与えるテンショナー100とを有する。タイミングベル
ト90は、ノズル本体44のベルト把持体50を介し
て、当該ノズル本体44と係合・固定されている。よっ
て、このノズル本体44は、タイミングベルト90の正
逆回転に応じて前後に進退駆動する。
【0059】なお、給水チューブ140は、熱交換器3
6(図10参照)と洗浄ノズル44とを接続しており、
また、可撓性を有するので、洗浄ノズル本体44の進退
に伴って変形自在である。
【0060】図2は、ノズルヘッド43の拡大概略斜視
図である。図2に示すように、おしり洗浄のための洗浄
水を吐水するおしり孔、やわらか洗浄のための洗浄水を
吐水するやわらか孔、ビデ洗浄のための洗浄水を吐水す
るビデ孔がそれぞれ形成されている。なお、点線はおし
り孔、やわらか孔、ビデ孔に連通する吐水流路を現して
おり、ノズル本体44の軸方向に沿って形成されてい
る。
【0061】図3は、人体局部に対して噴射する洗浄水
の流量と流路を切り替える流調切替弁の分解斜視図であ
る。図3に示すように、流調切替弁は、コイル巻線部分
が樹脂モールドされており、駆動軸62aを有する流調
モータ62と、十字穴付のナベタッピンネジ150と、
押板160と、Oリング170と、収納ボディ180
と、Yパッキン190と、一端を駆動軸62a他端をロ
ータ230に結合される支持部200と、シールフラン
ジ210と、スプリング220と、ロータ230と、ス
テータ240と、ステータシール250と、から構成さ
れている。なお、ロータ230とステータ240は、ノ
ズル本体44におしり、やわらか、ビデ吐水流路(図2
の点線で示す)を跨ぐように内蔵される。
【0062】図4(a)〜(b)は、流調切替弁の構成
部品のうち、弁機能を果たすロータ230とステータ2
40の上面図である。図4(a)に示すように、ロータ
230には、大穴231と、小穴232が貫通するよう
に形成されている。また、図4(b)に示すように、ス
テータ240には、ビデ孔(図2参照)に通じるビデ穴
241、おしり孔(図2参照)に通じるおしり穴24
2、やわらか孔(図2参照)に通じるやわらか穴243
が貫通するように形成されている。なお、図4に示す
α、βは、それぞれロータ230とステータ240の回
転軸であり、この回転軸を中心としてロータ230とス
テータ240は回転するのである。
【0063】図5(a)〜(d)は、駆動軸62a・支
持部200を介して駆動モータ62の駆動トルクが伝達
され回転するロータ230が、おしり、やわらか、ビデ
吐水流路(図2の点線で示す)へそれぞれ貫通する穴が
形成されたステータ240上を回転した様子を示したも
のであり、具体的には、それぞれ全開状態、ビデ穴開状
態、おしり穴開状態、やわらか穴開状態を示している。
【0064】図5(a)では、ロータ230の大穴23
1がステータ240のビデ穴241とおしり穴242と
貫通し、ロータ230の小穴232がステータ240の
やわらか穴243と貫通することによって、全開状態を
達成している。図5(a)の状態からロータ230を時
計回りに45°回転させると図5(b)の状態になる。
図5(b)では、ロータ230の大穴231がステータ
240のビデ穴241と貫通することによって、ビデ穴
開状態を達成している。図5(a)の状態からロータ2
30を反時計回りに45°回転させると図5(c)の状
態になる。図5(c)では、ロータ230の大穴231
がステータ240のおしり穴242と貫通することによ
って、おしり穴開状態を達成している。図5(a)の状
態からロータ230を時計回りに約180°回転させる
と図5(d)の状態になる。図5(d)では、ロータ2
30の大穴231がステータ240のやわらか穴243
と貫通することによって、やわらか穴開状態を達成して
いる。このようにして、この流調切替弁により、給水流
路140から給水された洗浄水はおしり孔、やわらか
孔、ビデ孔(図2参照)のいずれかに導かれるのであ
る。
【0065】なお、ロータ230は、流調モータ62の
駆動トルクが、駆動軸62a・支持部200(図3参
照)を介して伝達されることにより回転し、時計回りで
も反時計回りでも可能である。
【0066】図6は、おしり孔の断面図であり、8は洗
浄水が給水される吐水流路、10は吐水流路8から給水
された洗浄水がオリフィス部12(後述)へ進路を変更
させるための給水室、12は洗浄水の流速を高めるため
のオリフィス部、13は空気を吸引するための空気吸引
部、15はスロート部、である。ここで、オリフィス部
12の径をφ1.3mm、スロート部15の径をφ2.
3mm(すなわち、オリフィス部12の出口の断面積S
1とスロート部15の断面積S2との面積比S2/S1
は3.1程度)となるように設定している。また、スロ
ート部15は、オリフィス部12から肛門aに至る軌跡
X上に配置されている。なお、図6に示す実施例では、
オリフィス部12とスロート部15とは同一軸上に配置
されている。
【0067】図7(a)、(b)は、給水路8と給水室
10との配置を説明するための説明図であり、図1にお
ける肛門aの方向から見たものである。このうち、図7
(a)は、吐水流路8が給水室10の中心に向かって接
続されているため、吐水流路8から給水された洗浄水
は、軌跡Xに沿ってオリフィス部12に向かう。
【0068】一方、図7(b)は、吐水流路8が給水室
10の中心から偏心して接続されている(つまり、給水
路8と給水室10とが洗浄水旋回部を構成する)ため、
給水路8から給水された洗浄水は、軌跡Xに対して旋回
してオリフィス部12に向かう。その旋回した洗浄水は
オリフィス部12、スロート部15を通過し、円錐状に
拡がって噴射される。したがって、局部に衝突する洗浄
水の面積が増大し、人体は、よりたっぷり感のある洗浄
を味わうことができる。
【0069】図8は、図7(a)に示す実施例を試作し
洗浄水を吐水させ、その吐水させた洗浄水を該試作品か
ら60mm離して配置したデジタル式プッシュプルゲー
ジ(アイコーエンジニアリング製)にて500HZのサ
ンプリング周期で約2秒測定したデータであり、横軸は
時間(秒)、縦軸は荷重(mN)を示す。
【0070】図8に示すように、試作したノズルから噴
射させると、500mN以上のピーク荷重が発生するこ
とが確認された。また、十数Hzの周期でピークが発生
することも確認された。
【0071】図9は、オリフィス部12の断面積S1と
スロート部15の断面積S2との面積比S2/S1と、
噴出された洗浄水が局部に当たった時のピーク荷重との
関係を示したものである。ここで、面積比S2/S1=
3.1程度で500mN以上のピーク荷重が実験的に確
かめられている。
【0072】以上の構成において、次に本実施形態の作
用効果を説明する。オリフィス部12の上流に水圧を加
えると、オリフィス部12の出口から噴射される洗浄水
(流速12m/s程度)は、何らの障害を受けずに噴射
された水圧で人体局部に衝突する。つまり、エネルギー
の損失(すなわち洗浄水の減速)がない。したがって、
人体は刺激感のある洗浄を味わうことができる。
【0073】また、オリフィス部12の出口から洗浄水
が噴射されると、オリフィス部12の周囲が負圧になる
ため、空気が吸い込まれる(いわゆる、エジェクタ効
果)。このエジェクタ効果により吸い込まれた空気は、
オリフィス部12の出口から噴射される洗浄水の表面を
乱し、スロート部15から噴射される洗浄水を、その乱
れ具合により細くしたり太くしたりする。この洗浄水の
細太の繰り返しは、スロート部から噴射される洗浄水の
高速と低速の繰り返しを生じさせ、その速度差の繰り返
しは、洗浄水の噴流の疎密の繰り返しとして現れる。こ
のような疎密を繰り返す洗浄水は、特に密の部分で人体
にたっぷり感を与える。しかも、その疎密の繰り返しは
人体が感知できないくらい速いので、あたかも人体は常
に密の状態で洗浄水が衝突しているかのように感じる。
したがって、人体は、前述の刺激感のある洗浄ととも
に、たっぶり感のある洗浄を味わうことができる。
【0074】図10は、図1の人体局部洗浄ノズルを備
えた人体局部洗浄装置の水回路を示したものである。水
道源側(上流側)から、20は給水接続部、22は逆流
防止のための逆止弁、24は給水された洗浄水中の異物
を除去するストレーナ、26は給水圧の変動によらず下
流を一定の圧力に保つ調圧弁、30は主流路電磁弁、3
2は胴体洗浄電磁弁、34は下流の圧力が上昇した場合
にその圧力上昇を抑えるためのリリーフ弁、36は給水
された洗浄水を加熱する1.1Lの貯湯が可能な貯湯式
の熱交換器、38は真空破壊弁、40は流調弁(絞り
弁)、42は切替弁、44は先端に図2に示すノズルヘ
ッド43を有する伸縮自在なノズル本体、46はノズル
伸縮駆動モータである。
【0075】なお、ここで、流調弁(絞り弁)40、切
替弁42を便宜上別々のブロックとしているが、図3〜
図5で説明したように、実質上はロータ230とステー
タ240を有する流調切替弁である。この場合、図3〜
図5で説明したように、流調切替弁40、42は、流入
路と流出路の連通面積をロータ230の回転角度によ
り、選択的に可変かつ止水可能な構成としている。ま
た、弁はステッピングモータの駆動力により回転可能と
している。
【0076】図11は、ノズル本体44の伸縮状態を説
明するための説明図である。図11において、収納状態
にあるノズル本体44を実線で示し、伸出状態にあるノ
ズル本体44を破線で示す。また、a、bはそれぞれ人
体局部である肛門、ビデの洗浄位置であり、A、Bはそ
れぞれ肛門a、ビデbに対して洗浄水を噴射するための
ノズル本体の伸出位置であり、X、Yはそれぞれオリフ
ィス部と肛門a、ビデbとを結ぶ軌跡を示す。また、4
7は、ノズル本体44の進出収納口である。
【0077】なお、図11において、矢印でしめすよう
に、伸出位置A、Bにおいてノズル本体44を微少スト
ロークで往復移動させることにより、局部の洗浄範囲を
拡大できると同時に、局部に衝突する洗浄水の位置が変
更することによって刺激感のある洗浄を味わうことがで
きる。
【0078】なお、ノズル本体44の微少ストロークで
の往復移動の周期は、任意に設定・変更可能であり、噴
射される洗浄水は、オリフィス部、スロート部によって
疎密が繰り返される自然的変動に加え、ノズル本体44
の往復移動により強制的変動により乱される。したがっ
て、人体は、より刺激感のある洗浄を味わうことができ
る。
【0079】以上の構成において、人体に対して洗浄水
を噴射するまでに人体局部洗浄装置の水回路を構成する
部位の動作を図12に示すタイミングチャートを用いて
説明する。
【0080】まず、待機状態では、着座SW(着座スイ
ッチ)、脱臭、洗浄SW(洗浄スイッチ)、主流路電磁
弁30、胴体洗浄電磁弁32はOFF状態(非動作状
態)にあり、ノズル本体44は収納状態、流調切替弁4
0、42は、流入路と3つの流出路が全て連通された位
置(=図5(a)の状態)にある。
【0081】待機状態において、人体が便座(図示しな
い)に着座すると、着座SW(着座スイッチ)がON状
態になり、人体局部洗浄機能のインターロックが解除さ
れると同時に脱臭機能(図示しない)がON状態(動作
状態)となる。次に、肛門への洗浄水の噴射要求として
のおしりスイッチ(図示しない)が操作されると、主流
路電磁弁30がON状態(水路開放状態)となり、収納
状態にあるノズル本体44から洗浄水が噴射される。こ
の噴射された洗浄水は対面に配設された反射板(ノズル
保持部80に形成されている)に反射し、ノズル本体4
4を洗浄する(=前洗浄)。前洗浄後、熱交換器38に
籠もった圧力を開放する(=圧抜き)。圧抜き後、流調
切替弁40、42は止水位置に移動し(=流調移動)す
る。流調移動後、ノズル本体44が伸出するが、その際
に胴体洗浄電磁弁32がON状態(水路開放状態)とな
り伸出中のノズル本体44の表面を洗浄する(=伸出
(胴体洗浄))。
【0082】伸出(胴体洗浄)後、実際の人体局部の洗
浄するため、主流路電磁弁30をON状態とし、流調切
替弁40、42による水路開放を徐々に進行させる(=
ソフトスタート)。ソフトスタート後、人体の好みの水
勢による局部洗浄をする(=本洗浄)。なお、流調切替
弁40、42の位置は、図5(c)の状態にある。ま
た、噴射される洗浄水の水量は、ロータ230の大穴2
31とステータ240のおしり穴242との重なり面積
の増減によって増減する。すなわち、重なり面積が大き
くなれば、そこを通過する洗浄水量が増加するし、重な
り面積が小さくなれば、そこを通過する洗浄水量が減少
するのである。
【0083】なお、やわらか洗浄、ビデ洗浄を実行する
際には、ロータ230とステータ240の位置関係がそ
れぞれ図5(d)、図5(d)の状態となるが、洗浄水
量の増減の理屈は、おしり洗浄を実行する場合とまった
く同じである。
【0084】洗浄水の止水要求としての止スイッチ(図
示しない)が操作されると、主流路電磁弁30がOFF
状態(水路閉鎖状態)となり、洗浄水の噴射が停止する
が、その際、ノズル本体44、流調切替弁40、42は
そのままの状態を保持し、熱交換器36に籠もった圧力
を開放させる(=圧抜き)。圧抜き後、流調切替弁4
0、42を止水位置に移動させる(=流調移動)。流調
移動完了後、ノズル本体44を収納位置へ収納すると同
時に胴体洗浄電磁弁32をON状態とし、ノズル本体4
4の表面を洗浄する(=収納(胴体洗浄))。
【0085】収納(胴体洗浄)後、流調切替弁40、4
2をSC位置(=図5(a)の状態)に移動させ、主流
路電磁弁30がON状態(水路開放状態)となり、収納
状態にあるノズル本体44から洗浄水が噴射される。こ
の噴射された洗浄水は対面に配設された反射板(ノズル
保持部80に形成している)に反射し、ノズル本体44
を洗浄する(=後洗浄)。
【0086】後洗浄後、流調切替弁40、42を原点位
置に移動させ(=原点合わせ)、さらに、流調切替弁4
0、42をSC位置(=図5(a)に移動させる(=流
調移動)。ここで、人が離座すると、着座SW(着座ス
イッチ)がOFF状態となり、脱臭機能が停止するので
ある。
【0087】図13は、請求項11、21に対応する実
施例であり、オリフィス部12に給水される洗浄水の圧
力を、所定周期で変動をさせる洗浄水圧力変動部48を
備えたものである。この洗浄水圧力変動部48は、電磁
コイルとプランジャーによって構成される公知のプラン
ジャーポンプを備え、このプランジャーポンプの駆動に
より洗浄水に高い圧力が周期的に加えられるのである
【0088】この実施例によれば、洗浄水圧力変動部4
8により、オリフィス部12に給水される洗浄水の圧力
が所定周期で変動する。そのため、噴射される洗浄水
は、オリフィス部、スロート部での自然的変動に加え、
洗浄水圧力変動部48により強制的変動により乱され
る。したがって、人体は、より刺激感のある洗浄を味わ
うことができる。
【0089】また、流調切替弁と、上流に洗浄水の圧力
を変動させる洗浄水圧力変動部とが分離されているた
め、圧力の変動に伴って振動源を、この洗浄水圧力変動
部だけとすることができる。また、洗浄水圧力変動部の
下流のチューブも一本で済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る人体局部洗浄ノズ
ルの概略斜視図
【図2】 ノズルヘッド40の拡大概略斜視図
【図3】 流調切替弁の分解斜視図
【図4】 図4(a)〜(b)は、それぞれロータ23
0とステータ240の上面図
【図5】 図5(a)〜(d)は、それぞれ全開状態、
ビデ穴開状態、おしり穴開状態、やわらか穴開状態
【図6】 おしり孔の断面図
【図7】 図7(a)、(b)は、吐水流路8と給水室
10との配置を説明するための説明図
【図8】 図7(a)に示す実施例を試作し、洗浄水を
吐水させた際の荷重を測定したデータ
【図9】 オリフィス部12の断面積S1とスロート部
15の断面積S2との面積比S2/S1と、噴出された
洗浄水が局部に当たった時のピーク荷重との関係を示し
たもの
【図10】 図1の人体局部洗浄ノズルを備えた人体局
部洗浄装置の水回路
【図11】 ノズル本体44の伸縮状態を説明するため
の説明図
【図12】 人体局部洗浄装置の水回路の動作タイミン
グチャート
【図13】 請求項11、21に対応する実施例
【図14】従来の人体局部洗浄装置の水路系ブロック図
【符号の説明】 8…吐水流路、12…オリフィス部、13…空気吸引
部、15…スロート部、18…可変部、19…オリフィ
ス回転部、20…ストレーナ、22…逆止弁、26…調
圧弁、30…主流路電磁弁、32…胴体洗浄電磁弁、3
4…リリーフ弁、36…熱交換器、38…真空破壊弁、
40…流調弁(絞り弁)、42…切替弁、43…ノズル
ヘッド、44…ノズル本体、45…ノズル進退軌道 46…ノズル伸縮駆動モータ、47…進出収納口、48
…洗浄水圧力変動部、50…ベルト把持体、62…流調
モータ、62a…駆動軸 70…案内レール部、80…ノズル保持部、90…タイ
ミングベルト、100…テンショナー 110…駆動プーリ、130…従動プーリ、140…給
水チューブ(給水流路) 150…ナベタッピンネジ、160…押板、170…O
リング、180…収納ボディ、190…Yパッキン、2
00…支持部、210…シールフランジ、220…スプ
リング、230…ロータ、240…ステータ、250…
ステータシール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 良祐 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 Fターム(参考) 2D038 JA02 JA03 JA06 JH12

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人体局部に対して洗浄水を吐水する吐水
    流路を複数有し、所定の軌跡に沿って進退するノズル本
    体と、前記複数の吐水流路を切替えると共に、切替えら
    れた吐水流路へ給水する洗浄水量を各々増減する流調切
    替弁とを有する人体局部洗浄ノズルにおいて、 前記流調切替弁は、ノズル本体と共に所定の軌跡に沿っ
    て進退することを特徴とする人体局部洗浄ノズル。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の人体局部洗浄ノズルに
    おいて、 前記流調切替弁の少なくとも一部を、前記ノズル本体に
    内蔵したことを特徴とする人体局部洗浄ノズル。
  3. 【請求項3】 請求項1ないし2に記載の人体局部洗浄
    ノズルにおいて、 前記流調切替弁は、前記ノズル本体後端に配設したこと
    を特徴とする人体局部洗浄ノズル。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3に記載の人体局部洗浄
    ノズルにおいて、 前記流調切替弁は、ロータとステータからなるディスク
    式であることを特徴とする人体局部洗浄ノズル。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の人体局部洗浄ノズルに
    おいて、 前記複数の吐水流路は、前記ノズル本体軸に沿って形成
    され、 前記ロータとステータの回転軸は、前記ノズル本体軸に
    沿って配設されたことを特徴とする人体局部洗浄ノズ
    ル。
  6. 【請求項6】 請求項4ないし5に記載の人体局部洗浄
    ノズルにおいて、 前記ロータとステータは、前記複数の吐水流路に跨って
    配設されたことを特徴とする人体局部洗浄ノズル。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6に記載の人体局部洗浄
    ノズルにおいて、 前記流調切替弁は、駆動源としてのモータを備えたこと
    を特徴とする人体局部洗浄ノズル。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の人体局部洗浄ノズルに
    おいて、 前記モータは、ギアを有することを特徴とする人体局部
    洗浄ノズル。
  9. 【請求項9】 請求項7ないし8に記載の人体局部洗浄
    ノズルにおいて、 前記モータは、コイル巻線部分が樹脂モールドされたこ
    とを特徴とする人体局部洗浄ノズル。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし9に記載の人体局部洗
    浄ノズルにおいて、前記複数の吐水流路に連通する給水
    流路を有し、 前記流調切替弁を、前記給水流路に配設したことを特徴
    とする人体局部洗浄ノズル。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の人体局部洗浄ノズ
    ルにおいて、 前記流調切替弁は、上流に洗浄水の圧力を変動させる洗
    浄水圧力変動部を備えたことを特徴とする人体局部洗浄
    ノズル。
  12. 【請求項12】 人体局部に対して洗浄水を吐水する吐
    水流路を複数有する人体局部洗浄装置であって、 所定の軌跡に沿って進退し、かつ前記複数の吐水流路を
    有するノズル本体と、前記ノズル本体と共に所定の軌跡
    に沿って進退し、かつ前記複数の吐水流路へ給水する洗
    浄水量を各々増減する流調切替弁と を有する人体局部洗浄ノズルを備えたことを特徴とする
    人体局部洗浄装置。
  13. 【請求項13】 給水流路中に備えられた熱交換器と、
    前記給水流路の先端に備えられた、人体局部に対して洗
    浄水を吐水する人体局部洗浄ノズルとを有する人体局部
    洗浄装置において、 洗浄水を吐水する吐水流路を複数有し、所定の軌跡に沿
    って進退するノズル本体と、 前記ノズル本体と共に所定の軌跡に沿って進退するとと
    もに、前記複数の吐水流路を切替えて、切替えられた吐
    水流路へ給水する洗浄水量を各々増減する流調切替弁と
    を有する人体局部洗浄ノズルと前記熱交換器とを、給水
    チューブで接続したことを特徴とする人体局部洗浄装
    置。
  14. 【請求項14】 請求項12ないし13に記載の人体局
    部洗浄装置において、 前記流調切替弁の少なくとも一部を、前記ノズル本体に
    内蔵したことを特徴とする人体局部洗浄装置。
  15. 【請求項15】 請求項12ないし14に記載の人体局
    部洗浄装置において、 前記流調切替弁は、前記ノズル本体後端に配設したこと
    を特徴とする人体局部洗浄装置。
  16. 【請求項16】 請求項12ないし15に記載の人体局
    部洗浄装置において、 前記流調切替弁は、ロータとステータからなるディスク
    式であることを特徴とする人体局部洗浄装置。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載の人体局部洗浄装置
    において、 前記複数の吐水流路は、前記ノズル本体軸に沿って形成
    され、 前記ロータとステータの回転軸は、前記ノズル本体軸に
    沿って配設されたことを特徴とする人体局部洗浄装置。
  18. 【請求項18】 請求項16ないし17に記載の人体局
    部洗浄装置において、 前記ロータとステータは、前記複数の吐水流路に跨って
    配設されたことを特徴とする人体局部洗浄装置。
  19. 【請求項19】 請求項12ないし18に記載の人体局
    部洗浄装置において、 前記流調切替弁は、駆動源としてのモータを備えたこと
    を特徴とする人体局部洗浄装置。
  20. 【請求項20】 請求項19に記載の人体局部洗浄装置
    において、 前記モータは、ギアを有することを特徴とする人体局部
    洗浄装置。
  21. 【請求項21】 請求項19ないし20に記載の人体局
    部洗浄装置において、 前記モータは、コイル巻線部分が樹脂モールドされたこ
    とを特徴とする人体局部洗浄装置。
  22. 【請求項22】 請求項12ないし21に記載の人体局
    部洗浄装置において、 前記複数の吐水流路に連通する給水流路を有し、 前記流調切替弁を、前記給水流路に配設したことを特徴
    とする人体局部洗浄装置。
  23. 【請求項23】 請求項22に記載の人体局部洗浄装置
    において、 前記流調切替弁は、上流に洗浄水の圧力を変動させる洗
    浄水圧力変動部を備えたことを特徴とする人体局部洗浄
    装置。
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