JP2002088814A - 建設機械用キャブ - Google Patents

建設機械用キャブ

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JP2002088814A
JP2002088814A JP2000283920A JP2000283920A JP2002088814A JP 2002088814 A JP2002088814 A JP 2002088814A JP 2000283920 A JP2000283920 A JP 2000283920A JP 2000283920 A JP2000283920 A JP 2000283920A JP 2002088814 A JP2002088814 A JP 2002088814A
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frame
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剛 佐京
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和則 小松
Takashi Kawahara
孝志 川原
Masahito Onishi
雅人 大西
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Press Kogyo Co Ltd
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Press Kogyo Co Ltd
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05CBOLTS OR FASTENING DEVICES FOR WINGS, SPECIALLY FOR DOORS OR WINDOWS
    • E05C17/00Devices for holding wings open; Devices for limiting opening of wings or for holding wings open by a movable member extending between frame and wing; Braking devices, stops or buffers, combined therewith
    • E05C17/60Devices for holding wings open; Devices for limiting opening of wings or for holding wings open by a movable member extending between frame and wing; Braking devices, stops or buffers, combined therewith holding sliding wings open
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05BLOCKS; ACCESSORIES THEREFOR; HANDCUFFS
    • E05B77/00Vehicle locks characterised by special functions or purposes

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
  • Window Of Vehicle (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 1回の操作でフロントウィンドのロックを解
除することにより、フロントウィンドを開閉するときの
操作性を向上する。 【解決手段】 フロントウィンド50には、左,右方向
に延びたロック解除バー62を設け、このロック解除バ
ー62は、左,右の両端側を左,右のロック装置54,
55のロックを解除するためのレバー部材59,59に
取付ける構成としている。従って、フロントウィンド5
0の開閉操作を行うために、左,右のロック装置54,
55のロックを解除するときには、ロック解除バー62
を掴んで1回ロック解除バー62を回動操作することに
より、左,右両方のロック装置54,55のロックを一
緒に解除することができ、フロントウィンド50を開閉
操作するときの操作性を向上することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル、油圧クレーン等に好適に用いられる建設機械用キャ
ブに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、建設機械としての油圧ショベル
は、下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載さ
れた上部旋回体と、該上部旋回体の前部に俯仰動可能に
設けられた作業装置とによって大略構成されている。ま
た、上部旋回体のフレーム上にはオペレータが乗車する
運転室としてのキャブが設けられている。
【0003】この油圧ショベル用キャブは、枠状体から
なるベースフレームと、該ベースフレームの前側に位置
して左,右のコーナ部に配置された左,右のフロントピ
ラーと、前記ベースフレームの後側に位置して左,右の
コーナ部に配置された左,右のリヤピラーと、前記フロ
ントピラーとリヤピラーの上部を前,後方向に連結する
左,右のルーフピラーと、左,右のフロントピラーの上
側を左,右方向に連結するフロント連結フレームと、
左,右のリヤピラーの上側を左,右方向に連結するリヤ
連結フレームと、左,右のフロントピラーとルーフピラ
ーとの間で開閉可能に設けられたフロントウィンドとに
よって大略構成されている。
【0004】また、フロントウィンドは、フロントガラ
スが設けられ、フロントピラーとルーフピラーとの間で
移動可能なウィンドフレームと、該ウィンドフレームの
左,右方向の両側に設けられ、フロントウィンドを各フ
ロントピラー間に配置した閉窓位置とルーフピラー間に
配置した開窓位置でそれぞれロックするロック装置とに
よって構成されている。ここで、ロック装置は、例えば
ウィンドフレームの上部側に位置して左,右方向にスラ
イド可能に設けられたロックピンによって構成されてい
る。
【0005】そして、左,右のロックピンは、フロント
ウィンドが各フロントピラー間に配置された閉窓位置
で、左,右方向の外側にスライドさせて突出することに
より、各フロントピラーの上側に設けられたピン穴に係
合してロックし、フロントウィンドの開閉動作を規制す
る。
【0006】また、フロントウィンドを開く場合には、
左,右に設けられたロックピンを順次内側にスライドさ
せて先端部を引っ込めることにより、係合穴から引抜い
てロックを解除する。この状態で、フロントウィンドを
各ローラによってルーフピラー側に移動することによ
り、フロントウィンドを開くことができる。
【0007】一方、フロントウィンドが各ルーフピラー
間に配置された開窓位置では、左,右のロックピンを
左,右方向の外側に突出させることにより、各ルーフピ
ラーの後側に設けられたピン穴に係合してロックし、フ
ロントウィンドの開閉動作を規制することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による油圧ショベル用キャブでは、フロントウィ
ンドを開閉するときに、左のロックピンと右のロックピ
ンとを別々に操作し、該各ロックピンを係合穴に挿入し
たり、離脱させたりしなくてはならない。このため、フ
ロントウィンドを開閉するときには、毎回2回のロック
解除操作と2回のロック操作とが必要になるから、フロ
ントウィンドの開閉操作に手間を要してしまい、操作性
が低下するという問題がある。
【0009】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、1回の操作でフロント
ウィンドのロックを解除することができ、フロントウィ
ンドを開閉するときの操作性を向上することができるよ
うにした建設機械用キャブを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明による建
設機械用キャブは、枠状体からなるベースフレームと、
該ベースフレームの前側に位置して左,右のコーナ部に
配置された左,右のフロントピラーと、前記ベースフレ
ームの後側に位置して左,右のコーナ部に配置された
左,右のリヤピラーと、前記フロントピラーとリヤピラ
ーの上部を前,後方向に連結する左,右のルーフピラー
と、左,右のフロントピラーの上側を左,右方向に連結
するフロント連結フレームと、左,右のリヤピラーの上
側を左,右方向に連結するリヤ連結フレームと、左,右
のフロントピラーとルーフピラーとの間で開閉可能に設
けられたフロントウィンドとを備えている。
【0011】そして、上述した課題を解決するために、
請求項1の発明が採用する構成の特徴は、フロントウィ
ンドは、フロントガラスが設けられフロントピラーとル
ーフピラーとの間で移動可能なウィンドフレームと、該
ウィンドフレームの左,右方向の両側に設けられ、フロ
ントウィンドを各フロントピラー間に配置した閉窓位置
と各ルーフピラー間に配置した開窓位置でそれぞれロッ
クするロック装置と、前記ウィンドフレームの後面側を
左,右方向に延びて両端側が左,右のロック装置に取付
けられ、回動操作されることにより前記左,右のロック
装置のロックを解除するロック解除バーとによって構成
したことにある。
【0012】このように構成したことにより、フロント
ウィンドを前側に閉じるときには、該フロントウィンド
を左,右のフロントピラーの間に配置する。これによ
り、左,右のロック装置はフロントウィンドを閉窓位置
でロックする。ここで、フロントウィンドをルーフ側に
開くときにには、ロック解除バーを掴んで回動操作す
る。これにより、ロック解除バーは、左,右のロック装
置のロックを一緒に解除することができるから、一回の
操作によって各ロック装置のロックを解除することがで
きる。
【0013】そして、フロントウィンドを持上げて左,
右のルーフピラー側に移動することにより、該フロント
ウィンドをルーフ側に開くことができる。また、フロン
トウィンドを開いたときには、左,右のロック装置によ
ってフロントウィンドを開窓位置でロックすることがで
きる。
【0014】さらに、フロントウィンドを前側に閉じる
ために左,右のロック装置によるロックを解除する場合
には、ロック解除バーを回動操作することにより、左,
右のロック装置によるロックを一緒に解除することがで
きる。
【0015】請求項2の発明によると、ロック解除バー
は、フロントウィンドを閉窓位置に配置した状態でオペ
レータがフロントガラスを透して得ることができる視界
の範囲から外れた位置に配置したことにある。
【0016】このように構成したことにより、フロント
ウィンドを閉窓位置に配置した状態でも、ロック解除バ
ーはオペレータの視界の妨げにならないから、作業時に
はオペレータに良好な視界を与えることができる。
【0017】請求項3の発明によると、左,右のロック
装置は、フロントピラーに設けられた閉窓側係合ピンに
係合、離脱する閉窓側フックと、ルーフピラーに設けら
れた開窓側係合ピンに係合、離脱する開窓側フックとを
有し、ロック解除バーは、前記閉窓側フックと開窓側フ
ックを連動して回動操作する構成としたことにある。
【0018】このように構成したことにより、フロント
ウィンドを前側に閉じたときには、閉窓側フックが閉窓
側係合ピンに係合する。また、フロントウィンドをルー
フ側に開くときには、ロック解除バーによって閉窓側フ
ックを回動操作することにより、閉窓側係合ピンから閉
窓側フックを離脱させてロックを解除する。これによ
り、フロントウィンドを開くことができ、後側に移動し
た後は、開窓側フックが開窓側係合ピンに係合する。
【0019】そして、フロントウィンドを閉じるときに
は、開くときと同様に、ロック解除バーによって開窓側
フックを回動操作することにより、開窓側係合ピンから
開窓側フックを離脱させてロックを解除する。これによ
り、フロントウィンドを前側に閉じることができる。
【0020】請求項4の発明のように、閉窓側フックと
開窓側フックとは、一つのフック部材に一体的に形成し
てもよい。
【0021】請求項5の発明によると、左,右のロック
装置は、ウィンドフレームに設けられたブラケットと、
該ブラケットに回動可能に設けられ、フロントピラーに
設けられた閉窓側係合ピンに係合、離脱する閉窓側フッ
クおよびルーフピラーに設けられた開窓側係合ピンに係
合、離脱する開窓側フックからなるフック部材と、前記
ブラケットに回動可能に設けられ、閉窓側フックと開窓
側フックを回動するレバー部材と、前記閉窓側フックと
開窓側フックとを係合ピンに係合するロック方向に付勢
するフック用ばねと、前記レバー部材をロック方向に付
勢するレバー用ばねとによって構成し、ロック解除バー
は、前記左,右のレバー部材に取付けたことにある。
【0022】このように構成したことにより、フロント
ウィンドを前側に閉じたときには、閉窓側フックがフッ
ク用ばねに抗して回動しつつ、該フック用ばねによって
閉窓側係合ピンに係合する。また、フロントウィンドを
ルーフ側に開くときには、レバー用ばねに抗してレバー
部材をロック方向と反対側のロック解除方向に回動する
ことにより、閉窓側係合ピンから閉窓側フックを離脱さ
せる。これにより、ロック装置のロックを解除してフロ
ントウィンドをルーフ側に移動することができる。さら
に、フロントウィンドを開いたときには、開窓側フック
がフック用ばねに抗して回動しつつ、該フック用ばねに
よって開窓側係合ピンに係合する。そして、フロントウ
ィンドを前側に移動して閉じるときには、開くときと同
様に、レバー部材をロック解除方向に回動することによ
り、開窓側係合ピンから開窓側フックを離脱させる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
建設機械用キャブを油圧ショベルに適用した場合を例に
挙げて図1ないし図16に従って詳細に説明する。
【0024】1は油圧ショベルの下部走行体、2は該下
部走行体1上に旋回可能に搭載された上部旋回体をそれ
ぞれ示し、前記上部旋回体2の前部には土砂の掘削作業
等を行う作業装置3が俯仰動可能に設けられている。
【0025】また、上部旋回体2は、旋回フレーム4
と、該旋回フレーム4の前部左側に搭載された後述のキ
ャブ11と、図2、図3に示すように該キャブ11の右
側から後側に亘って旋回フレーム4上に設けられた外装
カバー5と、前記旋回フレーム4の後端部に取付けられ
たカウンタウエイト6と、前記キャブ11の後側に位置
して旋回フレーム4上に左,右方向に延在する横置き状
態に搭載されたエンジン7等によって大略構成されてい
る。
【0026】11は旋回フレーム4の前部左側に搭載さ
れたキャブで、該キャブ11は、オペレータが乗車する
運転室を画成するもので、内部には運転席、各種レバー
類(いずれも図示せず)等が配設されている。そして、
キャブ11は、図4、図5に示す如く、後述するキャブ
フレーム12、ドア38、リヤパネル40、サイドパネ
ル41、ルーフパネル42、フロントウィンド50等に
よって大略構成されている。
【0027】12はキャブ11の骨組み構造体をなすキ
ャブフレームで、該キャブフレーム12は、図6ないし
図9に示すように、後述のベースフレーム13、フロン
トピラー22,23、リヤピラー24,25、ルーフピ
ラー26,27、フロント連結部材28,29、リヤ連
結部材30,31、フロント連結フレーム32、リヤ連
結フレーム33、センタピラー35等によって構成され
ている。なお、左,右対称形状となるフロントピラー、
リヤピラー、ルーフピラー、フロント連結部材、リヤ連
結部材の詳細形状については、右側に配置された部材を
図示し、左側の部材の符号を括弧内に記載している。
【0028】13はキャブ11のベースをなすベースフ
レームで、該ベースフレーム13は、図10に示す如
く、前部左側、前部右側、後部左側、後部右側のコーナ
部にそれぞれ配設された4個の取付ベース14,15,
16,17と、該各取付ベース14,15,16,17
間を接続する左,右の縦フレーム18,19、前,後の
横フレーム20,21とによって枠体状に形成されてい
る。
【0029】ここで、前側の取付ベース14,15は、
ほぼ三角形状に形成された基板14A,15Aと、該基
板14A,15Aから上向きに突出した断面凸字形状の
嵌合突起14B,15Bとによって形成されている。一
方、後側の取付ベース16,17は、ほぼ三角形状に形
成された基板16A,17Aと、該基板16A,17A
から上向きに突出した断面半円形状の嵌合突起16B,
17Bとによって形成されている。
【0030】22はベースフレーム13の前側に位置し
て左側のコーナ部に配置された左フロントピラー、23
はベースフレーム13の前側に位置して右側のコーナ部
に配置された右フロントピラーをそれぞれ示し、左フロ
ントピラー22、右フロントピラー23は、前側に向け
てほぼく字形状に湾曲し、組立てられたときに左,右方
向の内側となる面に後述するフロントウィンド50のロ
ーラ53を案内するローラ溝22A,23Aが一体成形
されている。
【0031】ここで、左フロントピラー22、右フロン
トピラー23は、断面円形状をなした1本の中空鋼管を
用い、当該鋼管に例えば複数個のローラ間を通す引抜き
加工を施し、この中空鋼管をローラ溝22A,23Aが
一体成形された断面ほぼコ字形状の異形鋼管として加工
することにより構成されている。
【0032】また、各フロントピラー22,23には、
図8、図9に示すように、長さ方向の中間部に位置して
取付穴22B,23Bが設けられている。そして、取付
穴22B,23Bには、後述のフロントウィンド50を
閉じたときの終点位置を定めるために別部材からなるス
トッパ22C,23Cが取付けられている。さらに、各
ストッパ22C,23Cには、フロントウィンド50を
閉じたときに、該フロントウィンド50のフロントガラ
ス52下部側を後述するシールゴム43に押付けるよう
に前側に案内する溝部22C1,23C1が形成されてい
る。
【0033】このように構成された左フロントピラー2
2は、その下端側が左前取付ベース14の嵌合突起14
Bに嵌合し、この状態で溶接手段によって固着されてい
る。また、右フロントピラー23は、その下端側が右前
取付ベース15の嵌合突起15Bに嵌合し、この状態で
溶接手段によって固着されている。
【0034】一方、24はベースフレーム13の後側に
位置して左側のコーナ部に配置された左リヤピラー、2
5はベースフレーム13の後側に位置して右側のコーナ
部に配置された右リヤピラーをそれぞれ示し、該各リヤ
ピラー24,25は、上側に対して下側が前方にずれる
ように緩やかに屈曲して形成され、フロントピラー2
2,23と同様に、それぞれ1本の異形鋼管によって構
成されている。そして、左リヤピラー24は、その下端
側が左後取付ベース16の嵌合突起16Bに嵌合し、こ
の状態で溶接手段によって固着されている。また、右リ
ヤピラー25は、その下端側が右後取付ベース17の嵌
合突起17Bに嵌合し、この状態で溶接手段によって固
着されている。
【0035】26は左フロントピラー22と左リヤピラ
ー24の上部を前,後方向に延びて設けられた左ルーフ
ピラー、27は右フロントピラー23と右リヤピラー2
5の上部を前,後方向に延びて設けられた右ルーフピラ
ーをそれぞれ示し、左ルーフピラー26、右ルーフピラ
ー27は、長さ方向の中間部が上側に突出するように緩
やかに湾曲している。また、左ルーフピラー26、右ル
ーフピラー27には、左,右方向の内側となる面にフロ
ントウィンド50のローラ53を案内するローラ溝26
A,27Aが一体成形されている。
【0036】ここで、左ルーフピラー26、右ルーフピ
ラー27には、前述した左フロントピラー22、右フロ
ントピラー23と同様の異形鋼管が用いられ、いずれも
1本の異形鋼管に曲げ加工を施して湾曲させることによ
り形成されている。
【0037】そして、左ルーフピラー26は、前端部が
後述の左フロント連結部材28を介して左フロントピラ
ー22の上端部に取付けられ、後端部が後述の左リヤ連
結部材30を介して左リヤピラー24の上端部に取付け
られている。一方、右ルーフピラー27は、前端部が後
述の右フロント連結部材29を介して右フロントピラー
23の上端部に取付けられ、後端部が後述の右リヤ連結
部材31を介して右リヤピラー25の上端部に取付けら
れている。
【0038】28は左フロントピラー22と左ルーフピ
ラー26との間に設けられた左フロント連結部材、29
は右フロントピラー23と右ルーフピラー27との間に
設けられた右フロント連結部材をそれぞれ示し、該左フ
ロント連結部材28、右フロント連結部材29は、円弧
状に湾曲する角筒形状をなしている。また、左,右のフ
ロント連結部材28,29は、左,右のフロントピラー
22,23の上側から連続するように延び、該フロント
ピラー22,23の一部を構成している。
【0039】ここで、左,右のフロント連結部材28,
29には、図11に示す如く、左,右方向の内側となる
面に、フロントピラー22,23のローラ溝22A,2
3Aと左ルーフピラー26,27のローラ溝26A,2
7Aに連続するローラ溝28A,29Aが形成され、該
ローラ溝28A,29Aのほぼ中間位置には、フロント
ウィンド50を閉じたときに、該フロントウィンド50
のフロントガラス52上部側をシールゴム43に押付け
るように前側に案内する溝部28A1,29A1が形成さ
れている。
【0040】そして、左フロント連結部材28は、一端
側を左フロントピラー22の上端に嵌合して溶接手段に
よって固着し、他端側を左ルーフピラー26の前端に嵌
合して溶接手段によって固着することにより、左フロン
トピラー22と左ルーフピラー26とを連結することが
できる。一方、右フロント連結部材29は、一端側を右
フロントピラー23の上端に嵌合して溶接手段によって
固着し、他端側を右ルーフピラー27の前端に嵌合して
溶接手段によって固着することにより、右フロントピラ
ー23と右ルーフピラー27とを連結することができ
る。
【0041】次に、30は左リヤピラー24と左ルーフ
ピラー26との間に設けられた左リヤ連結部材、31は
右リヤピラー25と右ルーフピラー27との間に設けら
れた右リヤ連結部材をそれぞれ示し、該左リヤ連結部材
30、右リヤ連結部材31は、内部が中空な箱体状に形
成されている。
【0042】そして、左リヤ連結部材30は、前面側を
左ルーフピラー26の後端に嵌合して溶接手段によって
固着し、下面側を左リヤピラー24の上端に嵌合して溶
接手段によって固着することにより、左リヤピラー24
と左ルーフピラー26とを連結することができる。一
方、右リヤ連結部材31は、前面側を右ルーフピラー2
7の後端に嵌合して溶接手段によって固着し、下面側を
右リヤピラー25の上端に嵌合して溶接手段によって固
着することにより、右リヤピラー25と右ルーフピラー
27とを連結することができる。
【0043】32はキャブフレーム12の前部上側に設
けられたフロント連結フレーム(図7中に図示)で、該
フロント連結フレーム32は、左,右方向に延びる長尺
な板体からなり、その長さ方向にコ字形状の折曲げ加工
が施されている。そして、フロント連結フレーム32
は、その両端の取付部が左,右のフロント連結部材2
8,29に溶接手段によって固着され、これにより、各
フロント連結部材28,29を介して各フロントピラー
22,23の上側を左,右方向に連結している。
【0044】33はキャブフレーム12の後部上側に設
けられたリヤ連結フレームで、該リヤ連結フレーム33
は、例えば複数枚のパネル部材を溶接手段によって固着
することによって左,右方向に延びる長尺な角筒形状を
なしている。そして、リヤ連結フレーム33は、その両
端の取付部が左,右のリヤ連結部材30,31に溶接手
段によって固着され、これにより、各リヤ連結部材3
0,31を介して各リヤピラー24,25の上側を左,
右方向に連結している。
【0045】34はキャブフレーム12の後部に位置し
てリヤ連結フレーム33の下側に離間して設けられた他
の連結フレームで、該連結フレーム34は、左,右方向
に延びる板体を断面コ字形状に折曲げることにより棒状
に形成されている。そして、連結フレーム34は、その
両端側が左,右のリヤピラー24,25の上,下方向中
間部に溶接手段によって固着され、これにより、各リヤ
ピラー24,25の中間部を左,右方向に連結してい
る。
【0046】35はキャブフレーム12の左側面側に設
けられたセンタピラーで、該センタピラー35は、ほぼ
L字形状にプレス加工された内側パネル36と外側パネ
ル37とを溶接手段によって固着することによって中空
の板体として形成されている。また、センタピラー35
は、上,下方向に延びたピラー部35Aと、該ピラー部
35Aの下部側から後方に延びたサイドパネル部35B
とからなっている。
【0047】このように構成されたセンタピラー35
は、ピラー部35Aが前,後方向の中間位置に配置さ
れ、該ピラー部35A、サイドパネル部35Bの下端部
がベースフレーム13の左縦フレーム18に溶接手段に
よって固着され、ピラー部35Aの上端部が左ルーフピ
ラー26に溶接手段によって固着されている。
【0048】38はセンタピラー35と左フロントピラ
ー22との間に設けられたドアで、該ドア38は、図4
に示す如く、後部側がセンタピラー35にヒンジ39,
39を介して開閉可能に蝶着されている。
【0049】40はキャブフレーム12の後面側を覆う
ように左,右のリヤピラー24,25に亘って設けられ
た金属板からなるリヤパネル、41はキャブフレーム1
2の右側面側を覆うように縦フレーム19、右フロント
ピラー23、右リヤピラー24に固着された金属板から
なるサイドパネル、42は左,右のルーフピラー26,
27、フロント連結フレーム32、リヤ連結フレーム3
3に固着された金属板からなるルーフパネルをそれぞれ
示している。
【0050】43はキャブフレーム12の前側に設けら
れたシールゴムで、該シールゴム43は、左,右のフロ
ントピラー22,23、ルーフパネル42前端、前側の
横フレーム20に亘って固着された枠状のゴム部材によ
って形成されている。そして、シールゴム43は、後述
のフロントガラス44,52との間を密閉し、外部から
の雨水等の浸入を防止するものである。
【0051】また、44はフロントウィンド50の下側
に位置して横フレーム20、左,右のフロントピラー2
2,23に取付けられた下側のフロントガラス、45は
リヤ連結フレーム33とリヤパネル40との間に位置し
て左,右のリヤピラー24,25に取付けられたリヤガ
ラス、46はセンタピラー35と左リヤピラー24との
間に設けられた左サイドガラス、47は右フロントピラ
ー23、右リヤピラー25間に設けられた右サイドガラ
スをそれぞれ示している。
【0052】48,48は左,右のフロントピラー2
2,23の一部をなす左,右のフロント連結部材28,
29に設けられた閉窓側係合ピンで、該各閉窓側係合ピ
ン48は、図9に示すように、左,右方向の内側面に位
置して内向きに突出するように設けられている。そし
て、各係合ピン48には、後述のフロントウィンド50
に設けられたロック装置54,55の閉窓側フック58
Aが係合、離脱する。
【0053】49,49は左,右のルーフピラー26,
27の後側に設けられた開窓側係合ピンで、該各開窓側
係合ピン49は、図8に示す如く、左,右方向の内側面
に位置して内向きに突出するように設けられている。そ
して、各係合ピン49には、フロントウィンド50に設
けられたロック装置54,55の開窓側フック58Bが
係合、離脱する。
【0054】50はキャブフレーム12の前面側に設け
られたフロントウィンドで、該フロントウィンド50
は、図7に示す如く、後述するウィンドフレーム51、
フロントガラス52、ローラ53、ロック装置54,5
5、ロック解除バー62によって大略構成されている。
【0055】51は各フロントピラー22,23と各ル
ーフピラー26,27との間で移動可能なウィンドフレ
ームで、該ウィンドフレーム51は、図8、図9等に示
す如く、上フレーム体51A、下フレーム体51B、左
フレーム体51Cおよび右フレーム体51Dによって
上,下方向に延びた長方形の枠体状に形成されている。
【0056】52はウィンドフレーム51に設けられた
フロントガラスで、該フロントガラス52は、ウィンド
フレーム51の前面側を覆うように各フレーム体51
A,51B,51C,51Dに固着されている。
【0057】53,53,…はウィンドフレーム51の
角隅部に設けられた4個のローラで、該各ローラ53
は、フロントピラー22,23のローラ溝22A,23
A、ルーフピラー26,27のローラ溝26A,27A
およびフロント連結部材28,29のローラ溝28A,
29Aに移動可能に係合している。
【0058】54はウィンドフレーム51の上側に位置
して左,右方向の左側に設けられた左側のロック装置、
55はウィンドフレーム51の右側に設けられた右側の
ロック装置をそれぞれ示し、該ロック装置54,55
は、左,右で対称形状をなしているため、構成部品は同
様の符号を付して説明する。そして、左,右のロック装
置54,55は、図11ないし図13に示す如く、後述
するブラケット56、フック部材58、レバー部材5
9、フック用ばね60、レバー用ばね61によって大略
構成されている。
【0059】56はウィンドフレーム51の左フレーム
体51C(右フレーム体51D)上部側に取付けられた
ブラケットで、該ブラケット56は、図14に示す如
く、後側に突出した板状体として形成されている。そし
て、ブラケット56には、前側に位置して閉窓側係合ピ
ン48が嵌合する前側嵌合凹部56Aと、上側に位置し
て開窓側係合ピン49が嵌合する上側嵌合凹部56B
と、下側に位置して後述のフック用ばね60が係止する
係止段部56Cと、上側に位置して内向きに屈曲し、後
述のレバー用ばね61が係止する係止突起56Dとが設
けられている。
【0060】57はブラケット56の中央部に左,右方
向に延びて設けられた支持ピンで、該支持ピン57は、
ブラケット56の外側と内側に突出して設けられてい
る。
【0061】58はブラケット56の外側に支持ピン5
7を介して回動可能に取付けられたフック部材で、該フ
ック部材58には、図15に示す如く、ブラケット56
の前側嵌合凹部56Aに対応する位置が切欠かれ、閉窓
側係合ピン48に係合、離脱する閉窓側フック58A
と、該閉窓側フック58Aからほぼ90度ずらして設け
られ、上側嵌合凹部56Bに対応する位置が切欠かれ、
開窓側係合ピン49に係合、離脱する開窓側フック58
Bと、前記閉窓側フック58Aと反対側に延び、後述す
るレバー部材59の爪部59Aに当接する当接突起58
Cとが設けられている。
【0062】59はフック部材58に重なるようにブラ
ケット56の外側に支持ピン57を介して回動可能に取
付けられたレバー部材で、該レバー部材59は、その先
端側が支持ピン57の径方向に延びている。また、レバ
ー部材59の基端側には、図16に示す如く、屈曲して
左,右方向の内側に延びる爪部59Aが設けられ、該爪
部59Aは、フック部材58の当接突起58Cに当接し
て係合している。
【0063】60はブラケット56の内側に位置して支
持ピン57の外周側に設けられたフック用ばねで、該フ
ック用ばね60は、一端側がブラケット56の係止段部
56Cに係止され、他端側がフック部材58に係止され
ている。そして、フック用ばね60は、フック部材58
(閉窓側フック58A、開窓側フック58B)を係合ピ
ン48,49に係合する方向、即ち図13中の矢示A方
向に付勢している。
【0064】61はブラケット56とレバー部材59と
の間に設けられたレバー用ばねで、該レバー用ばね61
は、一端側がブラケット56の係止突起56Dに係止さ
れ、他端側がレバー部材59の爪部59Aに係止されて
いる。そして、レバー用ばね61は、レバー部材59を
矢示A方向に付勢している。
【0065】このように構成されたロック装置54,5
5は、図8、図11に示すように、フロントウィンド5
0を前側で閉じた閉窓位置に配置したときには、フック
部材58の閉窓側フック58A先端が閉窓側係合ピン4
8に当接することにより、該閉窓側フック58Aがフッ
ク用ばね60に抗して図13中の矢示B方向に回動し、
閉窓側係合ピン48に自動的に係合してロックする。
【0066】また、図9、図12に示すように、フロン
トウィンド50をルーフ側に開いた開窓位置に配置した
ときには、フック部材58の開窓側フック58B先端が
開窓側係合ピン49に当接することにより、該開窓側フ
ック58Bがフック用ばね60に抗して矢示B方向に回
動し、開窓側係合ピン49に自動的に係合してロックす
る。
【0067】一方、閉窓側係合ピン48に対する閉窓側
フック58Aのロック、開窓側係合ピン49に対する開
窓側フック58Bのロックを解除する場合には、レバー
用ばね61に抗してレバー部材59を矢示B方向に回動
する。これにより、レバー部材59の爪部59Aが当接
突起58Cを介してフック部材58を矢示B方向に回動
するから、閉窓側係合ピン48から閉窓側フック58A
を離脱させ、また開窓側係合ピン49から開窓側フック
58Bを離脱させて、それぞれロックを解除することが
できる。
【0068】次に、62はウィンドフレーム51の後面
側に位置し左,右方向に延びたロック解除バーで、該ロ
ック解除バー62は、図13に示すように、左側の端部
が左側のロック装置54に設けられたレバー部材59先
端側に、右側の端部が右側のロック装置55に設けられ
たレバー部材59先端側にそれぞれ溶接手段等によって
取付けられている。そして、ロック解除バー62は、閉
窓側フック58A、開窓側フック58Bを連動して回動
操作するもので、当該ロック解除バー62を掴んで矢示
B方向に回動したときには、レバー部材59,59を介
して閉窓側フック58A、開窓側フック58Bを回動
し、左,右のロック装置54,55によるロックを1回
の操作で同時に解除することができる。
【0069】ここで、ロック解除バー62は、図8に示
す如く、フロントウィンド50を閉窓位置に配置した状
態でオペレータOPがフロントガラス52を透して得る
ことができる視界の範囲αから外れた位置に配置、即ち
フロントガラス52よりも上側に配置されている。これ
により、ロック解除バー62は、フロントウィンド50
を前側に移動して閉じた状態でも、オペレータOPの視
界の妨げることなく、作業時にはオペレータOPに良好
な視界を与えることができる。また、ロック解除バー6
2は、ルーフパネル42に設けられた、天蓋を開閉する
際にも支障のない位置に配置されている。
【0070】なお、63はリヤ連結フレーム33に前側
に突出して取付けられたウィンドストッパで、該ウィン
ドストッパ63は、フロントウィンド50をルーフピラ
ー26,27側に開いたときに、この開窓位置で該フロ
ントウィンド50に弾性的に当接するものである。
【0071】本実施の形態による油圧ショベルは上述の
如き構成を有するもので、次に、その作動について説明
する。
【0072】まず、作業現場等ではキャブ11内でオペ
レータが走行用レバーを傾転操作することにより、例え
ば下部走行体1を前進、後退させる。そして、土砂の掘
削作業等を行うときには、作業用レバーを傾転操作して
作業装置3を作動させたり、上部旋回体2を旋回動作さ
せる。
【0073】かくして、本実施の形態によれば、フロン
トウィンド50には、左,右の両端側が左,右のロック
装置54,55のレバー部材59,59に取付けられた
ロック解除バー62を設ける構成としているので、フロ
ントウィンド50の開閉操作を行うために、各ロック装
置54,55のロックを解除するときには、1回ロック
解除バー62を回動操作するだけで左,右両方のロック
装置54,55のロックを一緒に解除することができ
る。この結果、フロントウィンド50を開閉操作すると
きの操作性を向上することができる。
【0074】また、各ロック装置54,55は、フロン
トウィンド50を閉窓位置に配置したときに各閉窓側係
合ピン48に自動的に係合することができ、フロントウ
ィンド50を開窓位置に配置したときには各開窓側係合
ピン49に自動的に係合することができるから、この点
においても、フロントウィンド50の開閉操作を容易に
行うことができる。
【0075】さらに、ロック解除バー62は、フロント
ウィンド50を閉窓位置に配置した状態でオペレータO
Pの視界を妨げない位置に配置しているから、作業時に
はオペレータOPに良好な視界を与えることができ、作
業時の操作性、安全性を向上することができる。
【0076】また、ロック解除バー62は、ルーフパネ
ル42に設けられた天蓋を開閉する際に支障のない位置
に配置されているから、天蓋を開閉するときの操作性を
向上させることができる。
【0077】一方、ロック装置54,55のフック部材
58には、閉窓側係合ピン48に係合する閉窓側フック
58Aと、開窓側係合ピン49に係合する開窓側フック
58Bとを設けているから、無理な設計を行うことな
く、閉窓側係合ピン48、開窓側係合ピン49の両方に
係合することができ、設計時の自由度を高めることがで
きる。
【0078】また、ロック装置54,55は、フック部
材58(フック58A,58B)をフック用ばね60に
よって付勢し、レバー部材59をレバー用ばね61によ
って付勢しているから、各係合ピン48,49に係合す
るときには、レバー部材59(ロック解除バー62)を
回動させることなく、フック部材58だけが回動する。
これにより、オペレータOPにロック時の衝撃を与える
ことなく、フロントウィンド50の開閉操作を円滑に行
うことができる。
【0079】なお、実施の形態では、フロントピラー2
2,23とルーフピラー26,27とをフロント連結部
材28,29を介して連結し、リヤピラー24,25と
ルーフピラー26,27とをリヤ連結部材30,31を
介して連結した場合を例に挙げて説明したが、本発明は
これに限らず、例えばフロントピラーとルーフピラー、
リヤピラーとルーフピラーとを直接溶接手段等により固
着して連結する構成としてもよい。
【0080】また、実施の形態では、フック部材58と
レバー部材59とを別々の部品として設けた場合を例に
挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えばフッ
ク部材とレバー部材は一体的に形成し、そのレバー部材
にロック解除バーを取付ける構成としてもよい。
【0081】さらに、実施の形態では、建設機械用キャ
ブとして油圧ショベルのキャブ11を例に挙げて説明し
たが、本発明はこれに限らず、例えば油圧クレーン等の
他の建設機械用キャブにも適用することができる。
【0082】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、フロントウィンドには、ウィンドフレームの後面
側を左,右方向に延びて両端側が左,右のロック装置に
取付けられ、回動操作されることにより左,右のロック
装置のロックを解除するロック解除バーを設けているの
で、フロントウィンドの開閉操作を行うために、各ロッ
ク装置のロックを解除するときには、1回ロック解除バ
ーを回動操作するだけで左,右両方のロック装置のロッ
クを一緒に解除することができる。この結果、フロント
ウィンドを開閉操作するときの操作性を向上することが
できる。
【0083】請求項2の発明によれば、ロック解除バー
は、フロントウィンドを閉窓位置に配置した状態でオペ
レータがフロントガラスを透して得ることができる視界
の範囲から外れた位置に配置しているので、フロントウ
ィンドを前側に閉じた状態でも、ロック解除バーはオペ
レータの視界の妨げにならないから、作業時にはオペレ
ータに良好な視界を与えることができ、作業性、安全性
を向上することができる。
【0084】請求項3の発明によれば、左,右のロック
装置は、フロントピラーに設けられた閉窓側係合ピンに
係合、離脱する閉窓側フックと、ルーフピラーに設けら
れた開窓側係合ピンに係合、離脱する開窓側フックとを
有し、ロック解除バーは、前記閉窓側フックと開窓側フ
ックを連動して回動操作する構成としている。これによ
り、フロントウィンドを閉じたときには、閉窓側フック
を閉窓側係合ピンに係合することができる。また、フロ
ントウィンドをルーフ側に開くときには、ロック解除バ
ーによって閉窓側フックを回動操作することにより、閉
窓側係合ピンから閉窓側フックを離脱させてロックを解
除することができ、フロントウィンドを持上げて開くこ
とができる。さらに、フロントウィンドを開いたときに
は、開窓側フックを開窓側係合ピンに係合することがで
きる。そして、フロントウィンドを再び前側に移動する
ときには、開くときと同様に、ロック解除バーによって
開窓側フックを回動操作することにより、開窓側係合ピ
ンから開窓側フックを離脱させてロックを解除すること
ができ、フロントウィンドを閉窓位置に配置することが
できる。
【0085】請求項5の発明によれば、左,右のロック
装置は、ウィンドフレームに設けられたブラケットと、
該ブラケットに回動可能に設けられ、フロントピラーに
設けられた閉窓側係合ピンに係合、離脱する閉窓側フッ
クおよびルーフピラーに設けられた開窓側係合ピンに係
合、離脱する開窓側フックからなるフック部材と、前記
ブラケットに回動可能に設けられ、閉窓側フックと開窓
側フックを回動するレバー部材と、前記閉窓側フックと
開窓側フックとを係合ピンに係合するロック方向に付勢
するフック用ばねと、前記レバー部材をロック方向に付
勢するレバー用ばねとによって構成し、ロック解除バー
は、前記左,右のレバー部材に取付けられている。
【0086】これにより、フロントウィンドを閉じたと
きには、閉窓側フックをフック用ばねに抗して回動しつ
つ、該フック用ばねによって閉窓側係合ピンに係合する
ことができる。また、フロントウィンドを開くときに
は、レバー用ばねに抗してレバー部材をロック方向と反
対側のロック解除方向に回動することにより、閉窓側係
合ピンから閉窓側フックを離脱させることができ、ロッ
ク装置のロックを解除してフロントウィンドをルーフ側
に移動することができる。さらに、フロントウィンドを
ルーフ側に開いたときには、開窓側フックをフック用ば
ねに抗して回動しつつ、該フック用ばねによって開窓側
係合ピンに係合することができる。そして、フロントウ
ィンドを再び前側に移動するときには、開くときと同様
に、レバー部材をロック解除方向に回動することによ
り、開窓側係合ピンから開窓側フックを離脱させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に適用される油圧ショベル
を示す正面図である。
【図2】油圧ショベルを作業装置を省略した状態で拡大
して示す左側面図である。
【図3】図2に示す油圧ショベルの平面図である。
【図4】図1中のキャブを拡大して示す正面図である。
【図5】図4に示すキャブの左側面図である。
【図6】キャブフレームを示す外観斜視図である。
【図7】キャブフレームを示す分解斜視図である。
【図8】図5中の矢示VIII−VIII方向から見たキャブの
断面図である。
【図9】フロントウィンドを開いた状態のキャブを示す
図8と同様位置からみた断面図である。
【図10】ベースフレームを単体で拡大して示す外観斜
視図である。
【図11】閉窓側係合ピンにロック装置を係合した状態
を拡大して示す要部拡大断面図である。
【図12】開窓側係合ピンにロック装置を係合した状態
を拡大して示す要部拡大断面図である。
【図13】フロントウィンドの上側部分を示す要部拡大
の外観斜視図である。
【図14】ロック装置のブラケットを単体で示す正面図
である。
【図15】ロック装置のフック部材を単体で示す正面図
である。
【図16】ロック装置のレバー部材を単体で示す正面図
である。
【符号の説明】
11 キャブ 13 ベースフレーム 22 左フロントピラー 23 右フロントピラー 24 左リアピラー 25 右リアピラー 26 左ルーフピラー 27 右ルーフピラー 32 フロント連結フレーム 33 リヤ連結フレーム 48 閉窓側係合ピン 49 開窓側係合ピン 50 フロントウィンド 51 ウィンドフレーム 52 フロントガラス 54,55 ロック装置 58 フック部材 58A 閉窓側フック 58B 開窓側フック 59 レバー部材 60 フック用ばね 61 レバー用ばね 62 ロック解除バー OP オペレータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小松 和則 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 川原 孝志 神奈川県藤沢市遠藤2003番地の1 プレス 工業株式会社藤沢工場内 (72)発明者 大西 雅人 神奈川県藤沢市遠藤2003番地の1 プレス 工業株式会社藤沢工場内 Fターム(参考) 2D015 EA03 3D127 AA09 BB06 CB02 CC02 DF02 DF15 DF30

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枠状体からなるベースフレームと、該ベ
    ースフレームの前側に位置して左,右のコーナ部に配置
    された左,右のフロントピラーと、前記ベースフレーム
    の後側に位置して左,右のコーナ部に配置された左,右
    のリヤピラーと、前記フロントピラーとリヤピラーの上
    部を前,後方向に連結する左,右のルーフピラーと、
    左,右のフロントピラーの上側を左,右方向に連結する
    フロント連結フレームと、左,右のリヤピラーの上側を
    左,右方向に連結するリヤ連結フレームと、左,右のフ
    ロントピラーとルーフピラーとの間で開閉可能に設けら
    れたフロントウィンドとを備えた建設機械用キャブにお
    いて、 前記フロントウィンドは、フロントガラスが設けられ前
    記フロントピラーとルーフピラーとの間で移動可能なウ
    ィンドフレームと、該ウィンドフレームの左,右方向の
    両側に設けられ、フロントウィンドを前記各フロントピ
    ラー間に配置した閉窓位置と前記各ルーフピラー間に配
    置した開窓位置でそれぞれロックするロック装置と、前
    記ウィンドフレームの後面側を左,右方向に延びて両端
    側が左,右のロック装置に取付けられ、回動操作される
    ことにより前記左,右のロック装置のロックを解除する
    ロック解除バーとによって構成したことを特徴とする建
    設機械用キャブ。
  2. 【請求項2】 前記ロック解除バーは、前記フロントウ
    ィンドを閉窓位置に配置した状態でオペレータが前記フ
    ロントガラスを透して得ることができる視界の範囲から
    外れた位置に配置してなる請求項1に記載の建設機械用
    キャブ。
  3. 【請求項3】 前記左,右のロック装置は、前記フロン
    トピラーに設けられた閉窓側係合ピンに係合、離脱する
    閉窓側フックと、前記ルーフピラーに設けられた開窓側
    係合ピンに係合、離脱する開窓側フックとを有し、前記
    ロック解除バーは、前記閉窓側フックと開窓側フックを
    連動して回動操作する構成としてなる請求項1または2
    に記載の建設機械用キャブ。
  4. 【請求項4】 前記閉窓側フックと開窓側フックとは、
    一つのフック部材に一体的に形成してなる請求項3に記
    載の建設機械用キャブ。
  5. 【請求項5】 前記左,右のロック装置は、前記ウィン
    ドフレームに設けられたブラケットと、該ブラケットに
    回動可能に設けられ、前記フロントピラーに設けられた
    閉窓側係合ピンに係合、離脱する閉窓側フックおよび前
    記ルーフピラーに設けられた開窓側係合ピンに係合、離
    脱する開窓側フックからなるフック部材と、前記ブラケ
    ットに回動可能に設けられ、閉窓側フックと開窓側フッ
    クを回動するレバー部材と、前記閉窓側フックと開窓側
    フックとを係合ピンに係合するロック方向に付勢するフ
    ック用ばねと、前記レバー部材をロック方向に付勢する
    レバー用ばねとによって構成し、前記ロック解除バー
    は、前記左,右のレバー部材に取付けてなる請求項1ま
    たは2に記載の建設機械用キャブ。
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