JP2002088763A - 人工土壌構造 - Google Patents

人工土壌構造

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JP2002088763A
JP2002088763A JP2000277440A JP2000277440A JP2002088763A JP 2002088763 A JP2002088763 A JP 2002088763A JP 2000277440 A JP2000277440 A JP 2000277440A JP 2000277440 A JP2000277440 A JP 2000277440A JP 2002088763 A JP2002088763 A JP 2002088763A
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artificial soil
roof
soil structure
intermediate support
braid
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Koichi Kirino
晃一 桐野
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B80/00Architectural or constructional elements improving the thermal performance of buildings
    • Y02B80/32Roof garden systems

Landscapes

  • Cultivation Of Plants (AREA)
  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】構造の簡略化、構造の軽量化、施工の省略化及
び管理・メンテナンスの容易化ができる。 【解決手段】 多孔質状砕石4が基台編組部1及び上側
編組部2に単繊維又は複数繊維を複数渡し掛けることに
より中間支持部3に絡みつき、中間支持部3と一体とし
て保持できることにより、簡略な構造にすることがで
き、全体の重量を軽量化することができる。また、多孔
質状砕石4が中間支持部3と一体となって保持でき、中
間支持部3から漏脱することがないので、水平面の屋根
及び屋上等だけでなく傾斜面の屋根及び屋上等にも容易
に施工することができ、多孔質状砕石4を中間支持部3
に収納する過程は必ずしも屋根及び屋上等の上で施工す
る必要がなくなる。また、多孔質状砕石4及び多孔質状
砕石4を収納する中間支持部3を格子状又は帯状に分割
しておけば部分的に剥離して交換することができること
から、施工後の管理・メンテナンスを簡単にすることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、緑化の基盤となる
人工土壌構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の人工土壌構造としては図7、図8
に示すような土壌構造がある。図7に示される従来の第
1の人工土壌構造は、屋根又は屋上の構造体600上に
防水層500を敷設し、防水層500上に防根層400
を敷設し、防根層400上に客土層300を敷設し、さ
らに客土層300上に植物200を植設する構成であ
る。防根層400は、植物200の根が防水層500及
び屋根又は屋上の構造体600のひび割れや隙間に入り
込まないようにする為の層である。客土層300は、植
物200の栄養となる肥料を加えるなど性質の異なる複
数の土壌を混入して改良された土壌から形成されるもの
である。
【0003】また、図8に示される従来の第2の人工土
壌構造は、屋根又は屋上の構造体600上に仕切部90
0を敷設し、仕切部900上に礫状骨材800を敷設
し、礫状骨材800上に根系支持ネット700を敷設
し、根系支持ネット700上に客土層301を敷設し、
さらに客土層301上に植物201を植設する構成であ
る。仕切部900は、格子状枠体901に分割され、防
水・防根加工が施されている構成である。礫状骨材80
0は、多孔質粒状体の形状であり、透水性及び保水性を
有するものである。根系支持ネット700は、植物20
1の根が絡むことにより植物201を支持するものであ
る。客土層301は、植物201の栄養となる肥料を加
えるなど性質の異なる複数の土壌を混入して改良された
土壌から形成されるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の人工土壌構造は
以上のように構成されていたことから、従来の第1の人
工土壌構造は、屋根又は屋上の構造体600上に防水層
500、防根層400及び客土層300を別途積層する
必要があり、一つ一つの工程が別工程になっているた
め、それぞれの作業を屋根又は屋上の構造体600上で
行う必要がなければならず、施工が困難であるという問
題点がある。
【0005】また、従来の第1の人工土壌構造は、屋根
又は屋上の構造体600上の作業現場で客土層300を
均一にする必要があるが、傾斜面の屋根又は屋上の構造
体600上では客土層300がずり落ちる可能性がある
ので傾斜面の屋根又は屋上の構造体600上では利用で
きないといった問題点がある。また、従来の第1の人工
土壌構造は、植物200の根を充分に張らす必要があり
客土層300を比較的厚くしなければならないことか
ら、全体が重量であり、特に積載耐力の小さい既設建物
の屋根又は屋上等には載置できないといった問題点があ
る。
【0006】また、従来の第1の人工土壌構造は、防水
層500、防根層400、客土層300及び植物200
が屋根又は屋上の構造体600上全面に敷設されている
ので、部分的に取り除くことができないことから、施工
後の管理・メンテナンスが困難であるという問題点があ
る。他方、従来の第2の人工土壌構造は、屋根又は屋上
の構造体600上に仕切部900、礫状骨材800、根
系支持ネット700及び客土層301を別途敷設し、さ
らに客土層301上に植物201を植設する必要があ
り、一つ一つの工程が別工程になっているため、それぞ
れの作業を屋根又は屋上の構造体600上で行う必要が
なければならず、施工が困難であるという問題点があ
る。
【0007】また、従来の第2の人工土壌構造は、仕切
部900が分割された格子状枠体901一つ一つに礫状
骨材800を均一に敷設できるので、従来の第1の人工
土壌構造の場合と異なり傾斜面の屋根又は屋上の構造体
600上でも利用することが可能であるが、複雑な工程
を傾斜面の屋根又は屋上等の高所傾斜地で施工する必要
があり、施工が困難であるといった問題点は残ったまま
である。
【0008】また、従来の第2の人工土壌構造は、植物
201の根を充分に張らす必要があり客土層301を比
較的厚くしなければならないことから、全体が重量であ
り、特に積載耐力の小さい既設建物の屋根又は屋上等に
は載置できないといった問題点がある。また、従来の第
2の人工土壌構造は、屋根又は屋上の構造体600上に
仕切部900、礫状骨材800、根系支持ネット700
及び客土層301を別途敷設し、さらに客土層301上
に植物201を植設する構成であり、屋根又は屋上の構
造体600上全面に敷設されているので、部分的に取り
除くことができないことから、施工後の管理・メンテナ
ンスが困難であるという問題点がある。
【0009】本発明は前記課題を解消するためになされ
たもので、構造の簡略化、構造の軽量化、施工の省略化
及び管理・メンテナンスの容易化ができる人工土壌構造
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る人工土壌構
造は、屋根及び屋上を緑化する人工土壌構造において、
第1の編み目で略二次平面として形成される基台編組部
と、前記第1の編み目より大きな開口孔からなる第2の
編み目で略二次平面として形成される上側編組部と、前
記基台編組部及び前記上側編組部間に単繊維又は複数繊
維を複数渡し掛けてなる中間支持部と、前記第1の編み
目の開口孔より大きく且つ第2の編み目の開口孔より小
さい粒径の多孔質粒状体からなり、前記中間支持部に収
納される保水部とを備えるものである。
【0011】このように本発明によれば、前記保水部が
前記基台編組部及び前記上側編組部間に単繊維又は複数
繊維を複数渡し掛けることにより前記中間支持部に絡み
つき、前記中間支持部と一体として保持できることによ
り、簡略な構造にすることができ、全体の重量を軽量化
することができる。また、前記保水部が前記中間支持部
と一体となって保持でき、前記中間支持部から漏脱する
ことがないので、水平面の屋根及び屋上等だけでなく傾
斜面の屋根及び屋上等にも容易に施工することができ、
前記保水部を前記中間支持部に収納する過程は必ずしも
屋根及び屋上等の上で施工する必要がなくなる。また、
前記保水部及び前記保水部を収納する前記中間支持部を
格子状又は帯状に分割しておけば部分的に剥離して交換
することができることから、施工後の管理・メンテナン
スを簡単にすることができる。
【0012】また、本発明に係る人工土壌構造は必要に
応じて、前記基台編組部、前記上側編組部及び前記中間
支持部が耐腐食性の繊維で編組されるものである。この
ように本発明によれば、前記人工土壌構造は、前記基台
編組部、前記上側編組部及び前記中間支持部の繊維が腐
食しにくくなるため、長期的に使用することが可能であ
る。
【0013】また、本発明に係る人工土壌構造は必要に
応じて、前記基台編組部、前記上側編組部及び前記中間
支持部が腐食性の繊維で編組されるものである。このよ
うに本発明によれば、前記人工土壌構造は、長期的に利
用している間、前記基台編組部、前記上側編組部及び前
記中間支持部が腐食する反面、前記植栽の根の発達によ
り前記保水部を植栽の根が保持することができる。ま
た、前記人工土壌構造を廃棄する際、前記人工土壌構造
を屋根から除去し、植栽と共に高温で燃焼させることに
より多孔質粒状体の前記保水部だけが残存し、前記保水
部を前記人工土壌構造に再利用することができる。
【0014】また、本発明に係る人工土壌構造は必要に
応じて、前記基台編組部、上部編組部及び/又は中間支
持部に配設され、前記保水部に水を供給する給水パイプ
を配設するものである。このように本発明によれば、前
記人工土壌構造は前記給水パイプを灌水システムとして
利用することにより、植物の育成に必要不可欠の断続的
な水分供給を確保することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】(本発明の第1の実施形態)以
下、本発明の第1の実施形態に係る人工土壌構造を図1
ないし図3に基づいて説明する。図1は本発明の第1の
実施形態に係る人工土壌構造における土壌基材マットの
外観斜視図、図2は本発明の第1の実施形態に係る人工
土壌構造の多孔質砕石収納状態側面断面図、図3(A)
は本発明の第1の実施形態に係る人工土壌構造を屋根傾
斜面に固定載置した側面断面図、図3(B)は本発明の
第1の実施形態に係る人工土壌構造の屋根傾斜面の植物
を育成した側面断面図(但し、中間支持部省略)であ
る。
【0016】本発明の第1の実施形態に係る人工土壌構
造は、第1の編み目で略二次平面として形成される基台
編組部1と、第1の編み目より大きな開口孔からなる第
2の編み目で略二次平面として形成される上側編組部2
と、基台編組部1及び上側編組部2間に単繊維を複数渡
し掛けてなる中間支持部3と、第1の編み目の開口孔よ
り大きく且つ第2の編み目の開口孔より小さい粒径の多
孔質粒状体からなり、中間支持部3に収納される多孔質
状砕石4とで構成される。
【0017】基台編組部1は、繰り返しパターンの網目
11からなり、その網目11が略方形状で編み込まれて
いる構成である。他方、上側編組部2も、基台編組部1
と同様に繰り返しパターンの網目21からなり、その網
目21が略方形状で編み込まれている構成であり、その
上側編組部2の網目21の寸法は、基台編組部1の網目
11の寸法より大きくなっている。中間支持部3は、基
台編組部1及び上側編組部2を複数渡し掛ける構成であ
り、基台編組部1及び上側編組部2を構成する繊維と同
様の繊維が基台編組部1及び上側編組部2に渡し掛かる
ことによって構成されている。基台編組部1、上側編組
部2と中間支持部3とで土壌基材マット5が構成され
る。多孔質状砕石4は、吸湿性及び保水性に富む多孔質
粒状体から構成され、同成分で構成される岩石に比べ密
度は小さく軽量である。多孔質状砕石4は、火山岩又は
焼成して多孔質状となった黒曜石等を所定基準の大きさ
まで削岩した粒状体から構成される。或いは、多孔質状
砕石4は、別途人工的に焼成することによってセラミッ
クを構成したものであってもよい。
【0018】以下、前記構成に基づく本実施形態の具体
的な動作について説明する。まず、基台編組部1が下に
なるように土壌基材マット5を水平に載置し、多孔質状
砕石4を上側編組部2上に散布する。散布後、上側編組
部2上に多孔質状砕石4を載置した状態において、土壌
基材マット5及び多孔質状砕石4を振動又は押圧する。
このとき多孔質状砕石4は、多孔質状砕石4の寸法が上
側編組部2の網目21の開口孔より小さいことから上側
編組部2から土壌基材マット5中に侵入し、土壌基材マ
ット5の中間支持部3中に収納されことになる。多孔質
状砕石4の寸法が下側の基台編組部1の網目11の開口
孔より大きいことから、多孔質状砕石4は、土壌基材マ
ット5を持ち上げても基台編組部1から漏出することは
ない。さらに、中間支持部3が基台編組部1及び上側編
組部2を複数渡し掛けて、密集して絡み合っている構成
であることから、多孔質状砕石4は、土壌基材マット5
を持ち上げ土壌基材マット5を反転させても基台編組部
1から漏出しにくい。
【0019】ここで、土壌基材マット5上に一種又は複
数種の植物8の種子81を播種する。このとき、土壌基
材マット5から植物8の種子81が漏出しないように糊
等の附着物と共に播種する。次に、土壌基材マット5を
配設しようとする水平面又は傾斜面の屋根7の表面全領
域に、複数の固定ピン6を載置して接着する。これらの
固定ピン6は、固定ピン6の頭部61を屋根7の表面に
接着されるように固定される。ここで、多孔質状砕石4
と植物8の種子81とが一体となった状態の土壌基材マ
ット5を水平面又は傾斜面の屋根7に移載する。このと
き、固定ピン6の尖端部62が、土壌基材マット5を貫
通して上側編組部2から突出する。突出した固定ピン6
の尖端部62を鉤状に折り曲げることにより、図3のよ
うに土壌基材マット5は、屋根7の表面に固定載置され
る。これにより、土壌基材マット5は、固定ピン6によ
り屋根7の表面に固定されているので、強風時、大雨時
においても屋根7の表面から飛散したり、ずれ落ちたり
することを防止した状態で取り付けることができる。
【0020】この状態で土壌基材マット5上に水(及び
肥料)を蒔くと、多孔質状砕石4が水(及び肥料)を吸
収し、多孔質状砕石4が水(及び肥料)を蓄積すること
になり、植物8に水(及び肥料)を供給することがで
き、時が経つと植物8が発芽し植物8の根82が多孔質
状砕石4の周囲で成長することになる。また、同時に植
物8の根82が中間支持部3及び多孔質状砕石4と複雑
に絡み合うことにより植物8と土壌基材マット5との一
体化が進むことになる。その後適度に水(及び肥料)を
与え続けると、水(及び肥料)を吸収した多孔質粒状体
の多孔質状砕石4が植物8に水(及び肥料)を徐々に供
給する為、植物8の育成・成長を維持しつづけることが
できる。
【0021】本実施形態に係る人工土壌構造は、多孔質
状砕石4を中間支持部3に収納した土壌基材マット5を
屋根7上に予め載置する前に植物8の種子81を土壌基
材マット5に播種するようにしたので、屋根7上等の高
所で危険な作業自体を省力化することができる。また、
本実施形態に係る人工土壌構造は、土壌基材マット5内
に収納されている多孔質状砕石4が保水部として作用す
るので、土壌基材マット5を屋根7上に設置後、灌水し
たり雨が降ったりしたときにこの多孔質状砕石4が保水
部として作用して植物8の育成・成長を維持するのに寄
与できる。
【0022】尚、中間支持部3は、基台編組部1及び上
側編組部2を複数渡し掛ける構成であり、基台編組部1
及び上側編組部2を構成する繊維と同様の繊維が基台編
組部1及び上側編組部2に渡し掛かることによって構成
されているとしたが、基台編組部1及び上側編組部2を
構成する繊維と異なる単繊維が基台編組部1及び上側編
組部2に渡し掛かることによって構成されていてもよ
い。
【0023】尚、前記本実施形態の具体的な動作におい
て、土壌基材マット5を屋根7の表面に固定載置する前
に土壌基材マット5に植物8の種子81を播種するとし
たが、土壌基材マット5を屋根7の表面に固定載置した
後に屋根7上の土壌基材マット5に植物8の種子81を
播種するとしてもよい。 (本発明の第2の実施形態)以下、本発明の第2の実施
形態に係る人工土壌構造を図4に基づいて説明する。図
4は本発明の第2の実施形態に係る人工土壌構造の屋根
傾斜面に固定支持ワイヤを敷設して固定載置した外観斜
視図である。
【0024】本発明の第2の実施形態に係る人工土壌構
造は、本発明の第1の実施形態に係る人工土壌構造が水
平面又は傾斜面の屋根7の表面全領域に載置して接着し
た複数の固定ピン6により土壌基材マット5を屋根7の
表面に固定載置する構成としたが、固定ピン6の代わり
に、図4に示すように固定支持ワイヤ9を配設して土壌
基材マット5を屋根7の表面に固定載置する構成であ
る。
【0025】本実施形態に係る人工土壌構造は、固定支
持ワイヤ9を土壌基材マット5に縦方向又は横方向に貫
通して敷設し、その後土壌基材マット5を屋根7の表面
に載置し、土壌基材マット5から露出した固定支持ワイ
ヤ9端部を屋根7の表面に固着させ、土壌基材マット5
を屋根7の表面に固定載置する構成である。本実施形態
に係る人工土壌構造は、固定支持ワイヤ9が土壌基材マ
ット5の中にストライプ状に敷設されているので、土壌
基材マット5の固定支持ワイヤ9が敷設されていない部
分を切除してその部分だけを交換することができる。ま
た、一本の固定支持ワイヤ9両端固定部を切り離すこと
により固定支持ワイヤ9に沿って切除した固定支持ワイ
ヤ9と固定支持ワイヤ9を切除した部分の土壌基材マッ
ト5を交換することができる。以上のことから、土壌基
材マット5の交換に全面を交換する必要がなくなり、土
壌基材マット5の一部だけを交換することも可能であ
る。
【0026】(本発明の第3の実施形態)以下、本発明
の第3の実施形態に係る人工土壌構造を図5に基づいて
説明する。図5(A)は本発明の第1の実施形態に係る
人工土壌構造の土壌基材マットの周囲にコ字形状金具を
配設した外観斜視図、図5(B)は固定支持ワイヤを配
設したコ字形状金具の外観斜視図である。
【0027】本発明の第3の実施形態に係る人工土壌構
造は、本発明の第1又は第2の実施形態に係る人工土壌
構造において、土壌基材マット5の周囲にコ字形状金具
10を配設する構成である。本実施形態に係る人工土壌
構造は、土壌基材マット5を水平面の屋根7に載置する
ときは土壌基材マット5の周囲にコ字形状金具10を配
設する構成であり、土壌基材マット5を傾斜面の屋根7
に載置するときは土壌基材マット5の低い方の二端部を
含む全周の一部又は全周に渡りコ字形状金具10を配設
する構成である。
【0028】本実施形態に係る人工土壌構造は、コ字形
状金具10が土壌基材マット5の側面を被覆しているの
で、土壌基材マット5側面から多孔質状砕石4が漏出す
るのを防止することができる。尚、本実施形態に係る人
工土壌構造は、土壌基材マット5の周囲にコ字形状金具
10を配設する構成であるとしたが、上側編組部2端部
上を被覆するコ字形状金具の換わりに上側編組部2端部
上を被覆しないL字型金具であってもよい。
【0029】尚、本実施形態に係る人工土壌構造は、図
5(B)に示すように土壌基材マット5の周囲に配設し
たコ字形状金具10に固定支持ワイヤ9端部を固着し
て、土壌基材マット5を屋根7の表面に固定載置する構
成であってもよい。尚、本発明の第1ないし第3のいず
れかの実施形態に係る人工土壌構造において、屋根傾斜
面に植物の育成のための灌水システムを設置してもよ
い。
【0030】(本発明のその他の実施形態)以下、本発
明のその他の実施形態に係る人工土壌構造を図6に基づ
いて説明する。図6は本発明のその他の実施形態に係る
人工土壌構造に給水パイプを配設した外観斜視図であ
る。本発明のその他の実施形態に係る人工土壌構造は、
本発明の第1ないし第3のいずれかの実施形態に係る人
工土壌構造の構成であるのに加え、保水部を構成する多
孔質状砕石4に水を供給する給水パイプ11を配設する
構成である。図6は本発明のその他の実施形態に係る人
工土壌構造に給水パイプ11を配設した外観斜視図であ
る。
【0031】この場合の人工土壌構造は、給水パイプ1
1を灌水システムとして利用することができ、植物8の
育成に必要不可欠の断続的な水分又は肥料供給を確保す
ることができる。尚、本発明のその他の実施形態に係る
人工土壌構造は、基台編組部1、上側編組部2及び中間
支持部3が耐腐食性を有するステンレス製の繊維で編組
される構成であるとしてもよい。
【0032】この場合の人工土壌構造は、基台編組部
1、上側編組部2及び中間支持部3が腐食しにくくなる
ため、長期的に使用することが可能となる。尚、本実施
例の人工土壌構造は、基台編組部1、上側編組部2及び
中間支持部3が耐腐食性を有する化学繊維等で編組され
る構成であるとしてもよい。尚、本実施例の人工土壌構
造は、基台編組部1、上側編組部2及び中間支持部3が
耐腐食性を有する繊維で編組される構成であるとした
が、基台編組部1、上側編組部2及び中間支持部が植物
等の天然繊維、例えば麻、綿花又は植物の根や茎等で編
組される構成であるとしてもよい。この植物等の天然繊
維は、腐廃又は微生物による分解可能なものである。
【0033】この場合の人工土壌構造は、長期に利用し
ている間、基台編組部1、上側編組部2及び中間支持部
3が腐廃又は微生物によって分解される反面、植物8の
成長に伴い、植物8の根81が育成することで水分及び
肥料を有する多孔質状砕石4に複雑に絡み合うことによ
り、植物8の根81自体が多孔質状砕石4を保持するこ
とができる。また、本実施形態の人工土壌構造は、廃棄
される際、屋根から除去し、植物8と共に高温で燃焼処
理することにより、多孔質状砕石4だけが残存し、この
多孔質状砕石4を本実施形態の人工土壌構造に再利用す
ることができる。
【0034】また、前記燃焼処理する以外に、植物が育
成された人工土壌構造全体を廃棄処理することもでき
る。このように前記燃焼処理及び廃棄処理のいづれの場
合も、産業廃棄物として有害物質を排出することなく処
分することができる。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明においては、前記保
水部が前記基台編組部及び前記上側編組部間に単繊維又
は複数繊維を複数渡し掛けることにより前記中間支持部
に絡みつき、中間支持部と一体として保持できることに
より、簡略な構造にすることができ、全体の重量を軽量
化することができるという効果を有する。また、前記保
水部が前記中間支持部と一体となって保持でき、前記中
間支持部から漏脱することがないので、水平面の屋根及
び屋上等だけでなく傾斜面の屋根及び屋上等にも容易に
施工することができ、前記保水部を前記中間支持部に収
納する過程は必ずしも屋根及び屋上等の上で施工する必
要がなくなるという効果を有する。また、前記保水部及
び前記保水部を収納する中間支持部を格子状又は帯状に
分割しておけば部分的に剥離して交換することができる
ことから、施工後の管理・メンテナンスを簡単にするこ
とができるという効果を有する。
【0036】また、本発明においては、前記人工土壌構
造は、前記基台編組部、前記上側編組部及び前記中間支
持部の繊維が腐食しにくくなるため、長期的に使用する
ことが可能であるという効果を有する。また、本発明に
おいては、前記人工土壌構造は、長期的に利用している
間、前記基台編組部、前記上側編組部及び前記中間支持
部が腐食する反面、前記植栽の根の発達により前記保水
部を植栽の根が保持することができるという効果を有す
る。また、前記人工土壌構造を廃棄する際、前記人工土
壌構造を屋根から除去し、植栽と共に高温で燃焼させる
ことにより多孔質粒状体の前記保水部だけが残存し、前
記保水部を前記人工土壌構造に再利用することができる
という効果を有する。また、本発明においては、前記人
工土壌構造は前記給水パイプを灌水システムとして利用
することにより、植物の育成に必要不可欠の断続的な水
分供給を確保することができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る人工土壌構造に
おける土壌基材マットの外観斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る人工土壌構造の
多孔質砕石収納状態側面断面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る人工土壌構造を
屋根傾斜面に固定載置した側面断面図(A)及び本発明
の第1の実施形態に係る人工土壌構造の屋根傾斜面の植
物を育成した側面断面図(但し、中間支持部省略)
(B)である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る人工土壌構造を
屋根傾斜面に固定支持ワイヤを敷設して固定載置した外
観斜視図である。
【図5】本発明の第3の実施形態に係る人工土壌構造の
土壌基材マットの周囲にコ字形状金具を配設した外観斜
視図(A)及び固定支持ワイヤを配設したコ字形状金具
の外観斜視図(B)である。
【図6】本発明のその他の実施形態に係る人工土壌構造
に給水パイプを配設した外観斜視図である。
【図7】従来の第1の人工土壌構造である。
【図8】従来の第2の人工土壌構造である。
【符号の説明】
1 基台編組部 11 基台編組部1上の網目 2 上側編組部 21 上側編組部2上の網目 3 中間支持部 4 多孔質状砕石 5 土壌基材マット 6 固定ピン 61 固定ピン6の頭部 62 固定ピン6の尖端部 7 傾斜面の屋根 8 植物 81 植物8の種子 82 植物8の根 9 固定支持ワイヤ 10 コ字形状金具 11 給水パイプ 200 植物 201 植物 300 客土層 301 客土層 400 防根層 500 防水層 600 屋根又は屋上の構造体 700 根系支持ネット 800 礫状骨材 900 仕切部 901 格子状枠体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根及び屋上を緑化する人工土壌構造に
    おいて、 第1の編み目で略二次平面として形成される基台編組部
    と、 前記第1の編み目より大きな開口孔からなる第2の編み
    目で略二次平面として形成される上側編組部と、 前記基台編組部及び前記上側編組部間に単繊維又は複数
    繊維を複数渡し掛けてなる中間支持部と、 前記第1の編み目の開口孔より大きく且つ第2の編み目
    の開口孔より小さい粒径の多孔質粒状体からなり、前記
    中間支持部に収納される保水部とを備えることを特徴と
    する人工土壌構造
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載した人工土壌構造に
    おいて、 前記基台編組部、前記上側編組部及び前記中間支持部が
    耐腐食性の繊維で編組されることを特徴とする人工土壌
    構造。
  3. 【請求項3】 前記請求項1に記載した人工土壌構造に
    おいて、 前記基台編組部、前記上側編組部及び前記中間支持部が
    腐食性の繊維で編組されることを特徴とする人工土壌構
    造。
  4. 【請求項4】 前記請求項1ないし3のいずれかに記載
    した人工土壌構造において、 前記基台編組部、上部編組部及び/又は中間支持部に配
    設され、前記保水部に水を供給する給水パイプを配設す
    ることを特徴とする人工土壌構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010534485A (ja) * 2007-07-30 2010-11-11 イーゲーゲー・インテルナツィオナーレ・ゲオテクスティール・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング 広域に水を分配する散水用マット
KR101007658B1 (ko) 2008-07-17 2011-01-14 (주)리버앤텍 식물 발아용 매트

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