JP2002088616A - 組立式ビーズ織機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 手芸用ビーズ織機においてその構成を組み立
て式とし、各部品は互換性を持たせ、作品寸法の大小の
変化に対しても、作業形態の変化に対しても費用を最低
に対応できる構成を得る事が課題である。 【解決手段】 各部品を規格化し段階的に大きさの標準
品を決め、互換性を持たせる。更にアーム部品を追加し
てこのアームの立ち上げ、収納を秒速で完了するように
構成する事によりビーズ織機を平置型から傾斜型へワン
タッチで切り替えが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は手芸用ビーズ織機に
おいてその作品寸法により要求される様々な編機寸法、
作業形態の変化に対して、最少の部品補給、費用で組み
替える事を可能とした組立式ビーズ織機に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のビーズ織機は寸法は固定式のもの
で、織り寸法の変化に対しての要求は、大きい作品の場
合はより大きな織機の入手が必要であり、作業面が傾斜
する傾斜型の場合も固定式のものであり、大きい作品寸
法の場合は、より大きい織機の入手の必要があった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ビーズ織り作品で要求
される寸法は様々であり、これに対応した織機寸法を経
済的に得るには簡単に必要部品を組み替えられる組立式
のビーズ織機が考えられる。更に考えられるのは織機に
は元来２つのタイプがありそれぞれ長所短所があり、平
置型は寸法の小さい作品の場合は適しているが少し大き
くなると作業者は知らず知らずのうちに腰を曲げてゆ
き、両手をのばした形で腕を支えながら作業をするため
肉体的に大きな疲労が起きる。然し作業が進むにつれ捲
取ロールに出来上がった部分を巻き取る作業の場合は重
心位置が低いため安定して非常に作業がしやすい。一方
傾斜型の場合は少し大きな寸法になった場合は、その織
り作業のやりやすさ、細部の観察の容易さ、早期の補修
部分の発見は製品の出来映えや、作業疲労に大きく影響
する。これらを考えた場合理想的には平置型と傾斜型が
ワンタッチで切り替え可能なコンパウンドタイプが理想
であった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
に考えられる方法としてまず作品寸法によりその都度要
求される織機寸法の変化にたいしては各部品の取り付け
部分寸法は互換性を持つものとしスプリング棒１，２、
捲取ロール３，４、ブリッジ５３，６３については長さ
を段階的に寸法種類を定めておき、必要寸法をこの中か
ら選択するようにする。サイドプレートアッセンブリ
５，６は図２に示す如く２枚の側板と１本のブリジで構
成し、ブリジだけを交換することにより織機の長さを任
意の長さに変えることができる。側板５１，５２，６
１，６２及び締付ナット７，８はどの寸法のばあいにも
共通部品として使用する。従って捲取ロールの長さとブ
リッジを組み替えることによりどのような作品寸法にも
対応できる平置型の織機が構成出来る。

【０００５】さらにこの平置型に図１に示す固定軸９，
１０を設け固定軸９には角度設定アーム１１を回動自在
に組み合わせ固定軸１０には固定用レバー１２の一端、
引掛部１２１を引っ掛け、他の一端、係止部１２２を角
度設定アーム１１のロック軸１１５に係止する事により
傾斜型を構成することが出来る。

【０００６】

【発明の実施の形態】発明の実施の形態については出願
番号、特願平１１−２０３５９８の一部を組み合わせた
構成図面で説明する為ロールの締め付けナットは片側２
個所だけであり、又捲取ロールの止めピンはステンレス
線をＵ字型に曲げたものを使用している。図１は平置型
の構成を示しており各部品の取り付け部分の寸法は互換
性を持っており、従って織機寸法の変更の為の部品交換
は自由に出来、希望寸法の織機を組み上げる事が出来
る。部品のうちスプリング棒、捲取ロール、ブリッジは
長さの異なる標準のものを必要種類規定しておいて、そ
れらの中から選択することにし側板、締付ナットはどの
寸法の場合にも共通に使用できるようにする。

【０００７】傾斜型は平置型に僅かな部品を追加する事
により構成できる。即ち平置型のサイドプレートの両
端、底辺近くに固定軸９，１０を設け、図３に示す通り
固定軸９には一端が回動自在な図４に示す角度設定アー
ム１１を取り付ける。一方固定軸１０には図５に示す固
定用レバー１２の一端、引っ掛け部１２１を引っ掛け他
端は角度設定アーム１１のロック軸１１５に係止するこ
とにより図３の如く傾斜型として構成される。

【０００８】

【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので以下に記載されるような効果を奏する。

【０００９】各部品の取り付け部分は互換性があり平置
型の場合織り寸法はサイドプレートアッセンブリのブリ
ッジ５３，６３のみの交換で長さが加減でき、ロール部
分１，２，３，４の交換で幅の寸法が調節が出来る。一
番製造費用のかかる側板部分５１，５２，６１，６２は
そのまま使用できる、又ブリッジ５３，６３はアルミニ
ュウムの押し出し型材を寸法に切断して使えば断面寸法
は正確であり価格も安い。従って最低の費用で小型から
大型までの織機を構成する事ができる。

【００１０】実際作業の場合前準備の段階である縦糸張
りの場合は平置型にしてやる方がやりやすい、併しある
程度織り作業が進んでくると傾斜型の方が疲労も少なく
作業はずっと楽になる。同時に細部の観察がし易くなる
ため、少しの失敗も発見し易く、すぐ簡単に修復出来る
ので出来映えがずっと良くなる。併し作業の進行に従い
出来上がった部分は捲止ロールに巻き取て行く必要があ
る。その場合平置型として作業した方が安定感があり作
業しやすい。この為此のワンタッチで傾斜型から平置型
そして又傾斜型へと切り替え出来る機能による作業の快
適さや疲労の軽減、老眼等の場合でも作業進行の容易さ
等従来にない特徴を発揮する。

【００１１】傾斜型から平置型にした場合角度設定アー
ム１１、固定用レバー１２はブリッジの高さより低い位
置に収納されるので平置型としての使用には何ら差し支
えなく、その上図７に示す如く固定用レバー１２は角度
設定アーム１１のロック軸１１５を上から押さえる形と
なり、その上、係止部１２２と固定軸９とはロック状態
となるため、角度設定アームはかなり大きい振動にあっ
ても浮き上がるとゆうことは無い。即ちビーズ手芸の途
中、作品の未完成のままで、例えばビーズ教室へ持参す
る等移動の必要が屡々起きるが、通常の傾斜型の場合は
かさばって殆ど移動は無理であるが、この場合は問題は
無く。同時に角度設定アームは浮き上がるとゆう心配は
無いので作品を傷つけるとゆうことは無いので安心して
移動出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】平置型の斜視図である。

【図２】サイドプレートアッセンブリの分解斜視図であ
る。

【図３】傾斜型の側面図である。

【図４】角度設定アームの斜視図である。

【図５】固定用レバーの斜視図である。

【図６】傾斜型から平置型への変更途中の図である。

【図７】角度設定アーム収納時の固定用レバーと固定
軸、ロック軸との関係位置図

【符号の説明】

１、２ バネ付き棒 ３、４ 捲取ロール ５，６ サイドプレートアッセンブリ ７，８ 締付ナット ９，１０ 固定軸 ５１，５２、６１，６２ 側板 ５３、６３ ブリッジ １１ 角度設定アーム １１１、１１２ アーム支柱 １１３ 横軸 １１４ 中間軸 １１５ ロック軸 １２ 固定用レバー １２１ 引掛部 １２２ 係止部

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 手芸用ビーズ織機において互換性のある
   部品の選択、組合せにより様々な織り寸法、作業形態を
   構成できる組立式ビーズ織機。
2. 【請求項２】 主たる組立部品、スプリング棒（１，
   ２）、捲取ロール（３，４）、がサイドプレートアッセ
   ンブリ（５，６）により挟持されてなる平置型の請求項
   １記載の組立式ビーズ織機。
3. 【請求項３】１つのサイドプレートアッセンブリは２枚
   の側板と１本のブリッジの組み合わせで構成される第２
   項記載のサイドプレートアッセンブリ（５，６）。
4. 【請求項４】 平置型の組み合せに角度設定用アーム
   （１１）および固定用レバー（１２）を組み合わせるこ
   とにより傾斜型に構成される，請求項１記載の組立式ビ
   ーズ編機。