JP6056070B1 - スクリーン装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】上下の横棒支持による展張では困難であったスクリーン本体の平滑性を得る方法を安価で簡単な機構により実現する。【解決手段】スクリーン本体の上端部に設けられる管状の横棒内にスクリーン本体の上端部を保持する保持部材11を設けたものにおいて、保持部材11を、スクリーン本体の左側端部を保持して該スクリーン本体を左側端部方向に引っ張る左側端部保持部材12と、スクリーン本体の右側端部を保持して該スクリーン本体を右側端部方向に引っ張る右側端部保持部材13と、これら左側端部保持部材12および右側端部保持部材13の中間部に配されて前記スクリーン本体の中央部を保持する中央部保持部材14の少なくとも3分割構成とする。【選択図】図2
Description
本発明は、吊り下げ具により壁や天井からスクリーン本体を吊り下げて展張する吊り下げ式スクリーン装置または、スクリーン本体の端部に取り付けられた横棒を支柱に引っ掛けて展張する床置き式スクリーン装置に関するものである。
従来、映写用、プロジェクタ用、リア投影用等に用いられるスクリーン装置として、吊り下げ式スクリーン装置(掛け軸型、ロール巻き込み式など)や、床置き式ロール巻き込みスクリーン装置が知られている。
これらスクリーン装置において、横棒(または巻胴)に矩形状のスクリーン本体を保持する方法としては、次のような方法が用いられている。
(1)図11(a)に示されるように、スクリーン本体51の上端部を袋状に縫製し、その袋状部51aに木製または樹脂製の横棒52を差し込み、この横棒52の端部に吊り下げフック等の取付具53を引っ掛けてその取付具53を壁や天井に吊り下げるようにしたもの。
(2)図11(b)(c)に示されるように、スクリーン本体61の上端部にスクリーン保持部材62A,62Bを取り付け、管状の横棒63A,63Bの内部空間にスクリーン本体61を保持したスクリーン保持部材62A,62Bを差し込み、横棒63A,63Bにフック等の取付具64A,64Bを付けてその取付具64A,64Bを壁や天井に吊り下げるようにしたもの(特許文献1)。
(3)図12に示されるように、スクリーン本体71の上端部を接着テープ72にて巻胴(横棒)73に直接貼り付け、巻胴73を電動モータまたはスプリングよりなる巻き込み装置74にて巻き上げるようにしたもの。
(4)図13に示されるように、巻胴(横棒)81の外周側の一部に凹所82を設ける一方、スクリーン本体83の上端部にスクリーン保持部材84を取り付け、スクリーン保持部材84とスクリーン本体83とを凹所82に差し込んで、スクリーン保持部材84の巻胴81内での抵抗力によりスクリーン本体83を保持するようにしたもの。
(5)図14(a)(b)に示されるように、巻胴(横棒)91の外周部の一部に凹所92を設ける一方、この凹所92に嵌まり込む形状のスクリーン保持部材93を合成樹脂により成型加工し、このスクリーン保持部材93にスクリーン本体94の上端部を取り付けてそのスクリーン保持部材93を巻胴91に押し込んでその巻胴91と合体させることによりスクリーン本体94を保持するようにしたもの。
(1)図11(a)に示されるように、スクリーン本体51の上端部を袋状に縫製し、その袋状部51aに木製または樹脂製の横棒52を差し込み、この横棒52の端部に吊り下げフック等の取付具53を引っ掛けてその取付具53を壁や天井に吊り下げるようにしたもの。
(2)図11(b)(c)に示されるように、スクリーン本体61の上端部にスクリーン保持部材62A,62Bを取り付け、管状の横棒63A,63Bの内部空間にスクリーン本体61を保持したスクリーン保持部材62A,62Bを差し込み、横棒63A,63Bにフック等の取付具64A,64Bを付けてその取付具64A,64Bを壁や天井に吊り下げるようにしたもの(特許文献1)。
(3)図12に示されるように、スクリーン本体71の上端部を接着テープ72にて巻胴(横棒)73に直接貼り付け、巻胴73を電動モータまたはスプリングよりなる巻き込み装置74にて巻き上げるようにしたもの。
(4)図13に示されるように、巻胴(横棒)81の外周側の一部に凹所82を設ける一方、スクリーン本体83の上端部にスクリーン保持部材84を取り付け、スクリーン保持部材84とスクリーン本体83とを凹所82に差し込んで、スクリーン保持部材84の巻胴81内での抵抗力によりスクリーン本体83を保持するようにしたもの。
(5)図14(a)(b)に示されるように、巻胴(横棒)91の外周部の一部に凹所92を設ける一方、この凹所92に嵌まり込む形状のスクリーン保持部材93を合成樹脂により成型加工し、このスクリーン保持部材93にスクリーン本体94の上端部を取り付けてそのスクリーン保持部材93を巻胴91に押し込んでその巻胴91と合体させることによりスクリーン本体94を保持するようにしたもの。
また、スクリーン本体を両側から引っ張って横方向に展張させる方法としては、次のような方法がある。
(6)図15(a)(b)に示されるように、スクリーン本体101を保持したスクリーン保持部材102の両側部に展張用ワイヤー103を取り付け、このワイヤー103を横棒104の端部方向(矢印方向)に引っ張り、スクリーン本体101に張力を付与した状態でワイヤー103の先端部を横棒104の端部に取り付けることによりスクリーン本体101を展張させるようにしたもの。
(7)図16(a)(b)(c)に示されるように、スクリーン本体111の左右両側部を湾曲した状態にし、これら両側部に左右一対の連結材112を取り付けるとともに、これら連結材112に挿通されるように上下方向に延びるワイヤー113を取り付け、連結材112を介して上部フレーム(巻胴)114と下部フレーム115との間に張力を付与することによりスクリーン本体111の上下左右方向に張力を付与するようにしたもの(特許文献2〜5)。
(8)図17(a)(b)に示されるように、スクリーン本体121の上端部に横棒材122を取り付け、この横棒材122に矢印123方向の張力を掛けた状態で、巻胴124の凹所125に取り付けることによりスクリーン本体121を展張させるようにしたもの。
(9)図17(c)に示されるように、ロール巻き上げ式スクリーン装置において、スクリーン本体131の吊り下げ状態時の巻胴132の左右部より中央部において、スクリーン本体131の上辺131aを凹円弧状にカットして丈を詰めたものを、取付時に直線になるように取り付けることによりスクリーン本体131を展張させるようにしたもの。
(6)図15(a)(b)に示されるように、スクリーン本体101を保持したスクリーン保持部材102の両側部に展張用ワイヤー103を取り付け、このワイヤー103を横棒104の端部方向(矢印方向)に引っ張り、スクリーン本体101に張力を付与した状態でワイヤー103の先端部を横棒104の端部に取り付けることによりスクリーン本体101を展張させるようにしたもの。
(7)図16(a)(b)(c)に示されるように、スクリーン本体111の左右両側部を湾曲した状態にし、これら両側部に左右一対の連結材112を取り付けるとともに、これら連結材112に挿通されるように上下方向に延びるワイヤー113を取り付け、連結材112を介して上部フレーム(巻胴)114と下部フレーム115との間に張力を付与することによりスクリーン本体111の上下左右方向に張力を付与するようにしたもの(特許文献2〜5)。
(8)図17(a)(b)に示されるように、スクリーン本体121の上端部に横棒材122を取り付け、この横棒材122に矢印123方向の張力を掛けた状態で、巻胴124の凹所125に取り付けることによりスクリーン本体121を展張させるようにしたもの。
(9)図17(c)に示されるように、ロール巻き上げ式スクリーン装置において、スクリーン本体131の吊り下げ状態時の巻胴132の左右部より中央部において、スクリーン本体131の上辺131aを凹円弧状にカットして丈を詰めたものを、取付時に直線になるように取り付けることによりスクリーン本体131を展張させるようにしたもの。
(10)床置き式スクリーン装置において、図18に示されるようにスクリーン本体141の上端部にスクリーン保持部材142を取り付け、これらを管状の横棒143内に差し込んで保持するようにし、スクリーン本体141の下部にロール巻き込み装置144(図21参照)を取り付けるようにしたもの。
ところで、最近の映像投影機やプロジェクタの投影性能の高度化に伴い、高精細な画像の投影が可能になり、画像を映すスクリーンの性能も高度化が求められており、スクリーンの表面反射素材の細密性、色度再現性、高輝度、高コントラスト性等が求められてきている。スクリーンサイズについても大型化の傾向にあり、大型になるとスクリーンの明るさ、平滑性が投影画像の品質を左右する重要な要素になってきている。特に3D画像投影時や単焦点プロジェクタ等の投影時にはスクリーンの平滑性が悪いと、投影画像にゆがみを発生させ投影機の品質の印象を悪くすることから、平滑性の良好なスクリーン装置を安価に提供することが要望されている。
このような観点から前述の従来技術を検討するに、前記(1)(図11(a))のものでは、上下方向にスクリーン本体51の自重による張力が掛かった際に、図19(a)に示されるように袋状部51aの下部にくさび状の皺54が発生することにより、スクリーン本体51に縦皺55が発生し、スクリーン本体51が波打ち状になって平滑性を得ることができないという問題点がある。
また、前記(2)(図11(b)(c))のものでは、図19(b)(c)に示されるように、やはり横棒63A,63Bの下部にくさび状の皺65が発生し、スクリーン本体61全体にソ型の斜めの皺66が発生するという問題点がある。ここで、斜めの皺66の中央部の皺高さは7〜10mmにも達する。
また、前記(2)(図11(b)(c))のものでは、図19(b)(c)に示されるように、やはり横棒63A,63Bの下部にくさび状の皺65が発生し、スクリーン本体61全体にソ型の斜めの皺66が発生するという問題点がある。ここで、斜めの皺66の中央部の皺高さは7〜10mmにも達する。
前記(3)(図12)のものでは、スクリーン本体71と巻胴73の伸縮率が違うため、伸縮長さに差が生じ、これがスクリーン本体71の皺の発生につながるという問題点がある。また、前記(4)(図13)のものでは、環境の変化によりスクリーン本体83に伸縮が生じた際に、巻胴81とスクリーン本体83の伸縮率が異なるため、僅かな伸縮距離にもかかわらず皺が発生してしまうという問題点がある。さらに、前記(5)(図14(a)(b))のものでは、巻胴91にスクリーン保持部材93を強固に押し込んで取り付けるので、巻胴91とスクリーン本体94とに伸縮長さの差が生じた際に、図20(a)(b)に示されるように、その僅かな差が皺95となって表われてしまうという問題点がある。
一方、前記(6)(図15(a)(b))のようにスクリーン保持部材102に常に張力を付与しておく方式のものでは、吊り下げた状態でスクリーン本体101の伸縮が生じたとき、両側部の端部近傍のスクリーン保持部材102の横棒104内での傾き(さがり程度)と、スクリーン本体101の中央部でのスクリーン保持部材102の傾きに違いが出るために、両側部の上部への引っ張り量と、中央部の上部への引っ張り量とに差が生じ、これがスクリーン本体101の皺の発生につながり、図20(c)(d)に示されるようにスクリーン本体101の中央部にソ型の皺105(4〜6mm)を発生するという問題点がある。この場合、展張用ワイヤー103の張力を付与すればするほど両側部のスクリーン保持部材102の角度と中央部の角度に差が出るため、皺の発生につながることになる。また、上部の外側へ部分的に張力を掛けることにより、スクリーン本体101の両側に縦方向の巻き皺(カール状の皺)の発生を引き起こしてしまう。
前記(7)(図16(a)(b)(c))のものでは、スクリーン本体の中央部はスクリーン本体自体の重量が集中するのでスクリーン保持部材に傾きが起こり、スクリーン本体の両端に比べてスクリーン本体が下がることになる一方、スクリーン保持部材を取り付ける横棒にワイヤー113等を固定する力点は横棒のある1点であるために、ワイヤー取り付け部に近い部位のスクリーン保持部材の傾き(高さ)は変化しないので、両端部と中央部のスクリーン保持部材の高さに違いが生じ、スクリーン本体の下がり程度に差が生じることになる。このため1枚もののスクリーン本体を保持するスクリーン保持部材に張力を掛ければ掛けるほど皺の発生が大きくなってしまい、スクリーン本体の伸縮に応じて平滑性を得ることが困難になるという問題点がある。また、連結材112の加工やワイヤー113の巻き取り機構を付加する必要があるなど、スクリーン装置の構造を複雑化し、コストアップが避けられないという問題点もある。さらに、前記(8)(図17(a)(b))、(9)(図17(c))のものにおいても、本質的に皺の発生が避けられないという問題点がある。
また、床置き式スクリーン装置である前記(10)(図18)のものでは、上部横棒143は下部のロール巻き込み装置144(図21参照)から立ち上げた支柱により、2か所で支えられる構造になるため、横棒143の水平性が得られず、下部横棒部145からの引っ張り力が強いため、上部横棒143の両側部へ展張する力と上下に掛かる力の力量に違いが生じるため、上部横棒143の下部にくさび型の皺146が発生し、スクリーン本体141全体に垂直の皺147が発生するという問題点がある。またスクリーン本体141の両外側にもカール状の皺148が発生する。ここで、皺147の高さは8〜10mmに達する。
以上のように、従来のスクリーン装置ではいずれもスクリーン本体に皺が生じることによってそのスクリーン本体に投影される画像に例えば図22(スクリーンテスト画像)に示されているような歪みが生じてしまう。
本発明は、前述のような問題点に鑑みてなされたもので、上下の横棒支持による展張では困難であったスクリーン本体の平滑性を得る方法を安価で簡単な機構により実現することのできるスクリーン装置を提供することを目的とするものである。
前記目的を達成するために、本発明によるスクリーン装置は、
スクリーン本体の上端部に設けられて該スクリーン本体を吊り下げまたは巻き取る管状の横棒と、該横棒内に配されて前記スクリーン本体の上端部を保持する保持部材とを備えるスクリーン装置において、
前記保持部材は、前記横棒の左端部側に配されて前記スクリーン本体の左側端部を保持して該スクリーン本体を前記横棒の軸方向に沿って前記左側端部方向に引っ張る左側端部保持部材と、前記横棒の右端部側に配されて前記スクリーン本体の右側端部を保持して該スクリーン本体を前記横棒の軸方向に沿って前記右側端部方向に引っ張る右側端部保持部材と、これら左側端部保持部材および右側端部保持部材の中間部に配されて前記スクリーン本体の中央部を保持する中央部保持部材の少なくとも3分割構成とされていることを特徴とするものである(第1発明)。
スクリーン本体の上端部に設けられて該スクリーン本体を吊り下げまたは巻き取る管状の横棒と、該横棒内に配されて前記スクリーン本体の上端部を保持する保持部材とを備えるスクリーン装置において、
前記保持部材は、前記横棒の左端部側に配されて前記スクリーン本体の左側端部を保持して該スクリーン本体を前記横棒の軸方向に沿って前記左側端部方向に引っ張る左側端部保持部材と、前記横棒の右端部側に配されて前記スクリーン本体の右側端部を保持して該スクリーン本体を前記横棒の軸方向に沿って前記右側端部方向に引っ張る右側端部保持部材と、これら左側端部保持部材および右側端部保持部材の中間部に配されて前記スクリーン本体の中央部を保持する中央部保持部材の少なくとも3分割構成とされていることを特徴とするものである(第1発明)。
前記第1発明において、前記中央部保持部材は、複数の保持部片に分割されて前記左側端部保持部材および右側端部保持部材による張力の影響のない状態で該中央部保持部材により保持されたスクリーン本体の上端部の上下位置を水平に維持するように構成されるのが好ましい(第2発明)。
また、前記第2発明において、前記横棒の内部に、前記左側端部保持部材、右側端部保持部材および中央部保持部材とそれら保持部材に保持されたスクリーン本体が収容される凹所が設けられ、この凹所が、該凹所内に収容されたスクリーン本体がその自重により移動した際に前記左側端部保持部材、右側端部保持部材および中央部保持部材のその断面視における長辺が傾斜姿勢になるように構成されているのが好ましい(第3発明)。
さらに、前記第1発明乃至第3発明において、前記左側端部保持部材および右側端部保持部材は、スクリーン本体を保持する板状の引っ張り用保持部材と、この引っ張り用保持部材の端部に接着固定される引っ張り片と、この引っ張り片の端部にジョイントを介して連結されるボルトと、このボルトに螺合されてその回動操作により該ボルトに引っ張り力を付与するナットとを備えて構成されるのが好ましい(第4発明)。
本発明によれば、スクリーン本体の上端部を保持する保持部材が横棒の軸方向に沿って3分割構成とされているので、スクリーン本体の僅かな伸縮を保持部材全体で分散吸収することができる。また、3分割した保持部材を面としてスクリーン本体に取り付けた状態で、両側から僅かに張力を掛け展張することで、スクリーン本体と横棒との伸縮率の違いがあっても、伸縮距離の差をスクリーン本体の面の伸縮として解消することができ、スクリーン本体の皺の発生を防ぐことができる。また、スクリーン本体の中央部は左右の張力が掛かっていないので、左右の引っ張りによる保持部材の傾きの影響を受けず、中央部保持部材はスクリーン本体の自重を保持するためにのみ働き、スクリーン本体の平滑性を保つことが可能になる。
第2発明の構成によれば、左側端部保持部材および右側端部保持部材に張力を掛け展張させた際、これら左右の各保持部材は、スクリーン本体の自重による下がり力の影響を受けずに左右に引っ張られるので、左右の保持部材が変形することなく左右方向へスクリーン本体が移動される。こうして中央部保持部材により保持されたスクリーン本体の上端部の上下位置を水平の状態を維持しつつスクリーン本体の左右展張を行うことができ、平滑性を保った状態でスクリーンの展張を行うことが可能になる。
第3発明の構成によれば、横棒の内部に形成された凹所において左右の引っ張り力と、スクリーン本体の自重による上下の高さ維持力を組み合わせた展張力を付加することができ、皺の発生を確実に防ぐことができる。
第4発明の構成によれば、スクリーン本体に対して微細で正確な引っ張り力を与えることができる。スクリーン本体を吊り下げた(広げた)際には、該スクリーン本体の自重により保持部材の傾きが生じ、収納時(巻き込み時)には自重が掛からないので、保持部材の傾き状態が少し立ち上がることになる。左右から張力が掛かっている状態にもかかわらず、保持部材がこの微細な傾きに応じるために、ジョイントが必要になる。こうして本発明では、日常的に繰り返し行われるスクリーン本体に掛かる上述の荷重の変化に対応させることが可能となる。
次に、本発明によるスクリーン装置の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1には、掛け軸型の吊り下げ式スクリーン装置に適用した本発明の一実施形態に係るスクリーン装置の正面図が示されている。また、図2には、横棒内に配された保持部材にスクリーン本体が保持された様子を表わす概略図(a)およびその保持部材の詳細構成図(b)がそれぞれ示され、図3には、横棒および保持部材の部分斜視図が示され、図4には、保持部材の引っ張り機構を表わす一部破断斜視図(a)および分解図(b)がそれぞれ示されている。
本実施形態のスクリーン装置1は、図1に示されるように、略矩形状のスクリーン本体2と、このスクリーン本体2の上端部に配される管状の上部横棒3と、スクリーン本体2の下端部に配される管状の下部横棒4とを備えて構成され、上部横棒3の内部にスクリーン本体2の上端部が差し込まれることによって該スクリーン本体2を保持し、この上部横棒3を壁や天井から吊り下げることでスクリーン本体2を展張させ、映画やプロジェクタの画像を投影するようにされている。ここで、上部横棒3と下部横棒4とは略同一構造であるので、以下の説明においては代表して上部横棒3(以下、単に「横棒3」と表記する。)の構成についてのみ説明する。
横棒3は、図3に示されるように、アルミ押し出し材からなり全体として管状で、内部に長手方向に平行に延びる仕切り壁5,6が形成されるとともに、これら仕切り壁5,6の外周側にそれぞれ長手方向に延びる開口部(スリット)7,8が形成され、仕切り壁5,6と開口部7,8との間にそれぞれ上部凹所9および下部凹所10が画成されてなる形状とされている。ここで、下部凹所10が、横棒3の内側にスクリーン本体2およびスクリーン保持部材11を保持するスペースとなっている。
図2に示されるように、スクリーン保持部材11は、横棒3の左端部側に配される左側端部保持部材12と、横棒3の右端部側に配される右側端部保持部材13と、これら左側端部保持部材12および右側端部保持部材13の中間部に配される中央部保持部材14の3分割構成とされている。これら左側端部保持部材12、右側端部保持部材13および中央部保持部材14の横棒3長手方向長さはそれぞれ、スクリーン本体2の幅(上端部長さ)の略1/3(すなわち、a:b:c=1:1:1)となるように設定されている。なお、左側端部保持部材12および右側端部保持部材13の長さを中央部保持部材14の長さよりやや長めに設定しても良い(例えばスクリーン本体2の幅が2mの場合に、左側端部保持部材12および右側端部保持部材13の長さを700〜1200mmとするなど)。
前記中央部保持部材14は、その長手方向に複数個(図の例では5個)の高さ保持用保持部片14aに分割され、各高さ保持用保持部片14aがスクリーン本体2の上端部に取り付けられて、左側端部保持部材12および右側端部保持部材13による張力の影響のない状態でスクリーン本体2の高さを保持するよう機能する。ここで、各高さ保持用保持部片14aの横棒3長手方向長さは、例えば200〜400mmとされる。
これに対して、左側端部保持部材12および右側端部保持部材13は、前記中央部保持部材14と独立してスクリーン本体2に取り付けられ、該スクリーン本体2を主として左側端部または右側端部に引っ張るよう機能するとともにスクリーン本体2の高さを保持する機能を有する引っ張り用保持部材12a,13aと、前記引っ張り用保持部材12a,13aの端部側に接着剤で固定される引っ張り片(引っ張り用金具)12b,13bを備えている。より詳細には、スクリーン本体2の上端部は、スクリーン本体2の幅全体に中央部の高さ保持用保持部片14aおよび左右の引っ張り用保持部材12a,13aが接合される。そして、図4に示されるように、引っ張り片12b,13bの端部側にはピアノ線よりなるジョイント15を介してボルト16が連結され、このボルト16が横棒3の端面に配されるナット止め具17に挿通されてナット18に螺合されるよう構成されている。このように、スクリーン本体2の上端部に中央部保持部材14の各高さ保持用保持部片14aおよび左側端部保持部材12および右側端部保持部材13の引っ張り用保持部材12a,13aを取り付けて、横棒3の下部凹所10内に差し込むことで、スクリーン本体2が横棒3に保持されて吊り下げられる。ここで、前記凹所10にはスクリーン本体2の自重による高さ保持用保持部片12b,13bの傾きを許容するスペースが設けられている。
こうして横棒3の凹所10内にスクリーン本体2を吊り下げた状態でナット21を締め付けると、左側端部保持部材12および右側端部保持部材13に保持されているスクリーン本体2はボルト16、ジョイント15および引っ張り片12b,13bを介して引っ張り用保持部材12a,13aによって左右方向の引っ張り力が付与される。
通常、スクリーン本体2に生じる皺はそのスクリーン本体2の僅かな伸縮により大きな皺になる特性を持つことから、本実施形態のスクリーン装置1において、左側端部保持部材12および右側端部保持部材13は、これら端部保持部材12,13により付与される張力が1〜2mm程度の距離を精密に展張できる構造となっている。これに対して中央部保持部材14はスクリーン本体2の自重による下方への張力を支える構造となっている。こうして3分割された保持部材12,13,14を面としてスクリーン本体2の上端部に取り付けた状態で、両側から左側端部保持部材12および右側端部保持部材13により僅かに張力を付与してスクリーン本体2を展張させることで、スクリーン本体2と横棒3との間に伸縮率に差があっても、保持部材12,13,14全体で分散吸収して伸縮距離の差をスクリーン本体2の幅全体の略1/3の面(図2(a)の領域18a,18b参照)の伸縮として解消することができ、皺の発生を防ぐことができる。この場合、スクリーン本体2の中央部は左右の張力が掛かっていないから、引っ張り用保持部材12a,13aの引っ張り基づく該引っ張り用保持部材12a,13aの傾きによる影響を受けることがなく、各高さ保持用保持部片14aはスクリーン本体2の自重に対する保持力としてのみ作用し、これによってスクリーン本体2の平滑性が保たれる。
ここで、高さ保持用保持部片14aはスクリーン本体2の吊り下げ高さに応じてその高さが設定される。また、左右の引っ張り用保持部材12a,13aの高さは、高さ保持用保持部片14aより低い高さで、左右の引っ張り力に応じた高さに設定される。
本実施形態のスクリーン装置1によれば、左右の引っ張り用保持部材12a,13aに張力を付与してスクリーン本体2を展張させた際、引っ張り用保持部材12a,13aはスクリーン本体2の自重による下がり力の影響を受けずに左右方向に引っ張られるので、引っ張り用保持部材12a,13aが変形することなく左右方向へスクリーン本体2を移動させることができる。この左右方向へのスクリーン本体2の展張は、高さ保持用保持部片14aが水平の状態を維持しつつ行われるので、平滑性を保った状態でスクリーン本体2の展張が可能となる。
本実施形態では、スクリーン本体2の上端部において上部横棒3内に左側端部保持部材12、右側端部保持部材13および中央部保持部材14を配したものについて説明したが、これら保持部材12,13,14を下部横棒4内にも配することで、スクリーン本体2の展張作用をより確実に行うことができる。
図5には、本実施形態の変形例の保持部材の引っ張り機構を表わす断面図が示されている。この変形例は、吊り下げ式スクリーン装置の巻胴3Aを電動モータまたはスプリングよりなる巻き込み装置にて巻き上げるようにした巻き込み式スクリーン装置に適用した例を示すものである。
この例では、巻胴3Aの内側に凹所10Aが形成され、この凹所10Aに前記実施形態と同様、スクリーン本体2を取り付けた引っ張り用保持部材12aが差し込まれ、スクリーン本体2を左右から引っ張る張力と、スクリーン本体2の自重による下方への引っ張り力に対抗して高さを維持する高さ保持力とのバランスの良い張力によりスクリーン本体2の平滑性を保つように構成したものである。なお、スクリーン保持部材11が左側端部保持部材12と右側端部保持部材13と中央部保持部材14とにより構成されている点は前記実施形態と同様である。
この変形例においても、スクリーン本体2に環境変化による伸縮が起きた際、このスクリーン本体2は左右方向への張力により左右へ展張し、引っ張り保持用保持部材12a,13aも一緒に移動する。この時左右の引っ張り用保持部材12a,13aと高さ保持用保持部片14aは高さが違うのと、中央部は左右に引っ張られないのとで、スクリーン本体2は左右の水平方向に移動する。これにより、巻胴3Aの周辺部のスクリーン本体2が水平に展張することから、スクリーン本体2の平滑性が得られ、巻胴3Aがスクリーン本体2を回転させて巻上げた際、スクリーン本体2が平滑状態を保って巻上げられる。この結果、巻胴3A内の狭いスペースにおいて、左右の引っ張り力と、スクリーンの自重による上下の高さ維持力を組み合わせた展張力を付加することができ、皺の発生を防ぐことができる。
本実施形態において、引っ張り用保持部材12a,13aおよび高さ保持用保持部片14aは、材料自体が環境安定性の良いエポキシもしくはフェノール樹脂材にガラス短繊維等を充填複合して板状にしたものや、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリアセタール、塩化ビニール材で線膨張係数が3〜4×10−5/℃以下、引っ張り力強さが、4.5kg/mm2以上の板状のものが使用される。
図6には本発明の他の実施形態に係るスクリーン装置における保持部材の詳細構成図(a)および横棒および保持部材の部分斜視図(b)が示されている。
この実施形態では、左側端部保持部材12および右側端部保持部材13を、スクリーン本体2を左側端部または右側端部に引っ張るように機能する引っ張り用保持部材12a,13aと、スクリーン本体2の高さを保持するように機能する高さ保持用保持部片12c,13cと、前記引っ張り用保持部材12a,13aの端部側に固定される引っ張り片12b,13bを備えた構成としたものである。ここで、高さ保持用保持部片12c,13cは中央部保持部材14の高さ保持用保持部片14aと同様、長手方向に複数個(図の例では6個)に分割形成されている。また、図7には、本実施形態の変形例の保持部材の引っ張り機構を表わす断面図(a)およびその部分拡大図(b)が示されている。本実施形態およびその変形例においては、左側端部保持部材12および右側端部保持部材13において、引っ張り用保持部材12a,13aによりスクリーン本体2を左右に引っ張る機能と、高さ保持用保持部片12c,13cによりスクリーン本体2の高さを保持する機能とを分離した点が先の実施形態及び変形例と異なるのみで、その基本的作用効果については先の実施形態およびその変形例と異なるところがない。よって、その詳細な説明を省略するものとする。
ところで、本出願人は、スクリーン本体を横棒に吊り下げて使用する場合に、スクリーン本体に発生する皺のメカニズムについて検討した。この検討によると、スクリーン装置を使用する場所の温度や湿度変化、季節変動の影響によりスクリーン本体の素材に伸縮が生じ、スクリーン本体を固定している棒状のスクリーン支持部材(横棒、巻胴)とスクリーン本体との寸法の違いが発生することとなるが、スクリーン支持部材はその強度がスクリーン本体より大きいため、スクリーン本体側の皺となって表れることがわかった。
スクリーン本体の平面方向への伸び量と皺の発生量(皺の高さ)とは大きな数値関係がある。すなわち、図8(a)に示されるように、1000mm幅のスクリーン本体2において、平面方向の長さが1.4mm短くなると10mmの高さの皺となって表れる。このことは1000mmの長さのスクリーン本体2が1.4mm伸びると、スクリーンが1000ミリ幅の長さに固定されていた場合に10mmの高さの皺が発生することになる。
また、図8(b)に示されるように、スクリーン本体2を両側へ引っ張って張力を与える場合、保持部材19とスクリーン本体2との接合部20が100mm〜300mmであるとすると、スクリーン本体2の左右の端部に部分的に張力が加わることになり、この接合部20による皺が発生する。このため、スクリーン本体2に張力を与える場合は左右両端の保持部材20は少なくともスクリーン本体2の幅の3分の1以上(または700mm〜1200mm)の長さが必要であり、こうすることでスクリーン本体2と接合部20は長尺の面として接合することになる。なお、接合部20を長さ100mm×高さ17mmとしてスクリーン本体2を保持し展張させると、スクリーン本体上部の角部に斜め皺21が発生し、スクリーン本体2の側部にカール状の巻き皺22が発生することがわかった。
横棒内に保持部材にて保持されたスクリーン本体を差し込み、両側から保持部材に張力を与える従来の吊り下げ式スクリーン装置において、平滑性が得られない理由として、次のように横棒内での独特なスクリーンの伸縮メカニズムがある。すなわち、表1に示されるように、スクリーン本体2を保持する保持部材19を固定する横棒(棒状パイプ)3内の設置部位の内径(A)が18.5mmの場合、スクリーン本体2へ取り付ける保持部材19の幅、すなわち断面視における長辺の幅(B)を17.5mmにして横棒3内に設置した場合、スクリーン本体2の下がり量(D)は、3.5mmになる(図9(a)参照)。また、スクリーン本体2へ取り付ける保持部材19の幅(B)を2.5mm少ない16.0mmにすると、スクリーン本体2の下がり量(D)は、7.5mmになる(図9(b)参照)。このことから保持部材19の幅(B)=17.5mmを初期製造時の幅(位置)とすると、保持部材19の幅(B)が1.5mm短くなると、スクリーン本体は4mm下がることになる。この横棒3内部での保持部材19の幅の変化がスクリーン本体2の下がり量の拡大になることと、スクリーン本体2の少しの伸縮量が皺の原因となること(1000mm長さで1.4mm伸びた場合、10mmの高さの皺となる。図8参照)が横棒3でのスクリーン本体2の平滑性が得られない原因となっていた。
従来、保持部材をスクリーン本体の上端部の幅全体に取り付け、両側からワイヤー等で張力を掛けるようにしていたが、この方法では、スクリーン本体に常時強い張力を掛けているために、両側の外側近くの保持部材の角度は横棒の梁材形状に近く梁と平行状態になっている。しかし横棒の中央部の保持部材は、スクリーン本体の重量により下方に引っ張られて保持部材が斜めに傾く回転運動を起こす。この横棒内の外側の保持部材の傾きと、スクリーン本体中央部の傾きの違いが、保持部材の高さの差となり、わずかな距離の収縮が大きな皺となる皺発生原理によりスクリーン本体の皺発生を引き起こしていた。この皺を防ぐために左右の引っ張り力を掛ければ掛けるほど、両側の保持部材は、棒状の梁に近く、梁と平行状態になり、2〜3mの長尺のスクリーン本体の中央部の保持部材は強い張力によりその保持部材が直線的になり、スクリーン本体の重量による傾きを引き起こす。そして、左右の張力を掛ければ掛けるほど、両端部と中央部の保持部材の角度が変わり、保持部材の高さの差が広がり皺の発生を生み出すこととなる。
これに対して、前述の実施形態に示された技術では、スクリーン本体の端部の両端を長い面として保持部材と接合させ、両端の保持部材の角度を変えない引っ張り装置にて、わずかな距離の引っ張り力を掛けるようにしている。両側の保持部材に張力を掛けた時、両端の保持部材が長尺の面として接合されているため、スクリーン本体の全幅に少しずつ張力が伝わり、スクリーン本体全体で伸縮が行われることになる。一方、下方への引っ張り力は、保持部材の傾きが同じであるため、スクリーン本体全体に水平に掛かることになる。この結果、左右のわずかな付加的張力とスクリーン本体の重量による上下の展張により、上下左右のバランスの取れた展張が可能になる。こうして上下2つの横棒による展張にもかかわらず、上下左右のバランスの取れた展張を実現することができ、平滑性に優れたスクリーン装置を提供することが可能となった。
本実施形態では、図1に示される掛け軸型の吊り下げ式スクリーン装置に適用した例について説明したが、本発明は、図10(a)に示されるようなロール巻き込み式スクリーン装置1Aや、図10(b)に示されるような床置き式ロール巻き込みスクリーン装置1Bに対しても適用することができる。ここで、ロール巻き込み式スクリーン装置1A(図10(a))においては、電動やスプリングの力による回転式の巻胴23を備え、この巻胴23にスクリーン本体2の上端部が取り付けられ、ロール巻き込み装置24によってスクリーン本体2の上げ下げが行われるように構成されている。図中、符号25にて示されるのは下部横棒、符号26にて示されるのはハンドルである。一方、床置き式ロール巻き込みスクリーン装置1B(図10(b))においては、電動やスプリングの力による回転式の巻胴27を下部に備え、スクリーン本体2の端部を引き上げた後、下部に立設された支柱28にその端部を取り付けて展張させるように構成されている。図中、符号29にて示されるのはロール巻き込み装置、符号30にて示されるのは上部横棒、符号31にて示されるのは支柱取付部である。
本発明のスクリーン装置は、スクリーン本体の素材の伸縮原理に基づいて発明されたものであり、安価で品質の高い画像を提供できることから、その産業上の利用可能性が極めて高い発明である。
1,1A,1B スクリーン装置
2 スクリーン本体
3 上部横棒(横棒)
3A,23 巻胴
4 下部横棒
5,6 仕切り壁
7,8 開口部(スリット)
9,10 凹所
11 スクリーン保持部材
12 左側端部保持部材
12a 引っ張り用保持部材
12b 引っ張り用片
12c 高さ保持用保持部片
13 右側端部保持部材
13a 引っ張り用保持部材
13b 引っ張り用片
13c 高さ保持用保持部片
14 中央部保持部材
14a 高さ保持用保持部片
15 ジョイント
16 ボルト
17 ナット止め具
18 ナット
24,29 ロール巻き込み装置
2 スクリーン本体
3 上部横棒(横棒)
3A,23 巻胴
4 下部横棒
5,6 仕切り壁
7,8 開口部(スリット)
9,10 凹所
11 スクリーン保持部材
12 左側端部保持部材
12a 引っ張り用保持部材
12b 引っ張り用片
12c 高さ保持用保持部片
13 右側端部保持部材
13a 引っ張り用保持部材
13b 引っ張り用片
13c 高さ保持用保持部片
14 中央部保持部材
14a 高さ保持用保持部片
15 ジョイント
16 ボルト
17 ナット止め具
18 ナット
24,29 ロール巻き込み装置
Claims (4)
- スクリーン本体の上端部に設けられて該スクリーン本体を吊り下げまたは巻き取る管状の横棒と、該横棒内に配されて前記スクリーン本体の上端部を保持する保持部材とを備えるスクリーン装置において、
前記保持部材は、前記横棒の左端部側に配されて前記スクリーン本体の左側端部を保持して該スクリーン本体を前記横棒の軸方向に沿って前記左側端部方向に引っ張る左側端部保持部材と、前記横棒の右端部側に配されて前記スクリーン本体の右側端部を保持して該スクリーン本体を前記横棒の軸方向に沿って前記右側端部方向に引っ張る右側端部保持部材と、これら左側端部保持部材および右側端部保持部材の中間部に配されて前記スクリーン本体の中央部を保持する中央部保持部材の少なくとも3分割構成とされていることを特徴とするスクリーン装置。 - 前記中央部保持部材は、複数の保持部片に分割されて前記左側端部保持部材および右側端部保持部材による張力の影響のない状態で該中央部保持部材により保持されたスクリーン本体の上端部の上下位置を水平に維持するように構成される請求項1に記載のスクリーン装置。
- 前記横棒の内部に、前記左側端部保持部材、右側端部保持部材および中央部保持部材とそれら保持部材に保持されたスクリーン本体が収容される凹所が設けられ、この凹所が、該凹所内に収容されたスクリーン本体がその自重により移動した際に前記左側端部保持部材、右側端部保持部材および中央部保持部材のその断面視における長辺が傾斜姿勢になるように構成されている請求項2に記載のスクリーン装置。
- 前記左側端部保持部材および右側端部保持部材は、スクリーン本体を保持する板状の引っ張り用保持部材と、この引っ張り用保持部材の端部に接着固定される引っ張り片と、この引っ張り片の端部にジョイントを介して連結されるボルトと、このボルトに螺合されてその回動操作により該ボルトに引っ張り力を付与するナットとを備えて構成される請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載のスクリーン装置。
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