JP3079906U - 嬰児用の椅子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】簡易な動作で異なる形態に組み立てることので
きる嬰児用の椅子を提供する。 【解決手段】固定位置調整部３は立方体の筒状に形成さ
れ、かつ長手方向の両端面を開口状に形成し、内部溝３
１１に対向する壁面には、固定ボルトの頭部の直径より
広い貫通孔３１０を穿設し、後端底面には位置決め孔３
１４を穿設する。さらに、固定位置調整部の長手方向の
略中央の位置には、左右両外壁面が下方に延伸して耳部
３１３を形成し、耳部には軸孔３１５をそれぞれ穿設
し、別途、矩形を呈する板状ベース部と、突起軸３２１
を有する耳部と、ベース部の一端から上方に突起する位
置決め突起３２２と、相対する他端から上方に突起する
バネ固定突起３２３とを一体に形成してなる位置決め板
３２を固定位置調整部の耳部に回動自在に軸支し、かつ
バネをバネ固定突起と固定位置調整部の底面との間に介
在させ、また、テーブル板両端部を挿入端４１とし、挿
入端の底面に複数の位置調整孔４０を形成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、テーブル板を具える嬰児用の椅子に関わるものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の嬰児用の椅子で、テーブル板を具えるものは、主に中空のパイプ体など によって椅子を構成するフレーム体を形成し、硬質のプラスチック材などによる テーブル板を固定してなる。よって、テーブル板と椅子とが固定された状態に在 り、椅子の背凭れとテーブル板との間の距離を調整することができない。即ち、 嬰児の体格に合わせて調整することとができず、嬰児の成長によって椅子の背凭 れとテーブル板との間の距離が窮屈なものになる。また、テーブル板を取り外し て使用する場合、工具を利用して取り外さなければならず、種類によっては鋲着 、もしくは溶着されていて取り外すことができないものもある。また、設計上椅 子としての用途しかなく、組み合わせの変化に欠けるという難点もある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この考案は、従来の嬰児用の椅子に見られる以上の欠点に鑑み、嬰児の体格に 合わせて椅子の背凭れとテーブル板との間の距離を簡易な動作で調整できるとと もに、椅子を組み立て式にして、簡易な動作で必要に応じて異なる形態に組み立 てることのできる嬰児用の椅子を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

請求項１における嬰児用の椅子は、左右対をなす下部前脚と、上部前脚とを着 脱自在に組み合わせてなり、かつ略Ｌ字状に形成された左右一対の前脚と、該上 部前脚の後方に設ける後脚と、該左右の上部前脚の間に設ける座部、及び背凭れ 板と、該左右の上部前脚のそれぞれに設ける固定位置調整部と、該固定位置調整 部に両端縁部を挿入して固定するテーブル板、もしくは保護フレームと、該左右 の下部前脚の間に設ける足乗せ板とによってなる。該固定位置調整部は、該左右 の上部前脚外側面の適宜な位置に位置決め溝を形成し、該位置決め溝に固定して 固定ボルトによって螺着されるとともに、該固定位置調整部は立方体の筒状に形 成され、テーブル板の嵌挿端か、もしくは保護フレームの挿入端を嵌挿するため に内部を中空状に形成し、かつ長手方向の両端面を開口状に形成する。前記上部 前脚に接する側の内壁には、さらに長手方向に内部溝を形成し、該内部溝内には 上部前脚の位置決め溝内に穿設した取り付け孔に対応するネジ孔を穿設し、さら に固定位置調整部の該内部溝に対向する壁面には、該ネジ孔に対応するとともに 、固定ボルトの頭部の直径より広い貫通孔を穿設し、後端底面には、位置決め孔 を穿設する。さらに、固定位置調整部の長手方向の略中央の位置には、左右両外 壁面が下方に延伸して耳部を形成し、該耳部には軸孔をそれぞれ穿設し、別途、 矩形を呈する板状ベース部と、該ベース部の長手方向の両端縁部から上方に延伸 するとともに突起軸を有する耳部と、該ベース部の一端から上方に突起する位置 決め突起と、相対する他端から上方に突起するバネ固定突起とを一体に形成して なる該位置決め板を該固定位置調整部の耳部に回動自在に軸支し、かつバネをバ ネ固定突起と固定位置調整部の底面との間に介在させる。該テーブル板は、略Ｕ 字状に形成したフレームにテーブル面を一体に形成し、Ｕ字状のフレームの両端 部を挿入端とし、該挿入端の底面に複数の位置調整孔を形成し、また該保護フレ ームもＵ字状によってなり、同様に両端部を挿入端とし、該挿入端の底面に複数 の位置調整孔を形成してなる。

【０００５】 請求項２に記載の嬰児用の椅子は、請求項１における前記左右の上部前脚につ いて、それぞれ適宜な位置に複数のネジ孔を穿設するとともに、下端縁の下方に 略Ｌ字状に切欠いた当止溝をそれぞれ形成し、底端縁部にガイド溝をそれぞれ形 成し、また、一方の上部前脚の下端には、該ガイド溝と、当止溝との間に内側位 置決め孔を穿設し、また請求項１における前記左右の下部前脚の内側面の間の距 離は、左右の上部前脚の外側面の間の距離と等しくし、またそれぞれ適宜な位置 に複数のネジ孔を穿設するとともに、該左右の下部前脚の間には上端に位置決め 桿を設け、左右の下部前脚内側で該位置決め桿の下方には、上部前脚の該ガイド 溝に対応するガイドブロックを設け、さらに、該位置決め桿と、ガイドブロック との間には位置決めピンを設け、該位置決めピンは、端縁部の直径をピンの軸よ り大きくして段差を形成し、かつ他端にネジ山を螺刻してなり、バネをピンの軸 に嵌挿して、下部前脚に穿設した外側位置決め孔に内側から挿入して、内部にネ ジ山を螺刻したキャップ部を外側から螺着して設ける。さらに、該外側位置決め 孔は位置決めピンの形状に合わせて内径の異なる部分によって段差を形成し、ま た該位置決めピンを外側位置決め孔に設けた状態において、該位置決めピンの頭 部が所定の長さだけ突出する長さにする。

【０００６】

【考案の実施の形態】

左右対をなす下部前脚及び上部前脚とを着脱自在に組み合わせてなり、略Ｌ字 状に形成された左右一対の前脚と、該上部前脚の後方に設ける後脚と、該左右の 上部前脚の間に設ける座部及び背凭れ板と、該左右の上部前脚のそれぞれに設け る固定位置調整部と、該固定位置調整部に両端縁部を挿入して固定するテーブル 板、もしくは保護フレームとによって嬰児用の椅子を構成する。

【０００７】

【実施例】

この考案の構造、特徴、もしくは効果などを説明するために、具体的な実施例 を挙げ、図面を参照にして以下に詳述する。図１はこの考案による嬰児用の椅子 の分解図である。この考案による嬰児用の椅子は、図面に開示するように、左右 対をなす下部前脚（２１ａ）と、上部前脚（２１ｂ）とを着脱自在に組み合わせ てなり、略Ｌ字状に形成された左右一対の前脚（２１）と、該上部前脚（２１ｂ ）の後方に設ける後脚（２１５）と、該左右の上部前脚（２１ｂ）の間に設ける 座部（２２）と及び背凭れ板（２５）と、該左右の上部前脚（２１ｂ）のそれぞ れに設ける固定位置調整部（３）と、該固定位置調整部（３）に両端縁部を挿入 して固定するテーブル板（４）、もしくは保護フレーム（５）と、該左右の下部 前脚（２１ａ）の間に設ける足乗せ板（２３）とによってなる。

【０００８】 該左右の上部前脚（２１ｂ）は、それぞれ後脚（２１５）を設ける。該後脚（ ２１５）は脚固定板（２１６）によって上部前脚（２１ｂ）の後方に回動自在に 設けられ、収納した状態において後脚（２１５）は長手方向の上部脚側の端縁部 が上部前脚（２１ｂ）の後脚側の端縁部に当接し（図４参照）、展開した状態に おいて後脚（２１５）の上端縁が上部前脚（２１ｂ）の後脚側の端縁部に当接す るように、上端縁部に適宜な角度の傾斜面を形成するとともに、後脚（２１５） を展開して上部前脚のみを設置した場合、後脚が水平状態接地するように、下端 縁にも適宜な角度の傾斜面を形成し（図６参照）、また、左右の後脚（２１５） の下端部はA補強ロッド（２１４ｂ）で連結する。

【０００９】 また、左右の上部前脚（２１ｂ）は、それぞれ適宜な位置に固定ネジを貫通さ せるための複数の孔部（２１１）を穿設するとともに、下端縁の下方に略Ｌ字状 に切欠いた当止溝（２１３）を形成し、底端縁部にガイド溝（２１７）を形成す る。また、左右の上部前脚（２１ｂ）間を連結して補強する補強ロッド（２１４ ａ）を該当止溝（２１３）の上方の適宜な位置に設ける。さらに一方の上部前脚 （２１ｂ）の下端には、ガイド溝（２１７）と、当止溝（２１３）との間に内側 位置決め孔（２１９）を穿設する。

【００１０】 座部（２２）は、上部前脚（２１ｂ）の内側面に固定される挟持固定具（２４ ）に挟持された状態で左右の上部前脚（２１ｂ）の間に固定される。

【００１１】 テーブル板（４）、もしくは保護フレーム（５）を取り付けるための固定位置 調整部（３）は、左右の上部前脚（２１ｂ）の適宜な位置に位置決め溝を形成し 、該位置決め溝に固定して固定ボルト（３４）によって螺着する（図２参照）。 また、該位置決め溝内に取り付け孔を穿設する。該固定位置調整部（３）は、立 方体の筒状に形成され、テーブル板（４）の嵌挿端（４１）か、もしくは保護フ レーム（５）の挿入端（５１）を嵌挿するために内部を中空状に形成し、テーブ ル板（４）の嵌挿端（４１）か、もしくは保護フレーム（５）の挿入端（５１） を嵌挿する一端面と、対応する他端面のいずれも開口面とする。また、固定位置 調整部（３）の上部前脚（２１ｂ）に接する側の内壁には、さらに長手方向に内 部溝（３１１）を形成し、該内部溝（３１１）内には上部前脚（２１ｂ）の位置 決め溝内に穿設した取り付け孔に対応するネジ孔（３１２）を穿設する。さらに 、固定位置調整部の該内部溝（３１１）に対向する壁面には、該ネジ孔（３１２ ）に対応する貫通孔（３１０）を穿設する。該貫通孔の直径は、固定ボルト（３ ４）の頭部の直径に比して広くする。よって、固定ボルト（３４）は、貫通孔（ ３１０）を通過して、内部溝（３１１）内のネジ孔（３１２）に至り、固定位置 調整部（３）を上部前脚（２１ｂ）に螺着する。また、固定位置調整部（３）の 後端底面には、位置決め孔（３１４）を穿設する（図３参照）。

【００１２】 図２、図３に該固定位置調整部（３）の斜視図と断面図を開示する。固定位置 調整部（３）の長手方向の略中央の位置には、左右両外壁面が下方に延伸して耳 部（３１３）を形成し、該耳部（３１３）には軸孔（３１５）をそれぞれ穿設す る。該耳部（３１３）には位置決め板（３２）を軸支する。該位置決め板（３２ ）は、矩形を呈する板状ベース部と、該ベース部の長手方向に沿った両端縁部か ら上方に延伸するとともに突起軸（３２１）を有する耳部と、該ベース部の一端 から上方に突起する位置決め突起（３２２）と、相対する他端から上方に突起す るバネ固定突起（３２３）とを一体に形成してなる。該位置決め板（３２）を固 定位置調整部（３）に取り付ける場合は、バネ（３３）をバネ固定突起（３２３ ）上に設け、突起軸（３２１）を固定位置調整部（３）の耳部（３１３）の軸孔 （３１５）に挿入する。よって、位置決め板（３２）は固定位置調整部（３）に 対して軸支されるとともに、バネ（３３）の付勢力によって位置決め突起（３２ ２）が固定位置調整部（３）の後端底面に穿設した位置決め孔（３１４）内に進 入する。

【００１３】 テーブル板（４）は、略Ｕ字状に形成したフレームにテーブル面を一体に形成 し、Ｕ字状のフレームの両端部を挿入端（４１）とし、該挿入端（４１）の底面 に複数の位置調整孔（４０）を形成する。また、保護フレーム（５）も略Ｕ字状 に形成し、同様にフレームの両端部を挿入端（５１）とし、該挿入端（５１）の 底面に複数の位置調整孔（５０）を形成する。テーブル板（４）と、保護フレー ム（５）は、必要に応じてその内の一つを選択し、挿入端（４１）、もしくは（ ５１）を固定位置調整部（３）に嵌挿して上部前脚（２１ｂ）に取り付ける。こ の場合、図３に開示するように、位置決め板（３２）がバネ（３３）の付勢力に よって傾斜し、一端に形成した位置決め突起（３２２）が固定位置調整部（３） の後端底面に穿設した位置決め孔（３１４）からテーブル板（４）の挿入端（４ １）、もしくは保護フレーム（５）の挿入端（５１）の位置調整孔（４０）、も しくは保護フレーム（５）の位置調整孔（５０）に進入し、テーブル板（４）、 もしくは保護フレーム（５）を位置決めして固定する。テーブル板（４）もしく は保護フレーム（５）と、背凭れ（２５）との距離を調整して広くするか、もし くは狭くしたい場合には、位置決め板（３２）の一端を押圧すると、位置決め突 起（３２２）が位置調整孔（４０）、もしくは（５０）から離れて、テーブル板 （４）もしくは保護フレーム（５）引き出すか、もしくは押し込んで調整できる ようになる。したがって、如何なる工具をも使用することなくテーブル板（４） もしくは保護フレーム（５）と、背凭れ（２５）との距離を容易に調整できる。

【００１４】 左右の下部前脚（２１ａ）の内側面の間の距離は、左右の上部前脚（２１ｂ） の外側面の間の距離と等しくし、また、左右の下部前脚（２１ａ）には、それぞ れ適宜な位置に固定ネジを貫通させるための複数の孔部（２１１）を穿設する。 さらに、左右の下部前脚（２１ａ）の間には、足乗せ板（２３）を下部前脚（２ １ｂ）の内側面に固定される挟持固定具（２４）に挟持された状態で固定すると ともに、上端に位置決め桿（２１４）を設ける。

【００１５】 また、左右の下部前脚（２１ａ）の上端の内側には、上部前脚（２１ｂ）のガ イド溝（２１７）に対応する位置にガイドブロック（２１０）、（２１２）を設 ける。さらに、位置決め桿（２１４）と、ガイドブロック（２１０）、（２１２ ）との間には、位置決めピン（２０２）を設ける。該位置決めピン（２０２）は 、端縁部の直径をピンの軸より大きくして段差を形成してなり、他端にネジ山を 螺刻してなり、バネ（２０８）をピンの軸に嵌挿して、下部前脚（２１ａ）に穿 設した外側位置決め孔（２１８）に内側から挿入して、内部にネジ山を螺刻した キャップ部（２０１）を外側から螺着する。外側位置決め孔（２１８）は位置決 めピン（２０２）の形状に合わせて内径の異なる部分によって段差を形成する。 また、位置決めピン（２０２）は外側位置決め孔（２１８）に設けた状態におい て、位置決めピン（２０２）の頭部が所定の長さだけ突出する長さとする。

【００１６】 以上の構成によってなる上部前脚（２１ｂ）と、下部前脚（２１ａ）とを組み 合わせてこの考案の嬰児用の椅子を組み立てる場合は、図４、図５に開示するよ うに下部前脚（２１ｂ）のキャップ部（２０１）を引いて位置決めピン（２０２ ）の突出端を外側位置決め孔（２１９）内に位置させ、上部前脚（２１ｂ）の下 端を下部前脚（２１ａ）に挿入して、下部前脚（２１ａ）のガイドブロック（２ １０）、（２１２）を上部前脚（２１ｂ）のガイド溝（２１７）内に当止させる 。この状態から、ガイドブロック（２１０）、（２１２）を支軸として上部前脚 （２１ｂ）を後方に回転させて、下部前脚（２１ａ）の位置決め桿（２１４）を 上部前脚（２１ｂ）の当止溝（２１３）内に当止させる。ついで、位置決めピン （２０２）を引く力を解放すると、バネ（２０８）の付勢力によって位置決めピ ン（２０２）が本来の位置に復帰するとともに、突出端が上部前脚（２１ｂ）に 穿設した内側位置決め孔（２１９）内に進入する。最後に後脚（２１５）を収納 した状態にして、この考案の嬰児用の椅子の組み立てが完成する。

【００１７】 以上の動作を逆の順序で行うことによって、上部前脚（２１ｂ）を下部前脚か ら取り外すことができる。この場合、図６に開示するように、後脚（２１５）を 展開し、保護フレーム（５）を設けるとともに、下部前脚の足乗せ板（２３）の 位置を上端に変更することによって、上部前脚（２１ａ）を椅子とし、下部前脚 （２１ｂ）をテーブルとして使用することができる。

【考案の効果】

この考案による嬰児用の椅子は、嬰児の体格に合わせて椅子の背凭れとテーブ ル板との間の距離を簡易な動作で調整できるとともに、椅子を組み立て式にして 、簡易な動作で必要に応じて異なる形態に組み立てることができ、組み立て、も しくは取り外しの作業が容易に行うことができる効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】 この考案による嬰児用の椅子の分解図であ
る。

【図２】 図１における固定位置調整部の構造の説明図
である。

【図３】 図１における固定位置調整部の構造を示す断
面図である。

【図４】 この考案による嬰児用の椅子を組み立てる場
合の動作に係る説明図である。

【図５】 この考案による嬰児用の椅子を組み立てた状
態の斜視図である。

【図６】 この考案による嬰児用の椅子の他の使用態様
を表わす斜視図である。

【符号の簡単な説明】

２０１ キャップ部 ２０２ 位置決めピン ２０８ バネ ２１ 前脚 ２１ａ 下部前脚 ２１ｂ 上部前脚 ２１０ ガイドブロック ２１１ 孔部 ２１２ ガイドブロック ２１３ 当止溝 ２１４ 位置決め桿 ２１４ａ 補強ロッド ２１４ｂ 補強ロッド ２１５ 後脚 ２１６ 脚固定板 ２１７ ガイド溝 ２１８ 外側位置決め孔 ２１９ 内側位置決め孔 ２２ 座部 ２３ 足乗せ板 ２４ 挟持固定具 ２５ 背凭れ板 ３ 固定位置調整部 ３１０ 貫通孔 ３１１ 内部溝 ３１２ ネジ孔 ３１３ 耳部 ３１４ 位置決め孔 ３１５ 軸孔 ３２ 位置決め板 ３２１ 突起軸 ３２２ 位置決め突起 ３２３ バネ固定突起 ３３ バネ ３４ 固定ボルト ４ テーブル板 ４０ 位置調整孔 ４１ 嵌挿端 ５ 保護フレーム ５０ 位置調整孔 ５１ 挿入端

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 左右対をなす下部前脚と、上部前脚とを
   着脱自在に組み合わせてなり、かつ略Ｌ字状に形成され
   た左右一対の前脚と、該上部前脚の後方に設ける後脚
   と、該左右の上部前脚の間に設ける座部、及び背凭れ板
   と、該左右の上部前脚のそれぞれに設ける固定位置調整
   部と、該固定位置調整部に両端縁部を挿入して固定する
   テーブル板、もしくは保護フレームと、該左右の下部前
   脚の間に設ける足乗せ板とによってなる嬰児用の椅子に
   おいて、 該固定位置調整部は、該左右の上部前脚外側面の適宜な
   位置に位置決め溝を形成し、該位置決め溝に固定して固
   定ボルトによって螺着されるとともに、該固定位置調整
   部は立方体の筒状に形成され、テーブル板の嵌挿端か、
   もしくは保護フレームの挿入端を嵌挿するために内部を
   中空状に形成し、かつ長手方向の両端面を開口状に形成
   し、 前記上部前脚に接する側の内壁には、さらに長手方向に
   内部溝を形成し、該内部溝内には上部前脚の位置決め溝
   内に穿設した取り付け孔に対応するネジ孔を穿設し、さ
   らに固定位置調整部の該内部溝に対向する壁面には、該
   ネジ孔に対応するとともに、固定ボルトの頭部の直径よ
   り広い貫通孔を穿設し、後端底面には、位置決め孔を穿
   設し、 さらに、固定位置調整部の長手方向の略中央の位置に
   は、左右両外壁面が下方に延伸して耳部を形成し、該耳
   部には軸孔をそれぞれ穿設し、別途、矩形を呈する板状
   ベース部と、該ベース部の長手方向の両端縁部から上方
   に延伸するとともに突起軸を有する耳部と、該ベース部
   の一端から上方に突起する位置決め突起と、相対する他
   端から上方に突起するバネ固定突起とを一体に形成して
   なる該位置決め板を該固定位置調整部の耳部に回動自在
   に軸支し、かつバネをバネ固定突起と固定位置調整部の
   底面との間に介在させ、 該テーブル板は、略Ｕ字状に形成したフレームにテーブ
   ル面を一体に形成し、Ｕ字状のフレームの両端部を挿入
   端とし、該挿入端の底面に複数の位置調整孔を形成し、
   また該保護フレームもＵ字状によってなり、同様に両端
   部を挿入端とし、該挿入端の底面に複数の位置調整孔を
   形成してなることを特徴とする嬰児用の椅子。
2. 【請求項２】 前記左右の上部前脚は、それぞれ適宜な
   位置に複数のネジ孔を穿設するとともに、下端縁の下方
   に略Ｌ字状に切欠いた当止溝をそれぞれ形成し、底端縁
   部にガイド溝をそれぞれ形成し、また、一方の上部前脚
   の下端には、該ガイド溝と、当止溝との間に内側位置決
   め孔を穿設し、 前記左右の下部前脚の内側面の間の距離は、左右の上部
   前脚の外側面の間の距離と等しくし、またそれぞれ適宜
   な位置に複数のネジ孔を穿設するとともに、該左右の下
   部前脚の間には上端に位置決め桿を設け、左右の下部前
   脚内側で該位置決め桿の下方には、上部前脚の該ガイド
   溝に対応するガイドブロックを設け、さらに、該位置決
   め桿と、ガイドブロックとの間には位置決めピンを設
   け、 該位置決めピンは、端縁部の直径をピンの軸より大きく
   して段差を形成し、かつ他端にネジ山を螺刻してなり、
   バネをピンの軸に嵌挿して、下部前脚に穿設した外側位
   置決め孔に内側から挿入して、内部にネジ山を螺刻した
   キャップ部を外側から螺着して設け、 該外側位置決め孔は位置決めピンの形状に合わせて内径
   の異なる部分によって段差を形成し、また該位置決めピ
   ンを外側位置決め孔に設けた状態において、該位置決め
   ピンの頭部が所定の長さだけ突出する長さにすることを
   特徴とする請求項１に記載の嬰児用の椅子。