JP2002088340A - 凍結防止剤組成物 - Google Patents

凍結防止剤組成物

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JP2002088340A
JP2002088340A JP2000282510A JP2000282510A JP2002088340A JP 2002088340 A JP2002088340 A JP 2002088340A JP 2000282510 A JP2000282510 A JP 2000282510A JP 2000282510 A JP2000282510 A JP 2000282510A JP 2002088340 A JP2002088340 A JP 2002088340A
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Hiroya Wakiguchi
浩也 湧口
Jungo Tokai
淳悟 東海
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一雄 梶谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 刺激臭及び不快臭が少なく、路上に散布して
も通行人に不快感を与えることがなく、散布作業や取り
扱いの際に作業員に臭気が残留することがなく、作業性
が良好な凍結防止剤組成物を提供する。 【解決手段】 有機酸塩類及び/又は尿素を含有する凍
結防止剤に香料を添加してなる凍結防止剤組成物、上記
有機酸塩類が、酢酸カルシウムマグネシウムである凍結
防止剤組成物、上記香料が、テルペン類を主成分とする
香料、フラワー系の香料である凍結防止剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、寒冷地で、路上、
氷面、雪面等に散布して走行車両のスリップを抑制する
ための凍結防止剤組成物に関するものであり、更に詳し
くは、従来の有機酸塩類及び/又は尿素を含有する凍結
防止剤を路上に散布した場合に不可避的にみられる刺激
臭や不快臭を顕著に低減化することを可能にした新しい
タイプの凍結防止剤組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、寒さが厳しい寒冷地において、道
路の凍結を防止し、氷雪面での車両のスリップを抑制す
るために種々の凍結防止剤が使用されている。なお、こ
こで、「凍結防止」という用語の範囲には、融氷効果も
含まれている。このような凍結防止剤としては、従来
は、例えば、塩化ナトリウム、塩化カルシウム、塩化マ
グネシウム等の無機塩類を主成分とするものが開発さ
れ、普及していた。しかしながら、近年、環境に対する
意識が高まったことに伴い、金属腐蝕や植物への影響
等、環境への影響を配慮した、総じて環境に及ぼす悪影
響が比較的少ない凍結防止剤が求められる傾向となって
おり、無機塩類を主成分とする凍結防止剤においても、
例えば、ハーブ抽出液と組み合わせることにより、凍結
防止剤の金属腐蝕性を低下させる技術も開発されている
(特開平10−330736号公報及び特開平10−3
30737号公報)。
【0003】しかるに、環境への影響という点では、無
機塩類以外の成分、例えば、酢酸塩等の有機酸塩類や、
尿素を主成分とするものが推奨されつつあり、中でも、
酢酸カルシウムマグネシウム(以下、CMAと記載する
場合がある)を主成分とする凍結防止剤は、今後の普及
に期待がかけられている。このCMAを含有する凍結防
止剤に関しては、例えば、CMAと酢酸カルシウムを含
む組成物(特開昭62−576号公報)、CMAを含む
組成物の製造方法(特開平9−40935号公報)、粉
粒状有機酸塩を生成させる固相反応方法(特開平9−2
08955号公報)等の技術が提案されている。一般
に、無機塩類以外の成分、例えば、酢酸塩等の有機酸塩
類や、尿素を主成分とする凍結防止剤(特に、CMAを
含有する凍結防止剤)は、金属腐蝕等の塩害が少なく、
動植物への影響が少なく、総じて環境を破壊することが
少ないという利点がある。
【0004】ところが、従来の有機酸塩類及び/又は尿
素を含有する凍結防止剤は、一般に、臭気が強い傾向に
あり、これを路上に散布した場合には、その臭気によっ
て通行人に不快感を与える可能性があった。また、凍結
防止剤を散布した際に、微粉が飛び散ることがあり、こ
のような場合には、作業員の鼻腔や衣服に凍結防止剤が
付着し、長時間にわたり凍結防止剤の臭気が残留してし
まうという問題があった。特に、CMAを含有する凍結
防止剤の場合は、CMA特有の酢酸様の臭気が強いた
め、前記の傾向が甚だしい状況にあった。このような臭
気は、人によっては著しく刺激臭又は不快臭として感じ
られ、結局、散布作業や、その取り扱いの際に作業性が
悪化する要因となっており、これらの点がCMAの普及
の大きなネックとなっていた。このように、有機酸塩類
や尿素を含有する凍結防止剤、特に、CMAを含有する
凍結防止剤は、環境を破壊することが少ないという利点
を有するため、今後の発展が期待されていながらも、前
記の問題点により、一部の人に不快感を与えることを禁
じ得ず、そのことが、普及の阻害要因となっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような状況の中
で、本発明者らは、上記従来技術に鑑みて、従来の有機
酸塩類や尿素を含有する凍結防止剤にみられる刺激臭や
不快臭の問題を確実に解消し得る新しい製品を開発する
ことを目標として鋭意研究を積み重ねた結果、これらの
凍結防止剤と香料を組み合わせることによって所期の目
的を達成し得ることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。本発明は、有機酸塩類や尿素を含有する凍結防止剤
にみられる刺激臭や不快臭を低減することを可能とする
新しい凍結防止組成物を提供することを目的とするもの
である。また、本発明は、刺激臭や不快臭が少なく、路
上に散布しても通行人に不快感を与えることがなく、散
布作業や取り扱いの際に作業員に臭気が残留することが
なく、作業性が良好な凍結防止剤組成物を提供すること
を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明は、有機酸塩類及び/又は尿素を主成分として
含有する凍結防止剤に香料を添加してなる凍結防止剤組
成物、である。また、本発明は、有機酸塩類が、酢酸カ
ルシウムマグネシウムであること(以下、第一の態様と
いう)、香料が、テルペン類を主成分とする香料である
こと(以下、第二の態様という)、及び、香料が、フラ
ワー系の香料であること(以下、第三の態様という)、
を望ましい態様としている。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明について更に詳しく
説明する。本発明の凍結防止剤組成物は、従来の有機酸
塩類及び/又は尿素を主成分として含有する凍結防止剤
に対し香料を添加して構成されたものであること、それ
により、凍結防止剤の刺激臭及び不快臭を低減化するこ
とを特徴とするものである。尚、本発明においては、香
料を添加する前の従来の凍結防止剤を、単に「凍結防止
剤」と表記し、香料を添加した本発明の製品を「凍結防
止剤組成物」と表記して、両者を区別するものとする。
本発明において、上記凍結防止剤は、無機塩以外の成
分、特に、有機酸塩類及び/又は尿素、即ち、有機酸塩
類、又は尿素、若しくはこの両方を含有するものが好ま
しく、この場合、有機酸塩類としては、例えば、CM
A、KAC(酢酸カリウム)、酢酸マグネシウム、酢酸
カルシウム等の各種酢酸塩類、また、これらのうちの2
種以上を組み合わせた成分、が好適なものとして例示さ
れる。
【0008】本発明の凍結防止剤組成物の構成要素であ
る、このような凍結防止剤としては、特に、有機酸塩類
を主成分とする凍結防止剤が好ましい。尚、この場合に
「有機酸塩類を主成分とする」とは、有機酸塩類が凍結
防止効果を奏するために最も貢献している成分であるこ
とを意味する。ここで、有機酸塩類を含有するもの、特
に、それを主成分とするものが好ましい理由は、無機塩
では、金属腐蝕性や、植物への影響が懸念されるためで
あり、また、一般に、有機酸塩類は、臭気が強いため、
有機酸塩類を主成分とするものであれば、本発明の所期
の効果を最も享受することができるためである。尚、本
発明の凍結防止剤組成物は、必要により、有機酸塩類以
外の成分を含有していても良く、例えば、ある程度の量
の無機塩、即ち、無機塩に特有の問題が許容範囲にとど
まる量の無機塩、を含有しても良いことは言うまでもな
い。
【0009】凍結防止剤の形態としては、例えば、微粉
体、粒体、造粒品等の固形物の形態が好適なものとして
例示される。この場合、平均粒径は、適宜選択可能であ
り、特に、10μm〜10mm程度の平均粒径のものが
好ましい。凍結防止剤に香料を添加する方法としては、
例えば、凍結防止剤に対して、液状の香料を噴霧する方
法、粉状の香料をコーティングする方法が好適なものと
して例示される。これらの方法は、市販のコーティング
装置を使用すれば容易に実施可能である。また、予め、
凍結防止剤を調製する製造工程において、香料を練り込
む方法が例示される。この場合は、市販の混練装置を使
用することが可能である。香料を添加する方法は、上記
方法に限らず、適宜の方法を使用することが可能であ
り、特に、制限されるものではない。
【0010】本発明において、香料とは、凍結防止剤の
刺激臭及び不快臭の低減化作用を有する、広義の香気成
分全般を意味するものであり、具体的には、例えば、食
品、香粧品に使用される、精油、エキストラクト、オレ
オレジン、その他の天然素材、アルコール、エステル、
アルデヒド、アセタール、ラクトン、その他の合成香料
素材の少なくとも1種又は2種以上を適宜に配合したも
のが例示されるが、これらに限らず、これらと同様の作
用効果を奏するものであれば同様に使用することができ
る。より具体的には、これらのうち、特に、テルペン類
を主成分とする香料が好ましい。これらの香気成分は、
そのまま、例えば、エタノール、グリセリン、プロピレ
ングリコール等の溶媒、及び水のうち、1種又は2種以
上を適宜に配合し、溶解させて使用することもできる。
このような香料を、凍結防止剤に対して、刺激臭及び不
快臭を低減化するのに有効な添加量を添加するが、その
添加量は、0.5〜5.0%(重量)であり、凍結防止
剤、香料の種類、及びその組成により適宜選択される。
【0011】本発明の凍結防止剤組成物は、香料の配合
によって、その刺激臭や不快臭が低減化されるため、そ
の散布や取り扱いの作業性が著しく改善され、また、散
布後に通行人に不快感を与えることがなく、広く寒冷地
の凍結防止に使用することができる。本発明の凍結防止
剤組成物では、特に、酸臭、アンモニア様の香りや、こ
れらが複合してもたらされる、人に不快感を与える恐れ
のある臭気が低減化され、より好ましい嗜好性の高い香
気に改善されるため、作業性がきわめて良好となる。
【0012】本発明は、上記凍結防止剤が、CMAを含
有するものであることを第一の態様としている。この場
合、CMAは、凍結防止剤の主成分であることが好まし
い。ここに、CMAを主成分とするとは、少なくとも凍
結防止効果を奏するために最も貢献している成分がCM
Aであることを意味するが、必要により、他の成分が併
用されていても良いことは言うまでもない。このような
CMAを含有する凍結防止剤としては、例えば、CMA
とともに酢酸塩類を配合したものを例示することができ
る(特開平9−40935号公報)が、これに制限され
るものではない。このような凍結防止剤としては、例え
ば、CMA100重量部に対して酢酸カルシウム20〜
250重量部を配合した、CMAを主成分とする非塩化
物タイプの凍結防止剤があり、商品として市販されてい
る(例えば、ダイセル化学工業社のダイセロール(登録
商標)等)。
【0013】CMAを主成分とする凍結防止剤は、凍結
防止の効果に持続性があり、散布量の低減と作業性の改
善が可能であり、しかも、環境にやさしいという利点が
あるが、その反面、特に、独特の酢酸臭があることが問
題になっていた。本発明では、CMAを含有する凍結防
止剤を出発原料とし、これに香料を配合して、本発明の
凍結防止剤組成物を調製すれば、このような臭気が低減
化された凍結防止剤組成物を得ることができる。この場
合、香料の添加量は、CMAの量に対し、0.001〜
1%(重量)が適切であり、0.01〜0.5%(重
量)がより好ましい。この範囲の添加量であれば、本発
明の充分な効果が得られ、かつ、嗜好性の高い凍結防止
剤組成物を得ることができる。
【0014】本発明は、香料が、テルペン類を主成分と
するものであることを第二の態様としている。本発明に
おいて、香料としては、テルペン類、特に、テルペン系
アルコール類を主成分とする香料が最も望ましく、テル
ペン類の呈する香気を有する香料が好適なものとして例
示される。一般に、テルペン類は、炭素数10の炭化水
素であるが、テルペン類には、それより導かれると考え
られる含酸素化合物、不飽和度を異にするもの等も含ま
れる。特に、花、木材、草等の植物の香気を呈する香料
として用いられているテルペン類が好ましい。かかるテ
ルペン類としては、例えば、ミルセン、ゲラニオール、
パチョリアルコール等が例示される。
【0015】本発明は、香料が、フラワー系の香料であ
ることを第三の態様としている。即ち、このようなテル
ペン類を主成分とする香料は、フラワー系の香気を有す
る香料であることが好ましい。ここに、フラワー系の香
料とは、専ら花の香りを特徴とする香料であり、例え
ば、各種の石鹸に好適に用いられているものである。本
発明においては、フラワー系の香料が好適であり、特
に、CMAを主成分とする凍結防止剤を出発原料にした
場合は、CMAの酢酸臭は、フラワー系の香料によって
良好に低減化することができるので好適である。フラワ
ー系の香料としては、例えば、リナロール、パチョリア
ルコール等が例示されるが、後記試験例に記載したよう
に、リナロールの評価が高く、最も好ましい。
【0016】従来、有機酸塩類及び/又は尿素を含有す
る凍結防止剤は、無機塩類を主成分とする凍結防止剤に
代わるものとして、期待されているが、これらの凍結防
止剤は、一般に、臭気が強い傾向にあり、これを路上に
散布した場合、刺激臭及び不快臭の発生による環境への
影響が問題となっていた。本発明は、有機酸塩類及び/
又は尿素を主成分として含有する凍結防止剤に香料を配
合することを特徴とするものであり、それにより、凍結
防止剤を構成する成分による刺激臭及び不快臭が低減化
された新しい凍結防止剤組成物を提供することを可能と
したものである。上記凍結防止剤は、独特の刺激臭及び
不快臭を有しており、これが香料の添加で効果的に低減
化できることは、予想外のことであり、本発明者らの実
験によりはじめて確認され、実証されたことである。
【0017】次に、試験例によって本発明を具体的に説
明する。 試験例 この試験は、本発明の凍結防止剤組成物のマスキング効
果を確認するために行った。 1)試料の調製 後記実施例1〜4の凍結防止剤組成物を、各々試料1〜
4とした。また、香料を添加していない凍結防止剤を対
照試料とした。 2)試験方法 9名の専門パネラー(男性5名、女性4名、年齢20〜
40才)によって、各試料と対照試料とを比較し、刺激
臭のマスキングの度合い、不快臭のマスキングの度合
い、及び嗜好性の高さの3項目について官能検査を行っ
た。各項目について、試料の方が優れている又は効果的
であると評価した人数を確認した。
【0018】3)試験結果 この試験の結果は、表1に示すとおりである。表1は、
試料1〜4について、対照試料に比して、優れている又
は効果があると判断したパネラーの人数を示す。表1か
ら明らかなように、試料1〜4のいずれもが、対照試料
に比して、優れている又は効果があると判断したパネラ
ーの方が多かった。また、嗜好性の評価については、リ
ナロールを含有する試料1及び試料4が、特に、評価が
高かった。この試験の結果、本発明の凍結防止剤組成物
は、いずれも、従来の凍結防止剤に比して、刺激臭及び
不快臭が効果的に抑制されており、特に、テルペン類を
主成分とする香料であるリナロールを使用した場合に
は、最も好ましい評価が得られることが判明した。尚、
凍結防止剤の種類、香料の種類を変更して同様に試験し
たところ、ほぼ同様の結果が得られた。
【0019】
【表1】
【0020】
【実施例】次に、実施例に基づいて本発明を具体的に説
明するが、本発明は当該実施例によって何ら限定される
ものではない。 実施例1 次の配合によってフラワー系の香料を調製した。 リナロール 5.0部 リナリル アセテート 1.0部 レモン コールドプレスオイル 0.1部 95度エタノール 70.0部 水 23.9部 1kg用ビニール袋に、市販のCMAを主成分とする凍
結防止剤(ダイセル化学工業社製、「ダイセロール」登
録商標)300gを投入し、この市販の凍結防止剤に含
有されるCMAに対して0.1%(重量)の添加量にな
るように前記香料をビニール袋に添加した。ビニール袋
を1〜2分ほど手で充分にシェイクし、取り出したとこ
ろ、刺激臭及び不快臭がマスキングされた本発明の凍結
防止剤組成物を得た。得られた凍結防止剤組成物につい
て、凍結防止の効果を前記凍結防止剤(ダイセロール)
と比較したところ、凍結防止効果には特に差異は認めら
れなかった。
【0021】実施例2 香料を、次の配合の青葉系の香料に変更したことを除
き、実施例1と同様に香料を調製し、実施例1と同一の
材料、方法、及び添加量で、凍結防止剤に対して香料を
添加し、刺激臭及び不快臭が低減化された本発明の凍結
防止剤組成物を得た。 シス−3−ヘキセノール 5.0部 シス−3−ヘキセニル アセテート 1.0部 ガンマ−デカラクトン 0.5部 レモン コールドプレスオイル 0.1部 95度エタノール 70.0部 水 23.4部 得られた凍結防止剤組成物について、凍結防止の効果を
前記凍結防止剤(ダイセロール)と比較したところ、凍
結防止効果には特に差異は認められなかった。
【0022】実施例3 香料を、次の配合のバニラ系の香料に変更したことを除
き、実施例1と同様に香料を調製し、実施例1と同一の
材料、方法、及び添加量で、凍結防止剤に対して香料を
添加し、刺激臭及び不快臭が低減化された本発明の凍結
防止剤組成物を得た。 エチルバニリン 4.0部 ヘリオトロピン 2.0部 クマリン 1.0部 レモン コールドプレスオイル 0.1部 95度エタノール 70.0部 水 22.9部 得られた凍結防止剤組成物について、凍結防止の効果を
前記凍結防止剤(ダイセロール)と比較したところ、凍
結防止効果には特に差異は認められなかった。
【0023】実施例4 香料を、次の配合のフラワー系のミックス香料に変更し
たことを除き、実施例1と同様に香料を調製し、実施例
1と同一の材料、方法、及び添加量で、凍結防止剤に対
して香料を添加し、刺激臭及び不快臭が低減化された本
発明の凍結防止剤組成物を得た。 リナロール 4.5部 L−メントール 4.0部 リナリル アセテート 1.0部 L−カルボン 1.0部 L−メンチル アセテート 0.5部 レモン コールドプレスオイル 0.1部 95度エタノール 70.0部 水 18.9部 得られた凍結防止剤組成物について、凍結防止の効果を
前記凍結防止剤(ダイセロール)と比較したところ、凍
結防止効果には特に差異は認められなかった。
【0024】
【発明の効果】以上詳述したとおり、本発明により、
1)有機酸塩類及び/又は尿素を主成分として含有する
凍結防止剤の刺激臭及び不快臭を低減化することができ
る、2)本発明の凍結防止剤組成物は、刺激臭や不快臭
が少なく、路上に散布しても通行人に不快感を与えるこ
とがなく、散布作業や取り扱いの際に作業員に臭気が残
留することがなく、作業性が良好である、3)特に、環
境に配慮した凍結防止剤であるCMAを主成分としたも
のであれば、CMAの弱点であった刺激臭や不快臭を効
果的に低減化した良好な凍結防止剤組成物となる、4)
このため、CMAの長所である、金属腐蝕等の塩害が少
なく、動植物への影響が少なく、環境を破壊することが
少ない等といった各種の利点を最大限に享受することが
できる、という格別の効果が奏される。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機酸塩類及び/又は尿素を主成分とし
    て含有する凍結防止剤に香料を添加してなる凍結防止剤
    組成物。
  2. 【請求項2】 有機酸塩類が、酢酸カルシウムマグネシ
    ウムである請求項1に記載の凍結防止剤組成物。
  3. 【請求項3】 香料が、テルペン類を主成分とする香料
    である請求項1又は請求項2に記載の凍結防止剤組成
    物。
  4. 【請求項4】 香料が、フラワー系の香料である請求項
    3に記載の凍結防止剤組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2018211420A1 (en) * 2017-05-15 2018-11-22 Firmenich Sa Compositions comprising essential oils

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