JP2002088314A - コーティング組成物 - Google Patents

コーティング組成物

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JP2002088314A
JP2002088314A JP2001204922A JP2001204922A JP2002088314A JP 2002088314 A JP2002088314 A JP 2002088314A JP 2001204922 A JP2001204922 A JP 2001204922A JP 2001204922 A JP2001204922 A JP 2001204922A JP 2002088314 A JP2002088314 A JP 2002088314A
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polymer
integer
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alkoxysilane
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JP2001204922A
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English (en)
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Ward Thomas Brown
ウォード・トーマス・ブラウン
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Rohm and Haas Co
Original Assignee
Rohm and Haas Co
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    • C09D5/00Coating compositions, e.g. paints, varnishes or lacquers, characterised by their physical nature or the effects produced; Filling pastes
    • C09D5/004Reflecting paints; Signal paints
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F7/00Compounds containing elements of Groups 4 or 14 of the Periodic Table
    • C07F7/02Silicon compounds
    • C07F7/08Compounds having one or more C—Si linkages
    • C07F7/18Compounds having one or more C—Si linkages as well as one or more C—O—Si linkages
    • C07F7/1804Compounds having Si-O-C linkages

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】耐摩耗性の改良されたトラフィックマーキング
組成物の提供。 【解決手段】1つ以上の自動酸化可能なアルコキシシラ
ンおよび1つ以上のバインダーポリマーを含むコーティ
ング組成物であって、自動酸化可能なアルコキシシラン
は以下の式を有する。 Si(R(R(OR4−a−b (Rは以下の1つ以上を含む有機残基:−CH=CH
CHCH=CH−、−CH=CH−CH=CH−又は
ジシクロペンテニル基であり、炭素を介して珪素と結合
している、Rは、炭素を介して珪素と結合している有
機残基、Rは有機残基、aは1〜3の整数、bは0〜
2の整数、a+bは1〜3の整数。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明はコーティング組成物および基体表
面にコーティングを形成する方法に関する。より具体的
には、本発明は、自動酸化可能なアルコキシシランおよ
びバインダーポリマーを含むコーティング組成物に関す
る。より詳細には、本発明は耐摩耗性トラフィックマー
キング組成物、および該組成物を道路表面に適用する方
法に関する。本発明は、さらに自動酸化可能なアルコキ
シシランの組成物に関する。
【0002】本明細書において、「トラフィックマーキ
ング組成物」は、特定のタイプの「コーティング組成
物」をいい、「道路表面」は特定のタイプの「基体表
面」をいう。トラフィックマーキングペイント(tra
ffic marking paint)は、道路、駐
車場、校庭など、典型的にはコンクリートおよびアスフ
ァルトである表面に適用される。トラフィックマーキン
グ使用者に指示し、車線、駐車スペース、および他の限
定されたエリアを区分するために施用される。大気汚染
を最小にするために溶媒を含有するペイントの交換が続
けられるので、有用なバランスの乾燥フィルム特性を有
する水性トラフィックマーキング組成物が求められてい
る。トラフィックマーキング組成物の最も重要な性質の
一つは、乾燥したコーティングが使用条件下で耐摩耗性
であること、すなわち有用な組成物の耐用年数を有する
ことである。
【0003】ここで、用語「道路」とは、一般的な用語
として用いられ、歩行者、乗り物、トラクター、又は航
空機に連続して、絶えず又は間欠的に曝され又は曝され
るかもしれない屋内又は屋外の固体表面を含むものであ
る。「道路」の幾つかの非限定的な例としては、高速道
路、通り、車道、歩道、走路、タキシング区域、アスフ
ァルト舗装区域、駐車場、屋上、屋内フロアー(工場フ
ロアー、ショッピングモール内部フロアー等)及び運動
場が含まれる。その表面材料は、メーソンリー、ター
ル、アスファルト、樹脂、コンクリート、セメント、
石、スタッコ、タイル、木材、高分子物質及びそれらの
混合物であってよい。道路表面上の新たな又は時間の経
過したコーティング又はマーキングの1以上の層の上に
コーティングを塗布することもまた本発明の範囲内であ
る。
【0004】関連技術は、ペンダントのアセトアセテー
ト基を含むビニルポリマーから誘導されるフィルムの、
好ましくはコバルト塩の存在下で空気への暴露により硬
化される時の、潜在的な有用性を開示する[Spoo
r、Die Angewandte Makromol
ekulare Chemie 38,160(196
8)]。しかし、この技術は適当ではない。なぜなら、
周囲温度で実際的にポリマーフィルムを迅速に硬化させ
るためには、フリーラジカルフラックスが十分ではない
からである。米国特許第5559192号は、自動酸化
可能な(autoxidizable)ポリマー組成物
であって、アセトアセテート官能性ポリマー、および自
動酸化可能な物質を含む組成物を開示する。これらの組
成物は迅速に硬化するが、トラフィックマーキングペイ
ントの耐久性を向上させるには十分ではなく、他の用途
のコーティングとして使用された際には特性が劣る場合
がある。
【0005】本発明者は、1以上の自動酸化可能な基を
有するアルコキシシランを、少なくとも1つのバインダ
ーポリマーを含むコーティング組成物に加えることによ
り、それから得られるコーティングが摩耗に対して非常
に抵抗性となることを見いだした。これらの耐摩耗性の
コーティングは、トラフィックマーキング組成物として
特に有用である。コーティング組成物は、任意に、自動
酸化可能な基を有するポリマーを含んでもよい。コーテ
ィング組成物は溶剤ベースであってもよいが、上記の溶
剤ベースのシステムの問題を解決するために、自動酸化
可能なアルコキシシランを含む水性コーティング組成物
を調節することもできる。感水性の自動酸化可能なアル
コキシシランが、水性組成物を道路表面に塗布すること
により得られるトラフィックマーキングの耐摩耗性を向
上させることは、驚くべきことである。
【0006】本発明は、(a)少なくとも1つの自動酸
化可能なアルコキシシラン、および(b)少なくとも1
つのバインダーポリマー、を含むコーティング組成物に
関する。本発明はさらに、バインダーポリマーが水性エ
マルションポリマーである、コーティング組成物に関す
る。本発明の他の態様は、コーティング組成物がバイン
ダーポリマーの乾燥重量に基づいて0.01から25重
量%の自動酸化可能なアルコキシシランを含むコーティ
ング組成物に関する。
【0007】本発明のさらなる他の態様において、自動
酸化可能なアルコキシシランは以下の式: Si(R(R(OR4−a−b [式中、(a)Rは以下の少なくとも1つを含む有機
残基:−CH=CHCHCH=CH−、または−CH
=CH−CH=CH−であり、炭素原子を介して珪素と
結合している、(b)Rは、炭素原子を介して珪素と
結合している有機残基、(c)Rは有機残基、(d)
aは1から3の整数、(e)bは0から2の整数、
(f)aとbの合計は1から3の整数である]を有す
る。
【0008】本発明のさらなる他の態様において、自動
酸化可能なアルコキシシランは以下の式: Si(R(R(OR4−a−b [式中、(a)Rは少なくとも1つのジシクロペンテ
ニル基を有する有機残基であり、炭素原子を介して珪素
と結合している、(b)Rは、炭素原子を介して珪素
と結合している有機残基、(c)Rは有機残基、
(d)aは1から3の整数、(e)bは0から2の整
数、(f)aとbの合計は1から3の整数]を有する。
【0009】さらに本発明のバインダーポリマーは、自
動酸化可能であるか、または自動酸化可能なアルコキシ
シランの酸化の間に形成される化合物と反応性である、
少なくとも1つの官能基を有する。1,3−ジカルボニ
ル基が、バインダーポリマーに結合してされていてもよ
い自動酸化可能な基である。1,3−ジカルボニル官能
基は、アセトアセトキシエチルメタアクリレートから誘
導されることができる。本発明は、上記の組成物を使用
して、基体表面上にコーティング組成物を形成する方法
に関する。
【0010】最後に、本発明は、以下の式を有する自動
酸化可能なシランの組成物: Si(R(R(OR4−a−b [式中、(a)Rは少なくとも1つの自動酸化可能な
基を有する有機残基であり、炭素原子を介して珪素と結
合している、(b)Rは、炭素原子を介して珪素と結
合している有機残基、(c)Rは有機残基、(d)a
は1から3の整数、(e)bは0から2の整数、(f)
aとbの合計は1から3の整数]に関する。
【0011】自動酸化可能なシランの組成物は、−CH
=CHCHCH=CH−、または−CH=CH−CH
=CH−を自動酸化可能な基として含むことができる。
この自動酸化可能な基は、具体的には、シクロペンテニ
ルであることができる。基体表面の単一の部分に、コー
ティング組成物の複数の適用を施すことも本発明の範囲
に含まれる。本発明のコーティング組成物を、自動酸化
可能なアルコキシシランを含まない他のコーティング組
成物とともに適用することも可能であり、後方反射性ガ
ラスビーズ、並びに吸収剤粒子、たとえば有機超吸収ポ
リマー、イオン交換樹脂、中空球状ポリマー、モレキュ
ラーシーブ、タルク、無機吸収剤、多孔質炭素質物質、
非多孔質炭素質物質、およびこれらの混合物のような他
の成分とともに適用することも可能である。
【0012】本発明のポリマーはコーティング組成物中
においてフィルム形成性バインダーとして作用し、本明
細書においてはバインダーポリマーと呼ばれる。バイン
ダーポリマーが調製される具体的な方法は、本発明にと
っては特に重要ではない。本発明の組成物において有用
なバインダーポリマーは、バルクおよび溶液重合、なら
びに水性分散、懸濁、および乳化重合、あるいは混和性
共溶剤の存在下または非存在下で水中に分散されている
か、または共溶剤の存在下または非存在下で水中に分散
することができる所望のポリマーを製造する任意の他の
方法により調製することができる。本発明の耐摩耗性コ
ーティング組成物において用いられるバインダーポリマ
ーの好ましい調製法は水性乳化重合である。このように
調製されたポリマーは、アニオン性、ノニオン性、カチ
オン性、または両性界面活性剤を添加するか、またはア
ニオン性またはカチオン性部分を合成中にポリマー自身
に組み入れることにより通常安定化される。乳化重合
は、Blackley、D.C.Emulsion P
olymerisation;Applied Sci
ence Publishers:London、19
75;Odian、G.Principles of
Polymerization;John Wiley
& Sons:New York、1991;Emu
lsion Polymerization of A
crylic Monomers;Rohm and
Haas、1967に記載されているような多くのプロ
セスにより行うことができる。
【0013】本発明において有用な水性エマルジョンポ
リマーは、付加ポリマーである。付加ポリマーが形成さ
れるモノマーは、エチレン性不飽和である。水性エマル
ジョンポリマーの組成は、当業者に公知の技術により選
択でき、調製されるポリマーである。ポリマーは、重合
単位として、1またはそれ以上のエチレン性不飽和モノ
マーを含むことができる。これらのエチレン性不飽和モ
ノマーの例としては、C−C22直鎖または枝分れ鎖
アルキル(メタ)アクリレート、ボルニル(メタ)アク
リレート、イソボルニル(メタ)アクリレートなど;ヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロ
ピル(メタ)アクリレート;(メタ)アクリルアミドま
たは置換(メタ)アクリルアミド;スチレンまたは置換
スチレン;ブタジエン;ビニルアセテートまたは他のビ
ニルエステル;N−ブチルアミノエチル(メタ)アクリ
レート、N,N−ジ(メチル)アミノエチル(メタ)ア
クリレート;フマレート、マレエート、シンナメートお
よびクロトネートなどのα,β−不飽和カルボニル官能
基を含むモノマー;および(メタ)アクリロニトリルが
挙げられる。本発明において用いられる、「(メタ)ア
クリル」なる用語は、「メタクリル」および「アクリ
ル」のいずれもを意味する。例えば、(メタ)アクリル
酸とは、メタクリル酸とアクリル酸の両者を意味し、メ
チル(メタ)アクリレートは、メチルメタクリレートと
メチルアクリレートの両者を意味する。
【0014】水性エマルションポリマー中に、重合単位
として酸官能性モノマーが、乾燥エマルジョンポリマー
の重量に基づいて好ましくは0〜10重量%、より好ま
しくは0.5から5重量%、最も好ましくは1−3重量
%で存在する。本発明において有用な酸官能性モノマー
としては、たとえば、(メタ)アクリル酸、イタコン
酸、クロトン酸、ホスホエチル(メタ)アクリレート、
スルホエチル(メタ)アクリレート、2−アクリルアミ
ド−2−メチル−1−プロパンスルホン酸、フマル酸、
無水マレイン酸、モノメチルマレエート、およびマレイ
ン酸が挙げられる。
【0015】任意に、少量の多エチレン性不飽和モノマ
ーをポリマー中に組み入れて、架橋させることができ
る。多エチレン性不飽和モノマーの量は、乾燥エマルジ
ョンポリマーの重量に基づいて0〜5重量%である。上
限は典型的にはフィルム形成が損なわれる点により決め
られる。有用な多エチレン性不飽和モノマーとしては、
例えば、アリル(メタ)アクリレート、ジアリルフタレ
ート、1,4−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレー
ト、およびトリメチロールプロパントリ(メタ)アクリ
レートが挙げられる。
【0016】任意に、ポリマーは自動酸化可能である
か、または自動酸化可能なアルコキシシランの酸化の間
に形成される化合物と反応性である官能基を含むことが
できる。該官能基としては、たとえば、1,3−ジカル
ボニル基、−CH=CHCHCH=CH−基、アルケ
ニル基、(メタ)アクリレート基、ビニルエーテル基、
および/またはジシクロペンテニル基があげられる。ア
セトアセトキシエチル(メタ)アクリレートは、ポリマ
ーに組み入れて1,3−ジカルボニル基を提供するモノ
マーの例である。一般に、自動酸化可能なモノマーがポ
リマー中に組み入れられた際には、それはバインダーポ
リマーの乾燥重量に基づいて0.1から25重量%の量
で組み込まれる。好ましい自動酸化可能なモノマーの量
は、乾燥ポリマー固形分に基づいて、0.1から10
%、より好ましくは0.5から5%、最も好ましくは
1.0から5%の範囲である。
【0017】モノマーの重合前、重合中、および重合後
にエマルジョン重合系を安定させるために公知の界面活
性剤を用いることができる。これらの公知の界面活性剤
は、通常全モノマー重量に基づいて0.1重量%から6
重量%の量で存在する。少なくとも1種のアニオン性、
ノニオン性、または両性界面活性剤、またはその混合物
を用いることができる。アニオン性乳化剤の例として
は、ラウリル硫酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホ
ン酸ナトリウム、ジオクチルスルホスクシネート、ポリ
オキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、およ
びtert−オクチルフェノキシエトキシポリ(39)
エトキシエチル硫酸ナトリウム塩が挙げられる。ノニオ
ン性界面活性剤の例としては、グリセロール脂肪族エス
テル、オレイン酸モノグリセリド、ポリオキシエチレン
脂肪族エステル、ポリオキシエチレングリコールモノス
テアレート、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリ
オキシエチレングリコールモノラウレート、ポリオキシ
エチレングリコールモノオレエート、ポリオキシエチレ
ングリコールステアレート、ポリオキシエチレン高級ア
ルコールエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテ
ル、ポリオキシエチレンノニルフェノールエーテル、ポ
リオキシエチレンオクチルフェノールエーテル、ポリオ
キシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンス
テアリルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪
族エステル、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレ
ート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート、
ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテート、ポリ
オキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキ
シエチレンソルビタントリオレエート、ポリオキシエチ
レンソルビタントリステアレート、ポリオキシエチレン
ソルビトールテトラオレエート、ステアリン酸モノグリ
セリド、tert−オクチルフェノキシエチルポリ(3
9)エトキシエタノール、およびノニルフェノキシエチ
ルポリ(40)エトキシエタノールが挙げられる。
【0018】両性界面活性剤も、単独、あるいはアニオ
ン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、またはその混
合物と組み合わせて用いて、水性乳化重合、または他の
分散重合中および重合後のポリマーの粒子を安定させる
ことができる。水性系においてポリマー粒子を安定化さ
せる目的のために、両性界面活性剤を全モノマーの重量
に基づいて0.1重量%から6重量%の量で用いること
ができる。有用な両性界面活性剤としては、アミノカル
ボン酸、両性イミダゾリン誘導体、ベタイン、および巨
大分子両性界面活性剤が挙げられる。これらのクラスの
うちの任意のものからの両性界面活性剤はさらに、フル
オロカーボン置換基、シロキサン置換基、またはその組
合せで置換することができる。有用な両性界面活性剤
は、Amphoteric Surfactants、
B.R.BluesteinおよびC.L.Hilto
n編、Surfactant Series、第12
巻、Marcel Dekker NY、NY(198
2)に記載されている。
【0019】代替的に、界面活性剤活性の全て又は一部
が、開始剤フラグメントがポリマー鎖中に導入される
際、たとえば過硫酸塩などの開始剤フラグメントなどに
よって提供されてもよい。ポリマー鎖中にイオン性基を
有するモノマーを導入するには、更にエマルションポリ
マー系を安定させる他の代替的な方法がある。これらの
イオン性基を有するモノマーには、ここで上記した酸官
能性モノマーが含まれる。
【0020】乳化重合の開始は、付加重合を開始するの
に適したラジカルを生成できるフリーラジカル前駆体
(本明細書において開始剤とも言う)の熱分解により行
うことができる。適当な熱開始剤、たとえば、無機ヒド
ロペルオキシド、無機過酸化物、有機ヒドロペルオキシ
ド、および有機過酸化物などは、モノマーの重量に基づ
いて0.05重量%〜5.0重量%の量で有用である。
水性乳化重合の分野で公知のフリーラジカル開始剤とし
ては、過酸化水素、tert−ブチルペルオキシド、ベ
ンゾイルパーオキシド、t−ブチルパーオクトエート;
アルカリ金属(ナトリウム、カリウムまたはリチウム)
またはアンモニウム過硫酸塩;アゾビスイソブチロニト
リル、または2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパ
ン)ジヒドロクロライドのようなアゾ開始剤;またはそ
の混合物のような水溶性フリーラジカル開始剤が挙げら
れる。このような開始剤はまた、還元剤と組み合わせて
レドックス系を形成することができる。有用な還元剤と
しては、亜硫酸塩、たとえばアルカリ金属ピロ亜硫酸
塩、または次亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリウム、イソアス
コルビン酸、またはナトリウムホルムアルデヒドスルホ
キシレートが挙げられる。フリーラジカル前駆体および
還元剤をあわせて本明細書においてはレドックス系と称
し、用いられるモノマーの重量に基づいて約0.01%
〜5%の量で用いることができる。レドックス系の例と
しては、t−ブチルヒドロペルオキシド/ナトリウムホ
ルムアルデヒドスルホキシレート/Fe(III)、t
−ブチルヒドロペルオキシド/イソアスコルビン酸/F
e(III)、および過硫酸アンモニウム/亜硫酸水素
ナトリウム/ヒドロ亜硫酸ナトリウム/Fe(III)
が挙げられる。重合温度は、フリーラジカル開始剤分解
定数および反応容器耐圧性などに応じて、10℃〜11
0℃である。
【0021】しばしば、メルカプタン等の少量の連鎖移
動剤(例えば、モノマーの総重量を基準にして0.05
から6重量%のn‐オクチルメルカプタン、n‐ドデシ
ルメルカプタン、ブチル又はメチルメルカプトプロピオ
ネート、メルカプトプロピオン酸)が、有意のゲル画分
形成を制限するために又は分子量を制御するために採用
される。
【0022】本発明は、また、溶媒に可溶性の又は水溶
性のポリマーを使用して実施されてもよい。これが望ま
れる場合には、モノマー混合物が水溶性である場合に
は、ポリマーは、直接水中で調製されてもよく、又、ほ
とんどの場合がこれに該当するが、重合溶媒はイソプロ
パノール、ブチルセロソルブ、プロピレングリコール等
などの水混和性溶媒である。この場合において、水は、
重合混合物に含まれるか又は重合終了後に、後添加され
てもよい。二三の場合には、ポリマーは、キシレン又は
トルエン等の慣用の有機溶媒中で調製される。有機溶媒
が、水と共にあるいは水なしで採用される場合は、アゾ
ビスイソブチロニトリル、t‐ブチルペルオクトエート
又はベンゾイルペルオキシド等の可溶性有機フリーラジ
カル開始剤を使用するのが好都合であり、どのような加
熱でも円滑な共重合を確実化するのに好都合である。本
発明の水溶性ポリマーの別な調製法は、エマルションポ
リマーがアンモニア又は他の塩基の添加により可溶化さ
れ得るに十分なアクリル酸又はメタクリル酸又は他の重
合可能な酸モノマーを有する(通常は10%より大)ビ
ニルディスパーションポリマーを調製することである。
この種の水溶性ポリマーは、公知のディスパーションポ
リマーと共にブレンドとして有益に使用される。この種
の系は、フリーラジカルフラックスに曝されたとき、完
全に硬化したマトリックスを形成する。
【0023】本発明の他の態様において、水性ディスパ
ーションは、少なくとも二つの相互に非相溶性のコポリ
マーから作られたコポリマー粒子を含有する。これらの
相互に非相溶性なコポリマーは、次のモルホロジー配
置、例えばコア/シェル、不完全にコアをカプセル化し
たシェル相を有するコア/シェル粒子、複数のコアを有
するコア/シェル粒子及び相互侵入網目構造粒子等で存
在してもよい。これらの場合の全てにおいて、粒子の過
半の表面積は粒子の少なくとも一つの外側相で占められ
ており、粒子内部は少なくとも一つの内側相で占められ
ている。二つのポリマー組成物の相互非相溶性は、当業
界で知られた種々の方法で決定されうる。例えば、相外
観の間の相違を強調するための染色技術を使用する走査
電子顕微鏡の使用は、その一技術である。
【0024】少なくとも2つの相互に非相溶性なコポリ
マーから作られる共重合体粒子のそのような水性ディス
パーションを調製するのに使用されるエマルション重合
技術は、当業界でよく知られており、上記のモノエチレ
ン性不飽和モノマーを使用することができる。例えば、
アリルメタクリレート及び既に記載したその他のもの等
の少量の多エチレン性不飽和架橋モノマーを媒介とし
て、コア中に逐次重合法により幾分か架橋又はゲル構造
を導入することは、時には有益である。僅かに架橋した
コアは、フィルム形成に悪影響を与えず、ある場合に
は、特に架橋反応に関与することができる反応性部位
が、シェル中に集まっているときに、より良いコ−ティ
ングを与える。
【0025】本明細書において、「自動酸化可能な」の
語は、分子、ポリマー、およびこれらの分子またはポリ
マーに結合した部位が、空気硬化性(air curi
ng)、すなわち周囲空気中に存在するような酸素に暴
露されると、酸化されることをいう。自動酸化可能な物
質は、容易に引き抜かれる水素原子を含み、これが分子
酸素と迅速なフリーラジカル連鎖反応を起こすことを可
能とする。ほとんどの場合、ラジカルフラックスは自動
酸化可能な物質が空気の酸素に暴露されることにより、
自動酸化可能な物質により生成される。自動酸化可能な
物質がコーティング組成物中に存在する場合には、その
ような空気への暴露は、周囲空気中に存在する基体上の
コーティングの形成の間、もしくは形成後、および乾燥
中に容易に起こる。本発明の組成物はポリマーに加えて
自動酸化可能なアルコキシシランを含有する。自動酸化
可能なアルコキシシランはポリマー組成物に、組成物を
基体表面に塗布する前に加えられる。理論により拘束さ
れることを望むものではないが、水性バインダー組成物
を基体に塗布する間およびその後に、ポリマー組成物が
自動酸化可能な部位での反応により架橋を形成し、Si
−O−C−部位の加水分解により−O−Si−O−架橋
を与える。
【0026】自動酸化可能なアルコキシシランの自動酸
化可能な部位、および任意にバインダーポリマー中に組
み込まれることできる自動酸化可能な部位は、酸素への
暴露により容易に酸化され、パーオキサイドまたはハイ
ドロパーオキサイドを与えることが知られている。好ま
しくは、自動酸化可能な成分は1×10−3(リットル
/モル−秒)0.5よりも大きな、W.C.Lloyd
により定義された(”Autoxidations”,
Method in Free−Radical C
hemistry, E.S.Huyser(編集),
Vol.4.Marcel Dekker,New Y
ork,1973)酸化可能性値(oxidizibi
lities)を有する。
【0027】任意の自動酸化可能なアルコキシシランが
本発明において有用である。本発明において好ましい自
動酸化可能なアルコキシシランは、以下の式: Si(R(R(OR4−a−b [式中、(a)Rは少なくとも1つの自動酸化可能な
基を含む有機残基であり、たとえば、−CH=CHCH
CH=CH−、−CH=CH−CH=CH−、ビニル
エーテル、またはジシクロペンテニル基であり、炭素原
子を介して珪素と結合している;Rは、炭素原子を介
して珪素と結合している有機残基;Rは有機残基であ
る;aは1から3の整数であり、bは0から2の整数で
あり、aとbの合計は1から3の整数である]を有する
任意の化合物である。
【0028】好適な自動酸化可能なアルコキシシランの
例としては、以下のものがあげられる。a)エポキシシ
ラン:たとえば2−(3,4−エポキシシクロヘキシ
ル)エチルトリメトキシシラン、(3−グリシドキシプ
ロピル)メチルジエトキシシラン、または3−グリシド
キシプロピルトリメトキシシランと、不飽和脂肪酸:た
とえばオレイン酸、リノール酸、エイコサジエン酸、リ
ノレン酸、エイコサトリエン酸、アラキドン酸、エイコ
サペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸、エレオステアリ
ン酸、リカン酸、リシノール酸、パルミトレイン酸、ま
たはエルカ酸、または市販品によく見られるような不飽
和脂肪酸の混合物、との反応生成物、b)イソシアナト
アルコキシシラン:たとえば3−イソシアナトプロピル
−トリエトキシシランと、ジシクロペンテニル基を有す
るアルコール、アミン、アミドまたはメルカプタン化合
物、たとえば、
【0029】
【化1】
【0030】との反応生成物、c)エポキシシラン:た
とえば2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル
トリメトキシシラン、(3−グリシドキシプロピル)メ
チルジエトキシシラン、または3−グリシドキシプロピ
ルトリメトキシシランと、ジシクロペンテニル基を有す
るアルコール、アミン、アミド、酸またはメルカプタン
化合物との反応生成物、d)ハロアルキルアルコキシシ
ラン:たとえば3−クロロプロピルメチルジメトキシシ
ラン、または3−ブロモプロピルトリメトキシシラン
と、ジシクロペンテニル基を有するアルコール、アミ
ン、アミド、酸またはメルカプタン化合物との反応生成
物、
【0031】e)ハロアルキルアルコキシシラン:たと
えば3−クロロプロピルメチルジメトキシシラン、また
は3−ブロモプロピルトリメトキシシランと、不飽和脂
肪酸:たとえば オレイン酸、リノール酸、エイコサジ
エン酸、リノレン酸、エイコサトリエン酸、アラキドン
酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸、エレ
オステアリン酸、リカン酸、リシノール酸、パルミトレ
イン酸、またはエルカ酸、または市販品によく見られる
ような不飽和脂肪酸の混合物、との反応生成物、f)ア
ミノシラン:たとえば3−アミノプロピルメチルジエト
キシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、
N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメ
トキシシラン、または3−アミノプロピルトリメトキシ
シランと、不飽和脂肪酸:たとえばオレイン酸、リノー
ル酸、エイコサジエン酸、リノレン酸、エイコサトリエ
ン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘ
キサエン酸、エレオステアリン酸、リカン酸、リシノー
ル酸、パルミトレイン酸、またはエルカ酸、または市販
品によく見られるような不飽和脂肪酸の混合物、との反
応生成物。
【0032】自動酸化可能なアルコキシシランの量は、
乾燥バインダーポリマー固形分に基づいて、0.01か
ら25重量%である。自動酸化可能なアルコキシシラン
の量は、乾燥バインダーポリマー固形分に基づいて、好
ましくは0.1から10重量%、より好ましくは0.5
から5重量%、最も好ましくは1.0から5重量%であ
る。コーティング組成物は、バインダー、フィラー、消
泡剤、クロスリンカー、触媒、界面活性剤、安定化剤、
抗凝集剤、増粘剤、造膜助剤、着色剤、ワックス、およ
び顔料などの典型的なコーティング添加剤を含むことが
できる。
【0033】硬化を促進するために、コーティング組成
物はドライヤー、たとえばPb,Co,Mn,Zn,C
a,Zr,Ce,Feの有機または無機塩、またはこれ
らの混合物を含むことができる。ハライド、硝酸塩、硫
酸塩のような単純な塩も使用することができる。しか
し、多くの場合には、酢酸塩、ナフテン酸塩、アセト酢
酸塩のような有機アニオンが、溶解性または相溶性の理
由により使用される。これらの金属カチオンを含むドラ
イヤーは、たとえば二重結合に隣接するような活性化さ
れた炭素原子から不安定な水素(たとえばアリル性(a
llylic)水素原子)を、引き抜くことにより、触
媒として作用すると考えられている。典型的なドライヤ
ーの使用範囲は、乾燥ポリマー固形分重量に基づいて、
0.01から1重量%の範囲である。
【0034】コバルトドライヤーが使用され、単一包装
系における安定性が望まれる場合には、最終的には、ケ
トンオキシムやヒンダードアルデヒドオキシムのような
揮発性安定剤を含むことが有用である場合がある。具体
例としては、メチルエチルケトンオキシム、メチルブチ
ルケトンオキシム、5−メチル3−ヘプタノンオキシ
ム、及びシクロヘキサノンオキシムがあげられる。メチ
ルエチルケトンオキシムが、特に有用である。この系に
おけるオキシムの正確な機能は不明であるが、錯体の形
成によりコバルトを安定化させると信じられている。水
または溶剤の蒸発後、揮発性のオキシムは除去され、コ
バルトのドライヤー活性が復活される。オキシム安定剤
は、典型的には乾燥ポリマーの0.05から1重量%で
使用される。
【0035】コーティング組成物が水性エマルションポ
リマーに基づく場合、速硬化性を得るため、米国特許第
5527853号に開示されているようなポリアミン官
能性ポリマーを含むことができ、または水性エマルショ
ンポリマーそれ自体がアミン官能性であることができ
る。本明細書においては、これらの速硬化性コーティン
グ組成物は、「速乾性」コーティング組成物と呼ばれ、
それは「速乾性バインダー組成物」を含む。この場合、
コーティング組成物は揮発塩基を使用して十分に高いp
Hに配合され、ペイント安定性を維持する。しかし、ア
ミンおよびアンモニアの存在は自動酸化可能なアルコキ
シシランの硬化を遅くするので、最大の硬化速度を得る
ために、最小量にされるべきである。アミンおよびアン
モニアの存在は金属触媒と錯体を形成し、非活性化する
ことにより、硬化を妨害すると考えられている。所望で
あれば、1,10−フェナントロリンのような有機錯化
剤を配合物中に含有させることにより、部分的に解決す
ることができる。
【0036】ポリアミン官能性ポリマーは、水に完全に
溶解性、部分的に溶解性、または不溶性であってもよ
い。これらのポリマーが水に部分的に溶解性、または不
溶性の場合には、バインダーポリマーを含む水性システ
ム中に分散可能でなければならない。ポリアミン官能性
ポリマーは水中重合により生成することができる。その
ような水性重合は溶液、エマルション、サスペンジョ
ン、またはディスパージョン重合、またはポリアミン官
能性ポリマーを生成することができる任意の他の水性重
合であることができる。さらに、これらの水性重合系は
水混和性の共溶剤を含むことができる。ポリアミン官能
性ポリマーを生成するために使用される水性重合の水性
反応生成物は、さらなる処理または単離をすることな
く、少なくとも1つのバインダーポリマーと一緒にする
ことができる。通常、バインダーポリマーは、それ自体
水性形態である。しかし、ポリアミン官能性ポリマーを
水および存在する任意の共溶剤の除去により単離するこ
とが望ましい場合には、バインダーポリマーと一緒にさ
れる前に、その間に、またはその後に単離されたポリア
ミン官能性ポリマーが水性媒体中に再分散される。
【0037】ポリアミン官能性ポリマーは水ではない溶
剤中で溶液重合することにより調製することもできる。
そのような溶剤は、水と混和性でも非混和性でもよい。
非水性溶液重合のポリアミン官能性ポリマーを生成する
ための反応生成物は、溶液重合のための溶剤系が水混和
性であれば、さらなる処理または単離をすることなく、
少なくとも1つのバインダーポリマーと一緒にすること
ができる。別法として、ポリアミン官能性ポリマーはバ
インダーポリマーと一緒にする前に単離することができ
る。溶剤系が水と混和性でない場合には、そのような単
離(すなわち溶剤の除去)が行われなければならない。
溶液ポリマーの単離が必要または望ましい場合には、単
離されたポリアミン官能性ポリマーがバインダーポリマ
ーと一緒にされる前に、その間に、またはその後に、単
離されたポリアミン官能性ポリマーが水性媒体中に再分
散可能であることが必要な条件である。典型的には、バ
インダーポリマーはポリアミン官能性ポリマーと一緒に
される間、水性形態である。別法として、バインダーポ
リマーは単離され、ついでポリアミン官能性ポリマーと
バインダーポリマーとを一緒にするために使用される水
性系中に再分散される。さらなる別法においては、ポリ
アミン官能性ポリマーとバインダーポリマーの両者を単
離し、ついでそれらを水中に分散させる。
【0038】上記の任意の方法によるポリアミン官能性
ポリマーを形成するための重合は、求められる具体的な
ポリマーに応じて、公知のように、たとえば米国特許第
4119600号および6013721号に教示されて
いるように、中性、アルカリ性、または酸性の条件下で
行うことができる。少量の酸、有機または無機、たとえ
ば酢酸または塩酸、を含む水性媒体中で重合を行うこと
が好ましい。ポリアミン官能性ポリマーは、アミン官能
基、またはさらなる反応によりアミン官能基に変換する
ことのできる官能基を有する1以上のモノエチレン性不
飽和モノマーから誘導される重合単位を100重量%ま
で有するコポリマーを含む。ポリアミン官能性ポリマー
にアミノ官能性を提供する官能性モノマーの非制限的な
例としては、以下のものがあげられる。ジメチルアミノ
エチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロピル
(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロピル(メ
タ)アクリルアミド、2−(3−オキサゾリジニル)エ
チル(メタ)アクリレート、t−ブチルアミノエチル
(メタ)アクリレート、2−アミノエチル(メタ)アク
リレート、N−(メタ)アクリルオキシピペリジン、4
−ビニルベンジルジメチルアミン、および4−ビニルピ
リジン。ポリアミン官能性ポリマーにさらなる水溶性を
付与するための有用な官能基としては、アミド、カルボ
ン酸、ヒドロキシル、およびエーテルがあげられるが、
これらに限定されるものではない。これらの官能基を有
するモノマーの非制限的な例としては、(メタ)アクリ
ルアミド、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、アルキル(エチレンオキシ)n(メタ)アクリレー
ト(n=1−20),およびビニルエーテルがあげられ
る。
【0039】比較的不溶性なコモノマーの少量も水溶性
ポリアミン官能性ポリマーを得るために使用することが
できる。不溶性ポリマーは多量のこれらのコモノマーを
含むことができる。そのような疎水性モノマーとして
は、例えば、C−C18アルキル(メタ)アクリレー
ト、C−C18アリールアルキル(メタ)アクリレー
ト、アリール(メタ)アクリレート、スチレン、ビニル
トルエン、酢酸ビニル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、
置換スチレン、ブタジエン、置換ブタジエン、エチレ
ン、およびアクリル酸またはメタクリル酸のニトリルお
よびアミドがあげられる。
【0040】ポリアミン官能性ポリマーは、好ましくは
脱イオン水を含む反応器中で、窒素雰囲気下、昇温下で
調製される。フリーラジカル開始剤の分解定数、および
反応器の耐圧能力に応じ、重合温度は10℃から110
℃、好ましくは40℃から95℃、より好ましくは50
℃から80℃であることができる。モノマーは連続的
に、または1回で、または数回に分けて、またはこれら
の組み合わせで反応器に供給することができる。典型的
には、水に溶解されるアミン官能性(メタ)アクリレー
トモノマーは、15分から数時間の時間にわたり、連続
して反応器に加えることができる。同時に、開始剤供給
物は、その添加の間中、モノマーの開始が起こるように
デザインされた連続的な態様で加えることができる。開
始剤供給物は、重合の完結を保証するためにモノマーフ
ィードの終了後も添加することができる。
【0041】ポリアミン官能性ポリマーを生成するため
の水性重合の開始は、バインダーポリマーの調製に関し
て上述された開始剤および開始剤系を用いて行うことが
できる。水性媒体中で形成されるポリマー粒子、および
必要または所望であれば、モノマーフィードストリーム
として有用なモノマーの水性エマルションを安定化させ
るために、界面活性剤が一般にこれらの重合系において
存在する。界面活性剤はバインダーポリマーの調製に関
して上述されたものが、ポリアミン官能性ポリマーの調
製においても適当である。エチレンジアミン4酢酸の4
ナトリウム塩のような、金属封鎖剤も存在することがで
きる(典型的には反応混合物の合計重量の0.1から
2.0%)。有用な速乾性バインダー組成物としては、
種々のタイプの速乾性バインダー組成物が含まれる。こ
れらの速乾性バインダー組成物のいくつかは以下で述べ
られる。本発明は本明細書に記載されるすべての速乾性
バインダー組成物に使用可能であるが、それらに限定さ
れるものではなく、任意の速乾性バインダー組成物およ
びそれらを含む速乾性多成分水性コーティングに使用可
能である。
【0042】ここで使用される用語「ポリアミン官能性
ポリマー」は、ポリマー主鎖にペンダントした又は主鎖
の部分として又はペンダント及び主鎖アミン基の組み合
わせのいずれかのアミン官能性部位を有するポリマーを
意味する。下記に記載されるように、これらのポリアミ
ン官能性ポリマーは、アミンモノマー、イミンモノマー
及びアミン官能性に変換されうる官能基を有するモノマ
ーから調製される。
【0043】以下で記載される速乾性組成物のあるもの
は、本発明のバインダーポリマーについて開示された−
10℃から70℃の範囲より幾分狭いバインダーポリマ
ーについてのTg(ガラス転移温度)範囲を有する。斯
かる狭いTg範囲は、本発明を限定するものと解釈して
はならない。これらの速乾性コーティング組成物のいか
なるものも、−10℃の低さ及び70℃の高さのTgを
有するバインダーポリマーを含有するように調製されて
よい。
【0044】ヨーロッパ特許EP−B−0,409,4
59号は、0℃より低くないTgを有するアニオン的に
安定化されたエマルションポリマー、ポリアミン官能性
ポリマー及び揮発性塩基を、組成物が実質的にすべての
ポリアミン官能性ポリマーが非イオン状態であるpHを
有するような量で含む水性コーティング組成物であり、
50重量%より多いポリアミン官能性ポリマーが、揮発
性塩基の蒸発に際して5〜7のpH値において溶解する
ものであるものを開示する。非イオン状態において(即
ち、脱プロトン化した)、アニオン的に安定されたエマ
ルション及び組成物中に存在するであろう他のアニオン
成分と、ポリアミン官能性ポリマーとの相互作用は取り
除かれる。揮発性塩基は空気乾燥条件下で放出されるよ
う十分揮発性でなければならない。フィルム形成の過程
で、揮発性塩基の蒸発によりポリアミン官能性ポリマー
のアミン部位がプロトン化されてアンモニウム部位を形
成し、次いでアニオン成分と相互作用してコーティング
組成物を不安定化させ、それにより乾燥を促進する。
【0045】WO96/22338号は、95から99
重量%の−10℃から50℃のTgを有するコポリマー
のアニオン的に安定された水性エマルションを含む速乾
性水性コーティング組成物を開示する。該コポリマーは
2以上のエチレン不飽和モノマーを含み、そのモノマー
の0から5重量%はα,β‐エチレン性不飽和脂肪族カ
ルボン酸モノマーであり;0.2から5重量%の250
から20,000の分子量を有するポリイミン;及び
0.2から5重量%の揮発性塩基を含む。その組成物は
8から11のpHを有し、その組成物のキャストされた
フィルムは蒸発により揮発性塩基を消失し、乾燥を促進
するものである。WO96/22338号に関して使用
される用語「ポリイミン」は、そのポリマーがイミンモ
ノマー(例えば、エチレンイミン)を使用して調製され
ることを意味する。その結果物であるポリマーは、イミ
ン官能性を含有していない。その代わり、そのポリマー
は、ポリマー主鎖の一部としてアミン官能性を含有して
いる。揮発性塩基の存在下で脱プロトン化されるのは、
このポリアミン官能性ポリマーである。水性コーティン
グ組成物からのフィルムの形成に際して、揮発性塩基は
放出され、ポリマー主鎖中のアミン部位をプロトン化さ
せる。
【0046】米国特許第5,922,398号は、ペン
ダントアミン官能性基を有するラテックスを含む、水性
コーティング組成物を開示する。ここで斯かるラテック
スは0℃に等しいか又はそれより大であるTgを有し、
塗布温度においてフィルム形成が可能であるものであ
り、及び本質的に全てのアミン官能基が非イオン状態で
あるような点までpHを上昇させるのに十分な量の塩基
とを含有する。アミン官能化されたラテックスは、1,
000から1,000,000の範囲の数平均分子量及
び20及び1000ナノメータの間で変動する粒径を有
する。これらのラテックスは、単一又は多段階粒子の形
状でありうる。多段階粒子は、コア/シェル、相互浸入
網目状構造及び多数のコアを含む広範囲な種類のモルホ
ロジーを有する少なくとも二つの相互に非相溶性なコポ
リマーを含むものである。ラテックスポリマーは、ま
た、酸官能性部位を含んでもよい。酸官能部位が存在す
るとき、アミン官能性部位対酸官能性部位の重量比は、
一般に少なくとも3:1である。アミン官能性部位及び
酸官能性部位の両方は、同一のラテックス粒子又は別個
の粒子中に導入されてもよい。アミン官能性ラテックス
粒子を調製するために重合されるアミン官能性モノマー
は、全モノマーを基準にして少なくとも2重量%の濃度
で使用される。酸官能性ラテックス粒子を調製するため
に重合される酸官能性モノマーは、全モノマーを基準に
して通常10重量%未満の濃度で使用される。ラテック
ス粒子は、アニオン性及び非イオン性乳化剤を含む界面
活性剤によって安定化される。米国特許第5,922,
398号のコーティング組成物は、貯蔵及びフィルム塗
布の過程での界面活性剤との相互作用に対しラテックス
粒子のアミン官能基を安定化させるために揮発性塩基
(例えば、アンモニア)を使用している。一度塗布され
ると、フィルムは、蒸発によって揮発性塩基を失い、ア
ミン官能性粒子がプロトン化し、アンモニウム官能性粒
子になり、次いで界面活性剤と相互作用し、ラテックス
粒子の不安定化を引き起こし、そして乾燥を促進する。
【0047】「重量平均分子量(Mw)」および「数平
均分子量(Mn)」は、1976年にローム アンド
ハース カンパニー、フィラデルフィア、ペンシルバニ
アによって出版された「ポリマーのキャラクタリゼーシ
ョン」の第1章、第4頁に記載されているゲル透過クロ
マトグラフィー(GPC)によって測定される。テトラ
ヒドロフランまたはジメチルホルムアミドのどちらかに
溶解するポリマーについては、分子量の標準試料として
ポリメチルメタクリレートが使用される。水溶性ポリマ
ーについては、ポリメタアクリル酸が標準試料として使
用される。水溶性ポリマーのGPC分析に先立ち、試料
はエタノール中で、昇温下、水酸化カリウムで処理し、
水溶性ポリマーを完全に加水分解させる。GPC重量平
均分子量は、理論重量平均分子量を計算することにより
見積もることができる。連鎖移動剤を使用する系におい
ては、理論重量平均分子量は、重合に使用された連鎖移
動剤の総モル数で重合可能なモノマーのグラム単位での
総重量を割ることにより求めることができる。連鎖移動
剤を含まないエマルションポリマー系での分子量の見積
はより複雑である。概算での評価は、重合可能なモノマ
ーのグラム単位での総重量を求め、それを開始剤のモル
数に効率係数を乗じた数で割ることにより行うことがで
きる。過硫酸塩の開始剤システムにおいては、われわれ
はほぼ0.5の係数を使用した。理論分子量の計算に関
する更なる情報は、”Principles of P
olymerization” 第2版、George
Odian 著、1981年、John Wiley
and Sons 発行、および ”Emulsio
n Polymerization”、Iraja P
irma 編、1982年、Academic Pre
ss 発行に記載されている。
【0048】米国特許第5,824,734号は、トラ
フィックペイントとして使用するために特に適合された
改善された速乾性コーティング組成物を開示する。この
トラフィックペイント用塩基性水性コーティングは、ア
クリル系フィルム形成ポリマーを含有する水性エマルシ
ョン、pH感受性エマルション用の安定化系及び鉱物顔
料を含む。アクリル系フィルム形成ポリマーは、疎水性
アクリレート含有ポリマーである。疎水性アクリレート
含有ポリマーを製造するために重合される疎水性モノマ
ーには、1から12の炭素原子を含有するアルキルエス
テル部分を有するアクリル又はメタクリル酸のアルキル
エステルが含まれる。疎水性アクリレート含有ポリマー
には、約0.1から5重量%の第二級又は第三級アミノ
アクリレート及び0.1から5重量%のN‐アルキロー
ルアクリルアミド及びN‐アルキロールメタアクリルア
ミド等の架橋可能なモノマーが配合される、但し、双方
ともポリマー全重量を基準とした重量%である。疎水性
アクリレート含有ポリマーは、更に全ポリマーを基準と
して、5重量%未満の親水性モノマーを含有すべきであ
る。その水性ディスパーションは、典型的にはアニオン
性及び非イオン性界面活性剤の混合物で安定化され、p
H感受性である。そのpHは、好ましくはアンモニアの
ような揮発性塩基の添加により、表面にコーティングが
塗布されるまで7より上に維持される。塩基の消失は、
エマルションの崩壊に影響を与え、アミド又はアミン官
能性アクリレート含有フィルム形成疎水性ポリマーから
水が浸出する。
【0049】WO98/52698号は、表面及びその
上にコーティングを有する基体を含むコーティング材を
開示し、そのコーティングは、a)ペンダント強カチオ
ン性基およびペンダント弱酸基を有するポリマーを含む
安定な水性ディスパーションと基体表面を接触させる
か、またはb)ペンダント強カチオン性基を有する第一
ポリマーを含有する安定な水性ディスパーション及びペ
ンダント弱酸基を有する第二ポリマーの安定な水性ディ
スパーションと基体表面を接触させ、表面とポリマーと
の接触はいかなる順序でも又は同時になされることによ
り調製される。安定な水性ディスパーションが、ペンダ
ント強カチオン性基及びペンダント弱酸基(即ち、WO
98/52698号のコーティング“a”)を含有する
ときは、ペンダント強カチオン基又はペンダント弱酸基
だけを含有するラテックスが硬化するに必要とされる時
間よりも少ない時間で、安定な水性ディスパーションが
硬化するよう基体表面が十分塩基性であるか又はそうな
るよう処理されることが必要な条件である。カチオン性
基は、例えば、第四級アンモニウム部位であり、一方、
弱酸基は、例えば、カルボン酸部位である。コーティン
グ“a”が塩基性基体表面と接触するとき、塩基は弱酸
からプロトンを除去し、カチオン部位と相互作用して、
アニオン種を生成し、ディスパーションを不安定化し、
フィルムの乾燥を促進する架橋を形成する。水性ディス
パーション中のカチオン性界面活性剤は、また、弱酸基
から生じたアニオンとの相互作用により不活性化され
る。WO98/52698号のコーティング“b”が基
体に塗布されるとき、基体が塩基性である必要性は無
い、何故なら反対に帯電した界面活性剤が混合に際し、
相互作用して互いに不活性化するように、一つのディス
パーションはカチオン的に安定化され、他はアニオン的
に安定化される。更に、弱酸官能性ラテックス粒子はコ
ーティング“b”中でアニオン的に安定化されるので、
弱酸部位が脱プロトン化され、フィルム形成に際しカチ
オン種と相互作用するために利用に供されるよう、水性
ディスパーションのpHを調整することが可能である。
種々の不安定化法が、フィルム乾燥の促進に寄与するこ
とができる。
【0050】本発明のコーティング組成物は、エアアシ
ストスプレー、エアレススプレー、多成分スプレー、ブ
ラシ、ローラー、スキージー等の当業界で公知の方法で
塗布されることができる。架橋性組成物を基体に施用し
た後、組成物を乾燥するかまたは乾燥させる。有用な特
性を得るための乾燥は、都合の良い速度で、常温、例え
ば5℃から35℃で行うことができる。典型的な乾燥条
件は、50%の相対湿度で23℃である。
【0051】本発明のコーティング組成物は、トラフィ
ックマーキング組成物として特に適するが、それらは他
の用途、たとえば木材、メーソンリー、金属、コンクリ
ート、ガラス、プラスチック、皮革、およびハードボー
ド用コーティングなどの他の用途においても有用であ
る。それらはまた、コーキング剤、シーラント、接着
剤、またはマスチック剤にも配合することができる。本
発明において用いられるすべての範囲は両端を含み、組
み合わせることができる。
【0052】(用語解説)列挙した用語は、本明細書に
おいて以下の意味を有する: k=1,000(実施例7の摩耗試験参照) Cps センチポイズ rpm 1分あたりの回転数 nm ナノメーター PAMOLYN(登録商標) 200:脂肪酸の混合
物、主としてリノール酸 RHOPLEX(登録商標) E−2706:ローム
アンド ハース カンパニー製のエマルションポリマー
製品 TAMOL(登録商標)901:ローム アンド ハー
ス カンパニー製の高分子電解質のアンモニウム塩 固
形分30重量% SURFYNOL(登録商標) CT−136界面活性
剤:Air Products and Chemic
als、Inc.Allentown、Pennsyl
vaniaにより供給されるアセチレン系界面活性剤 DREW(登録商標) L−493:Drew Che
mical Company、Boonton、New
Jerseyにより供給される消泡剤 TIPURE(登録商標) R−900:E.I.du
Pont de Nemours & Compan
y、Wilmington、Delawareにより供
給される二酸化チタン OMYACARB(登録商標) 5:粉砕された天然炭
酸カルシウム、ASTMD1199で評価、GCタイ
プ、グレードII、数平均粒子サイズが5.5ミクロン
であり、最大吸油価が10である。Omya、In
c.、Proctor、Vermontにより供給。 TEXANOL(登録商標):エステルアルコール、E
astman Chemicals、Kingspor
t、Tennesseeにより供給。 NATRASOL(登録商標) 250HR:Herc
ules Inc.,Aqualon Divisio
n, Wilmington, Delaware製、
ヒドロキシエチルセルロース増粘剤 TRITON(登録商標) X−405:ローム アン
ド ハース カンパニー製の界面活性剤 HYDROCEM(登録商標):Calcium OM
G製 AQUACAT(登録商標):Ultra Addit
ives Inc.,Paterson,New Je
rsey製、コバルト架橋助剤
【0053】実施例1 自動酸化可能であるか、または自動酸化可能なアルコキ
シシランの酸化の間に形成される化合物と反応性である
官能基(1,3−ジカルボニル基)を有する水性エマル
ションポリマーの調製 窒素(N)雰囲気下、90℃の3799gの脱イオン
(DI)水に、226gのDI水中に溶解させた24g
の過硫酸アンモニウム、226gのDI水中に溶解させ
た炭酸水素アンモニウム、および724gのポリマーシ
ードラテックス(固形分42%;平均粒子直径60n
m)を添加し、続いて136gのDI水を添加して、反
応混合物を形成し、これに以下のモノマー混合物を81
℃で3時間かけて、471gのDI水中に溶解させた
9.4gの過硫酸アンモニウムの溶液と共に添加し、続
いて226gのDI水を添加した。
【0054】
【表1】
【0055】重合の最後に、39gのDI水中0.04
gのFeSO、37gのDI水中2gのversen
e、90gのDI水中5.3gのt−ブチルヒドロペル
オキシドおよび181gのDI水中2.6gのイソアス
コルビン酸を60℃で反応生成物に添加した。水酸化ア
ンモニウムを添加して、最終pH=8.7にした。得ら
れたラテックスポリマーは固形分が52.2%、平均粒
子直径が197nmであった。
【0056】実施例2 自動酸化可能であるか、または自動酸化可能なアルコキ
シシランの酸化の間に形成される化合物と反応性である
官能基を実質的に有しない水性エマルションポリマーの
調製 窒素(N)雰囲気下、90℃の3583gの脱イオン
(DI)水に、ラウリル硫酸ナトリウム(28%)6
7.9g、547gのモノマー混合物、196gのDI
水中に溶解させた33gの炭酸ナトリウム、98gのD
I水中に溶解させた24gの過硫酸ナトリウムを添加し
て、反応混合物を形成し、これに以下のモノマー混合物
を81℃で3時間かけて、440gのDI水中に溶解さ
せた9.7gの過硫酸ナトリウムの溶液と共に添加し
た。
【0057】
【表2】
【0058】重合の最後に、40gのDI水中0.06
gのFeSO、88gのDI水中7.8gのt−ブチ
ルヒドロペルオキシドおよび176gのDI水中2.9
gのナトリウムスルホキシレートホルムアルデヒドを6
0℃で反応生成物に添加した。水酸化アンモニウムを添
加して、最終pH=10.3にし、ついで37%ホルム
アルデヒド溶液26gを添加した。得られたラテックス
ポリマーは固形分が51.7%、平均粒子直径が172
nmであった。
【0059】実施例3 乾燥油官能基有する自動酸化可能なアルコキシシランの
調製 100mlの3つ口丸底フラスコに、窒素入り口チュー
ブ、還流コンデンサー、およびマグネチックスターラー
を取り付けた。フラスコに20.05gのPAMOLY
N(登録商標)200(脂肪酸の混合物、主成分はリノ
ール酸)、および16.85gの3−グリシドキシ−プ
ロピルトリメトキシシランを投入した。混合物を窒素雰
囲気下で撹拌し、100℃で3時間加熱した。10.0
gのヘキサンを加え、混合物を1.5時間、還流させ
た。還流コンデンサーを蒸留ヘッドに取り替え、ヘキサ
ンを留出させた。反応生成物のC13NMR分析は、脂
肪酸がエポキシへ完全に付加し、エステルアルコールが
生成されたことを示した。生成物は100%活性であっ
た。
【0060】実施例4 ジシクロペンテニル官能基有する自動酸化可能なアルコ
キシシランの調製 25mlのガラス瓶内に、10.0gのイソシアナトプ
ロピルトリエトキシシラン、7.85gのエチレングリ
コールジシクロペンテニルエーテル、および5.00g
のトルエンを投入した。混合物を室温に、5日間、静置
した。反応生成物のFTIRスペクトルは、アルコール
がほぼ完全にイソシアナトに付加し、ウレタンが生成さ
れたことを示した。生成物は78.1%活性であった。
【0061】ポリアミン P1 ポリアミンP1は、ポリ−コ−(ジメチルアミノエチル
メタアクリレート/メタアクリル酸/メチルメタアクリ
レート/ブチルメタアクリレート/ブチルアクリレート
/アクリル酸)であって、GPC数平均分子量がほぼ1
4,500のものである。これは公知のエマルション重
合法により調製され、溶液の総重量に基づいて固形分2
7.8%の水溶液として調製され、pH=9.6であ
り、粘度2200cps(センチポイズ)であった。ポ
リアミンP1中の、計算された理論量のアミン基の量は
5.9meq/g(ミリ当量/ポリマー固形分1グラ
ム)であった。ポリアミンP1を調製するために重合さ
れたそれぞれのモノマーの量は、モノマーの合計に基づ
く重量%として以下のとおりである。
【0062】
【表3】 粘度はBrookfield粘度(スピンドル2,60
rpm、Brookfield LVTD粘度計使用)
である。
【0063】ポリアミンP2 速硬化性添加剤としての使用のためのポリアミンの調
製。ポリアミンP2は多官能性アミンポリマーである。
窒素雰囲気下に60℃で、600gの脱イオン水(DI
水)を有する2リットルの反応器に、DI水10gで希
釈された硫酸第1鉄5水塩の水溶液(0.15重量%溶
液)2.8gおよびエチレンジアミン4酢酸4ナトリウ
ムの水溶液(1重量%溶液)0.8gを、撹拌しながら
加えた。200gの2−(3−オキサゾリジニル)エチ
ル メタアクリレート(OXEMA)、および100g
のDI水からなる供給物を2時間かけて加えた。同時
に、23gのDI水に溶解した2gのt−ブチルヒドロ
ペルオキシド(活性成分70重量%)、および23gの
DI水に溶解した2gのナトリウムスルホキシレートホ
ルムアルデヒドジハイドレートからなる供給物を2時間
かけて加えた。供給終了後、反応系を60℃で30分保
持し、ついで10gのDI水に溶解した0.16gのt
−ブチルヒドロペルオキシド(活性成分70重量%)を
加えた。15分後、10gのDI水に溶解した0.1g
のt−ブチルヒドロペルオキシド(活性成分70重量
%)、および10gのDI水に溶解した0.06gのナ
トリウムスルホキシレートホルムアルデヒドジハイドレ
ートを加えた。15分後、反応混合物を室温に冷却し
た。最終の反応混合物は8.2のpH、17.6重量%
の固形分、30cpsのBrookfield粘度(ス
ピンドル2、60rpm)を有していた。
【0064】実施例5 トラフィックマーキング組成物の調製 トラフィックマーキング組成物(TMC1〜12)およ
び比較サンプルA〜Dを以下の処方に従って調製した。
低剪断実験室用撹拌機で成分を以下に示した順序で添加
した。OMYACARB−5を添加した後、撹拌を15
分間続けた後、残りの成分を添加した。中間体ベースペ
イントP1−P4の調製において用いる成分を表6.1
に示す。中間体ベースペイントをその後トラフィックマ
ーキング組成物TMC−1〜TMC−12および比較サ
ンプルA〜Dの調製において用いた。表6.2に示した
成分を低剪断実験室用撹拌機で以下に示した順序で添加
した。
【0065】表6.1 トラフィックマーキング組成物
において用いられる中間体ベースペイント組成物P1−
P4の成分
【表4】 注)特記のない限り、すべての量はグラムである。
【0066】表6.2 トラフィックマーキング組成物
TMC−1〜TMC−12および比較サンプルA−Dの
調製において用いられる成分
【表5】 注) 1.特記のない限り、すべての量はグラムであ
る。 2.イタリック体の成分はペイントに添加する前にプレ
ミックスされた
【0067】表6.2 続き
【表6】 注) 1.特記のない限り、すべての量はグラムであ
る。 2.イタリック体の成分はペイントに添加する前にプレ
ミックスされた
【0068】実施例7 施用されたトラフィックマーキング組成物の耐摩耗性試
験 トラフィックマーキング組成物、または比較サンプル
を、露出した骨材がない非常になめらかなコンクリート
(Patio Concrete Coの製品、パネル
はコーティング前にトラフィコメーター摩耗試験機で2
00kウェットサイクルでプレコンディショニングされ
た)上に公知のエアスプレーを用いて湿潤フィルム厚
0.38mm(15mil)になるようスプレーコート
することにより試験パネルを調製した。コーティングを
耐摩耗性試験前に、示された時間、室温で乾燥した。
【0069】摩耗性試験は、彎曲した経路で圧力を加え
て回転する摩耗車輪(wear wheel)と表面を
繰り返し接触させることにより促進条件下でコーティン
グの耐久性または耐摩耗性を測定する。パネルを湿式お
よび乾式試験の間でサイクルさせ;トラフィコメーター
ホイールドリー(Trafficometer whe
el dolly)の累積回転数を1000回転単位で
表し、各パネルについて示す。トラフィコメーター装置
は、ヨーロッパ出願A−3,086,747号に記載さ
れている。摩耗性データをパネルからはがれたペイント
の表面積(cm )として表7.1および7.2に示
す。パネルを湿式および乾式試験間でサイクルさせ;ト
ラフィコメーターホイールドリーの累積回転数を回転数
1000(=k)の単位で、各パネルについて示す。ブ
ランクはコーティングに摩耗が見られなかったことを示
す。
【0070】表7.1 耐摩耗性試験結果
【表7】
【0071】TMC−2と比較例Aとを比べると、自動
酸化可能であるか、または自動酸化可能なアルコキシシ
ランの酸化の間に形成される化合物と反応性である官能
基を有する水性エマルションポリマー、および自動酸化
可能なアルコキシシランから形成されるトラフィックマ
ーキング組成物は、従来のトラフィックマーキング組成
物よりも優れた耐久性を示すことがわかる。TMC−1
とTMC−2とを比較すると、試験前により長い時間で
トラフィックマーキング組成物を硬化させることによ
り、耐摩耗性がさらに改良されることがわかる。
【0072】表7.2 耐摩耗性試験結果
【表8】
【0073】TMC−4、TMC−5、およびTMC−
7と比較例Aとを比べると、自動酸化可能であるか、ま
たは自動酸化可能なアルコキシシランの酸化の間に形成
される化合物と反応性である官能基を有する水性エマル
ションポリマー、および自動酸化可能なアルコキシシラ
ンから形成されるトラフィックマーキング組成物は、従
来のトラフィックマーキング組成物よりも優れた耐久性
を示すことがわかる。TMC−4、TMC−5、および
TMC−6とを比較すると、ドライヤー量の増加に伴う
耐久性への効果がわかる。TMC−4とTMC−8との
比較により、自動酸化可能な量の増加に伴う耐久性への
効果がわかる。TMC−4とTMC−7との比較によ
り、ポリアミンの耐久性への効果がわかる。
【0074】表7.3 耐摩耗性試験結果
【表9】
【0075】表7.3の結果は、自動酸化可能なアルコ
キシシランを含むトラフィックマーキング組成物は、自
動酸化可能なアルコキシシランを含まない組成物に比較
して、向上した耐摩耗性を有することを示す。
【0076】表7.4 耐摩耗性試験結果
【表10】
【0077】表7.1から7.4に示された結果は、本
発明にかかるTMC−1からTMC−12は、比較例
A、B、C、およびDに比較して優れた耐摩耗性を有す
ることを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 201/06 C09D 201/06 Fターム(参考) 4J038 CG121 CG141 CG161 CG171 CH031 CH081 CH201 CJ10 CJ11 CJ13 DL051 DL111 GA01 GA02 GA07 MA08 MA10 NA11 PA21 PB05 PC03 PC04 PC06 PC08

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)少なくとも1つの自動酸化可能なア
    ルコキシシラン、および(b)少なくとも1つのバイン
    ダーポリマー、を含むコーティング組成物。
  2. 【請求項2】バインダーポリマーが水性エマルションポ
    リマーである、請求項1記載のコーティング組成物。
  3. 【請求項3】コーティング組成物がバインダーポリマー
    の乾燥重量に基づいて0.01から25重量%の自動酸
    化可能なアルコキシシランを含む、請求項1記載のコー
    ティング組成物。
  4. 【請求項4】自動酸化可能なアルコキシシランが以下の
    式を有する、請求項1記載のコーティング組成物: Si(R(R(OR4−a−b 式中、(a)Rは以下の少なくとも1つを含む有機残
    基:−CH=CHCHCH=CH−、または−CH=
    CH−CH=CH−であり、炭素原子を介して珪素と結
    合している、(b)Rは、炭素原子を介して珪素と結
    合している有機残基、(c)Rは有機残基、(d)a
    は1から3の整数、(e)bは0から2の整数、(f)
    aとbの合計は1から3の整数。
  5. 【請求項5】自動酸化可能なアルコキシシランが以下の
    式を有する、請求項1記載のコーティング組成物: Si(R(R(OR4−a−b 式中、(a)Rは少なくとも1つのジシクロペンテニ
    ル基を含む有機残基であり、炭素原子を介して珪素と結
    合している、(b)Rは、炭素原子を介して珪素と結
    合している有機残基、(c)Rは有機残基、(d)a
    は1から3の整数、(e)bは0から2の整数、(f)
    aとbの合計は1から3の整数。
  6. 【請求項6】バインダーポリマーが、自動酸化可能であ
    るか、または自動酸化可能なアルコキシシランの酸化の
    間に形成される化合物と反応性である、少なくとも1つ
    の官能基を含む、請求項1記載のコーティング組成物。
  7. 【請求項7】該官能基が1,3−ジカルボニル基であ
    る、請求項6記載のコーティング組成物。
  8. 【請求項8】1,3−ジカルボニル官能基が、アセトア
    セトキシエチルメタアクリレートの残基から誘導され
    る、請求項7記載のコーティング組成物。
  9. 【請求項9】(i)(a)少なくとも1つの自動酸化可
    能なアルコキシシラン、および(b)少なくとも1つの
    バインダーポリマー、を含むコーティング組成物の層を
    基体表面に適用し、(ii)該コーティング組成物を乾
    燥することを含む、基体表面にコーティングを生成する
    方法。
  10. 【請求項10】バインダーポリマーが水性エマルション
    ポリマーである、請求項9記載の方法。
  11. 【請求項11】コーティング組成物がバインダーポリマ
    ーの乾燥重量に基づいて0.01から25重量%の自動
    酸化可能なアルコキシシランを含む、請求項9記載の方
    法。
  12. 【請求項12】自動酸化可能なアルコキシシランが以下
    の式を有する、請求項9記載の方法: Si(R(R(OR4−a−b 式中、(a)Rは以下の少なくとも1つを含む有機残
    基:−CH=CHCHCH=CH−、または−CH=
    CH−CH=CH−であり、炭素原子を介して珪素と結
    合している、(b)Rは、炭素原子を介して珪素と結
    合している有機残基、(c)Rは有機残基、(d)a
    は1から3の整数、(e)bは0から2の整数、(f)
    aとbの合計は1から3の整数。
  13. 【請求項13】自動酸化可能なアルコキシシランが以下
    の式を有する、請求項9記載の方法: Si(R(R(OR4−a−b 式中、(a)Rは少なくとも1つのジシクロペンテニ
    ル基を含む有機残基であり、炭素原子を介して珪素と結
    合している、(b)Rは、炭素原子を介して珪素と結
    合している有機残基、(c)Rは有機残基、(d)a
    は1から3の整数、(e)bは0から2の整数、(f)
    aとbの合計は1から3の整数。
  14. 【請求項14】バインダーポリマーが、自動酸化可能で
    あるか、または自動酸化可能なアルコキシシランの酸化
    の間に形成される化合物と反応性である、少なくとも1
    つの官能基を含む、請求項9記載の方法。
  15. 【請求項15】該官能基が1,3−ジカルボニル基であ
    る、請求項9記載の方法。
  16. 【請求項16】1,3−ジカルボニル官能基が、アセト
    アセトキシエチルメタアクリレートの残基から誘導され
    る、請求項15記載の方法。
  17. 【請求項17】以下の式を有する自動酸化可能なシラ
    ン: Si(R(R(OR4−a−b 式中、(a)Rは少なくとも1つの自動酸化可能な基
    を含む有機残基であり、炭素原子を介して珪素と結合し
    ている、(b)Rは、炭素原子を介して珪素と結合し
    ている有機残基、(c)Rは有機残基、(d)aは1
    から3の整数、(e)bは0から2の整数、(f)aと
    bの合計は1から3の整数。
  18. 【請求項18】自動酸化可能な基が、−CH=CHCH
    CH=CH−、または−CH=CH−CH=CH−で
    ある、請求項17記載の組成物。
  19. 【請求項19】自動酸化可能な基がシクロペンテニルで
    ある、請求項17記載の組成物。
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