JP2002088111A - オレフィン重合用触媒 - Google Patents

オレフィン重合用触媒

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    • C08F10/00Homopolymers and copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond
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    • C08F110/04Monomers containing three or four carbon atoms
    • C08F110/06Propene

Abstract

(57)【要約】 【課題】 有機アルミニウム助触媒と、選択率調節剤
と、マグネシウムおよびチタンを含有し、かつアルコキ
シド分をも含有するプロ触媒前駆体から得られるプロ触
媒とから製造されるオレフィン重合用触媒、ならびにこ
の触媒を用いるα−オレフィン、特にプロピレンの重合
および共重合方法。 【解決手段】 本発明の触媒は高活性であると共に立体
規則性であり、しかも生産性が高く、所望の良好な特性
を有する重合体を大量に与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高活性オレフィン
重合用触媒の製造に使用できる触媒成分のマグネシウム
含有及びチタン含有前駆体に関する。
【0002】
【従来の技術】α−オレフィン、特にエチレン及びプロ
ピレン重合体の製造は、商業的に受け入れられている。
これらの生成物は安価であり、多数の商業上有用な特性
を示す。エチレンを重合させる場合、その方法は複雑で
はない。というのは、エチレン分子が生長する重合体鎖
に付加する様式により生成物の型が影響を受けず、そし
て重合体生成物が立体異性体の形態で存在しないからで
ある。
【0003】プロピレンの重合の場合には、メチル基が
存在するため、生長する重合体鎖に単位が付加する立体
規則性に依存する幾つかの型の生成物が生成する。大部
分の市販のポリプロピレンは結晶性であり、規則的な頭
一尾結合様式でプロピレン単位が立体規則的に付加する
ことにより得られる。単位がランダムに付加したポリプ
ロピレンは、アタクチックと呼ばれる。この非晶性の形
態は、あまり望ましくなく、多くの場合、例えば抽出に
よって除去しなければならない。
【0004】重合用触媒の活性も重要である。過去の3
価のチタン、クロム又はバナジウム触媒は活性が低く、
生成物は著しい割合の触媒残査を含有していた。商業上
満足すべき特性を得るために、このような残査を除去す
る必要があった。
【0005】より最近のチタンを基礎とする重合用触媒
は、立体規則的であり、抽出及び脱灰工程を回避するの
に充分な活性を有する。普通に用いられる用語におい
て、高活性触媒は、典型的にはマグネシウム、チタン及
びハライド部分を含有する固体プロ触媒(固体主触媒p
rocatalyst)と、通常は有機アルミニウム化
合物である助触媒と、選択率調節剤(SCA)とから形
成される。これらの成分の各々は、触媒及びそれから製
造される重合体に影響を及ぼすが、プロ触媒は最も大き
い影響を有すると思われる。
【0006】米国特許第4,330,649号明細書に
は、マグネシウム化合物を高級アルコール及びエステル
と共に加熱して溶液を生成させることにより得られるプ
ロ触媒が記載されている。この溶液をTiCl4及び電
子供与体(ED)に加えて、プロ触媒を形成させる。米
国特許第4,472,521号明細書には、マグネシウ
ムアルコキシドを芳香族炭化水素中でチタンアルコキシ
ドと反応させることが記載されている。TiCl4及び
EDを加えて固体を形成し、この固体を遷移金属ハロゲ
ン化物を用いて後処理する。米国特許第4,540,6
79号明細書には、エタノール中のMg(OC252
の懸濁液をCO2と接触させることにより触媒成分を製
造することが記載されている。炭化水素中の有機アルミ
ニウムを添加すると、粒状粒子が生成し、これらの粒子
は、TiCl4と接触させるときにチタン化合物のため
の支持体として用いられる。米国特許第4,728,7
05号明細書には、Mg(OC252をエタノール中
でCO2と接触させて可溶化し、得られた溶液を噴霧乾
燥するか、或いはこの溶液を担体粒子の含浸に用いるこ
とが記載されている。いずれの型の粒子も所望形態のプ
ロ触媒を製造するのに有用である。
【0007】米国特許第4,710,428号明細書に
は、異なる触媒が記載されており、ここでは一般式 Mg4(OR)6(ROH)10A (I) (式中、Rは低級アルキル基、Aは−2の総酸化段階状
態を有する少なくとも1種のアニオンである)で表され
るマグネシウム化合物を形成させている。この錯体を4
価チタンのハロゲン化物、ハロゲン化炭化水素及びED
と反応させて、プロ触媒を形成する。上記の錯体を使用
することは、この錯体が所望形態である結晶にあるとい
う点で有利であるが、これと対比して、Mg(OC
252はそうでない。この結晶は、主として従来の技
術によりオレフィン重合用触媒前駆体に、そして触媒に
変換することができる。この触媒は活性であり、良好な
特性を有する重合体生成物を生産する。改善された触媒
前駆体及びオレフィン重合用触媒を調製すると、改善さ
れた重合体生成物が得られる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、高活性のオ
レフィン重合用触媒を与えるプロ触媒前駆体、プロ触媒
を提供し、これによって改善されたオレフィン重合体を
提供することを目的とする。本発明によれば、高活性オ
レフィン重合用触媒の前駆体として有用なマグネシウム
含有及びチタン含有錯体化合物、及びこのような触媒を
用いる低級α−オレフィンの重合方法が提供される。こ
の触媒を用いて得られるポリオレフィンは、良好な特性
を有し、かつ高収率で得られる。
【0009】
【課題を解決するための手段】したがって、本発明によ
れば、マグネシウム部分及びチタン部分、ならびにアル
コキシド部分、トリアルキルボレート部分及び置換され
ていてもよいフェノキシド部分から選ばれる少なくとも
1種を含有しており、 A)マグネシウムアルコキシド、チタンアルコキシド及
びトリアルキルボレートを、アルカノール中で高められ
た温度において接触させ、得られた錯体アルコキシド化
合物アルコラートからアルカノールを除去するか、 B)マグネシウム、チタンアルコキシド、トリアルキル
ボレート及びアルカノールを、不活性反応希釈剤中で高
められた温度において接触させるか、 C)マグネシウムアルコキシド、チタンテトラアルコキ
シド及びフェノール性化合物を、不活性希釈剤中で高め
られた温度において接触させるか、 D)マグネシウムアルコキシド、チタンアルコキシド、
テトラハロゲン化チタン、フェノール性化合物及びアル
カノールを接触させ、得られた混合物からアルカノール
を除去するか、或いは E)マグネシウムアルコキシド、テトラハロゲン化チタ
ン及びフェノール性化合物を接触させ、得られた生成物
をハロゲン化マグネシウムアルコラートと反応させ、得
られた混合物からアルカノールを除去することにより調
製することができ、各アルコキシド部分は独立して4個
まで(4を含む)の炭素原子を有し、フェノール化合物
はフェノール及び活性化基で置換されたフェノールから
選ばれたものであるオレフィン重合用プロ触媒前駆体が
提供される。
【0010】次いでこのプロ触媒前駆体を、4価チタン
のハロゲン化物、所望によりハロゲン化炭化水素及びE
Dと接触させて、固体プロ触媒を形成することができ
る。引き続きこのプロ触媒を、有機アルミニウム助触媒
及びSCAと接触させて、高活性のオレフィン重合用触
媒を形成することができる。プロ触媒前駆体からプロ触
媒への変換、及びプロ触媒から触媒への変換は、主とし
て従来公知の方法で行なわれるが、プロ触媒前駆体は多
くの操作法により好適に形成することができ、その調製
方法に応じて種々の形態及び組成をとりうる。
【0011】さらに本発明によれば、少なくとも1種の
低級α−オレフィンを重合条件下で前記の触媒と接触さ
せることを包含する低級α−オレフィンの重合方法が提
供される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体的に説明す
る。一つの態様において、錯体アルコキシド化合物は、
マグネシウムアルコキシド(各アルコキシドは好適には
4個まで(4を含む)の炭素原子を有する)、チタンア
ルコキシド(各アルコキシドは好適には4個まで(4を
含む)の炭素原子を有する)及びトリアルキルボレート
(各アルキルは好適には4個までの炭素原子を有する)
から製造される。これらの反応関与体を高められた温度
で接触させ、得られた錯体アルコキシド化合物アルコラ
ートからアルカノールを除去する。各反応関与体中のア
ルコキシド部分は同一でも異なってもよく、そしていず
れか一つの反応関与体のアルコキシド部分は、他の反応
関与体のアルコキシド部分と同一でも異なってもよい。
メトキシド、i−プロポキシド又はi−ブトキシドのよ
うなアルコキシド部分が有用であるが、好ましいアルコ
キシド部分はエトキシドである。錯体アルコキシド化合
物の化学量論的関係は次式 Mg3Ti2(OR)14 (II) (式中、各Rは独立して4個まで(4を含む)の炭素原
子を有するアルキルであり、好ましくはエチル基であ
る)で表される。
【0013】マグネシウム、チタン及び硼素の接触は、
アルカノール溶液中で高められた温度及び好適には反応
混合物を非ガス状態に保持するのに充分な圧力下におい
て行われる。アルカノールは、必ずしも必要ではない
が、1種又は2種以上の反応関与体のアルコキシド部分
に対応することが好ましい。好適な反応温度は20℃〜
180℃、好ましくは50℃〜90℃である。接触は適
当な反応器中で行われ、従来公知の方法、例えば振と
う、攪拌又は還流により促進することができる。生成物
混合物の冷却に際して結晶性アルコラートとして得られ
る初期生成物は、次式 Mg3Ti2(OR)14・n(ROH) (IIa) (式中、nは0〜約6の数である)で表される。この結
晶性生成物中には硼素は見当たらないが、錯体アルコキ
シドを生成させるこの工程には、トリアルキルボレート
が必要である。トリアルキルボレートは好適には、チタ
ン1モルに対し、約0.1〜約2モル、好ましくは0.
5〜1モルの量で供給される。マグネシウムアルコキシ
ドは好適には、チタン1モルに対し、約0.5モル〜約
4モル、好ましくは0.5〜2モルの量で供給される。
【0014】得られた錯体アルコキシド化合物(式II
a)は、その製造に際して用いられる媒体への溶解度の
低い結晶性固体物質であり、周知の方法、例えば濾過又
は傾斜により回収できる。このアルコラートは、一般に
加熱を伴う従来の操作法によりアルカノールを除去する
ことによって、錯体アルコキシドプロ触媒前駆体(式I
I)に変換される。特に満足すべき方法は、炭化水素又
はハロゲン化炭化水素溶剤を用いる共沸蒸留による方法
である。式IIの錯体アルコキシドが可溶であり、かつア
ルカノールがそれと共沸混合物を形成する溶剤が有用で
ある。炭化水素の例はイソオクタンであり、ハロゲン化
炭化水素の例はクロロベンゼンである。共沸溶剤は、存
在するアルカノールより過剰量で添加され、得られた混
合物を加熱してアルカノールを共沸により除去する。得
られる錯体アルコキシドプロ触媒前駆体は、過剰の共沸
溶剤中で、共沸混合物の沸点においても、また周囲温度
に冷却する際にも、透明溶液を形成する。この溶液はプ
ロ触媒前駆体として役立つことができ、下記のようにし
てプロ触媒に変換することができる。
【0015】第2の態様において、錯体アルコキシドプ
ロ触媒前駆体は、元素状マグネシウムを、チタンアルコ
キシド(各アルコキシドは好適には4個までの炭素原子
を有する)、トリアルキルボレート(各アルキルは好適
には4個までの炭素原子を有する)及びアルカノール
(好適には4個までの炭素原子を有する)と、不活性希
釈剤の存在下に反応させることにより製造される。この
態様においても、いずれか一つの反応関与体又は異なる
反応関与体のアルコキシド部分は同一でも異なってもよ
い。すべてのアルコキシド部分が同一であって、しかも
エトキシドであることが一般に好ましい。この態様の錯
体アルコキシドは、不活性反応希釈剤中で反応関与体を
接触させることにより製造される。不活性反応希釈剤
は、好適には炭化水素希釈剤、例えばイソペンタン、イ
ソオクタン、シクロヘキサン、トルエン又はケロシン留
分、或いはハロゲン化炭化水素、例えば塩化メチレン又
はクロロベンゼンである。好ましい炭化水素希釈剤はイ
ソオクタンであり、好ましいハロゲン化炭化水素希釈剤
はクロロベンゼンである。
【0016】この態様の錯体アルコキシド化合物の構造
は、多少とも変化させることができ、一部は用いられた
反応関与体の比率により定められる。この構造は次式 Mg3Ti(OR)S[B(OR)3t (III) (式中、0<t≦2、sは(10−t)、各Rは独立し
て4個までの炭素原子を有するアルキルである)で表わ
すことができる。好ましい錯体アルコキシドは、tが2
であり、Rがエチルである上記式IIIの化合物である。
この錯体アルコキシドは、反応関与体を高められた温度
及び好適には反応混合物を非ガス状態に保持するのに充
分な圧力下において接触させることにより製造される。
好適な温度は約40℃〜約100℃、好ましくは約50
℃〜約80℃である。接触は適当な反応器中で行われ、
常法により例えば振とう、攪拌又は還流により促進する
ことができる。反応の化学量論は単純ではないが、溶液
総重量に基づき約1重量%〜約6重量%のマグネシウム
を提供するのに充分な量のマグネシウムが一般に用いら
れる。少量の金属表面活性化剤、例えば塩化鉄を供給し
て反応を開始させると、最良の結果が得られる。錯体ア
ルコキシド生成物混合物は溶液であり、この粘度は、希
釈剤及び出発物質の比率に応じて変動しうる。この錯体
アルコキシドはオレフィン重合用プロ触媒前駆体であ
り、下記の方法によりプロ触媒に変換することができ
る。
【0017】第3の態様において、オレフィン重合用錯
体プロ触媒前駆体は、マグネシウムアルコキシド、チタ
ンアルコキシド及びフェノール性化合物を不活性希釈剤
中で接触させることにより製造される。この態様におい
ても、1種又は数種の反応関与体のアルコキシド部分は
同一でも異なってもよく、好ましくはエトキシドであ
る。アニオン部分X’を生成させるフェノール性化合物
は、フェノール又は活性化基で置換されたフェノールか
ら選択され、この置換フェノールではフェノール性水酸
基は立体障害されていない。「活性化基」とは、活性水
素を含んでいない環炭素原子上の置換基を意味し、例え
ば5個までの炭素原子を有するアルキル基、例えばメチ
ル、エチル又はブチル;5個までの炭素原子を有するア
ルコキシ基、例えばメトキシ、エトキシ又はアミルオキ
シ;ハロゲン、特にクロロ;及び各アルキル基が5個ま
での炭素原子を有するジアルキルアミノ、例えばジエチ
ルアミノ又はエチルプロピルアミノである。好適なフェ
ノール性化合物の例は、フェノール、o−クレゾール、
3−メトキシフェノール、4−ジメチルアミノフェノー
ル及び2,6−ジメチルフェノールである。これらのフ
ェノール類のうち、o−クレゾールが好ましい。
【0018】この態様の錯体アルコキシドプロ触媒前駆
体は、次式 Mg3Tia(OR)bX’c (IV) [式中、Rは先に定義したとおりであり、X’はフェノ
ール性化合物の1価アニオン、0.5≦a≦2、0≦c
≦2、bは(6+4a+c)である]で表すことができ
る。好ましい錯体アルコキシドは、次式 Mg3Ti(OR6)X’2 (IVa) (式中、R及びX’は先に定義したとおりである)で表
される。不活性希釈剤は好適には炭化水素、例えばイソ
ペンタン、イソオクタン、トルエン又はケロシン留分、
或いはハロゲン化炭化水素、例えば塩化メチレン又はク
ロロベンゼンである。
【0019】式IVの錯体アルコキシドの製造は、高めら
れた温度及び好適には反応混合物を非ガス状態に保持す
るのに充分な圧力下において行われる。好適な温度は約
50℃〜約110℃、好ましくは約70℃〜約100℃
である。接触は適当な反応器中で行われ、常法により例
えば振とう、攪拌又は還流により促進することができ
る。全溶液に基づき約1重量%〜約6重量%のマグネシ
ウムを提供するのに充分なマグネシウムアルコキシドが
一般に用いられる。得られるオレフィン重合用錯体アル
コキシドプロ触媒前駆体は溶液であり、その粘度は、用
いられた特定の希釈剤及び反応関与体の比率に応じて変
動しうる。この前駆体は下記の操作法によりプロ触媒に
変換することができる。
【0020】第4の態様において、プロ触媒は、マグネ
シウムアルコキシド(各アルコキシドは独立して4個ま
で(4を含む)の炭素原子を有する)、4価チタンアル
コキシド(各アルコキシドは好適には4個まで(4を含
む)の炭素原子を有する)、4価チタンのハロゲン化
物、フェノール性化合物及びアルカノールから形成され
る化学量論的に不特定な錯体である。1種又は2種のア
ルコキシドのアルコキシド部分は、他のアルコキシドと
同一でも異なってもよく、好ましくはエトキシであり、
そしてハライド部分は好適にはクロロ又はブロモである
が、クロロが好ましい。フェノール性化合物は、フェノ
ール及び活性化基で置換されたフェノール(活性化基は
上記のとおりである)から選択される。
【0021】このプロ触媒前駆体は、好適には反応関与
体を不活性反応希釈剤中で接触させることにより製造さ
れる。不活性反応希釈剤の例は、炭化水素、例えばイソ
ペンタン、イソオクタン又はシクロヘキサン、或いはハ
ロゲン化炭化水素、例えば塩化メチレン又はクロロベン
ゼンである。イソオクタン及びクロロベンゼンが好まし
い。このプロ触媒前駆体の形成は、従来公知のモル化学
量論に従うようには思われないが、好ましいアルコキシ
ド及びハライド部分を用いる場合に下記の部分一般式に
より表される。
【0022】 3Mg(OC252+xTi(OC254+yTiCl4+z o−クレゾール+wC25OH→ (式中、0.1≦y<0.8、0.2<(x+y)<
3、0.05<z<3、0.5<w<9、好ましくは
0.3<y<0.5、0.5<(x+y)<2、0.1
<z<2、2<w<5である。) 初期反応は、好適には非ガス状態で約30℃〜約120
℃、好ましくは約35℃〜約90℃の反応温度において
行われ、一般に透明な溶液が生成する。次いでこの溶液
を高い温度に加熱することにより、アルカノールを典型
的には不活性反応希釈剤の一部との共沸混合物として充
分に除去することができる。この第2の加熱温度は、形
成されるアルカノール含有共沸混合物の沸点に一部は依
存し、例えば約70℃〜約120℃、好ましくは約85
℃〜約110℃の温度である。アルカノールを除去する
ことにより、プロ触媒前駆体は不透明な球状粒子の形態
で製造される。このオレフィン重合用プロ触媒前駆体
は、下記の方法によりプロ触媒に変換することができ
る。
【0023】第5の態様において、オレフィン重合用プ
ロ触媒は、最初に、マグネシウムアルコキシド(各アル
コキシドは好適には4個までの炭素原子を有する)、チ
タンアルコキシド(各アルコキシドは好適には4個まで
の炭素原子を有する)及びフェノール性化合物の反応を
伴う2段階合成により製造される。同一又は異なるアル
コキシド反応関与体のアルコキシド部分は同一でも異な
っていてもよく、フェノール性化合物は、フェノール及
び活性化基で置換されたフェノール(活性化基は上記定
義のとおりである)から選択される。
【0024】初期反応は、好適には不活性反応希釈剤中
で金属アルコキシド及びフェノール性化合物を高められ
た温度において接触させることにより行われる。好適な
反応希釈剤は、接触温度で液体であるように沸点が比較
的高い。クロロベンゼン、トルエン及びイソオクタンの
ような希釈剤が好適である。接触温度は、好適には約6
0℃〜約130℃であり、反応混合物を非ガス状態に保
持するのに充分な圧力が望ましい。初期生成物は、次式 Mg3Ti(OR)8X’2 (V) (式中、R及びX’は前記の意味を有する)で表される
出発物質の錯体であるが、これに限定されるものではな
い。この初期生成物は、反応希釈剤中の溶液として得る
ことができる。
【0025】次いでこの初期生成物を、ハロゲン化マグ
ネシウムアルコラート、好ましくはヘキサアルコラート
(アルコール部分はROHであり、Rは前記の意味を有
する)と接触させる。ハロゲン化マグネシウムはMgC
2又はMgBr2であってよく、MgC12が好まし
い。初期錯体及びハロゲン化マグネシウムは、初期錯体
の製造に用いた希釈剤と同一でも異なってもよい不活性
反応希釈剤中で混合することができる。希釈剤は同一で
あることが好ましい。反応関与体を接触させ、例えば約
100℃までの温度で溶液が得られるまで加熱し、次い
で例えば約110℃〜約140℃に加熱して、混合物か
らアルカノールを多くの場合不活性希釈剤との共沸混合
物として除去する。組成が多少とも変動しうるこの生成
物は、不透明な球状粒子として得られる。このマグネシ
ウム含有及びチタン含有固体は、オレフィン重合用プロ
触媒前駆体であり、下記の方法によりプロ触媒に変換す
ることができる。
【0026】オレフィン重合用プロ触媒前駆体は、4価
チタンのハロゲン化物、所望によりハロゲン化炭化水素
及びEDと接触させることによりプロ触媒に変換するこ
とができる。4価チタンのハロゲン化物は、アリールオ
キシ−又はアルコキシ−ジ−又はトリハライド、例えば
ジエトキシチタンジクロリド、ジヘキシルオキシチタン
ジブロミド、イソプロピルオキシチタントリクロリド又
はフェノキシチタントリブロミド、或いはテトラハロゲ
ン化チタン、例えばTiC14又はTiBr4であってよ
い。テトラハロゲン化チタン、特にTiC14が好まし
い。
【0027】プロ触媒の製造に所望により用いられるハ
ロゲン化炭化水素は、好適には12個まで、好ましくは
9個までの炭素原子を有し、少なくとも1個のハロゲン
原子を含有するか、或いは脂肪族ハロゲン化炭化水素の
場合は少なくとも2個のハロゲンを含有する。脂肪族ハ
ロゲン化炭化水素の例には次のものが包含される。CH
2Cl2、CH2Br2、CHCl3、CCl4、1,2−ジ
ブロモエタン、1,1,3−トリクロロプロパン、1,
1,2−トリクロロエタン、トリクロロシクロヘキサ
ン、ジクロロフルオロメタン及びトリクロロイソオクタ
ン。好適に用いられる芳香族ハロゲン化炭化水素には、
クロロベンゼン、ブロモベンゼン、ジクロロベンゼン及
びクロロトルエンが包含される。脂肪族ハロゲン化炭化
水素のうち、CCl4及び1,1,2−トリクロロエタ
ンが好ましいが、クロロベンゼンが特に好ましい。
【0028】プロ触媒において用いられる電子供与体
は、チタンを基礎とするオレフィン重合用触媒に従来用
いられるEDである。EDは活性水素不含であってよ
い。好適な電子供与体の例には次のものが包含される。
エーテル類、エステル類、ケトン類、アミン類、イミン
類、アミド類、ニトリル類、ホスフィン類、スチビン
類、アルシン類及びアルコラート類。好ましいEDはエ
ステル、特に芳香族モノカルボン酸又はジカルボン酸の
アルキルエステルである。好ましいEDは安息香酸エチ
ル、p−エチル安息香酸エチル及びフタル酸ジイソブチ
ルである。EDは化合物の混合物であってよいが、単独
化合物が好ましい。安息香酸エチル及びフタル酸ジイソ
ブチルが好ましい。
【0029】プロ触媒前駆体、4価チタンのハロゲン化
物、ハロゲン化炭化水素(用いる場合)及びEDを接触
させる方法は、重要ではあるが決定的ではない。EDを
プロ触媒前駆体に添加し、得られた混合物を4価チタン
のハロゲン化物の少なくとも一部分に添加すると、最良
の結果が得られる。また4価チタンのハロゲン化物を、
プロ触媒前駆体及びEDの混合物に添加することもでき
る。他の変法も適するが、あまり好ましくない。得られ
た固体を、典型的には追加の4価チタンのハロゲン化物
とハロゲン化炭化水素との50/50容量比混合物で少
なくとも1回、多くの場合2回以上洗浄する。しばしば
ハロゲン化と呼ばれるこの洗浄工程は、多くの場合、酸
ハロゲン化物、特に芳香族酸ハロゲン化物、例えば塩化
ベンゾイル又は塩化フタロイルを追加的に存在させるこ
とによって促進される。4価チタンのハロゲン化物及び
ハロゲン化炭化水素との接触に続いて、得られた固体プ
ロ触媒を軽質炭化水素で洗浄して、未反応チタン化合物
を除去することができる。
【0030】好ましい変更態様において、EDとプロ触
媒前駆体との初期接触は、ほぼ室温〜約150℃の温度
において行われる。これらの物質を室温で混合すること
が好ましい。充分な量の4価チタンのハロゲン化物及び
任意の酸ハロゲン化物を用いて、プロ触媒前駆体のアニ
オン部分の実質的部分をハロゲン化物部分に変換する。
EDとプロ触媒前駆体中に存在するMgとのモル比を約
0.01:1〜約10:1、好ましくは約0.06:1
〜0.4:1にするのに充分なEDが用いられる。最終
洗浄により、O2及び活性水素化合物の不在下で乾燥す
る際に安定であるプロ触媒、或いは乾燥することなく助
触媒及びSCAとの反応によりオレフィン重合用触媒を
形成する際に有用であるプロ触媒が生成する。
【0031】助触媒は、チタンを基礎とするプロ触媒と
共に高活性オレフィン重合用触媒の製造に通常用いられ
るタイプの有機アルミニウム化合物である。好適な有機
アルミニウム化合物は、アルキルアルミニウム化合物、
例えばトリアルキルアルミニウム化合物、アルキルアル
ミニウムハライド化合物及びアルキルアルミニウムアル
コキシド化合物であって、これらの各アルキルは独立し
て2〜6個の炭素原子を有する。好ましいアルキルアル
ミニウム化合物は、ハロゲン化物部分を含有せず、特に
好ましいものはトリアルキルアルミニウム化合物、例え
ばトリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウ
ム及びジエチルヘキシルアルミニウムである。トリエチ
ルアルミニウムが殊に好ましい。有機アルミニウム化合
物は好適には、プロ触媒中のチタン1モルに対し約1モ
ル〜約150モルのアルミニウム、好ましくはチタン1
モルに対し約10モル〜約100モルのアルミニウムを
与えるのに充分な量で用いられる。
【0032】触媒製造に用いられるSCAは、チタンを
基礎とするオレフィン重合用触媒に利用される任意の普
通のものであってよい。好適なSCAは、ED、例えば
プロ触媒製造に用いられる前記のものであるが、次式 R’qSi(OR)4-q (式中、R’は10個までの炭素原子を有するアルキル
又はアリールであり、Rは前記の意味を有し、qは1又
は2である)で表される有機シランであってもよい。好
ましいSCAは、芳香族有機酸エステル、例えばp−エ
チル安息香酸エチル、フタル酸ジイソブチル又はp−メ
チル安息香酸エチル、或いはアルキルアルコキシシラ
ン、例えばジイソブチルジメトキシシラン、イソプロピ
ルトリメトキシシラン又はシクロヘキシルメチルジメト
キシシランである。プロ触媒中のチタン1モルに対し約
0.01モル〜約100モルのSCA、好ましくはチタ
ン1モルに対し約0.5モル〜約20モルのSCAを与
えるようにSCAを供給することが好適である。
【0033】オレフィン重合用触媒の成分を、主として
従来公知の方法により接触させる。一つの変更態様にお
いて、重合帯域の外部で例えば成分を混合することによ
り接触させ、予め形成された触媒を重合反応器中に導入
する。別の変更態様においては、触媒成分を別個に重合
反応器中に導入し、触媒をその場で形成させる。このオ
レフィン重合用触媒は、低級α−オレフィンの重合条件
下での重合、特に4個までの炭素原子を有する直鎖状α
−オレフィン、すなわちエチレン、プロピレン及び1−
ブテンの重合に有用である。本発明の重合方法の操作
は、本発明の錯体プロ触媒前駆体から製造された触媒を
使用することによって、良好な特性を有するポリオレフ
ィン生成物を大量に提供する。このことは本触媒の高い
活性を反映するものである。重合生成物は、反応器に1
種だけのα−オレフィンを提供する場合には単独重合
体、例えばポリエチレン又はポリプロピレンである。或
いは、重合反応器に2種又は3種以上の単量体を供給す
る場合には共重合体(又は三元共重合体)、例えばEP
R又はポリプロピレン耐衝撃性共重合体でありうる。
【0034】重合は、1個又は2個以上の流動触媒床を
用いる気相法として、或いは希釈剤として不活性物質、
例えばプロパン又は重合の液化単量体例えばプロピレン
を用いるスラリー相法として行うことができる。重合体
生成物の分子量、したがってある程度までは生成物の特
性は、この技術分野で知られているように、重合系に分
子状水素を供給することにより影響を受ける。本方法は
回分的に、或いは連続的又は半連続的手段で実施するこ
とができる。
【0035】
【実施例】本発明を以下の実施例を参照してさらに説明
する。実施例において、触媒の生産性(「収率」とも呼
ばれる)は、1時間の標準回分法において触媒1g当り
の重合体生成物のKgとして測定される。触媒の立体特
異性、具体的にはアイソタクチック選択性は、米国食品
医薬品局の規定に従って、キシレン可溶物(XS)を測
定することにより決定される。XSについての試験は、
フラスコ中で重合体試料をキシレンに還流下に溶解させ
ることからなる。次いでフラスコを、25℃で水浴中に
1時間、攪拌することなく静置する。次いで生成した沈
澱を濾過により除去し、濾液のアリコートを蒸発させた
のち、残査を乾燥して洗浄することにより、可溶物含量
を測定する。キシレン可溶物は、主として非晶質(アタ
クチック)重合体と少量の低分子量重合体から成る。重
合体生成物の嵩密度(BD)はg/cm3として測定さ
れる。
【0036】実施例I(第1プロ触媒前駆体) A.マグネシウムエトキシド(15g、131ミリモ
ル)、Ti(OC25215g(66ミリモル)及び
エタノール33.3gを、100℃の油浴中で一夜攪拌
した。追加のエタノール33.3gを加え、1時間攪拌
したが溶液は生成しなかった。トリエチルボレート
(9.6g、66モル)を加えると、数分の加熱で溶液
が得られた。攪拌した溶液を室温に冷却すると沈澱が形
成された。この沈澱を濾過により回収し、エタノールで
洗浄し、流通窒素中で乾燥した。透明な斜方晶結晶2
0.8gが得られた。分析:Mg 5.7%、Ti 1
0.5%、B0.4%。 B.マグネシウムエトキシド(60g、524ミリモ
ル)及びTi(O−iC374 78.2g(275
ミリモル)を135℃の油浴中で加熱しながら希釈剤の
不在下で一夜スラリー化した。得られた灰色スラッシ
を、エタノール168g及びB(OC253 18.
9g(130ミリモル)と共にスラリー化した。100
℃の油浴中で2時間加熱すると、ほとんど透明な溶液が
生成した。一夜冷却した後、沈澱が生成し、これを集
め、エタノールで洗浄し、流通N2中で乾燥したとこ
ろ、湿潤粉末160gが得られた。 C.3リットル容フラスコ中でMg(OC252
88g(1.64モル)、Ti(O−iC374
12g(1.1モル)、エタノール572g及びエタノ
ール中のMg(OC252・1.2B(OC253
3%溶液447g(Mg 0.55モル、B 0.66
モル)をスラリー化した。70℃で一夜攪拌した後、こ
の溶液を冷却すると沈澱が生成した。この沈澱を濾過に
より集め、エタノールですすぎ、流通N2中で簡単に乾
燥したところ、湿った結晶性固体約600gが得られ
た。 D.実施例I.Aの操作により製造した斜方晶結晶(3
7.8g)をクロロベンゼン170g中にスラリー化
し、次いで50gの重量になるまで煮沸した。得られた
溶液は透明かつ安定であった。 E.実施例I.Bの操作により製造したエタノールで湿
った粉末(160g)を、イソオクタン約500g中で
スラリー化し、得られた溶液を319gの重量になるま
で煮沸した。得られたわずかに曇った溶液を中多孔度フ
リットを通して濾過したところ、マグネシウム約3%を
含有する溶液が生成した。 F.実施例I.Cにより製造したエタノールで湿った粉
末(600g)を、イソオクタン1800ml中でスラ
リー化した。得られた混合物を、溶剤約1600mlが
回収されるまで、約69℃〜約93℃の頂部温度で蒸留
した。このわずかに曇った溶液を、中多孔度フリットを
通して濾過したところ、透明溶液963gが生成した。
分析:Mg=1.24ミリモル/ml、Ti=0.83
5ミリモル/ml及びB=<0.1ミリモル/ml。 G.実施例I.D−Fのプロ触媒前駆体を、マグネシウ
ム30〜50ミリモルを提供するのに充分な溶液を用い
て、TiCl4 150ml中で60分間110℃で熟
成させることにより、プロ触媒を製造した。また約40
ミリモル/リットルの濃度を与えるのに充分なフタル酸
ジイソブチルを存在させた。得られた固体生成物を、塩
化フタロイル6ミリモル/リットルを含有するクロロベ
ンゼンとTiC14との50/50容量比混合物150
mlを用いて110℃で洗浄した。次いでこれを、50
/50混合物を用いて110℃で30分間洗浄した。得
られた固体プロ触媒を、イソオクタンを用いて室温で2
回洗浄し、N2中で50℃において乾燥した。
【0037】前駆体溶液と第1洗浄溶液との接触は二つ
の方法により行なった。方法1では、前駆体溶液にフタ
ル酸ジイソブチルを加え、この混合物を攪拌したTiC
4混合物150mlに室温で滴下した。20分後、こ
の混合物を残りの熟成期間110℃に加熱した。方法2
は、前駆体溶液及びEDを、TiC14混合物に加える
前に室温で一夜保持した以外は同様である。 H.実施例I.Gのプロ触媒から、重合用触媒を製造し
た。助触媒としてトリエチルアルミニウム、SCAとし
てフタル酸ジイソブチルを用いた。これらの触媒を用い
て、プロピレンを液体プロピレン中のスラリー相法によ
り重合させた。結果を表Iに示す。この表中、「起源」
はプロ触媒前駆体の製造に用いた実施例Iの特定の操作
を示し、「方法」はそれによりプロ触媒が形成される実
施例I.Gの方法を示す。本発明のプロ触媒以外のMg
(OC252から製造した触媒を用いて得られた結果
も示す。
【0038】
【表1】
【0039】実施例II(第2プロ触媒前駆体) A.マグネシウム削り屑(2.44g、100ミリモ
ル)、Ti(OC254(95% 8.8g、33ミ
リモル)及びB(OC253(4.86g、33ミリ
モル)を、0.23リットル(8オンス)容ボトル中で
クロロベンゼン71.3g中にスラリー化し、エタノー
ル中の3.5%FeCl3 3.5gを加えた。このボ
トルにバルーンを取り付け、混合物を65℃の油浴中で
加熱しながら攪拌した。40分後、バルーンの容積は約
200mlになった。追加のエタノール3.7gを加え
ると、H2の発生がより激しくなり、約4分間で200
mlのガスが生じた。さらに30分後にガス発生はや
み、さらにエタノール2.5gを加えた。合計4時間
後、ほとんどすべてのMgが反応して溶液になった。追
加のFeCl3溶液0.5gを加え、混合物を一夜攪拌
すると、すべてのMgが反応した。この溶液は2.2%
のマグネシウム含量及び1/3/1のB/Mg/Tiモ
ル比を有していた。 B.実施例II.Aにより製造した溶液49gに、Mg
削り屑1.32g(54ミリモル)、95%TiCl4
4g(17ミリモル)及びエタノール中の3%FeC
3 5gを加えた。65℃の油浴中で一夜攪拌した
後、わずかに曇った溶液が生成した。Mg約0.1gが
未反応であった。この溶液は0.5/3/1のB/Mg
/Tiモル比を有していた。 C.マグネシウム削り屑(62.9g、2.59モ
ル)、Ti(OC254(95%、200g、0.8
3ミリモル)、B(OC253(60.7g、0.4
2モル)及びエタノール中の2%FeCl3 96g
を、還流冷却器を備えた2リットル容の3頸フラスコ中
でイソオクタン中に混合した。フラスコ及び内容物を約
65℃に加熱すると、水素が発生した。2時間後、エタ
ノール95gを加え、さらに2時間後、エタノール49
gを加えた。60℃で合計36時間攪拌した後、生成し
た溶液を温時濾過してマグネシウム2.73gを回収し
た。この濾液は、4.6%のマグネシウム含量及び0.
5/3/1のB/Mg/Tiモル比を有する透明な濃黄
緑色溶液1297gであった。 D.実施例II.A−Cの溶液を用いて、実施例I.G
の方法によりオレフィン重合用プロ触媒を製造した。ま
た、前駆体溶液の第3混合法を用いた。方法3では、プ
ロ触媒前駆体の溶液を、110℃でのTiCl4熟成溶
液に加え、得られ混合物にフタル酸ジイソブチルを加え
た。 E.実施例II.Dのプロ触媒を、実施例I.Hの操作
により触媒に変換し、プロピレンの重合において評価し
た。結果を表IIに示す。この表中、「比率」はB/M
g/Tiのモル比を示し、「操作」はプロ触媒の製造に
用いた方法と共に用いた溶剤を示す。
【0040】
【表2】
【0041】SCAをテトラメチルピペリジンに変えた
以外は、実験5を繰り返した。収率は38.6kg重合
体/g触媒であり、XSは7.3%であった。
【0042】実施例III(第3プロ触媒前駆体) A.Mg(OC252、Ti(OC254及びo−ク
レゾールを種々の割合で種々の溶剤中で接触させ、得ら
れた混合物を約50℃〜約110℃の温度に加熱するこ
とにより、オレフィン重合用プロ触媒前駆体を製造し
た。実例として、還流冷却器を備えたフラスコ中で、M
g(OC252 116g(0.01モル)、Ti
(OC254 81.2g(0.34モル)及びo−
クレゾール73g(0.67モル)をイソオクタン27
6g中にスラリー化した。85℃で1時間攪拌した後、
マグネシウム4.5重量%を含有する比較的粘稠でない
溶液が生成した。クレゾール/Ti/Mgのモル比は2
/3/1であった。反応関与体の種々のモル比を用い
て、同様の濃度の溶液を製造した。多くのこれらの溶液
を表IIIに記載する。この表には反応関与体の割合が
示されており、溶液の粘度は1(水様)〜5(ゼリー
様)で評価される。用いた溶剤が列挙されており、CB
はクロロベンゼン、iC8はイソオクタン、CHはシク
ロヘキサン、DCMはジクロロメタンである。
【0043】
【表3】
【0044】B.実施例III.Aの溶液を、実施例
I.Gの一般的操作によるプロ触媒の製造に用いた。混
合方法1及び混合方法2は実施例I.Gの場合と同じで
あったが、第3の方法、方法3’も用いられ、この方法
ではTiCl4溶液をフタル酸ジイソブチル及び前駆体
溶液の混合物に滴下した。 C.実施例III.Bのプロ触媒を、実施例I.IIの
一般的操作により触媒に変換した。実施例I.IIの操
作によるこれらの触媒の評価を表IVに示す。「比率」
の欄は、反応関与体のモル比と共に用いた溶剤を示す。
【0045】
【表4】
【0046】実施例IV(第4プロ触媒前駆体) A.0.23リットル(8オンス)容ボトル中で、Ti
Cl4 2.0g(10.5ミリモル)、95%Ti
(OC254 3.76g(15.7ミリモル)、M
g(OC252 8.12g(71ミリモル)及びo
−クレゾール94g(8.7ミリモル)を、クロロベン
ゼン100g中にスラリー化し、混合物を440rpm
で攪拌しながら、エタノール5.4gを加えた。ボトル
をキャップし、105℃で油浴中に浸漬した。Mg(O
252は速やかに溶解したが、この溶液は濁ったま
まであった。約1時間後、キャップをはずし、混合物を
さらに2時間攪拌し、熱時濾過した。こうして得られた
固体を温クロロベンゼン、イソオクタンで洗浄し、流通
2中で乾燥した。この固体9.2gは、ほとんど白色
の不透明球状物であった。 B.ポリテトラフルオロエチレン製攪拌羽根を備えたフ
ラスコ中で、95%Ti(OC254 39.6g
(165ミリモル)、Mg(OC252 8.12g
(710ミリモル)、o−クレゾール9.4g(86.
7ミリモル)、エタノール52.5g(1.14モル)
及びクロロベンゼン800gをスラリー化した。この混
合物をN2ブランケット下に300rpmで攪拌しなが
ら、クロロベンゼン200g中のTiCl4 18g
(95ミリモル)の溶液を迅速に加えた。このフラスコ
を60℃〜65℃に加熱すると、2時間後にほとんどす
べての固体が溶解した。次いでこの混合物を92℃に加
熱し、フラスコ内容物の表面にN2気流を通過させ、生
じたエタノールを回収した。一夜攪拌した後、容積は約
5%だけ減少しており、濁った溶液が生成した。このス
ラリーを熱時濾過し、回収した固体をクロロベンゼン
で、またイソオクタンで2回洗浄し、流通窒素中で乾燥
した。粒径範囲15〜70μの主に不透明な球状物11
0.4gが得られた。分析した粒子はMg 13.6重
量%及びTi 8.1重量%を含有していた。 C.実施例IV.A及びBのプロ触媒前駆体を、実施例
I.Gと実質に同様の操作によりプロ触媒に変換した。
実施例IV.Aの前駆体から得られたプロ触媒は、Ti
2.4重量%、Mg 18.7重量%及びCl 60
重量%を含有していた。実施例IV.Bの前駆体から得
られたプロ触媒は、Ti 2.89重量%、Mg 1
9.4重量%及びCl 59.8重量%を含有してい
た。 D.実施例IV.Cのプロ触媒を、トリエチルアルミニ
ウム助触媒及びジイソブチルジメトキシシランSCAと
混合することにより触媒に変換した。成分の量により、
70/20/1のAl/Si/Tiモル比にした。これ
らの成分を、プロピレンを入れた1リットル容オートク
レーブ中に圧入する前に混合し、液体プロピレン希釈剤
を用いる重合を67℃で1時間行なった。分子状水素
(43ミリモル)も加えた。重合の結果を表Vに示す。
この表には触媒前駆体の起源も示されている。用語
「H」は、内容物が67℃に加熱されたオートクレーブ
に触媒を圧入したことを示す。用語「R」は、触媒をオ
ートクレーブに室温で圧入し、全内容物を67℃に加熱
したことを示す。それぞれの場合に、最終重合体は本質
的に球状粒子として得られた。
【0047】
【表5】
【0048】実施例V(第5プロ触媒前駆体) A.密閉容器中で、Mg(OC252 36g(0.
31モル)、95%TiCl4 25.2g(0.10
5モル)及びo−クレゾール22.7g(0.21モ
ル)をクロロベンゼン670g中で混合することによ
り、Mg約1重量%を合有する溶液を調製し、容器を1
30℃の油浴に入れて一夜攪拌した。o−クレゾール/
Mg/Tiのモル比は2/3/1であった。
【0049】0.23リットル(8オンス)容ボトル中
で、この溶液128.6gをMgC12・6C25OH
7.3g(19.6ミリモル)及びクロロベンゼン8
6gと混合した。ボトル及び内容物を95℃の油浴中で
加熱し、内容物を450rpmで2時間攪拌した。油浴
を105℃に加熱し、混合物を一夜攪拌した。得られた
スラリーを温時濾過し、回収した固体をクロロベンゼン
及びイソオクタンで洗浄し、流通N2中で乾燥した。固
体球状物6.8gが得られた。 B.実施例V.Aの操作を用いて、クレゾール/Mg/
Tiモル比が1/3/1の溶液を調製した。この溶液の
43.55gを、MgCl2・6C25OH7.3g
(19.6ミリモル)及びクロロベンゼン86gと混合
した。ボトルをキャップし、内容物を450rpmで攪
拌しながら90℃の油浴中に入れた。2時間後、ボトル
のキャップをはずすと、油浴温度を93℃に高めたとき
に発泡が観察された。一夜攪拌した後、得られたスラリ
ーを温時濾過し、回収した固体をクロロベンゼン(温、
次いで冷)で洗浄し、イソオクタンで2回洗浄し、流通
2中で乾燥した。クリーム色の粗大球状物(9.2
g)が得られた。 C.実施例V.A及びBのプロ触媒前駆体を、実施例
I.Gの一般的操作によりプロ触媒に変換した。実施例
V.Aからのプロ触媒は、Ti 2.4重量%、Mg
18.7重量%及びCl 60.0重量%を含有してい
た。.実施例V.Bからのプロ触媒は、Ti 2.25
重量%、Mg 16.0重量%及びCl 57.7重量
%を含有していた。 D.実施例V.Cのプロ触媒を、実施例IV.Dと実質
的に同様の操作により触媒に変換し、プロピレンの重合
に用いた。ただし、重合温度は65℃であり、H型の触
媒添加のみを用いた。これらの重合体の評価を表VIに
示す。
【0050】
【表6】
【0051】実施例V.A、C及びDの一般的操作によ
り製造された触媒を用いて同様に重合を行ない、ただ
し、R型の触媒添加を用い、そして評価すると、37.
8%の収率及び3.9%のXS値が得られ、この重合体
は0.407のBDを有していた。
【0052】
【発明の効果】触媒の生産性はしばしば選択性と反比例
するので、活性の高い触媒はしばしば立体規則性の低い
重合体生成物を与える。しかし本発明の触媒は、良好な
生産性を示す一方で所望の高い立体特異性を保有してい
るので、充分に良好な特性を有する重合体がかなり大量
に得られ、抽出及び脱灰工程を必要としない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 07/600 781 (32)優先日 平成2年10月22日(1990.10.22) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 07/600 898 (32)優先日 平成2年10月22日(1990.10.22) (33)優先権主張国 米国(US) Fターム(参考) 4J028 AA02 AB02 AC04 AC05 AC06 AC07 BA00A BA01B BB00A BB01B BC07A BC13A BC15B BC18B BC24B BC34B CA08A CA14A CA56A CB11A CB12A CB14A CB23A CB25A CB27A CB35A CB36A CB42A CB44A CB53A CB62A CB66A CB67A CB68A CB87A DB04 EB02 EB04 EB05 EC01 EC03 FA02 FA04 GA08 GA21

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マグネシウムアルコキシド、チタンアル
    コキシド及びフェノール性化合物を溶媒中で50〜11
    0℃の高められた温度で接触させる(ここに、各アルコ
    キシドはC1〜C4アルコキシドであり、フェノール化合
    物はフェノール又はC1〜C5アルキル−、C1〜C5アル
    コキシ−、ハロ−若しくはジ(C1〜C5アルキル)アミ
    ノ−置換フェノールである)ことを特徴とする、マグネ
    シウム部分、チタン部分及びアルコキシド部分を含有す
    るオレフィン重合用プロ触媒前駆体の製造方法。
  2. 【請求項2】 チタンアルコキシドがチタンテトラアル
    コキシドである請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 マグネシウムアルコキシドがマグネシウ
    ムジエトキシドであり、チタンテトラアルコキシドがチ
    タンテトラエトキシドである請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 フェノールがo−クレゾールである請求
    項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 溶媒がイソオクタン、シクロヘキサン、
    クロルベンゼン又はジクロルメタンである請求項1に記
    載の方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の方法に
    従って製造されたオレフィン重合用プロ触媒前駆体。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のプロ触媒前駆体をテト
    ラハロゲン化チタン、電子供与体及び随意のハロ炭化水
    素と接触させることにより得られることを特徴とする、
    固体オレフィン重合用プロ触媒。
  8. 【請求項8】 テトラハロゲン化チタンが四塩化チタン
    である請求項7に記載のプロ触媒。
  9. 【請求項9】 電子供与体が芳香族モノカルボン酸又は
    ジカルボン酸のアルキルエステルである請求項7に記載
    のプロ触媒。
  10. 【請求項10】 電子供与体が芳香族モノカルボン酸又
    はジカルボン酸のアルキルエステルである請求項8に記
    載のプロ触媒。
  11. 【請求項11】 ハロ炭化水素が存在し、クロルベンゼ
    ンである請求項7に記載のプロ触媒。
  12. 【請求項12】 請求項7に記載のプロ触媒を有機アル
    ミニウム化合物助触媒及び選択率調節剤と接触させるこ
    とにより得られるオレフィン重合用触媒。
  13. 【請求項13】 助触媒がトリアルキルアルミニウム化
    合物である請求項12に記載のオレフィン重合用触媒。
  14. 【請求項14】 選択率調節剤が式:R'qSi(OR)
    4-q(式中、R'は10個までの炭素原子を有するアルキ
    ル又はアリールであり、Rは4個までの炭素原子を有す
    るアルキルであり、qは1又は2である)の有機シラン
    である請求項12に記載のオレフィン重合用触媒。
  15. 【請求項15】 4個までの炭素原子を有する低級α−
    オレフィンを重合させるにあたり、少なくとも1種の低
    級α−オレフィンを重合条件下に請求項12に記載の触
    媒と接触させることからなる低級α−オレフィンの重合
    方法。
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