JP2002087934A - 化粧料 - Google Patents

化粧料

Info

Publication number
JP2002087934A
JP2002087934A JP2000273516A JP2000273516A JP2002087934A JP 2002087934 A JP2002087934 A JP 2002087934A JP 2000273516 A JP2000273516 A JP 2000273516A JP 2000273516 A JP2000273516 A JP 2000273516A JP 2002087934 A JP2002087934 A JP 2002087934A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
extract
cosmetic
fluorescent substance
fluorescent
dyes
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000273516A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Mochizuki
誠 望月
Akira Utsuki
彰 宇津木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanebo Ltd filed Critical Kanebo Ltd
Priority to JP2000273516A priority Critical patent/JP2002087934A/ja
Publication of JP2002087934A publication Critical patent/JP2002087934A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】蛍光物質を人の体に直接付着させることがで
き、しかも適宜除去することのできる、全く新しいタイ
プの化粧料を提供する。 【解決手段】人の体に塗布され、洗い流すか拭き取るこ
とにより除去されることを前提とした化粧料であって、
ブラックライトによる照明下で発光する蛍光物質が分散
含有されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブラックライトに
よる照明下で蛍光を発する、特殊な化粧料に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】最近、ディスコやスナック、カラオケル
ーム、レジャーホテル等において、照明を落とした暗い
室内を演出するために、ブラックライトが汎用されてい
る。上記ブラックライトとは、水銀ランプから発生する
近紫外線(波長域が290〜390nm程度の光)のみ
を、特殊な紫外線フィルターで透過させることにより、
目に見えない光を発する新趣向の照明をいい、蛍光体や
蛍光物質を含んだ表示体に、このブラックライトからの
光を当てると、暗闇に、蛍光色に輝く表示を浮かび上が
らせることができる。
【0003】このため、ディスコ等では、蛍光塗料で描
かれた絵画パネルを壁面や天井に嵌め込んだり、蛍光塗
料で模様を付与した各種インテリア品等を設置して、こ
れらをブラックライトで照射して光らせることにより、
単なる暗闇を、幻想的・非現実的な空間に変える演出が
多く行われており、人気を博している。
【0004】また、インテリア等に限らず、人が着る衣
服に、蛍光塗料で模様を描いておき、ブラックライトを
利用して、暗闇で光らせる技術が提案され、すでに登録
されている(実用新案登録第3020011号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、例えば人が、
自分の体の一部に、直接、蛍光物質を付着させ、ブラッ
クライトにより、自ら光る対象となって動くようにすれ
ば、従来にない趣向となって、本人も見る方の人も、よ
り一層楽しめるのではないか、との提案があるが、蛍光
物質を、直接人体に付着させ、目的を達したあとは簡単
に洗い流すことのできるような商品は、いまだ実用化さ
れていないのが実情である。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、蛍光物質を人の体に直接付着させることがで
き、しかも適宜除去することのできる、全く新しいタイ
プの化粧料の提供をその目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、人の体に塗布され、洗い流すか拭き取る
ことにより除去されることを前提とした化粧料であっ
て、ブラックライトによる照明下で発光する蛍光物質が
分散含有されている化粧料を第1の要旨とし、そのなか
でも、特に、上記蛍光物質が、アントラキノン系染料、
インジゴ系染料、アジン系染料、キサンテン系染料、ア
クリジン系染料およびピラニンコンクからなる群から選
択される少なくとも一つの蛍光物質である化粧料を第2
の要旨とする。
【0008】また、本発明は、これらのなかでも、特
に、上記蛍光物質が、全体に対し0.00001〜0.
001重量%含有されており、洗い流すか拭き取ること
により、体表面から即座に除去されて、ブラックライト
による照明下で、肉眼では全く見えなくなるよう設定さ
れている化粧料を第3の要旨とし、上記蛍光物質が、全
体に対し0.001〜1.0重量%含有されており、洗
い流し動作もしくは拭き取り動作によっても、体表面に
残留し、所定時間内はブラックライトによる照明下で、
蛍光を発するよう設定されている化粧料を第4の要旨と
する。
【0009】さらに、本発明は、これらのなかでも、特
に、化粧料が、ボディソープ、ボディジェル、シャンプ
ー、リンス、入浴剤のいずれかである化粧料を第5の要
旨とし、化粧料が、透明から半透明である化粧料を第6
の要旨とする。
【0010】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態につ
いて説明する。
【0011】まず、本発明の化粧料は、ブラックライト
が設置されている暗い空間での使用を前提とするもので
あり、例えば、浴室で用いられるボディソープ、ボディ
ジェル、シャンプー、リンス、入浴剤等があげられる。
これらには、ファッションホテル等のホテルの浴室に設
置される業務用のものも含まれる。また、コンパクトな
容器に充填された携帯用のものも含まれる。さらに、浴
室での使用に限らず、どんな場所でも手軽につけること
のできるムース類、ジェル類に適用することもできる。
【0012】そして、本発明の化粧料の基本的な組成
は、その化粧料の種類や用途に応じて、適宜の組成に設
定することができるが、必ず、ブラックライトによる照
明下で発光する蛍光物質が分散含有されていなければな
らない。また、上記蛍光物質の発光をより強く印象づけ
るには、化粧料全体を、透明もしくは半透明に設定する
ことが好適である。
【0013】上記蛍光物質としては、アントラキノン系
染料、インジゴ系染料、アジン系染料、キサンテン系染
料、アクリジン系染料、ピラニンコンク等があげられ、
これらは、単独で用いても、2種以上を併用してもよ
い。そして、これらのなかでも、発光強度、安全性の観
点から、キサンテン系染料およびピラニンコンクが好適
に用いられる。
【0014】上記キサンテン系染料としては、例えば、
9−(4′−スルホ−2′−スルホニウムフェニル)−
6−ジエチルアミノ−3,3−(N,N−ジエチルイミ
ノ)−3−イソキサンテンのモノナトリウム、9−オル
ト−カルボキシフェニル−6−ジエチルアミノ−3−エ
チルイミノ−3−イソキサンテンの3−エトクロライ
ド、9−オルト−カルボキシフェニル−6−ジエチルア
ミノ−3−エチルイミノ−3−イソキサンテンの3−エ
トアセテート、9−オルト−カルボキシフェニル−6−
ヒドロキシ−2,4,5,7−テトラブロム−3−イソ
キサントンのジカリウム、4,5−ジブロム−3,6−
フルオランジオール、3,6−フルオランジオール、9
−オルト−カルボキシフェニル−6−ヒドロキシ−3−
イソキサントンのジナトリウム、9−オルト−カルボキ
シフェニル−6−ヒドロキシ−3−イソキサントンのジ
カリウム、1−ヒドロキシ−3,6,8−ピレントリス
ルホン酸のトリナトリウム等があげられる。
【0015】また、上記蛍光物質に対し、必要に応じ
て、シリコーン処理、金属石鹸処理、界面活性剤処理等
の表面処理を施すようにすることができる。これらの処
理により、蛍光物質の、液中における分散安定性を高め
ることができる。
【0016】そして、上記蛍光物質の含有割合は、特に
限定するものではないが、通常、0.00001〜1.
0重量%(以下「%」と略す)の範囲内に設定すること
が好適である。すなわち、蛍光物質が0.00001%
未満では、充分な発光強度が得られないおそれがあり、
逆に、1.0%を超えると、分散安定性が悪くなるおそ
れがあるからである。
【0017】ただし、化粧料を、体表面に塗布したの
ち、その蛍光発光を楽しんだのちは、すぐに洗い流すか
拭き取って除去することができるようにするには、蛍光
物質の種類にもよるが、通常、蛍光物質を、全体に対し
0.00001〜0.001%程度の配合とすることが
好適である。また、水がかかったり擦れたりしても、一
定の時間内は、蛍光物質が体表面に残留して、その蛍光
発光が長く楽しめるようにするには、蛍光物質を、全体
に対し0.001〜1.0%程度の配合とすることが好
適である。
【0018】なお、本発明の化粧料には、上記蛍光物質
以外に、通常化粧料に用いられる、樹脂や粘剤等の高分
子、多価アルコール、粉体(顔料、色素、樹脂)、フッ
素化合物、防腐剤、香料、保湿剤、生理活性成分,塩
類、酸化防止剤、キレート剤、中和剤、pH調整剤、昆
虫忌避剤、酵素等、各種の成分を、適宜配合することが
できる。
【0019】上記樹脂、粘剤としては、例えば、アクリ
ル酸エステル/メタクリル酸エステル共重合体、酢酸ビ
ニル/クロトン酸共重合体、メチルビニルエーテルマレ
イン酸ハーフエステル、ビニルピロリドン/アクリレー
ト共重合体、ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチル
メタクリレート共重合体、ビニルカプロラクタム/ビニ
ルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレート共
重合体等のノニオン性高分子化合物があげられる。ま
た、セルロースまたはその誘導体、ケラチンおよびコラ
ーゲンまたはその誘導体、アルギン酸カルシウム、プル
ラン、寒天、ゼラチン、キサンタンガム、カラギーナ
ン、ハイメトキシルペクチン、グアーガム、アラビアゴ
ム、アルギン酸、アルブミン、カゼイン、ジェランガ
ム、デキストラン等の天然由来高分子化合物も好適に用
いることができる。
【0020】また、上記多価アルコールとしては、例え
ば、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、プ
ロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプ
ロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、3−
メチル−1,3−ブタンジオール、1,3−ブチレング
リコール、ソルビトール、グルコース、ショ糖、果糖、
キシリトール、ラクトース、マルトース、マルチトー
ル、トレハロース、硫酸化トレハロース等があげられ
る。あるいは、これらの化学修飾体等も使用可能であ
る。
【0021】さらに、上記粉体としては、黄色4号、青
色1号、黒色401号等の色素、黄色4号Alレーキ、
黄色203号Baレーキ等のレーキ色素、ナイロンパウ
ダー、シルクパウダー、シリコーンパウダー、セルロー
スパウダー、シリコーンエラストマー球状粉体、ポリエ
チレン粉末等の高分子粉末、黄色酸化鉄、赤色酸化鉄、
酸化クロム、カーボンブラック、群青、紺青等の有色顔
料、酸化亜鉛、酸化チタン等の白色顔料、タルク、マイ
カ、セリサイト、カオリン等の体質顔料、雲母チタン等
のパール顔料、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マ
グネシウム、珪酸マグネシウム等の金属塩、シリカ、ア
ルミナ等の無機粉体、ベントナイト、スメクタイト、窒
化ホウ素等があげられる。これらの粉体の形状は、球
状、棒状、針状、板状、不定形状、鱗片状、紡錘状等、
どのような形状であってもよく、特に制限はない。
【0022】そして、これらの粉体は、そのままのもの
であっても、従来公知の適宜の表面処理を施したもので
あってもよい。上記表面処理の例としては、例えば、フ
ッ素化合物処理、シリコーン処理、シリコーン樹脂処
理、ペンダント処理、シランカップリング剤処理、チタ
ンカップリング剤処理、油剤処理、N−アシル化リジン
処理、ポリアクリル酸処理、金属石鹸処理、アミノ酸処
理、無機化合物処理、プラズマ処理、メカノケミカル処
理等があげられる。
【0023】また、前記生理活性成分とは、皮膚に塗布
した場合に皮膚に何らかの生理活性を与える物質であ
り、例えば、抗炎症剤、老化防止剤、紫外線防御剤、ひ
きしめ剤、抗酸化剤、発毛剤、育毛剤、保湿剤、血行促
進剤、抗菌剤、殺菌剤、乾燥剤、冷感剤、温感剤、ビタ
ミン類、アミノ酸、創傷治療促進剤、刺激緩和剤、鎮痛
剤、細胞賦活剤、酵素成分等があげられる。これらのな
かでも、特に、天然系の植物抽出成分、海藻抽出成分、
生薬成分等が好適に用いられる。そして、これらは、単
独で用いても、2種以上を併用してもよい。
【0024】上記生理活性成分の具体例としては、例え
ば、アシタバエキス、アマチャエキス、アルテアエキ
ス、アロエエキス、アンズエキス、イチョウエキス、ウ
イキョウエキス、ウーロン茶エキス、エイジツエキス、
オウゴンエキス、オウバクエキス、オトギリソウエキ
ス、オランダカラシエキス、オレンジエキス、海水乾燥
物、海藻エキス、加水分解コムギ末、加水分解シルク、
カモミラエキス、カロットエキス、カワラヨモギエキ
ス、甘草エキス、カキョクエキス、キウイエキス、キュ
ーカンバーエキス、クチナシエキス、クマザサエキス、
クララエキス、クルミエキス、グレープフルーツエキ
ス、クロレラエキス、クワエキス、紅茶エキス、酵母エ
キス、コメ胚芽油、コラーゲン、サルビアエキス、サボ
ンソウエキス、サンザシエキス、ジオウエキス、シコン
エキス、シソエキス、シナノキエキス、シャクヤクエキ
ス、シラカバエキス、スギナエキス、セイヨウキズタエ
キス、セイヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキ
ス、セイヨウノコギリソウエキス、セイヨウハッカエキ
ス、セージエキス、センキュウエキス、センブリエキ
ス、タイソウエキス、タイムエキス、茶エキス、チョウ
ジエキス、チンピエキス、トウキエキス、トウニンエキ
ス、ドクダミエキス、トマトエキス、納豆エキス、ニン
ジンエキス、ニンニクエキス、蜂蜜、ハマメリスエキ
ス、ヒキオコシエキス、ビサボロール、ビワエキス、ブ
クリョウエキス、プロポリス、ヘチマエキス、ペパーミ
ントエキス、ボダイジュエキス、ホップエキス、マロニ
エエキス、ムクロジエキス、メリッサエキス、モモエキ
ス、ユキノシタエキス、ユズエキス、モヨギエキス、ラ
ベンダーエキス、レモンエキス、レンゲソウエキス、ロ
ーズマリーエキス、ローヤルゼリーエキス等があげられ
る。
【0025】また、デオキシリボ核酸、ムコ多糖類、ヒ
アルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウ
ム、コラーゲン、エラスチン、キチン、キトサン、加水
分解卵殻膜等の生体高分子、アミノ酸、乳酸ナトリウ
ム、尿素、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ベタイ
ン、ホエイ等の保湿成分、スフィンゴ脂質、セラミド、
コレステロール、コレステロール誘導体、リン脂質等の
油性成分、ε−アミノカプロン酸、グリチルリチン酸、
β−グリチルリチン酸、塩化リゾチーム、グアイアズレ
ン、ヒドロコルチゾン等の抗炎症剤、ビタミンA、ビタ
ミンB2 、ビタミンB 6 、ビタミンC、ビタミンD、ビ
タミンE、パントテン酸カルシウム、ビオチン、ニコチ
ン酸アミド、ビタミンCエステル等のビタミン類、アラ
ントイン、ジイソプロピルアミンジクロロアセテート、
4−アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸等の活性成
分、トコフェロール、カロチノイド、フラボノイド、タ
ンニン、リグナン、サポニン等の抗酸化剤、α−ヒドロ
キシ酸、β−ヒドロキシ酸等の細胞賦活剤、γ−オリザ
ノール、ビタミンE誘導体等の血行促進剤、レチノー
ル、レチノール誘導体等の創傷治癒剤、セファランチ
ン、カンゾウ抽出物、トウガラシチンキ、ヒノキチオー
ル、ヨウ化ニンニクエキス、塩酸ピリドキシン、dl−
α−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール、
ニコチン酸、ニコチン酸誘導体、パントテン酸カルシウ
ム、D−パントテニルアルコール、アセチルパントテニ
ルエチルエーテル、ビオチン、アラントイン、イソプロ
ピルメチルフェノール、エストラジオール、エチニルエ
ステラジオール、塩化カプロニウム、塩化ベンザルコニ
ウム、塩酸ジフェンヒドラミン、タカナール、カンフ
ル、サリチル酸、ノニル酸バニリルアミド、ノナン酸バ
ニリルアミド、ピロクトンオラミン、ペンタデカン酸グ
リセリル、1−メントール、モノニトログアヤコール、
レゾルシン、γ−アミノ酪酸、カンタリスチンキ、シク
ロスポリン、ジンクピリチオン、ヒドロコルチゾン、ミ
ノキシジル、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソル
ビタン、ハッカ油、ササニシキエキス等の育毛剤等があ
げられる。
【0026】前記必須成分と、上記任意成分とを適宜組
み合わせて得られる本発明の化粧料は、ブラックライト
による照明下で発光する蛍光物質が分散含有されてお
り、あとで簡単に洗い流すか拭き取るかして簡単に除去
することができるため、ブラックライトが設置された場
所において、これを体表面(肌や毛髪)に塗布して、楽
しむことができる。特に、ファッションホテルの浴室等
において、体にこれを塗布して蛍光発光させて楽しむこ
とができる。また、ディスコやカラオケルーム等におい
て、手足や顔、毛髪等、露出した肌の部分に、本発明の
化粧料を塗布して、自ら蛍光発光による装飾を演出して
楽しむことができる。
【0027】なお、本発明の化粧料は、どのような容器
に入れてもよいが、ブラックライトによる照明下で、化
粧料自体が蛍光発光するため、透明な容器に充填してお
けば、中身の発光が見えるため、それ自体で装飾的な役
割を果たす。
【0028】また、図1(a)に示すように、透明な容
器1の周囲を、不透明なプラスチックフィルム2で覆い
(あるいは容器自体に不透明なインクによって着色
し)、その覆われた部分のうち一部に、中身の化粧料が
透けてみえる透明部3を、文字や図案等からなる適宜の
形状にしておけば、この透明部3が、蛍光発光によって
鮮明に光るため、より装飾性の高いものが得られる。
【0029】同様の考え方から、図1(b)に示すよう
に、透明な容器1の周囲を、透明なプラスチックフィル
ム4で覆い、その覆われた部分のうち一部に、不透明な
インクで、文字や図案等からなる適宜の形状の不透明部
5を設けておけば、この不透明部5以外の部分が、中身
の化粧料の蛍光発光によって鮮明に光るため、より装飾
性の高いものが得られる。
【0030】つぎに、本発明の実施例について説明す
る。
【0031】
【実施例1,2】下記の表1に示す組成にしたがって、
2種類のボディソープを調製した。
【0032】
【表1】
【0033】そして、ブラックライト(F65D−A
〔100V〕、スガ試験機械社製)の照明下で、上記2
種類のボディソープを、それぞれ腕に塗って泡立てたと
ころ、暗闇に、腕の輪郭が泡とともに蛍光色で鮮明に浮
かび上がり、興味深いものであった。そして、上記腕の
泡を、お湯で洗い流したところ、実施例1品(非残留タ
イプ)の蛍光色は、泡とともに瞬時に消え、蛍光物質が
全く付着していない、きれいな腕に戻った。また、実施
例2品(残留タイプ)の蛍光色は、泡が消えたあとも腕
の表面に残り、蛍光発光がしばらく続いた。そして、1
0分後に、再度お湯を流したところ、今度は完全に蛍光
色を消すことができた。
【0034】
【実施例3,4】下記の表2に示す組成にしたがって、
2種類のシャンプーを調製した。
【0035】
【表2】
【0036】上記実施例3,4品についても、上記と同
様にして、ブラックライトの照明下で使用したところ、
暗闇に、頭の泡が蛍光色で鮮明に浮かび上がり、興味深
いものであった。そして、上記頭の泡を、お湯で洗い流
したところ、実施例3品(非残留タイプ)の蛍光色は、
泡とともに瞬時に消え、蛍光物質が全く付着していない
毛髪に戻った。また、実施例4品(残留タイプ)の蛍光
色は、泡が消えたあとも毛髪に残り、蛍光発光がしばら
く続いた。そして、10分後に、再度お湯を流したとこ
ろ、今度は完全に蛍光色を消すことができた。
【0037】
【実施例5,6】下記の表3に示す組成にしたがって、
2種類のリンスを調製した。
【0038】
【表3】
【0039】上記実施例5,6品についても、上記と同
様にして、ブラックライトの照明下で使用したところ、
暗闇に、頭に付着したリンスが蛍光色で鮮明に浮かび上
がり、興味深いものであった。そして、上記頭のリンス
を、お湯で洗い流したところ、実施例5品(非残留タイ
プ)の蛍光色は、リンスの流去とともに瞬時に消え、蛍
光物質が全く付着していない毛髪に戻った。また、実施
例6品(残留タイプ)の蛍光色は、リンスが流れたあと
も毛髪に残り、蛍光発光がしばらく続いた。そして、1
0分後に、再度お湯を流したところ、今度は完全に蛍光
色を消すことができた。
【0040】
【発明の効果】以上のように、本発明の化粧料は、ブラ
ックライトによる照明下で発光する蛍光物質が分散含有
されており、あとで簡単に洗い流すか拭き取るかして簡
単に除去することができるため、ブラックライトが設置
された場所において、これを体表面(肌や毛髪)に塗布
して、楽しむことができる。特に、ファッションホテル
の浴室等において、体にこれを塗布して蛍光発光させて
楽しむことができる。また、ディスコやカラオケルーム
等において、手足や顔、毛髪等、露出した肌の部分に、
本発明の化粧料を塗布して、自ら蛍光発光による装飾を
演出して楽しむことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の化粧料を容器に充填した一態
様の説明図、(b)は容器が異なる他の態様の説明図で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/50 A61K 7/50 Fターム(参考) 4C083 AC072 AC122 AC242 AC482 AC642 AC692 AC712 AC782 AC841 AC842 AC851 AD152 CC23 CC25 CC38 CC39 DD27 EE07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人の体に塗布され、洗い流すか拭き取る
    ことにより除去されることを前提とした化粧料であっ
    て、ブラックライトによる照明下で発光する蛍光物質が
    分散含有されていることを特徴とする化粧料。
  2. 【請求項2】 上記蛍光物質が、アントラキノン系染
    料、インジゴ系染料、アジン系染料、キサンテン系染
    料、アクリジン系染料およびピラニンコンクからなる群
    から選択される少なくとも一つの蛍光物質である請求項
    1記載の化粧料。
  3. 【請求項3】 上記蛍光物質が、全体に対し0.000
    01〜0.001重量%含有されており、洗い流すか拭
    き取ることにより、体表面から即座に除去されて、ブラ
    ックライトによる照明下で、肉眼では全く見えなくなる
    よう設定されている請求項1または2記載の化粧料。
  4. 【請求項4】 上記蛍光物質が、全体に対し0.001
    〜1.0重量%含有されており、洗い流し動作もしくは
    拭き取り動作によっても、体表面に残留し、所定時間内
    はブラックライトによる照明下で、蛍光を発するよう設
    定されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の化粧
    料。
  5. 【請求項5】 化粧料が、ボディソープ、ボディジェ
    ル、シャンプー、リンス、入浴剤のいずれかである請求
    項1〜4のいずれか一項に記載の化粧料。
  6. 【請求項6】 化粧料が、透明から半透明である請求項
    1〜5のいずれか一項に記載の化粧料。
JP2000273516A 2000-09-08 2000-09-08 化粧料 Pending JP2002087934A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000273516A JP2002087934A (ja) 2000-09-08 2000-09-08 化粧料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000273516A JP2002087934A (ja) 2000-09-08 2000-09-08 化粧料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002087934A true JP2002087934A (ja) 2002-03-27

Family

ID=18759441

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000273516A Pending JP2002087934A (ja) 2000-09-08 2000-09-08 化粧料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002087934A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020186186A (ja) * 2019-05-13 2020-11-19 株式会社アリミノ ケラチン繊維の染色方法
JP2020189790A (ja) * 2019-05-20 2020-11-26 株式会社ダリヤ 毛髪一時着色剤組成物

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58198410A (ja) * 1982-02-10 1983-11-18 ア−・ウエ−・フア−バ−・カステル・ウンタ−ネ−メンス・フエアヴアルトウング・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシュレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニ− 化粧料
JPH03284613A (ja) * 1990-03-30 1991-12-16 Shiseido Co Ltd 蛍光化粧料
JP2001106625A (ja) * 1999-10-07 2001-04-17 Health Chemical:Kk 浴室用ルミネッセンス組成物
JP2001233730A (ja) * 2000-02-28 2001-08-28 Nonogawa Shoji Kk 化粧料

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58198410A (ja) * 1982-02-10 1983-11-18 ア−・ウエ−・フア−バ−・カステル・ウンタ−ネ−メンス・フエアヴアルトウング・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシュレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニ− 化粧料
JPH03284613A (ja) * 1990-03-30 1991-12-16 Shiseido Co Ltd 蛍光化粧料
JP2001106625A (ja) * 1999-10-07 2001-04-17 Health Chemical:Kk 浴室用ルミネッセンス組成物
JP2001233730A (ja) * 2000-02-28 2001-08-28 Nonogawa Shoji Kk 化粧料

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020186186A (ja) * 2019-05-13 2020-11-19 株式会社アリミノ ケラチン繊維の染色方法
JP7305157B2 (ja) 2019-05-13 2023-07-10 株式会社アリミノ ケラチン繊維の染色方法
JP2020189790A (ja) * 2019-05-20 2020-11-26 株式会社ダリヤ 毛髪一時着色剤組成物
JP7264457B2 (ja) 2019-05-20 2023-04-25 株式会社ダリヤ 毛髪一時着色剤組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11185479B2 (en) Buffered microencapsulated compositions and methods
US11850294B2 (en) Buffered microencapsulated compositions and methods
CN1753968B (zh) 抗氧化组合物以及外用组合物
KR100631000B1 (ko) 이산화탄소 함유 점성 제약 조성물
CN107072916A (zh) 保湿剂
CN107106586A (zh) 皮肤屏障功能改善剂和皮肤屏障功能改善用组合物
CN106572957A (zh) 用于改善肤色的肤色改善剂和组合物
CA2885004C (en) Buffered microencapsulated compositions and methods
CN103313732A (zh) 含有脂质肽型胶凝剂和高分子化合物的凝胶片
WO2005087182A1 (ja) 機能性粉体
TW200927199A (en) Gel sheet and cosmetic article using the same
CN101084862A (zh) 包含羟基化二苯基甲烷衍生物的组合物
CN102933194A (zh) 涉及能够原位缩合的化合物的美容处理方法
WO2005020937A1 (ja) 歯牙塗布用組成物
AU2019236137B2 (en) Buffered microencapsulated compositions and methods
JPS58113119A (ja) 肉眼的に澄明な着色歯磨
WO2006128737A1 (en) Make-up method
JP2010100577A (ja) 温感化粧品
CN106456475A (zh) 含有脂质肽型化合物的增稠性组合物
JP2002087934A (ja) 化粧料
CN105012160A (zh) 可见光固化指甲油及其制备方法
JP6639808B2 (ja) 泡安定化剤及びそれを用いた洗浄剤
JP2731845B2 (ja) 線状模様入り透明ゲル化粧料
CN101005821A (zh) 以α-糖基甘草酸作为有效成分的保湿剂及其用途
JP2000169338A (ja) 崩壊性顆粒配合化粧料組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040316

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040727