JP7264457B2 - 毛髪一時着色剤組成物 - Google Patents

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Description

本発明は毛髪一時着色剤組成物に関し、特に、ブラックライトを用いた特定の紫外光線下における毛髪上での蛍光発色、蛍光発色の持続性および白色光下における毛髪への着色が良好で手肌への着色が抑えられる毛髪一時着色剤組成物に関する。
近年、煩雑な操作を行うことなく、簡便かつ手軽に髪色を変化させる商品のニーズは上昇傾向にある。その中でも、毛髪の色調を気軽に変化させることを特徴とした毛髪一時着色剤組成物が注目されている。
毛髪一時着色剤組成物は一般的に、顔料や有機染料などの着色剤を毛髪に付着させることにより毛髪を着色させるものである。酸化染料と酸化剤を用いた化学反応(酸化重合)を利用するいわゆる酸化染毛剤と比較し髪の傷みがほとんどなく、1回の洗髪で洗い流すことができるという手軽さから、多く一般的に利用されている。
近年は日本においても催しが多様化し、特殊なメークや服装で着飾って参加するようなものも増えつつある。この中でも、照明を落とした暗い室内をブラックライトで光らせることにより、単なる暗闇を幻想的な空間として演出しているアミューズメント施設およびこれらの施設で催されるイベントなどがある。
このため、単に髪色を変え、通常の白色光下で髪色を変えて楽しむだけでなく、ブラックライトを用いた特定の紫外光線下でも蛍光発色し、おしゃれを楽しむことができる毛髪一時着色剤組成物が要望されている。
従来、ブラックライトに照らされることで蛍光発色効果を示す化粧料として、蛍光発色粉体を用いる化粧料が提案されており、耐光性、耐ブリード性の高い化粧料が開示されている(特許文献1)。
また、ブラックライトに照らされることで蛍光発色を呈する性質を利用した化粧料として、蛍光発色を呈する無機顔料を用いた化粧料が提案されており、光源中に含まれる紫外線に反応して蛍光発色することで、より自然な肌色の演出を可能とする肌色補正剤が開示されている(特許文献2)。
さらに、ブラックライトに照らされることで蛍光発色効果を示す化粧料として、蛍光物質が分散含有されている化粧料が提案されており、人の体に塗布され、洗い流すか拭き取ることにより除去することのできる化粧料が開示されている(特許文献3)。
特開2001-233730号公報 特開2018-131422号公報 特開2002-87934号公報
しかしながら、特許文献1に示される蛍光発色を呈する粉体は、水溶液中においてより強い蛍光発色を示す色素を使用しているため、水性溶媒に溶解しないこの粉体は、蛍光発色の強度にさらなる改善の余地があるとともに、毛髪に塗布した場合には、付着性が悪く周囲を汚染する恐れがあった。
また、特許文献2では、付着性を良くするために、クリーム状化粧料およびファンデーションが提案されているものの、これらは毛髪上で乾燥させて使用することは困難であった。これに加えて、配合されている蛍光発色を呈する無機顔料は白色または白色に近い色味をしており、他の顔料や有機染料などの着色剤と混合することで鮮やかな色調を調製する必要性がある。しかしながら、この蛍光発色を呈する無機顔料は、他の顔料や有機染料などの着色剤と混合することで発光の度合いが小さくなるという性質を持つため、白色光下で鮮やかな色調を調製すると、ブラックライトで照らした場合に蛍光発色の強度が小さくなることから、色調の鮮やかさと蛍光発色の強さの両立には改善の余地があった。
さらに、特許文献3に関しては、手肌における蛍光発色については効果を得ることができる一方で、白色光下における化粧料の毛髪に対する着色については着目されておらず、暗闇以外の空間における毛髪への着色効果に改善の余地があった。また、毛髪における蛍光発色については、本来の毛髪が持つ色味に蛍光色素の色味がなじんでしまい、蛍光発色が分かり難く、効果を十分に得られない恐れがあるとともに、蛍光物質が手肌へ染着しやすいという特徴を持つため、手肌の染着性に改善の余地があった。
本発明は毛髪一時着色剤組成物に関し、特に、ブラックライトを用いた特定の紫外光線下における毛髪上での蛍光発色、蛍光発色の持続性および白色光下における毛髪への着色が良好で手肌への着色が抑えられる毛髪一時着色剤組成物を提供することを課題とする。
本発明者は、(A)蛍光色素、(B)無機粉体および(C)多価アルコールを含有する毛髪一時着色剤組成物であって、毛髪上での蛍光発色、蛍光発色の持続性および白色光下における毛髪への着色が良好で手肌への着色が抑えられる効果を見出し、本発明を完成するに至った。
本発明により、ブラックライトを用いた特定の紫外光線下における毛髪上での蛍光発色、蛍光発色の持続性および白色光下における毛髪への着色が良好で手肌への着色が抑えられる毛髪一時着色剤組成物を提供する。
以下、本発明を詳細に説明する。なお、含有量を示す単位は、特に明記しない限り全て質量%である。
本発明は、(A)蛍光色素、(B)無機粉体および(C)多価アルコールを含有する毛髪一時着色剤組成物である。
本発明は、毛髪上での蛍光発色する観点から、(A)蛍光色素を含有する。これにより、他の顔料や有機染料などの着色剤と混合しても蛍光発色の度合いを低下させることなく、ブラックライトに照らされたときの蛍光発色の強さを保つことができる。
本発明で用いられる前記(A)成分としては、特に限定されないが、例えば、黄202(1)、赤104(1)、赤106、緑204、黄202(2)、赤213、赤214、赤215、赤218、赤223、赤230(1)、赤230(2)、赤231、赤232、橙201、橙206、橙207など各色の法定色素が挙げられる。前記(A)成分は1種以上を含有してよい。
本発明に用いられる前記(A)成分のうち、毛髪上での蛍光発色を向上させる観点から、黄202(1)、赤104(1)、赤106、緑204、赤213、赤214が好ましく、中でも黄202(1)、赤104(1)、赤106、緑204が好ましい。
本発明で用いられる前記(A)成分の含有量は、好ましくは0.01~0.2%、より好ましくは0.05~0.15%がよい。前記(A)成分が0.01%未満の場合、暗所における毛髪上での蛍光発色および蛍光発色の持続性が十分ではない恐れがあり、さらに、白色光下における毛髪への着色が確認できない恐れがある。前記(A)成分が0.2%を超える場合、染着による手肌の汚染の恐れがある。
本発明は、蛍光発色の持続性を向上させる観点から、(B)無機粉体を含有する。これにより、白色光下での毛髪への着色効果が得られるとともに、本来の毛髪が持つ色味に蛍光色素の色味がなじむことを防ぎ、蛍光発色を毛髪上で確認することが可能となる。
本発明で用いられる前記(B)成分としては、特に限定されないが、例えば、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、タルク、マイカ、カオリン、セリサイト、白雲母、合成雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、ヒドロキシアパタイト、バーミキュライト、ハイジライト、ベントナイト、モンモリロナイト、ヘクトライト、ゼオライト、セラミックスパウダー、第二リン酸カルシウム、アルミナ、水酸化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化ボロン、シリカなどが挙げられる。前記(B)成分は1種以上を含有してよい。
本発明に用いられる前記(B)成分のうち、毛髪上での蛍光発色および蛍光発色の持続性を向上させる観点から、酸化チタン、酸化亜鉛、タルク、マイカが好ましく、中でも酸化チタンがより好ましい。
本発明で用いられる前記(B)成分の含有量は、好ましくは0.1~10%、より好ましくは3~7%がよい。前記(B)成分が0.1%未満の場合、蛍光色素の色調が毛髪本来の色調になじみ、蛍光発色が確認できない恐れがある。前記(B)成分が10%を超える場合、蛍光色素の色調が無機粉体の色調になじみ、毛髪上で蛍光色素の色調が確認できない恐れがある。
本発明は、毛髪上での蛍光発色および蛍光発色の持続性を向上させる観点から、(C)多価アルコールを含有する。これにより、通常、毛髪一時着色剤を塗布し、毛髪上で乾燥させた場合に、毛髪一時着色剤組成物の蛍光発色の強度が低下することを防ぐことができ、毛髪一時着色剤組成物を塗布後、乾燥させて使用できるためペーストによる周囲の汚染や衣服への色移りを防ぐことができる。
本発明で用いられる前記(C)成分としては、特に限定されないが、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3-プロパンジオール、1,2-ブタンジオール、1,3-ブチレングリコール、2,3-ブチレングリコール、1,4-ブタンジオール、2-ブテン-1,4-ジオール、1,2-ペンタンジオール、1,5-ペンタンジオール、イソプレングリコール、ヘキシレングリコール、オクタンジオール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリンモノ-2-エチルヘキシルエーテル、モノグリセリド(モノアシルグリセロール)などの2価アルコール、グリセリン、トリメチロールプロパンなどの3価アルコール、ジグリセリン、ペンタエリスリトール、1,2,6-ヘキサントリオールなどの4価アルコール、糖アルコール、2~4価アルコールの重合物などの5価以上のアルコールが挙げられる。前記(C)成分は1種以上を含有してよい。
本発明で用いられる前記(C)成分の糖アルコールとしては、特に限定されないが、単糖アルコール、二糖アルコールなどが挙げられ、単糖アルコールとしては、ソルビトール、マンニトール、エリスリトール、キシリトール、ラクチトール、マルチトール、アラビトール、リビトール、ガラクチトール、グルシトールなどが挙げられ、二糖アルコールとしては、トレハロースなどが挙げられる。
本発明で用いられる前記(C)成分の2~4価アルコールの重合物としては、特に限定されないが、ポリグリコール、ポリグリセリンなどが挙げられる。
本発明に用いられる前記(C)成分のうち、毛髪上での蛍光発色および蛍光発色の持続性を向上させる観点から、糖アルコールが好ましく、中でもソルビトール、トレハロース、マルチトールが好ましい。
本発明で用いられる前記(C)成分の含有量は、好ましくは0.1~10%、より好ましくは1~10%がよい。前記(C)成分が0.1%未満の場合、過度の乾燥により蛍光色素の蛍光発色が確認できない恐れがある。前記(C)成分が10%を超える場合、過剰なべたつきにより、毛髪上で毛髪一時着色剤が乾燥しない恐れがある。
本発明による毛髪一時着色剤組成物の20℃における粘度は10,000mPa・s以上が好ましく、特に20,000mPa・s以上であることが好ましく、手や指に取れる十分な流動性があればよい。これにより、毛髪一時着色剤組成物の伸びが良く、使用時には手もしくは指先に取ることができ、塗布する際に手もしくは指先や毛髪からたれ落ちることなく直接毛髪の目的部位に塗布することが容易にできるため毛髪の目的部位にストレスなく簡易に着色する事ができる。
本発明による毛髪一時着色剤組成物の20℃条件下における粘度は、常法にて調製して得られた毛髪一時着色剤組成物をサンプル瓶(食品140:第一硝子株式会社製)に120g充填し、20℃条件下で48時間静置した後に、ヘリカルスタンド付B型粘度計(モデル:デジタル粘度計TVB-10M、東機産業株式会社製)により、粘度が10,000以上100,000mPa・s未満の場合はM4号ローターを用いて20℃条件下で6rpmで1分間、粘度が100,000以上の場合はM4号ローターを用いて20℃条件下で3rpmで1分間、回転させた後に測定したものである。
本発明の毛髪一時着色剤組成物は、鮮やかな色調を調製するために、顔料を用いることができる。顔料の種類としては特に限定されないが、無機顔料、有機顔料、パール顔料、染料樹脂固溶体、昼光蛍光顔料または天然顔料などが挙げられる。これら顔料は1または2種以上を含有することができる。顔料は2種以上を含有した場合、様々な色調をつくることが可能となる。
上記無機顔料の具体例としては、群青、酸化クロム、ベンガラ、黄酸化鉄、酸化チタン、水酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化コバルト、黒酸化鉄、水酸化クロム、水酸化アルミニウム、紺青、硫酸バリウム、含水珪酸塩、無水珪酸、珪酸アルミニウム、雲母、炭酸マグネシウム、マンガンバイオレット、カーボンブラック、アルミニウム、銅、金などが挙げられる。これら無機顔料は1種以上を含有してよい。
上記有機顔料の具体例としては、赤202号、赤203号、赤204号、赤205号、赤206号、赤207号、赤208号、赤219号、赤220号、赤221号、赤228号、赤404号、赤405号、橙203号、橙204号、橙401号、黄205号、黄401号、青404号、赤104号アルミニウムレーキ、黄4号アルミニウムレーキ、黄203号アルミニウムレーキ、青1号アルミニウムレーキなどが挙げられる。これら有機顔料は1種以上を含有してよい。
上記パール顔料の具体例としては、雲母チタン、ベンガラ被覆雲母、ベンガラ被覆雲母チタン、黒酸化鉄被覆雲母チタン、酸化クロム被覆雲母などが挙げられる。これらパール顔料は1種以上を含有してよい。
上記天然顔料の具体例としては、クレーなどの鉱物顔料、マダーレーキやコチニールレーキなどの天然染料レーキ、アゾ顔料、フタロシアニン顔料などが挙げられる。これら天然顔料は1種以上を含有してよい。
さらに、本発明による毛髪一時着色剤組成物には、毛髪一時着色剤組成物の耐摩擦性を向上し、塗布・乾燥後の衣服に擦れた場合などの色移り防止といった耐摩擦性をよくする効果を与えるために皮膜形成剤を含有することができる。皮膜形成剤の含有量は毛髪一時着色剤組成物に含有されていればよい。好ましくは有効樹脂分として1~10%、より好ましくは有効樹脂分として2~5%がよい。皮膜形成剤が有効樹脂分として1%未満の場合、十分な耐摩擦性が得られない恐れがある。皮膜形成剤が有効樹脂分として10%を超える場合、ごわつき感や、きしみ感といった使用感を損なう恐れがある。
本発明に用いることのできる皮膜形成剤は特に制限されないが、耐水性や使い心地の観点からアクリル系エマルション樹脂が好ましく、中でもアクリル酸エステルとメタクリル酸エステルの共重合体であるアクリル酸アルキル共重合体エマルション樹脂が好ましい。
上記アクリル酸アルキル共重合体エマルション樹脂の具体例としては、アクリル酸アルキル共重合体、メタアクリル酸アルキル共重合体、アクリル酸アルキル・メタアクリル酸アルキル共重合体、アクリル酸アルキルなどが挙げられる。このうち、アクリル酸アルキルやメタクリル酸アルキルのアルキル基については、炭素数1~12の1または2種以上のアルキル基を含有してよい。
また、本発明による毛髪一時着色剤組成物には、伸びがよく塗布しやすく、また、指や塗布した後の毛髪からの毛髪一時着色剤組成物のたれ落ちをなくし安心して使用する観点から、水溶性増粘剤を含有することができる。この水溶性増粘剤の含有により、さらに、塗布・乾燥後の衣服に擦れた場合などの色移り防止といった耐摩擦性をよくすることができる。水溶性増粘剤としては特に限定されないが、カルボキシメチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、キサンタンガム、カラギーナン、アルギン酸塩、ペクチン、フェラーセン、アラビアガム、ガッチガム、カラヤガム、トラガカントガム、カンテン末、ベントナイトなどが挙げられる。
本発明の毛髪一時着色剤組成物には、上記必須成分の他に、本発明の効果を損なわない範囲で、化粧料一般に使用される成分を配合することができる。例えば、水、油性成分、界面活性剤、紫外線吸収剤、蛍光増白剤、糖類、酸化防止剤、防腐剤、美容成分、香料などを用いることができる。これらは1種または2種以上含有してもよく、これらの成分の具体的な種類および量は、適宜設定することができる。
以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、これらは本発明を何ら限定するものではない。
本明細書に示す評価試験において、毛髪一時着色剤組成物に含まれる成分、およびその含有量を種々変更しながら実施した。各成分の含有量を示す単位は全て質量%であり、これを常法にて調製した。
(官能評価)
実施例1~34および比較例1~3の毛髪一時着色剤組成物について、「毛髪上での蛍光発色」、「蛍光発色の持続性」、「毛髪への着色」および「手への着色」を評価項目として、10名のパネラーによる官能評価を行なった。
<毛髪上での蛍光発色>
25℃条件下で得られた毛髪一時着色剤組成物0.3gを人差し指の先に取り、毛髪試験用ドール(株式会社ビューラックス社製「カットマネキンNO.775N」)の毛髪の一部(横幅10mm×縦幅150mm)に、指先で毛髪の毛先に向かって5cm均一に塗布した毛髪に対し、塗布直後に暗室でLED UVランプ(OPPSK社製「LED UV BAR-9」)を30cmの距離から毛髪試験用ドールに対して垂直に照射し、目視にて確認および比較評価した。
<蛍光発色の持続性>
25℃条件下で得られた毛髪一時着色剤組成物0.3gを人差し指の先に取り、毛髪試験用ドールの毛髪の一部に、指先で毛髪の毛先に向かって5cm均一に塗布し、2時間放置し乾かした毛髪に対し、暗室でLED UVランプを30cmの距離から毛髪試験用ドールに対して垂直に照射し、目視にて確認および比較評価した。
<毛髪への着色>
25℃条件下で得られた毛髪一時着色剤組成物0.3gを人差し指の先に取り、毛髪試験用ドールの毛髪の一部に、指先で毛髪の毛先に向かって5cm均一に塗布し、2時間放置し乾かした毛髪を目視で確認および比較評価した。
<手肌への着色>
25℃条件下で得られた毛髪一時着色剤組成物0.3gを人差し指の先に取り、毛髪試験用ドールの毛髪の一部に、指先で毛髪の毛先に向かって5cm均一に塗布した後、30℃に調温した水道水を用いて30秒間両手を擦り合わせて毛髪一時着色剤組成物を手から洗い流した際の手への染着について、目視で確認および比較評価した。
「毛髪上での蛍光発色」の評価基準
下記の5段階の評価尺度にて評価し、10名のパネラーの平均点を判定した。
5点:蛍光発色が特に良好に確認できる。
4点:蛍光発色が良好に確認できる。
3点:蛍光発色がやや良好に確認できる。
2点:蛍光発色が確認できる。
1点:蛍光発色しない。
「蛍光発色の持続性」の評価基準
下記の5段階の評価尺度にて評価し、10名のパネラーの平均点を判定した。
5点:蛍光発色の持続性が特に良好に確認できる。
4点:蛍光発色の持続性が良好に確認できる。
3点:蛍光発色の持続性がやや良好に確認できる。
2点:蛍光発色の持続性を確認できる。
1点:蛍光発色しない。
「毛髪への着色」の評価基準
下記の5段階の評価尺度にて評価し、10名のパネラーの平均点を判定した。
5:色調の鮮やかさが特に良好に確認できる。
4:色調の鮮やかさが良好に確認できる。
3:色調の鮮やかさがやや良好に確認できる。
2:色調の鮮やかさが確認できる。
1:色調の鮮やかさがない。
「手肌への着色」の評価基準
下記の5段階の評価尺度にて評価し、10名のパネラーの平均点を判定した。
5点:手への染まりが全く残らない。
4点:手への染まりがわからない程度に残る。
3点:手への染まりが僅かに残る。
2点:手への染まりが明らかに残る。
1点:手への染まりがはっきり残る。
(平均点の判定基準)
4.0点以上 : ◎
3.0点以上4.0未満 : ○
2.0点以上3.0未満 : △
2.0点未満 : ×
Figure 0007264457000001
Figure 0007264457000002
(実施例1~12)
実施例1~12では(A)蛍光色素から選ばれる1種類以上および含有量を様々に代えた毛髪一時着色剤組成物に関して評価した。
実施例1~12の結果から、(A)蛍光色素から選ばれる1種類以上および含有量を様々に代えたとしても良好な結果が得られた。
Figure 0007264457000003
(実施例13~20)
実施例13~20では(B)無機粉体から選ばれる1種類以上および含有量を様々に代えた毛髪一時着色剤組成物に関して評価した。
実施例13~20の結果から、(B)無機粉体から選ばれる1種類以上および含有量を様々に代えたとしても良好な結果が得られた。
Figure 0007264457000004
Figure 0007264457000005
(実施例21~31)
実施例21~31では(C)多価アルコールから選ばれる1種類以上および含有量を様々に代えた毛髪一時着色剤組成物に関して評価した。
実施例21~31の結果から、(C)多価アルコールから選ばれる1種類以上および含有量を様々に代えたとしても良好な結果が得られた。
(実施例32)
成 分 含有量(質量%)
(A)黄202(1) 0.10
(B)酸化チタン 4.85
(B)水酸化アルミニウム 0.15
(C)ソルビット液 3.00
アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体 0.60
アクリル酸アルキル共重合体エマルション(2) 5.00
メチルポリシロキサン 3.00
エタノール 25.00
1,3-ブチレングリコール 0.50
エデト酸二ナトリウム 0.01
モルホリン 0.60
黄色5号アルミニウムレーキ 1.00
精製水 61.19
合計 100.00
実施例32の毛髪一時着色剤組成物について、「毛髪上での蛍光発色」、「蛍光発色の持続性」、「毛髪への着色」および「手肌への着色」に関して良好な結果が得られた。
(実施例33)
成 分 含有量(質量%)
(A)赤104(1) 0.05
(A)赤106 0.05
(B)酸化チタン 4.85
(B)水酸化アルミニウム 0.15
(C)ソルビット液 3.00
アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体 0.60
アクリル酸アルキル共重合体エマルション(2) 5.00
メチルポリシロキサン 3.00
エタノール 25.00
ポリオキシエチレンセチルエーテル 1.50
エデト酸二ナトリウム 0.01
2-アミノ-2-メチル-1,3-プロパンジオール 0.70
メチルパラベン 0.01
赤201 0.70
精製水 61.08
合計 100.00
実施例33の毛髪一時着色剤組成物について、「毛髪上での蛍光発色」、「蛍光発色の持続性」、「毛髪への着色」および「手肌への着色」に関して良好な結果が得られた。
(実施例34)
成 分 含有量(質量%)
(A)黄202(1) 0.10
(B)酸化チタン 4.85
(B)水酸化アルミニウム 0.15
(C)ソルビット液 3.00
SEPINOV EMT 10 ※1 1.00
アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体 0.60
アクリル酸アルキル共重合体エマルション(2) 5.00
メチルポリシロキサン 3.00
エタノール 25.00
1,3-ブチレングリコール 0.50
エデト酸四ナトリウム四水塩 0.30
黄色4号アルミニウムレーキ 0.80
青色1号アルミニウムレーキ 0.30
精製水 55.40
合計 100.00
※1:SEPINOV EMT 10(SEPPIC社製) : (アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー
実施例34の毛髪一時着色剤組成物について、「毛髪上での蛍光発色」、「蛍光発色の持続性」、「毛髪への着色」および「手肌への着色」に関して良好な結果が得られた。
本発明は、ブラックライトを用いた特定の紫外光線下における毛髪上での蛍光発色、蛍光発色の持続性および白色光下における毛髪への着色が良好で手肌への着色が抑えられる毛髪一時着色剤組成物を得ることができる。

Claims (6)

  1. (A)蛍光色素、(B)無機粉体および(C)糖アルコールを含有し、前記(C)成分の含有量が0.1~10質量%であることを特徴とする毛髪一時着色剤組成物。
  2. 前記(A)成分が、黄202(1)、赤104(1)、赤106および緑204から選ばれる1種以上であることを特徴とする請求項1に記載の毛髪一時着色剤組成物。
  3. 前記(A)成分の含有量が0.01~0.2質量%であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の毛髪一時着色剤組成物。
  4. 前記(B)成分が酸化チタン、酸化亜鉛、タルクおよびマイカから選ばれる1種以上であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の毛髪一時着色剤組成物。
  5. 前記(B)成分の含有量が0.1~10質量%であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の毛髪一時着色剤組成物。
  6. 前記(C)成分がソルビトール、トレハロースおよびマルチトールから選ばれる1種以上であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の毛髪一時着色剤組成物。
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