JP2002087837A - 直管ガラスの取り出し装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数本の直管ガラスを接触させることなく取
り出すことができる取り出し装置を提供すること。 【解決手段】 直管ガラス２を複数本置くことのできる
上下動可能な水平支持プレート１と、直管ガラス２を切
り出すための分離ガイド部６を設けた傾動可能な分離プ
レート５を備え、水平支持プレート１を上下方向に、分
離プレート５を斜めに配置し、それぞれを上下動するこ
とにより、直管ガラスを一本ずつ分離プレート５の分離
ガイド６に収容し、切り出しするようにした構成のもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は直管ガラスを１本毎
に分離するセパレーターをである分離プレートを備えた
直管ガラスの取り出し装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、連続して供給される直管ガラス
を、ガラス管同士が接触することなく、１本ずつ自動的
に取り出すことは、ガラスに傷を発生させないためにも
重要な技術である。

【０００３】従来の直管ガラス取り出し装置を図４に基
づいて説明する。図において、１は直管ガラス２の支持
プレートで、支持プレート１は図４に示すように、直管
ガラス２を重力によって転動できるように、傾斜した状
態で設けられており、その先端には直管ガラス２の切り
出し用回転プレート１８を備えている。直管ガラス２は
積載効率の点から一般的に俵積み状態で搬送されること
が多く、１段毎にまとめて取り出されることが多い。そ
のため、まとまった状態で所定の間隔に揃えることがで
きれば、取り出し作業も容易ではあるが、直管ガラスは
１本毎に大きさが異なっているため、複数本並べると誤
差が累積し、所定の間隔に切り出すのは容易ではない。
そのため、複数本の直管ガラスをプレート上で転動する
ようにし、以下のようにして切り出しを行う。

【０００４】プレート１上を転動しながら進んできた直
管ガラス２は、回転プレート１８に接触して停止し、回
転プレート１８に設けられた切り出し用穴１８ａに１本
だけ収容され、回転プレート１８の回転により切り出さ
れる。回転プレート１８の後工程には、回転プレート１
８に合わせて動作するコンベアが用意され、直管ガラス
は１本ずつ取り出される。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上記従来の切り出し装
置では、傾斜したプレート１上を直管ガラスが回転しな
がら前進する際に、直管ガラス同士が接触することを避
けることができず、ガラス表面に傷が発生する可能性が
あった。また、直管ガラスは転動しながら前進すること
から、ガラスとガラスの間が空いていると、接触時の衝
撃が大きくなり、ガラスの割れや、欠けなどを生じる原
因となっていた。

【０００６】さらに、直管ガラスの形状不良により、プ
レート１上での詰まりや、回転プレート１８の出入り口
部での詰まりを発生させるなど、直管バルブの品質低下
や、破損を誘発する原因になっていた。

【０００７】本発明は、これら従来の問題に留意し、直
管ガラス切り出しの際の品質低下や破損の発生を防止す
る直管ガラス切り出し装置を提供することを目的とす
る。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は、直管ガラスを
複数本置くことのできる上下動可能な水平な支持プレー
トと、直管ガラスを切り出すための分離ガイド部を設け
た傾動可能な分離プレートを備え、水平支持プレートを
上下方向に、分離プレートを斜めに配置し、それぞれを
上下動することにより、直管ガラスを一本ずつ分離プレ
ートの分離ガイドに収容し、切り出しするようにした構
成のものである。

【０００９】また、前記の分離プレートから、直管ガラ
スを１本ずつ取り出す装置を設けた構成のものである。

【００１０】上記構成において、水平プレート上に置か
れた複数本の直管ガラスを、分離ガイド部を有し斜めに
配置された分離プレートに対して、下降させることによ
って、直管ガラスが上部より分離プレートの分離ガイド
に収容され、その結果、任意の間隔に直管ガラスを分離
することができ、１本毎に自動的に取り出すことが可能
となる。

【００１１】

【発明の実施の形態】本発明の請求項１に記載の発明
は、直管ガラスの端部を支持し、上下動可能な一対の水
平支持プレートと、一対の支持プレート間に設けられ、
直管ガラスを一本ずつ収容する分離ガイド部を設けた傾
動可能な分離プレートを備えた直管ガラスの取り出し装
置であって、直管ガラスが支持された支持プレートを下
降させることによって、直管ガラスを上方に傾斜した分
離プレートの先端の分離ガイド部より順次収容すること
を特徴とするもので、直管ガラスは一本ずつ分離プレー
トにて分離して収容され、分離プレートから一本ずつ自
動的に取り出すことが可能であるため、ガラス管同士の
接触による破損や、ガラス管の形状不良による詰まりの
発生を防止することができ、直管ガラスの切り出し時に
おける破損や品質低下を防止する切り出し装置を提供で
きる作用を有する。

【００１２】請求項２に記載の発明は、分離プレートは
モータにより回転する回動軸に固設され、回転軸を中心
に上下に回動することを特徴とするもので、分離プレー
トを簡単な手段により、傾動することができる作用を有
する。

【００１３】請求項３に記載の発明は、上下動可能なフ
レームに設けられ、かつ左右動可能な移送部材を設け、
移送部材により、分離プレートに収容された直管ガラス
を一本ずつ取り出し位置に取り出すことを特徴とするも
ので、分離プレートに収容された直管ガラスを一本毎取
り出し位置に移送できる移送装置を設けたので、直管ガ
ラスの移送時における破損等の発生を防止することがで
き、生産性を向上することができる作用を有する。

【００１４】請求項４に記載の発明は、フレームおよび
移送部材を送りねじ機構により可動するようにしたこと
を特徴とするもので、移送部材を簡単な手段により、上
下、左右動できる作用を有する。 〔実施の形態１〕以下に本発明の一実施の形態につい
て、図１、２を参照して説明する。

【００１５】なお、従来例と同一構成部分については同
一符号を付して説明する。

【００１６】図１は本発明の取り出し装置の正面図、図
２は側面図である。

【００１７】図において、１は直管ガラス２の両端を支
持する左右一対の水平支持プレート、３は支持プレート
１を上下動させる送りねじ、４は送りねじ３を回転する
モータ、５は左右一対の支持プレート間に設けられ、回
動可能で直管ガラス２を支持する左右一対の分離プレー
ト、６は分離プレート５に設けられ、一本ずつ直管ガラ
スを分離して支持する分離ガイド部で、その形状はノコ
ギリ刃状であってもよいし、他の形状であってもよい。
７は分離プレート５を駆動するモータ、８は駆動伝達部
材、９はモータ７の回転により回転する分離プレート５
の回動中心である回転軸、１０はガイド機である。

【００１８】直管ガラス２はその両端を水平な支持プレ
ート１により支持されており、支持プレート１がモータ
４、送りねじ３の作用により下降すると、直管ガラスも
支持プレート１と一体となって下降する。支持プレート
１の下降時、支持プレート１はガイド杆１０により水平
状態を維持して下降する。

【００１９】一方分離プレート５は、モータ７、チェー
ン等の駆動伝達部材８により回転軸９を中心に回転し、
支持プレート１の下降時においては、図１に示すよう
に、支持フレーム１に対して傾斜した状態にて支持され
ている。

【００２０】次に、上記実施の形態における動作につい
て説明する。

【００２１】まず水平に設置された支持プレート１上に
直管ガラス２の両端が支持される。この時、分離プレー
ト５は図１に示すように、その先端が最上昇位置の傾斜
状態になるように支持されている。この状態において、
モータ４、送りねじ３を作動して支持プレート１を下降
すると、図１において最右端の直管ガラス２が最初に分
離プレート５の先端部分に接触し、最右端の分離ガイド
部６に収容される。さらに支持プレート１が下降する
と、最右端から２番目の直管ガラス２が、最右端から２
番目の分離ガイド部６に収容される。このように、支持
プレート１を下降することにより、支持プレート１上に
支持されている直管ガラス２は順次分離プレート５の分
離ガイド部６に一本ずつ分離されて収容される。分離プ
レート５上に直管ガラス２がすべて収容されると、モー
タ７により回転軸９を回転し、分離プレート５は水平位
置になるまで回動して停止する。このようにして直管ガ
ラス２は分離プレート５上で一本ずつ分離され、互いに
非接触状態にて支持される。 〔実施の形態２〕図３は本発明の他の実施の形態であっ
て、実施の形態１において、非接触状態で一本一本が分
離支持された直管ガラス２を一本毎取り出す移送装置を
示し、図３は本発明の直管ガラス２の取り出し移送装置
の正面図である。

【００２２】図において、１１は支持フレーム１４上に
設けられ、直管ガラス２の移送部材１２を水平方向に左
右に移動させる送りねじ、１２は分離プレート５と取り
出し位置１７間で直管ガラス２を移送する移送部材、１
３は送りねじ１１を回転するモータである。１５はフレ
ーム１４の側面に取着され、フレーム１４を垂直方向に
上下動させる送りねじで、モータ１６にて回転される。
このように移送部材１２は送りねじ１１、１５により上
下方向、左右方向に移動可能である。

【００２３】次に、本実施の形態における動作について
説明する。

【００２４】分離プレート５にて一本毎に分離支持され
た直管ガラス２に対して、分離プレート５の端部に収容
された直管ガラス２より順次移送部材１２にて一本ずつ
取り出す。すなわち、分離プレート５が下降すると、モ
ータ１３が作動し、送りねじ１１により移送部材１２を
分離プレート５の下方に移動させ、次に、モータ１６が
作動し、送りねじ１５にて、フレーム１４を上昇させ、
移送部材１２は分離プレート５の分離ガイド部６に分離
支持されている直管ガラス２を下方より受けて、これを
分離プレート５の上方まで上昇させ、次に移送部材を図
３の右方向に移動させつつ下降し、直管ガラス２を取り
出し位置１７に移送する。このように本実施の形態によ
れば、移送部材１２により分離プレート５上で一本ずつ
分離して支持された複数本の直管ガラスを互いに接触す
ることなく、１本ずつ自動的に取り出し位置１７に移送
し、取り出すことができる。

【００２５】なお、移送部材および移送部材の駆動手段
は上記実施の形態のものに限定されるものではない。

【００２６】

【発明の効果】このように本発明によれば、直管ガラス
は一本ずつ分離プレートにて分離して収容されるので、
分離プレートから一本ずつ自動的に取り出すことが可能
であるため、ガラス管同士の接触による破損や、ガラス
管の形状不良による詰まりの発生を防止することがで
き、直管ガラスの切り出し時における破損や品質低下を
防止する切り出し装置を提供できる。

【００２７】さらに、分離プレートに収容された直管ガ
ラスを一本毎取り出し位置に移送できる移送装置を設け
たので、直管ガラスの移送時における破損等の発生を防
止することができ、生産性を向上することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態１の取り出し装置の要部正
面図である。

【図２】図１の側面の図である。

【図３】本発明の実施の形態２の正面図である。

【図４】従来の取り出し装置の要部正面図である。

【符号の説明】

１ 支持プレート ２ 直管ガラス ３ 送りねじ ４ モータ ５ 分離プレート ６ 分離ガイド部 ７ モータ ８ 駆動伝達部材 ９ 回転軸 １０ ガイド杆 １１ 送りねじ １２ 移送部材 １３ モータ １４ フレーム １５ 送りねじ １６ モータ １７ 取り出し位置

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 直管ガラスの端部を支持し、上下動可能
   な一対の水平支持プレートと、一対の支持プレート間に
   設けられ、直管ガラスを一本ずつ収容する分離ガイド部
   を設けた傾動可能な分離プレートを備えた直管ガラスの
   取り出し装置であって、直管ガラスが支持された支持プ
   レートを下降させることによって、直管ガラスを上方に
   傾斜した分離プレートの先端の分離ガイド部より順次収
   容することを特徴とする直管ガラスの取り出し装置。
2. 【請求項２】 分離プレートはモータにより回転する回
   転軸に固設され、回転軸を中心に上下に回動することを
   特徴とする請求項１記載の直管ガラスの取り出し装置。
3. 【請求項３】 上下動可能なフレームに設けられ、かつ
   左右動可能な移送部材を設け、移送部材により、分離プ
   レートに収容された直管ガラスを一本ずつ取り出し位置
   に取り出すことを特徴とする請求項１または２記載の直
   管ガラスの取り出し装置。
4. 【請求項４】 フレームおよび移送部材を送りねじ機構
   により可動することを特徴とする請求項３記載の直管ガ
   ラスの取り出し装置。