JP2002087801A - 改質器の暖機制御 - Google Patents

改質器の暖機制御

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JP2002087801A JP2000271917A JP2000271917A JP2002087801A JP 2002087801 A JP2002087801 A JP 2002087801A JP 2000271917 A JP2000271917 A JP 2000271917A JP 2000271917 A JP2000271917 A JP 2000271917A JP 2002087801 A JP2002087801 A JP 2002087801A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 改質装置の暖機時における局所的な過熱を防
止する。 【解決手段】 炭化水素を含む改質原料から水素リッチ
な燃料ガスを生成するための改質器の暖機時において、
改質器内での発熱反応に利用される昇温用ガスを、間欠
的な投入量ピークを有する間欠投入パターンに従って改
質器に投入する。昇温用ガスは、空気でもよく、あるい
は、原燃料ガスでもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炭化水素を含む改
質原料から水素リッチな燃料ガスを生成する燃料改質装
置の暖機制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】改質装置では、水蒸気改質反応や部分酸
化反応などの種々の化学反応を利用して、改質原料から
水素リッチな燃料ガスを生成する。このような化学反応
は、改質装置の内部に収納された触媒によって促進され
る。また、通常の改質装置には、改質原料を昇温するた
めの加熱部が設けられており、この加熱部においても、
触媒を用いた発熱反応を利用することが多い。
【0003】このように、改質装置では各種の反応を促
進するために種々の触媒が利用されている。触媒による
反応を促進するためには、触媒の活性が充分に高くなる
温度にまで触媒を昇温させる必要がある。したがって、
例えば改質装置の起動時には、装置の内部を適切な温度
まで上昇させる時間(暖機時間)を、より短くすること
が好ましい。
【0004】改質装置の暖機時間の短縮のための技術と
して、例えば特開平11−86893号公報に記載され
たものが知られている。この装置では、その起動時や過
渡応答時において、高温燃焼ガスで改質触媒を連続的に
加熱している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の技術では、高温燃焼ガスで連続的に改質触媒を加熱し
ているので、改質触媒の温度が局所的に過熱してしまう
可能性があった。このような問題は、改質触媒に限ら
ず、他の触媒や触媒以外の部分の昇温時にも起こりうる
問題であった。
【0006】本発明は、上述した従来の課題を解決する
ためになされたものであり、改質装置の暖機時における
局所的な過熱を防止することのできる技術を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記目的を達成するために、本発明の燃料改質装置は、炭
化水素を含む改質原料から水素リッチな燃料ガスを生成
するための燃料改質装置であって、改質触媒を少なくと
も含む改質器と、前記改質器の暖機時において、前記改
質器内での発熱反応に利用される昇温用ガスを、間欠的
な投入量ピークを示すピーク期間と前記ピーク期間以外
の非ピーク期間とを有する間欠投入パターンに従って、
前記改質器に投入するガス間欠投入部と、を備えること
を特徴とする。
【0008】改質器に昇温用ガスを間欠的に投入する
と、非投入期間の間に温度の均一化が起こる。従って、
昇温用ガスを連続的に投入する場合に比べて温度分布が
より均一になり、局所的な過熱を防止することが可能で
ある。
【0009】なお、前記ガス間欠投入部は、前記昇温用
ガスを、前記非ピーク期間におけるベース流量と、前記
ピーク期間において前記ベース流量に追加されるピーク
部流量と、の和の流量で前記改質器に投入するようにし
てもよい。
【0010】この形態では、非ピーク期間において流量
がゼロになる場合に比べて、ピーク期間と非ピーク期間
における投入量の変動が小さいので、局所的な過熱をよ
り有効に防止することが可能である。
【0011】前記ベース流量は、前記昇温用ガスを前記
ベース流量だけ継続的に前記改質器に投入した場合にも
前記改質器が過熱しない量の範囲に制限されているよう
にしてもよい。
【0012】この形態では、ベース流量の昇温用ガスを
連続的に改質器に投入しても改質器を過熱させることが
無いので、改質器の過熱をより確実に防止することが可
能である。
【0013】前記ベース流量は一定量に維持されるよう
に制御してもよく、あるいは、可変に制御してもよい。
【0014】前記改質器は、通常は、前記改質器内に導
入される前記改質原料を加熱するための加熱部と、前記
改質触媒を用いて前記加熱された改質原料を改質するこ
とによって改質ガスを生成する改質部と、前記改質ガス
中の一酸化炭素を低減するための一酸化炭素低減部と、
を有している。このとき、前記昇温用ガスは、前記加熱
部と、前記改質部と、前記一酸化炭素低減部と、のうち
の少なくともいずれかに投入されるガスであることが好
ましい。
【0015】これらの部分は、暖機時において、空気や
改質原料ガスなどの昇温用ガスが関与する発熱反応によ
って昇温される。従って、これらの部分に投入される昇
温用ガスを間欠的に投入することによって、これらの部
分における局所的な過熱を防止することが可能である。
【0016】前記発熱反応は、前記改質器内に収納され
た触媒によって促進され、これによって前記触媒を加熱
するものであることが好ましい。
【0017】触媒は、昇温時に局所的な過熱が生じやす
い傾向がある。従って、触媒によって促進される発熱反
応に関与する昇温用ガスを間欠的に投入すれば、触媒の
局所的な過熱を防止することが可能である。
【0018】前記昇温用ガスとしては、空気を含むガス
である場合や、前記改質原料のガスを含む場合がある。
また、昇温用ガスが両方を含むようにしてもよい。
【0019】前記ガス間欠投入部は、前記ピーク期間と
前記非ピーク期間との繰り返しの周期を一定に保つとと
もに、前記昇温用ガスの単位時間当たりの投入量を各ピ
ーク期間毎に変化させるようにしてもよい。
【0020】あるいは、前記ガス間欠投入部は、前記ピ
ーク期間における前記昇温用ガスの投入量のピーク部分
の高さをほぼ一定に保つとともに、前記ピーク期間の長
さを変化させるようにしてもよい。
【0021】なお、本発明は、種々の態様で実現するこ
とが可能であり、例えば、燃料改質装置およびその暖機
制御方法、燃料電池システムおよびその暖機制御方法、
それらの方法または装置の機能を実現するためのコンピ
ュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録
した記録媒体、そのコンピュータプログラムを含み搬送
波内に具現化されたデータ信号、等の態様で実現するこ
とができる。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて以下の順序で説明する。 A.第1実施例(メタノール改質): B.第2実施例: C.第3〜第6実施例: D.第7実施例(天然ガス改質): E.変形例:
【0023】A.第1実施例(メタノール改質):図1
は、本発明の第1実施例としての燃料電池システムの構
成を示す説明図である。この燃料電池システム200
は、メタノールを貯蔵する原燃料タンク10と、水を貯
蔵する水タンク20と、改質反応により原燃料から燃料
ガス(「改質ガス」とも呼ぶ)を生成する改質器30
と、燃料電池40と、コントローラ50とを備えてい
る。改質器30は、改質原料を気化する気化部32と、
気化部32に熱を供給する加熱部34と、改質触媒を収
納した改質部36と、改質ガス中の一酸化炭素を低減す
るための選択酸化を行う選択酸化部38と、を有してい
る。なお、気化部32と加熱部34とを合わせて「蒸発
部」と呼ぶこともある。
【0024】原燃料タンク10には原燃料供給路102
が接続されており、水タンク20には水供給路108が
接続されている。原燃料供給路102は2つの分岐流路
104,106に分岐している。第1の分岐流路104
は、水供給路108と合流しており、合流後の流路11
0は気化部32に接続されている。一方、第2の分岐流
路106は、加熱部34に接続されている。分岐流路1
04,106にはポンプ52,54がそれぞれ設けられ
ており、また、水供給路108にもポンプ56が設けら
れている。
【0025】メタノールと水は、ポンプ52,56によ
ってそれぞれ吸い出され、混合された状態で気化部32
に導入される。この混合物を、以下では「改質原料」と
呼ぶ。改質原料は気化部32において気化されて蒸気
(メタノール蒸気および水蒸気)となり、改質部36に
供給される。このガス状の改質原料(「改質原料ガス」
と呼ぶ)は、改質部36と選択酸化部38における化学
反応によって水素ガスリッチな燃料ガスHRGに変換さ
れる。改質部36と選択酸化部38における化学反応に
ついては後述する。
【0026】改質器30で生成された燃料ガスHRG
は、燃料ガス流路112を介して燃料電池40内の燃料
ガス通路42に導入される。また、燃料電池40内の空
気通路44には、エアーポンプ46によって空気AR4
0が供給される。このエアーポンプ46としては、例え
ばブロアを利用することができる。燃料電池40内で
は、燃料ガスHRG内の水素と、空気AR40内の酸素
との電気化学反応によって発電が行われ、この結果、燃
料ガスHRG中の水素が消費される。
【0027】燃料電池40からの燃料排ガスの排出路1
14は、改質器30の加熱部34に戻されている。加熱
部34は、燃料排ガス中の水素を燃焼させて、その熱を
気化部32に供給している。加熱部34としては、白金
触媒やパラジウム触媒などの貴金属触媒を用いて燃料排
ガスやメタノールの燃焼反応を促進する装置や、あるい
は、バーナを用いて燃料排ガスやメタノールを燃焼させ
る装置を利用することができる。気化部32では、加熱
部34から与えられた熱によって改質原料が気化され
る。燃料排ガスの燃焼による熱では熱量が不足する場合
には、ポンプ54を介して原燃料であるメタノールが加
熱部34に供給される。加熱部34には、さらに、空気
供給部64によって加熱用空気AR34が供給されてい
る。空気供給部64は、エアーポンプ64aと、圧力計
64bと、電動弁64cとを有している。なお、これと
同様な空気供給部66,68が、改質部36の上流側の
混合室36aと、選択酸化部38の上流側の混合室38
aとに空気をそれぞれ供給している。
【0028】改質部36には、改質触媒の温度を測定す
るための温度センサ92が設けられている。また、改質
器30と燃料電池40との間の燃料ガス流路112に
は、酸素濃度センサ94と一酸化炭素濃度センサ96と
が設けられている。コントローラ50は、これらのセン
サ92,94,96を含む複数のセンサで測定された測
定値を制御入力として用いて、燃料電池システム200
の制御を実行する。なお、図1では、コントローラ50
は、図示の便宜上、一部の構成部品(センサやポンプ)
への接続のみが描かれており、他の構成部品への接続は
図示が省略されている。
【0029】改質器30内の各部において利用されてい
る主な化学反応は、以下の通りである。改質部36で
は、主として下記のようなメタノールの水蒸気改質反応
が発生する。
【0030】 CH3OH+H2O → CO2+3H2−49.5(kJ/mol) …(1)
【0031】メタノールの水蒸気改質反応の触媒として
は、例えば銅−亜鉛系の触媒を用いることが可能であ
る。空気供給部66によって改質部36に空気AR36
が投入されると、改質部36内において以下に示す部分
酸化反応も発生する。
【0032】 CH3OH+(1/2)O2 → CO2+2H2+189(kJ/mol) …(2)
【0033】上記(1)式の水蒸気改質反応は吸熱反応
であり、(2)式の部分酸化反応は発熱反応である。従
って、改質器30の定常運転時には、両者を適度な比率
で行わせることによって、改質部36を適切な運転温度
に維持することが可能である。なお、改質部36に供給
される空気AR36は、上記の部分酸化反応に利用され
るので、以下ではこれを「部分酸化用空気」と呼ぶ。
【0034】なお、上記(1)式の水蒸気改質反応は、
例えば下記の2つの反応の結果であると考えることがで
きる。
【0035】 CH3OH → CO+2H2−90.0(kJ/mol) …(3) CO+H2O → CO2+H2+40.5(kJ/mol) …(4)
【0036】しかし、(3)式の反応で発生した一酸化
炭素の一部は、二酸化炭素に変換されずにそのまま改質
部36から選択酸化部38に供給される。そこで、選択
酸化部38では、空気供給部68から供給された空気A
R38中の酸素を用いて以下の選択酸化反応を発生さ
せ、これによって一酸化炭素濃度を低下させている。
【0037】 CO+(1/2)O2 → CO2+279.5(kJ/mol)…(5)
【0038】この選択酸化反応の触媒としては、白金触
媒やルテニウム触媒などの貴金属触媒や、アルミニウム
触媒などを利用することができる。選択酸化部38を通
過したガスは、水素リッチな燃料ガスHGRとして燃料
電池40に供給される。選択酸化部38において一酸化
炭素濃度を低減させる理由は、良く知られているよう
に、一酸化炭素が燃料電池40内の白金触媒に対して被
毒作用があり、燃料電池40の起電力を低下させてしま
うからである。なお、選択酸化部38に供給される空気
AR38を、以下では「選択酸化用空気」と呼ぶ。
【0039】上述したように、この改質器30における
改質処理は、改質部36と選択酸化部38の両方におけ
る反応で達成される。そこで、改質部36での処理後の
ガスを「一次改質ガス」と呼び、また、選択酸化部38
での処理後のガスを「最終改質ガス」または単に「改質
ガス」と呼ぶことがある。
【0040】図2は、コントローラ50によって実行さ
れる改質器30の暖機制御の流れを示すフローチャート
である。改質器30の起動時や、起動後に再度暖機を行
う必要が生じたときには、このフローに従って暖機制御
が行われる。
【0041】ステップS1では、コントローラ50がポ
ンプ52,54,56や空気供給部64,66,68を
起動して、改質器30の暖機運転を開始する。暖機運転
時には、コントローラ50は、加熱部34に対して通常
運転時よりも多量のメタノールを供給するようにポンプ
54を制御し、これによって、気化部32で気化される
原燃料ガスの温度を高めている。また、改質部36への
部分酸化用空気AR36の投入量も、定常運転時よりも
高い値に設定される。こうすることにより、上記(2)
式の部分酸化反応や、水素ガスの酸化反応により、改質
触媒をより早く昇温させることができる。
【0042】ステップS2では、コントローラ50が、
改質部36に部分酸化用空気AR36が間欠的に投入さ
れるように空気供給部66を制御する。図3(A)は、
第1実施例における部分酸化用空気AR36の投入量制
御を示すグラフである。第1実施例では、改質部36の
暖機時において、部分酸化用空気AR36が間欠的に改
質部36に投入される。この例では、時刻t0で暖機運
転が開始されると、時刻t0〜t1の期間(投入期間)
では空気AR36が投入され、その後の時刻t1〜t2
の期間(非投入期間)では空気AR36の投入が完全に
遮断される。さらに、時刻t2〜t3の投入期間では空
気AR36が再び投入される。このような空気AR36
の間欠投入制御は、コントローラ50によって制御され
る。具体的には、投入期間と非投入期間の切り替えは、
電動弁66cをオン/オフ制御することによって実現さ
れる。また、空気AR36の投入期間における圧力は、
改質触媒の温度に応じて、エアポンプ66aや電動弁6
6cを制御することによって調整される。
【0043】なお、上述の説明から理解できるように、
空気供給部66とコントローラ50とが、本発明におけ
るガス間欠投入部に相当する。
【0044】この第1実施例では、空気AR36の間欠
的な投入の周期Δtは一定に設定されており、空気AR
36の投入量は、空気AR36の投入圧力を調整するこ
とによって変化するように制御されている。このため、
電動弁66cは、一定周期でオン/オフ制御されてい
る。このオン/オフ制御の周期Δtは、例えば約1秒に
設定される。また、空気AR36の投入圧力の調整は、
圧力センサ66bで測定された圧力を用いて、エアポン
プ66aの運転状態を制御することによって実現されて
いる。なお、圧力センサの代わりに流量計を用いて空気
AR36の投入量を測定するようにしてもよい。
【0045】なお、実際には、空気AR36の圧力は、
図3(A)に示すようなきれいな矩形を示さずに、各投
入期間内でも変動するが、図3(A)では図示の便宜
上、簡略化されている。
【0046】図3(B)は、比較例における部分酸化用
空気AR36の投入量制御を示すグラフである。この比
較例では、時刻t0で暖機運転が開始されると、空気A
R36の投入量が連続的に変化するように制御される。
また、暖機運転の開始直後は、改質触媒の温度を早く上
昇させるために、特に空気AR36の投入量が多い。こ
のように、暖機時において改質部36に多量の部分酸化
用空気AR36を連続的に投入すると、上記(2)式で
示す部分酸化反応や水素ガスの酸化反応によって生じた
熱によって、改質触媒の温度が局所的に上昇する傾向が
ある。改質触媒の温度が局所的に上昇すると、その部分
における反応がさらに促進され、その部分の温度がさら
に上昇する。この結果、改質触媒の一部が過熱状態にな
ってしまうという問題がある。特に、銅−亜鉛系の触媒
は、貴金属触媒に比べて耐熱性が低いので、このような
過熱によって触媒の劣化などの問題が生じやすい傾向に
ある。
【0047】これに対して、図3(A)に示す第1実施
例の暖機制御では、部分酸化用空気AR36が間欠的に
投入されるように制御が行われているので、空気の投入
期間に温度が大幅に上昇した触媒部分の熱が、空気の非
投入期間において周囲に伝達される。すなわち、空気の
非投入期間のたびに触媒内の温度分布が均一化されるの
で、改質触媒全体を従来に比べてより均一な温度で徐々
に上昇させることができるという効果が得られる。ま
た、これに伴って、改質触媒の温度上昇に使用されるエ
ネルギを節約できるという効果がある。
【0048】改質部36の暖機中は、コントローラ50
は温度センサ92(図1)を用いて改質触媒の温度を監
視している。なお、温度センサ92は、改質触媒中の複
数の位置の温度を測定できるように、複数の位置に設け
られていることが好ましい。図2のステップS3では、
改質触媒内の少なくとも1つの特定箇所の温度T36が所
定のしきい値Tth以上になったか否かが判断される。改
質触媒の温度T36がしきい値Tth未満である場合には、
部分酸化用空気AR36の間欠投入制御が継続される。
一方、改質触媒の温度T36が所定のしきい値Tth以上に
なると、ステップS4において部分酸化用空気AR36
の連続投入制御に移行する。図3(A)の例では、時刻
tp以降は部分酸化用空気AR36の連続投入制御が開
始され、その投入量が変化するように制御が実行されて
いる。
【0049】なお、暖機運転中の部分酸化用空気AR3
6の投入量(すなわち圧力)の制御を、改質触媒の温度
T36に基づいて行う代わりに、センサ96で測定された
一酸化炭素濃度に基づいて行うようにしてもよい。暖機
運転の終了時の判断についても同様である。すなわち、
一般には、改質器の動作状態を示す特定の特性値を制御
入力として用いて、改質器の暖機制御を実行すればよ
い。
【0050】以上のように、第1実施例では、改質部3
6の暖機時において部分酸化用空気AR36を改質部3
6に間欠的に投入しているので、改質触媒の温度をより
均一に上昇させてゆくことができ、改質触媒が局所的に
過熱状態になるのを防止することが可能である。
【0051】B.第2実施例:図4は、第2実施例にお
ける部分酸化用空気AR36の投入量制御を示すグラフ
である。第2実施例は、装置構成は図1に示した第1実
施例と同じであり、空気AR36の投入量制御の方法が
異なるだけである。すなわち、第2実施例においては、
図4に示すように、改質部36に投入される空気AR3
6の圧力(すなわち単位時間当たりの投入量)が一定に
保持されており、投入期間Δtonが変化するように制御
が行われている。また、非投入期間Δtoff は一定値に
設定されている。この第2実施例のように、投入期間Δ
tonにおける空気AR36の単位時間当たり投入量
(「投入率」とも呼ぶ)を一定として、投入期間Δton
の長さを変化させる間欠投入制御によっても、上述した
第1実施例とほぼ同様な効果が得られる。
【0052】なお、改質部36への部分酸化用空気AR
36の間欠投入制御の方法としては、図3(A)に示し
た第1の方法(単位時間当たりの投入量を変化させる方
法)や、第2の方法(投入時間tonを変化させる方法)
以外の方法を採用することも可能である。例えば、改質
触媒の温度が第1のしきい値Tth1 に達するまでは第1
の方法を採用し、第1のしきい値Tth1 を超えて第2の
しきい値Tth2 に達するまでは第2の方法を採用するよ
うにしてもよい。
【0053】改質器30の暖機時において空気を間欠的
に投入する技術は、改質器30内の改質部36以外の部
分にも適用可能である。例えば、暖機時において、選択
酸化部38に選択酸化用空気AR38を間欠的に投入す
ることも可能である。選択酸化部38も触媒を用いてい
るので、空気AR38の間欠投入制御を行うことによっ
て、改質部36と同様に、その触媒の温度をほぼ均一に
上昇させることができるという効果がある。また、暖機
に要するエネルギを節約できるという効果もある。さら
に、暖機時において、加熱部34に空気AR34を間欠
的に投入することも可能である。加熱部34において触
媒を用いている場合には、改質部36や選択酸化部38
と同様な効果が期待できる。
【0054】選択酸化部38や加熱部34への空気の間
欠投入制御を行う場合には、これらの各部38,34に
それぞれ温度センサを設けて、個別に暖機運転の終了時
期を判断することが好ましい。但し、改質器30内の所
定の箇所の温度に基づいて、各部34,36,38の暖
機運転を同時に終了させるようにすることも可能であ
る。
【0055】なお、改質部36で用いられる触媒は、銅
−亜鉛系の卑金属触媒であり、改質器30内の他の触媒
よりも耐熱性が低い場合が多い。従って、空気の間欠投
入制御の効果は、改質部36においてもっとも顕著であ
る。すなわち、一般には、改質器30の複数種類の触媒
の中で、耐熱性が最も低い触媒に関して、その暖機時に
空気の間欠投入制御を行うことが好ましい。
【0056】C.第3〜第6実施例:以下に説明する第
3ないし第6実施例は、装置構成は上述した第1および
第2実施例と同じであり、空気の投入量のパターン(以
下、単に「投入パターン」とも呼ぶ)が異なるだけであ
る。
【0057】図5は、第3実施例におけるにおける部分
酸化用空気AR36の投入パターンを示すグラフであ
る。この第3実施例では、暖機運転時の空気AR36の
投入パターンが、ピーク期間と非ピーク期間とに区分さ
れている。すなわち、非ピーク期間では一定の流量FB
Fに維持されており、ピーク期間ではこの一定流量FB
Fに略パルス状のピーク部分PFが追加されている。以
下では、非ピーク期間における一定流量FBFを「固定
ベース流量」と呼び、ピーク部分PFを「ピーク部流
量」と呼ぶ。
【0058】なお、この第3実施例における空気投入量
は、前述した第1実施例(図3(A))と同様に、ピー
ク期間と非ピーク期間の周期をそれぞれ一定に維持する
とともに、空気36の単位時間当たりの投入量(より正
確にはピーク部分PFの高さ)をピーク期間毎に変化さ
せる方法に従って制御されている。
【0059】この第3実施例では、暖機運転が終了した
時刻tp以降も、ピーク期間を有する投入パターンに従
って部分酸化用空気AR36が投入されている。但し、
この代わりに、図3(A)に示し第1実施例と同様に、
時刻tp以降において、空気AR36の連続投入制御を
開始するようにしてもよい。
【0060】なお、固定ベース流量FBFの値は、仮に
固定ベース流量FBFだけの空気AR36を改質器30
に継続的に投入しても、改質器30が過熱することが無
いような範囲の量に制限しておくことが好ましい。こう
すれば、ベース流量FBFの空気AR36を連続的に改
質器30に投入しても、局所的な過熱をより確実に防止
することが可能である。ここで、「改質器30が過熱す
る」とは、改質器30内の特定の構成要素の温度(例え
ば改質触媒の温度T36)が、所定の上限温度を超えるこ
とを意味する。このような固定ベース流量FBFの値
は、実験的に決定される。
【0061】第3実施例のような間欠投入パターンを採
用すれば、非ピーク期間においてベース流量FBFがゼ
ロである第1実施例(図3(A))に比べて、空気の投
入量の変動を小さく抑えることができる。この結果、改
質触媒の温度変動を小さくすることができるので、改質
触媒の局所的な過熱をさらに効率的に防止しつつ、より
短時間で改質器30の暖機を行うことが可能である。
【0062】図6は、第4実施例における部分酸化用空
気AR36の投入パターンを示すグラフである。この第
4実施例は、第3実施例で採用した投入パターンに対し
て、図4に示した第2実施例の制御方法を適用したもの
である。すなわち、第4実施例における空気投入量は、
ピーク部分PFの高さを一定に維持するとともに、ピー
ク期間の長さを変化させる方法に従って制御されてい
る。この第4実施例の投入パターンによっても、第3実
施例と同様な効果が得られる。
【0063】なお、図3(A)の第1実施例と図4の第
2実施例は、図5の第3実施例および図6の第4実施例
のそれぞれ特別なケースであると考えることができる。
すなわち、図3(A)の第1実施例の投入パターンは、
図5の第3実施例の投入パターンにおける非ピーク期間
の流量をゼロとしたものである。また、図4の第2実施
例の投入パターンは、図6の第4実施例の投入パターン
における非ピーク期間の流量をゼロとしたものである。
すなわち、これらの4つの実施例は、いずれもピーク期
間と非ピーク期間を有する間欠投入パターンに従って部
分酸化用空気36が投入されている、という点で共通し
ている。この説明から理解できるように、本明細書にお
いて、「間欠投入」という用語は、非ピーク期間におい
て投入量がゼロになる場合と、ゼロにならない場合との
両方を含む広い意味を有している。
【0064】図7および図8は、第5実施例および第6
実施例における部分酸化用空気AR36の投入パターン
を示すグラフである。これらの実施例は、第3実施例
(図5)および第4実施例(図6)における固定的なベ
ース流量FBFの代わりに、可変に制御されるベース流
量VBFを用いたものである。以下では、このように可
変制御されるベース流量VBFを「可変ベース流量」と
呼ぶ。この可変ベース流量VBFも、例えば改質触媒の
温度T36に応じて制御される。第5および第6実施例の
投入パターンによっても、第3および第4実施例と同様
な効果が得られる。
【0065】なお、可変ベース流量VBFも、固定ベー
ス流量FBFと同様に、仮に可変ベース流量VBFだけ
の空気AR36を改質器30に継続的に投入しても、改
質器30が過熱することが無いような範囲の量に制限し
ておくことが好ましい。
【0066】第5、第6実施例においては、可変ベース
流量VBFが非ピーク期間において連続的に変化するよ
うに制御を行っていたが、可変ベース流量VBFがステ
ップ状に変化するように制御を行ってもよい。具体的に
は、例えば、改質触媒の温度T36を予め複数の範囲に区
分しておき、これらの各範囲に対して可変ベース流量V
BFの値をそれぞれ1つずつ割り当てるようにしておい
てもよい。こうすれば、空気投入量の制御がより容易で
あるという利点がある。
【0067】なお、第3ないし第6実施例の投入パター
ンは、改質器30内の改質部36以外の部分(例えば加
熱部34や選択酸化部38)への空気の投入量制御にも
適用可能である。
【0068】以上のように、第1ないし第6実施例にお
いては、間欠的な投入量ピークを有する間欠投入パター
ンに従って改質器30に空気を投入しているので、改質
器30の局所的な過熱を防止しつつ、改質触媒の温度を
より均一に上昇させてゆくことが可能である。
【0069】D.第7実施例(天然ガス改質):図9
は、本発明の第7実施例としての燃料電池システムの構
成を示す説明図である。この燃料電池システム210の
原燃料タンク12は、メタノールでは無く、天然ガスを
貯蔵している。原燃料供給路102の第1の分岐流路1
04には、電動弁132と脱硫器136が設けられてい
る。また、第2の分岐流路106にも電動弁132が設
けられている。第7実施例の改質器30aは、改質部3
6と選択酸化部38との間にシフト部37を有してい
る。また、シフト部37の上流側の混合室37aに空気
AR37を供給するための空気供給部67が追加されて
いる。第7実施例のその他の構成は、図1に示した第1
実施例の構成とほぼ同じである。
【0070】脱硫器136は、天然ガス中に付臭剤とし
て添加されているメルカプタン等の硫黄分の除去を行う
ためのものである。硫黄分を除去する理由は、硫黄分が
改質器30内の触媒の活性を低下させてしまうからであ
る。
【0071】この改質器30a内の各部において利用さ
れている主な化学反応は、以下の通りである。まず、改
質部36では、主として下記(6)式の水蒸気改質反応
と、(7)式のシフト反応(変性反応)とが発生する。
【0072】 CH4+H2O → CO+3H2−206.2(kJ/mol) …(6) CO+H2O → CO2+H2+40.5(kJ/mol) …(7)
【0073】メタンの水蒸気改質反応の触媒としては、
例えばニッケル触媒を用いることが可能である。改質部
36の上流側にある混合室36aに空気AR36が投入
されると、改質部36内において、下記(8)式の部分
酸化反応や、(9)式および(10)式の酸化反応が発
生する。
【0074】 CH4+(1/2)O2 → CO+2H2+44(kJ/mol)…(8) CO+(1/2)O2 → CO2+279.5(kJ/mol) …(9) H2+(1/2)O2 → H2O+240(kJ/mol) …(10)
【0075】改質器30の定常運転時には、(6)式の
吸熱反応と、(8)式の発熱反応を適度な比率で行わせ
ることによって、改質部36の温度を適切な温度に維持
することが可能である。
【0076】ところで、上記(6)式の改質反応で発生
した一酸化炭素は、(7)式や(9)式の反応で全部酸
化されることは無く、その一部はそのまま改質部36か
ら出力される。特に、メタンの水蒸気改質反応((6)
式)では多量の一酸化炭素が発生するので、選択酸化部
38だけでは一酸化炭素濃度を十分に低いレベルにまで
低下させることが困難である。そこで、メタンの改質を
行う改質器30aにおいては、改質部36と選択酸化部
38との間にシフト部37が設けられている。シフト部
37は、上記(7)式のシフト反応によって一酸化炭素
濃度を低下させるとともに、水素ガス濃度を増加させ
る。
【0077】なお、シフト部37と選択酸化部38は、
いずれも改質ガス中の一酸化炭素濃度を低減するための
装置なので、これらを合わせて「一酸化炭素低減部」と
呼ぶことも可能である。図1に示した第1実施例の場合
には、選択酸化部38だけが一酸化炭素低減部に相当す
る。
【0078】シフト部37の触媒としては、白金触媒な
どの貴金属触媒を利用することができる。シフト部37
は、改質器30a内の中でも熱容量が比較的大きいとい
う特徴がある。従って、改質器30aの暖機時には、シ
フト部37内でシフト反応以外の発熱反応を生起させる
ことによって、シフト部37内の触媒温度を早く上昇さ
せたい。そこで、暖機時には、シフト部37に空気AR
37を投入することにより、シフト部37内においてメ
タンの酸化反応を発生させ、この酸化反応に伴う熱によ
って、シフト部37の温度を素早く上昇させる。
【0079】第7実施例においては、シフト部37の暖
機時において、シフト部37に空気AR37を間欠的な
投入量ピークを有する間欠パターンに従って投入する。
この間欠投入制御は、前述した図2(A)や図3ないし
図8で説明したものとほぼ同じものを利用することがで
きる。この結果、シフト部37内の触媒に関して、その
触媒全体を、従来に比べてより均一な温度で上昇させる
ことができるという効果が得られる。また、これに伴っ
て、触媒の温度上昇に使用されるエネルギを低減するこ
とができるという効果がある。
【0080】なお、第7実施例においても、改質部36
と選択酸化部38と加熱部34に関して空気の間欠投入
制御を行うことが可能である。
【0081】E.変形例:なお、この発明は上記の実施
例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲において種々の態様において実施することが
可能であり、例えば次のような変形も可能である。
【0082】E1.変形例1:暖機時においては、改質
部36と加熱部34と一酸化炭素低減部37,38との
うちの少なくとも一箇所において空気の間欠投入制御を
行うこと可能である。但し、これらのうちの複数箇所に
おいて空気の間欠投入制御を行うようにすれば、触媒の
均一な温度上昇や、暖機用のエネルギの節約などの効果
を高めること可能である。
【0083】E2.変形例2:上記各実施例では、改質
器に空気を間欠的に投入していたが、空気の代わりに可
燃性ガス(例えば原燃料ガス)を間欠的に投入すること
も可能である。具体的には、例えば図9に示した燃料電
池システム210において、暖機時に、原燃料タンク1
2から気化部32に投入される天然ガスを間欠的に投入
するようにしても良い。また、空気と原燃料ガスの両方
を間欠的に投入してもよい。暖機時においては、上述し
た空気AR34,AR36〜AR38も、天然ガスも、
いずれも改質器内での発熱反応に利用される。一般に
は、暖機時において、改質器内での発熱反応に利用され
る昇温用ガスを、改質器に間欠的に投入するようにすれ
ばよい。
【0084】E3.変形例3:本発明は、原燃料として
ガソリンを用いた改質装置にも適用可能である。すなわ
ち、本発明は、一般に、炭化水素を含む改質原料から水
素リッチな燃料ガスを生成するための改質装置に適用可
能である。
【0085】E4.変形例4:上記実施例では、改質器
30,30aは、それぞれ一体として構成されていた
が、改質器は必ずしも一体として構成されていなくても
よい。例えば、加熱部34と気化部32は、他の部分と
は別個に構成されていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例としての燃料電池システム
の構成を示す説明図。
【図2】改質器30の暖機制御の流れを示すフローチャ
ート。
【図3】第1実施例と比較例における部分酸化用空気A
R36の投入量制御を示すグラフ。
【図4】第2実施例における部分酸化用空気AR36の
投入量制御を示すグラフ。
【図5】第3実施例における部分酸化用空気AR36の
投入量制御を示すグラフ。
【図6】第4実施例における部分酸化用空気AR36の
投入量制御を示すグラフ。
【図7】第5実施例における部分酸化用空気AR36の
投入量制御を示すグラフ。
【図8】第6実施例における部分酸化用空気AR36の
投入量制御を示すグラフ。
【図9】本発明の第7実施例としての燃料電池システム
の構成を示す説明図。
【符号の説明】
10…原燃料タンク 12…原燃料タンク 20…水タンク 30,30a…改質器 32…気化部 34…加熱部 36…改質部 36a…混合室 37…シフト部(一酸化炭素低減部) 37a…混合室 38…選択酸化部(一酸化炭素低減部) 38a…混合室 40…燃料電池 42…燃料ガス通路 44…空気通路 46…エアーポンプ 50…コントローラ 52,54,56…ポンプ 64,66,67,68…空気供給部 64a,66a…エアーポンプ 64b,66b…圧力計 64c,66c…電動弁 92…温度センサ 94…酸素濃度センサ 96…一酸化炭素濃度センサ 102…原燃料供給路 104,106…分岐流路 108…水供給路 110…流路 112…燃料ガス流路 114…排出路 132…電動弁 136…脱硫器 200…燃料電池システム 210…燃料電池システム AR34…加熱用空気 AR36…部分酸化用空気 AR38…選択酸化用空気 HRG…燃料ガス

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭化水素を含む改質原料から水素リッチ
    な燃料ガスを生成するための燃料改質装置であって、 改質触媒を少なくとも含む改質器と、 前記改質器の暖機時において、前記改質器内での発熱反
    応に利用される昇温用ガスを、間欠的な投入量ピークを
    示すピーク期間と前記ピーク期間以外の非ピーク期間と
    を有する間欠投入パターンに従って、前記改質器に投入
    するガス間欠投入部と、を備えることを特徴とする燃料
    改質装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の燃料改質装置であって、 前記ガス間欠投入部は、前記昇温用ガスを、前記非ピー
    ク期間におけるベース流量と、前記ピーク期間において
    前記ベース流量に追加されるピーク部流量と、の和の流
    量で前記改質器に投入する、燃料改質装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の燃料改質装置であって、 前記ベース流量は、前記昇温用ガスを前記ベース流量だ
    け継続的に前記改質器に投入した場合にも前記改質器が
    過熱しない量の範囲に制限されている、燃料改質装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または3記載の燃料改質装置で
    あって、 前記ベース流量は一定量に維持される、燃料改質装置。
  5. 【請求項5】 請求項2または3記載の燃料改質装置で
    あって、 前記ベース流量は可変に制御される、燃料改質装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載の燃
    料改質装置であって、 前記改質器は、前記改質器内に導入される前記改質原料
    を加熱するための加熱部と、前記改質触媒を用いて前記
    加熱された改質原料を改質することによって改質ガスを
    生成する改質部と、前記改質ガス中の一酸化炭素を低減
    するための一酸化炭素低減部と、を有しており、 前記昇温用ガスは、前記加熱部と、前記改質部と、前記
    一酸化炭素低減部と、のうちの少なくともいずれかに投
    入されるガスである、燃料改質装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかに記載の燃
    料改質装置であって、 前記発熱反応は、前記改質器内に収納された触媒によっ
    て促進され、これによって前記触媒を加熱する、燃料改
    質装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかに記載の燃
    料改質装置であって、 前記昇温用ガスは空気を含む、燃料改質装置。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれかに記載の燃
    料改質装置であって、 前記昇温用ガスは前記改質原料のガスを含む、燃料改質
    装置。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれかに記載の
    燃料改質装置であって、 前記ガス間欠投入部は、前記ピーク期間と前記非ピーク
    期間との繰り返しの周期を一定に保つとともに、前記昇
    温用ガスの単位時間当たりの投入量を各ピーク期間毎に
    変化させる、燃料改質装置。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし9のいずれかに記載の
    燃料改質装置であって、 前記ガス間欠投入部は、前記ピーク期間における前記昇
    温用ガスの投入量のピーク部分の高さをほぼ一定に保つ
    とともに、前記ピーク期間の長さを変化させる、燃料改
    質装置。
  12. 【請求項12】 炭化水素を含む改質原料から水素リッ
    チな燃料ガスを生成するための改質器の制御方法であっ
    て、 前記改質器の暖機時において、前記改質器内での発熱反
    応に利用される昇温用ガスを、間欠的な投入量ピークを
    示すピーク期間と前記ピーク期間以外の非ピーク期間と
    を有する間欠投入パターンに従って、前記改質器に投入
    することを特徴とする制御方法。
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