JP2002087709A - 長尺物ボビン用什器 - Google Patents

長尺物ボビン用什器

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JP2002087709A
JP2002087709A JP2000275426A JP2000275426A JP2002087709A JP 2002087709 A JP2002087709 A JP 2002087709A JP 2000275426 A JP2000275426 A JP 2000275426A JP 2000275426 A JP2000275426 A JP 2000275426A JP 2002087709 A JP2002087709 A JP 2002087709A
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JP
Japan
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bobbin
long
turntable
outer peripheral
furniture
Prior art date
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Application number
JP2000275426A
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English (en)
Inventor
Osamu Miyazaki
修 宮崎
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Toyox Co Ltd
Original Assignee
Toyox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボビンを横置きして上下外形寸法の小型化を
図りながら長尺体の引き出しに伴う外周端のズレ落ちを
防止する。 【解決手段】 ターンテーブル1の上に、長尺物Cを横
方向へ巻き付けた横置き状態でボビンBが、位置決め手
段2により移動不能にセットされ、横置き状態のボビン
Bからワインダー巻きされた長尺物Cを引き出す際に、
押圧手段3を長尺体Cの外周端に当接させてボビンB中
央へ向け押圧することにより、長尺体Cの外周端C1が
形状保持されてズレ落ちない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばホースや線
材などの屈曲可能な長尺物をボビンから必要な長さだけ
引き出して販売するため、このボビンを回転可能に陳列
する長尺物ボビン用什器に関する。詳しくは、長尺物が
巻き付けられたボビンを回転可能に支持した長尺物ボビ
ン用什器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の長尺物ボビン用什器とし
て、例えば実公平4−8841号公報に開示される如
く、ホースが巻き付けられるボビンの芯筒の内周面に羽
根車を着脱自在に嵌め込んで、該羽根車の中心に配置さ
れた支持軸の両端部をボビンから夫々突出させると共
に、並列な一対のスタンド枠に夫々上下方向へ複数の受
け具を設け、これら左右略同じ高さに配置された受け具
の凹溝に亘って、上記ボビンから突出する支持軸の両端
部を夫々上方から差し込んで横架することにより、ホー
スが縦方向へ巻き付けられた縦置き状態のボビンを、上
下方向へ複数個夫々着脱かつ回転自在にセットした床置
きタイプものがある。特にホースなどのような曲げによ
って潰れ易い長尺物を巻き取るボビンは、潰れを防ぎな
がら巻き取る必要があるために曲率が大きくなって、そ
の巻き取り直径は、それと直交して芯筒の両端に周設さ
れた両フランジに亘る巻き取り幅寸法より遙かに大きく
なるのが一般的であるこの点に関し、販売店では、近
年、スペースを有効利用して多種類の商品を陳列するた
め、店内全体に上下方向へ複数段の陳列棚が設置され、
これら上下寸法が制限された陳列棚間のスペース内に設
置可能な什器の要望がある。また、実公平4−8841
号公報に開示されるものは、左右一対の受け具に受け口
を連設し、この受け口に硬質又は軟質ゴム製の制動用弾
性片を、ボビンに嵌め込まれる羽根車へ向けて突出状に
嵌着保持させ、ホースの引き出して伴って回転する羽根
車の回転方向へ等間隔毎に複数設けた羽根部に対し、該
制動用弾性片を強制的に突き当てることにより、ボビン
の慣性が作用しないようにして過剰回転を防止してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし乍ら、このよう
な従来の長尺物ボビン用什器では、長尺物を縦方向へ巻
き付けた縦置き状態でボビンがセットされるため、ボビ
ンの直径が什器全体の上下外形寸法に直接影響して大型
となり、特に上下寸法が制限された陳列棚間のスペース
内に設置することは非常に困難であるという問題があ
る。そこで、これらの問題を解決するため、長尺物が横
方向へ巻き付けた横置き状態でボビンをセットすること
が考えられる。しかし、この場合は、横置き状態のボビ
ンにワインダー巻き(ボビンの径方向と直交する幅方向
へ一列分だけ巻き付けた後にその上に一列分ずつ順次積
み重ねる巻き方)された長尺物を、その外周端から順次
巻き戻すのに伴って、幅方向の下側から順次巻き戻され
て空間ができると、その上側に残った長尺体の外周端が
その自重により下方へズレ落ちて巻き取り形状が大きく
崩れ、その結果、長尺体が途中で引っ掛かってしまい、
それ以降は引き出し不能になるという問題がある。ま
た、従来の長尺物ボビン用什器では、ボビンの芯筒内に
羽根車を嵌め込んだ後に、その支持軸を受け具の凹溝に
差し込む必要かあるため、作業性が悪くてボビンの交換
作業に非常に手間取るという問題がある。更に、従来の
長尺物ボビン用什器では、ボビンの取り付け空間に突出
したゴム製制動用弾性片が羽根車の羽根部に当接した瞬
間のみ制動させるため、長尺物の引き出しに伴うボビン
の慣性よる過剰回転を有効に防止できないと共に、ホー
スボビンの取り付け空間に突出した制動用弾性片が邪魔
となってホースボビンの着脱作業がやり難く、しかもゴ
ム製制動用弾性片は羽根車の羽根部と当接する度に大き
く変形するために耐久性に欠けるという問題がある。
【0004】本発明のうち請求項1記載の発明は、ボビ
ンを横置きして上下外形寸法の小型化を図りながら長尺
体の引き出しに伴う外周端のズレ落ちを防止することを
目的としたものである。請求項2記載の発明は、請求項
1に記載の発明の目的に加えて、ボビンの回転支持構造
に常時制動する機構を内蔵することを目的としたもので
ある。請求項3記載の発明は、請求項1または2に記載
の発明の目的に加えて、押圧手段が邪魔とならずにボビ
ンを交換することを目的としたものである。請求項4記
載の発明は、請求項1、2または3に記載の発明の目的
に加えて、ターンテーブルの位置ズレを気にすることな
く安心して長尺物を引き出すことを目的としたものであ
る。請求項5記載の発明は、請求項1、2、3または4
に記載の発明の目的に加えて、長尺物を抵抗なく軽く引
き出すことを目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のうち請求項1記載の発明は、ボビンを
長尺物が横方向へ巻き付けられた横置き状態で載置する
ターンテーブルと、このターンテーブル上に突設した該
ボビンの芯筒内面に係合して移動不能に支持する位置決
め手段と、ボビンに巻き付けられた長尺体の外周端に当
接してボビン中央へ向け押圧する押圧手段とを備えこと
を特徴とするものである。請求項2記載の発明は、請求
項1記載の発明の構成に、前記ターンテーブルにその回
転力を制動するブレーキ手段を設けた構成を加えたこと
を特徴とする。請求項3記載の発明は、請求項1または
2記載の発明の構成に、前記ボビンに巻き付けられた長
尺体の外周端から押圧手段を引き離したままの状態で保
持する保持手段を設けた構成を加えたことを特徴とす
る。請求項4記載の発明は、請求項1、2または3記載
の発明の構成に、前記ターンテーブルを陳列棚に対して
移動不能に保持する固定手段を設けた構成を加えたこと
を特徴とする。請求項5記載の発明は、請求項1、2、
3または4記載の発明の構成に、前記押圧手段が回転自
在な押圧ローラである構成を加えたことを特徴とする。
【0006】
【作用】請求項1の発明は、ターンテーブルの上に、長
尺物を横方向へ巻き付けた横置き状態でボビンが、位置
決め手段により移動不能にセットされ、横置き状態のボ
ビンからワインダー巻きされた長尺物を引き出す際に、
押圧手段を長尺体の外周端に当接させてボビン中央へ向
け押圧することにより、長尺体の外周端が形状保持され
てズレ落ちないものである。請求項2の発明は、請求項
1記載の構成に対して、前記ターンテーブルにその回転
力を制動するブレーキ手段を設けた構成を追加したの
で、長尺物の引き出しに伴ってボビン及びターンテーブ
ルを回転することにより、ブレーキ手段が作用してター
ンテーブルの回転力が常時制動される。請求項3の発明
は、請求項1または2記載の構成に対して、前記ボビン
に巻き付けられた長尺体の外周端から押圧手段を引き離
したままの状態で保持する保持手段を設けた構成を追加
したので、ボビンのセット時に、保持手段でボビンに巻
き付けられた長尺体の外周端から押圧手段を引き離した
まま保持することにより、押圧手段と非接触でボビンが
ターンテーブル及び位置決め手段に着脱可能となる。請
求項4の発明は、請求項1、2または3記載の構成に対
して、前記ターンテーブルを陳列棚に対して移動不能に
保持する固定手段を設けた構成を追加したので、ボビン
から長尺物を引き出す際に、ターンテーブルに対して引
っ張り力が作用しても、固定手段によりターンテーブル
は陳列棚に対して移動しない。請求項5の発明は、請求
項1、2、3または4記載の構成に対して、前記押圧手
段が回転自在な押圧ローラである構成を追加したので、
長尺物の引き出しにより、押圧ローラが回転して、これ
ら両者の摩擦抵抗が小さい。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。この実施例は、図1〜図3に示す如
く、平板状に形成された什器本体Aの上面にターンテー
ブル1を略水平でしかも回転自在に設け、このターンテ
ーブル1上にボビンBが横置き状態で載置され、このボ
ビンBに長尺物Cとしてホースを横方向へ巻き付け、更
に上記什器本体Aが陳列棚D上に移動不能に取り付けた
場合を示したものである。
【0008】上記ボビンBは、図2に示す如く例えば紙
や合成樹脂などの材料で円筒状に形成された芯筒B1
と、この芯筒B1の両端外周に周設した一対のフランジ
B2,B2とからなり、該芯筒B1の外周面に沿ってホ
ースCがワインダー巻き(ボビンの径方向と直交する幅
方向へ一列分だけ巻き付けた後にその上に一列分ずつ順
次積み重ねる巻き方)される従来周知構造のものであ
る。
【0009】上記ターンテーブル1は、図1(a)及び
図2に示す如く、ボビンBの直径と略同じ大きさ円盤状
に形成され、什器本体Aの上面に立設された支軸1aに
より回転自在に支持し、その上面には、ボビンBの芯筒
B1内面に係合して移動不能に支持する位置決め手段2
を突設する。
【0010】上記位置決め手段2は、本実施例の場合、
図2及び図3に示す如く、コの字型に折り曲げた一対の
線材で構成され、4つの縦杆部2a…をボビンBの芯筒
B1の内周面に嵌合させて付き当てることにより、ター
ンテーブル1とボビンBの芯筒B1とを移動不能に保持
している。
【0011】この位置決め手段2の上下高さ寸法H1
は、ボビンBの芯筒B1を移動不能に支持するためにあ
る程度の高さを必要とする。しかし、特に図2に示すよ
うな下段の陳列棚Dと上段の陳列棚D′との上下間隔が
例えば450〜600mm程度に制限される陳列棚D,
D′間のスペース内に長尺物ボビン用什器を設置する場
合には、位置決め手段2の上方にボビンBを上下方向へ
抜き差しするためのセット用スペースH2を確保する必
要性から、例えば横置き状態のボビンBの上下高さ寸法
BHに対して、位置決め手段2の上下高さ寸法H1を約
1/5程度又はそれ以下となるまで低く形成することが
好ましい。なお、位置決め手段2は、上述した構造に限
定されず、ボビンBの芯筒B1内面に係合して移動不能
に支持できれば、他の構造でも良い。
【0012】更に、上記ターンテーブル1には、ボビン
Bの芯筒B1に巻き付けられたホースCの外周端C1に
当接してボビンB中央へ向け押圧する押圧手段3が設け
られる。
【0013】この押圧手段3は、本実施例の場合、図1
〜図3に示す如く、芯筒B1に巻き付けられたホースC
の外周端C1と対向する押圧ローラ3aと、この押圧ロ
ーラ3aをホースCの外周端C1に対して接近又は離隔
する方向へ回動自在に支持したアーム3bと、このアー
ム3bをホースCの外周端C1へ向けて常時押圧する弾
性材3cとから構成される。
【0014】上記押圧ローラ3aは、フランジB2,B
2間の巻き取り幅寸法より短く形成され、アーム3bの
移動先端に回転自在に保持する。図示例の場合には、タ
ーンテーブル1の上面に立設された支軸1aにアーム3
bを水平方向へ回動自在に支持し、これら支軸1aから
アーム3bの移動先端部に亘って、弾性材3cを構成す
る引っ張りバネが横架されることにより、押圧ローラ3
aをホースCの外周端C1へ向けて常時押圧している。
なお、押圧手段3は、上述した構造に限定されず、ボビ
ンBの芯筒B1に巻き付けられたホースCの外周端C1
に当接してボビンB中央へ向け押圧できれば、他の構造
でも良い。
【0015】また、前記ターンテーブル1には、その回
転力を制動するブレーキ手段4が設けられる。
【0016】このブレーキ手段4は、本実施例の場合、
図2に示す如く、什器本体Aの上面に立設された支軸1
aの外周沿いにその上端部からターンテーブル1の中心
部に亘って架設した圧縮バネにより構成され、この圧縮
バネでターンテーブル1の中心部を什器本体Aの上面に
対して加圧することにより、ターンテーブル1の回転力
が常時制動される。なお、ブレーキ手段4は、上述した
構造に限定されず、ターンテーブル1の回転力を制動で
きれば、他の構造でも良い。
【0017】そして、前記ボビンBに巻き付けられたホ
ースCの外周端C1から押圧手段3を引き離したままの
状態で保持する保持手段5が設けられる。
【0018】この保持手段5は、図示例の場合、図1
(a)及び図3の実線に示す如く、弾性材3cのデッド
ポイントPを越えた位置に配設したストッパーであり、
什器本体Aの上面に立設された支軸1aやボビンBから
離れる方向へアーム3bを回動して該ストッパーに突き
当てることにより、押圧ローラ3aが支軸1aや長尺体
Cの外周端C1から引き離したままの状態で保持され
る。
【0019】上記弾性材3cのデッドポイントPとは、
アーム3bの回動中心及び先端と、支軸1aから架設し
た弾性材3cの引っ張りバネとが全て同一直線上に重な
って、該引っ張りバネが最も伸長する位置であり、これ
をアーム3bが越えることにより、引っ張りバネが短縮
し始めて、アーム3bはストッパーに当接したままボビ
ンBへ向け自然に回動することなく保持される。なお、
保持手段5は、上述した構造に限定されず、ホースCの
外周端C1から押圧手段3を引き離したままの状態で保
持できれば、他の構造でも良い。
【0020】一方、前記什器本体Aには、ターンテーブ
ル1を陳列棚Dに対して移動不能に保持する固定手段6
が設けられる。
【0021】この固定手段6は、本実施例の場合、図1
及び図2に示す如く、陳列棚Dの前後端面D1,D2と
係合する複数のフック6a…を、什器本体Aに対して調
整移動自在に設けると共に、これらフック6a…の前後
間隔を仮固定する例えば蝶ネジなどの仮止め部6bを設
け、この仮止め部6bでフック6a…の前後間隔を陳列
棚Dの前後寸法と同じ寸法にして、陳列棚Dの前後端面
D1,D2を挟み込むことにより、陳列棚Dに対して什
器本体A及びターンテーブル1が移動不能に保持され
る。なお、固定手段6は、上述した構造に限定されず、
ターンテーブル1の回転力を制動できれば、他の構造で
も良い。
【0022】次に、斯かる長尺物ボビン用什器の作動に
ついて説明する。先ず、什器本体Aを陳列棚Dに取り付
けるには、図1(a)及び図2に示す如く、固定手段6
により陳列棚Dに対して什器本体A及びターンテーブル
1を固定する。
【0023】その後、ターンテーブル1上にボビンBを
載置する前に、図1(a)に示す如く、什器本体Aの上
面に立設された支軸1aから離れる方向へ押圧手段3の
アーム3bを回動し、図3に示す弾性材3cのデッドポ
イントPを越えて保持手段5のストッパーに突き当て
る。それにより、押圧手段3の押圧ローラ3aが支軸1
aから引き離したままの状態で保持される。
【0024】その結果、押圧手段3の押圧ローラ3aや
アーム3bと非接触で、ボビンBがターンテーブル1及
び位置決め手段2に着脱可能となる従って、押圧手段3
が邪魔とならずにボビンBを交換でき、その交換時に押
圧手段3を手で持って引き離す必要がなく、一人でも簡
単にボビンBの交換作業ができる。
【0025】この状態で、ターンテーブル1上にボビン
Bをセットし、その芯筒B1の内周面を位置決め手段2
の縦杆部2a…に嵌合して付き当てる。それにより、タ
ーンテーブル1に対してボビンBが横置き状態で移動不
能にセットされる。
【0026】その結果、特に図2に示すような下段の陳
列棚Dと上段の陳列棚D′との上下間隔が例えば450
〜600mm程度に制限される陳列棚間のスペース内に長
尺物ボビン用什器を設置する場合でも、什器本体Aの底
面からターンテーブル1の上面までの高さ寸法に、横置
き状態のボビンBの上下高さ寸法BHを加えたセット状
態での上下外形寸法と別に、ボビンBを上下方向へ抜き
差しするための位置決め手段2の上下高さ寸法H1より
長いセット用スペースH2を確保できれば、十分に設置
できる。
【0027】その後、図3の二点鎖線に示す如く、押圧
手段3のアーム3bをボビンBへ向け回動して、弾性材
3cのデッドポイントPを越えると、この弾性材3cの
引っ張りバネにより、アーム3bがボビンBへ向け自動
的に回動して、ボビンBの芯筒B1に巻き付けられたホ
ースCの外周端C1に対し、押圧ローラ3aを当接させ
てボビンB中央へ向け押圧し続ける。
【0028】それ以降、図1(b)に示す如く、ボビン
BからホースCを引き出すと、その引っ張り力によりボ
ビンBがターンテーブル1と共に回転して、ボビンBか
らホースCが巻き戻されるものの、ターンテーブル1は
什器本体Aを介して上記固定手段6により陳列棚Dに固
定されるから、ホースCの引き出しによりターンテーブ
ル1に対して引っ張り力が作用しても移動しない。従っ
て、ターンテーブル1の位置ズレを気にすることなく安
心してホースCを引き出せる。更に、ホースCの引き出
しにより、押圧ローラ3aが回転して、これら両者の摩
擦抵抗が小さいので、ホースCを抵抗なく軽く引き出せ
る。
【0029】そして、ホースCの引き出しに伴ってボビ
ンB及びターンテーブル1を回転することにより、ブレ
ーキ手段4の圧縮バネが作用してターンテーブル1の回
転力が常時制動される。その結果、ホースCの引き出し
に伴うボビンBの慣性よる過剰回転を有効に防止でき
て、余分にホースCが出ない。
【0030】また、横置き状態のボビンBにワインダー
巻きされたホースCを、その外周端C1から引き出すに
伴って、幅方向の下側から順次巻き戻されて空間ができ
た場合には、その上側に残ったホースCの外周端C1が
その自重により下方へズレ落ちる可能性がある。
【0031】しかし、この際、押圧手段3の押圧ローラ
3aがホースCの外周端C1へ向けて常時押圧し続ける
から、上側に残ったホースCの外周端C1は形状保持さ
れてズレ落ちない。その結果、ホースCの外周端C1が
ズレ落ちて巻き取り形状が崩れるのを完全に防止でき
る。
【0032】それ以降は、ボビンBからホースCが完全
に引き出されて空状態になる度に、ボビンBから離れる
方向へ押圧手段3のアーム3bを回動して、保持手段5
により押圧手段3の押圧ローラ3aをボビンBと非接触
とした後、ターンテーブル1から空状態のボビンBを取
り外し、これに代えて新しいボビンBをセットし、上述
した作用が繰り返される。
【0033】尚、前示実施例では、平板状に形成された
什器本体Aの上面にターンテーブル1を略水平でしかも
回転自在に設けたが、これに限定されず、ターンテーブ
ル1上にボビンBを横置き状態で載置できれば、什器本
体Aは図示したもの以外の構造や形状であっても良い。
また、ボビンBに長尺物Cとしてホースを巻き付けた
が、これに限定されず、ホース以外の線材などでも良
い。更に、陳列棚D上に什器本体Aを移動不能に取り付
けた場合を示したが、これに限定されず、什器本体Aを
陳列棚D以外のカウンターや作業台などに取り付けても
良い。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1記載の発明は、ターンテーブルの上に、長尺物を横
方向へ巻き付けた横置き状態でボビンが、位置決め手段
により移動不能にセットされ、横置き状態のボビンから
ワインダー巻きされた長尺物を引き出す際に、押圧手段
を長尺体の外周端に当接させてボビン中央へ向け押圧す
ることにより、長尺体の外周端が形状保持されてズレ落
ちないので、ボビンを横置きして上下外形寸法の小型化
を図りながら長尺体の引き出しに伴う外周端のズレ落ち
を防止できる。従って、長尺物を縦方向へ巻き付けた縦
置き状態でボビンがセットされる従来のものに比べ、ボ
ビンの直径が什器全体の上下外形寸法に直接影響せず、
上下外形寸法を小型化でき、特に上下寸法が制限された
陳列棚間のスペース内でも十分に設置できる。更に従来
のような床置きタイプでないから、陳列棚に限らず、カ
ウンターや作業台など置き場所を選ばずに設置できる。
しかも、ボビンの芯筒内に羽根車を嵌め込まずに直接セ
ットできるから、羽根車を嵌め込む手間が無くなった分
だけ作業性が向上してボビンの交換作業が簡単であると
共に、羽根車が必要ないから部品点数が減少してコスト
を低減できる。また、横置き状態のボビンからワインダ
ー巻きされた長尺物を引き出すのに伴って、幅方向の下
側に空間ができても、その上側に残った長尺体の外周端
がズレ落ちて巻き取り形状が崩れるのを完全に防止で
き、その結果、長尺体が途中で引っ掛からずに長尺物の
末端まで確実に引き出せる。
【0035】請求項2の発明は、請求項1の発明の効果
に加えて、長尺物の引き出しに伴ってボビン及びターン
テーブルを回転することにより、ブレーキ手段が作用し
てターンテーブルの回転力が常時制動されるので、ボビ
ンの回転支持構造に常時制動する機構を内蔵できる。従
って、ボビンの取り付け空間に突出したゴム製制動用弾
性片が羽根車の羽根部に当接した瞬間のみ制動させる従
来のものに比べ、長尺物の引き出しに伴うボビンの慣性
よる過剰回転を有効に防止できて、余分に長尺物が出な
いと共に、ボビンの取り付け空間に何も突出しないから
ボビンの着脱作業がやり易く、しかも羽根車の羽根部と
当接する度に大きく変形するゴム製制動用弾性片より耐
久性に優れて経済的である。
【0036】請求項3の発明は、請求項1または2の発
明の効果に加えて、ボビンのセット時に、保持手段でボ
ビンに巻き付けられた長尺体の外周端から押圧手段を引
き離したまま保持することにより、押圧手段と非接触で
ボビンがターンテーブル及び位置決め手段に着脱可能と
なるので、押圧手段が邪魔とならずにボビンを交換でき
る。従って、ボビンの交換時に押圧手段を手で持って引
き離す必要がなく、一人でも簡単にボビンの交換作業が
できる。
【0037】請求項4の発明は、請求項1、2または3
の発明の効果に加えて、ボビンから長尺物を引き出す際
に、ターンテーブルに対して引っ張り力が作用しても、
固定手段によりターンテーブルは陳列棚に対して移動し
ないので、ターンテーブルの位置ズレを気にすることな
く安心して長尺物を引き出せる。
【0038】請求項5の発明は、請求項1、2、3また
は4の発明の効果に加えて、長尺物の引き出しにより、
押圧ローラが回転して、これら両者の摩擦抵抗が小さい
ので、長尺物を抵抗なく軽く引き出せる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す長尺物ボビン用什器
の斜視図で、(a)はボビン交換時を示し、(b)は長
尺物の引き出し時を示すものである。
【図2】 長尺物の引き出し時における縦断側面図であ
る。
【図3】 同横断平面図である。
【符号の説明】
B ボビン B1 芯筒 C 長尺体(ホース) C1 外周端 D 陳列棚 D1,D2 前後
端面 1 ターンテーブル 2 位置決め手段 3 押圧手段 4 ブレーキ手段 5 保持手段 6 固定手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺物(C)が巻き付けられたボビン
    (B)を回転可能に支持した長尺物ボビン用什器におい
    て、前記ボビン(B)を長尺物(C)が横方向へ巻き付
    けられた横置き状態で載置するターンテーブル(1)
    と、このターンテーブル(1)上に突設した該ボビン
    (B)の芯筒(B1)内面に係合して移動不能に支持す
    る位置決め手段(2)と、ボビン(B)に巻き付けられ
    た長尺体(C)の外周端(C1)に当接してボビン
    (B)中央へ向け押圧する押圧手段(3)とを備えこと
    を特徴とする長尺物ボビン用什器。
  2. 【請求項2】 前記ターンテーブル(1)にその回転力
    を制動するブレーキ手段(4)を設けた請求項1記載の
    長尺物ボビン用什器。
  3. 【請求項3】 前記ボビン(B)に巻き付けられた長尺
    体(C)の外周端(C1)から押圧手段(3)を引き離
    したままの状態で保持する保持手段(5)を設けた請求
    項1または2記載の長尺物ボビン用什器。
  4. 【請求項4】 前記ターンテーブル(1)を陳列棚
    (D)に対して移動不能に保持する固定手段(6)を設
    けた請求項1、2または3記載の長尺物ボビン用什器。
  5. 【請求項5】 前記押圧手段(3)が回転自在な押圧ロ
    ーラ(3a)である請求項1、2、3または4記載の長
    尺物ボビン用什器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103683084A (zh) * 2013-12-04 2014-03-26 国家电网公司 卷轴式接地线架

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