JP2002087448A - キャップ - Google Patents
キャップInfo
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- JP2002087448A JP2002087448A JP2000282808A JP2000282808A JP2002087448A JP 2002087448 A JP2002087448 A JP 2002087448A JP 2000282808 A JP2000282808 A JP 2000282808A JP 2000282808 A JP2000282808 A JP 2000282808A JP 2002087448 A JP2002087448 A JP 2002087448A
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Abstract
ックスの注出入口として、内容物の取出しの際には手で
脱着できて、保管時、流通時における密封性の良いキャ
ップを提供する。 【解決手段】バッグインボックスの内袋に溶着したグロ
メットGに打栓して嵌合するキャップであって、筒部の
上部内周面にキャップと嵌合する環状突起14とを有す
るグロメットに対し、キャップは、環状天板部1と、該
環状天板部の内縁から垂下し、筒部の内壁に接するとと
もに環状突起14に対応するアンダーカット部5を形成
した内環状壁3と、筒部の外側に接する外環状壁4とを
有し、内環状壁の下端に筒部の内部を被覆する天蓋部6
が上方に膨張するドーム状に形成されているキャップ。
Description
ルウォーター、スープ、調味液等を内容物とするバッグ
インボックスの内袋に溶着する注出口のリクローズキャ
ップに関する。
バッグインボックスのグロメットは、内容物の注出入口
として内袋に設けた孔からグロメット等の筒部を突出さ
せ、グロメットのフランジ部上面と内袋の内面とをヒー
トシールにより内袋に装着していた。前記グロメットに
は、内袋を殺菌した状態で納入するために、予めキャッ
プが冠着した状態である。図4は、従来技術によるキャ
ップの実施例を示す、キャップをグロメットに冠着した
状態を示す斜視図である。図5は、(a)図4の縦断正
面図、(b)グロメットとキャップとを別々に断面図と
して示したものである。内袋の内面を無菌化するため、
キャップを冠着したグロメットを装着した内袋は放射線
照射した上で充填工程に供される。内容物の充填の際に
は、キャップはデキャッパーによって外され、注出入口
は注入口として用い、内容物の充填終了後、打栓機によ
りキャップが再度打栓され密封する。従来、内容物が液
体のため流通時、保管時に漏れが発生しないように、図
4に示すように、グロメットGとキャップCoとは前記
打栓機により強く嵌合するように設計されていた。その
嵌合状態は、図5(a)および図5(b)に示すよう
に、グロメットGの筒部上部を被覆して、液体密封可能
(以下、液密)に冠着される。液密な嵌合は、グロメッ
トGの筒部の内面に設けた環状突起14と、キャップの
内環状壁外周面に設けたアンダーカット5とにより可能
となる。キャップCoの天蓋部6は平坦であり、キャッ
プCoを手で外す際には、変形し難く開栓は容易でなか
った。従来、内容物の取出しは、エンドユーザーにおい
て、内袋をカッター等で切り裂くことによって内容物の
全量を他の容器に移し替えていた。
は、バッグインボックスに収納された内容物の全量を取
出すために内袋を切り裂くことがなされていた。つま
り、一度に、バッグインボックスに収納された内容物の
全量を取出す場合には、前記の方法でよいが、バッグイ
ンボックスの全量を取り出さずに、複数回にわたり使用
する場合には、注出入口のキャップを手で取り外して、
注出口から内容物を取り出したのち、前記キャップによ
ってリクローズすることが望ましいが、内袋を切り裂い
てしまうと、リクローズが出来なくなるとのことで、キ
ャップをグロメットから手で脱着して使用したいとの要
望が出てきた。従来の注出入口は、前述のように、内袋
を切り裂いて使用することが前提のため、非常にきつい
嵌合となっているので、手でも開栓できるように開栓強
度低減が求められている。本発明の目的は、無菌充填又
はホットパック方式のバッグインボックスの注出入口と
して、内容物の取出しの際には手で脱着できて、保管
時、流通時における密封性の良いキャップを提供するこ
とである。
ックスの内袋に溶着したグロメットに打栓して嵌合する
キャップであって、内容物の流出入路となる筒部と、該
筒部の下端から外側に水平に延設され、内袋に設けられ
た孔部周縁の内面とヒートシールされるフランジと、前
記筒部の上部内周面にキャップと嵌合する環状突起とを
有する前記グロメットに対し、キャップは、環状天板部
と、該環状天板部の内縁から垂下し、前記筒部の内壁に
接するとともに前記環状突起に対応するアンダーカット
部を形成した内環状壁と、前記筒部の外側に接する外環
状壁とを有し、前記内環状壁の下端に前記筒部の内部を
被覆する天蓋部が上方に膨張するドーム状に形成されて
いることを特徴とするキャップであって、前記天蓋部の
厚みが0.3mm〜1.0mmであること、また、前記
環状天板部と前記内環状壁との境界を含む部分の厚みが
0.3〜1.0mmであることが好ましい。
ボックスのグロメットへの装着性がよく、液体密封性に
優れた形状としたもので、以下に図面を参照して詳細に
説明する。図1は、本発明のキャップの実施例を示す、
キャップをグロメットに冠着した状態を示す斜視図であ
る。図2は、(a)図1の縦断正面図、(b)グロメッ
トとキャップとを別々に断面図として示したものであ
る。図3は、バッグインボックスの構成を示す斜視図で
あり、(a)外観、(b)ボックス、(c)内袋であ
る。
粘度の低い液体なので、当然のことながら密閉性が必要
とされ、輸送性に関しても従来品と同等の性能が要求さ
れ、エンドユーザーに届くまで漏れ等が発生しないよう
にしなければならない。本発明者らは、開栓性が良くな
っても前述した機能が損なわれないなキャップについて
鋭意研究の結果、以下に示す形状とすることによって、
グロメットへの脱着が容易なキャップとすることができ
た。
グロメットに冠着して用いられる。その冠着された状態
は、図2(a)に示すように、グロメットの筒部上部を
被覆して、液体密封可能(以下、液密)に冠着される。
液密な嵌合は、図2(b)に示すように、グロメット筒
部の内面に設けた環状突起14と、キャップの内環状壁
外周面に設けたアンダーカット5とにより可能となる。
そして、キャップの天蓋部、すなわち、キャップCの内
環状壁の下端であって、グロメットに冠着した際、グロ
メットの筒部を被覆する部分を上方に膨張するドーム状
とすることによって、キャップを手で取り外すときに、
キャップが変形し易くなることを見出した。更に、該天
蓋部の厚さT1を0.3mm〜1.0mmとすることに
よってさらに変形が容易になる。ただし、前記T1の厚
さが0.3mm未満であると、成形の際に肉厚が薄すぎ
るためにショートのおそれがあり、安定した成形ができ
ないことがある。また、T1の厚さが1.0mmを超え
ると、開栓の際に抵抗が強くなり、開栓し難い傾向とな
る。
2(b)に示すように、環状天板部と内環状壁との境界
を含む部分の厚みT2が0.3〜1.0mmであること
が効果的であることを見出した。T2の厚みが0.3m
m未満の場合は、前記天蓋部の厚みT1と同じように、
成形性においてショートのおそれがあり、また、T2の
厚みが1.0mmを超えると開栓性の効果が弱くなる。
は、これをグロメットGに打栓し、内容物取出しの際に
手による取り外しが容易になった。キャップCを手で取
り外す場合、開栓する力によって、キャップCが変形し
て、グロメットGから外れることになるが、キャップC
の変形に対する抵抗が大きいとキャップCが取り外し難
いことになる。本発明では、前述のように、キャップC
の天蓋部6を上方に膨張する半球形(ドーム形)とし、
かつ、天蓋部6の板厚T1を薄くすることにより、キャ
ップCの環状天板部1を持ち上げた時にグロメットGの
筒部の環状突起14とキャップCの内環状壁のアンダー
カット部5との嵌合が容易に外れる。そして、天蓋部6
および環状天板部1と内環状壁3との境界を含む部分の
厚みT2をそれぞれ薄くすることにより、キャップCの
手による取り外しがさらに容易になったものである。ま
た、本発明のキャップCは、生産工程において、内容物
を充填して密封のためにグロメットGに嵌合する際の打
栓強度も低下したことから、充填機の打栓工程において
も負荷が低減されるという効果を示した。
プCを適用するバッグインボックスPの各部材について
説明する。
ク樹脂をインジェクション成形することにより成形され
る。キャップCに用いる樹脂としては、グロメットGと
確実に嵌合し、バッグインボックスPとして、保管時、
流通時に前記嵌合した部位での漏れがあってはならない
が、本発明の目的である、グロメットGに対して手によ
る脱着が可能な柔軟性を有すること、また、内容物と直
接接触するため、内容物の品質に影響を与えることな
く、また、内容物と接触することによりキャップが劣化
することのない材質を選択する。
には低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、エチレンー酢酸ビニル共重合体、直鎖状低密
度ポリエチレン、シングルサイト系触媒を用いて重合し
たエチレンーα・オレフィン共重合体、アイオノマー、
ポリスチレン、アクリロニトリルースチレンーブタジエ
ン樹脂、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリアミド
等の樹脂を挙げることができる。
メットGも、キャップCと同じようにプラスチック樹脂
をインジェクション成形することにより成形される。グ
ロメットGに用いる樹脂としては、前記キャップCの脱
着を容易にする柔軟性または硬度を有し、また、内容物
と接触して、内容物の品質に影響を与えることなく、内
容物と接触することにより劣化することのない材質で、
かつ、バッグインボックスPの内袋の内面に溶着可能な
成形性の良好な樹脂を選択する。
的には低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、ポリ
プロピレン、エチレンー酢酸ビニル共重合体、直鎖状低
密度ポリエチレン、シングルサイト系触媒を用いて重合
したエチレンーα・オレフィン共重合体、アイオノマー
等を挙げることができる。
との成形に用いる樹脂は、それぞれ硬度の異なる樹脂を
選択することが望ましい。すなわち、キャップCとグロ
メットGとの嵌合性、また、手によるキャップCの脱着
における密着性も安定する。例えば、グロメットGの成
形樹脂を直鎖状低密度ポリエチレンとし、キャップCの
成形樹脂をポリプロピレンとする注出口であればキャッ
プCの嵌合性(密着性)は良好となる。
グインボックスPの内袋20について説明する。バッグ
インボックスの内袋は、ボックスに収納し、エアレス状
態の取出し、内容物を充填して輸送する際の振動による
屈曲に起因するピンホールの発生防止等から柔軟性を有
するフィルムを用い、予め片側のフィルムにグロメット
取付け用孔を開けた後、相対するフィルムを重ね合わ
せ、4方の所定位置をヒートシール等のシール方法によ
り製袋する。この際、内袋を構成するフィルムは、一般
的に2枚以上のフィルムを重ねて製袋することが多い。
類、充填量等を考慮し、柔軟性、屈曲強度、バリア性な
どにより、最も適切な材質と厚さ等を選定する。特に内
容物が液体であって長時間にわたって、振動による屈曲
を受ける条件においては、フィルムがその屈曲疲労によ
り、ピンホール(微細孔)を発生し易い。従ってこのよ
うな条件下において用いられるフィルムは強靭な特性を
有する材質からなるものが選択される。バッグインボッ
クスPに用いられるフィルムを構成する樹脂としては、
低密度ポリエチレン、エチレンー酢酸ビニル共重合体、
直鎖状低密度ポリエチレン、アイオノマー、シングルサ
イト系触媒を用いて重合したエチレンーα・オレフィン
共重合体等を挙げることができる。また、これらの樹脂
層の単独層でもよく、また、共押出法製膜による多層フ
ィルムであってもよい。多層フィルムとする場合には、
エチレンー酢酸ビニル共重合体のけん化物やポリビニル
アルコール樹脂等のハイバリア性樹脂を用いることがで
きる。
通常のラミネート法によって積層された多層フィルムを
用いてもよく、その場合には、アルミニウム箔のような
金属箔をはじめ、ポリエステル、ポリアミド、ポリ塩化
ビニリデン、ポリプロピレン等からなる未延伸、延伸の
フィルム、またこれらのフィルムにアルミニウム等の金
属、または、珪素等の無機酸化物を蒸着したフィルムを
用いることもできる。前記バッグインボックスの内袋2
0を形成するフィルムは、一般的な製膜法、例えば、T
ダイによるキャスティング法、円形ダイスによるインフ
レーション法等により得ることができる。また、そのフ
ィルムは、共押出による多層構成のフィルムとしてもよ
い。
具体的に説明する。キャップ、グロメットの成形樹脂
は、実施例、比較例ともに下記の同一樹脂を用いた。 キャップ成形樹脂:直鎖状低密度ポリエチレン [MI 12 密度 0.926g/m3] グロメット成形樹脂:EVA含有低密度ポリエチレン [MI 20 密度 0.920g/m3] [実施例1]キャップの形状は、図2(b)に示す形状
とし、天蓋部の厚さは0.8mmとし、環状天板部と内
環状壁の境界に0.8mmの薄肉部を形成した。なお、
バッグインボックスとして10リッターの容量の袋に水
を充填して検体とした(検体数10ケ)。
を装着したバッグインボックスのキャップを図5(b)
に示すCoの形状とし、グロメットの環状突起と嵌合す
るアンダーカットの形状も実施例1と同一とした。天蓋
部6は平坦とし、その厚さは1.8mmとした。環状天
板部および内環状壁の厚さも1.8mm以上とした。バ
ッグインボックスとして10リッターの容量の袋に水を
充填して検体とした(検体数10ケ)。 <評価方法>
る治具を作成し、抗張力試験機(テンシロン)で、打
栓、開栓強度を測定した。 [圧縮速度、引っ張り(開栓)速度ともに50mm/m
in] <結果>
度においては、従来例の77%、開栓強度においては、
55%となり、キャップの脱着のし易さに顕著な効果を
奏した。別に、同条件にて作成したサンプル(実施例5
ケ、比較例5ケ)について、実際に手で開栓および打栓
したが、比較例のサンプルでは、手によるキャップの脱
着は困難であったが、実施例においては容易に脱着がで
きた。
を、本発明の形状としたことによって、従来困難であっ
たキャップの手による脱着が容易になり、密封性も良好
であった。また、打栓強度・開栓強度とも現行品よりも
低くなったことから開栓性が改良されるとともに、打栓
強度も低下したことから充填機の打栓工程においても負
荷が低減されるという効果を奏するものである。
グロメットに冠着した状態を示す斜視図である。
キャップとを別々に断面図として示したものである。
り、(a)外観、(b)ボックス、(c)内袋である。
ップをグロメットに冠着した状態を示す斜視図である。
キャップとを別々に断面図として示したものである。
Claims (3)
- 【請求項1】バッグインボックスの内袋に溶着したグロ
メットに打栓して嵌合するキャップであって、内容物の
流出入路となる筒部と、該筒部の下端から外側に水平に
延設され、内袋に設けられた孔部周縁の内面とヒートシ
ールされるフランジと、前記筒部の上部内周面にキャッ
プと嵌合する環状突起とを有する前記グロメットに対
し、キャップは、環状天板部と、該環状天板部の内縁か
ら垂下し、前記筒部の内壁に接するとともに前記環状突
起に対応するアンダーカット部を形成した内環状壁と、
前記筒部の外側に接する外環状壁とを有し、前記内環状
壁の下端に前記筒部の内部を被覆する天蓋部が上方に膨
張するドーム状に形成されていることを特徴とするキャ
ップ。 - 【請求項2】前記天蓋部の厚みが0.3mm〜1.0m
mであることを特徴とする請求項1に記載のキャップ。 - 【請求項3】前記環状天板部と前記内環状壁との境界を
含む部分の厚みが0.3〜1.0mmであることを特徴
とする請求項1又は請求項2に記載のキャップ。
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Citations (6)
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-
2000
- 2000-09-19 JP JP2000282808A patent/JP4592904B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH11124156A (ja) * | 1997-10-20 | 1999-05-11 | Dainippon Printing Co Ltd | 注出口組合体 |
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