JP2002087234A - 自動車用ブレーキシステムにおける液圧バランス方法 - Google Patents

自動車用ブレーキシステムにおける液圧バランス方法

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JP2002087234A
JP2002087234A JP2000281071A JP2000281071A JP2002087234A JP 2002087234 A JP2002087234 A JP 2002087234A JP 2000281071 A JP2000281071 A JP 2000281071A JP 2000281071 A JP2000281071 A JP 2000281071A JP 2002087234 A JP2002087234 A JP 2002087234A
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brake
solenoid valve
wheel cylinder
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Akihiro Maeda
明裕 前田
Holzman Roland
ホルツマン ローランド
Motomu Hake
求 吐合
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Bosch Braking Systems Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】各ホイールシリンダ側の液圧を検知する液圧セ
ンサを省略することを可能にするため、少なくとも同じ
ブレーキ系統に属する各ホイールシリンダに対する液圧
を有効にバランスさせる。 【解決手段】マスタシリンダ18から液圧通路の分岐部
分に至る部分に、共通電磁弁43を配置する。この共通
電磁弁43を遮断状態とし、しかも、分岐した通路部分
に位置する各電磁弁36を開状態とする。各ホイールシ
リンダに対する個別の各電磁弁36が開となることによ
り、各ホイールシリンダの間が互いに連通し、その間の
液圧をバランスし均等化させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車用ブレー
キシステムにおける液圧バランス方法に関し、より詳し
くは、少なくとも一つのブレーキ系統に属する各ホイー
ルシリンダに対する液圧のバランスを図る技術、および
互いに独立した二つのブレーキ系統間におけるホイール
シリンダ側の液圧のバランスを図る技術に関する。ここ
で、「液圧のバランスを図る」とは、「液圧の大きさを
均等化させる」ことを意味する。
【0002】
【発明の背景】前後および左右に複数の車輪を含む自動
車用ブレーキシステムでは、複数の各車輪に対してホイ
ールシリンダを別個に配置するのが通例である。各ホイ
ールシリンダは、供給される液圧に応じたブレーキトル
クを車輪に与えることにより、自動車を減速する。こう
したブレーキシステムにおいて、各車輪に応じる各ホィ
ールシリンダは、少なくとも二つのものが同じブレーキ
系統に属し、しかも、それら二つのものは左右の車輪に
配置される。たとえば、一般的な4輪の自動車に対する
ブレーキ配管として前後配管とX配管とがあり、それら
いずれの配管においても、各ブレーキ系統の二つのホイ
ールシリンダは、左右の車輪にわたっている。したがっ
て、典型的な液圧発生手段であるマスタシリンダと各ホ
イールシリンダとを連絡する液圧通路は、途中で分岐
し、その分岐した通路部分が各ホイールシリンダに連絡
する。
【0003】こうしたブレーキシステムにおいて、各ホ
イールシリンダに対する液圧を制御する方法はいろいろ
と知られているが、それらの制御技術は、基本的に、液
圧発生手段と各ホイールシリンダとの間を連通、遮断可
能である電磁弁と、その電磁弁を通してホイールシリン
ダに液圧を供給することによりホイールシリンダの液圧
を増圧可能な増圧手段と、ホイールシリンダから液圧を
弛めるための弛め通路を含む減圧手段とを備えている。
これを、代表的なブレーキ制御技術であるアンチロック
制御を例にして具体的に明らかにしよう。たとえば、特
開平7−336805号は、各分岐した通路部分の2ポ
ート2位置弁を増圧バルブ(36)とし、その増圧バル
ブをオンオフ制御することにより、液圧発生手段である
マスタシリンダ(20)からの液圧をホイールシリンダ
(26)に供給している。他方、減圧手段としては、ホ
イールシリンダ(26)から延びるリリーフ配管(弛め
通路、38)のほか、そのリリーフ配管に2ポート2位
置弁である減圧バルブ(40)、リザーバ(48)およ
び油圧ポンプ(52)を設けている。
【0004】減圧手段に弛め通路は必須であるが、場合
によってはリザーバ、ポンプの少なくとも一つを省略す
ることができる。たとえば、特許第2548747号の
ように、作動ブレーキ液が動的に供給され液圧通路が開
ループを形成するときには、弛め通路にはポンプおよび
リザーバは不要であり、また、別の特開平8−3432
9号のように、増圧用および減圧用を兼ねた電磁弁(1
3,16)を3ポート2位置弁とし、ポンプ(18)に
よってホイールシリンダから液圧を逃がすことにより、
リザーバをなくすことができ、さらには、特開平11−
78831号のように、前記の特開平7−336805
号と同様の閉ループではあるが、弛め通路のポンプをな
くすことができる。
【0005】
【発明の解決すべき課題】ところで、このようなブレー
キシステムにおいて、たとえば、前記の特開平7−33
6805号が示す技術では、液圧発生手段の側の液圧を
検知する液圧センサは勿論のこと、各ホイールシリンダ
側の液圧を検知する液圧センサをも備えている。ホイー
ルシリンダ側の液圧センサは、各車輪に対するブレーキ
トルクを知り、各車輪ごとのブレーキ作用を適正化する
ことから重要である。しかし一方、そうした液圧センサ
は、部品を増しブレーキシステムのコストを高めること
になるし、システムの配管の構成を複雑にしてしまう。
【0006】そこで、発明者らは、各ホイールシリンダ
側の液圧を検知する液圧センサを省略するという斬新な
考えを抱くに到った。この考えを実行する場合、各ブレ
ーキ系統における二つのホイールシリンダが左右の車輪
にわたっていることから、無用なヨーモメントが生じる
のを防止するため、少なくとも同じブレーキ系統に属す
る各ホイールシリンダに対する液圧を等しくすることが
大切である。これは、各分岐した通路部分に個別に存在
する電磁弁の性能のばらつきに対処するため、あるい
は、たとえば電磁弁の一方に異物が詰まり、流れ抵抗が
大きく変動するなどの万が一の場合に対処するため、少
なくとも同じ一系統内のブレーキ液圧の差をなくすよう
にすべきであることを意味する。同様のことは、異なる
ブレーキ系統の間にもいえることである。この発明は、
各ホイールシリンダ側の液圧を検知する液圧センサを省
略することを可能にする技術を提供することを基本的な
課題とするものであり、そのために、第1には、同じブ
レーキ系統に属する各ホイールシリンダに対する液圧を
有効にバランスさせることを目的とする。また、この発
明は、さらに、互いに独立した異なるブレーキ系統間に
おける液圧をもバランスさせることを第2の目的とす
る。この発明のその他の目的については、以下の説明か
ら明らかになるであろう。
【0007】
【発明の解決手段】この発明では、ブレーキシステム
中、液圧発生手段から各分岐した通路部分に至るところ
に、液圧発生手段と各ホイールシリンダ側との間を共通
して連通、遮断可能な共通電磁弁を備えている。共通電
磁弁として、連通位置と遮断位置との2位置に切換え可
能な切換え電磁弁を用いることができるが、好ましく
は、遮断位置においてリリーフ機能をもたせるようにす
るのが良い。リリーフ機能によって、共通電磁弁の下流
に位置する電磁弁の側と液圧発生手段の側との差圧を設
定値以下に抑える意味からである。この共通電磁弁を備
えるブレーキ系統に属する各ホイールシリンダに対する
液圧のバランスを図るには、共通電磁弁を遮断状態と
し、しかも、分岐した通路部分に位置する各電磁弁を開
状態とする。各ホイールシリンダに対する個別の各電磁
弁が開となることにより、各ホイールシリンダの間が互
いに連通し、その間の液圧をバランスし均等化させるこ
とができる。このような同じブレーキ系統の中の各ホイ
ールシリンダに対する液圧のバランスを図る好ましいタ
イミングとしては、電磁弁を通してホイールシリンダに
液圧を供給しその増圧をする増圧モードのとき、あるい
はその液圧を保持する保持モードのとき、である。
【0008】互いに独立した二つのブレーキ系統であ
り、前後配管の形態をとるとき、ブレーキ液圧のアンバ
ランスによる車両のヨーモーメントの発生を抑制するた
めには、前側の左右輪、および後側の左右輪にそれぞれ
対する各ホイールシリンダの液圧を、前記の共通電磁弁
および各電磁弁の制御によってバランスさせれば良い。
【0009】他方、互いに独立した二つのブレーキ系統
であり、X配管の形態をとるときには、車両のヨーモー
メントを抑制するために、同じブレーキ系統の各ホイー
ルシリンダに対する液圧のバランスを図ることに加え、
異なるブレーキ系統の間の液圧のバランスを図ることが
必要である。バランスを有効に図るため、同じブレーキ
系統内のバランスをとった後で、異なるブレーキ系統間
のバランスをとるようにすべきである。こうしたX配管
の場合には、両ブレーキ系統におけるホイールシリンダ
側の液圧のちがいを検知するための検知手段が必要であ
る。その検知手段として、各ブレーキ系統に対し、それ
ぞれ液圧センサを付属させることになる。検知手段によ
る検知結果に基づき、二つのブレーキ系統の中の一方の
系統の共通電磁弁を制御することにより、各ブレーキ系
統間における液圧をバランスさせる。
【0010】また、共通電磁弁を配置することに応じ、
共通電磁弁をバイパスするバイパス路を設け、そのバイ
パス路に、遮断位置と連通位置との2位置型の通常閉の
電磁弁を設けるようにすると良い。バイパス路の電磁弁
は、ブレーキ作動初期の所定時間あるいは急ブレーキ判
定のときの所定時間の間に開とすることによって、ブレ
ーキ作動の応答性を高めたり、急ブレーキ作動時の応答
性を高めることができる。なお、前記したバランス制御
は、液圧発生手段による液圧が安定したときに行うべき
であり、たとえば、液圧発生手段の側の液圧を検知する
液圧センサが故障したり、あるいは、ブレーキペダルの
踏込みを弛めることなどにより液圧発生手段による液圧
が低下したときなどには、バランス制御を行うべきでは
ない。
【0011】この発明は、液圧発生手段、ホイールシリ
ンダ、分岐通路部分を含む液圧通路、ならびに、分岐通
路部分の電磁弁、ホイールシリンダの液圧の増圧および
減圧の各手段を備えるブレーキシステムに広く適用する
ことができる。液圧発生手段としては、マスタシリン
ダ、特にタンデムマスタシリンダが一般的であるが、た
とえばポンプやアキュムレータを含む他の液圧源が液圧
発生手段であるようなブレーキシステムにも適用するこ
とができる。この発明は、一つのブレーキ系統が左右に
わたる二つの車輪に対しブレーキトルクを与える4輪の
自動車のヨーモーメントを抑制するために特に有益であ
るが、前輪と後輪のブレーキ力のバランスを良好に保つ
ためにも適用可能である。たとえば、特開平11−34
833号に示すような前後輪連動ブレーキ、すなわち、
前輪(後輪)のブレーキ系統によって前輪(後輪)のみ
ならず、後輪(前輪)にもブレーキトルクを与える自動
二輪車にも適用することができる。
【0012】
【実施例】図1は、この発明を適用した電気自動車用の
ブレーキシステムの一実施例(前後配管の形態)を示す
全体的な配管および主要な制御指令の接続関係を明らか
にしている。図中、配管系統を実線で、電気的な制御指
令を破線でそれぞれ示している。電気自動車が必要とす
る要求ブレーキトルクは、回生ブレーキ手段による回生
ブレーキトルクと、一般の液圧ブレーキ手段による機械
的ブレーキトルクとの総和として得る。したがって、電
気自動車のブレーキシステムでは、要求ブレーキトルク
と回生ブレーキトルクとの差分に相当する機械的なブレ
ーキトルクを発生するための液圧制御装置が必要であ
る。この液圧制御装置として、アンチロック制御を行う
ためのアンチロック制御装置や、車両姿勢制御を行うた
めの車両姿勢制御装置を兼用して活用することができ
る。この実施例は、車両姿勢制御装置の一部を電気自動
車用の液圧制御装置としても利用するシステムへの適用
である。
【0013】制動の対象である電気自動車は、前輪駆動
の4輪車である。4つの車輪のうち、2つの前輪、つま
り、左前輪FLおよび右前輪FRは、電気モータ10に
よって駆動される駆動輪である。残りの2つの後輪、つ
まり、右後輪RRおよび左後輪RLは、駆動源をもたな
い従動輪である。4つの車輪は、それぞれホイールシリ
ンダを含み、各ホイールシリンダが各車輪に対し機械的
なブレーキトルクを生じる。
【0014】前輪の駆動源である電気モータ10は、充
電可能なバッテリをエネルギー源として、たとえばマイ
クロコンピュータを主体としたモータコントローラ12
からの制御指令に基づいて駆動制御される。電気モータ
10は、他方で発電機としても機能し、回生ブレーキの
ブレーキトルクを生じることになる。そのため、モータ
コントローラ12は、やはりマイクロコンピュータを主
体としたブレーキコントローラ14と電気的に連結され
ている。ブレーキコントローラ14は、モータコントロ
ーラ12に回生ブレーキ指令を与え、また、モータコン
トローラ12は、ブレーキコントローラ14に対し、現
時点で出力可能な回生ブレーキのブレーキトルクに対応
した最大回生ブレーキ信号、および/または現時点の回
生ブレーキトルクの実際値を与える。ブレーキコントロ
ーラ14には、また、マスタシリンダ液圧を検出する液
圧センサ(P/S)70からの信号、および各車輪の車
輪速センサ161〜164からの信号が与えられてお
り、それらに基づいて所定の演算をし、後述するよう
に、その演算結果に基づく制御指令を電磁弁およびポン
プモータに送る。
【0015】次に、液圧ブレーキのための配管を見よ
う。液圧の発生源(つまり、液圧発生手段)としてマス
タシリンダ18がある。マスタシリンダ18は、ブレー
キペダル20の踏込みに伴って、ブースタ22を通して
シリンダ内部に液圧を発生する。マスタシリンダ18は
タンデム型であり、プライマリおよびセカンダリの各液
圧ポート24p,24sからそれぞれ独立したブレーキ
管路31,32が延びて各車輪のホイールシリンダにま
で至る。各ブレーキ管路31,32は、車両姿勢制御の
ための構成要素、すなわち、モータMにより駆動される
ポンプ34、常開型の第1の電磁弁36、常閉型の第2
の電磁弁38、常開型の第3の電磁弁43、常閉型の第
4の電磁弁44、および弛めのためのリザーバ40を備
える。ここでは、第1および第2の各電磁弁36,38
として2ポート2位置弁(各ホイールシリンダに対応し
てそれぞれ2個の2ポート2位置弁)を使用している
が、それを1個の3ポート3位置の電磁弁を用いたり、
その他の電磁弁の構成にすることができるのは勿論であ
る。
【0016】
【ブレーキコントローラ内の処理の一例】図2は、電気
自動車に必要とする要求ブレーキトルクを回生ブレーキ
トルクと液圧ブレーキトルクとに配分するため、ブレー
キコントローラ14内で行う処理の一例を示すフローチ
ャートである。まず、必要とする要求ブレーキトルクを
知るため、ステップS1に示すように、液圧センサ(P
/S)70によるマスタシリンダ18の液圧Pmをサン
プリングする。ついで、サンプリングした液圧Pmに基
づいて、ステップS2において、所定の演算(たとえ
ば、TB=α・Pm、α:比例定数)を行い必要とする
要求ブレーキトルクTBを算出する。次のステップS3
では、ステップS2で算出した要求ブレーキトルクTB
から、回生ブレーキトルクTrbを算出する。この算出
のため、ブレーキコントローラ14内のROMにTB−
Trbの関係を予め設定しておく。TB−Trbの関係
については、たとえば図3に示すような特性C1、すな
わち、電気モータ10の回生ブレーキトルクが最大にな
る前であっても、要求ブレーキトルクの一部(たとえ
ば、25〜35%程度の分)を液圧ブレーキトルクでま
かなうように設定するのが好ましい。この点、通常の回
生ブレーキ優先の考え方では、回生ブレーキトルクが最
大になる前においては、回生ブレーキトルクでまかなえ
るかぎり、必要とする要求ブレーキトルクをすべて回生
ブレーキトルクでまかなうようにしている。特性C1に
よれば、ブレーキペダル20の操作時、マスタシリンダ
18側からホイールシリンダに向かって、踏込みに伴う
作動液の一部が流れることになり、電気自動車の制動で
問題となる板踏み感を緩和することができる。そのた
め、リザーバを主体としたペダルシミュレータを設けな
くとも、ブレーキペダル20の良好な踏込みフィーリン
グを得る。なお、図3の特性C1では、回生ブレーキト
ルクがゼロから最大になるまでの間、液圧ブレーキトル
クを一定比率で増加させるようにしているが、その間を
たとえば2次関数的に増加させても良い。そうすれば、
特性C1の折れ点を小さくすることができ、ブレーキペ
ダル20のより良好な踏込みフィーリングを得ることが
できる。
【0017】次に、ステップS4において、モータコン
トローラ12から、最大回生ブレーキトルクTrbmax
を得る。モータコントローラ12では、モータスピー
ド、バッテリの充電状態に基づいて、Trbmax を決定
する。そして、続くステップS5において、そのTrb
max よりもTrbが大きいか否かを判断し、Trb>T
rbmax が「YES」であれば、Trb=Trbmax と
設定し(ステップS6)、また、「NO」であれば、T
rbそのものをモータコントローラ12に出力する(ス
テップS7)。
【0018】モータコントローラ12では、Thb=T
B−Trbに基づいて、液圧ブレーキトルクThbを算
出し(ステップ8)、ついで、算出したThbを得るた
めの液圧Pを得(ステップ9)、さらには、その液圧P
と現在の推定ブレーキ液圧Poとの差△P(=P−P
o)を求める(ステップ10)。推定ブレーキ液圧Po
は、ブレーキコントローラ14内のマイクロコンピュー
タの中に設けた油圧モデルに、現状のマスタシリンダ液
圧、各電磁弁の作動状態などを入力することによって得
ることができる。そして、以下のステップでは、その△
Pが正であるか負であるかを判断し、△P>0が「YE
S」であれば増圧制御、△P>0が「NO」であり、し
かも、△P<0が「YES」であれば減圧制御、さらに
また、△P>0が「NO」であり、しかも、△P<0が
「NO」であれば保持制御を行う。
【0019】
【ブレーキコントローラ内の処理の他の例】図2のフロ
ーチャートで示す処理においては、ブレーキコントロー
ラ14にモータコントローラ12から回生ブレーキ信号
を送信しているが、そうした回生ブレーキ信号の送信を
なくすこともできる。図4は、回生ブレーキ信号の送信
をなくした処理を示すフローチャートである。まず、ス
テップS41において、液圧センサ(P/S)70によ
るマスタシリンダ18の液圧Pmをサンプリングする。
ついで、サンプリングした液圧Pmに基づいて、ステッ
プS42において、ブレーキトルクとしてではなく、必
要とする減速度Amを算出する。続くステップS43で
は、車輪速センサ161〜164の出力に基づいて、推
定車両速度Vcを演算し、また、ステップS44では、
推定車両速度Vcを微分演算することにより、推定車両
減速度(つまり、実際の車両の減速度)Acを算出す
る。
【0020】算出した要求減速度Amと推定車両減速度
Acとの差△Aを求め(ステップS45)、さらに、そ
の減速度としての△Aに圧力換算用係数αを乗じること
により液圧としての差△Pに換算する(ステップS4
6)。この後は、前に述べたように、△Pの正負に基づ
いて、増圧制御、減圧制御、保持制御を行う。また、回
生ブレーキ信号と車輪速センサ信号の両方を取り入れ、
制御の補正や矛盾のチェックに利用することも可能であ
る。
【0021】
【増圧制御】図5が、増圧制御例を示すフローチャート
である。増圧制御においては、第2の電磁弁(AV)3
8を閉とし(ステップS51)、第1の電磁弁(EV)
36をPWM制御(デューテイ制御)する(ステップS
57)。そのため、前記した△Pから、第1の電磁弁3
6のPWMデューテイ比DEV を算出する(ステップS
52)。デューテイ比DEV は、△Pが大きいほど大
(つまり、通電時間が大)となる。また、ポンプ34の
モータについては、リザーバ40内に作動液が入ってい
ると推定されるとき、PWM制御(デューテイ制御)す
る。そのため、リザーバ液量QrがQ(Q=0)よ
りも大であるかを判断し(ステップS53)、Qr>Q
が「YES」であれば、第1の電磁弁36のPWMデ
ューテイ比DEV から、ポンプ駆動のデューテイ比Dp
を算出し(ステップS54)、そのデューテイ比Dpで
ポンプ34を駆動する(ステップS55)。ポンプ駆動
のデューテイ比Dpは、第1の電磁弁36のPWMデュ
ーテイ比DEV が大きいほど大(つまり、通電時間が
大)となる。なお、リザーバ液量Qrについては、推定
ホイールシリンダ液圧Pw、減圧制御時の第2の電磁弁
38の開弁時間、ポンプ34のモータの駆動時間をパラ
メータとして算出する。そのため、一連の処理の中に、
リザーバ液量Qrの推定(ステップS56)、ホイール
シリンダ液圧Pwの推定(ステップS58)がある。こ
うした増圧制御において、第1の電磁弁36をPWM制
御するため、制御に伴うブレーキ液圧の変化は円滑で緩
やかであり、車両減速度にも急激な変動は見られない。
また、ポンプ34のモータをもPWM制御するため、増
圧時の液源がマスタシリンダ以外に存在することとな
り、ペダルストロークの延びを抑える効果がある。
【0022】
【減圧制御】図6が、減圧制御例を示すフローチャート
である。減圧制御においては、第1の電磁弁(EV)3
6を閉とし(ステップS61)、第2の電磁弁(AV)
38を最小時間開弁制御する(ステップS62、最小時
間開弁制御に代えてPWM制御を行うこともできる)。
その際、リザーバ40内の推定液量Qrが所定値Q
り大きいか否かを判断し(ステップS65)、Qr>Q
が「YES」のときに、ポンプ34のモータをPWM
制御(デューテイ制御)する(ステップS66)。所定
値Qについては、Q>Qとし、しかも、この減圧
制御中にアンチロック制御が開始されたとしても支障の
ない値とする。アンチロック制御は、回生ブレーキの制
御に優先する制御であり、リザーバ40には、車輪がロ
ックしないようにホイールシリンダ側の作動液の液圧を
受け入れるだけの容量を常に確保しておくことが必要で
ある。なお、ここでも、一連の処理の中に、ホイールシ
リンダ液圧Pwの推定(ステップS63)、リザーバ液
量Qrの推定(ステップS64)、ポンプ駆動後のリザ
ーバ液量Qrの推定(ステップS67)がある。こうし
た減圧制御において、第2の電磁弁38を最小時間開弁
制御あるいはPWM制御するため、緩やかに減圧するこ
とができ、車両減速度にも急激な変動は見られない。し
かもまた、ポンプ34のモータをPWM制御することに
より、ブレーキペダル20への反力も滑らかである。さ
らに、リザーバ液量Qrが所定値Q以下ではポンプ3
4のモータを駆動しないので、ブレーキペダル20の戻
り量が小さくなり、ブレーキフィーリングをより有効に
向上させることができる。
【0023】
【保持制御】図7が、保持制御例を示すフローチャート
である。増圧制御から減圧制御への移行途中、および減
圧制御から増圧制御への移行途中に、第1の電磁弁(E
V)36および第2の電磁弁(AV)38をともに閉
じ、液圧を一定に保持する制御を行う。ただし、マスタ
シリンダ液圧Pm=ホイールシリンダ液圧Pw、あるい
は回生ブレーキトルクTrbがゼロのときには、この保
持制御を行わず、各電磁弁36,38を通常の位置(第
1の電磁弁36は開、第2の電磁弁38は閉)に切り替
える。
【0024】以上の制御において、複数ある車輪の各ホ
イールシリンダに対する各電磁弁36,38を同時に制
御することもできるが、作動液に移動を生じる制御時、
つまり、増圧制御および減圧制御の場合に、前輪側のも
のと後輪側のものとを時間差をもって交互に制御するよ
うにするのが好ましい。それにより、作動液の急激な移
動を避けることができ、ブレーキペダル20のストロー
クの変化をより円滑にすることができ、しかもまた、ブ
レーキペダル20への反力をも緩やかにすることがで
き、ブレーキペダル20のフィーリングを良好にするこ
とができる。
【0025】前記の説明では、リザーバ液量の所定値Q
をゼロと設定したが、所定値Qをゼロより大、かつ
より小(0<Q<Q)と設定し、増圧制御時
は、リザーバ液量QrがQr>Qのときのみ、ポンプ
34のモータをPWM制御(デューティ制御)するよう
にしても良い。
【0026】ここでいう電気自動車とは、すべてを電気
エネルギーで駆動する電気自動車(いわゆるピュアな電
気自動車)のみならず、電気エネルギーと他のエネルギ
ーとの組合わせによって駆動するハイブリッド車をも含
む概念である。なお、回生ブレーキと液圧ブレーキとの
協調のための液圧制御時にポンプ34のモータをPWM
制御するが、アンチロック制御に際しては、ポンプ34
のモータをPWM制御せずに通常のように連続駆動する
か、デューティ比を増加して駆動する。
【0027】さて、再び図1に戻ると、そのブレーキシ
ステムは前後配管である。マスタシリンダ18のプライ
マリおよびセカンダリの各液圧ポート24p,24sか
ら、常開型の第1の電磁弁36のある各分岐通路部分に
至るまでの間に、共通電磁弁43がそれぞれある。共通
電磁弁43は2位置型の切換え電磁弁であり、第1の電
磁弁36とマスタシリンダ18側とを連通する第1の位
置と、第1の電磁弁36の上流側の液圧がマスタシリン
ダ18側に比べて所定以上高くなるときリリーフ機能を
生じる第2の位置とに切り換わる。また、共通電磁弁4
3をバイパスし、マスタシリンダ18側とポンプ34の
吸込み側とを連絡するバイパス路50があり、そのバイ
パス路50に、連通位置と遮断位置とをもつ2位置型の
電磁弁44がある。バイパス路50における電磁弁44
は、通常閉状態を保つが、ブレーキペダル20の踏込み
初期の所定時間、あるいは/および急ブレーキ判定時の
所定時間、開に切り換わりブレーキ作動の応答性を高め
る。
【0028】図1のブレーキシステムは、各ホイールシ
リンダ側の液圧を検知する液圧センサを含まず、それだ
けシステムが簡素化されている。このブレーキシステム
では、マスタシリンダ18側に近い共通電磁弁43、お
よび各分岐通路部分における第1の電磁弁36をブレー
キコントローラ14により制御することにより、各ブレ
ーキ系統内の液圧のバランスをとることができる。図8
がその制御をする際のタイミングチャートの一例を示し
ている。前記した増圧制御、減圧制御、保持制御を含む
通常制御のとき(図8中、通常制御を斜線で示す)、共
通電磁弁43は開(open)である。それに対し、そ
の通常制御の一定間隔毎、またはその内の保持制御中な
いしは増圧制御中の一定間隔毎に、液圧のバランスをと
る制御をするとき、共通電磁弁43を閉(close)
に切り換える。ついで、各分岐通路部分の電磁弁36を
開(open)にする。それにより、開状態の各電磁弁
36を通して二つのホイールシリンダを前後それぞれに
連通させ、それに加わる液圧を前後ごとにバランスさせ
ることができる。その後、各電磁弁36を閉(clos
e)にし、共通電磁弁43を開(open)にすること
により、通常制御の状態に戻る。こうした前後配管にお
いては、前後の各左右輪に対するブレーキトルクのちが
いは、ヨーモーメントを生じるなど不都合を生じるおそ
れがあるが、前後の車輪の間のブレーキトルクのちがい
はそれほど問題とはならない。そこで、この前後配管で
は、基本的には、各ブレーキ系統内の液圧バランスをと
るのみで充分である。しかし、場合によっては、前後の
両ブレーキ系統間の液圧のバランスをとるようにするこ
ともできる。その場合、前後の各ブレーキ系統のホイー
ルシリンダ側の液圧を検知する液圧センサを各ブレーキ
系統ごとにそれぞれ一個ずつ設け、まず、両ブレーキ系
統におけるホイールシリンダ側の液圧のちがいを検知す
ることが必要である。そして、その検知に基づいて、一
方のブレーキ系統の共通電磁弁43を制御(たとえば、
PWM制御)することにより、液圧のちがいを是正す
る。
【0029】それに対し、図9および図10は、X配管
の形態をとるブレーキシステムへの適用例であり、これ
らのX配管の形態においては、車両のヨーモーメントを
抑制するために、同じブレーキ系統内の液圧のバランス
に加え、異なるブレーキ系統の間の液圧のバランスをも
とることが必要である。異なるブレーキ系統の間の液圧
のバランスをとるためには、両ブレーキ系統におけるホ
イールシリンダ側の液圧のちがいを検知することが必要
である。そうした検知のために、図9のものでは、各ブ
レーキ系統の共通電磁弁43とポンプ34の吐出側との
間(つまり、電磁弁36の入力側)、図10のもので
は、電磁弁36の出力側にそれぞれ液圧センサ(P/
S)81,82を一個ずつ設けるようにしている。図1
0のものでは、液圧センサ(P/S)81,82を配管
の途中に配置することができることから、液圧センサ8
1,82を配置する上で有利である。
【0030】図11が、同じブレーキ系統内の液圧のバ
ランスをとった後、異なるブレーキ系統の間の液圧のバ
ランスをもとる際のタイミングチャートの一例を示して
いる。まず、前記の前後配管の場合と同様、共通電磁弁
43を閉(close)、ついで、各分岐通路部分の電
磁弁36を開(open)にすることにより、同じブレ
ーキ系統内の液圧のバランスをとる。そして、そうした
バランスをとる間に、互いに独立したブレーキ系統のホ
イールシリンダ側の液圧を液圧センサ81,82からの
検知信号に基づいてブレーキコントローラ14が比較す
る。その比較の結果、液圧ポート24pから延びるプラ
イマリ側のブレーキ系統におけるホイールシリンダ側の
液圧に比べて、液圧ポート24sから延びるセカンダリ
側のブレーキ系統の方が低い場合、低い方のセカンダリ
側の共通電磁弁43をPWM制御することにより、高い
方のプライマリ側に合わせる。その後は、前記の場合と
同様、プライマリ側およびセカンダリ側の各電磁弁36
を閉(close)にし、共通電磁弁43を開(ope
n)にすることにより、通常制御の状態に戻る。
【0031】なお、車両姿勢制御や自動ブレーキ制御の
必要のないシステムでは、電磁弁44は、共通電磁弁4
3と並列に、マスタシリンダ18側とポンプ34の吐出
側との間に設けても良い。また、自動ブレーキ制御時
の、異なるブレーキ系統の間の液圧バランスをとる際
は、液圧の高い方のブレーキ系統の共通電磁弁をPWM
制御して、マスタシリンダ側にブレーキ液を逃がし、液
圧の低い方にバランスさせれば良い。また、これまでの
説明では、共通電磁弁はすべてPWM制御としたが、パ
ルス幅を一定とする開閉制御でも良い。この発明は、一
つのブレーキ系統で三つ以上の車輪にブレーキトルクを
与える自動車にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明を適用したブレーキシステムの一実
施例(前後配管の形態)を示す配管等の接続図である。
【図2】 ブレーキコントローラ内の処理の一例を示す
フローチャートである。
【図3】 TB−Trbの関係を示す特性図である。
【図4】 ブレーキコントローラ内の処理の他の例を示
すフローチャートである。
【図5】 増圧制御例を示すフローチャートである。
【図6】 減圧制御例を示すフローチャートである。
【図7】 保持制御例を示すフローチャートである。
【図8】 系統内の液圧バランスをとる際のタイミング
チャートの一例である。
【図9】 この発明を適用したブレーキシステムの他の
実施例(X配管の形態)を示す配管等の接続図である。
【図10】 この発明を適用したブレーキシステムのさ
らに他の実施例(X配管の形態)を示す配管等の接続図
である。
【図11】 系統内の液圧バランスに加え、系統間の液
圧バランスをとる際のタイミングチャートの一例であ
る。
【符号の説明】
10 電気モータ 12 モータコントローラ 14 ブレーキコントローラ 161〜164 車輪速センサ 18 マスタシリンダ(液圧発生手段) 34 ポンプ 36 第1の電磁弁(分岐通路部分の電磁弁) 38 第2の電磁弁 40 リザーバ 43 共通電磁弁 44 バイパス路の電磁弁 50 バイパス路 70,81,82 液圧センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吐合 求 神奈川県横須賀市浦郷町5丁目2931番地 ボッシュ ブレーキ システム株式会社内 Fターム(参考) 3D046 BB28 DD03 DD04 HH16 JJ11 JJ16 LL23 LL37 LL47 5H115 PC06 PG04 PI16 PO17 PU01 QE10 QI04 QI07 QN03 SE04 TB03 TO26 UI23

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一つのブレーキ系統を含み、
    その一つのブレーキ系統が少なくとも二つの車輪に対し
    ブレーキトルクを与える自動車用ブレーキシステムであ
    って、ブレーキトルクを生じるために作動液を加圧して
    液圧を発生する液圧発生手段と、その液圧発生手段によ
    る液圧を受けて車輪にブレーキトルクを与えるホイール
    シリンダと、前記液圧発生手段と各ホイールシリンダと
    の間を連絡する通路であり、途中で分岐し、その分岐し
    た通路部分が各ホイールシリンダにそれぞれ別個に連絡
    する液圧通路と、その液圧通路の前記分岐した通路部分
    にそれぞれ別個に位置し、前記液圧発生手段と各ホイー
    ルシリンダとの間を連通、遮断可能である電磁弁と、そ
    の電磁弁を通してホイールシリンダに液圧を供給するこ
    とによりホイールシリンダの液圧を増圧可能な増圧手段
    と、前記ホイールシリンダから液圧を弛めるための弛め
    通路を含む減圧手段とを備えるブレーキシステムにおい
    て、前記ブレーキシステムは、さらに、前記液圧発生手
    段から各分岐した通路部分に至るところに位置し、前記
    液圧発生手段と各ホイールシリンダ側との間を共通して
    連通、遮断可能な共通電磁弁とを備えており、前記少な
    くとも一つのブレーキ系統に属する各ホイールシリンダ
    に対する液圧のバランスを図るため、前記共通電磁弁を
    遮断状態とし、しかも、前記分岐した通路部分に位置す
    る各電磁弁を開状態とすることを特徴とする、自動車用
    ブレーキシステムにおける液圧バランス方法。
  2. 【請求項2】 前記液圧発生手段の側の液圧を検知する
    液圧センサを備えるが、前記各ホイールシリンダ側の液
    圧を検知する液圧センサを備えない、請求項1の液圧バ
    ランス方法。
  3. 【請求項3】 前記ブレーキ系統は、互いに独立した二
    つであり、前後配管の形態をとり、それら二つのブレー
    キ系統の中の一方のブレーキ系統は前側の左右輪に対
    し、また、他方のブレーキ系統は後側の左右輪に対しそ
    れぞれブレーキトルクを与える、請求項1あるいは2の
    液圧バランス方法。
  4. 【請求項4】 前記ブレーキ系統は、互いに独立した二
    つであり、X配管の形態をとり、それら二つのブレーキ
    系統によって、前後および左右に配置した複数の車輪に
    対しブレーキトルクを与える構成であり、両ブレーキ系
    統におけるホイールシリンダ側の液圧のちがいを検知す
    る検知手段をさらに含み、前記二つのブレーキ系統の中
    の一方の系統の前記共通電磁弁を制御することにより、
    各ブレーキ系統間における液圧をもバランスさせる、請
    求項1の液圧バランス方法。
  5. 【請求項5】 前記共通電磁弁をバイパスするバイパス
    路がさらにあり、そのバイパス路に、遮断位置と連通位
    置との2位置型の通常閉の電磁弁を備える、請求項1の
    液圧バランス方法。
  6. 【請求項6】 前記減圧手段は、前記弛め通路のほか、
    その弛め通路に連通し、ホイールシリンダから弛めた作
    動液を蓄えるリザーバ、ホイールシリンダとリザーバと
    の間を遮断、連通可能な弛め用電磁弁、および、前記リ
    ザーバ内の作動液を加圧するポンプをさらに備える、請
    求項1の液圧バランス方法。
  7. 【請求項7】 前記液圧通路の分岐した通路部分に位置
    する前記の各電磁弁、ならびに、前記弛め通路、前記リ
    ザーバ、前記弛め用電磁弁、および前記ポンプは、アン
    チロック制御のための制御機構として機能し、しかも、
    その制御機構は、電気自動車における要求ブレーキトル
    クと回生ブレーキトルクとの差分に相当する機械的ブレ
    ーキトルクを得るための液圧制御装置としても機能す
    る、請求項6の液圧バランス方法。
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Cited By (6)

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