JP2002087136A - 衝撃吸収機構及びそれを備えた車室装備物品 - Google Patents

衝撃吸収機構及びそれを備えた車室装備物品

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JP2002087136A JP2000283483A JP2000283483A JP2002087136A JP 2002087136 A JP2002087136 A JP 2002087136A JP 2000283483 A JP2000283483 A JP 2000283483A JP 2000283483 A JP2000283483 A JP 2000283483A JP 2002087136 A JP2002087136 A JP 2002087136A
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cylinder
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Hiroshi Yamamoto
泰士 山本
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N3/00Arrangements or adaptations of other passenger fittings, not otherwise provided for
    • B60N3/02Arrangements or adaptations of other passenger fittings, not otherwise provided for of hand grips or straps
    • B60N3/026Arrangements or adaptations of other passenger fittings, not otherwise provided for of hand grips or straps characterised by the fixing means

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Passenger Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 衝撃吸収能により優れた衝撃吸収機構及びそ
れを備えた車室装備物品を実現する。 【解決手段】 多段の筒状部7を有し、衝撃力を受けた
ときに多段の筒部分10と11、11と12同士を繋い
でいる連結部13,14を破断して衝撃力を緩和する衝
撃吸収機構を対象としている。本発明では、前記多段の
うち、隣り合う筒部分10と11,11と12同士は、
一方筒部分11と12最小外径(M2,M3)を、他方筒
部分10と11の最大内径(L2,L3)より大きく形成
することにより、間の連結部13,14が破断された
後、前記一方筒部分が他方筒部分の筒内に圧入されるよ
うにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、アシスト
グリップやサンバイザ等の車室装備物品が過大な衝撃力
を受けたときに、その衝撃力を緩和して安全性に優れた
衝撃吸収機構及びそれを備えた車室装備物品に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】車室内設計では、各種装備物品を的位置
に付設し、乗員の安全性や居住性等を充足するよう工夫
される。ところが、車室装備物品のうち、アシストグリ
ップ、サンバイザ、テーブルなどは使用態様において室
内に突出配置されており、乗員が追突事故や急カーブ・
停止などの際に当該物品に衝突して怪我をする虞があ
る。このような背景から、従来装備物品には衝撃力を受
けたときに緩和する衝撃吸収機構を備えたものもある。
図8は、その一例として特開平7−96790号公報に
記載されたアシストグリップに適用された衝撃吸収機構
の原理を模式的に示している。このアシストグリップ
は、グリップ本体40の両側に略筒状の取付部41を有
し、該取付部41がパネル45に当接配置され、室内側
からボルト46を取付部41の筒内に挿入して、パネル
45の裏面側に付設されたナット47に螺入することに
より取り付けられている。ここでの衝撃吸収機構はその
取付部41を利用し形成されている。
【0003】即ち、筒状の取付部41は、グリップ本体
40に突設された小径筒部42と、小径筒部42に破断
用連結部(ボス部)43を介し接続された大径筒部44
の二段に形成されている。両筒部42,44の内外径
は、大径筒部44の内径L1が小径筒部42の外径M1よ
り大きい、つまりM1<L1であることを必須としてい
る。そして、この衝撃吸収機構では、取付部41に軸方
向の荷重が作用し、設計強度以上の大きな衝撃力によ
り、同(b)の如く連結部43が強制変形しつつ衝撃を
吸収し、最終的に破断して、同(c)の如く小径筒部4
2が大径筒部44の筒内に落ち込む構造である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した衝撃吸収機構
は、取付部41を利用して形成されるため、簡易であ
り、乗員への衝撃もそれなりに緩和できるが、次のよう
な問題があり、未だ満足できないものとなっている。即
ち、この構造では連結部43が破断される迄は衝撃力を
吸収できるが、破断と同時に小径筒部42が大径筒部4
4内に落ち込んでパネル45にぶつかるため、該落ち込
み及びパネル45への追突力による衝撃を受ける。これ
は取付部41が3段以上の筒状部で構成する場合も同
じ。また、この構造では、連結部43が破断して小径筒
部42が大径筒部44の筒内に落ち込むと、図8(c)
の如く取付部41の高さが低くなり、ボルト46がグリ
ップ本体40の表面側に突出したり、グリップ本体40
が乗員に把持されているとボルト46の頭部に保持され
るまでパネル45から離間されそのときの衝撃も受け
る。
【0005】本発明の課題は、上記した問題を一掃し
て、衝撃吸収能により優れた衝撃吸収機構及びそれを備
えた車室装備物品を実現して、安全性に寄与することを
目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、物品が多段の筒状部7を有し、衝撃力を受け
たときに多段の筒部分同士を繋いでいる連結部を破断し
て衝撃力を緩和する衝撃吸収機構であって、前記多段の
うち、隣り合う筒部分同士は、一方筒部分の最小外径
を、他方筒部分の最大内径より大きく形成することによ
り、間の連結部が破断された後、前記一方筒部分が他方
筒部分の筒内に圧入されるものである。
【0007】以上の衝撃吸収機構では、隣り合う筒部分
同士が、一方筒部分の最小外径を、他方筒部分の最大内
径より大きく形成することが必須となる。ここでの一方
筒部分は他方筒部分内にその外径を挿入する側で、他方
筒部分は一方筒部分をその筒内に受け入れる側となる。
図2(a)の例では、符号11と12の筒部分が一方筒
部分となり、符号10と11の筒部分が他方筒部分とな
り、一方筒部分11(又は12)の最小外径M2(M3)
が他方筒部分10(又は11)の最大内径L2(L3)よ
り大きく形成されている。このため、衝撃吸収作用は、
図1(b)の如く連結部13(14)が強制変形しつつ
衝撃を吸収し、図1(c)の如く破断した後、一方筒部
分11(12)が他方筒部分10(11)の筒内に強制
圧入しつつ衝撃を該圧入抵抗にて吸収する。即ち、この
構造では、連結部13(14)の強制変形に基づく変形
吸収と共に圧入抵抗による吸収も得られる。この利点
は、従来に対し圧入抵抗による吸収分だけ衝撃吸収能を
大きくできるだけではなく、変形吸収から圧入吸収へ連
続して切り換えるため従来の如く落ち込み等に起因した
衝撃を受けず、また一方筒部分11(12)が他方筒部
分10(11)の筒内に強制圧入されて不用意に抜けな
くなるため安全性等に優れている。
【0008】以上の本発明は請求項2〜6の如く具体化
されることがより好ましい。請求項2は、前記一方筒部
分の外径が他方筒部分に近づくに従って次第に径小とな
るテーパーに形成されて、他方筒部分の筒内に楔作用を
伴って圧入される構成である。この利点は、楔作用を利
用すると、前述の圧入抵抗度合いをテーパ値によって調
整したり、筒部分の長さ寸法を抑えて圧入抵抗を大きく
できる。請求項3は、前記物品は多段のうち、最先端の
筒部分が取付用端面を有し、該端面を固定面に当接した
状態でねじ等の止め具により取り付けられる構成であ
る。これは、連結部が破断して一方筒部分が他方筒部分
の筒内に圧入しても、従来の如くボルトが物品の表面側
に突出することを防ぐ。請求項4〜6は上記物品が車室
装備物品に特化された態様である。この内、請求項4
は、車室装備物品が本体及び取付部からなり、前記取付
部が以上の衝撃吸収機構を備えている構成である。これ
は、本発明の衝撃吸収機構が車室装備物品に好適であり
安全性に寄与できること、本体を変更することなく採用
容易になる利点もある。請求項5は、前記取付部が前記
本体から分離されている構成である。これは、取付部が
本体から分離されることにより、本発明の衝撃吸収機構
を具備した取付具として、グリップ本体やサンバイザ本
体などの各種の物品に容易に適用可能にする。請求項6
は、前記本体がグリップ本体であり、前記グリップ本体
の両側に設けられた各取付部に前記衝撃吸収機構をそれ
ぞれ有している構成である。これは、グリップ本体が受
ける衝撃を両側の衝撃吸収機構にて効率的に緩和吸収
し、乗員の安全性をより確実なものにできる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好適な実施形態を
添付図面に基づいて説明する。図1は本発明の衝撃吸収
機構の基本作動を模式的に示す図であり、図2は前記衝
撃吸収機構における筒状部の2つの形状例を示す要部断
面である。図3は図1の衝撃吸収機構を備えたアシスト
グリップを示し、同(a)はアシストグリップを取付部
側から見た図、同(b)は(a)の上側から見た図、同
(c)は(a)のA−A線断面で示す断面図である。図
4は前記アシストグリップの要部を分解して示し、図5
はそのアシストグリップの作動を図3(a)のA−A線
断面で示す図である。以下の説明では、まず、本発明を
適用したアシストグリップの構造を説明した後、その衝
撃吸収機構の作動について詳述し、最後に本発明の他の
適用例に言及する。
【0010】(アシストグリップ構造)図3のアシスト
グリップは、手で把持するをグリップ本体1と、グリッ
プ本体1の両側に回動可能に組み込まれた取付部材5,
5からなる。グリップ本体1及び取付部材5は、共に樹
脂成形品であるが、他の材質でもよい。ここで、グリッ
プ本体1は、全体が両側を折り曲げた略コ形状をなし、
図4の如く両側部分2にあって片面側に設けられた窪み
状の配置部3を有している。各配置部3の区画対向壁部
には横方向の軸孔4がそれぞれ設けられている。
【0011】各取付部材5は、前記配置部3に配される
略矩形容器状の基部6と、基部6の下面から一体に突出
形成された多段の筒状部7とからなる。基部6は、矩形
容器状の一側6aが厚くなっている。その一側6aに
は、前記軸孔4に連通される軸孔8と、中間を外側から
切り欠した凹所9を有している。筒状部7は、図2
(a)の如く本発明の衝撃吸収機構を形成している箇所
であり、基部6側から先端に向け、第1筒部分10、第
2筒部分11、第3筒部分12にて構成されている。第
1筒部分10と第2筒部分11の間と、第2筒部分11
と第3筒部分12の間には、それぞれ相対的に肉厚を少
し減じた破断用連結部13と14が介在されている。ま
た、第3筒部分12は、筒内外を貫通した取付孔15a
付きの先端面15を有している。
【0012】各筒部分10〜12は、図2(a)の如く
内外径の寸法において、少なくとも次の条件を充足され
るよう設計されている。即ち、隣り合う筒部分10と1
1では筒部分11の(外径)最小外径M2が筒部分10
の内径(最大内径)L2より大きく(L2<M2)となる
よう設定され、隣り合う筒部分11と12では筒部分1
2の(外径)最小外径M3が筒部分11の内径(最大内
径)L3より大きく(L3<M3)となるよう設定され
る。ここで、この例において、第1筒部分10の内外周
はテーパを持たない。第2筒部分11と第3筒部分12
の内周はテーパを持たないが、外周は先端側に行くほど
外径を少し広くなるテーパが付けられている。従って、
前記した(最小内径)とは内周にテーパを持つときのテ
ーパ付き筒形の最も小さな内径を意味し、(外径)とは
テーパを持たないときの値を意味する。なお、L2<M2
やL3<M3を充足する具体的な値は、この例では両者の
差が0.1〜0.05mmに設定されているが、筒部分
の構成材質及び硬さ、肉厚、テーパの有無等により適宜
に設計されることになる。また、連結部13と14の形
状は模式的に示したが、例えば、破断を容易にすべく周
囲に凹状を付けたり、当該筒部分を含めて上下方向にス
リットを形成することも考えられる。
【0013】(組立及び物品作動)以上の取付部材5
は、グリップ本体1に対しシャフト16及び付勢手段と
してコイルバネ17を用いて組み立てられる。組立要領
は、図4に示した如く基部6をグリップ本体1の配置部
3に配し、軸孔4と軸孔8とを一致させた後、シャフト
16が両軸孔4,8に串差し状態となるよう一方側から
他方側に挿通される。その際、コイルバネ17が凹所9
に配置され、シャフト16の対応軸部分に軸装される。
このコイルバネ17は、図5の如く一端17aがグリッ
プ本体1の配置部3側に、他端17bが取付部材5の一
側6aにそれぞれ係止される。そして、この組立状態で
は、グリップ本体1が両側の取付部材5,5に回動可能
に保持されると共に、同図の想像線に示す如くコイルバ
ネ17の付勢圧により両取付部材5の基部6側に倒され
た状態、つまり非使用態様となる。
【0014】また、以上のアシストグリップは、車室内
のパネル18側にボルト19等により取り付けられる。
この例では、パネル18が車室内側壁の上部に位置し、
インナパネル18a及び室内トリム18bには第3筒部
分12の取付孔15aに対応した取付孔20が設けら
れ、また、インナパネル18aには取付孔20に一致さ
せてナット21が予め装着されている。そして、各取付
部材5は、先端面15を図5の如く室内トリム18bに
位置決め配置し、上記したグリップ本体1をコイルバネ
17の付勢圧に抗して図5の如く使用態様に回動した状
態で、ボルト19を筒状部7の基部6側より筒内に入
れ、取付孔15a,20からナット21の雌ねじに締め
付け操作すると、パネル18に取り付けられる。
【0015】なお、以上のアシストグリップでは、グリ
ップ本体1と取付部材5とを分割したが、特開平7−9
6790号のように取付部材5をグリップ本体1に一体
形成してよい。また、アシストグリップは、車室内側壁
の上側に取り付けられる例を挙げたが、例えば、座席の
背面に取り付けることも可能である。
【0016】(衝撃吸収作用)図1は、以上の如く本発
明の衝撃吸収機構を適用した取付部材5の衝撃吸収作用
を図8に対応させて図示している。図1において、追突
事故や急カーブ・停止などにより、乗員がアシストグリ
ップに衝突したり、乗員がグリップ本体1に過大な負荷
(同図の矢印方向の負荷)をかけたときを想定する。そ
の場合には、まず、図1(b)の如く連結部13,14
が強制変形しつつ衝撃を吸収するが、その強制変形によ
っても負荷を充分吸収できないとき同(c)の如く連結
部13,14が破断する。すると、第2筒部分11が第
1筒部分10の筒内へ、第3筒部分12が第2筒部分1
1の筒内へ強制圧入しつつ衝撃を該圧入抵抗にてそれぞ
れ吸収する。従って、この構造では、連結部13,14
の強制変形に基づく強制変形吸収作用及び次の圧入抵抗
による強制圧入吸収作用とを具備でき、同時に、前記強
制変形吸収作用から前記強制圧入吸収作用へ連続して移
行するため従来の如く落ち込みによる衝撃等を受けな
い。また、ボルト19は、筒内に挿入されてボルト頭部
を先端面15に当接した状態で取付部材5をパネル18
に固着しているため、筒部分10,11内への筒部分1
1,12の圧入によって、従来の如く室内側に突出して
乗員の安全性を損なうという不具合も生じない。その場
合にも、第1筒状部10つまりグリップ本体1は、筒部
分10,11内への筒部分11,12の圧入によっても
固定側である第3筒状部12から外れない。
【0017】(衝撃吸収機構の変形例)図2(b)は以
上の衝撃吸収機構の形状(筒状部7)を変形した例であ
る。即ち、この筒状部7Aは、本発明の衝撃吸収機構を
形成している箇所であり、基部側から先端に向け、第1
筒部分10A、第2筒部分11A、第3筒部分12Aに
て構成されている。第1筒部分10Aと第2筒部分11
Aの間と、第2筒部分11Aと第3筒部分12Aの間に
は、それぞれ相対的に肉厚を減じた破断用連結部13A
と14Aが介在されている。また、第1筒部分10Aの
筒内には、筒内外を貫通した取付孔付きの端面15Aを
有している。ここで、筒部分10A〜12Aは、内外径
の寸法において次の条件を充足されるよう設計されてい
る。隣り合う筒部分10Aと11Aでは筒部分10Aの
(外径)最小外径M4が筒部分11Aの内径(最大内
径)L4より大きくL4<M4になるよう設定される。隣
り合う筒部分11Aと12Aでは筒部分11Aの(外
径)最小外径M5が筒部分12Aの内径(最大内径)L5
より大きくL5<M5になるよう設定される。そして、第
1筒部分10Aと第2筒部分11Aの外周、つまり相手
側である他方筒部分11A,12Aの筒内に圧入される
外周は比較的大きなテーパ10c,11cが付けられて
いる。従って、この構造では、図1(b)と同様に連結
部13A,14Aが強制変形しつつ衝撃を吸収する強制
変形吸収作用と、同(c)と同様に連結部13A,14
Aが破断した後に第1筒部分10Aが第2筒部分11A
の筒内へ、第2筒部分11Aが第3筒部分12Aの筒内
へ強制圧入しつつ衝撃を吸収する強制圧入吸収作用とを
具備できる。加えて、第1筒部分10Aと第2筒部分1
1Aは、比較的大きいテーパ10c,11cの存在によ
って他方筒部分11A,12Aの筒内に楔作用により圧
入される。このため、この構造では、筒状部7Aに極過
大な衝撃力を受ける虞のあるような用途において、各種
物品の取付部材5Aとして好適なものとなる。
【0018】(車室装備物品の他の例)図6と図7は以
上の衝撃吸収機構の用途例を挙げたものである。その
内、図6は車両用サンバイザへの適用例であり、図7は
車両用保持ボードへの適用例である。図7(a)はボー
ドの背面側を示し、同(b)は(a)のB−B線に沿っ
た要部断面図である。
【0019】図6の車両用サンバイザは、サンバイザ本
体30と、シャフト31と、ベース部材32と、取付部
材5B等とから構成されている。サンバイザ本体30
は、略L形シャフト31の一方片31aに枢支されて、
上下方向に回動操作される。シャフト31は、他方片3
1bの端部がベース部材32に枢支され、このベース部
材32に対し左右方向に回動操作可能になっている。そ
して、以上のサンバイザは、パネル18等の固定面に対
し多段の筒状部7Bを形成している取付部材5Bが上記
したようなボルト等により固定された後、該取付部材5
Bに対しベース部材32がネジ等の手段により固定され
る。即ち、この構造では、サンバイザに加わる過大な衝
撃について上述した取付部材5、5Aと同様な筒状部7
Bの強制変形吸収作用及び強制圧入吸収作用により緩和
吸収するようにしたものである。
【0020】図7の車両用保持ボード35は、例えば、
各種機器類の映像画面(CRT)を車室内パネルに設置
するようなとき使用されるものであり、取付面となる背
面36側にあって四隅に上述した取付部材5、5Aと類
似する取付部材5Cを一体に形成したものである。即
ち、この構造でも、取付部材5Cは多段の筒状部7Cか
らなり、ボード35に加わる過大な衝撃について上述し
た取付部材5、5Aと同様な四箇所の取付部材5Cの強
制変形吸収作用及び強制圧入吸収作用により緩和吸収し
て、映像画面(CRT)を含む機器類の破損を防いだ
り、乗員の怪我等を防ぐことができる。
【0021】以上のように、本発明の衝撃吸収機構は、
各種の車室装備物品に適用可能なものであり、その適用
態様も当該物品に一体形成したり、専用取付部材として
具体化されることになる。
【0022】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の衝撃吸収機
構にあっては、連結部の強制変形に基づく変形吸収に加
えて、一方筒部分の他方筒部分への圧入抵抗による吸収
も得られる。このため、従来構造に対し圧入抵抗による
吸収分だけ衝撃吸収能を大きくでき、変形吸収作用から
圧入吸収作用へ連続して切り換えられ、従来の落ち込み
等に起因した衝撃を受けることもない。従って、本発明
の車室装備物品は、衝撃吸収能により優れ、乗員の安全
性を確実にしたり、物品本体の損傷も最小限に抑えるこ
とができ、品質及び信頼性をより向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の衝撃吸収機構の作動を模式的に示す図
である。
【図2】上記衝撃吸収機構における筒状部の形状例を示
す要部断面である。
【図3】上記衝撃吸収機構を備えたアシストグリップを
示す図である。
【図4】上記アシストグリップの要部を分解して示す要
部構成図である。
【図5】図3(a)のA−A線断面で示すアシストグリ
ップの作動図である。
【図6】上記衝撃吸収機構を備えた他の物品例を示す模
式図である。
【図7】上記衝撃吸収機構を備えた更に他の物品例を示
す模式図である。
【図8】従来の衝撃吸収機構の作動を模式的に示す図で
ある。
【符号の説明】
1…グリップ本体(本体) 5,5A,5B,5C…取付部材(取付部) 7,7A,7B,7C…筒状部 10…第1筒部分(他方筒部分) 11…第2筒部分(10に対し他方筒部分、12に対し
一方筒部分) 12…第3筒部分(一方筒部分) 13,14…破断用連結部 10A…第1筒部分(一方筒部分) 11A…第2筒部分(10Aに対し他方筒部分、12A
に対し一方筒部分) 12A…第3筒部分(他方筒部分) 13A,14A…破断用連結部 15,15A…端面 30…サンバイザ本体(物品) 35…保持ボード(物品) M2,M3,M4,M5…最小外径 L2,L3,L4,L5…最大内径

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品が多段の筒状部を有し、衝撃力を受
    けたときに多段の筒部分同士を繋いでいる連結部を破断
    して衝撃力を緩和する衝撃吸収機構であって、 前記多段のうち、隣り合う筒部分同士は、一方筒部分の
    最小外径を、他方筒部分の最大内径より大きく形成する
    ことにより、間の連結部が破断された後、前記一方筒部
    分が他方筒部分の筒内に圧入されることを特徴とする衝
    撃吸収機構。
  2. 【請求項2】 前記一方筒部分の外径が他方筒部分に近
    づくに従って次第に径小となるテーパーに形成されて、
    他方筒部分の筒内に楔作用を伴って圧入される請求項1
    に記載の衝撃吸収機構。
  3. 【請求項3】 前記物品は多段のうち、最先端の筒部分
    が取付用端面を有し、該端面を固定面に当接した状態で
    ねじ等の止め具により取り付けられる請求項1又は2に
    記載の衝撃吸収機構。
  4. 【請求項4】 本体及び取付部からなり、前記取付部が
    請求項1、2、3の何れかに記載の衝撃吸収機構を備え
    ていることを特徴とする車室装備物品。
  5. 【請求項5】 前記取付部が前記本体から分離形成され
    ている請求項4に記載の車室装備物品。
  6. 【請求項6】 前記本体がグリップ本体であり、前記グ
    リップ本体の両側に設けられた各取付部に前記衝撃吸収
    機構をそれぞれ有している請求項4又は5に記載の車室
    装備物品。
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JP2005104360A (ja) * 2003-09-30 2005-04-21 Johnson Controls Automotive Systems Corp 乗り物用座席
CN106274769A (zh) * 2015-05-20 2017-01-04 标致·雪铁龙汽车公司 用于车辆的保险杠支架
CN110035917A (zh) * 2016-12-26 2019-07-19 株式会社东海理化电机制作所 换挡装置

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