JP2002087054A - 車両の窓枠部材 - Google Patents

車両の窓枠部材

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JP2002087054A
JP2002087054A JP2000278532A JP2000278532A JP2002087054A JP 2002087054 A JP2002087054 A JP 2002087054A JP 2000278532 A JP2000278532 A JP 2000278532A JP 2000278532 A JP2000278532 A JP 2000278532A JP 2002087054 A JP2002087054 A JP 2002087054A
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ethylene
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frame member
weight
resin composition
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JP2000278532A
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English (en)
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Koji Yoshinaga
光二 義永
Seiichi Minegishi
清一 峯岸
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Central Glass Co Ltd
Original Assignee
Central Glass Co Ltd
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  • Securing Of Glass Panes Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】車両の窓枠部材において、軟質塩化ビニル樹脂
で作製される窓枠部材の有する優れた諸物性と同等の窓
枠部材が成形され、液状軟化剤を全く添加しない、かつ
非塩素含有高分子樹脂より構成され、リサイクル利用が
可能な樹脂組成物と該樹脂組成物で成形される窓枠部材
を提供することを目的とする。 【解決手段】車両用の窓枠部材を、エチレン−プロピレ
ン系ゴムおよび/またはエチレン−ブテン系ゴムが5〜
80重量%、低密度ポリエチレンが5〜70重量%、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体が5〜70重量%で配合さ
れている樹脂組成物を用いて成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の窓、特に自
動車の窓に用いる、ガラスと窓枠部材とが一体成形され
ているいわゆるエンキャピュシュレーションガラスの、
窓枠部材の樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車などの車両用の板ガラス、あるい
は建築用板ガラスの周辺にシ−ル等を目的として合成樹
脂製の窓枠部材(モ−ルやエンキャップ、ウェザ−スト
リップ、ガスケットなど)が通常取り付けられる。
【0003】この合成樹脂製の窓枠部材を形成する樹脂
組成物は、特開昭57-158481号公報に開示されているウ
レタン樹脂や、特開昭58-73681号公報に開示されている
軟質塩化ビニル樹脂がある。
【0004】ウレタン樹脂の場合、例えばイソシアネー
トとポリオールなどの、2種類の反応物を同時に混合射
出して反応させ、型を用いて成型しする方法、いわゆる
反応射出成形法(RIM法)によって窓枠部材が得られ
る。この窓枠部材は、材料自体のコストが高いこと、反
応させるため窓枠部材を得るまでに比較的長時間を要
し、作業性が悪いこと、材料の耐候性に問題があり製品
化後に一部塗装等の表面加工処理をする必要を有するな
ど、コスト及び生産性の問題があるため、あまり製造さ
れていない。
【0005】軟質塩化ビニル樹脂の場合、種種の可塑剤
を配合した熱可塑性樹脂として、押出成形法あるいは射
出成形法などの成形法で加熱溶融して、窓枠部材が成形
される。軟質塩化ビニル樹脂を用いた窓枠部材は、ウレ
タン樹脂による窓枠部材と比較して、コスト及び生産性
の点で有利であり、さらに、柔軟性、光沢性、耐傷付
性、耐酸性、耐アルカリ性、耐溶剤性、耐水性、機械的
物性などの諸物性に優れているため、多くの合成樹脂製
の窓枠部材が、軟質塩化ビニルで製造されている。
【0006】しかし、軟質塩化ビニル樹脂は、耐寒性、
耐熱性、耐候性、耐熱老化性などが劣るという問題点が
あり、また、塩素含有高分子樹脂のため、焼却処分時の
ダイオキシンの発生、柔軟化付与のため使用される可塑
剤のしみ出しによる環境ホルモンへの影響等、環境保護
問題を抱えている。
【0007】さらに、環境への配慮の高まりから、合成
樹脂のリサイクル利用が望まれているが、軟質塩化ビニ
ル樹脂からなる窓枠部材はリサイクル利用が困難である
ため、リサイクル利用が可能な材料への代替が望まれて
いる。
【0008】このような背景から、軟質塩化ビニル樹脂
の代替材料の一つとしてオレフィン系熱可塑性エラスト
マ−(TPO)がある。
【0009】例えば、オレフィン樹脂(結晶性ポリプロ
ピレン等)、高分子系共重合体ゴム(エチレン−プロピ
レンジエン共重合体(EPDM)等)および液状軟化剤
(伸展油等)を主成分とする部分架橋型オレフィン系熱
可塑性エラストマ−においては、ゴム弾性や柔軟性に優
れ、且つ低比重であることから多くの分野に使用されて
いる。
【0010】しかし、上記熱可塑性エラストマ−(TP
O)を、窓枠部材に使用すると、従来の軟質塩化ビニル
樹脂に比べ、光沢性及び耐傷付性が劣り、さらに、柔軟
性および成形加工性を改良するために添加される液状軟
化剤(伸展油等)がしみ出すといった問題があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、車両
の窓枠部材において、軟質塩化ビニル樹脂で作製される
窓枠部材の有する優れた諸物性と同等の窓枠部材が成形
され、液状軟化剤を全く添加しない、かつ非塩素含有高
分子樹脂より構成され、リサイクル利用が可能な樹脂組
成物と該樹脂組成物で成形される窓枠部材を提供するこ
とを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の車両用の窓枠部
材は、エチレン−プロピレン系ゴムおよび/またはエチ
レン−ブテン系ゴムが5〜80重量%、低密度ポリエチ
レンが5〜70重量%、エチレン−酢酸ビニル共重合体
が5〜70重量%で配合されている樹脂組成物から成形
されてなることを特徴とする。また、該窓枠部材は、射
出成形法で板ガラスと一体成形されていることを特徴と
する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の自動車用の窓枠部材は、
エチレン−プロピレン系ゴムと低密度ポリエチレン及び
エチレン−酢酸ビニル共重合体とを適量配合して成形し
たものである。
【0014】これらの樹脂の配合は、(A)エチレン−プ
ロピレン系ゴムおよび/またはエチレン−ブテン系ゴム
が5〜80重量%、(B)低密度ポリエチレンが5〜7
0重量%、(C)エチレン−酢酸ビニル共重合体が5〜
70重量%で混合した樹脂組成物を成形したものであ
る。
【0015】樹脂成分をこの範囲にすることで、光沢
性、耐傷付性、柔軟性に富み、成形品のべた付きの不具
合を生じない窓枠部材が得られる。
【0016】該樹脂組成物の[A]成分として使用され
るエチレン−プロピレン系ゴムについては、エチレンと
プロピレンとの共重合体であってもよく、プロピレンと
エチレン−プロピレン共重合体を同時に重合したもので
あってもよく、またエチレンとブテン系共重合体であっ
てもよく、それらは低結晶性または非晶性であることが
好ましい。さらに、[A]成分は、1種用いてもよく、
また2種以上を組み合わせて用いてもよ。
【0017】該樹脂組成物中の[A]成分の配合量は、
5〜80重量%の範囲で選ばれる。この配合量が80重
量%を越えると、光沢性の低下および成形品表面のべた
付きを生じる。一方、5重量%未満では、柔軟性が低下
する。好ましくは、30〜60重量%の範囲であれば、
光沢性、べた付き性と柔軟性の点で一層優れたものとな
る。
【0018】また、該樹脂組成物の[B]成分として用
いられる低密度ポリエチレンは、密度0.91〜0.9
4の低密度ポリエチレンあるいは密度0.94未満の直
鎖状ポリエチレンを用いる。
【0019】[B]成分のポリエチレンは1種用いても
よく、また2種以上を組み合わせて用いてもよい。さら
にその組成物中の配合量は5〜70重量%の範囲で選ば
れる。この配合量が70重量%を越えると、柔軟性が低
下する。一方、5重量%未満では、成形品のべた付きを
生じる。好ましくは20〜60重量%の範囲であれば、
柔軟性とべた付き性で一層優れたものとなる。
【0020】次に、該樹脂組成物において、[C]成分
として用いられるエチレン−酢酸ビニル共重合体につい
ては、特に制限されないが、好ましくは、酢酸ビニル含
有量が6%以上で密度0.927以上、特に酢酸ビニル
含有量10〜42%、密度0.927〜0.970さら
にその組成物中のものが最適である。[C]成分のエチ
レン−酢酸ビニル共重合体は1種用いてもよく、また2
種以上を組み合わせて用いてもよい、配合量は5〜70
重量%の範囲で選ばれる。この配合量が70重量%を越
えると、耐傷付性が低下する。特に酢酸ビニル含有量が
多く、且つその組成物中の配合量が多い程、耐傷付性の
低下が大きい。一方、5重量% 未満では、柔軟性に対
する効果が小さい。好ましくは10〜40重量%の範囲
であれば、耐傷付性と柔軟性の点で一層優れたものとな
る。
【0021】該樹脂組成物には、本発明の目的が損なわ
れない範囲で、所望に応じ他の熱可塑性樹脂、各種添加
剤、強化剤、耐熱安定剤、耐候性安定剤、紫外線吸収
剤、帯電防止剤、滑剤、核剤、難燃剤、着色剤、充填
剤、離型剤、酸化防止剤等を用途に応じて配合してもよ
い。以上の添加物は数種組み合わせて用いてもよい。
【0022】本発明の窓枠部材に用いられる樹脂組成物
の製造方法は、通常は各成分を所定割合でタンブラ−、
ヘンシェルミキサ−等で混合し、通常の押出機、二軸押
出機によりペレット化することができ、特に制限するも
のではない。
【0023】さらに、本発明の樹脂組成物は、所定の割
合で混合したのち、押出成形、射出成形などにより、窓
枠として成形するほか、板ガラスと一体成形するのに適
している。
【0024】
【実施例】更に、実施例により本発明を具体的に説明す
る。
【0025】本発明はこれら実施例に限定されるもので
はない。なお、ここで用いた原材料は、表1から表3の
通りである。表1は、樹脂組成物の[A]成分の原材料
であり、A−1はエチレン−プロピレン系ゴム、A−2
はエチレン−ブテン系ゴムである。表2は、樹脂組成物
の[B]成分の原材料であり、B−1は直鎖状低密度ポ
リエチレン、B−2は低密度ポリエチレンである。ま
た、表3は、[C]成分の原材料であり、C−1はエチ
レン−酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル含有量32
%)、C−2はエチレン−酢酸ビニル共重合体(酢酸ビ
ニル含有量15%)である。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】
【表3】
【0029】試験・評価方法は表4の通りである。表4
において、試験・評価項目の(1)表面光沢性と(2)
耐傷付性は、サイズ100×130mm、厚さ3mmの
平板を成形して試験体とし、(3)硬度(ショアA)
は、サイズ100×130mm、厚さ6mmの平板を成
形して試験体とした。また、(4)成形品のべた付き性
の試験・評価は、100×130mm、厚さ1mmの平
板を成形し、試験体とした。
【0030】前述した試験体の製作は、鏡面仕上げされ
た金型を用い、75トン射出成形機にて、温度200℃
で成形した。
【0031】さらに、(5)射出成形品の評価の試験体
は、200トン射出成形機を用いて、幅120mm×長
さ240mm、厚さ3mmの強化ガラスを金型内に保持
し、成形温度(ホッパ−側:170℃ /ノズル側:2
00℃ )、金型温度35℃の条件下で、該強化ガラス
の周縁部に溶融された樹脂を密着させ、窓枠部材の試験
体とした。
【0032】
【表4】
【0033】本発明の実施例1から実施例5および比較
例1から比較例3の原材料の成分を表5に,またそれら
の試験・評価結果を表6に示す。
【0034】
【表5】
【0035】
【表6】
【0036】
【発明の効果】本発明による窓枠部材は、リサイクル性
を有する窓枠部材を提供した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29K 23:00 B29L 31:30 B29L 31:30 B60J 1/10 A Fターム(参考) 2E016 AA07 BA02 CB01 CC01 DA06 DB03 DC05 DD03 4F206 AA04E AA07K AA08 AA10K AA11E AA12E AA45 AC03 AD04 AH17 JA03 JA07 JB12 JB23 JB25 JE06 JF05 JL05 JN43 JQ46 JQ69 JQ81 4J002 BB03X BB05W BB06Y BB15W GJ00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両の窓枠部材において、エチレン−プロ
    ピレン系ゴムおよび/またはエチレン−ブテン系ゴムが
    5〜80重量%、低密度ポリエチレンが5〜70重量
    %、エチレン−酢酸ビニル共重合体が5〜70重量%で
    配合されている樹脂組成物から成形されてなることを特
    徴とする窓枠部材。
  2. 【請求項2】射出成形法により、板ガラスと一体で成形
    されていることを特徴とする請求項1の窓枠部材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006181936A (ja) * 2004-12-28 2006-07-13 Kyowa Seikei Kk ガラス棚の枠体成形方法
JP2008175387A (ja) * 2006-12-22 2008-07-31 Asahi Glass Co Ltd 仮止めクリップ及び仮止めクリップの製造方法並びに仮止めクリップ付き窓用板状体

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