JP2002086781A - サーマルヘッド - Google Patents

サーマルヘッド

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JP2002086781A
JP2002086781A JP2000279872A JP2000279872A JP2002086781A JP 2002086781 A JP2002086781 A JP 2002086781A JP 2000279872 A JP2000279872 A JP 2000279872A JP 2000279872 A JP2000279872 A JP 2000279872A JP 2002086781 A JP2002086781 A JP 2002086781A
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substrate
wiring
thermal head
head
conductor
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Kenichi Kato
謙一 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ヘッド基板と配線基板とを接続する半田同士の
短絡を有効に防止することが可能な、生産性の高いサー
マルヘッドを提供する。 【解決手段】セラミック基板2の上面に複数個の発熱抵
抗体4及び複数個の回路導体5を形成したヘッド基板1
と、複数個の配線導体7を有する配線基板6とからなる
サーマルヘッドであって、前記セラミック基板2の上面
に少なくとも2個の凸部8を間に所定の間隔を空けて形
成し、該各凸部表面及び隣接する凸部8間に位置するセ
ラミック基板上面に前記回路導体5から導出する導出部
を形成するとともに、前記配線基板6を少なくとも2個
の前記凸部8上に載置してヘッド基板1と配線基板6と
の間に空間を設け、該空間内に回路導体5の導出部と配
線導体7とを接合する半田9を充填する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はワードプロセッサや
ファクシミリ等のプリンタ機構として組み込まれるサー
マルヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ワードプロセッサ等のプリン
タ機構としてサーマルヘッドが用いられている。かかる
従来のサーマルヘッドは、例えば図5に示す如く、セラ
ミック基板12の上面に、複数個の発熱抵抗体14と複
数個の回路導体15とを所定パターンに形成したヘッド
基板11と、複数個の配線導体17を有する配線基板1
6とからなり、前記セラミック基板上面の端部近傍に前
記回路導体15から導出する導出部を形成し、該導出部
と前記配線導体17とを半田接合させた構造を有してお
り、ヘッド基板11上の発熱抵抗体14に配線基板16
を介して所定の電力を供給し、発熱抵抗体14を個々に
選択的にジュール発熱させるとともに、該発熱した熱を
感熱紙等の記録媒体に伝導させ、記録媒体に所定の印画
を形成することによってサーマルヘッドとして機能す
る。
【0003】尚、前記配線基板16は外部からの電力や
印画信号等の電気信号をヘッド基板上面の発熱抵抗体1
4や図示しないドライバーIC等に供給するためのもの
であり、かかる配線基板16としてはフレキシブル印刷
配線板等が用いられていた。
【0004】また、前記回路導体15の導出部と前記配
線導体17とを半田接合する場合は、まず配線基板16
の一端を回路導体15が導出されているヘッド基板上面
の端部に沿って載置させ、この部分をヒーターバー等を
用いて上から押圧しつつ回路導体15−配線導体17間
に介在させておいた半田19を加熱・溶融させることに
よって行われ、これにより半田19が回路導体15と配
線導体17の双方に溶着される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のサーマルヘッドを組み立てるにあたって、ヘッ
ド基板11の回路導体15と配線基板16の配線導体1
7とを半田接合させる際、配線基板16の一端をヒータ
ーバー等で上から押圧しつつ加熱すると、ヒーターバー
の熱により溶融した半田19の一部が、図6に示す如
く、ヒーターバーの押圧力により潰され、半田19は横
方向に大きく膨らむ。従って、近時のサーマルヘッドパ
ターンの高密度化に伴い、隣接する回路導体同士を近接
配置させると、これらの回路導体15に接合される半田
同士が短絡を起こし、サーマルヘッドの生産性を著しく
低下させるという欠点を有していた。
【0006】本発明は上記欠点に鑑み案出されたもの
で、その目的は、ヘッド基板と配線基板とを接続する半
田同士の短絡を有効に防止することが可能な、生産性の
高いサーマルヘッドを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のサーマルヘッド
は、セラミック基板の上面に複数個の発熱抵抗体及び複
数個の回路導体を形成したヘッド基板と、複数個の配線
導体を有する配線基板とからなるサーマルヘッドであっ
て、前記セラミック基板の上面に少なくとも2個の凸部
を間に所定の間隔を空けて形成し、該各凸部表面及び隣
接する凸部間に位置するセラミック基板上面に前記回路
導体から導出する導出部を形成するとともに、前記配線
基板を少なくとも2個の前記凸部上に載置してヘッド基
板と配線基板との間に空間を設け、該空間内に回路導体
の導出部と配線導体とを接合する半田を充填したことを
特徴とするものである。
【0008】また本発明のサーマルヘッドは、前記発熱
抵抗体と前記セラミック基板との間に蓄熱層が介在され
ており、且つ該蓄熱層と前記凸部とが同質のガラス材料
により形成されていることを特徴とするものである。
【0009】本発明のサーマルヘッドによれば、セラミ
ック基板の上面に少なくとも2個の凸部を間に所定の間
隔を空けて形成し、該各凸部表面及び隣接する凸部間に
位置するセラミック基板上面に回路導体の導出部を形成
するとともに、配線導体を有する配線基板を少なくとも
2個の前記凸部上に載置してヘッド基板と配線基板との
間に空間を設け、該空間内に回路導体の導出部と配線導
体とを接合する半田を充填するようにしたことから、サ
ーマルヘッドの組み立て時、セラミック基板上に載置し
た配線基板の一端をヒーターバー等を用いて上から押圧
しつつ加熱しても、配線基板は前記凸部の頂部で良好に
支持されるので半田が横方向に大きく膨らむことはな
く、従って、サーマルヘッドの回路導体を高密度にパタ
ーン形成する場合であっても、これらの回路導体に接合
される半田同士が短絡することはなく、ヘッド基板の回
路導体と配線基板の配線導体とを前記空間内に充填され
る半田によって正確に接続することができる。
【0010】しかもこの場合、配線基板の一端を支持す
る凸部は少なくとも2個設けられており、配線基板の一
端はこれらの凸部でもって安定的に支持されることか
ら、配線基板とヘッド基板とを半田接合する際、凸部上
に載置される配線基板がヘッド基板に対して大きく傾い
てしまうことはなく、半田接合の作業性を良好として、
配線基板とヘッド基板とを簡単かつ確実に半田接合する
ことができる。
【0011】また、本発明のサーマルヘッドによれば、
前記凸部と前記蓄熱層とを同質のガラス材料で形成する
ことにより、凸部と蓄熱層とを従来周知の厚膜手法等に
よってセラミック基板の上面に同一工程で同時に形成す
ることができ、サーマルヘッドの製造工程が複雑化する
のを有効に防止することができる。
【0012】またこの場合、凸部を形成するガラスは熱
伝導率の低いガラスから成っているため、半田接合に使
用されるヒーターバー等の発する熱は、その一部が凸部
内に効率良く蓄積されるようになっており、これらの熱
も利用して半田を比較的低温で、且つ短時間で加熱・溶
融させることにより、サーマルヘッドの生産性を向上さ
せることもできる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に基づい
て詳細に説明する。
【0014】図1は本発明の一形態に係るサーマルヘッ
ドの断面図、図2は図1のサーマルヘッドのヘッド基板
の平面図であり、図中の1はヘッド基板、6は配線基板
としてのフレキシブル印刷配線板(以下、「FPC」と
いう)、9は半田である。
【0015】前記ヘッド基板1は、セラミック基板2の
上面に、蓄熱層3と、複数個の発熱抵抗体4と、複数個
の回路導体5と、2個の凸部8a、8bとを取着させた
構造を有している。
【0016】前記セラミック基板2は、アルミナセラミ
ックス等のセラミック材料から成り、その上面には蓄熱
層3、複数個の発熱抵抗体4、複数個の回路導体5及び
2個の凸部8a、8b等が形成され、これらを支持する
支持母材として機能する。
【0017】尚、前記セラミック基板2は、アルミナセ
ラミックスから成る場合、アルミナ、シリカ、マグネシ
ア等のセラミックス原料粉末に適当な有機溶剤、溶媒を
添加・混合して泥漿状に成すとともに、これを従来周知
のドクターブレード法やカレンダーロール法等を採用す
ることによってセラミックグリーンシートを得、しかる
後、これを所定形状に打ち抜いた上、高温(約1600
℃)で焼成することによって製作される。
【0018】また、前記セラミック基板2の上面に被着
されている蓄熱層3は、熱伝導率の低いガラス材料によ
り断面円弧状を成すように形成されており、その頂部に
は複数個の発熱抵抗体4が被着・配列され、これら発熱
抵抗体4の発する熱をその内部で蓄熱及び放散すること
によりサーマルヘッドの熱応答特性を良好に維持する作
用を為す。
【0019】前記蓄熱層3は、ガラス粉末に適当な有機
溶剤を添加・混合して得た所定のガラスペーストを従来
周知の厚膜手法、例えばスクリーン印刷等によってセラ
ミック基板2の上面に帯状に塗布し、しかる後、これを
高温(1100℃〜1300℃)で焼き付けることによ
って例えば20μm〜100μmの厚みに被着・形成さ
れる。
【0020】また、前記蓄熱層3の頂部に被着されてい
る複数個の発熱抵抗体4は、例えば600dpi(dot
per inch)のドット密度で主走査方向に直線状に配列さ
れており、その各々はTaSiO系、TiSiO系、T
iCSiO系等の電気抵抗材料から成っているため、回
路導体5や後述するFPC6の配線導体7等を介して所
定の電力が印加されるとジュール発熱を起こし、感熱紙
等の記録媒体に印画を形成するのに必要な所定の温度、
例えば250℃〜400℃に発熱する。
【0021】更に、前記発熱抵抗体4等に接続される回
路導体5は、例えばアルミニウムや銅等の加工性の良好
な金属により所定パターンに被着されており、その一端
には一方の凸部8aの表面から凸部8a、8b間に位置
するセラミック基板上面を介して他方の凸部8bの表面
にかけて導出された導出部が形成される。
【0022】前記回路導体5は、その導出部で後述する
FPC6の配線導体7と半田接合されるようになってお
り、外部より供給される電源電力や印画信号等の電気信
号を後述するFPC6を介して発熱抵抗体4や図示しな
いドライバーIC等に供給する作用を為す。
【0023】尚、前記発熱抵抗体4及び前記回路導体5
は、従来周知の薄膜手法、具体的にはスパッタリング法
やフォトリソグラフィー技術、エッチング技術等を採用
することによりセラミック基板2、蓄熱層3及び凸部8
a、8bの上面所定箇所にそれぞれ所定パターンを成す
ように被着・形成される。
【0024】そして前記2個の凸部8a、8bは、各々
が帯状をなし、回路導体5の導出方向と直交する方向に
略平行に形成されており、その一方がセラミック基板上
面の端部より所定の間隔、例えば2mm〜5mmの間隔
を空けた位置に、他方がセラミック基板上面の端部にそ
れぞれ配されている。
【0025】前記凸部8a、8bは、双方が略同一の厚
み、略同一の幅となるように、例えば前記蓄熱層3と同
質のガラス材料により厚みが35μm〜100μm、幅
が200μm〜500μmに形成されており、その表面
には、前述した如く、前記回路導体5の導出部の一部が
被着される。
【0026】前記凸部8a、8bは、FPC6の一端を
ヘッド基板1の上面に載置させて両者を半田接合する
際、その頂部でFPC6を良好に支持し、凸部8a、8
b間に位置するセラミック基板2とFPC6との間の領
域に半田9を充填するための空間を確保する作用を為
す。
【0027】尚、前記凸部8a、8bは、ガラス粉末に
適当な有機溶剤を添加・混合して得た所定のガラスペー
ストを従来周知の厚膜手法、例えばスクリーン印刷等に
よってセラミック基板上面の端部及び該端部より所定の
間隔を空けた位置に帯状に塗布し、しかる後、これを高
温(1100℃〜1300℃)で焼き付けることによっ
て形成される。このとき、凸部8a、8bを蓄熱層3と
同質のガラス材料で形成すれば、凸部8a、8bと蓄熱
層3とを前述の厚膜手法等によってセラミック基板2の
上面に同一工程で同時に形成することができ、製造工程
が複雑化するのを有効に防止することができる。
【0028】一方、前記FPC6は、例えばポリイミド
樹脂から成る厚み10μm〜35μmのベースフィルム
とカバーフィルムとの間に銅箔等から成る複数個の配線
導体7を挟持した構造を有しており、その一端が回路導
体5を導出したヘッド基板上面の2個の凸部8a、8b
上に載置され、前記配線導体7が回路導体5の導出部に
半田接合される。
【0029】前記FPC6は、その一端側で前記ヘッド
基板1に、他端側でプリンタ本体等の外部電気回路に電
気的に接続され、ヘッド基板1をプリンタ本体に接続す
るための接続部材として機能する。
【0030】また、前記回路導体5の導出部と配線導体
7とを接合する半田9は、例えばすず(Sn)と鉛(P
b)とを6:4の比率で混合させた合金から成り、前述
の凸部8a、8bによって形成されたヘッド基板1とF
PC6との間の空間に充填される。
【0031】かかるFPC6とヘッド基板1との半田接
合は、まずFPC6の一端を凸部8a、8b上に載置さ
せるようにしてヘッド基板1の端部に沿って重畳させる
とともに、この部分をFPC6側よりヒーターバー等で
加熱・押圧し、回路導体5−配線導体7間に介在させて
おいた半田9を溶融させることによって行われ、これに
より半田9が回路導体5と配線導体7の双方に溶着され
る。
【0032】このとき、前記FPC6は前記凸部8a、
8bの頂部で良好に支持されるため、セラミック基板2
上に載置したFPC6の一端をヒーターバー等を用いて
上から押圧しつつ加熱しても、半田9は横方向より大き
く膨らむことはなく、従って、サーマルヘッドの回路導
体5を高密度にパターン形成する場合であっても、これ
らの回路導体5に接合される半田同士が短絡することな
くヘッド基板1の回路導体5とFPC6の配線導体7と
を前記空間内に充填される半田9によって正確に接続す
ることができる。
【0033】しかもこの場合、FPC6の一端を支持す
る凸部は2個設けられており、FPC6の一端はこれら
の凸部8a、8bでもって安定的に支持されることか
ら、FPC6とヘッド基板1とを半田接合する際、凸部
8a、8b上に載置されるFPC6がヘッド基板1に対
して大きく傾いてしまうことはなく、半田接合の作業性
を良好として、FPC6とヘッド基板1とを簡単かつ確
実に半田接合することができる。
【0034】また、前記凸部8a、8bを形成するガラ
スは熱伝導率の低いガラスから成っているため、半田接
合に使用されるヒーターバー等の発する熱は、その一部
が凸部8a、8b内に効率良く蓄積されるようになって
おり、これらの熱も利用して半田9を比較的低温で、且
つ短時間で加熱・溶融させることにより、サーマルヘッ
ドの生産性を更に向上させることもできる。
【0035】更に、前記凸部8a、8bの頂部の高さを
前記半田9の厚みの最大値の90%〜100%に設定し
ておけば、回路導体5を6本/mm〜25本/mmの密
度で極めて高密度にパターン形成する場合であっても、
回路導体5−配線導体7間に介在される半田9の膨らみ
をより有効に抑えることができ、隣合う回路導体同士の
短絡を確実に防止することが可能となる。従って、凸部
8a、8bの頂部の高さを半田9の厚みの最大値の90
%〜100%に設定しておくことが好ましい。
【0036】かくして上述した本形態のサーマルヘッド
は、ヘッド基板1上の発熱抵抗体4にFPC6やヘッド
基板1の回線導体5等を介して所定の電力を供給し、発
熱抵抗体4を個々に選択的にジュール発熱させるととも
に、該発熱した熱を感熱紙等の記録媒体に伝導させ、記
録媒体に所定の印画を形成することによってサーマルヘ
ッドとして機能する。
【0037】尚、本発明は上述の形態に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々
の変更、改良等が可能である。
【0038】例えば、上述の形態において、前記凸部8
a、8bを断面略四角形状とし、且つその上面角部を曲
率半径25μmの曲面状に成しておけば、凸部8a、8
bの表面から鋭利な角部はなくなって凸部全体が滑らか
になることから、回路導体5を従来周知の薄膜手法等に
よって凸部8a、8bの表面からセラミック基板2の表
面にかけて形成する際、回路導体5を断線等のない良好
な連続膜として形成することができ、またこの場合、ヘ
ッド基板1の回路導体5とFPC6の配線導体7とを半
田接合する際に、FPC6が凸部8a、8bと接触して
も、FPC6の配線導体7が傷つくことはなく、これに
よってもサーマルヘッドの生産性が向上される。従っ
て、凸部8a、8bを断面略四角形状とし、且つその上
面角部を曲率半径25μm以上の曲面状に成しておくこ
とが好ましい。
【0039】また、上述の形態において、図3に示す如
く、前記凸部8a、8b間の領域で、且つ隣接する回路
導体5間の領域に凸部8cを形成し、半田9を凸部8
a、8b及び凸部8cで囲繞された領域内で収容するよ
うにしても良い。このとき、凸部8a、8b及び8cを
ガラス等を所定パターンに印刷する等して一体的に形成
するようにしておけば、これらを同一工程で同時に形成
することができ、製造工程が複雑化するのを有効に防止
することもできる。
【0040】更に、上述の形態において、前記凸部8
a、8b間にもう1個の凸部を設けてFPC6を3個の凸
部でもって支持するようにしても構わない。
【0041】また更に、上述の形態においては、凸部8
a、8bの双方を半田接合領域内に完全に収容されるよ
うに設けたが、これに代えて、凸部8a、8bのいずれ
か一方、或いは、双方の一部が半田接合領域より外側に
はみ出すように設けても良い。例えば、図4(a)に示
す如く、発熱抵抗体4側の凸部8a’の一部をはみ出さ
せる場合、上述の形態と同様の効果を奏するのに加え、
凸部8a’の外形をより滑らかな形状になすことがで
き、その上に被着される回路導体5の断線等を確実に防
止することができるとともに、セラミック基板2の大型
化を有効に防止することが可能となる。
【0042】更にまた図4(b)に示す如く、発熱抵抗
体4側にはみ出すように設けた凸部8a”の一端側を発
熱抵抗体4の近傍まで延在させて、これを蓄熱層3と一
体的に形成するようにしても構わない。
【0043】
【発明の効果】本発明のサーマルヘッドによれば、セラ
ミック基板の上面に少なくとも2個の凸部を間に所定の
間隔を空けて形成し、該各凸部表面及び隣接する凸部間
に位置するセラミック基板上面に回路導体の導出部を形
成するとともに、配線導体を有する配線基板を少なくと
も2個の前記凸部上に載置してヘッド基板と配線基板と
の間に空間を設け、該空間内に回路導体の導出部と配線
導体とを接合する半田を充填するようにしたことから、
サーマルヘッドの組み立て時、セラミック基板上に載置
した配線基板の一端をヒーターバー等を用いて上から押
圧しつつ加熱しても、配線基板は前記凸部の頂部で良好
に支持されるので半田が横方向に大きく膨らむことはな
く、従って、サーマルヘッドの回路導体を高密度にパタ
ーン形成する場合であっても、これらの回路導体に接合
される半田同士が短絡することはなく、ヘッド基板の回
路導体と配線基板の配線導体とを前記空間内に充填され
る半田によって正確に接続することができる。
【0044】しかもこの場合、配線基板の一端を支持す
る凸部は少なくとも2個設けられており、配線基板の一
端はこれらの凸部でもって安定的に支持されることか
ら、配線基板とヘッド基板とを半田接合する際、凸部上
に載置される配線基板がヘッド基板に対して大きく傾い
てしまうことはなく、半田接合の作業性を良好として、
配線基板とヘッド基板とを簡単かつ確実に半田接合する
ことができる。
【0045】また、本発明のサーマルヘッドによれば、
前記凸部と前記蓄熱層とを同質のガラス材料で形成する
ことにより、凸部と蓄熱層とを従来周知の厚膜手法等に
よってセラミック基板の上面に同一工程で同時に形成す
ることができ、サーマルヘッドの製造工程が複雑化する
のを有効に防止することができる。
【0046】またこの場合、凸部を形成するガラスは熱
伝導率の低いガラスから成っているため、半田接合に使
用されるヒーターバー等の発する熱は、その一部が凸部
内に効率良く蓄積されるようになっており、これらの熱
も利用して半田を比較的低温で、且つ短時間で加熱・溶
融させることにより、サーマルヘッドの生産性を向上さ
せることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一形態に係るサーマルヘッドの断面図
である。
【図2】図1のサーマルヘッドに用いられるヘッド基板
の平面図である。
【図3】本発明の他の形態に係るサーマルヘッドに用い
られるヘッド基板の斜視図である。
【図4】(a)及び(b)は本発明の他の形態に係るサ
ーマルヘッドの断面図である。
【図5】従来のサーマルヘッドの断面図である。
【図6】図5のサーマルヘッドにおける半田の膨らみを
示す平面図である。
【符号の説明】
1・・・ヘッド基板、2・・・セラミック基板、3・・
・蓄熱層、4・・・発熱抵抗体、5・・・回路導体、6
・・・配線基板(FPC)、7・・・配線導体、8、8
a、8b、8a’、8a”・・・凸部、9・・・半田

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セラミック基板の上面に複数個の発熱抵抗
    体及び複数個の回路導体を形成したヘッド基板と、複数
    個の配線導体を有する配線基板とからなるサーマルヘッ
    ドであって、前記セラミック基板の上面に少なくとも2
    個の凸部を間に所定の間隔を空けて形成し、該各凸部表
    面及び隣接する凸部間に位置するセラミック基板上面に
    前記回路導体から導出する導出部を形成するとともに、
    前記配線基板を少なくとも2個の前記凸部上に載置して
    ヘッド基板と配線基板との間に空間を設け、該空間内に
    回路導体の導出部と配線導体とを接合する半田を充填し
    たことを特徴とするサーマルヘッド。
  2. 【請求項2】前記発熱抵抗体と前記セラミック基板との
    間に蓄熱層が介在されており、且つ該蓄熱層と前記凸部
    とが同質のガラス材料により形成されていることを特徴
    とする請求項1に記載のサーマルヘッド。
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