JP2002086316A - ワイヤ放電加工方法 - Google Patents

ワイヤ放電加工方法

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JP2002086316A
JP2002086316A JP2000278321A JP2000278321A JP2002086316A JP 2002086316 A JP2002086316 A JP 2002086316A JP 2000278321 A JP2000278321 A JP 2000278321A JP 2000278321 A JP2000278321 A JP 2000278321A JP 2002086316 A JP2002086316 A JP 2002086316A
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JP
Japan
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wire
machining
processing
work
condition
Prior art date
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Application number
JP2000278321A
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English (en)
Inventor
Yusuke Tonogi
裕介 殿木
Hitoshi Ikegami
倫 池上
Yasuari Shimizu
康有 清水
Hideyoshi Yoshizawa
秀良 吉沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Via Mechanics Ltd
Original Assignee
Hitachi Via Mechanics Ltd
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Publication date
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  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工条件が交流電力条件である場合も、断線
修復時に、ワイヤを結線位置から加工再開位置まで確実
に移動させることができ、作業能率を向上させることが
できるワイヤ放電加工方法を提供すること。 【解決手段】 断線修復時に、加工条件が交流電力条件
である場合は、結線位置から再加工位置までワイヤ2を
移動させる際、予め定める加工条件で加工をしながら、
すなわちワイヤ2とワーク15との間に直流電力および
加工液を供給しながらワイヤ2を移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加工中にワイヤが
断線した際、速やかに加工を再開することができるワイ
ヤ放電加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は、ワイヤ放電加工装置の構成図で
ある。同図において、繰出しボビン1に巻かれたワイヤ
2は、上ローラ3により向きを変えられ、上ガイド4、
下ガイド5を通り、下ローラ6により向きを変えられ、
巻取ローラ7とピンチローラ8により巻き取られて、バ
ケット9に収容される。巻取りローラ7はモータ10に
より駆動される。モータ駆動回路11は、手動またはN
C(数値制御)装置12により予め入力端子WFに設定
された値に応じてモータ10を回転させる。直流の加工
パルス電源13はスイッチ13aを介してワイヤ1に接
触する給電子14と、ワーク15に接続されている。ワ
ーク15は図示を省略するXYテーブルに載置されてい
る。平均電圧検出回路16は、一方の端子が給電子14
に、他方の端子が差動増幅回路17の入力側端子の一方
に接続されている。差動増幅回路17の入力側端子の他
方には基準電圧Erefが入力され、出力端子はNC装
置12に接続されている。18は加工液を供給するため
のノズルである。
【0003】そして、モータ10を回転させ、ワイヤ2
に張力を付加した状態で、ワイヤ2を入力端子WFに設
定された速度で走行させると共に、ノズル18から図中
に矢印で示す方向に加工液を供給した状態でパルス電源
13をオンし、ワイヤ2とワーク15との間にパルス電
圧を供給することにより、両者の間に間欠的アーク放電
を生じさせる。差動増幅回路17は、平均電圧検出回路
16から出力される平均化された直流電圧と基準電圧E
refとを比較し、その結果をNC装置12に出力す
る。NC装置12は、差動増幅回路17からの出力に基
づいて図示を省略するXYテーブルを駆動し、ワーク1
5を所望の形状に切断加工する。なお、交流で加工する
場合には、予め定める周期でスイッチ13aを交互に切
り替え、直流で加工する場合には、ワイヤ2がマイナ
ス、ワーク15がプラスになるようにスイッチ13aを
接続する。
【0004】また、加工中、何らかの原因によりワイヤ
2が切れた(以下、断線という。)場合には、以下の手
順により加工を継続する。
【0005】図3は、従来の断線修復時の動作を示すフ
ローチャートである。加工中、ワイヤ2の状態(例えば
張力)を常時監視し(手順S100)、ワイヤ2が断線
した時は、加工を中止、すなわちワイヤ2とワーク15
との間に供給する電力および加工液を停止して(手順S
110)、その時の位置座標を断線位置として記憶する
(S120)。そして、上ガイド4と下ガイド5を結線
位置に戻し(手順S130)、ワイヤ2を図2の状態に
再設定してから(以下、再結線という。)(手順S14
0)、加工軌跡プログラムに従い、断線を監視しながら
(手順S150)ワイヤを加工再開位置(断線位置の僅
かに手前の位置または断線位置である。)まで電力およ
び加工液を供給しない状態で移動させた後、加工を再開
し(手順S160)、ワイヤが断線した場合は、手順S
130の処理を行う。なお、結線位置としては、通常、
予めワーク15に設けられたワイヤ2を通すためのワイ
ヤ通し穴(加工開始穴)の中心が選択される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、加工液を水
道水、ワイヤとワークとの間に印加する電圧を直流にす
るとワークの表面が電解作用により電解され、加工精度
が低下する。そこで、ワイヤとワークとの間に印加する
電圧を交流にして、電解作用を抑制するようになってき
ている。
【0007】しかし、ワイヤとワークとの間に印加する
電圧を交流にすると、加工条件によってはワイヤの材料
成分からなる付着物(主として真鍮。以下、真鍮とい
う。)がワーク2に付着する。
【0008】図4は、ワイヤ2とワーク15との間に交
流電圧を印加して加工した場合の加工中のワーク15の
状態を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)
のA−A断面図である。ワーク15に形成された加工溝
20の上端側には真鍮21が付着する。そして、真鍮2
1の付着により、結線位置から加工再開位置に至る加工
溝20の幅がワイヤ2の直径よりも狭くなると、ワイヤ
2は加工溝20を通過することができず、断線する。特
にワイヤ自動結線装置を備えるワイヤ放電加工機を自動
で運転する場合、手順S130〜手順S150が繰返さ
れることにより、加工を再開できないことがあった。
【0009】本発明の目的は、上記従来技術における課
題を解決し、加工条件が交流電力条件である場合も、断
線修復時に、ワイヤを結線位置から加工再開位置まで確
実に移動させることができ、作業能率を向上させること
ができるワイヤ放電加工方法を提供するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、ワイヤとワークとの間に電力を供給し、
両者の間に発生する間欠的アーク放電の放電エネルギに
よりワークを加工するワイヤ放電加工方法において、断
線修復時に、加工条件が交流電力条件である場合は、前
記ワークと前記ワイヤとの間に予め定める直流電力を供
給しながら、ワイヤを結線位置から加工再開位置まで移
動させることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明では、加工テストにより、
真鍮21を除去できる加工条件(以下、断線修復条件と
いう。)を予め求めておき、求めた断線修復条件をNC
装置12に記憶させておく。断線修復条件は、使用する
ワイヤ2の径およびワーク15の板厚毎に複数種類記憶
させておく。
【0012】図1は、本発明による断線修復時の動作を
示すフローチャートである。
【0013】加工中、ワイヤ2の状態を常時監視し(手
順S200)、ワイヤ2が断線した時は、加工を中止し
て(手順S210)、その時の位置座標を断線位置とし
て記憶する(S220)。そして、i=1とし(S23
0)、上ガイド4と下ガイド5を結線位置に戻し(手順
S240)、ワイヤ2を再結線する(手順S250)。
再結線が終了したら、iが3以上ではないことを確認し
て(手順S260)、ワイヤ2とワーク15との間に電
力および加工液を供給することなくワイヤ2を加工再開
位置まで移動させる。加工再開位置に到達したら(手順
S280)、ワイヤ2とワーク15との間に加工液およ
び加工条件に基づく電力を供給して、加工を再開する。
また、結線位置から加工再開位置まで移動する間に断線
が発生した場合には(手順S270)、i=i+1とし
て(手順S290)、手順S240の処理を行う。
【0014】また、手順S260においてi≧3の場合
は、NC装置12に入力されている加工データを参照し
て、加工条件が交流か直流かを確認し(手順S30
0)、交流の場合は手順S310の処理を行い、直流の
場合にはアラームを表示して処理を終了する(手順S3
50)。手順S310では、加工条件データを断線修復
条件データに切り替え、電力および加工液を供給しなが
らワイヤ2を加工再開位置まで移動させ、加工再開位置
に到達したら(手順S330)、断線修復条件を加工条
件に切り替えて(手順S340)、加工を再開する。ま
た、結線位置から加工再開位置まで移動する間に断線が
発生した場合には(手順S320)、アラームを表示し
て処理を終了する(手順S350)。
【0015】この実施の形態では、ワイヤ2を結線位置
から加工再開位置まで移動させる際に断線が2回連続し
て発生したときに限り断線修復条件を選択するようにし
たから、断線修復時に供給する電力により加工面が傷つ
くことを予防することができる。
【0016】なお、加工面が傷つくことを予防するた
め、断線修復条件に供給する電力を加工時に供給する電
力よりも小さくするように選定するとよい。
【0017】また、上記では、i≧3としたが、ワーク
あるいは加工条件に応じて、iを任意の正の整数にする
ことができる。
【0018】さらに、真鍮21が付着するのは、加工溝
20の上端側がほとんどであるから、ワークの板厚に関
しては例えば、板厚50mm未満と、板厚50mm以上
の断線修復条件を準備すれば実用的である。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ワイヤとワークとの間に電力を供給し、両者の間に発生
する間欠的アーク放電の放電エネルギによりワークを加
工するワイヤ放電加工方法において、断線修復時に、加
工条件が交流電力条件である場合は、前記ワークと前記
ワイヤとの間に予め定める直流電力を供給しながら、ワ
イヤを結線位置から加工再開位置まで移動させるから、
加工溝に真鍮が付着している場合でも加工を再開させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による断線修復時の動作を示すフローチ
ャートである。
【図2】ワイヤ放電加工装置の構成図である。
【図3】従来の断線修復時の動作を示すフローチャート
である。
【図4】ワイヤとワークとの間に交流電圧を印加して加
工した場合の加工中のワーク状態を示す図である。
【符号の説明】
2 ワイヤ 15 ワーク
フロントページの続き (72)発明者 清水 康有 神奈川県海老名市上今泉2100番地 日立ビ アメカニクス株式会社内 (72)発明者 吉沢 秀良 神奈川県海老名市上今泉2100番地 日立ビ アメカニクス株式会社内 Fターム(参考) 3C059 AA01 AB05 FD07

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤとワークとの間に電力を供給し、
    両者の間に発生する間欠的アーク放電の放電エネルギに
    よりワークを加工するワイヤ放電加工方法において、断
    線修復時に、加工条件が交流電力条件である場合は、前
    記ワークと前記ワイヤとの間に予め定める直流電力を供
    給しながら、ワイヤを結線位置から加工再開位置まで移
    動させることを特徴とするワイヤ放電加工方法。
JP2000278321A 2000-09-13 2000-09-13 ワイヤ放電加工方法 Pending JP2002086316A (ja)

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