JP2002085935A - 吸脱着装置 - Google Patents

吸脱着装置

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JP2002085935A
JP2002085935A JP2000276466A JP2000276466A JP2002085935A JP 2002085935 A JP2002085935 A JP 2002085935A JP 2000276466 A JP2000276466 A JP 2000276466A JP 2000276466 A JP2000276466 A JP 2000276466A JP 2002085935 A JP2002085935 A JP 2002085935A
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adsorption
desorption
rotor
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Teiichi Usami
禎一 宇佐見
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Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脱着に使用された空気が保有する熱を有効に
回収することにより、ヒータの消費電力の低減(換言す
れば、ヒータ容量の低減)を図るとともに、室内換気時
における室温変化を可及的に抑え得るようにする。 【解決手段】 吸脱着装置において、吸着ロータ1にお
ける脱着部12よりも回転方向前方側に位置する所定領
域に、該脱着部12に供給される前の空気に対して前記
吸着ロータ1の保有する残熱を放熱するパージ部13を
設定するとともに、室外へ排気される室内空気と室内へ
給気される室外空気との間で全熱交換を行う全熱交換手
段を付設して、パージ部13に供給される脱着用空気A
2に対して前記残熱が放熱されるとともに、室外へ排気
される室内空気と室内へ給気される室外空気との間で全
熱交換が行われるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、空気中の有害ガ
ス、水蒸気等のガス成分を吸脱着して除去する吸脱着装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、生活環境の改善意識の高まりを受
けて、例えば各種工場、病院、美容院等の臭気ガスとか
有害ガスの高濃度環境においては勿論のこと、比較的低
濃度環境と思われる一般家庭においても、空気中に含ま
れている臭気ガスあるいは有害ガスを除去して住環境に
おける空気の清浄化を図ることが広く試みられている。
また同様の観点から、空気調和の一環として、除湿によ
り空気質を改善することも行われている。
【0003】このような空気中の臭気ガス、有害ガスあ
るいは水蒸気等のガス成分の除去に使用される装置の一
つとして、吸着剤の吸脱着作用を利用した加熱再生方式
の吸脱着装置がある。この吸脱着装置は、ゼオライト、
活性炭、シリカゲル等の吸着剤を備え、該吸着剤に空気
を通すことで臭気ガス,有害ガス等のガス成分とか水分
を該吸着剤に吸着させて除去し空気の清浄化あるいは改
質を行う一方、吸着量の増加に伴って吸着剤の吸着能力
が低下したときにはこれを加熱して吸着保持されている
ガス成分等を吸着剤から脱着させてその吸着能力の再生
を図ることで、長期に亙って空気の清浄化機能等を維持
するようにしたものである。
【0004】かかる加熱再生方式の吸脱着装置の具体的
構造としては、例えばハニカム構造をもつ円板体に吸着
剤を担持させてなる一つの吸着ロータを備え、この吸着
ロータ上に、その回転方向の後方側から前方側に向けて
「吸着部」と「脱着部」とを順次設定し、該吸着ロータ
を所定速度で回転させることで該吸着ロータの全域が順
次、上記「吸着部」および「脱着部」に対応するように
構成している。そして、上記「吸着部」に被処理空気
(即ち、処理対象である室内空気)を通して臭気ガス等
のガス成分を吸着剤に吸着させ且つ保持させることで除
去し被処理空気の清浄化を行う。一方、脱着用空気(例
えば、室内空気を用いる)をヒーターで加熱し熱風とし
て「脱着部」に供給し、上記吸着ロータの「脱着部」に
対応する部分を加熱することで該部分に吸着保持されて
いるガス成分を吸着剤から脱着させて該吸着剤の機能を
再生し、次回の吸着作用に備えるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
加熱再生方式の吸着ロータを備えた吸脱着装置において
は、「脱着部」において脱着に供された空気(即ち、ヒ
ータにより加熱昇温されている)は、そのまま外部へ排
出されることとなっているため、脱着作用の熱源として
使用されたヒータ熱が、有効に利用されることなく捨て
られることとなっている。つまり、脱着後の熱回収が行
われていないため、ヒータの消費電力が多くなってしま
い、省エネに逆行するという不具合があった。
【0006】また、室内換気を行う場合、室外空気を室
内に給気すると同時に、室内空気を室外へ排気すること
が行われるが、例えば夏季の冷房時においては、高温の
室外空気の室内への給気により室温が上昇してしまうと
いう不具合が発生するおそれがある。
【0007】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、脱着に使用された空気が保有する熱を有効に回収
することにより、ヒータの消費電力の低減(換言すれ
ば、ヒータ容量の低減)を図るとともに、室内換気時に
おける室温変化を可及的に抑え得るようにすることを目
的としてなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、上
記課題を解決するための手段として、被処理空気A1
のガス成分の吸脱着を行う吸着剤を備え且つ所定速度で
回転駆動される吸着ロータ1の回転方向における所定領
域に吸着部11および脱着部12を設定した吸脱着装置
において、前記吸着ロータ1における前記脱着部12よ
りも回転方向前方側に位置する所定領域に、該脱着部1
2に供給される前の空気に対して前記吸着ロータ1の保
有する残熱を放熱するパージ部13を設定するととも
に、室外へ排気される室内空気と室内へ給気される室外
空気との間で全熱交換を行う全熱交換手段を付設してい
る。
【0009】上記のように構成したことにより、吸着ロ
ータ1を所定速度で回転させた状態で該吸着ロータ1の
吸着部11に対応する部位に被処理空気A1を貫流させ
ることで、該被処理空気A1に含まれている臭気ガス、
有害ガスあるいは水蒸気等のガス成分は該吸着ロータ1
の吸着剤に吸着捕集され、該被処理空気A1の清浄化あ
るいは改質が行われる。
【0010】かかる吸着ロータ1によるガス成分の吸着
作用はこれが上記吸着部11に対応している間中、即
ち、該吸着ロータ1の各部位がその回転に伴って上記吸
着部11の始端側から終端側まで移動する期間中継続的
に行われ、該各部位における吸着量が次第に増加し飽和
状態に近づくとともに、これに伴って該各部位の吸着能
力は次第に低下する。そして、このように飽和状態近く
までガス成分を吸着し、その吸着能力が低下した上記吸
着ロータ1の各部位は、該吸着ロータ1の回転に伴って
吸着部11から脱着部12側へ移行する。
【0011】この脱着部12においては、ヒーター等に
より加熱された脱着用空気A2が該脱着部12に対応す
る前記吸着ロータ1の各部位を貫流することで、該各部
位は該脱着用空気A2との熱交換により加熱され、ここ
に吸着保持されていたガス成分が順次吸着剤から脱着さ
れ、これにより前記脱着部12に対応する前記吸着ロー
タ1の各部位においては順次その吸着能力が再生され
る。
【0012】そして、吸着ロータ1の各部位は、脱着部
12を通過する過程で昇温された脱着用空気A2により
加熱昇温されており、所定の残熱を保有しているので、
当該部位がパージ部13を通過する過程において、該パ
ージ部13に供給される(換言すれば、脱着部12へ供
給される前の)脱着用空気A2に対して前記残熱が放熱
されることとなり(換言すれば、脱着部12へ供給され
る脱着用空気A2に残熱が回収されることとなり)、残
熱回収分だけ脱着部12へ供給される空気の加熱量(即
ち、ヒータ等の消費電力)を低減できる。
【0013】さらに、室外へ排気される室内空気と室内
へ給気される室外空気との間で全熱交換が行われるた
め、室内へ給気される室外空気の温度が室内空気の温度
に近いものとなる。従って、室内換気を行ったとして
も、室温変化を可及的に抑えることができ、快適な住環
境を実現することができる。
【0014】請求項2の発明におけるように、請求項1
記載の吸脱着装置において、前記全熱交換手段を、前記
吸着ロータ1における前記パージ部13よりも回転方向
前方側に位置する所定領域に順次設定されていて、前記
室外空気が流通する給気部15と前記室内空気が流通す
る排気部14とにより構成した場合、室内へ給気される
室外空気が吸着ロータ1に設定された給気部15を貫流
することとなり、該給気部15を貫流する過程において
室外空気に含まれているガス成分が吸着剤によって吸着
除去される。従って、室内へ給気される室外空気は清浄
なものとなる。
【0015】請求項3の発明におけるように、請求項1
記載の吸脱着装置において、前記全熱交換手段を、前記
吸着ロータ1の回転中心部に回転可能に設けられ且つ内
部に前記室外空気が流通する給気部15と前記室内空気
が流通する排気部14とを備えた全熱交ロータ6により
構成した場合、排気部14と給気部15との形成が容易
となり、全熱交換手段の構成が簡略となる。
【0016】請求項4の発明では、上記課題を解決する
ための手段として、被処理空気A1中のガス成分の吸脱
着を行う吸着剤を備え且つ所定速度で回転駆動される吸
着ロータ1の回転方向における所定領域に吸着部11お
よび脱着部12を設定した吸脱着装置において、前記吸
着ロータ1における前記脱着部12よりも回転方向前方
側に位置する所定領域に、該脱着部12に供給される前
の空気に対して前記吸着ロータ1の保有する残熱を放熱
するパージ部13を設定するとともに、前記吸着ロータ
1の回転中心部に、内部に室外空気が流通する給気部1
5と室内空気が流通する排気部14とを備えた顕熱交ロ
ータ7を同期回転可能に設けている。
【0017】上記のように構成したことにより、吸着ロ
ータ1を所定速度で回転させた状態で該吸着ロータ1の
吸着部11に対応する部位に被処理空気A1を貫流させ
ることで、該被処理空気A1に含まれている臭気ガス、
有害ガスあるいは水蒸気等のガス成分は該吸着ロータ1
の吸着剤に吸着捕集され、該被処理空気A1の清浄化あ
るいは改質が行われる。
【0018】かかる吸着ロータ1によるガス成分の吸着
作用はこれが上記吸着部11に対応している間中、即
ち、該吸着ロータ1の各部位がその回転に伴って上記吸
着部11の始端側から終端側まで移動する期間中継続的
に行われ、該各部位における吸着量が次第に増加し飽和
状態に近づくとともに、これに伴って該各部位の吸着能
力は次第に低下する。そして、このように飽和状態近く
までガス成分を吸着し、その吸着能力が低下した上記吸
着ロータ1の各部位は、該吸着ロータ1の回転に伴って
吸着部11から脱着部12側へ移行する。
【0019】この脱着部12においては、ヒーター等に
より加熱された脱着用空気A2が該脱着部12に対応す
る前記吸着ロータ1の各部位を貫流することで、該各部
位は該脱着用空気A2との熱交換により加熱され、ここ
に吸着保持されていたガス成分が順次吸着剤から脱着さ
れ、これにより前記脱着部12に対応する前記吸着ロー
タ1の各部位においては順次その吸着能力が再生され
る。
【0020】そして、吸着ロータ1の各部位は、脱着部
12を通過する過程で昇温された脱着用空気A2により
加熱昇温されており、所定の残熱を保有しているので、
当該部位がパージ部13を通過する過程において、該パ
ージ部13に供給される(換言すれば、脱着部12へ供
給される前の)脱着用空気A2に対して前記残熱が放熱
されることとなり(換言すれば、脱着部12へ供給され
る脱着用空気A2に残熱が回収されることとなり)、残
熱回収分だけ脱着部12へ供給される空気の加熱量(即
ち、ヒータ等の消費電力)を低減できる。
【0021】さらに、顕熱交ロータ7において、室外へ
排気される室内空気と室内へ給気される室外空気との間
で顕熱交換が行われるため、室内へ給気される室外空気
の温度が室内空気の温度に近いものとなる。従って、室
内換気を行ったとしても、室温変化を可及的に抑えるこ
とができ、快適な住環境を実現することができる。
【0022】請求項5の発明におけるように、請求項
2、3および4のいずれか一項記載の吸脱着装置におい
て、前記パージ部13を経て前記脱着部12へ空気を送
給する脱着用ファンF2を、前記給気部15への室外空
気送給用として用いるとともに、前記吸着部11へ室内
空気を送給する吸着用ファンF1を、前記排気部14へ
の室内空気送給用として用いた場合、脱着用ファンF2
を、脱着用空気の送給と室外空気の室内への送給とに兼
用できるとともに、吸着用ファンF1を、吸着空気の送
給と室内空気の室外への送給とに兼用できることとな
り、部品点数の削減・部品コストの低減および構造の簡
略化を図ることができる。
【0023】請求項6の発明におけるように、請求項
1、2、3および4のいずれか一項記載の吸脱着装置に
おいて、1日の大部分の時間を、前記吸着ロータ1への
ガス成分の吸着が行えるようにする一方、1日に少なく
とも1回の前記吸着ロータ1からのガス成分の脱着を行
うようにするとともに、1日の大部分の時間を使ってガ
ス成分の前記吸着ロータ1への吸着を行っている間の当
該吸着ロータ1の回転数を、1日の残りの時間を使って
前記吸着ロータ1からの吸脱着を行っている間の当該吸
着ロータ1の回転数の5倍以上に設定した場合、少なく
とも1日に1回は吸着ロータ1の脱着再生が行われるこ
ととなり、吸着ロータ1の機能回復により快適な住環境
を実現することができるとともに、熱回収率の向上と臭
いの脱着率の向上との両立を図ることができる。
【0024】請求項7の発明では、上記課題を解決する
ための手段として、室外空気が流通する給気部101と
室内空気が流通する排気部102とが設定され、常時回
転されて給排気のみを行う熱交ロータXと、該熱交ロー
タXと直列に配置され、前記給気部101から供給され
る給気中のガス成分の吸脱着を行う吸着剤を具備した吸
着部103および脱着部104を備えた吸着ロータ10
0とによって構成している。
【0025】上記のように構成したことにより、熱交ロ
ータXの給気部101を貫流した室外空気は、吸着ロー
タ100における吸着部103を貫流する際に吸着剤に
よってガス成分を吸着除去され、清浄化されて室内に給
気されることとなり、快適な住環境を実現することがで
きる。なお、ガス成分が吸着されて機能低下した吸着剤
は、脱着部104において脱着再生されて機能回復され
る。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
願発明の幾つかの好適な実施の形態について詳述する。
【0027】第1の実施の形態 図1および図2には、本願発明の第1の実施の形態にか
かる吸脱着装置が示されている。
【0028】この吸脱着装置は、例えば臭気ガス、有害
ガスあるいは水蒸気等のガス成分の高濃度環境に設置さ
れて該ガス成分の吸着除去によって室内空気の清浄化あ
るいは改質を行うものであって、後述する吸着ロータ1
を備えて構成される。
【0029】前記吸着ロータ1は、所定径及び所定厚さ
を有する円板状形態をもつものであって、その中心部に
は回転軸10が設けられている。なお、この吸着ロータ
1は、例えば図1に示すように、ゼオライト、活性炭、
シリカゲル等の吸着剤を表面に担持させたハニカム構造
体により構成されている。また、この吸着剤は、その冷
態時においては例えば室内空気等の被処理空気A1中に
含まれているガス成分を吸着し且つこれを保持するとと
もに、吸着作用の進行に伴って吸着量が増加しこれが飽
和状態に近づくに伴って次第にその吸着能力が低下する
ものであるが、この場合には、該吸着剤を加熱して活性
化させることで該吸着剤に吸着保持されていたガス成分
が順次脱着され、その吸着能力の再生を図ることができ
るものとされている。なお、吸着ロータ1としては、ゼ
オライト、活性炭、シリカゲル等の吸着剤を表面に担持
させたモノリス構造体を採用することもできる。
【0030】このような吸着剤の吸着作用と脱着作用と
を旨く噛み合わせることで長期に亙って高水準の空気清
浄化機能あるいは空気改質機能を発揮させるようにした
ものがこの実施形態の吸脱着装置である。以下、上記吸
脱着ロータ1を備えて構成される吸脱着装置の具体的構
造について詳述する。
【0031】円板状形態をもつ前記吸着ロータ1は、図
1および図2に示すように、ダクト5で構成される被処
理空気通路51内に配置され、適宜の駆動手段(図示省
略)によって極低速で且つ連続的に一定方向(矢印R方
向)に回転駆動される。なお、前記被処理空気通路51
は、例えば、臭気ガス等のガス成分を含んだ室内空気を
被処理空気A1とし、これを前記吸着ロータ1側に導入
して該吸着ロータ1での吸着作用によってこれを清浄な
らしめた後、この清浄化された室内空気A1′を再び室
内へ吹き出させるものであって、その上流端及び下流端
は共に室内へ開口している。また、この被処理空気通路
51の上流側には、図2に示すように、上記被処理空気
1の送風用に吸着用ファンF1が配設されている。
【0032】本実施の形態にかかる吸脱着装置において
は、前記吸着ロータ1の回転に伴ってこれに吸着作用、
脱着作用、放熱作用、全熱交換作用を順次連続的に行わ
せるべく、該吸着ロータ1の平面上には、吸着部11、
脱着部12、パージ部13、全熱交換手段の排気部14
および全熱交換手段の給気部15がそれぞれ設定されて
いる。
【0033】即ち、本実施の形態においては、前記吸着
ロータ1の円板状の表面の全領域のうち、周方向の略3
/4の領域(回転方向において領域線「Le」から領域
線「La」までの領域)に吸着部11を設定するととも
に、この吸着部11を除く略1/4の領域には、該吸着
部11の回転方向前端から前方側に向けて脱着部12
(領域線「La」から領域線「Lb」までの領域)とパ
ージ部13(領域線「Lb」から領域線「Lc」までの
領域)と給気部14(領域線「Lc」から領域線「L
d」までの領域)と排気部15(領域線「Ld」から領
域線「Le」までの領域)とを順次設定し、該排気部1
5の回転方向前端を前記吸着部11の回転方向後端に連
続させることで、該吸着ロータ1の回転に伴って該吸着
ロータ1の全領域が吸着部11→脱着部12→パージ部
13→排気部14→給気部15に順次対応するようにし
ている。
【0034】なお、前記吸着部11は、吸着ロータ1に
担持された吸着剤に該吸着部11を貫流する被処理空気
1中のガス成分を吸着させる部分であり、前記脱着部
12は、吸着ロータ1の吸着剤を後述するヒータ4によ
り加熱昇温された脱着用空気A2(脱着用ファンF2によ
り送給された室外空気)により活性化させて、吸着保持
されているガス成分を該吸着剤から脱離させる部分であ
り、前記パージ部13は、前記脱着部12通過後の吸着
ロータ1が保有している残熱の放熱により前記脱着部1
2へ供給される前の空気(即ち、脱着用空気A2)を加
熱する(換言すれば、脱着用空気A2に残熱を回収す
る)部分であり、前記排気部14は、吸着用ファンF1
により送給される室内空気(換言すれば、被処理空気)
1が貫流する部分であり、前記給気部15は、脱着用
ファンF2により送給される室外空気A2(本実施の形態
においては、脱着用空気となる)が貫流する部分であ
り、排気部14と給気部15とによって全熱交換器X
(換言すれば、全熱交換手段)を構成することとなって
いるのである。
【0035】一方、上記吸着ロータ1の両側面には、該
吸着ロータ1上に設定される前記脱着部12、パージ部
13、排気部14および給気部15を前後して位置させ
るために、第1のチャンバー2および第2のチャンバー
3が、それぞれ該吸着ロータ1の回転を許容し得るよう
に近接対向状態で固定配置されている。
【0036】前記第1のチャンバー2は、図1および図
2に示すように、前記吸着ロータ1の上流側に配置され
る略扇形の容積部材とされており、前記脱着部12に対
応する第1室2aと前記パージ部13に対応する第2室
2bと前記排気部14に対応する第3室2cと前記給気
部15に対応する第4室2dとが吸着ロータ1の回転方
向に順次並設されている。そして、これら各室2a,2
b,2c,2dのうち、第1室2aと第2室2bとはそ
の室奥側において連通されているが、第2室2bと第3
室2cと第4室2dとは、完全に区画されている。そし
て、前記第1室2a内には脱着用空気A2を加熱するた
めのヒーター4が設けられている。また、前記第3室2
cおよび第4室2dには導入口21および導出口22が
それぞれ設けられており、前記導入口22には、例えば
室内空気A1を吸着ロータ1の吸着部11に送給する吸
着用ファンF1が接続されている(図2参照)。つま
り、吸着用ファンF1は、吸着空気の送給と室内空気の
室外への送給とに兼用できるようになっているのであ
る。
【0037】前記第2のチャンバー3は、図1および図
2に示すように、前記吸着ロータ1をその厚さ方向に挟
んで前記第1のチャンバー2と対向するように該吸着ロ
ータ1の下流側に配置される略扇形の容積部材とされて
おり、前記脱着部12に対応する第1室3aと前記パー
ジ部13に対応する第2室3bと前記排気部14に対応
する第3室3cと前記給気部15に対応する第4室3d
とが吸着ロータ1の回転方向に順次並設されている。そ
して、これら各室3a,3b,3c,3dは、完全に区
画されている。前記第1室3aには導出口31が、前記
第2室3bには導入口32が、前記第3室3cには導出
口33が、前記第4室3dには導入口34がそれぞれ設
けられており、前記導出口31,33および導入口34
は、図示しないダクト等を介して室外に連通されてい
る。さらに、前記導入口32,34には、例えば室外空
気を吸着ロータ1の脱着部12に脱着用空気A2として
送給する脱着用ファンF2が接続されている(図2参
照)。つまり、脱着用ファンF2は、脱着用空気の送給
と室外空気の室内への送給とに兼用できるようになって
いるのである。
【0038】このような構成をもつ前記第1のチャンバ
ー2と第2のチャンバー3とを前記吸着ロータ1の両側
面側にそれぞれ配置することで、前記導入口32から導
入された脱着用空気A2(即ち、室外空気)が、図1お
よび図2に示すように、第2のチャンバー3の第2室3
b、吸着ロータ1のパージ部13、第1のチャンバー2
の第2室2b、第1のチャンバー2の第1室2a、吸着
ロータ1の脱着部12、第2のチャンバー3の第1室3
aを経て導出口31から室外へ排出されることとなって
おり、この脱着用空気A2の流通経路が脱着用空気通路
64を構成することとなっている。
【0039】なお、前記吸着部11は、その全域が前記
被処理空気通路51に臨んでおり、該被処理空気通路5
1を流れる被処理空気A1の全量が吸着部11からこれ
に対応する吸着ロータ1の各部位を貫流することとなっ
ている。
【0040】続いて、本実施の形態にかかる吸脱着装置
の作用効果について説明する。
【0041】この吸脱着装置では、吸着ロータ1を極低
速で連続回転させながら、吸着用ファンF1を運転して
室内空気を被処理空気A1としてダクト5内の被処理空
気通路51に導入することで、この被処理空気通路51
に導入された被処理空気A1は、前記吸着ロータ1の吸
着部11に対応する部位をその厚さ方向に貫流して下流
側へ流れ、この貫流の間に、被処理空気A1に含まれて
いる有害ガスや水蒸気等のガス成分が前記吸着ロータ1
に担持された吸着剤によって吸着捕集され且つここに保
持される。従って、前記吸着ロータ1の吸着部11に対
応する部位を貫流した後の空気はガス成分が可及的に除
去された清浄な処理済空気となり、再度、室内へ還流さ
れる。これによって、室内空気の清浄化あるいは改質が
行われ、快適な居住空間が得られるものである。
【0042】ところで、前記吸着ロータ1は、その回転
に伴って順次前記吸着部11の一端側(上記領域線Le
に対応する側)から他端側(上記領域線Laに対応する
側)に向けて移動する間に前記被処理空気A1に含まれ
ているガス成分を吸着し且つこれを保持することから、
次第にその吸着量が増加しこれが飽和状態に近づくに伴
って吸着能力が低下してくるが、この吸着能力の低下は
脱着部12での脱着作用によって回復される。
【0043】即ち、前記脱着用空気通路64には、脱着
用ファンF2の駆動によって導入口32から室外空気が
脱着用空気A2として送給される。そして、導入口32
から第2のチャンバー3の第2室3bに導入された脱着
用空気A2は、吸着ロータ1のパージ部13に対応する
部位を貫流した後、第1のチャンバー2の第2室2bか
ら第1室2aに入り、ここで、ヒーター4によって加熱
され、高温の熱風となって吸着ロータ1の脱着部12に
対応する部位を貫流する。さらに、該脱着部12を貫流
した脱着用空気A2は、第2のチャンバー3の第1室3
aの導出口31から室外へ排出される。
【0044】この場合、導入口32から脱着用空気通路
64に導入された脱着用空気A2は、先ず、パージ部1
3において、吸着ロータ1のうち、前記脱着部12を通
過して該パージ部13側に移行してきた部分(即ち、脱
着部12での脱着作用によって昇温され依然として高温
を維持している部位)を通過することで、該部分との熱
交換によって予熱昇温される(即ち、脱着用空気A2
への熱回収が行われる)。
【0045】上記熱回収により予熱昇温された脱着用空
気A2は、さらに第1のチャンバー2の第1室2a側に
おいてヒーター4によって加熱されて高温の熱風とさ
れ、吸着ロータ1の脱着部12に対応する部位を貫流す
ることで該部位を加熱し、該部位における吸着剤からの
ガス成分の脱着に供される。さらに、前記吸着ロータ1
の脱着部12に対応する部位を貫流した後の脱着用空気
2は、前記第2のチャンバー3における第1室3aの
導出口31から室外へ排出される。
【0046】上記したように、本実施の形態にかかる吸
脱着装置においては、吸着ロータ1における吸着部11
において被処理空気A1に含まれているガス成分が吸着
除去されるとともに、前記脱着部12での脱着作用によ
って前記吸着ロータ1の吸着能力の再生が図られること
で、高水準の空気清浄化効果あるいは空気改質効果が得
られるものである。以上がこの吸脱着装置における基本
的効果であるが、本実施の形態にかかる吸脱着装置にお
いてはかかる基本的効果に加えて以下のような特有の効
果が奏せられるものである。
【0047】即ち、吸着ロータ1の回転方向Rにおける
所定領域に吸着部11を設定するとともに、該吸着部1
1よりも回転方向前方側に脱着部12とパージ部13と
を設定し、該脱着部12側に導入される直前の脱着用空
気A2を、吸着ロータ1のパージ部13に対応する部位
に貫流させて、熱交換によって該脱着用空気A2を予熱
するようにしている。
【0048】従って、前記脱着部12での脱着作用に着
目すると、ヒーター4によって所要温度まで昇温される
脱着用空気A2が予熱状態で該脱着部13側に導入され
るので、例えば、室温近くの非予熱状態で導入された脱
着用空気A2をヒーター4によって所要温度まで昇温さ
せる場合に比して、必要昇温幅が小さくなる。その結
果、前記ヒーター4の消費電力を低く抑えつつ高水準の
吸脱着能力を発揮させることが可能となり、吸脱着装置
の省エネ性と低コスト化との両立が図れるものである。
【0049】ところで、本実施の形態においては、吸着
用ファンF1の駆動により室内空気A1の一部が、第1の
チャンバー2における第3室2cの導入口21から導入
されて吸着ロータ1における排気部14に対応する部位
を貫流する一方、脱着用ファンF2の駆動により室外空
気A2の一部が、第2のチャンバー3における第4室3
dの導入口34から導入されて吸着ロータ1における給
気部15に対応する部位を貫流する。例えば、夏季冷房
時においては、低温の室内空気A1が貫流することによ
り冷却された排気部14に対応する部位が移動して給気
部15と対応する部位となり、当該給気部15を貫流す
る高温の室外空気A2が冷却される。従って、排気部1
4を貫流する室内空気A1と給気部15を貫流する室外
空気A2との間で全熱交換が行われることとなり、換気
用として室内に取り入れられる室外空気A2の温度が室
内空気A1の温度に近づけられることとなる。つまり、
室内換気を行ったとしても、室温変化を可及的に抑える
ことができ、快適な住環境を実現することができるので
ある。
【0050】また、本実施の形態においては、室内へ給
気される室外空気A2が吸着ロータ1に設定された給気
部15を貫流することとなっているため、該給気部15
を貫流する過程において室外空気A2に含まれているガ
ス成分が吸着剤によって吸着除去される。従って、室内
へ給気される室外空気A2は清浄なものとなる。
【0051】また、本実施の形態においては、脱着用フ
ァンF2を、脱着用空気の送給と室外空気の室内への送
給とに兼用できるとともに、吸着用ファンF1を、吸着
空気の送給と室内空気の室外への送給とに兼用できるよ
うになっているので、部品点数の削減・部品コストの低
減および構造の簡略化を図ることができる。
【0052】ところで、本実施の形態にかかる吸脱着装
置においては、吸着ロータ1は、1日の大部分の時間
(例えば、23時間)においては早い回転数(例えば、
2分間に1回転)で回転駆動されることとなっており、
排気部14と給気部15との間で熱交換を行いながら給
排気を行うことで、室内の炭酸ガスとホルムアルデヒド
を室外へ排出するとともに、吸着部11においてアンモ
ニア等の臭気およびトルエン、キシレン、パラジクロロ
ベンゼンなどのVOCを吸着除去することとなってい
る。
【0053】一方、1日のうち残りの短時間(例えば、
1時間)においては、吸着ロータ1は遅い回転数(例え
ば、1時間に1回転)で回転駆動されることとなってお
り、臭気およびVOCの脱着を行って室外へ排出すると
ともに、給排気を行うこととなっている。
【0054】ちなみに、本実施の形態において、吸着ロ
ータ1の回転数と熱回収率および臭い脱着率との関係を
調べたところ、それぞれ図3および図4に示す結果が得
られた。図3の結果によれば、熱回収率が許容値である
0.28以上となる吸着ロータ1の回転数は30rph
以上となり、図4の結果によれば、臭い脱着率が許容値
である0.8以上となる吸着ロータ1の回転数は6rp
h以下となっている。ここで、rph:1時間当たりの
回転数 上記結果を勘案して、本実施の啓太いにおいては、1日
の大部分の時間を使ってガス成分の前記吸着ロータ1へ
の吸着を行っている間の当該吸着ロータ1の回転数を、
1日の残りの時間を使って前記吸着ロータ1からの吸脱
着を行っている間の当該吸着ロータ1の回転数の5倍以
上に設定しており、このことにより、熱回収率の向上と
臭いの脱着率の向上との両立を図っている。
【0055】第2の実施の形態 図5および図6には、本願発明の第2の実施の形態にか
かる吸脱着装置が示されている。
【0056】この場合、吸着ロータ1の回転中心部に
は、全熱交換手段として作用する全熱交ロータ6が同期
回転可能に設けられている。該全熱交ロータ6は、例え
ばマグネシア、アルミナ、シリコンカーバイドなどのセ
ラミックスからなり、空気中の水蒸気を吸着可能なハニ
カム構造体からなっており、その内部は、軸芯方向に延
びる隔壁63によって排気部14と給気部15とに区画
されている。なお、この全熱交ロータ6は、有害ガス等
を吸着する作用は有していない。
【0057】ところで、吸着ロータ1の回転中心部に、
アルミやステンレスなどの金属からなるハニカム構造体
によって構成された顕熱交ロータ7を同期回転可能に設
ける場合もある。この顕熱交ロータ7は、水蒸気および
有害ガス等を吸着する作用は有していない。従って、こ
の場合、排気部14と給気部15との間においては顕熱
移動のみがなされることとなっているのである。
【0058】前記全熱交ロータ6あるいは顕熱交ロータ
7における排気部14および給気部15には、例えば室
内空気A1を排気として送給する排気用ファンF3および
室外空気A2を給気として送給する給気用ファンF4がそ
れぞれ接続されている(図2参照)。なお、吸着用ファ
ンF1と排気用ファンF3とをひとつのファンで兼用し、
脱着用ファンF2と給気用ファンF4とをひとつのファン
で兼用するようにしてもよい。
【0059】また、本実施の形態においては、吸着ロー
タ1の平面上には、吸着部11、脱着部12およびパー
ジ部13がそれぞれ設定されている。
【0060】即ち、本実施の形態においては、前記吸着
ロータ1の円板状の表面の全領域のうち、周方向の略5
/6の領域(回転方向において領域線「Lc」から領域
線「La」までの領域)に吸着部11を設定するととも
に、この吸着部11を除く略1/6の領域には、該吸着
部11の回転方向前端から前方側に向けて脱着部12
(領域線「La」から領域線「Lb」までの領域)とパ
ージ部13(領域線「Lb」から領域線「Lc」までの
領域)とを順次設定し、該パージ部13の回転方向前端
を前記吸着部11の回転方向後端に連続させることで、
該吸着ロータ1の回転に伴って該吸着ロータ1の全領域
が吸着部11→脱着部12→パージ部13に順次対応す
るようにしている。
【0061】また、第1のチャンバー2には、室奥側に
おいて連通された第1室2aと第2室2bとが形成さ
れ、第2のチャンバー3には、完全に区画された第1室
3aと第2室3bとが形成されている。さらに、第2の
チャンバー3における第2室3bには、室内空気が脱着
用空気A2として導入される導入口32が形成され、第
2のチャンバー3における第1室3aには、脱着用空気
2が導出される導出口31が形成されている。なお、
ヒータ4は、第1のチャンバー2における第1室2aに
設けられている。
【0062】その他の構成は、第1の実施の形態におけ
ると同様なので説明を省略する。
【0063】続いて、本実施の形態にかかる吸脱着装置
の作用効果について説明する。
【0064】この吸脱着装置では、吸着ロータ1を極低
速で連続回転させながら、吸着用ファンF1を運転して
室内空気を被処理空気A1としてダクト5内の被処理空
気通路51に導入することで、この被処理空気通路51
に導入された被処理空気A1は、前記吸着ロータ1の吸
着部11に対応する部位をその厚さ方向に貫流して下流
側へ流れ、この貫流の間に、被処理空気A1に含まれて
いる有害ガスや水蒸気等のガス成分が前記吸着ロータ1
に担持された吸着剤によって吸着捕集され且つここに保
持される。従って、前記吸着ロータ1の吸着部11に対
応する部位を貫流した後の空気はガス成分が可及的に除
去された清浄な処理済空気となり、再度、室内へ還流さ
れる。これによって、室内空気の清浄化あるいは改質が
行われ、快適な居住空間が得られるものである。
【0065】ところで、前記吸着ロータ1は、その回転
に伴って順次前記吸着部11の一端側(上記領域線Lc
に対応する側)から他端側(上記領域線Laに対応する
側)に向けて移動する間に前記被処理空気A1に含まれ
ているガス成分を吸着し且つこれを保持することから、
次第にその吸着量が増加しこれが飽和状態に近づくに伴
って吸着能力が低下してくるが、この吸着能力の低下は
脱着部12での脱着作用によって回復される。
【0066】即ち、前記脱着用空気通路64には、脱着
用ファンF2の駆動によって導入口32から室内空気が
脱着用空気A2として送給される。そして、導入口32
から第2のチャンバー3の第2室3bに導入された脱着
用空気A2は、吸着ロータ1のパージ部13に対応する
部位を貫流した後、第1のチャンバー2の第2室2bか
ら第1室2aに入り、ここで、ヒーター4によって加熱
され、高温の熱風となって吸着ロータ1の脱着部12に
対応する部位を貫流する。さらに、該脱着部12を貫流
した脱着用空気A2は、第2のチャンバー3の第1室3
aの導出口31から室外へ排出される。
【0067】この場合、導入口32から脱着用空気通路
64に導入された脱着用空気A2は、先ず、パージ部1
3において、吸着ロータ1のうち、前記脱着部12を通
過して該パージ部13側に移行してきた部分(即ち、脱
着部12での脱着作用によって昇温され依然として高温
を維持している部位)を通過することで、該部分との熱
交換によって予熱昇温される(即ち、脱着用空気A2
への熱回収が行われる)。
【0068】上記熱回収により予熱昇温された脱着用空
気A2は、さらに第1のチャンバー2の第1室2a側に
おいてヒーター4によって加熱されて高温の熱風とさ
れ、吸着ロータ1の脱着部12に対応する部位を貫流す
ることで該部位を加熱し、該部位における吸着剤からの
ガス成分の脱着に供される。さらに、前記吸着ロータ1
の脱着部12に対応する部位を貫流した後の脱着用空気
2は、前記第2のチャンバー3における第1室3aの
導出口31から室外へ排出される。
【0069】上記したように、本実施の形態にかかる吸
脱着装置においては、吸着ロータ1における吸着部11
において被処理空気A1に含まれているガス成分が吸着
除去されるとともに、前記脱着部12での脱着作用によ
って前記吸着ロータ1の吸着能力の再生が図られること
で、高水準の空気清浄化効果あるいは空気改質効果が得
られるものである。以上がこの吸脱着装置における基本
的効果であるが、本実施の形態にかかる吸脱着装置にお
いてはかかる基本的効果に加えて以下のような特有の効
果が奏せられるものである。
【0070】即ち、吸着ロータ1の回転方向Rにおける
所定領域に吸着部11を設定するとともに、該吸着部1
1よりも回転方向前方側に脱着部12とパージ部13と
を設定し、該脱着部12側に導入される直前の脱着用空
気A2を、吸着ロータ1のパージ部13に対応する部位
に貫流させて、熱交換によって該脱着用空気A2を予熱
するようにしている。
【0071】従って、前記脱着部12での脱着作用に着
目すると、ヒーター4によって所要温度まで昇温される
脱着用空気A2が予熱状態で該脱着部13側に導入され
るので、例えば、室温近くの非予熱状態で導入された脱
着用空気A2をヒーター4によって所要温度まで昇温さ
せる場合に比して、必要昇温幅が小さくなる。その結
果、前記ヒーター4の消費電力を低く抑えつつ高水準の
吸脱着能力を発揮させることが可能となり、吸脱着装置
の省エネ性と低コスト化との両立が図れるものである。
【0072】ところで、本実施の形態においては、排気
用ファンF3の駆動により室内空気A1が全熱交ロータ6
あるいは顕熱交ロータ7の排気部14を貫流する一方、
給気用ファンF4の駆動により室外空気A2が、全熱交ロ
ータ6あるいは顕熱交ロータ7の給気部15を貫流す
る。例えば、夏季冷房時においては、低温の室内空気A
1が貫流することにより冷却された排気部14が吸着ロ
ータ1の回転に伴って移動して給気部15となり、当該
給気部15を貫流する高温の室外空気A2が冷却され
る。従って、排気部14を貫流する室内空気A1と給気
部15を貫流する室外空気A2との間で全熱交換あるい
は顕熱交換が行われることとなり、換気用として室内に
取り入れられる室外空気A2の温度が室内空気A1の温度
に近づけられることとなる。つまり、室内換気を行った
としても、室温変化を可及的に抑えることができ、快適
な住環境を実現することができるのである。
【0073】その他の作用効果は、第1の実施の形態に
おけると同様なので説明を省略する。
【0074】第3の実施の形態 第7図および第8図には、本願発明の第3の実施の形態
にかかる吸脱着装置が示されている。
【0075】この場合、吸脱着装置は、室外空気A2
流通する給気部101と室内空気A1が流通する排気部
102とが設定され、常時回転されて給排気のみを行う
熱交ロータXと、該熱交ロータXと直列に配置され、前
記給気部101から供給される給気A2中のガス成分の
吸脱着を行う吸着剤を具備した吸着部103および脱着
部104を備えた吸着ロータ100とによって構成され
ている。前記熱交ロータXは、図8(イ)に示すよう
に、アルミまたはステンレスなどの金属からなるハニカ
ム構造体によって構成されている場合には顕熱移動のみ
が行われる顕熱交ロータとして作用し、アルミナやマグ
ネシア等のセラミックスからなるハニカム構造体によっ
て構成されている場合には全熱移動が行われる全熱交ロ
ータとして作用することとなっており、吸着ロータ10
0における吸着部103は、図8(ロ)に示すように、
ゼオライトを付着させたセラミックスからなるハニカム
構造体からなっている。また、吸着ロータ100には、
脱着部104と吸着部103との間に位置して排気通路
となる枠部105,105が形成されている。なお、吸
着ロータ100は、脱着時にのみ回転駆動されることと
なっている。符号106は脱着時に通電されるヒータ、
107は脱着により生成した有害ガス等のガス成分を排
出するダクトである。
【0076】上記のように構成したことにより、熱交ロ
ータXにおいては、排気部102と給気部101とを貫
流する空気間(即ち、室内空気A1と室外空気A2との
間)で全熱交換あるいは顕熱交換が行われ、室内に給気
される室外空気A2の温度が室内空気A1の温度に近いも
のとなる。しかも、熱交ロータXの給気部101を貫流
した室外空気A2は、吸着ロータ100における吸着部
103を貫流する際に吸着剤によってガス成分を吸着除
去され、清浄化されて室内に給気されることとなり、快
適な住環境を実現することができる。従って、なお、ガ
ス成分が吸着されて機能低下した吸着剤は、脱着部10
4において脱着再生されて機能回復される。
【0077】ところで、上記構成の吸脱着装置Zは、図
9に示す天井埋込式空気調和機Yにおける換気装置とし
て使用することができる。その場合、換気用給気として
吸着ロータ100のおける吸着部103でガス成分が吸
着除去された清浄空気が得られることとなる。なお、脱
着再生時においては、ヒータ106によって加熱された
高温の脱着用空気が常温の排気で希釈されることとなっ
ているため、天井裏等を経由して屋外へ排出される排気
温度が下がることとなり、安全性も向上する。
【0078】また、前記熱交ロータXに給気A2により
回転される風車を設けておけば、動力がなくとも、熱交
ロータXを回転駆動させることができる。
【0079】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、被処理空気A
1中のガス成分の吸脱着を行う吸着剤を備え且つ所定速
度で回転駆動される吸着ロータ1の回転方向における所
定領域に吸着部11および脱着部12を設定した吸脱着
装置において、前記吸着ロータ1における前記脱着部1
2よりも回転方向前方側に位置する所定領域に、該脱着
部12に供給される前の空気に対して前記吸着ロータ1
の保有する残熱を放熱するパージ部13を設定するとと
もに、室外へ排気される室内空気と室内へ給気される室
外空気との間で全熱交換を行う全熱交換手段を付設し
て、吸着ロータ1を所定速度で回転させた状態で該吸着
ロータ1の吸着部11に対応する部位に被処理空気A1
を貫流させることで、該被処理空気A1に含まれている
臭気ガス、有害ガスあるいは水蒸気等のガス成分を該吸
着ロータ1の吸着剤に吸着捕集し、該被処理空気A1
清浄化あるいは改質を行うに際して、パージ部13に供
給される(換言すれば、脱着部12へ供給される前の)
脱着用空気A2に対して前記残熱が放熱されるとともに
(換言すれば、脱着部12へ供給される脱着用空気A2
に残熱が回収されるとともに)、室外へ排気される室内
空気と室内へ給気される室外空気との間で全熱交換が行
われるようにしたので、残熱回収分だけ脱着部12へ供
給される空気の加熱量(即ち、ヒータ等の消費電力)を
低減できるとともに、室内へ給気される室外空気の温度
が室内空気の温度に近いものとなり、ヒータ等の消費電
力を低く抑えつつ高水準の吸脱着能力を発揮させること
ができるとともに、室内換気を行ったとしても、室温変
化を可及的に抑えることができ、快適な住環境を実現す
ることができるという効果がある。
【0080】請求項2の発明におけるように、請求項1
記載の吸脱着装置において、前記全熱交換手段を、前記
吸着ロータ1における前記パージ部13よりも回転方向
前方側に位置する所定領域に順次設定されていて、前記
室外空気が流通する給気部15と前記室内空気が流通す
る排気部14とにより構成した場合、室内へ給気される
室外空気が吸着ロータ1に設定された給気部15を貫流
することとなり、該給気部15を貫流する過程において
室外空気に含まれているガス成分が吸着剤によって吸着
除去される。従って、室内へ給気される室外空気は清浄
なものとなる。
【0081】請求項3の発明におけるように、請求項1
記載の吸脱着装置において、前記全熱交換手段を、前記
吸着ロータ1の回転中心部に回転可能に設けられ且つ内
部に前記室外空気が流通する給気部15と前記室内空気
が流通する排気部14とを備えた全熱交ロータ6により
構成した場合、排気部14と給気部15との形成が容易
となり、全熱交換手段の構成が簡略となる。
【0082】請求項4の発明によれば、被処理空気A1
中のガス成分の吸脱着を行う吸着剤を備え且つ所定速度
で回転駆動される吸着ロータ1の回転方向における所定
領域に吸着部11および脱着部12を設定した吸脱着装
置において、前記吸着ロータ1における前記脱着部12
よりも回転方向前方側に位置する所定領域に、該脱着部
12に供給される前の空気に対して前記吸着ロータ1の
保有する残熱を放熱するパージ部13を設定するととも
に、前記吸着ロータ1の回転中心部に、内部に室外空気
が流通する給気部15と室内空気が流通する排気部14
とを備えた顕熱交ロータ7を同期回転可能に設けて、吸
着ロータ1を所定速度で回転させた状態で該吸着ロータ
1の吸着部11に対応する部位に被処理空気A1を貫流
させることで、該被処理空気A1に含まれている臭気ガ
ス、有害ガスあるいは水蒸気等のガス成分を該吸着ロー
タ1の吸着剤に吸着捕集し、該被処理空気A1の清浄化
あるいは改質を行うに際して、パージ部13に供給され
る(換言すれば、脱着部12へ供給される前の)脱着用
空気A2に対して前記残熱が放熱されるとともに(換言
すれば、脱着部12へ供給される脱着用空気A2に残熱
が回収されるとともに)、顕熱交ロータ7において、室
外へ排気される室内空気と室内へ給気される室外空気と
の間で顕熱交換が行われるようにしたので、残熱回収分
だけ脱着部12へ供給される空気の加熱量(即ち、ヒー
タ等の消費電力)を低減できるとともに、顕熱交ロータ
7における顕熱交換により、室内へ給気される室外空気
の温度が室内空気の温度に近いものとなり、ヒータ等の
消費電力を低く抑えつつ高水準の吸脱着能力を発揮させ
ることができるとともに、室内換気を行ったとしても、
室温変化を可及的に抑えることができ、快適な住環境を
実現することができるという効果がある。
【0083】請求項5の発明におけるように、請求項
2、3および4のいずれか一項記載の吸脱着装置におい
て、前記パージ部13を経て前記脱着部12へ空気を送
給する脱着用ファンF2を、前記給気部15への室外空
気送給用として用いるとともに、前記吸着部11へ室内
空気を送給する吸着用ファンF1を、前記排気部14へ
の室内空気送給用として用いた場合、脱着用ファンF2
を、脱着用空気の送給と室外空気の室内への送給とに兼
用できるとともに、吸着用ファンF1を、吸着空気の送
給と室内空気の室外への送給とに兼用できることとな
り、部品点数の削減・部品コストの低減および構造の簡
略化を図ることができる。
【0084】請求項6の発明におけるように、請求項
1、2、3および4のいずれか一項記載の吸脱着装置に
おいて、1日の大部分の時間を、前記吸着ロータ1への
ガス成分の吸着が行えるようにする一方、1日に少なく
とも1回の前記吸着ロータ1からのガス成分の脱着を行
うようにするとともに、1日の大部分の時間を使ってガ
ス成分の前記吸着ロータ1への吸着を行っている間の当
該吸着ロータ1の回転数を、1日の残りの時間を使って
前記吸着ロータ1からの吸脱着を行っている間の当該吸
着ロータ1の回転数の5倍以上に設定した場合、少なく
とも1日に1回は吸着ロータ1の脱着再生が行われるこ
ととなり、吸着ロータ1の機能回復により快適な住環境
を実現することができるとともに、熱回収率の向上と臭
いの脱着率の向上との両立を図ることができる。
【0085】請求項7の発明によれば、室外空気が流通
する給気部101と室内空気が流通する排気部102と
が設定され、常時回転されて給排気のみを行う熱交ロー
タXと、該熱交ロータXと直列に配置され、前記給気部
101から供給される給気中のガス成分の吸脱着を行う
吸着剤を具備した吸着部103および脱着部104を備
えた吸着ロータ100とによって構成して、熱交ロータ
Xの給気部101を貫流した室外空気は、吸着ロータ1
00における吸着部103を貫流する際に吸着剤によっ
てガス成分を吸着除去され、清浄化されて室内に給気さ
れるようにしたので、快適な住環境を実現することがで
きるという効果がある。なお、ガス成分が吸着されて機
能低下した吸着剤は、脱着部104において脱着再生さ
れて機能回復される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施の形態にかかる吸脱着装
置の要部構造を示す分解斜視図である。
【図2】本願発明の第1の実施の形態にかかる吸脱着装
置における吸着ロータ部分の展開図である。
【図3】本願発明の第1の実施の形態にかかる吸脱着装
置における吸着ロータの回転数と熱回収率との関係を示
す特性図である。
【図4】本願発明の第1の実施の形態にかかる吸脱着装
置における吸着ロータの回転数と臭い脱着率との関係を
示す特性図である。
【図5】本願発明の第2の実施の形態にかかる吸脱着装
置の要部構造を示す分解斜視図である。
【図6】本願発明の第2の実施の形態にかかる吸脱着装
置における吸着ロータ部分の展開図である。
【図7】本願発明の第3の実施の形態にかかる吸脱着装
置の斜視図である。
【図8】(イ)および(ロ)は、本願発明の第3の実施
の形態にかかる吸脱着装置における全熱交ロータおよび
吸着ロータの平面図である。
【図9】本願発明の第3の実施の形態にかかる吸脱着装
置を換気装置として用いた天井埋込式空気調和機の概略
断面図である。
【符号の説明】
1は吸着ロータ、4はヒータ、6は全熱交ロータ、7は
顕熱交ロータ、11は吸着部、12は脱着部、13はパ
ージ部、14は排気部、15は給気部、100は吸着ロ
ータ、101は給気部、102は排気部、103は吸着
部、104は脱着部、A1は被処理空気、A2は脱着用空
気、F1は吸着用ファン、F2は脱着用ファン、Xは熱交
ロータ。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理空気(A1)中のガス成分の吸脱
    着を行う吸着剤を備え且つ所定速度で回転駆動される吸
    着ロータ(1)の回転方向における所定領域に吸着部
    (11)および脱着部(12)を設定した吸脱着装置で
    あって、前記吸着ロータ(1)における前記脱着部(1
    2)よりも回転方向前方側に位置する所定領域には、該
    脱着部(12)に供給される前の空気に対して前記吸着
    ロータ(1)の保有する残熱を放熱するパージ部(1
    3)を設定するとともに、室外へ排気される室内空気と
    室内へ給気される室外空気との間で全熱交換を行う全熱
    交換手段を付設したことを特徴とする吸脱着装置。
  2. 【請求項2】 前記全熱交換手段を、前記吸着ロータ
    (1)における前記パージ部(13)よりも回転方向前
    方側に位置する所定領域に順次設定されていて、前記室
    外空気が流通する給気部(15)と前記室内空気が流通
    する排気部(14)とにより構成したことを特徴とする
    前記請求項1記載の吸脱着装置。
  3. 【請求項3】 前記全熱交換手段を、前記吸着ロータ
    (1)の回転中心部に同期回転可能に設けられ且つ内部
    に前記室外空気が流通する給気部(15)と前記室内空
    気が流通する排気部(14)とを備えた全熱交ロータ
    (6)により構成したことを特徴とする前記請求項1記
    載の吸脱着装置
  4. 【請求項4】 被処理空気(A1)中のガス成分の吸脱
    着を行う吸着剤を備え且つ所定速度で回転駆動される吸
    着ロータ(1)の回転方向における所定領域に吸着部
    (11)および脱着部(12)を設定した吸脱着装置で
    あって、前記吸着ロータ(1)における前記脱着部(1
    2)よりも回転方向前方側に位置する所定領域には、該
    脱着部(12)に供給される前の空気に対して前記吸着
    ロータ(1)の保有する残熱を放熱するパージ部(1
    3)を設定するとともに、前記吸着ロータ(1)の回転
    中心部には、内部に室外空気が流通する給気部(15)
    と室内空気が流通する排気部(14)とを備えた顕熱交
    ロータ(7)を同期回転可能に設けたことを特徴とする
    吸脱着装置。
  5. 【請求項5】 前記パージ部(13)を経て前記脱着部
    (12)へ空気を送給する脱着用ファン(F2)を、前
    記給気部(15)への室外空気送給用として用いるとと
    もに、前記吸着部(11)へ室内空気を送給する吸着用
    ファン(F1)を、前記排気部(14)への室内空気送
    給用として用いたことを特徴とする前記請求項2、3お
    よび4のいずれか一項記載の吸脱着装置。
  6. 【請求項6】 1日の大部分の時間を、前記吸着ロータ
    (1)へのガス成分の吸着が行えるようにする一方、1
    日に少なくとも1回の前記吸着ロータ(1)からのガス
    成分の吸脱着を行うようにするとともに、1日の大部分
    の時間を使ってガス成分の前記吸着ロータ(1)への吸
    着を行っている間の当該吸着ロータ(1)の回転数を、
    1日の残りの時間を使って前記吸着ロータ(1)からの
    吸脱着を行っている間の当該吸着ロータ(1)の回転数
    の5倍以上に設定したことを特徴とする前記請求項1、
    2、3、4および5のいずれか一項記載の吸脱着装置。
  7. 【請求項7】 室外空気が流通する給気部(101)と
    室内空気が流通する排気部(102)とが設定され、常
    時回転されて給排気のみを行う熱交ロータ(X)と、該
    熱交ロータ(X)と直列に配置され、前記給気部(10
    1)から供給される給気中のガス成分の吸脱着を行う吸
    着剤を具備した吸着部(103)および脱着部(10
    4)を備えた吸着ロータ(100)とからなっているこ
    とを特徴とする吸脱着装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113883596A (zh) * 2021-10-20 2022-01-04 海信(山东)空调有限公司 空气处理装置以及空调器室内机

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