JP2002085856A - データ放送を利用したゲーム機の機能拡張システムおよびデータ配信方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 データ放送で受信した追加データによりゲー
ムの拡張が可能となり、さらに、そのゲーム内容に関連
した放送チャンネルの文字関連放送を受信する。 【解決手段】 データ放送局１１０は、スポンサ１２０
からのデータ（雑誌、グッズ、イベント案内等のゲーム
一般情報等）をデータ放送電波として発信する。ゲーム
機Ｂ側で、ゲームソフトを起動させると、常時、データ
放送の受信が開始され、表示部の画面にそのゲームソフ
トに関連した雑誌、グッズ、イベント案内等のゲーム一
般情報が表示部に表示される。また、ゲーム機Ｂは、上
記データ放送に含まれる拡張機能データを受信し、キャ
ラクタのバージョンアップ、データの追加・更新を行
う。さらに、ＵＲＬに基づいてインターネット上のサー
バ１００，１０１にアクセスし、より詳細な情報を閲覧
することが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ゲーム機にデータ
放送受信ユニットを取付け又は内蔵することにより、ユ
ーザは様々な追加データを受信でき、ゲームの拡張が可
能となり、さらに、そのゲーム内容に関連したデータ放
送チャンネルの情報を受信することができ、また、ユー
ザに対してターゲット別の効果的な広告宣伝が可能とな
るし、ゲーム情報データからインターネットとリンクし
て上記データ放送を有効利用することができる、データ
放送を利用したゲーム機の機能拡張システムおよびデー
タ配信方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、時、場所を選ばず手軽に利用でき
るゲーム機が広く普及し、その形状も小型軽量化が進ん
できている。そのゲーム機は、基本的にデータはメモリ
にある情報でしか機能しなかった。また、メモリ内のゲ
ームソフトを更新あるいは変更するためには、玩具店や
レンタルショップに設置されたソフト変更のための専用
マシンを用いる必要があり不便であった。さらに、ゲー
ム自体は、広告や宣伝の媒体としては使われていなかっ
た。ところで、最近ではネットワーク対応型のゲーム機
が盛んに開発されつつある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このような状況におい
て、使用者の希望に応じて、ゲーム機のゲーム内容を、
適宜、更新あるいは変更することが使用者の自宅で容易
にできるようにすることが望まれている。そして、現実
に存在する人物やチームを題材にしたゲームの場合に
は、実際の最新情報をゲームに取り込んで、緊迫感の高
いゲームを行うことが望まれている。また、ゲーム自体
に追加のデータを随時取り込んで、データを配信する際
に、広告画面を加えることができ、ゲーム機あるいはゲ
ームソフトを広告媒体として利用できることが望まれて
いる。以上のような課題を解決するために、ゲーム機と
放送受信装置とを接続したり、一体化することが望まれ
ている。

【０００４】この発明は上述した事情に鑑みてなされた
もので、ゲーム機と、放送系受信装置であるＦＭ多重放
送受信装置を一体化もしくは接続することで、ユーザは
様々な追加データを受信でき、ゲームの拡張が可能とな
り、さらに、そのゲーム内容に関連した放送チャンネル
の文字関連放送を受信できるデータ放送を利用したゲー
ム機の機能拡張システムおよびデータ配信方法を提供す
ることを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上述した問題点を解決す
るために、請求項１記載の発明では、データ放送から受
信されるデータがデジタル信号に変換されるデータデコ
ーダを有するデータ放送受信手段と、前記データ放送受
信手段により変換されたデジタル信号を復元制御する制
御手段とを内蔵したデータ放送受信ユニットと、前記デ
ータ放送受信ユニットにて受信された復元デジタル信号
を受信制御する受信ユニット制御手段と、前記受信ユニ
ット制御手段により受信制御された復元デジタル信号に
おけるゲームデータ内のゲーム一般データを記憶するゲ
ーム一般記憶手段と、前記ゲーム一般データをデータ処
理するデータ処理手段と、前記データ処理手段によりデ
ータ処理したデータを表示用データに制御する表示制御
手段と、前記表示用データを表示する表示手段とからな
るゲーム機とを備え、前記データ放送受信ユニットを、
該データ放送受信ユニットにて復元されたデジタル信号
を前記ゲーム機内の受信ユニット制御手段に受信制御可
能に接続し、ゲーム種類別に関連したゲーム一般情報デ
ータのみを選択する個別ゲーム情報選択機能を備えるゲ
ームソフトが記録された記録媒体を、前記ゲーム機に装
着可能としてなることを特徴とする。したがって、ゲー
ム機にデータ放送受信ユニットを取付けまたは内蔵させ
ることで、ユーザはそのゲーム内容に関連した放送チャ
ンネルの文字放送などを受信することができ、ユーザに
対してターゲット別の効果的な広告宣伝が可能にでき
る。

【０００６】また、請求項２記載の発明では、請求項１
記載のデータ放送を利用したゲーム機の機能拡張システ
ムにおいて、前記ゲーム機は、前記ゲームデータ内のゲ
ーム拡張データを記憶するゲーム拡張データ記憶手段を
備え、前記ゲームソフトは、該ゲームソフトのゲーム中
においてゲーム種類別に関連したゲーム拡張データのみ
を選択する個別ゲーム拡張情報選択機能を備えて成るこ
とを特徴とする。したがって、様々な追加データを受信
でき、ゲームの拡張が可能となり、ゲーム臨場感を増大
させることができる。

【０００７】また、請求項３記載の発明では、請求項１
または２に記載のデータ放送を利用したゲーム機の機能
拡張システムにおいて、データ放送のデータ内にＵＲＬ
関連データを加え、前記ゲーム機は、前記ＵＲＬ関連デ
ータに基づいて、電話回線を通じてインターネット上の
情報源に接続する通信制御手段を具備することを特徴と
する。したがって、ユーザは前記表示手段に表示された
ＵＲＬからインターネット通信を介して前記情報提供者
に関するより詳細な情報を閲覧でき、常時広告・宣伝す
るように送信するデータ放送によるため、受動的なユー
ザを呼び込む動機づけが大きくでき、インターネットビ
ジネスを手がける企業にとって、ユーザの閲覧者数、閲
覧回数を増やすことが容易にでき、データ放送局のスポ
ンサ等の企業としても、ビジネスチャンスの拡大につな
がる効果が大きく期待できる。

【０００８】また、請求項４記載の発明では、請求項１
記載のデータ放送を利用したゲーム機の機能拡張システ
ムにおいて、前記データ放送の内容は、各種情報提供者
からの情報データであって、かつユーザにとっては無料
配信データとしてなり、前記ゲーム機は、通電時におい
て常時、前記無料配信データを前記表示手段に優先的に
表示させるデータ処理用指令手段を具備することを特徴
とする。したがって、ユーザの目に触れる可能性は飛躍
的に高くなり、全国のゲーム機所有者数の規模を考える
と、その広告によるインパクトは大きくできる。

【０００９】また、上述した問題点を解決するために、
請求項５記載の発明では、放送局より通常放送情報に加
えて、情報提供者からの情報データを配信するデータ配
信方法において、前記情報データに前記情報提供者のＵ
ＲＬ関連データを加えて配信し、前記情報データを受信
したゲーム機が前記ＵＲＬ関連データに基づいて電話回
線を介してインターネット上の情報源に接続し、前記情
報提供者に関するより詳細な情報を閲覧可能としてなる
ことを特徴とする。したがって、ユーザは前記表示手段
に表示されたＵＲＬからインターネット通信を介して前
記情報提供者に関するより詳細な情報を閲覧でき、常時
広告・宣伝するように送信するデータ放送によるため、
受動的なユーザを呼び込む動機づけが大きくでき、イン
ターネットビジネスを手がける企業にとって、ユーザの
閲覧者数、閲覧回数を増やすことが容易にでき、データ
放送局のスポンサ等の企業としても、ビジネスチャンス
の拡大につながる効果が大きく期待できる。

【００１０】また、請求項６記載の発明では、請求項５
記載のデータ放送を利用したデータ配信方法において、
前記情報データは、前記ゲーム機のユーザにとって無料
配信データであって、前記無料配信データは、前記ゲー
ム機の通電時において常時、表示画面に優先的に表示さ
れることを特徴とする。したがって、ユーザの目に触れ
る可能性は飛躍的に高くなり、全国のゲーム機所有者数
の規模を考えると、その広告によるインパクトは大きく
できる。

【００１１】この発明では、ユーザがデータ放送受信ユ
ニットを内蔵又は外付けしたゲーム機において、該ゲー
ム機本体の電源を入れ、ゲームソフトＣを起動させる。
すると、常時、データ放送の受信が開始され、表示部の
画面にそのゲームソフトに関連した雑誌、グッズ、イベ
ント案内等のゲーム一般情報が流れる。さらに、ゲーム
の拡張機能データが受信でき、キャラクタのバージョン
アップ、データの追加・更新ができる。ゲーム機がイン
ターネット機能内蔵の場合は、データ放送の情報データ
による広告画面で、ユーザがそのＵＲＬを登録し、選択
することでインターネットにつなぐことも可能である。
そして、放送系情報のデータをゲーム機の表示部に表示
させてデータ放送を有効利用する。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を説明する。 Ａ．実施形態の構成 図１は、本発明の実施形態による全体のシステム構成を
示すブロック図である。図１において、Ａはデータ放送
受信ユニット、Ｂはゲーム機である。ゲーム機Ｂは、Ｃ
Ｄ−ＲＯＭやＤＶＤ−ＲＯＭなどの記憶媒体により提供
されるソフトウェアによりゲームを実行するものであ
り、ゲームパッドのような入力装置を備えている。該ゲ
ーム機Ｂは、通信機能を有し、通信回線網８０上の図示
しないサーバを介して接続されているインターネット９
０上の各種サーバ１００，１０１にアクセスすることが
可能となっている。また、ゲーム機Ｂは、データ放送受
信ユニットＡを内蔵又は外付けし、データ放送局１１０
からのデータ放送を受信することができるようになって
いる。データ放送局１１０は、通常の放送電波に加え
て、スポンサ１２０からの広告・情報等が依頼された内
容に基づいたデータ（広告、ポータル画面、プログラ
ム、音楽等）を、データ放送電波として発信する。スポ
ンサ１２０は、企業やレコード会社、ファンクラブなど
であり、インターネット９０上のサーバ１０１やデータ
放送局１１０を介してデータ（広告、ポータル画面、プ
ログラム、音楽等）を公開している。

【００１３】次に、図２は、データ放送受信ユニットＡ
の構成を示すブロック図である。該データ放送受信ユニ
ットＡの内部には、ゲーム機Ｂとの通信並びにデータ放
送受信部の制御などを行うための中央処理装置（ＣＰ
Ｕ）１が設けられ、データ放送電波を受信するアンテナ
２、チューナ部３ａとデータデコーダ部（ＤＡＲＣ）３
ｂとからなるデータ放送受信部３、上記中央処理装置
（ＣＰＵ）１の作業領域用外部記憶装置としてのＳＲＡ
Ｍ４、シリアル通信インターフェース装置としてのＲＳ
−２３２Ｃ等のシリアルインターフェース５、周波数や
設定状態の表示等に使用するＬＣＤ６、制御スイッチ
（選局）としてのスイッチ７、上記中央処理装置（ＣＰ
Ｕ）１の初期化スイッチとしてのリセットスイッチ８、
ラジオ用のイヤフォーン端子９、上記ゲーム機Ｂと上記
データ放送受信ユニットＡとを電気的に接続するコネク
タ１０が備えられている。さらに、上記中央処理装置
（ＣＰＵ）１用外部クロックの水晶発振子１１、上記デ
ータ放送受信ユニットＡの駆動用電源１２、上記データ
放送受信ユニットＡへの安定電圧を供給する電源回路１
３、電源のＯＮ／ＯＦＦ等のＬＥＤ１４がそれぞれ設け
られている。請求項における制御手段とは、上記中央処
理装置（ＣＰＵ）１，ＳＲＡＭ４等が含まれる。上記ア
ンテナ２と上記イヤフォーン端子９とを一体化すること
もある。

【００１４】アンテナ２から受信された電波（例えば、
ＦＭ多重放送の場合は、７６ＭＨｚ〜９０ＭＨｚ：日本
の場合）は、データ放送受信部３により音声部とデータ
部に分離処理される。すなわち、受信された電波の音声
部は、チューナ部３ａによりＦＭ検波され、イヤフォー
ン端子９より音声となって出力される。また、データ
は、データデコーダ部３ｂによりデジタル信号に変換さ
れる。該デジタル信号は、例えば、１６Ｋｂｐｓのデー
タスピードを有し、中央処理装置（ＣＰＵ）１に入力さ
れる。該中央処理装置（ＣＰＵ）１では、ＳＲＡＭ４に
て上記デジタル信号のエラー補正を施し、復元されたデ
ジタル信号がシリアルインターフェース５及びコネクタ
１０を介して上記ゲーム機Ｂの外部接続端子２０に送ら
れる。

【００１５】次に、図３は、上記ゲーム機Ｂの構成を示
すブロック図である。該ブロック図は、データ放送受信
ユニットＡがゲーム機Ｂに内蔵されたタイプを示してい
る。上記ゲーム機Ｂには、ゲーム機能基本制御部（ＣＰ
Ｕ）２１が備えられている。前記データ放送受信ユニッ
トＡにて復元デジタル信号を受信制御する受信ユニット
制御部２２が設けられている。また、ゲーム機Ｂには、
ゲームデータ内のゲーム一般データを記憶するゲーム一
般データ記憶部（ＲＡＭ）２３が設けられている。さら
に、ゲームデータ内のゲーム拡張情報データを記億する
ゲーム拡張データ記憶部（ＲＡＭ）２４が設けられてい
る。また、ゲーム機Ｂには、ゲーム一般データ又はゲー
ム拡張データが文字データである場合には、オブジェク
トデータ処理され、ゲーム一般データ又はゲーム拡張デ
ータが画像データである場合には、ビットマップデータ
処理されるデータ処理部２５が設けられている。さら
に、ゲーム機Ｂには、上記データが、表示用データに変
換処理される表示制御部２６が設けられている。該表示
制御部２６にて処理された表示用データは、ゲーム機Ｂ
の表示部２７の表示画面２７ａに表示される。但し、表
示部２７は、ゲーム機Ｂ内蔵のものでなく、外部接続さ
れるテレビ受像機であってもよい。なお、図３に示すブ
ロック図は、各処理部、記憶部、制御部をまとめたもの
ではなく、同図の右側の白抜き矢印にて下から上に時系
列的に信号制御することを判り易くした図である。な
お、上記ゲーム一般データ記憶部２３とゲーム拡張デー
タ記憶部２４とを総称してゲームデータ記憶部４０とす
る。

【００１６】ゲームソフトＣのそれぞれには、ゲーム種
類別に関連したゲーム一般データのみを選択する個別ゲ
ーム一般情報選択部２８が設けられている。該個別ゲー
ム一般情報選択部２８には、個別ゲーム一般データを優
先的に処理するための個別ゲーム一般データ処理用指令
手段２８ａが備えられている。また、必要に応じて、上
記ゲームソフトＣのそれぞれには、ゲーム種類別に関連
したゲーム拡張データのみを選択する個別ゲーム拡張情
報選択部２９が設けられている。該個別ゲーム拡張情報
選択部２９には、個別ゲーム拡張データを優先的に処理
するための個別ゲーム拡張データ処理用指令手段２９ａ
が含まれる。上記拡張データと一般データとでは、一般
データ処理が優先されるように構成されている。これに
よって、ゲームソフトＣを装着して、ゲーム機Ｂの電源
を立ち上げたときに、個別ゲーム一般データ処理用指令
手段２８ａが動作し、個別ゲーム一般情報選択部２８に
より、上記ゲーム一般データ記憶部（ＲＡＭ）２３に格
納されている上記個別ゲーム一般データとしての文字デ
ータ又は画像データを、データ処理部２５及び表示制御
部２６にて処理して表示用データに変換してゲーム機Ｂ
の表示部２７の表示画面２７ａに後述するように表示す
る。なお、上記個別ゲーム一般情報選択部２８と個別ゲ
ーム拡張情報選択部２９とを総称して個別ゲーム情報選
択部５０とする。

【００１７】また、ゲーム拡張データが記憶されている
場合には、ゲーム一般データと同様に、個別ゲーム拡張
データ処理用指令手段２９ａが動作し、個別ゲーム拡張
情報選択部２９により、上記ゲーム拡張データ記憶部
（ＲＡＭ）２４に格納されている上記個別ゲーム拡張デ
ータとしての文字データ又は画像データを、データ処理
部２５及び表示制御部２６にて処理して表示用データに
変換してゲーム機Ｂの表示部２７の表示画面２７ａに後
述するように表示する。

【００１８】また、図５は、上記データ放送受信ユニッ
トＡをゲーム機Ｂに外付けしたタイプであり、技術的に
は、接続箇所にシリアルインターフェース５等を設ける
のみであり、他の構成は図３と同一であるので、対応す
る部分には同一の符号を付けて説明を省略する。

【００１９】本実施形態において、ゲームデータには、
ゲーム一般データとゲーム拡張データとが含まれる。ゲ
ーム一般データは、ゲーム関連一般データとゲーム関連
商品データとに分類される。上記ゲーム関連一般データ
には、全種のゲームが含まれる。それぞれのゲームは、
個別ゲーム関連一般データとなる。該個別ゲーム関連一
般データは、例えば、野球ゲームの場合には、日本プロ
野球チーム情報（本日の試合結果、チーム成績、チーム
打率、盗塁数など）又は大リーガー情報、選手個人情報
（打率ベストテン、防御率ベストテン等）等のデータを
いう。このデータは、放送機能データと同一である。ま
た、上記ゲーム関連商品データとは、ゲームに関連した
商品情報であって、例えば、グッズ情報（チーム専属の
ショップ、売れ行き情報、新製品）、チケット情報（様
々な球場のチケット価格、席の空き具合）又はチームイ
ベント情報のデータをいう。その個別ゲーム関連商品デ
ータとなると、野球ゲームの場合には、さらに関連した
商品情報となる。このような商品情報の場合には、ゲー
ム情報を配信するスポンサ等の商品広告関連データ及び
ＵＲＬ表示されることが多い。ＵＲＬ表示されると、ゲ
ーム機Ｂにインターネット回線が接続された機種の場合
には、そこから種々の情報を得ることができる。このよ
うな例の表示画面２７ａには、図６（ａ）に示すよう
に、画面の一部に、自動車レースの場合で「お台場で、
９月に次世代新型自動車ショー開催」、図６（ｂ）に示
すように、野球ゲームの場合で「昨日の試合結果 巨人
２−１広島」等が表示される。このようなゲーム一般デ
ータでも、画像データとして画面の一部に新型車等が表
示されることもある。

【００２０】また、上記ゲーム拡張データとは、ゲーム
毎に応じてゲーム機能を拡張するようなデータをいう。
この個別ゲーム拡張データとなると、例えば、プロ野球
ゲームの場合であれば、野球選手の実際の打撃成績や投
手成績のデータ等であって、このデータがゲームに送信
される。具体的には、バッター松井の打率が．３４０か
ら．３８０に、ピッチャー松坂の防御率が３．２５から
２．９５になるように変更されるデータであり、このデ
ータがゲームに送信されることにより、実際、ゲーム上
で変化が見られ、ペナントレースの動向が反映された臨
場感を味わうことができる。また、自動車レースゲーム
の場合には、例えば、レースの速度を一律に、時速５０
ｋｍ増加させるようなデータであり、これによりレース
の臨場感を味わうことができる。このようにゲーム拡張
データは、ゲーム自体のゲーム臨場感の増加を図るもの
である。

【００２１】また、ゲームタイプとして、ドラゴンクエ
ストシリーズのようなロールプレイング・ゲーム（ＲＰ
Ｇ：role-playing game）、スペースインベーダー等の
シューティング・ゲーム（shooting game）、スーパー
マリオブラザース等のアクション・ゲーム（action gam
e）、飛行機の操縦に関するフライトシミュレータゲー
ム、戦争をシミュレートするゲーム等のシミュレーショ
ン・ゲーム（simulation game）等がある。このような
タイプに属するようなゲームの場合に、そのタイプ毎の
ゲーム一般データを選択する場合には、ゲーム機Ｂに設
けられた入力部３０より、個別拡大一般情報となる拡大
選択手段３０ａを操作することによって、上記個別ゲー
ム情報選択部５０の個別ゲーム機一般情報選択部２８が
タイプ毎に選択され、且つ上記ゲームデータ記憶部４０
のゲーム一般データ記憶部２３もタイプ毎のゲームデー
タが記憶され、タイプ毎のゲームデータがデータ処理部
２５及び表示制御部２６を介して表示部２７にゲームタ
イプ毎の個別拡大一般情報が表示される。これは、例え
ば、シミュレーション・ゲームタイプの場合のゲームソ
フトＣが、飛行機の操縦に関するフライトシミュレータ
ゲームであっても、戦争をシミュレートするゲームや、
自動車運転のドライビング・ゲーム等の全てのシミュレ
ーション・ゲームタイプの個別拡大一般情報としてのゲ
ームタイプ一般データが表示される。

【００２２】Ｂ．実施形態の動作 次に、図４に示すフローチャートを参照して本実施形態
の全体の動作について詳細に説明する。このフローチャ
ートでは、信号の流れ以外にビジネス主体をも記載して
ビジネスモデル理解に役立つようにした。

【００２３】まず、ユーザは、データ放送受信ユニット
Ａが具備されたゲーム機Ｂの入力部３０でユーザ情報
〔住所，年齢，性別，興味分野，欲しい情報（選択式）
等〕を登録する（Ｓ１）。これにより、各ユーザに対し
てＩＤ番号及びこの番号に関連したユーザ情報が、ユー
ザの属性情報としてデータ放送局１１０の端末に登録さ
れる（Ｓ２）。このＩＤ番号としては、ゲームソフトに
固有の番号が自動的に送信される。このとき、ユーザが
そのゲームソフト以外についても関心のあるテーマに対
応する番号を追加するようにしてもよい。これによっ
て、データ放送局１１０は、上記データ放送受信ユニッ
トＡに予め付加されているＩＤ番号毎にユーザ選択情報
を把握することができる。このように状態下において、
スポンサ１２０から依頼された内容に基づいたデータ
（広告、ポータル画面、プログラム、音楽等）が、デー
タ放送局１１０からデータ放送電波として発信される。
すなわち、データが配信される（Ｓ３）。そして、ゲー
ム機Ｂ側では、データ放送受信ユニットＡのアンテナ２
で受信される（Ｓ４）。そこで、データが否かが判別さ
れる（Ｓ５）。データでなく、放送電波の場合には、該
放送電波がチューナ部３ａにてデジタル検波され（Ｓ
６）、イヤフォーン端子９から音声出力される（Ｓ
７）。なお、この実施の形態では、ユーザ情報の入力
（Ｓ１）とＩＤ番号等の登録（Ｓ２）を行うものとする
が、これらのステップは、必要に応じて設ければよく、
省略することも可能である。

【００２４】また、その電波がデータである場合には、
上記データ放送受信ユニットＡのデータデコーダ部３ｂ
にてデジタル信号に変換され、該デジタル信号が復元制
御される（Ｓ８）。復元されたデータが外部接続端子２
０を介して上記ゲーム機Ｂ内に送信され、このとき、上
記ゲームソフトＣに対応したゲームデータのみが選択さ
れて、ゲーム機Ｂ内に一時記憶される（Ｓ９）。この状
態において、ゲームソフトＣを入れて電源を入れて立ち
上げたときには、そのゲームソフトに応じた個別ゲーム
一般情報選択部２８又は個別ゲーム拡張情報選択部２９
によって、上記一時記憶されたゲーム情報データが読み
出され、データ処理され（Ｓ１０）、表示データ処理さ
れて表示用データに変換され（Ｓ１１）、ゲーム機Ｂの
表示部２７の表示画面２７ａに前述したように表示され
る（Ｓ１２）。

【００２５】さらに、ユーザが表示部２７の表示画面２
７ａに表示された表示用データの内容に対し興味を持っ
た場合、通信ポータル情報を有するＵＲＬを選択するこ
とにより、インターネットにつながり（Ｓ１３）、通信
事業者を介して詳細な情報を受信することができる（Ｓ
１４）。この行動がＥ−ビジネスなどの拡大につながり
スポンサにメリットを引き出すようにできる。

【００２６】

【発明の効果】以上説明したように、請求項１の発明で
は、ゲーム供給企業としては、あるゲームソフト限定で
放送を送信するため、ユーザの興味領域と合致し、ター
ゲットのみへの送信という、少ないコストでの効率のよ
い広告が可能になる。この点ではテレビ広告依頼料との
差が顕著となる。また、プッシュ型かつ特定グループへ
の宣伝効果が得られる。すなわち、本発明では、通信接
続料に関係なく自動的に送信され、常に能動的な広告・
宣伝が可能である。さらに、ゲーム機への広告宣伝にも
できる。また、放送局にとっては、新しい広告媒体の送
出が期待できる効果もある。すなわち、放送局にとって
はリスナー拡大の効果があり、さらにゲーム関係会社ス
ポンサの開拓ができ、スポンサ企業数の増加、広告痛い
数の増加による広告収入、電波使用収入の増大にもつな
げることができる。また、ゲーム制作会社にあっては、
ゲームソフトの新たな提供方法の創出ができるものであ
る。以上のように、データ放送とゲーム機とを接続する
ことで、ゲームユーザの継続的な囲込みができ、ゲーム
供給会社、ゲーム製作会社、放送局等にとって、新規の
分野として大きく開発できる利点がある。これによっ
て、ゲーム供給企業、ゲーム制作会社、放送局等にとっ
ても新たなビジネスモデルを提供できる。

【００２７】請求項２の発明では、ゲーム拡張情報デー
タを提供することができ、ゲーム機能をより増加させる
ことができる利点がある。特に、リアルタイムのゲーム
データの入手ができ、データ更新、データ追加が容易に
できる。これによって、常に最新の拡張データを送信す
ることによってユーザを飽きさせず、継続的に興味を引
くことができる利点がある。ゲームだけではなくゲーム
拡張データ関連の情報も加えたより広い範囲での提供が
可能になる。

【００２８】請求項３の発明では、データ放送のデータ
内にＵＲＬ関連データを加え、前記ゲーム機が電話回線
を通じてインターネット上の情報源に接続するようにし
たことにより、ゲーム機からインターネットにもつなげ
ることもでき、一層の新たなビジネスモデルを提供でき
る。すなわち、インターネット上において、企業が自分
の差異とにユーザを呼び込むことは難しい。何らかの動
機づけが必要である。今回の能動的で常時広告・宣伝す
るように送信するデータ放送によるため、受動的な態度
のユーザを呼び込む動機づけが大きくできる。このた
め、インターネットビジネスを手がける企業にとって、
ユーザの閲覧者数、閲覧回数を増やすことが容易にでき
るものである。このようなネットワークへ導くことによ
りデータ放送局のスポンサ等の企業としては、ビジネス
チャンス拡大につながる効果が期待できる。

【００２９】請求項４の発明では、前記データ放送の内
容は、各種企業、レコード会社、ファンクラブ等のスポ
ンサからの情報データであって、且つゲームユーザにと
っては無料配信データとしてなり、前記ゲーム機の表示
画面には、通電時において常時、前記無料配信データが
優先的に表示されてなることにより、ゲームユーザとし
ては、無料放送であって、しかもゲーム情報がタイムリ
に受信できるし、自分の趣向にあった広告情報のみを受
信できる利点がある。関係のない余計な情報は入らない
構成のためである。これらによって、データ放送局のス
ポンサへの拡大とゲーム機のゲームユーザ利便性の増大
へと結びつけることができ、データ放送局、スポンサ、
ゲームユーザにとっても極めて有用なる効果を生ずるビ
ジネスモデルを提供できる。

【００３０】また、請求項５の発明では、ＵＲＬからイ
ンターネットを介して前記情報提供者に関するより詳細
な情報を閲覧できるようにしたことで、通信業者まで有
用な効果を生ずるビジネスモデルを提供できる利点があ
る。すなわち、インターネット上において、企業が自分
の差異とにユーザを呼び込むことは難しい。何らかの動
機づけが必要である。今回の能動的で常時広告・宣伝す
るように送信するデータ放送によるため、受動的な態度
のユーザを呼び込む動機づけが大きくできる。このた
め、インターネットビジネスを手がける企業にとって、
ユーザの閲覧者数、閲覧回数を増やすことが容易にでき
るものである。このようなネットワークへ導くことによ
りデータ放送局のスポンサ等の企業としては、ビジネス
チャンス拡大につながる効果が期待できる。

【００３１】請求項６記載の発明では、前記データ放送
の内容は、各種企業、レコード会社、ファンクラブ等の
スポンサからの情報データであって、且つゲームユーザ
にとっては無料配信データとしてなり、前記ゲーム機の
表示画面には、通電時において常時、前記無料配信デー
タが優先的に表示されてなることにより、ゲームユーザ
としては、無料放送であって、しかもゲーム情報がタイ
ムリに受信できるし、自分の趣向にあった広告情報のみ
を受信できる利点がある。関係のない余計な情報は入ら
ない構成のためである。これらによって、データ放送局
のスポンサへの拡大とゲーム機のゲームユーザ利便性の
増大へと結びつけることができ、データ放送局、スポン
サ、ゲームユーザにとっても極めて有用なる効果を生ず
るビジネスモデルを提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の実施形態のシステム構成を示すブロ
ック図である。

【図２】 本発明の主要なデータ放送受信ユニットのブ
ロック図である。

【図３】 本発明のゲーム機とデータ放送受信ユニット
との構成を示すブロック図である。

【図４】 本発明の実施形態の動作を説明するためのフ
ローチャートである。

【図５】 本発明のゲーム機とデータ放送受信ユニット
との別の構成を示すブロック図である。

【図６】 ゲーム機の表示画面の表示例を示す模式図で
ある。

【符号の説明】

Ａ データ放送受信ユニット Ｂ ゲーム機 Ｃ ゲームソフト １ ＣＰＵ（制御手段） ２ アンテナ ３ データ放送受信部（データ放送受信手段） ３ａ チューナ部 ３ｂ データデコーダ部 ４ ＳＲＡＭ ５ シリアルインターフェース ６ ＬＣＤ ７ スイッチ ８ リセットスイッチ ９ イヤフォーン端子 １０ コネクタ １１ 水晶発振子 １２ 駆動用電源 １３ 電源回路（ＤＣ／ＤＣ） １４ ＬＥＤ ２０ 外部接続端子 ２１ ゲーム機能基本制御部（通信制御手段） ２２ データ放送受信ユニット制御部（受信ユニット制
御手段） ２３ ゲーム一般データ記憶部（ゲーム一般記憶手段） ２４ ゲーム拡張データ記憶部（ゲーム拡張データ記憶
手段） ２５ データ処理部（データ処理手段） ２６ 表示制御部（表示制御手段） ２７ 表示部（表示手段） ２７ａ 表示画面 ２８ 個別ゲーム一般情報選択部（個別ゲーム情報選択
機能） ２８ａ 個別ゲーム一般データ処理用指令手段（データ
処理用指令手段） ２９ 個別ゲーム拡張情報選択部（個別ゲーム拡張情報
選択機能） ２９ａ 個別ゲーム拡張データ処理用指令手段（データ
処理用指令手段） ３０ 入力部 ３０ｂ 拡大選択手段 ４０ ゲームデータ処理部 ８０ 通信回線網 ９０ インターネット １００，１０１ サーバ １１０ データ放送局 １２０ スポンサ（情報提供者）

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｈ０４Ｈ 1/02 Ｈ０４Ｈ 1/02 Ｆ (71)出願人 596129499 株式会社ジーコム・カードシステム 東京都千代田区九段南２丁目３番10号 (72)発明者 瀧上 広太郎 東京都港区芝五丁目７番１号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 鈴木 康照 東京都港区芝五丁目７番１号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 梅原 祥二 東京都港区芝五丁目７番１号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 羽山 雅英 神奈川県川崎市高津区坂戸３−２−１ か ながわサイエンスパーク西714Ａ 株式会 社テレミディック内 (72)発明者 仁平 成彦 東京都千代田区麹町一丁目７番地 株式会 社エフエム東京内 Ｆターム(参考） 2C001 AA17 BB00 BB08 BD00 BD07 CA00 CA09 CB00 CB01 CB08 CC02 5B049 BB00 BB49 BB61 CC02 DD01 FF03 FF04 FF06 GG02 GG03 GG04 GG07

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 データ放送から受信されるデータがデジ
   タル信号に変換されるデータデコーダを有するデータ放
   送受信手段と、前記データ放送受信手段により変換され
   たデジタル信号を復元制御する制御手段とを内蔵したデ
   ータ放送受信ユニットと、 前記データ放送受信ユニットにて受信された復元デジタ
   ル信号を受信制御する受信ユニット制御手段と、前記受
   信ユニット制御手段により受信制御された復元デジタル
   信号におけるゲームデータ内のゲーム一般データを記憶
   するゲーム一般記憶手段と、前記ゲーム一般データをデ
   ータ処理するデータ処理手段と、前記データ処理手段に
   よりデータ処理したデータを表示用データに制御する表
   示制御手段と、前記表示用データを表示する表示手段と
   からなるゲーム機とを備え、 前記データ放送受信ユニットを、該データ放送受信ユニ
   ットにて復元されたデジタル信号を前記ゲーム機内の受
   信ユニット制御手段に受信制御可能に接続し、 ゲーム種類別に関連したゲーム一般情報データのみを選
   択する個別ゲーム情報選択機能を備えるゲームソフトが
   記録された記録媒体を、前記ゲーム機に装着可能として
   なることを特徴とするデータ放送を利用したゲーム機の
   機能拡張システム。
2. 【請求項２】 前記ゲーム機は、前記ゲームデータ内の
   ゲーム拡張データを記憶するゲーム拡張データ記憶手段
   を備え、 前記ゲームソフトは、該ゲームソフトのゲーム中におい
   てゲーム種類別に関連したゲーム拡張データのみを選択
   する個別ゲーム拡張情報選択機能を備えて成ることを特
   徴とする請求項１記載のデータ放送を利用したゲーム機
   の機能拡張システム。
3. 【請求項３】 データ放送のデータ内にＵＲＬ関連デー
   タを加え、 前記ゲーム機は、前記ＵＲＬ関連データに基づいて、電
   話回線を通じてインターネット上の情報源に接続する通
   信制御手段を具備することを特徴とする請求項１または
   ２に記載のデータ放送を利用したゲーム機の機能拡張シ
   ステム。
4. 【請求項４】 前記データ放送の内容は、各種情報提供
   者からの情報データであって、かつユーザにとっては無
   料配信データとしてなり、 前記ゲーム機は、通電時において常時、前記無料配信デ
   ータを前記表示手段に優先的に表示させるデータ処理用
   指令手段を具備することを特徴とする請求項１記載のデ
   ータ放送を利用したゲーム機の機能拡張システム。
5. 【請求項５】 放送局より通常放送情報に加えて、情報
   提供者からの情報データを配信するデータ配信方法にお
   いて、 前記情報データに前記情報提供者のＵＲＬ関連データを
   加えて配信し、 前記情報データを受信したゲーム機が前記ＵＲＬ関連デ
   ータに基づいて電話回線を介してインターネット上の情
   報源に接続し、前記情報提供者に関するより詳細な情報
   を閲覧可能としてなることを特徴とするデータ放送を利
   用したデータ配信方法。
6. 【請求項６】 前記情報データは、前記ゲーム機のユー
   ザにとって無料配信データであって、前記無料配信デー
   タは、前記ゲーム機の通電時において常時、表示画面に
   優先的に表示されることを特徴とする請求項５記載のデ
   ータ放送を利用したデータ配信方法。