JP2002085481A - ベッド及び枕 - Google Patents

ベッド及び枕

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JP2002085481A JP2000275194A JP2000275194A JP2002085481A JP 2002085481 A JP2002085481 A JP 2002085481A JP 2000275194 A JP2000275194 A JP 2000275194A JP 2000275194 A JP2000275194 A JP 2000275194A JP 2002085481 A JP2002085481 A JP 2002085481A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 床ずれを防止するとともに寝返り、着替え、
飲食時の気道の確保、体を起こすこと、片麻痺の被介護
者の肩落ちの修正などを容易にすることができ、傾動の
自由度が高く、被介護者が快適な姿勢を保つことができ
るベッドを提供する。 【解決手段】 右及び左載置部41,42を、ベッド1
1の幅方向に平行な軸を中心として回動可能にメインフ
レーム12側に設置する。各載置部41,42は、それ
ぞれ別個のアクチェータによって独立して回動可能にな
っている。両載置部41,42を伸縮可能な第1連結部
材60で互いに連結するとともに、該第1連結部材60
と支持バー43とを伸縮可能な第2連結部材65で連結
する。これにより、各載置部41,42の傾動の自由度
が高くなるとともに、各載置部41,42の傾斜角度が
互いに異なる状態でも、両載置部41,42間に大きな
凹凸が形成されることがなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、介護に用
いられるベッド及び枕に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、介護用ベッドにおいて、マッ
トレス載置部の全体または一部を該ベッドの幅方向に傾
動可能にしたものが検討されている。このマットレス載
置部の傾動により、被介護者は体の向きを前記幅方向に
変化させることができるようになる。
【0003】特開平1−238859公報及び特開平1
1−239524公報には、分割された板状のマットレ
ス載置部が、蝶番などにより回動可能に連結されたベッ
ドが開示されている。前者の公報に開示されたベッドで
は、前記マットレス載置部が前記長手方向及び前記幅方
向に分割された四角形状の板からなっており、前記長手
方向及び前記幅方向の一方のみに傾動可能になってい
る。このベッドによれば、前記マットレス載置部を前記
蝶番を支点として前記幅方向に傾動させることで、前記
被介護者の床ずれが容易に防止されるようになるととも
に、寝返りや、片麻痺の前記被介護者の肩落ちの修正な
どが容易にできるようになる。しかし、このベッドで
は、前記マットレス載置部を前記幅方向に傾動させる際
には、同時に前記長手方向に傾動させることは不可能で
ある。
【0004】これに対し、前記後者の公報に開示された
ベッドでは、前記マットレス載置部は前記長手方向及び
前記幅方向に対して傾斜した分割線を有するように、例
えば三角形状の板などが形成されるように分割されてい
る。これら分割された板状のマットレス載置部が蝶番な
どによって回動可能に連結されている。これにより、前
記マットレス載置部が、前記長手方向及び前記幅方向に
同時に傾動可能になっている。このベッドによれば、前
述の前者の公報に開示されたベッドの効果に加えて、着
替え、飲食時の気道の確保、体を起こすことなどが容易
に可能になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記後
者の公報に開示されたベッドでは、板材の組み合わせで
前記マットレス載置部が構成されているため、傾動後の
前記マットレス載置部の形状(つまり該マットレス載置
部に載置されたマットレスの形状)は凹凸の激しいもの
となり、被介護者に快適な姿勢を提供することが困難で
ある。さらに、板状の前記マットレス載置部同士の連結
構造では、傾動の自由度が低いという不具合がある。
【0006】本発明の目的は、床ずれを防止するととも
に寝返り、着替え、飲食時の気道の確保、体を起こすこ
と、片麻痺の被介護者の肩落ちの修正などを容易にする
ことができ、傾動の自由度が高く、被介護者が快適な姿
勢を保つことができるベッドを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、マットレス載置部を分
割配置したベッドであって、その分割したマットレス載
置部のうち上半身側に対応する載置部の右載置部及び左
載置部を前記ベッドの幅方向に平行な軸を中心としてア
クチェータによってそれぞれ独立して回動可能に設置す
るとともに、前記右載置部と前記左載置部との間に伸縮
可能な補助支持部材を配置したことを要旨とする。
【0008】この発明によれば、分割配置されたマット
レス載置部のうち、上半身側に対応する載置部の右載置
部及び左載置部がベッドの幅方向に平行な軸を中心とし
てそれぞれ独立して回動可能になる。この独立回動によ
り、前記マットレス載置部上に載置したマットレスを、
前記ベッドの長手方向のみならず幅方向にも傾斜させる
ことが可能になる。これにより、体圧の分散を図ること
が可能になるため、床ずれの防止が可能になる。また、
前記マットレスの幅方向への傾斜により、寝返り、着替
え、飲食時の気道の確保、体を起こすこと、片麻痺の被
介護者の肩落ちの修正などが容易になる。また、前記右
載置部と前記左載置部との間に配置された保持支持部材
は伸縮可能な構造であるため、前記右載置部の傾斜角度
と前記左載置部の傾斜角度とが互いに異なる状態でも、
前記右載置部と前記左載置部との間に大きな凹凸が形成
されることがなくなる。したがって、前記マットレス上
の被介護者は快適な姿勢を保つことができる。さらに、
前記右及び左載置部はアクチェータ51によって互いに
独立して回動可能となっているため、前記マットレスの
傾動の自由度が高くなる。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のベッドにおいて、前記右及び左載置部の互いの回動量
の差が所定量以下になるように前記アクチェータの動作
をコントロール可能な制御装置を備えたことを要旨とす
る。
【0010】この発明によれば、前記右及び左載置部の
互いの回動量の差が所定量以下になるため、前記ベッド
の幅方向についての前記マットレスの傾斜角度が所定角
度を超えることがなくなる。これにより、前記マットレ
ス上の被介護者を前記幅方向に傾斜させすぎる虞がなく
なる。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載のベッドにおいて、前記右及び左載置部は、前
記ベッドの幅方向に傾斜しないように回動可能であるこ
とを要旨とする。
【0012】この発明によれば、前記右及び左載置部
は、回動してもベッドの幅方向には傾斜しない。例え
ば、前記右及び左載置部に手すりを設置した際には、前
記回動によって該手すりが前記幅方向に傾斜する虞がな
くなる。
【0013】請求項4に記載の発明は、上面側を左右方
向に、中心ほど低くなるように傾斜させた枕であること
を要旨とする。この発明によれば、例えば、左右方向に
傾動可能なベッドの上でも、頭部が枕から外れにくくな
り、頭部がより安定するようになる。
【0014】請求項5に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれか一項に記載のベッドにおいて、前記マットレス
載置部上にはマットレスが載置され、該マットレス上に
は、請求項4に記載の枕が載置されていることを要旨と
する。
【0015】この発明によれば、マットレスが前記ベッ
ドの幅方向(左右方向)に傾斜しても頭部が枕から外れ
にくくなり、頭部がより安定するようになる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
〜図6に従って説明する。図1に示すように、ベッド1
1は、複数の直線状のフレーム材が略矩形状に溶接など
により接合されてなるメインフレーム12を備えてい
る。メインフレーム12の長手方向の端部には、頭部側
にヘッドボード13と、脚部側にフットボード14とが
固定されている。図2に示すように、メインフレーム1
2は、台座部15上に配置されている。メインフレーム
12は、図示しないリンク機構によって台座部15に昇
降可能に連結されている。台座部15にはコロ16が4
個(図2では2個のみ図示)設けられており、該台座部
15が移動可能になっている。
【0017】図1及び2に示すように、メインフレーム
12の上側には、マットレス載置部を構成する上半身側
マットレス載置部21、中央マットレス載置部22及び
脚部側マットレス載置部23が配置されている。中央マ
ットレス載置部22は、略四角環状を呈した外郭部を有
しており、この外郭部で囲まれた領域には、該中央マッ
トレス載置部22に載置したマットレスが落ち込まない
ようにするためのメッシュ部(図示なし)が形成されて
いる。中央マットレス載置部22は、支持材24によっ
て、メインフレーム12に対して平行になるように固定
されている。
【0018】脚部側マットレス載置部23は、第1載置
部25と第2載置部26とを備えている。両載置部2
5,26とも略四角環状を呈した外郭部を有しており、
これら外郭部で囲まれた各領域には、前述の中央マット
レス載置部22の場合と同様にメッシュ部(図示なし)
が形成されている。第1載置部25は、中央マットレス
載置部22のフットボード14側に隣接して配置されて
いる。第1載置部25には中央マットレス載置部22側
にステー27が固定されている。第1載置部25は、メ
インフレーム12に固定された支持材28にステー27
を介して回動可能に連結されており、これによりベッド
11の長手方向に傾動可能になっている。第1載置部2
5のフットボード14側は、メインフレーム12に固定
されたストッパ29(図2に図示)によって、その下方
への傾動が規制されるようになっている。また、第1載
置部25がストッパ29に当接したときには、該第1載
置部25はメインフレーム12に対して平行になるとと
もに、中央マットレス載置部22と同じ高さになるよう
になっている。
【0019】第2載置部26は、第1載置部25のフッ
トボード14側に隣接して配置されている。第2載置部
26には第1載置部25側にステー30が固定されてい
る。第2載置部26は、第1載置部25のフットボード
14側に固定されたステー31にステー30を介して回
動可能に連結されており、これによりベッド11の長手
方向に傾動可能になっている。第2載置部26のフット
ボード14側は、メインフレーム12に固定されたスト
ッパバー32上に当接して支持されるようになってい
る。第1載置部25がストッパ29に当接した状態で
は、第2載置部26はメインフレーム12に対して平行
になるとともに、第1載置部25と同じ高さになるよう
になっている。
【0020】なお、脚部側マットレス載置部23は、図
示しないリンク機構(例えば特公平6−069467公
報に開示された構成)によって、第1載置部25と第2
載置部26との連結部が上昇及び下降可能になってい
る。また、前記連結部が上昇したとき、第2載置部26
のフットボード14側の先端はストッパバー32に接近
するが、前記連結部は、第2載置部26がストッパバー
32から外れる程には上昇しないようになっている。
【0021】上半身側マットレス載置部21は、右載置
部41及び左載置部42を備えている。両載置部41,
42とも略四角環状を呈した外郭部を有しており、これ
ら外郭部で囲まれた各領域には、前述の各マットレス載
置部22,23の場合と同様にメッシュ部(図示なし)
が形成されている。メインフレーム12には、中央マッ
トレス載置部22のヘッドボード13側に、支持バー4
3が支持材44(図2,3に図示)を介して固定されて
おり、各載置部41,42の中央マットレス載置部22
側は、この支持バー43に回動可能に支持されている。
各載置部41,42は、それぞれ支持バー43の右側及
び左側に(ベッド11の幅方向の外側に)、ベッド11
の長手方向に直交するとともに幅方向に平行な軸を中心
としてそれぞれ独立して回動可能に支持されている。各
載置部41,42のヘッドボード13側は、メインフレ
ーム12に固定されたストッパバー45によって、その
下方への傾動が規制されるようになっている。また、各
載置部41,42がストッパバー45に当接したときに
は、各載置部41,42はメインフレーム12に対して
平行になるとともに、中央マットレス載置部22と同じ
高さになるようになっている。
【0022】メインフレーム12には、各載置部41,
42に対応する箇所に、それぞれ回転軸支持ステー46
が固定されている。各回転軸支持ステー46には、それ
ぞれ回転レバー47が回動可能に支持されている。各回
転レバー47は、第1及び第2腕部48,49及び回転
軸部50からなっている。第1及び第2腕部48,49
は、それらの基端側が回転軸部50を挟むようにして、
互いに相対回転不能に固定されている。
【0023】第1腕部48の先端側は、アクチェータ5
1のロッド52の先端部に回動可能に連結されている。
アクチェータ51は、その本体側にモータ部及びボール
ネジ機構(ともに図示なし)を内蔵し、前記モータ部の
回転運動を前記ボールネジ機構によってロッド52の往
復運動に変換可能にする構造を有している。アクチェー
タ51は、メインフレーム12に対して、上下方向に傾
動可能に設けられている。
【0024】各載置部41,42には、案内レール53
が固定されている。第2腕部49の先端側にはピン54
が固定されており、このピン54が案内レール53に形
成された溝に係合するようになっている。ピン54は、
前記溝内を案内レール53の長手方向に摺動可能になっ
ている。
【0025】アクチェータ51のロッド52の突出長さ
が最も短い状態のときには、第1腕部48の先端側が最
もアクチェータ51の本体側に接近するとともにこれに
より第2腕部49のピン54が最も低い位置に配置され
るようになっている。このとき、各載置部41,42
は、ストッパバー45に当接し、メインフレーム12に
対して平行になるとともに、中央マットレス載置部22
と同じ高さになるようになっている。
【0026】この状態から、アクチェータ51のロッド
52が伸張すると、第1腕部48の先端側がアクチェー
タ51の本体側から遠ざかるとともにこれにより第2腕
部49のピン54がより高い位置に配置されるようにな
っている。この状態では、各載置部41,42は、スト
ッパバー45から離間し、ヘッドボード13側が上昇す
るように傾動するようになっている。
【0027】なお、アクチェータ51は、各載置部4
1,42側にそれぞれ独立して別個に設けられており、
各アクチェータ51はそれぞれ独立して駆動可能になっ
ている。つまり、各載置部41,42は、それぞれ、独
立したアクチェータ51によって傾動可能になってい
る。
【0028】図1,3に示すように、右載置部41と左
載置部42とは、ヘッドボード13側が第1連結部材6
0で連結されている。なお、図3では、中央マットレス
載置部22及び脚部側マットレス載置部23などの図示
を省略している。第1連結部材60は、円筒部61、該
円筒部61にその一部が往復動及び回動可能に収容され
た円柱状の2本のバー62及び各載置部41,42に固
定されるとともに各バー62を各載置部41,42に対
して回動可能に支持可能な支持部63を備えている。各
バー62は、各支持部63によって、主に各載置部4
1,42の回動軌跡の円周方向に回動可能に支持される
ようになっているが、各バー62を回動可能に支持する
ための回転軸を挿通させる孔の径のマージンなどによっ
て前記回動軌跡円の径方向にも多少回動可能になってい
る。また、両バー62は、円筒部61内で互いに近接、
離間及び相対回転可能になっている。つまり、第1連結
部材60は、各支持部63同士の間隔などを変更できる
伸縮可能な構造となっている。また、各バー62には、
鍔部64が形成されており、円筒部61が軸方向へ移動
することを規制することが可能になっている。
【0029】第1連結部材60と支持バー43とは、複
数(本実施形態では5個)の第2連結部材65で連結さ
れている。第2連結部材65は、円筒部66を備えてい
る。円筒部66の第1連結部材60側は、円筒部61に
固定された支持部67によって回動可能に第1連結部材
60に連結されている。円筒部66を回動可能に支持部
67に連結するための回転軸は円筒部61の軸方向に平
行に配置されているが、円筒部66は、前記回転軸を挿
通するための孔の径のマージンなどによって前記回転軸
方向にも多少傾動可能になっている。円筒部66の支持
バー43側には、円柱状のバー68の一部が往復動及び
回動可能に収容されている。バー68の支持バー43側
は、支持バー43に固定された支持部69によって回動
可能に該支持バー43に連結されている。バー68を回
動可能に支持部69に連結するための回転軸は支持バー
43の長手方向に平行に配置されているが、バー68
は、前記回転軸を挿通するための孔の径のマージンなど
によって前記回転軸方向にも多少傾動可能になってい
る。したがって、第2連結部材65は、支持部67と支
持部69との間隔などを変更できる伸縮可能な構造とな
っている。
【0030】なお、円筒部66、支持部67,69及び
バー68によって第2連結部材65が構成されるととも
に、第1連結部材60及び第2連結部材65によって補
助支持部材が構成されている。この補助支持部材は、上
半身側マットレス載置部21の一部を構成している。
【0031】これらにより、右載置部41と左載置部4
2とを、該各載置部41,42や第1及び第2連結部材
60,65に無理な力を負荷することなく、各載置部4
1,42のメインフレーム12に対する傾斜角度が互い
に異なるように傾動させることができるようになってい
る。
【0032】ベッド11は、制御装置70を備えてい
る。制御装置70は、各アクチェータ51の駆動をコン
トロールすることができるようになっている。制御装置
70は、例えば、各アクチェータ51内に設けられたエ
ンコーダなどからの信号に基づいて、各ロッド52の移
動量を把握することができるようになっている。制御装
置70は、このロッド52の移動量に基づいて、各載置
部41,42の回動量を算出することができるようにな
っている。また、制御装置70は、これら各載置部4
1,42の回動量を比較し、その差が所定量以下になる
ようにアクチェータ51の動作をコントロールすること
ができるようになっている。制御装置70は、図4に示
すように、各載置部41,42の回動量の差によって生
じる第1連結部材60のメインフレーム12に対する傾
斜角度αが所定値(例えば、40度)以下になるように
アクチェータ51の動作をコントロールするようになっ
ている。
【0033】図4に示すように、ベッド11のマットレ
ス載置部に載置されたマットレスM上には、枕71が載
置されるようになっている。枕71は、例えばエステル
系発泡ウレタンからなり、図5,6に示すように、上面
側が左右方向に、中心ほど低くなるように形成されてい
る。図5は枕71の心材に布カバーを被せた状態を示す
斜視図であり、図6はこの布カバーの図示を省略し心材
のみを示した図5の側面図である。図6に示すように、
枕71の心材の上面側には、複数の凹凸部が形成され、
頭部との間の通気性をより高くすることができるように
なっている。
【0034】本実施形態では、以下のような効果を得る
ことができる。 (1) 上半身側マットレス載置部21の各載置部4
1,42をベッド11の幅方向に平行な軸を中心として
アクチェータ51によってそれぞれ独立して回動可能に
設置した。さらに、両載置部41,42を伸縮可能な第
1連結部材60で互いに連結するとともに第1連結部材
60と支持バー43とを伸縮可能な第2連結部材65で
連結した。これにより、マットレス載置部上に載置した
マットレスを、ベッド11の長手方向のみならず幅方向
にも傾斜させることが可能になる。これにより、体圧の
分散を図ることが可能になるため、床ずれの防止が可能
になる。また、前記マットレスの幅方向への傾斜によ
り、寝返り、着替え、飲食時の気道の確保、体を起こす
こと、片麻痺の被介護者の肩落ちの修正などが容易にな
る。また、両載置部41,42の間に配置された第1及
び第2連結部材60,65は伸縮可能な構造であるた
め、各載置部41,42の傾斜角度が互いに異なる状態
でも、両載置部41,42間に大きな凹凸が形成される
ことがなくなる。したがって、前記マットレス上の被介
護者は快適な姿勢を保つことができる。さらに、各載置
部41,42はアクチェータ51によって互いに独立し
て回動可能となっているため、前記マットレスの傾動の
自由度が高くなる。
【0035】(2) 各載置部41,42の回動量の差
によって生じる第1連結部材60のメインフレーム12
に対する傾斜角度αが所定値以下になるように、アクチ
ェータ51の動作を制御装置70によってコントロール
できるようにした。これにより、ベッド11の幅方向に
ついての前記マットレスの傾斜角度が前記所定値を超え
ることがなくなる。したがって、前記マットレス上の被
介護者を前記幅方向に傾斜させすぎる虞がなくなる。
【0036】(3) 両載置部41,42を、ベッド1
1の幅方向に平行な軸を中心として回動可能に設置し
た。つまり、両載置部41,42を、ベッド11の幅方
向に傾斜しないように回動可能とした。これによれば、
例えば、各載置部41,42に手すりを設置した場合
に、前記回動によって該手すりが前記幅方向に傾斜する
虞がなくなる。
【0037】(4) 前記マットレス上に、上面側が左
右方向に、中心ほど低くなるように形成した枕71を載
置するようにした。これによれば、前記マットレスがベ
ッド11の幅方向(左右方向)に傾斜しても、被介護者
の頭部が枕から外れにくくなり、頭部がより安定するよ
うになる。
【0038】(5) 前記補助支持部材は、複数の棒状
の部材が組み合わされて構成されている。これにより、
該補助支持部材は、例えば板材によって構成されている
場合に比較して、各載置部41,42の回動に合わせ円
滑に動くことができる。したがって、マットレス載置部
上のマットレスの傾動の自由度が高くなる。
【0039】実施の形態は前記に限定されるものではな
く、例えば、以下の様態としてもよい。 ○ 両載置部41,42に手すりを設けてもよい。例え
ば、図4に示すように、両載置部41,42の外側に手
すり80を設ける。この場合、マットレスの横ずれの防
止が可能になるとともに、該マットレス上の被介護者の
上半身側がベッド11から滑落する虞がなくなる。な
お、手すり80は、図4に図示されているのみで、図1
〜3における図示は省略されている。
【0040】○ 制御装置70に、各アクチェータ51
をそれぞれ独立して操作可能な操作ボタン及び両アクチ
ェータ51を同時に操作可能な操作ボタンが設けられた
リモートコントロール部を接続してもよい。これによれ
ば、被介護者自身によるマットレスの傾動操作が容易に
可能になる。また、各アクチェータ51を同時に同方向
に駆動させる場合には、前記同時操作可能な操作ボタン
によって、前記駆動のための操作が容易になる。
【0041】○ 第1及び第2連結部材60,65の上
側に、保護カバーを設けてもよい。例えば、この保護カ
バーで、支持部63,67,69や、円筒部61の両端
部近傍、円筒部66の支持バー43側の端部近傍の上側
を覆うようにするとよい。この場合、支持部63,6
7,69やバー62,68に塗布された潤滑油や防錆油
のマットレス側への付着の防止が可能になるとともに、
該マットレス側の表面生地などの第1及び第2連結部材
60,65側への巻き込みの防止が可能になる。
【0042】○ 制御装置70は、各載置部41,42
の回動量の差が所定量以下になるようにアクチェータ5
1の動作をコントロールしないものであってもよい。 ○ 各載置部41,42は、ベッド11の長手方向への
傾動に加え、ベッド11の幅方向にも傾動する構造であ
ってもよい。
【0043】○ ベッド11には、枕71が備えられて
いなくてもよい。 ○ 前記実施形態では、両載置部41,42を互いに連
結する第1連結部材60と、該第1連結部材60と支持
バー43とを連結する第2連結部材65とで補助支持部
材を構成した。これに代えて、両載置部41,42を互
いに連結する伸縮可能な棒状の連結部材(例えば、第1
連結部材60)を、両載置部41,42のヘッドボード
13側から支持バー43側に亘って複数並列に配置する
ように構成してもよい。
【0044】○ 第1連結部材60側と両載置部41,
42側とは、球面継手によって連結されていてもよい。
また、第2連結部材65側と第1連結部材60側及び支
持バー43側とは、同じく球面継手によって連結されて
いてもよい。これによれば、前記球面継手による各連結
部分がより自由に回動可能になる。
【0045】○ 前記実施形態では、補助支持部材を、
断面円形状の棒状部材を用いて構成したが、断面矩形状
の棒状部材を用いて構成してもよい。なお、この断面矩
形状の棒状部材は、断面の縦横寸法の大きく異なる扁平
なものであってもよい。
【0046】次に、前記実施形態から把握できる請求項
に記載した発明以外の技術的思想について、その効果と
ともに以下に記載する。 (1) 前記補助支持部材が複数の伸縮可能な棒状の部
材を備えている請求項1〜3及び5のいずれか一項に記
載のベッド。この場合、前記補助支持部材は、例えば板
材によって構成されている場合に比較して、前記右及び
左載置部の回動に合わせ円滑に動くことができる。した
がって、前記マットレス載置部上のマットレスの傾動の
自由度が高くなる。
【0047】(2) 前記補助支持部材は、前記右及び
左載置部の反回動軸側を互いに連結する第1連結部材
と、該第1連結部材と前記回動軸側とを連結する第2連
結部材とを備えている技術的思想(1)に記載のベッ
ド。
【0048】(3) 前記右及び左載置部に手すりが設
けられている請求項3に記載のベッド。この場合、マッ
トレスの横ずれの防止が可能になるとともに、該マット
レス上の被介護者の上半身側がベッドから滑落する虞が
なくなる。
【0049】(4) 前記右及び左載置部を同時に回動
可能な操作ボタンを備えた請求項1〜3,5及び技術的
思想(1)〜(3)のいずれか一項に記載のベッド。こ
れによれば、各アクチェータを同時に同方向に駆動させ
る場合には、前記操作ボタンによって、前記駆動のため
の操作が容易になる。
【0050】(5) 前記補助支持部材の上側に保護カ
バーを設けた請求項1〜3,5及び技術的思想(1)〜
(4)のいずれか一項に記載のベッド。この場合、前記
補助支持部材側に塗布された潤滑油や防錆油のマットレ
ス側への付着の防止が可能になるとともに、該マットレ
ス側の表面生地などの前記保持支持部材側への巻き込み
の防止が可能になる。
【0051】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜5に記
載の発明によれば、ベッドにおいて、床ずれの防止が可
能になるとともに、寝返り、着替え、飲食時の気道の確
保、体を起こすこと、片麻痺の被介護者の肩落ちの修正
などが容易になり、傾動の自由度が高くなるとともに、
被介護者が快適な姿勢を保つことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態のベッドの概略を示す一部破断平面
図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】一実施形態のベッドの上半身側を示す一部省略
斜視図。
【図4】同じくベッドを頭部側から見た状態を示す模式
図。
【図5】同じく枕の概略を示す斜視図(カバーを被せた
状態)。
【図6】同じく枕の概略を示す側面図(カバーを外した
状態)。
【符号の説明】
11…ベッド、21…上半身側マットレス載置部、22
…中央マットレス載置部、23…脚部側マットレス載置
部(21,22及び23はマットレス載置部を構成す
る)、41…右載置部、42…左載置部、51…アクチ
ェータ、60…第1連結部材、65…第2連結部材(6
0及び65は補助支持部材を構成する)、70…制御装
置、71…枕、80…手すり。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マットレス載置部を分割配置したベッド
    であって、その分割したマットレス載置部のうち上半身
    側に対応する載置部の右載置部及び左載置部を前記ベッ
    ドの幅方向に平行な軸を中心としてアクチェータによっ
    てそれぞれ独立して回動可能に設置するとともに、前記
    右載置部と前記左載置部との間に伸縮可能な補助支持部
    材を配置したベッド。
  2. 【請求項2】 前記右及び左載置部の互いの回動量の差
    が所定量以下になるように前記アクチェータの動作をコ
    ントロール可能な制御装置を備えた請求項1に記載のベ
    ッド。
  3. 【請求項3】 前記右及び左載置部は、前記ベッドの幅
    方向に傾斜しないように回動可能である請求項1または
    2に記載のベッド。
  4. 【請求項4】 上面側を左右方向に、中心ほど低くなる
    ように傾斜させた枕。
  5. 【請求項5】 前記マットレス載置部上にはマットレス
    が載置され、該マットレス上には、請求項4に記載の枕
    が載置されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の
    ベッド。
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