JP2002084971A - 深海鮫の肝油の製造方法 - Google Patents

深海鮫の肝油の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、低温下において強制的に固形成分
と液体成分とを遠心分離して、かつ液体成分を濾過およ
び酸化防止処理を行うことで高単位ビタミンを含有し、
かつ高鮮度の臭みのない肝油を得ることを目的とする。 【解決手段】 本発明は、低温下において深海鮫の肝臓
を粉砕してペースト状とし、更に冷却遠心分離機4によ
って液体成分と固定成分に分離し、得られた油状液体成
分中における不純物を濾過部7によって除去し、かつ酸
化防止処理タンク8内にて酸素を除去する深海鮫の肝油
の製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、深海鮫の肝臓より
熱を加えずに肝油を採取することで高単位ビタミンを有
する肝油の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、深海鮫の肝臓より肝油を採取する
方法として、加熱処理法、真空蒸留と分別蒸留の組み合
わせやアルカリ消化法が実施されているが、その何れの
方法も加温を必要とし、少なくとも50℃以上に加熱さ
れているのが実情である。
【0003】しかしながら、ビタミン類は熱によって変
質し易く、不安定なため、50〜60℃程度の加温でも
大部分のビタミン類の破壊は免れなく、更に肝油の魚臭
の除去および味の向上が極めて困難であるという問題が
あった。
【0004】そこで上記問題点を解消するために特開昭
60−193923号「高度に脱臭した高単位ビタミン
油の製造法」が出願された。
【0005】この発明は、肝臓を充分に粉砕して懸濁液
とし、冷凍処理をした後、自然解凍の緩慢な解凍により
生成した液状物の表面層における粘性の固形物などを除
去し、底部層に分かれ水分や不純物などを分離し、得ら
れた油状物に常法の脱水処理をすることにより、魚臭や
不快臭がなく、味の良好な、高単位ビタミンを含有した
肝油が得られることを特徴とするものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら肝臓を充
分に粉砕して懸濁液とし、冷凍処理をした後、自然解凍
する期間、即ち約5日間〜15日間の過程中に固形成分
中から人体有害成分や不快臭が液体成分に移り、更に水
分が滲み出ることにより結果的には硫酸カリウムと活性
炭を加えて濾過することで脱水および脱臭処理を行って
いるのが現状である。
【0007】又油状物が解凍期間中に空気に晒されてい
ることにより非常に酸化し易くなり、肝油としての鮮度
が低下する問題がある。
【0008】上記自然解凍期間が約5日間〜15日間で
あることから肝油を得るまでの作業工程が長く、作業効
率が非常に悪い問題がある。
【0009】そこで本発明では上記問題点を解消するた
めに低温下において強制的に固形成分と液体成分とを遠
心分離して、かつ液体成分を濾過および酸化防止処理を
行うことで高単位ビタミンを含有し、かつ高鮮度の臭み
のない肝油を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1は、
低温下において深海鮫の肝臓を粉砕してペースト状と
し、更に遠心分離をすることで液体成分と固定成分に分
離し、得られた油状液体成分中における不純物を濾過除
去し、かつ酸化防止処理することを特徴とする。
【0011】請求項2は、請求項1の上記肝臓に深海鮫
の身、表皮、骨のすくなくとも一つを加えて粉砕してペ
ースト状としたことを特徴とする。
【0012】上記請求項1における低温下とは、深海鮫
は水温が約0〜6℃の深海に生息しており、この温度範
囲の低温下において粉砕および遠心分離、更には濾過お
よび酸化防止処理を行うことにより最高の鮮度を保持し
た状態での肝油の製造が可能となる。
【0013】請求項2において、深海鮫の肝臓以外の
身、表皮および骨などにはビタミン、ミネラルおよびカ
ルシウムなどの有効成分が含まれており、その中の一つ
あるいは全部を加えることにより栄養バランスの優れた
肝油が得られる。
【0014】深海鮫の肝臓中には、スクワレンやスクア
ラミン、ビタミンA、ビタミンE、微量ミネラル、オメ
ガ3油系多価不飽和脂肪酸(DHA・EPAなど)、ア
ルキルグリセロールなど多様で人体に有益な自然物質が
含んでいる。
【0015】本発明方法ではこれらの自然物質を破壊せ
ずに肝臓および身、表皮および骨より抽出するために、
深海用トロール漁船によって、深海鮫を捕獲すると同時
に約5℃以下で保冷した状態で工場に搬送し、約5℃〜
8℃前後に設定された室内において、肝油の製造工程を
行うために鮮度が保持される。
【0016】又常に一定の低温下で一連の作業が行われ
るために鮮度が保持されると共に、魚臭や不快臭が発生
し難くなり、更に作業時間が短縮されることにより水分
の発生が極端に少なくなる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下本発明方法の実施の形態を、
その実施例を示す図面を参酌しながら詳述する。図1に
示すように、深海鮫の肝臓や身、表皮、骨をチョッパー
1によって約5ミクロンの粒径のペースト状に粉砕す
る。
【0018】そしてペースト状とした肝臓などを液体水
分のみを透過する繊維より成るバケット2内に投入し、
オートバランサー3によって冷却遠心分離機4内に設置
する。
【0019】この冷却遠心分離機4は、5℃以下におい
て上記バケット2内に固形成分を残した状態で液体成分
のみをバケット2外へ透過させて分離を行う。そして分
離された液体成分を中間タンク5内へ排出する。
【0020】次に中間タンク5内へ投入された液体成分
Aは移送ポンプ6によって2段階式の濾過部7を通して
酸化防止処理タンク8内へ移送される。この酸化防止処
理タンク8内は真空ポンプ11によって真空状態とされ
る。
【0021】上記濾過部7は、300メッシュフィルタ
ーによって構成され、液体成分A中の不純物や浮遊物を
除去する。
【0022】酸化防止処理タンク8内に貯留された液体
成分Aは、酸化防止処理タンク8内の下部に設けられる
窒素ガス噴出管9より窒素ガスを噴出させて液体水分A
中の酸素を取り除いて酸化防止処理を行うことにより臭
みの無い液体水分Aとなり、更に2段階式の濾過部10
によって上記濾過部7によって除去できなかった不純
物、浮遊物の完全除去および細菌などの除去を完全に行
い、肝油の製造が完了するものである。
【0023】以上の方法より成る本発明では、ペースト
状とした肝臓などを冷却遠心分離機4によって低温下に
おいて短時間のうちに液体成分のみを採取することで、
固形成分中の不快臭や有害物質が液体成分に移ることな
く採取することが可能となる。
【0024】更に不純物、浮遊物のろ過を行い、真空状
とした酸化防止処理タンク8内にて酸化が始まる前に酸
化防止処理を行うことで肝油の鮮度が保持され、かつ酸
化し難いために変色や不快臭の発生の無い、肝油の製造
が可能となる。
【0025】
【発明の効果】以上述べて来た如く本発明では、深海鮫
の捕獲後冷凍処理をせずに約5℃の低温下での保冷状態
下での肝油の製造工程を短時間の間で行うために鮮度を
保持することが可能となり、それにより不快臭の発生や
水分の発生が殆どなく、化学薬品により脱臭や脱水処理
が不要となり、品質の優れた肝油の製造が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造工程を示す説明図である。
【符号の説明】
A 液体成分 1 チョッパー 4 冷却遠心分離機 7 濾過部 8 酸化防止処理タンク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低温下において深海鮫の肝臓を粉砕して
    ペースト状とし、更に遠心分離をすることで液体成分と
    固定成分に分離し、得られた油状液体成分中における不
    純物を濾過除去し、かつ酸化防止処理することを特徴と
    する深海鮫の肝油の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記肝臓に深海鮫の身、表皮、骨のすく
    なくとも一つを加えて粉砕してペースト状としたことを
    特徴とする請求項1記載の深海鮫の肝油の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007181408A (ja) * 2005-12-31 2007-07-19 Nippon Same No Kai Bussan Kk スクアレン加工食品
JP2016007210A (ja) * 2014-06-20 2016-01-18 株式会社えがお 鮫肝油含有品、及びその成分を含む錠剤、又はカプセル錠剤。

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JP2016007210A (ja) * 2014-06-20 2016-01-18 株式会社えがお 鮫肝油含有品、及びその成分を含む錠剤、又はカプセル錠剤。

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