JP2002084642A - 波付きプラスチック管 - Google Patents

波付きプラスチック管

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JP2002084642A
JP2002084642A JP2000271754A JP2000271754A JP2002084642A JP 2002084642 A JP2002084642 A JP 2002084642A JP 2000271754 A JP2000271754 A JP 2000271754A JP 2000271754 A JP2000271754 A JP 2000271754A JP 2002084642 A JP2002084642 A JP 2002084642A
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JP
Japan
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metal wire
bending
pipe
corrugated plastic
corrugated
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Pending
Application number
JP2000271754A
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English (en)
Inventor
Keiichi Ishida
敬一 石田
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
  • Laying Of Electric Cables Or Lines Outside (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】波付きプラスチック管の有利性、すなわち、優
れた耐食性、通線性、耐扁平性、耐摩耗性、屈曲性等を
保有させつつ良好な曲げ保持性を保証できる波付きプラ
スチック管を提供する。 【解決手段】波付きプラスチック管本体1の外面に管軸
方向に金属線2が添設され、しかも、その金属線2の曲
げ剛性が管1の曲げ変形を金属線2の塑性変形で保持で
きるように設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は波付きプラスチック
管に関し、例えば、地中ケ−ブル防護管として有用なも
のである。
【0002】
【従来の技術】近来、景観保全上、電力ケ−ブルや通信
ケ−ブルを地中埋設することが要請され、かかるケ−ブ
ル布設方式として、ケ−ブル防護管方式が注目されてい
る。而して、波付きプラスチック管においては、軽量で
あり運搬・敷設が容易である、耐圧強度に優れており土
圧や輪圧に対して安定である、引込みケ−ブルに対する
接触面積が小さくケ−ブル引き入れが容易である、挫屈
の発生なく曲げることができ曲げ部を設けてもケ−ブル
引き入れ空間を保持できる、優れた耐食性や耐ストレス
クラック性を有する等の有利性を備えており、上記ケ−
ブル防護管として波付きプラスチック管が使用されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この波付きプラスチッ
ク管は可撓性に優れており、容易に曲げることができ
る。しかしながら、曲げ弾性がかなり高く、曲げても曲
げ外力を解除すると元の直線状に戻ってしまい、敷設時
での管の位置決めをスム−ズに行い難く、接合管端の位
置決めに誤差が生じ易く、施工に時間がかかることが多
い。
【0004】本発明の目的は、波付きプラスチック管の
有利性、すなわち、優れた耐食性、耐圧強度、通線性、
耐扁平性、耐摩耗性、屈曲性等を保有させつつ良好な曲
げ保持性を保証できる波付きプラスチック管を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る波付きプラ
スチック管は、波付きプラスチック管本体の外面に管軸
方向に金属線が添設され、しかも、その金属線の曲げ剛
性が管の曲げ変形を金属線の塑性変形で保持できるよう
に設定されていることを特徴とする構成であり、最外の
エラストマ−被覆層により金属線を波付きプラスチック
管本体に添設するか、金属線を波の山部に融着または接
着により結着することにより形成されているものであ
る。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態について説明する。図1の(イ)は本発明の
一実施例を示す側面説明図であり、上半部は縦断面を、
下半部は最外層を除去した側面をそれぞれ示している。
図1の(ロ)は同実施例の横断面図である。図1におい
て、1は波付きプラスチック管本体であり、波形は螺旋
形としてあるが、環状溝を所定のピッチで形成した波形
とすることもできる。この管本体のプラスチック材質と
しては、低摩擦係数、耐摩耗性に優れたプラスチック、
例えば、硬質ポリエチレンを使用することが好ましい
が、他のプラスチックの使用も可能である。2,…は波
付きプラスチック管本体1の外面に添設した複数本の管
軸方向金属線であり、管周方向に等間隔の間隔を隔てて
配設してある。これらの金属線2,…は、波付きプラス
チック管本体1を曲げたときの曲げを金属の塑性変形に
よって保持するために使用され、その金属線の本数N、
ヤング率E、断面二次モ−メントI、線径r等がその曲
げ保持性に基づき設定されている。3は金属線を波付き
プラスチック管本体に添設するためのエラストマ−被覆
層であり、エラストマ−には、熱可塑性エラストマ−、
例えば、オレフィン系熱可塑性エラストマ−や塩化ビニ
ル系熱可塑性エラストマ−、ゴム系エラストマ−、例え
ばブチルゴムを使用できる。
【0007】図2は、本発明の別実施例の要部を示し、
金属線2を波付きプラスチック管本体1の波形の山部1
1に熱融着により接着してある。
【0008】図3は、本発明の他の別実施例の要部を示
し、金属線2を波付きプラスチック管本体1の波形の山
部11に接着剤32により接着してある。
【0009】図2及び図3に示す実施例においては、金
属線にプラスチックやゴムを被覆した被覆金属線を使用
することもできる。
【0010】上記の波付きプラスチック管本体自体は、
既述した通り、曲げ弾性を有し、曲げてもその弾性のた
めに元の状態(直線状)に戻ろうとする。上記の金属線
添設波付きプラスチック管が曲げられると、波付きプラ
スチック管本体と金属線とが、その一体化のために同調
して曲げられる。今、その曲げが、金属線の塑性曲げ変
形により保持されているとすると、波付きプラスチック
管本体の曲げ弾性のために、その曲げ保持が所定の曲げ
モ−メント反力Mに抗して行われ、金属線にはその曲げ
モ−メント反力Mに平衡して曲げ歪が発生する。この場
合、金属線の本数をN、金属線の半径をr、金属線の曲
げ剛性をE・I、金属線に発生する最大曲げ歪をεとす
ると、
【数1】 ε/r=M/(NEI) (1) が成立する。また、波付きプラスチック管本体の曲げ剛
性をE’・I’、波付きプラスチック管本体の曲げ半径
をRとすると、
【数2】 M=E’・I’/R (2) が成立し、式(1)、(2)より
【数3】 ε=rE・I/(RNE’・I’) (3) が成立する。従って、最小曲げ径Rminに対する金属線
の最大歪ε'、すなわち、
【数4】 ε’=rE・I/(RminNE’・I’) (4) を弾性限界(塑性変形開始)にほぼ等しくするように
(やや低くするように)、金属線の本数N、線径r(非
円形線の場合は、曲げ中性面から断面上下端までの距
離)、または曲げ剛性E,Iを設定することによって、
上記波付きプラスチック管本体の曲げを金属線の塑性変
形で、上記最小曲げ半径Rminを下限とする全曲げ範囲
にわたり保持できる。
【0011】上記金属線については、後述する実施例か
ら明らかな通り、例えば、口径100mm、平均肉厚1
mmの波付きポリエチレン管本体に対し、線径φ1mm
の鉄線を周方向等間隔で総計8本配すればよく、その全
本数金属線の曲げ剛数をさして高くする必要が無く、波
付きプラスチック管の可撓性を充分に保持できる。波付
きプラスチック管の肉厚内に金属管を埋入、または埋着
して曲げ保持性を得る場合では、波付きプラスチック管
の可撓性が大きく減退され、さらに、中間金属管とプラ
スチック層との剥離により管全体の強度が低下する不合
理があるが、上記金属線の添設によれば、このような不
具合なく曲げ保持性を保証できる。また、エラストマ−
被覆層やエラストマ−接着剤で金属線を波付きプラスチ
ック管本体に添設する場合、或は、金属線にエラストマ
−被覆金属線を使用する場合、曲げ時に、金属線と波付
きプラスチック管本体との結着箇所に作用する応力をエ
ラストマ−のクッション作用で緩和でき、結着箇所を安
定に保持できるから、安全である。特に、図1に示すエ
ラストマ−被覆の場合、取扱い時での金属線のひっかか
り排除でき、一層の安全を図ることができる。
【0012】更に、本発明に係る金属線添設波付きプラ
スチック管は、プラスチック製のために地中埋設しても
優れた耐食性を保証できる(金属線に対しては、地中埋
設後の耐食性が不要である)、波付きのリブ補強作用の
ために優れた耐土圧性や輪圧性を保証できる、波付きの
ために内面の摩擦接触面が少なくケ−ブルを低摩擦力で
引き入れることができる、波付きのために曲げても扁平
化をよく防止でき通線空間を保持できる、軽量であり取
扱が容易である、ドラムに巻回して長尺運搬が可能であ
る(ドラム巻径が充分に大きく、金属線に塑性曲げ変形
を生じさせることはない)等の波付きプラスチック管の
有利性を保有しており、地中ケ−ブル防護管として有用
である。
【0013】
【実施例】〔実施例1〕図1において、波付きプラスチ
ック管本体に、口径100mm、平均肉厚1mmの波付
き硬質ポリエチレン管を使用し、金属線に線径φ1mm
の鉄線を8本使用し、45°の間隔で配し、エラストマ
−被覆層をオレフィン系熱可塑性エラストマ−(三井化
学社製ミラストマ−)を押出により厚み1mmにて被覆
した。この金属線添設波付きプラスチック管を管外径の
3倍〜100倍の範囲で曲げたところ、曲げを保持で
き、曲げ力もさして高くなく、容易に曲げることができ
た。
【0014】〔実施例2〕エラストマ−被覆層を厚み2
mm、巾5mmのブチルゴムテ−プのラップ巻きにより
形成した以外、実施例1と同様にした。この金属線添設
波付きプラスチック管についても、管外径の3倍〜10
0倍の範囲で曲げたところ、曲げを保持でき、曲げ力も
さして高くなく、容易に曲げることができた。
【0015】〔実施例3〕波付きプラスチック管本体
に、口径100mm、平均肉厚1mmの波付き硬質ポリ
エチレン管を使用し、金属線に線径φ1mmの鉄線を8
本使用し、45°の間隔で配し、各金属線を波付きの山
部に熱融着により接着した。この金属線添設波付きプラ
スチック管を管外径の3倍〜100倍の範囲で曲げたと
ころ、曲げを保持でき、曲げ力もさして高くなく、容易
に曲げることができた。
【0016】〔実施例4〕波付きプラスチック管本体
に、口径100mm、平均肉厚1mmの波付き硬質ポリ
エチレン管を使用し、金属線に鉄線径φ1mmの塩化ビ
ニル被覆鉄線を8本使用し、45°の間隔で配し、各金
属線を波付きの山部に接着剤により接着した。この金属
線添設波付きプラスチック管を管外径の3倍〜100倍
の範囲で曲げたところ、曲げを保持でき、曲げ力もさし
て高くなく容易に曲げることができた。
【0017】〔比較例〕実施例で使用した波付きプラス
チック管本体を管外径の3倍〜100倍の範囲で曲げた
が、手を離すと、直線状に戻り、位置決めができなかっ
た。
【0018】
【発明の効果】本発明に係る波付きプラスチック管にお
いては、波付きプラスチック管の利点、すなわち軽量
性、耐土圧・輪圧性、ケ−ブル引込み容易性、耐食性や
耐ストレスクラック性を保有させたままで、波付きプラ
スチック管の可撓性をよく維持させて所定曲げ径での曲
げ保持を可能としているから、敷設時での管の位置決め
をスム−ズに行って接合管端の位置決めを正確に行い
得、施工性を向上でき、地中ケ−ブル防護管として極め
て有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る波付きプラスチック管の一実施例
を示す図面である。
【図2】本発明に係る波付きプラスチック管の上記とは
別の実施例の要部を示す図面である。
【図3】本発明に係る波付きプラスチック管の上記とは
別の実施例の要部を示す図面である。
【符号の説明】
1 波付きプラスチック管本体 11 山部 2 金属線 3 エラストマ−被覆層 31 融着箇所 32 接着剤

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】波付きプラスチック管本体の外面に管軸方
    向に金属線が添設され、しかも、その金属線の曲げ剛性
    が管の曲げ変形を金属線の塑性変形で保持できるように
    設定されていることを特徴とする波付きプラスチック
    管。
  2. 【請求項2】最外のエラストマ−被覆層により金属線が
    波付きプラスチック管本体に添設されている請求項1記
    載の波付きプラスチック管。
  3. 【請求項3】金属線が波の山部に結着されている請求項
    1記載の波付きプラスチック管。
  4. 【請求項4】結着が融着または接着により行われている
    請求項3記載の波付きプラスチック管。
JP2000271754A 2000-09-07 2000-09-07 波付きプラスチック管 Pending JP2002084642A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013524123A (ja) * 2010-04-06 2013-06-17 ジョヌ、ジョンザ 多数の内管を持つ合成樹脂製チューブ

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