JP2002084478A - 記録再生装置及びタイマー予約記録方法 - Google Patents

記録再生装置及びタイマー予約記録方法

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JP2002084478A
JP2002084478A JP2000271705A JP2000271705A JP2002084478A JP 2002084478 A JP2002084478 A JP 2002084478A JP 2000271705 A JP2000271705 A JP 2000271705A JP 2000271705 A JP2000271705 A JP 2000271705A JP 2002084478 A JP2002084478 A JP 2002084478A
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recording
broadcast
program
time
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JP2000271705A
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English (en)
Inventor
Tomohiko Yoshida
智彦 吉田
Kazunori Ito
一記 伊藤
Yoji Watanabe
洋二 渡辺
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Sony Group Corp
Original Assignee
Aiwa Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ナイター放送や特別番組で予約していた放送
番組の開始時刻がずれてしまった場合でも、最初に記録
設定した放送番組を記録できるようにする。 【解決手段】 当該放送番組の先頭部分で冒頭音楽を流
す番組情報内容D1を記録する装置であって、チューナ
ー装置4と、このチューナー装置4により受信された番
組情報内容D1の記録及び再生をするために所定の記録
容量を有した固定ディスク駆動装置6と、少なくとも、
固定ディスク駆動装置6に記録される番組情報内容D1
の記録開始時刻t1を設定するように操作される操作部
21と、放送番組の冒頭音楽から予め冒頭音楽情報D2
をサンプリングすると共に、操作部21による記録開始
時刻t1に当該放送番組の記録を開始した後、その記録
開始時刻t1における番組放映音楽情報D2’と、予め
サンプリングして置いた冒頭音楽情報D2とに基づいて
記録終了時刻t2を算出する制御装置5とを備えるもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、HDD(Hard
Disc Drive)を搭載したハードディスクビデオプレー
ヤなどに適用して好適な記録再生装置及びタイマー予約
記録方法に関する。
【0002】詳しくは、記録開始時刻及び記録終了時刻
に基づいて固定ディスク駆動装置を制御する制御装置を
備え、この制御装置は記録開始時刻に放送番組の記録を
開始すると共に、予めサンプリングされた冒頭音楽情報
と記録開始時刻における番組放映音楽情報とを比較し、
その比較結果に基づいて記録終了時刻を算出して、ナイ
ター放送や特別番組で予約していた放送番組の開始時刻
がずれてしまった場合でも、最初に記録設定した放送番
組を欠落することなく全部記録できるようにしたもので
ある。
【0003】
【従来の技術】近頃、固定ディスク駆動装置(以下で単
にHDDという)を搭載したハードディスクビデオレコ
ーダ(以下で単に記録再生装置ともいう)が使用される
に至ってきた。この種の記録再生装置は以下のような特
長を有している。
【0004】 MPEG−2方式などの圧縮符号化情
報を取り扱うので情報の書込み及び読出しが早い。 HDD(Hard Disc Drive)では多ヘッドを採用
するため、情報を書き込みながら情報を読み出すことが
できる。 磁気ディスクが駆動装置内に内蔵されるので、ビデ
オテープレコーダのようなテープの出し入れが不要であ
る。 情報記録番地がファイル管理されるので、情報の頭
出しが早い。 一連の情報はパケット単位のデータ列として扱われ
るので情報と情報のつなぎが容易である。
【0005】また、メディア交換を想定していないHD
Dビデオレコーダでは記録したデータをいくつも長期間
セット内部に保存しておくというよりも、一時的なバッ
ファとして利用価値が高い。ビデオテープの場合には不
要になったデータを消去することなく、ただ単に上書き
すればよかった。この点、HDDの場合にはテープのよ
うにユーザにとって始まりも終わりもないので、不要な
データに上書きするのではなく、データをファイル毎に
削除して空き容量を確保する必要が生じる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ハードディ
スクビデオレコーダなどの記録再生装置において、ビデ
オテープレコーダのように、例えば連続放送番組をタイ
マー記録予約により月単位、週単位又は日単位に記録し
たいという要求がある。
【0007】しかしながら、従来方式のタイマー記録予
約方法を取り入れて、記録開始時刻及び記録終了時刻を
設定すると、当該放送番組の前の放送番組が、ナイター
中継の延長や特別番組などの放送によりタイマー記録予
約した放送番組の開始時刻がずれてしまうと、当初、タ
イマー記録予約した番組内容の終わりの部分が欠落して
しまうという問題がある。
【0008】そこで、この発明はこのような従来の課題
を解決したものであって、ナイター放送や特別番組等で
予約していた放送番組の開始時刻がずれてしまった場合
でも、最初に記録設定した放送番組を記録できるように
した記録再生装置及びタイマー予約記録方法を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係る記録再生装置は、当該放送番組の先頭部
分で冒頭音楽を流す番組情報内容を記録する装置であっ
て、チューナー装置と、このチューナー装置により受信
された放送番組内容の記録及び再生をするために所定の
記録容量を有した固定ディスク駆動装置と、少なくと
も、固定ディスク駆動装置に記録される番組情報内容の
記録開始時刻を設定するように操作される操作部と、放
送番組の冒頭音楽から予め冒頭音楽情報をサンプリング
すると共に、操作部による記録開始時刻に当該放送番組
の記録を開始した後、その記録開始時刻における番組放
映音楽情報と、予めサンプリングして置いた冒頭音楽情
報とに基づいて記録終了時刻を算出する制御装置とを備
えることを特徴とするものである。
【0010】本発明に係る記録再生装置によれば、当該
放送番組の先頭部分で冒頭音楽を流す番組情報内容を記
録する場合に、予め制御装置によって放送番組の冒頭音
楽から冒頭音楽情報がサンプリングされる。そして、操
作部が操作されて番組情報内容の記録開始時刻が設定さ
れると、制御装置では操作部による記録開始時刻に当該
放送番組の記録を開始するので、チューナー装置により
受信された放送番組内容が固定ディスク駆動装置に記録
される。その後、この記録開始時刻における番組放映音
楽情報と、予めサンプリングして置いた冒頭音楽情報と
に基づいて記録終了時刻を算出するようになされる。
【0011】例えば、サンプリングに係る冒頭音楽情報
と記録開始時刻における番組放映音楽情報との比較結果
がほぼ一致した場合は、記録開始時刻に当該放送番組の
総放映時間を加算した時刻を記録終了時刻とし、記録開
始時刻における冒頭音楽情報と番組放映音楽情報による
比較結果が一致しない場合は、冒頭音楽情報と番組放映
音楽情報による比較を継続すると共に、前の放送番組に
おける延長放映時間を算出し、この延長放映時間に基づ
いて記録終了時刻を算出する。
【0012】そして、制御装置は記録終了時刻に基づい
て放送番組の記録を終了するように固定ディスク駆動装
置を制御する。従って、ナイター放送や特別番組で予約
していた放送番組の開始時刻がずれてしまった場合で
も、予め設定した記録開始時刻に当該放送番組の総放映
時間と前の放送番組における延長放映時間とを加算した
記録終了時刻に基づいて放送番組の記録を終了するよう
になるので、最初に記録設定した放送番組を欠落するこ
となく全部記録することができる。
【0013】本発明に係るタイマー予約記録方法は当該
放送番組の先頭部分で冒頭音楽を流す番組情報内容を記
録する方法であって、予め当該放送番組の冒頭音楽をサ
ンプリングして冒頭音楽情報を取得すると共に、放送番
組の記録開始時刻を設定し、ここで設定された記録開始
時刻に放送番組の記録を開始すると共に、サンプリング
に係る冒頭音楽情報と該記録開始時刻における番組放映
音楽情報とを比較し、冒頭音楽情報と番組放映音楽情報
による比較結果に基づいて記録終了時刻を算出し、記録
終了時刻に放送番組の記録を終了することを特徴とする
ものである。
【0014】本発明に係るタイマー予約記録方法によれ
ば、ナイター放送や特別番組で予約していた放送番組の
開始時刻がずれてしまった場合でも、予め設定した記録
開始時刻に当該放送番組の総放映時間と前の放送番組に
おける延長放映時間とを加算した記録終了時刻に基づい
て放送番組の記録を終了するようになるので、最初に記
録設定した放送番組を欠落することなく全部記録するこ
とができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、この
発明の実施形態に係る記録再生装置及びタイマー予約記
録方法について詳しく説明する。
【0016】(1)実施形態 図1は本発明の実施形態としての記録再生装置の構成例
を示すブロック図である。この実施形態では、記録開始
時刻及び記録終了時刻に基づいて固定ディスク駆動装置
を制御する制御装置を備え、この制御装置は記録開始時
刻に放送番組の記録を開始すると共に、その冒頭音楽情
報と記録開始時刻における番組放映音楽情報とを比較
し、その比較結果に基づいて記録終了時刻を算出してナ
イター放送や特別番組等で予約していた放送番組の開始
時刻がずれてしまった場合でも、最初に記録設定した放
送番組を記録できるようにしたものである。
【0017】図1に示す記録再生装置10はタイマー予
約記録しようとする放送番組の先頭部分で冒頭音楽を流
す番組情報内容D1を記録する装置である。もちろん、
記録した番組情報内容D1は再生される。冒頭音楽はそ
のドラマの主題歌のようなものである。番組情報内容D
1はデジタル番組や、データ放送から得られるMPEG
−2方式に符号化圧縮された映像や音声情報である。記
録情報は地上波のアナログ放送による映像及び音声情報
D0も対象となる。アナログ放送による場合は映像及び
音声情報D0を例えばMPEG−2方式に符号化圧縮し
た後に記録される。
【0018】この記録再生装置10は少なくとも、チュ
ーナー装置4が接続され、若しくは、図示しないチュー
ナーが内蔵され、放送局からの番組情報内容Dを受信す
るようになされる。このチューナー装置4には制御装置
5を通じて固定ディスク駆動装置6が接続され、チュー
ナー装置4で受信された番組情報内容D1をタイマー記
録するようになされる。固定ディスク駆動装置6は所定
の記録容量の磁気ディスク61を有しており、任意の番
組情報内容D1やアナログ放送に係る映像&音声情報D
0などの記録及び再生をするようになされる。磁気ディ
スク61に記録された番組情報内容D1はファイル化さ
れる。
【0019】この制御装置5ではタイマー予約記録をす
るように固定ディスク駆動装置6を制御する。制御装置
5には操作部21が接続され、少なくとも固定ディスク
駆動装置6に記録される番組情報内容D1の記録開始時
刻t1を設定するように操作される。この例では当該放
送番組の総放映時間T1を入力するようになされる。こ
れは記録終了時間t2の算出に当たって制御装置5に当
該放送番組の総放映時間T1を認識させるためである。
操作部21は赤外線や無線を利用した遠隔操作部とする
こともできる。
【0020】制御装置5では予め放送番組の冒頭音楽を
記録以前にサンプリングして冒頭音楽情報D2が取得さ
れる。記録以前のサンプリング処理が必要なため、当該
放送番組の初回のタイマー予約記録は設定することがで
きず、少なくても、第2回目以降のタイマー予約記録を
設定することが可能となる。これは記録開始時刻t1に
冒頭音楽情報D2を使用してタイマー予約記録すべき放
送番組が時間通りに放映されたかを判別するためであ
る。
【0021】このサンプリング処理はユーザを介在して
行われる。コマーシャルなどの音楽を除去するためであ
る。つまり、冒頭音楽情報D2はアナログの冒頭音楽を
デジタルデータに変換した後にフィルタリングされ、特
徴量を抽出したデータとなされる。比較対象となる音声
認識ビットを少なくするためである。
【0022】この冒頭音楽情報D2が予め準備されるこ
とを前提にして制御装置5では操作部21による記録開
始時刻t1に当該放送番組の記録を開始した後、その記
録開始時刻t1における番組放映音楽情報D2’と、予
めサンプリングして置いた冒頭音楽情報D2とに基づい
て記録終了時刻t2を算出するようになされる。もちろ
ん、番組放映音楽情報D2’は記録開始時刻t1にリア
ルタイムに放送番組の冒頭音楽をサンプリングして処理
し、特徴量を抽出したデータである。
【0023】制御装置5では記録以前にサンプリングし
た冒頭音楽情報D2と記録開始時刻t1におけるリアル
タイムの番組放映音楽情報D2’とを比較し、この比較
結果がほぼ一致した場合は、タイマー予約記録すべき放
送番組が時間通りに放映されたので、記録終了時刻t2
は記録開始時刻t1に当該放送番組の総放映時間T1を
加算した時刻、つまり、t2=t1+T1とするように
なされる。
【0024】この冒頭音楽情報D2と記録開始時刻t1
における番組放映音楽情報D2’との比較結果が一致し
ない場合は、更に、制御装置5では冒頭音楽情報D2と
番組放映音楽情報D2’による比較を継続すると共に、
タイマー予約記録に係る放送番組の前の放送番組におけ
る延長放映時間Tαを算出し、この延長放映時間Tαに
基づいて記録終了時刻t2を算出するようになされる。
延長放映時間Tαは記録開始時刻t1からのずれ時間で
ある。
【0025】この例で比較処理を継続した結果、記録開
始時刻t1から延長放映時間Tαを経過した後における
冒頭音楽情報D2と番組放映音楽情報D2’の比較結果
がほぼ一致した場合は、タイマー予約記録すべき放送番
組が延長放映時間Tαだけ遅れて放映されたので、記録
終了時刻t2’は記録開始時刻t1に当該放送番組の総
放映時間T1と延長放映時間Tαとを加算した時刻、つ
まり、t2’=t1+T1+Tαとするようになされ
る。
【0026】この他に、制御装置5はタイマー記録され
た放送番組内容D1をファイル管理するようになされ、
予め設定された消去条件に応じて番組情報内容D1をフ
ァイル毎に消去するようになされる。もちろん、ユーザ
が消去禁止操作を採った番組情報内容D1はそのまま消
去されずに、磁気ディスク61に保存される。古いファ
イルから順次削除される。
【0027】この制御装置5には図示しない表示部を接
続し、記録予約メニュー画面やタイマー記録設定画面な
どを表示するようにしてもよい。その表示部には液晶表
示ディスプレイなどが使用される。当該記録再生装置1
0にテレビモニタなどを接続して使用する場合は表示部
の代わりに、そのテレビモニタに記録予約メニュー画面
やタイマー記録設定画面などを表示してもよい。
【0028】続いて、記録再生装置10におけるタイマ
ー予約記録時の処理例について説明をする。この実施形
態では当該放送番組の先頭部分で冒頭音楽を流す番組情
報内容をタイマー予約記録する場合を想定する。冒頭音
楽情報D2は当該放送番組の記録以前に予め冒頭音楽を
サンプリングして得る場合を例に挙げる。連続放送番組
の次回以降をタイマー予約記録をする場合を想定する。
【0029】これを前提にして、図2に示すフローチャ
ートのステップA1で予め当該連続放送番組の冒頭音楽
をサンプリングして冒頭音楽情報D2を取得する。ここ
で、ユーザは操作部21を操作してコマーシャルなどの
音楽が混在しないように、かつ、当該放送番組の冒頭音
楽をサンプリングするように制御装置5に操作情報D3
を入力する。ここでサンプリングされた冒頭音楽は制御
装置5によりデジタルデータに変換された後にフィルタ
リングされ、特徴量を抽出した冒頭音楽情報D2となさ
れる。
【0030】その後、ステップA2で放送番組の記録開
始時刻t1を設定する。ここで、ユーザは操作部21を
操作して次回タイマー予約記録しようとする連続放送番
組の記録開始時刻t1を設定する。そして、記録日時が
到来すると制御装置5ではステップA3で記録開始時刻
t1に当該放送番組の記録を開始する。当該放送番組の
記録開始により、チューナー装置4により受信された放
送番組内容D1が固定ディスク駆動装置6に記録され
る。
【0031】その後、ステップA4でサンプリングに係
る冒頭音楽情報D2とその記録開始時刻t1における番
組放映音楽情報D2’とを比較する。ここで制御装置5
では記録以前にサンプリングして置いた冒頭音楽情報D
2と記録開始時刻t1におけるリアルタイムの番組放映
音楽情報D2’とが比較される。
【0032】そして、ステップA5で冒頭音楽情報D2
と番組放映音楽情報D2’による比較結果に基づいて記
録終了時刻t2を算出する。例えば、サンプリングに係
る冒頭音楽情報D2と記録開始時刻t1における番組放
映音楽情報D2’との比較結果がほぼ一致した場合は、
記録開始時刻t1に当該放送番組の総放映時間T1を加
算した時刻が記録終了時刻t2となされる。記録開始時
刻t1における冒頭音楽情報D2と番組放映音楽情報D
2’による比較結果が一致しない場合は、冒頭音楽情報
D2と番組放映音楽情報D2’による比較を継続すると
共に、前の放送番組における延長放映時間Tαが算出さ
れ、この延長放映時間Tαに基づいて記録終了時刻t2
を算出するようになされる。
【0033】その後、ステップA6で記録終了時刻t2
になると、放送番組の記録を終了する。このとき、制御
装置5では記録終了時刻t2に基づいて放送番組の記録
を終了するように固定ディスク駆動装置6を制御する。
【0034】従って、ナイター放送や特別番組で予約し
ていた放送番組の開始時刻t1がずれてしまった場合で
も、予め設定した記録開始時刻t1に当該放送番組の総
放映時間T1と前の放送番組における延長放映時間Tα
とを加算した記録終了時刻t2に基づいて放送番組の記
録を終了するようになるので、最初に記録設定した放送
番組を欠落することなく全部記録することができる。
【0035】(2)実施例 図3は本発明に係る実施例としてのHDDビデオレコー
ダ100の接続構成例を示す斜視図である。この実施例
では記録再生装置の一例となるHDDビデオレコーダ1
00を準備し、このHDDビデオレコーダ100をテレ
ビモニタ30に接続し、連続放送番組(以下で連続ドラ
マという)に係る番組情報内容(以下で連続ドラマ内容
という)D1を磁気ディスク内にタイマー予約記録でき
るようにしたものである。もちろん、固定ディスク駆動
装置6に予めプログラムファイルが準備され、連続ドラ
マに係るタイマー記録予約がファイル管理されるように
なされる。
【0036】図3に示すHDDビデオレコーダ100は
例えば、既存の放送基盤を利用してデジタル放送される
連続ドラマをタイマー予約記録したり、シンクロ記録さ
れた連続ドラマ内容D1を再生処理する装置である。特
に、HDDビデオレコーダ100はタイマー予約記録し
ようとする連続ドラマの先頭部分で冒頭音楽(以下で主
題歌という)を流す連続ドラマ内容D1の記録に最適な
装置である。
【0037】この例で、放送局2はデジタル放送、地上
波アナログ及びデータ放送の受信可能なチューナー付き
のテレビモニタ30に連続ドラマ内容D1を放送するよ
うになされる。このテレビモニタ30には予め準備され
たHDDビデオレコーダ100が接続され、タイマー記
録予約時に、このテレビモニタ30に記録予約メニュー
画面や、当該連続ドラマの記録開始時刻t1やその総放
映時間T1を表示するようになされる。
【0038】HDDビデオレコーダ100はテレビモニ
タ30に対してIEEE1394準拠の通信ケーブル3
1,オーディオ・ビデオ(以下でA&Vという)出力ケ
ーブル32及び、A&V入力ケーブル33により接続さ
れる。更にテレビモニタ30はデジタル放送用のアンテ
ナ34及び地上波データ放送のアンテナ35に接続して
使用される。
【0039】この例で連続ドラマ内容D1はテレビモニ
タ30を通じてHDDビデオレコーダ100に記録でき
るようになされている。この連続ドラマ内容D1をタイ
マー予約記録するときに、テレビモニタ30及びHDD
ビデオレコーダ100がリモートコントローラ(以下で
リモコンという)40で遠隔操作するようになされる。
【0040】続いて、HDDビデオレコーダ100の内
部構成例について説明をする。図4はHDDビデオレコ
ーダ100の内部構成例を示すブロック図である。この
例でHDDビデオレコーダ100ではチューナー付きの
テレビモニタ30で受信されたアナログやデジタルの連
続ドラマなどの連続ドラマ内容D1をタイマー予約記録
するようになされる。
【0041】図4に示すHDDビデオレコーダ100は
所定の記録容量の磁気ディスク61を有した固定ディス
ク駆動装置(以下でHDD26という)を備え、連続ド
ラマの先頭部分で主題歌を流される連続ドラマ内容D1
をタイマー予約記録するようになされる。連続ドラマ内
容D1はデジタル番組や、データ放送から得られるMP
EG−2方式に符号化圧縮された映像や音声情報であ
る。
【0042】これらの記録情報は地上波のアナログ放送
による映像及び音声情報D0も対象となる。アナログ放
送による場合は映像及び音声情報D0を例えばMPEG
−2方式に符号化圧縮した後に記録される。連続ドラマ
内容D1や映像及び音声情報D0などは磁気ディスク6
1に記録することによりファイル化される。
【0043】このHDD26は記憶容量100〜500
ギガバイト(GB)程度の磁気ディスク61を有してい
る。例えば、500GBのHDD26では最長300時
間、最大1000タイトルの記録ができるようになされ
る。記録モードに関しては、約200時間の長時間(L
P)モード、約100時間の標準(SP)モード、約5
0時間の高画質(HQ)モードの3つが準備されてい
る。
【0044】このHDDビデオレコーダ100はチュー
ナーが内蔵されていないタイプである。もちろん、チュ
ーナーを内蔵するようにしてもよい。HDDビデオレコ
ーダ100はHDD26の他にCPU53、操作部21
及び表示部22を有している。CPU53はスクランブ
ル解除部51、アナログ・デジタル(以下でA/Dとい
う)変換器52、中央演算装置(CPU)53、MPE
Gエンジン部54、メモリ部55,56、デジタル・ア
ナログ(以下でD/Aという)変換器57を有してい
る。
【0045】スクランブル解除部(デインターリーブ)
51では、テレビモニタ30からIEEE1394通信
ケーブル31により伝送されてきた連続ドラマ内容D1
などのスクランブル状態がCPU53の制御の下に解除
される。例えばMPEG圧縮符号化された連続ドラマ内
容D1がデインターリーブ処理され、輝度信号とカラー
信号とが正しく並び替えられる。
【0046】他方、A/D変換器52ではテレビモニタ
30からA&V入力ケーブル32より伝送されてきた音
声&映像信号SINがアナログ・デジタル変換されて音声
&映像情報D0になされる。地上波のアナログ放送に対
処するためである。スクランブル解除部51及びA/D
変換器52にはMPEGエンジン部54が接続されてい
る。MPEGエンジン部54は図示しないMPEGデコ
ーダ、JPEGデコーダ&エンコーダ及びMPEGエン
コーダを有している。MPEGエンジン部54にはDS
P(Digital Singnal Processor)が使用される。
【0047】このMPEGエンジン部54ではスクラン
ブル解除された後の連続ドラマ内容D1が所定の圧縮レ
ートでHDD26に記録される。A/D変換後の映像情
報D0はMPEGエンコーダによりMPEG圧縮符号化
された後に、所定の圧縮レートでHDD26に記録され
る。A/D変換後の音声情報はJPEGエンコーダによ
りJPEG圧縮符号化された後に、HDD26に記録さ
れる。この例ではMPEG−2の圧縮率をリアルタイム
に可変するバリアブルビットレート(VBR)制御方式
を導入している。この方式では、記録時に映像の特性や
複雑さをDSPが自動的に判断してリアルタイムに適切
な圧縮率を選択して連続ドラマ内容D1をHDD26に
記録するようになされる。
【0048】更に、MPEGエンジン部54では再生時
にHDD26から読み出した連続ドラマ内容D1や、音
声&映像情報D0がMPEGエンコーダにより復号化さ
れて伸長される。MPEGエンジン部54にはD/A変
換器57が接続され、復号化後の連続ドラマ内容D1や
音声&映像情報D0がデジタル・アナログ変換される。
変換後の連続ドラマ内容D1や音声&映像信号SOUTは
A&V出力ケーブル33によりテレビモニタ30に伝送
される。
【0049】このMPEGエンジン部54にはCPU5
3が接続されると共に、CPU53には操作部21が接
続され、少なくともHDD26に記録される連続ドラマ
内容D1の記録開始時刻t1を設定するように操作され
る。この例では当該連続ドラマの総放映時間T1を入力
するようになされる。これは記録終了時間t2の算出に
当たってCPU53に当該連続ドラマの総放映時間T1
を認識させるためである。
【0050】操作部21では記録開始時刻t1の設定の
他に、HDD26に記録される連続ドラマに関して月予
約記録モードや、週予約記録モード、日予約記録モード
などの予約モードを選択するために操作される。更に、
操作部21では連続ドラマ内容D1の記録再生時や、記
録済み分の連続ドラマ内容D1をファイル管理するとき
に、ユーザにより操作情報D3を入力するように操作さ
れる。この操作部21に図示しないリモコン用のI/O
インタフェース部が設けられ、リモコン40からの操作
情報D3を入力するようになされる。リモコン40には
赤外線方式や無線方式が使用される。
【0051】また、操作部21に接続されたCPU53
では、連続ドラマの先頭部分で主題歌を流される連続ド
ラマ内容D1をタイマー予約記録するようにHDD26
を制御する。例えば、CPU53では予め連続ドラマの
主題歌を記録以前にサンプリングして冒頭音楽情報(以
下で主題歌情報という)D2が取得される。このような
記録以前のサンプリング処理が必要なため、当該連続ド
ラマの初回のタイマー予約記録は設定することができ
ず、少なくても、第2回目以降のタイマー予約記録を設
定することが可能となる。これは記録開始時刻t1に主
題歌情報D2を使用してタイマー予約記録すべき連続ド
ラマが時間通りに放映されたかを判別するためである。
【0052】このサンプリング処理はユーザを介在して
行われる。コマーシャルなどの音楽を除去するためであ
る。つまり、主題歌情報D2はアナログの主題歌をデジ
タルデータに変換した後にフィルタリングされ、特徴量
を抽出したデータとなされる。比較対象となる音声認識
ビットを少なくするためである。
【0053】この他に、CPU53では予め設定された
連続ドラマを予約モードに基づいてタイマー予約記録を
するようにHDD26を制御する。予約モードについて
は、連続ドラマに関して、月単位に記録を実行する月予
約記録モードや、それを週単位に記録を実行する週予約
記録モード、それを日単位に記録実行をする日予約記録
モードを準備するとよい。
【0054】更にCPU53にはメモリ部55が接続さ
れ、MPEGエンジン部54にもメモリ部56が接続さ
れ、各々がワークメモリとして使用される。各々のメモ
リ部55,56にはプログラムファイルやファイル管理
テーブルを読み出すようになされる。メモリ部55には
不揮発性の記憶装置を使用してもよい。
【0055】CPU53はタイマー記録された連続ドラ
マ内容をファイル管理するようになされ、予め設定され
た消去条件に応じて連続ドラマ内容D1をファイル毎に
消去するようになされる。この例のファイル管理では連
続ドラマ内容D1の記録及び再生年月日を記録すること
により行われる。再生済みで記録再生年月日の古いファ
イルを消去するためである。もちろん、ユーザが消去禁
止操作を採った連続ドラマ内容D1はそのまま消去され
ずに、磁気ディスク61に保存され、古いファイルから
順次削除される。
【0056】また、CPU53には表示部22が接続さ
れ、記録予約メニュー画面や、操作部21により設定さ
れた連続ドラマの記録開始時刻t1を表示するようにな
される。表示部22には液晶表示ディスプレイや、LE
Dなどが使用される。この例でテレビモニタ30に予約
モードや、タイマー記録設定画面、連続ドラマ内容D1
に関して記録済みリストなどを表示するようになされ
る。
【0057】続いて、HDDビデオレコーダ100に関
して記録開始時刻t1に基づく記録終了時刻t2の算出
例について説明をする。図5A〜図5Cは記録開始時刻
t1に基づく記録終了時刻t2の算出例を示すタイムチ
ャートである。この例では主題歌情報D2が予め準備さ
れることを前提とする。
【0058】図5Aは記録開始時刻t1に当該連続ドラ
マのタイマー予約記録が開始された場合である。この場
合は、記録開始時刻t1に連続ドラマ内容D1の記録が
CPU53により開始された後、その記録開始時刻t1
における番組放映音楽情報D2’と、予めサンプリング
して置いた主題歌情報D2とに基づいて記録終了時刻t
2を算出するようになされる。
【0059】もちろん、番組放映音楽情報D2’は記録
開始時刻t1にリアルタイムに連続ドラマの主題歌をサ
ンプリングして処理し、特徴量を抽出したデータであ
る。主題歌情報D2と番組放映音楽情報D2’とは前の
放送番組が延長されることなく時間通り終了していれ
ば、一致するものである。
【0060】CPU53では記録以前にサンプリングし
た主題歌情報D2と記録開始時刻t1におけるリアルタ
イムの番組放映音楽情報D2’とを比較し、この比較結
果がほぼ一致した場合は、タイマー予約記録すべき連続
ドラマが時間通りに放映されたので、連続ドラマ内容D
1の記録終了時刻t2は記録開始時刻t1に当該連続ド
ラマの総放映時間T1を加算した時刻、つまり、t2=
t1+T1とするようになされる。
【0061】図5Bは記録開始時刻t1よりも時間ΔT
αだけ遅れたが許容される範囲内で当該連続ドラマのタ
イマー予約記録が開始された場合である。この場合、記
録開始時刻t1に連続ドラマ内容D1の記録を開始した
が、その記録開始時刻t1における番組放映音楽情報D
2’と、予めサンプリングして置いた主題歌情報D2と
を比較し続けたが、その比較結果がほぼ一致した時刻は
記録開始時刻t1よりも時間ΔTαだけ遅れた時刻であ
る。この場合、時間ΔTαが許容値Tth以下の場合は、
図5Aの計算結果、すなわち、連続ドラマ内容D1の記
録終了時刻t2は記録開始時刻t1に当該連続ドラマの
総放映時間T1を加算した時刻t2=t1+T1とする
ようになされる。
【0062】図5Cは記録開始時刻t1よりも大幅に遅
れて当該連続ドラマ(連続ドラマ内容D1)のタイマー
予約記録が開始された場合である。つまり、主題歌情報
D2と記録開始時刻t1における番組放映音楽情報D
2’との比較結果が一致することなく、両者の比較し続
けた結果、記録開始時刻t1よりも時間Tαだけ遅れた
場合である。
【0063】この場合は、主題歌情報D2と番組放映音
楽情報D2’による比較を継続すると共に、タイマー予
約記録に係る連続ドラマの前の連続ドラマにおける延長
放映時間TαがCPU53により算出され、この延長放
映時間Tαに基づいて記録終了時刻t2を算出するよう
になされる。延長放映時間Tαは記録開始時刻t1から
のずれ時間である。延長放映時間Tαが許容値Tthを大
幅に越える場合である。
【0064】この例で比較処理を継続した結果、記録開
始時刻t1から延長放映時間Tαを経過した後における
主題歌情報D2と番組放映音楽情報D2’の比較結果が
ほぼ一致した場合は、タイマー予約記録すべき連続ドラ
マが延長放映時間Tαだけ遅れて放映されたので、連続
ドラマ内容D1の記録終了時刻t2’は記録開始時刻t
1に当該連続ドラマの総放映時間T1と延長放映時間T
αとを加算した時刻、つまり、t2’=t1+T1+T
αとするようになされる。HDD26の上書き機能を応
用することにより磁気ディスク61の記録容量を無駄な
く使用することができる。
【0065】続いて、HDDビデオレコーダ100にお
けるタイマー予約記録時の処理例について説明をする。
図6及び図7はHDDビデオレコーダ100におけるタ
イマー予約記録時の処理例(その1,2)を示すフロー
チャートである。
【0066】この実施例ではアナログ放送に係る連続ド
ラマをHDD26に記録する際の記録終了時刻t2を算
出する処理であって、当該連続ドラマの番組主題歌の最
初の部分をサンプリングするようになされ、その主題歌
情報D2は数十秒間程度を抽出するようになされる。
【0067】HDD26においてはタイマー予約時刻に
至ったら記録を開始させておき、主題歌が検出できた
ら、その部分をサーチできるように時間情報を取得して
置き、記録開始から主題歌検出に至る時間が10分以上
あった場合は前の放送番組が遅延しているものとして記
録終了時間t2をその分延ばすような処理を採る場合を
想定する。
【0068】これを前提にして、図6に示すフローチャ
ートのステップB1で予め当該連続ドラマの番組主題歌
の最初の部分をサンプリングして主題歌情報D2を取得
する。ここで、ユーザは操作部21を操作してコマーシ
ャルなどの音楽が混在しないように、かつ、当該連続ド
ラマの主題歌をサンプリングするようにCPU53に操
作情報D3を入力する。
【0069】この主題歌を特定する操作は手動で行う必
要がある。なぜならば、サンプリングしたデータがコマ
ーシャルであった場合、同じコマーシャルが当該番組途
中に挿入される場合が十分考えられ、この場合は検出精
度が著しく低下するためである。ここでサンプリングさ
れた主題歌はCPU53のA/D変換機能又はA/D変
換器52を使用してデジタルデータに変換し、その後、
フィルタリング処理され、音声情報の特徴量を抽出した
主題歌情報D2となされる。主題歌情報D2は例えば1
0秒間程度を抽出するようになされる。
【0070】その後、ステップB2で連続ドラマの記録
開始時刻t1を設定する。ここで、ユーザは操作部21
を操作して次回タイマー予約記録しようとする連続ドラ
マの記録開始時刻t1を設定する。そして、ステップB
3で記録日時に至ったかがCPU53の時計機能により
検出される。当該記録日時に至ると、CPU53ではス
テップB4に移行して記録開始時刻t1に当該連続ドラ
マの記録を開始する。当該連続ドラマの記録開始によ
り、テレビモニタ30により受信された連続ドラマ内容
D1がHDD26に記録される。
【0071】例えば、当該HDDビデオレコーダ100
のA/D変換器52ではテレビモニタ30からA&V入
力ケーブル32より伝送されてきた音声&映像信号SIN
がアナログ・デジタル変換されて音声&映像情報D0に
なされる。A/D変換後の映像情報D0はMPEGエン
コーダによりMPEG圧縮符号化された後に、所定の圧
縮レートでHDD26に記録される。
【0072】A/D変換後の音声情報はJPEGエンコ
ーダによりJPEG圧縮符号化された後に、HDD26
に記録される。この例ではバリアブルビットレート(V
BR)制御方式によりMPEG−2の圧縮率がリアルタ
イムに可変され、DSPが映像の特性や複雑さを自動的
に判断して適切な圧縮率を選択して音声&映像情報D0
をHDD26に記録するようになされる。
【0073】その後、ステップB5でサンプリングに係
る主題歌情報D2とその記録開始時刻t1における番組
放映音楽情報D2’とを比較する。ここでCPU53で
は記録以前にサンプリングして置いた主題歌情報D2と
記録開始時刻t1におけるリアルタイムにサンプリング
した番組放映音楽情報D2’とが比較される。
【0074】そして、ステップB5で主題歌情報D2と
番組放映音楽情報D2’による比較結果に基づいて記録
終了時刻t2を算出する。例えば、主題歌情報D2と記
録開始時刻t1における番組放映音楽情報D2’との比
較結果がほぼ一致した場合は、タイマー予約記録すべき
ドラマが時間通りに放映されたので、ステップB6に移
行して記録終了時刻t2は記録開始時刻t1に当該ドラ
マの総放映時間T1を加算した時刻、つまり、t2=t
1+T1とするようになされる。その後、ステップB7
に移行して記録終了時刻t2に至ったかが検出される。
記録終了時刻t2に至った場合はステップB13に移行
して記録を停止する。
【0075】また、ステップB5で主題歌情報D2と記
録開始時刻t1における番組放映音楽情報D2’との比
較結果が一致しない場合は、ステップB8に移行して更
に、CPU53では主題歌情報D2と番組放映音楽情報
D2’による比較が継続される。これと共に、主題歌情
報D2と番組放映音楽情報D2’とが一致すると、ステ
ップB9に移行して当該連続ドラマの前の放送番組にお
ける延長放映時間Tαが算出される。
【0076】その後、ステップB10に移行して延長放
映時間Tαと基準値Tthとが比較され、この延長放映時
間Tαに基づいて記録終了時刻t2を算出するようにな
される。延長放映時間Tαは記録開始時刻t1からのず
れ時間である。基準値Tthは例えば10分であり、ΔT
α≦10分、及びTα>10分に基づいて記録停止時間
t2を算出するようになる。
【0077】この例で比較処理を継続した結果、記録開
始時刻t1から延長放映時間ΔTα=1分を経過してい
ない段階で主題歌情報D2と番組放映音楽情報D2’の
比較結果がほぼ一致した場合は、タイマー予約記録すべ
きドラマが延長放映時間ΔTαだけ遅れて放映されたの
で、ステップB6に移行して記録終了時刻t2は記録開
始時刻t1に当該ドラマの総放映時間T1を加算した時
刻、つまり、t2=t1+T1とするようになされる。
【0078】この例で比較処理を継続した結果、記録開
始時刻t1から延長放映時間Tα=30分を経過した後
における主題歌情報D2と番組放映音楽情報D2’の比
較結果がほぼ一致した場合は、タイマー予約記録すべき
ドラマが延長放映時間Tαだけ遅れて放映されたので、
ステップB11に移行して記録終了時刻t2’は記録開
始時刻t1に当該ドラマの総放映時間T1と延長放映時
間Tαとを加算した時刻、つまり、t2’=t1+T1
+Tαとするようになされる。
【0079】その後、ステップB12に移行して記録終
了時刻t2に至ったかが検出される。記録終了時刻t2
に至った場合はステップB13に移行して当該連続ドラ
マの記録を終了する。このとき、CPU53では連続ド
ラマの記録を終了するようにHDD26を制御するよう
になされる。その後、ステップB14に移行してファイ
ル管理が実行される。ファイル管理が終了した時点でC
PU53によりタイマー予約記録フローを終了する。
【0080】従って、ナイター放送や特別番組で予約し
ていた連続ドラマの開始時刻t1が例えば30分延長さ
れてしまった場合でも、予め設定した記録開始時刻t1
に当該連続ドラマの総放映時間T1と前の連続ドラマに
おける延長放映時間Tα=30分とを加算した記録終了
時刻t2に基づいて連続ドラマの記録を終了するように
なるので、最初に記録設定した連続ドラマを欠落するこ
となく全部記録することができる。もちろん、前の放送
番組の延長放映時間Tα=30分間の記録済み分はHD
D26の同時書込み読出し機能を使用してタイマー予約
記録をした番組放送内容D1から削除することができ
る。
【0081】この実施例では放送番組に係る映像及び音
声情報のみならず、映像情報を伴わない音声情報のみの
タイマー予約記録にも本発明を適用することができる。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る記録再
生装置によれば、固定ディスク駆動装置を制御する制御
装置を備え、制御装置は記録開始時刻に放送番組の記録
を開始すると共に、その冒頭音楽情報と記録開始時刻に
おける番組放映音楽情報とを比較し、その比較結果に基
づいて記録終了時刻を算出するものである。
【0083】この構成によって、ナイター放送や特別番
組で予約していた放送番組の開始時刻がずれてしまった
場合でも、予め設定した記録開始時刻に当該放送番組の
総放映時間と前の放送番組における延長放映時間とを加
算した記録終了時刻に基づいて放送番組の記録を終了す
るので、最初に記録設定した放送番組を欠落することな
く全部記録することができる。
【0084】本発明に係るタイマー予約記録方法によれ
ば、当該放送番組の先頭部分に冒頭音楽を含む放送番組
を記録する際に、予め当該放送番組の冒頭音楽をサンプ
リングして冒頭音楽情報を取得すると共に、この放送番
組の記録開始時刻を設定し、ここで設定された記録開始
時刻に放送番組の記録を開始すると共に、その冒頭音楽
情報と記録開始時刻における番組放映音楽情報とを比較
し、この冒頭音楽情報と番組放映音楽情報による比較結
果に基づいて記録終了時刻を算出するようになされる。
【0085】この構成によって、ナイター放送や特別番
組で予約していた放送番組の開始時刻がずれてしまった
場合でも、予め設定した記録開始時刻に当該放送番組の
総放映時間と前の放送番組における延長放映時間とを加
算した記録終了時刻に基づいて放送番組の記録を終了す
るので、最初に記録設定した放送番組を欠落することな
く全部記録することができる。この発明はHDDを搭載
したビデオ記録再生装置などに適用して極めて好適であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態としての記録再生装置10の
構成例を示すブロック図である。
【図2】記録再生装置10におけるタイマー予約記録時
の処理例を示すフローチャートである。
【図3】実施例としてのHDDビデオレコーダ100の
接続構成例を示す斜視図である。
【図4】HDDビデオレコーダ100の内部構成例を示
すブロック図である。
【図5】A〜Cは記録開始時刻t1に基づく記録終了時
刻t2の算出例を示すタイムチャートである。
【図6】HDDビデオレコーダ100におけるタイマー
予約記録時の処理例(その1)を示すフローチャートで
ある。
【図7】HDDビデオレコーダ100におけるタイマー
予約記録時の処理例(その2)を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
4 チューナー装置 5 制御装置 6 固定ディスク駆動装置 10 記録再生装置 21 操作部 22 表示部 26 HDD(固定ディスク駆動装置) 30 テレビモニタ 40 リモコン 51 スクランブル解除部 52 A/D変換器 53 CPU(制御装置) 54 MPEGエンジン部(制御装置) 55,56 メモリ部 57 D/A変換器 61 磁気ディスク 100 HDDビデオレコーダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 洋二 東京都台東区池之端1丁目2番11号 アイ ワ株式会社内 Fターム(参考) 5C025 AA25 CA09 CB08 DA10 5C052 AA03 AB02 AB09 CC06 CC11 DD04 5C053 FA23 GB38 JA01 JA23 LA06

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 当該放送番組の先頭部分で冒頭音楽を流
    す番組情報内容を記録する装置であって、 チューナー装置と、 前記チューナー装置により受信された放送番組内容の記
    録及び再生をするために所定の記録容量を有した固定デ
    ィスク駆動装置と、 少なくとも、前記固定ディスク駆動装置に記録される番
    組情報内容の記録開始時刻を設定するように操作される
    操作部と、 前記放送番組の冒頭音楽から予めサンプリングして冒頭
    音楽情報を取得すると共に、前記操作部による記録開始
    時刻に当該放送番組の記録を開始した後、該記録開始時
    刻における番組放映音楽情報と、予めサンプリングして
    置いた冒頭音楽情報とに基づいて記録終了時刻を算出す
    る制御装置とを備えることを特徴とする記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記冒頭音楽情報は、 アナログの前記冒頭音楽をデジタルデータに変換した後
    にフィルタリングすることにより特徴量を抽出したデー
    タであることを特徴とする請求項1に記載の記録再生装
    置。
  3. 【請求項3】 前記サンプリングに係る冒頭音楽情報と
    前記記録開始時刻における番組放映音楽情報とを比較
    し、該比較結果がほぼ一致した場合は、 前記記録開始時刻に当該放送番組の総放映時間を加算し
    た時刻を記録終了時刻とすることを特徴とする請求項1
    に記載の記録再生装置。
  4. 【請求項4】 前記サンプリングに係る冒頭音楽情報と
    前記記録開始時刻における番組放映音楽情報とを比較
    し、該比較結果が一致しない場合は、 前記冒頭音楽情報と番組放映音楽情報による比較を継続
    すると共に、前の放送番組における延長放映時間を算出
    し、 前記延長放映時間に基づいて記録終了時刻を算出するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の記録再生装置。
  5. 【請求項5】 前記記録開始時刻から延長放映時間を経
    過した後における冒頭音楽情報と番組放映音楽情報の比
    較結果がほぼ一致した場合は、 前記記録開始時刻に当該放送番組の総放映時間と前記延
    長放映時間とを加算した時刻を記録終了時刻とすること
    を特徴とする請求項1に記載の記録再生装置。
  6. 【請求項6】 当該放送番組の先頭部分で冒頭音楽を流
    す番組情報内容を記録する方法であって、 予め当該放送番組の冒頭音楽をサンプリングして冒頭音
    楽情報を取得すると共に、前記放送番組の記録開始時刻
    を設定し、 設定された前記記録開始時刻に放送番組の記録を開始す
    ると共に、前記サンプリングに係る冒頭音楽情報と該記
    録開始時刻における番組放映音楽情報とを比較し、 前記冒頭音楽情報と番組放映音楽情報による比較結果に
    基づいて記録終了時刻を算出し、 前記記録終了時刻に前記放送番組の記録を終了すること
    を特徴とするタイマー予約記録方法。
  7. 【請求項7】 前記サンプリングに係る冒頭音楽情報と
    前記記録開始時刻における番組放映音楽情報との比較結
    果がほぼ一致した場合は、 前記記録開始時刻に当該放送番組の総放映時間を加算し
    た時刻を記録終了時刻とすることを特徴とする請求項6
    に記載のタイマー予約記録方法。
  8. 【請求項8】 前記サンプリングに係る冒頭音楽情報と
    前記記録開始時刻における番組放映音楽情報による比較
    結果が一致しない場合は、 前記冒頭音楽情報と番組放映音楽情報による比較を継続
    すると共に、前の放送番組における延長放映時間を算出
    し、 前記延長放映時間に基づいて記録終了時刻を算出するこ
    とを特徴とする請求項6に記載のタイマー予約記録方
    法。
  9. 【請求項9】 前記記録開始時刻から延長放映時間を経
    過した後における冒頭音楽情報と番組放映音楽情報によ
    る比較結果がほぼ一致した場合は、 前記記録開始時刻に当該放送番組の総放映時間と前記延
    長放映時間とを加算した時刻を記録終了時刻とすること
    を特徴とする請求項8に記載のタイマー予約記録方法。
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