JP2002084120A - アンテナ装置 - Google Patents

アンテナ装置

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JP2002084120A
JP2002084120A JP2000271737A JP2000271737A JP2002084120A JP 2002084120 A JP2002084120 A JP 2002084120A JP 2000271737 A JP2000271737 A JP 2000271737A JP 2000271737 A JP2000271737 A JP 2000271737A JP 2002084120 A JP2002084120 A JP 2002084120A
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智弘 関
Fumio Kira
文夫 吉良
Toshikazu Hori
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価かつ簡易な構成で高速ビーム走査を実現
し、かつ電力損失が少ない電気特性の優れたアンテナ装
置を提供する。 【解決手段】 アンテナ素子の給電線路にそれぞれ設け
られた切替手段により放射素子を選択し、装荷した移相
手段によってビーム方向を変える。多段に接続して二次
元方向にビーム方向を変えることもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明に属する技術分野】本発明はマイクロ波帯もしく
はミリ波帯の無線通信に用いる携帯用無線装置用アンテ
ナに利用する。特に、ビーム走査を行うアンテナ装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】無線通信に用いるアンテナ装置として、
アンテナ効率が優れ、低サイドロープ特性が容易に実現
できる点で有効であるとして開口面アンテナが用いられ
ている。しかし、ビーム走査を実現する場合には、一次
放射器にホーンアンテナ等を用いると機械駆動制御が必
要となる。機械駆動の場合には、重量の問題の他にビー
ム追尾速度に問題がある。
【0003】これに対し、マイクロストリップアンテナ
などで構成される平面アンテナを用いた方式は、電子的
なビーム走査が可能となる。電子的にビーム方向を変化
させる方法としては、図6に示すようなフェーズドアレ
ー構成(後藤尚久,”図説アンテナ,”電子情報通信学
会,pp.313−314,1995.)が一般的に用
いられている。ここで符号20a〜20dはアンテナ素
子、符号21a〜21dは低雑音増幅器、符号22a〜
22dは可変移相器であり、符号23は合成器を示して
いる。
【0004】この例では、アンテナ素子により受信され
た電磁波を電気信号に変換し、変換された電気信号を各
アンテナ素子毎に設けられた低雑音増幅器および可変移
相器によって信号処理し、合成器にて合成して出力する
ものである。フェーズドアレー構成による電子追尾アン
テナはアンテナ全体を薄型に構成できるので、軽量化が
可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ここで用いら
れている可変移相器は、高価であり、アンテナ素子数が
多い場合にはアンテナ装置全体が非常に高価になってし
まうという問題点がある。また、素子数が少ない場合で
も構成が複雑となり、製造において調整が困難となる問
題点がある。また、本アンテナの構成上、アレーの合
成、分配を行う給電回路が必要であり、通常マイクロス
トリップ線路を用いて給電回路を構成している。
【0006】しかし、利得を向上させるために、アレー
規模を大きくすると給電線路長が長くなり、誘電体損
失、放射損失、導体損失などによる損失が大きくなり、
アンテナの効率を劣化させることになる。また、このこ
とは周波数が高くなるにつれ大きな問題となる。
【0007】すなわち、従来のアンテナ装置では、開口
面アンテナを用いるとビーム走査を簡易に行うのは難し
く、ビーム追尾速度が低速であるという問題点があり、
ビーム走査時に利得変動が大きいという問題がある。ま
た、平面アンテナの場合には、可変移相器によるコスト
高という問題があり、特にアレー規模が大きくかつ、周
波数が高くなると給電回路における電力損失が大きくな
るという問題がある。
【0008】本発明は、このような背景に行われたもの
であって、安価かつ簡易な構成で高速ビーム走査を実現
し、かつ電力損失が少ない電気特性の優れたアンテナ装
置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のアンテナ装置
は、アンテナ素子の給電線路にそれぞれ設けられた切替
手段により、簡易に放射素子を選択し、装荷した移相手
段によってビーム方向を変えることができる。本発明の
移相手段は、遅延線を用いた遅延回路であり、従来の可
変移相器と比較すると安価である。また、収容する給電
線路の数に応じたインピーダンス整合を行う整合手段に
より、給電回路における電力損失を低減することができ
る。したがって、安価かつ簡易な構成の高速ビーム走査
を実現し、かつ電力損失が少ない電気特性の優れたアン
テナ装置を実現することができる。
【0010】すなわち、本発明の第一の観点は、M(M
は2以上の整数)個のアンテナ素子と、このアンテナ素
子にそれぞれ設けられた給電線路と、この給電線路にそ
れぞれ設けられた移相手段と、前記給電線路にそれぞれ
設けられ当該給電線路を接断する切替手段と、N(Nは
2以上の整数、N<M)本の前記給電線路の同時接続に
対してインピーダンス整合する整合手段と、N本の前記
給電線路が前記整合手段に同時に接続されるように前記
切替手段を制御する制御手段とを備えたことを特徴とす
るアンテナ装置である。
【0011】また、このアンテナ装置を多段に接続し、
アンテナ素子を縦横に配置することにより、二次元方向
にビーム方向を変えることができる。すなわち、本発明
の第二の観点は、M(Mは2以上の整数)個のアンテナ
素子と、このアンテナ素子にそれぞれ設けられた第一の
給電線路と、この第一の給電線路にそれぞれ設けられた
第一の移相手段と、前記第一の給電線路にそれぞれ設け
られ当該第一の給電線路を接断する第一の切替手段と、
L(Lは2以上の整数、L<M)本の前記第一の給電線
路の同時接続に対してインピーダンス整合するM/L個
の第一の整合手段と、M/L個の前記第一の整合手段に
L本ずつの前記第一の給電線路がそれぞれ同時に接続さ
れるように前記第一の切替手段を制御する第一の制御手
段と、前記第一の整合手段にそれぞれ設けられた第二の
給電線路と、この第二の給電線路にそれぞれ設けられた
第二の移相手段と、前記第二の給電線路にそれぞれ設け
られ当該第二の給電線路を接断する第二の切替手段と、
M/L本の前記第二の給電線路の同時接続に対してイン
ピーダンス整合する第二の整合手段と、前記第二の整合
手段にM/L本の前記第二の給電線路が同時に接続され
るように前記第二の切替手段を制御する第二の制御手段
とを備えたことを特徴とするアンテナ装置である。
【0012】あるいは、隣接するアンテナ素子の給電線
路間に方向性結合器を設けておき、給電線路のインピー
ダンス整合を行う際の収容する給電線路数を低減させる
ことにより、合成器によってスルーホール等複雑な手法
を用いて行っていた振幅制御が簡易構成で実現できる。
したがって回路規模を小さくすることが可能となり、ま
た良好な放射特性が得られ、低コスト化を実現すること
ができる。また、方向性結合器の結合量を変えることに
より、放射素子に励振振幅分布をつけることができる。
【0013】すなわち、本発明の第三の観点は、M(M
は2以上の整数)個のアンテナ素子と、このアンテナ素
子にそれぞれ設けられた給電線路と、この給電線路にそ
れぞれ設けられた移相手段と、前記給電線路にそれぞれ
設けられ当該給電線路を接断する切替手段と、隣接する
前記給電線路に共通に設けられた方向性結合器と、N−
2(Nは2以上の整数、N<M)本の前記給電線路の同
時接続に対してインピーダンス整合する整合手段と、N
−2本の前記給電線路が前記整合手段に同時に接続され
るように前記切替手段を制御する制御手段とを備えたこ
とを特徴とするアンテナ装置である。
【0014】あるいは、本発明のアンテナ装置を多段に
接続した構成で、同一ビーム方向の入力を複数の入力端
子に同時に入力する際に、隣接した入力端子には入力し
ないようにすることにより各アンテナ素子間のアイソレ
ーションを高められるため、良好な特性を得ることがで
きる。
【0015】すなわち、本発明の第四の観点は、M(M
は2以上の整数)個のアンテナ素子と、このアンテナ素
子にそれぞれ設けられた第三の給電線路と、この第三の
給電線路にそれぞれ設けられた第三の移相手段と、L
(Lは2以上の整数、L<M)本の前記第三の給電線路
が接続されこのL本の前記第三の給電線路の同時接続に
対してインピーダンス整合するM/L個の第三の整合手
段と、隣接する前記第三の整合手段にそれぞれ共通に設
けられた第四の整合手段と、当該隣接する前記第三の整
合手段と前記第四の整合手段とを接続する第四の給電線
路と、前記第四の給電線路にそれぞれ設けられ当該第四
の給電線路を接断する第三の切替手段と、前記第四の給
電線路にそれぞれ設けられた第四の移相手段とを備え、
前記第四の整合手段は、二本の前記第四の給電線路の同
時接続に対してインピーダンス整合する手段を含み、同
一ビームの入力を前記第四の整合手段のいずれか二つに
同時に入力する手段を備え、この同時に入力する手段
は、少なくとも隣接する前記第四の整合手段には、同一
ビームの入力を禁止する手段を備え、前記入力する手段
が入力を行う前記第四の整合手段とこの第四の整合手段
に係る隣接する前記第三の整合手段とが同時に接続され
るように前記第三の切替手段を制御する制御手段とを備
えたことを特徴とするアンテナ装置である。
【0016】また、本発明の第五の観点は、開口面アン
テナと一次放射器から構成されるアンテナ装置であり、
本発明の特徴とするところは、前記一次放射器は、本発
明のアンテナ装置を備えたところにある。前記開口面ア
ンテナに修正多焦点パラボラ鏡面を備えることもでき
る。
【0017】これにより、広い角度においてビームスキ
ャン時に良好な特性が得られるので、広角にビームスキ
ャンが可能となる。したがって衛星通信もしくは衛星放
送受信のための放射パターンを含めた電気特性を良好に
取得することができ、従来の可変移相器を用いずに簡略
化した構成が可能となり、ビーム走査を簡易構成で実現
することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明実施例のアンテナ装置を図
1ないし図5を参照して説明する。図1は本発明第一実
施例のアンテナ装置を示す図である。図2は本発明第二
実施例のアンテナ装置を示す図である。図3は本発明第
三実施例のアンテナ装置を示す図である。図4は本発明
第四実施例のアンテナ装置を示す図である。図5は本発
明第五実施例のアンテナ装置を示す図である。
【0019】本発明の第一実施例は、図1に示すよう
に、M(Mは2以上の整数)個のアンテナ素子25と、
このアンテナ素子25にそれぞれ設けられた給電線路1
1と、この給電線路11にそれぞれ設けられた移相手段
である遅延回路14と、給電線路11にそれぞれ設けら
れ当該給電線路11を接断する切替手段であるスイッチ
回路12と、N(Nは2以上の整数、N<M)本の給電
線路11の同時接続に対してインピーダンス整合する整
合手段である合成器13とを備え、N本の給電線路11
が合成器13に同時に接続されるようにスイッチ回路1
2を制御することを特徴とするアンテナ装置である。
【0020】本発明第二実施例は、図2に示すように、
M(Mは2以上の整数)個のアンテナ素子25と、この
アンテナ素子25にそれぞれ設けられた給電線路11−
1と、この給電線路11−1にそれぞれ設けられた遅延
回路14−1と、給電線路11−1にそれぞれ設けられ
当該給電線路11−1を接断するスイッチ回路12−1
と、L(Lは2以上の整数、L<M)本の給電線路11
−1の同時接続に対してインピーダンス整合するM/L
個の合成器13−1とを備え、M/L個の合成器13−
1にL本ずつの給電線路11−1がそれぞれ同時に接続
されるようにスイッチ回路12−1を制御し、合成器1
3−1にそれぞれ設けられた給電線路11−2と、この
給電線路11−2にそれぞれ設けられた遅延回路14−
2と、給電線路11−2にそれぞれ設けられ当該給電線
路11−2を接断するスイッチ回路12−2と、M/L
本の給電線路11−2の同時接続に対してインピーダン
ス整合する合成器13−2とを備え、合成器13−2に
M/L本の給電線路11−2が同時に接続されるように
スイッチ回路12−2を制御することを特徴とするアン
テナ装置である。
【0021】本発明第三実施例は、図3に示すように、
M(Mは2以上の整数)個のアンテナ素子25と、この
アンテナ素子25にそれぞれ設けられた給電線路11
と、この給電線路11にそれぞれ設けられた遅延回路1
4と、給電線路11にそれぞれ設けられ当該給電線路1
1を接断するスイッチ回路12と、隣接する給電線路1
1に共通に設けられた方向性結合器15と、N−2(N
は2以上の整数、N<M)本の給電線路11の同時接続
に対してインピーダンス整合する合成器13とを備え、
N−2本の給電線路11が合成器13に同時に接続され
るようにスイッチ回路12を制御することを特徴とする
アンテナ装置である。
【0022】本発明第四実施例は、図4に示すように、
M(Mは2以上の整数)個のアンテナ素子25と、この
アンテナ素子25にそれぞれ設けられた給電線路11−
1と、この給電線路11−1にそれぞれ設けられた遅延
回路11−1と、L(Lは2以上の整数、L<M)本の
給電線路11−1が接続されこのL本の給電線路11−
1の同時接続に対してインピーダンス整合するM/L個
の合成器13−1と、隣接する合成器13−1にそれぞ
れ共通に設けられた合成器13−2と、当該隣接する合
成器13−1と合成器13−2とを接続する給電線路1
1−2と、給電線路11−2にそれぞれ設けられ当該給
電線路11−2を接断するスイッチ回路12と、給電線
路11−2にそれぞれ設けられた遅延回路14−2とを
備え、合成器13−2は、二本の給電線路11−2の同
時接続に対してインピーダンス整合し、同一ビームの入
力を合成器13−2のいずれか二つに同時に入力する手
段であるビーム選択回路30を備え、ビーム選択回路3
0は、少なくとも隣接する合成器13−2には、同一ビ
ームの入力を禁止し、ビーム選択回路30が入力を行う
合成器13−2とこの合成器13−2に係る隣接する合
成器13−1とが同時に接続されるようにスイッチ回路
12を制御することを特徴とするアンテナ装置である。
【0023】本発明第五実施例は、図5に示すように、
開口面アンテナ16と一次放射器としての平面アレーア
ンテナ18から構成されるアンテナ装置において、平面
アレーアンテナ18は、本発明第一ないし第四実施例の
アンテナ装置を備えたことを特徴とするアンテナ装置で
ある。開口面アンテナ16に修正多焦点パラボラ鏡面を
備える。
【0024】以下では、本発明実施例をさらに詳細に説
明する。
【0025】(第一実施例)本発明第一実施例を図1を
参照して説明する。図1(a)は第一実施例の平面アレ
ー構成である。ここで、符号1はサブアレーアンテナ、
符号1a〜10aはサブアレーアンテナの縦の列であ
り、符号1b〜4bはサブアレーアンテナの横の列を示
す。図1(b)は第一実施例の平面アレー構成の給電回
路ブロック図である。ここで、符号11は給電線路、符
号12はダイオードスイッチを用いたスイッチ回路、符
号13は合成器、符号14は遅延回路、符号25はアン
テナ素子であり、符号26は入出力ポートを示してい
る。
【0026】図1(a)に示すサブアレーアンテナ1の
内、数個のサブアレーアンテナ1を1つのブロックとし
て選択する。図1(a)は、1つのブロックとして4×
4素子のサブアレーアンテナ1を選択した例である。図
1(b)は縦4素子の場合を示しているが本構成ではど
のような素子数にでも対応可能である。
【0027】ビームを走査するときは、1ブロックとし
て4×4素子のサブアレーアンテナ1を選択する場合
に、最初、ブロック24aの部分のサブアレーアンテナ
1a〜4a、1b〜4bの4×4素子を選択する。
【0028】横方向にビームを走査する場合には、ブロ
ック24b部分のサブアレーアンテナ2a〜5a、1b
〜4bを次ぎに選択していく。また各々の列のアンテナ
素子25が図1(b)のように遅延回路14を具備して
いるため、各サブアレーアンテナ1の放射パターンは、
平面アンテナの中央部方向にビーム方向を傾けて放射さ
れる。各給電線路11が合成器13において整合をとる
場合には、各給電線路11はアンテナ素子25と整合を
とるため50Ω線路であるので合成器は12.5Ωとし
て設計し、インピーダンス整合を図る。N個の中から4
つのアンテナ素子25を選択する際にダイオードを用い
たスイッチ回路12を用い、ON時には導通し、OFF
時には装備している50Ω線路にて終端される。
【0029】なお、本実施例ではスイッチ回路12にダ
イオードスイッチを用いたものを説明しているが、リレ
ースイッチまたは半導体スイッチ等を用いて構成するこ
ともできる。
【0030】(第二実施例)本発明第二実施例を図2を
参照して説明する。図2(a)は第二実施例の平面アレ
ー構成である。図2(b)は第二実施例の平面アレー構
成の給電回路ブロック図である。図1に示した第一実施
例の構成は、一次元方向のみの素子選択であったが、そ
の構成を図2(b)のように2段重ねることにより二次
元方向にも素子選択が可能となる。つまり図2(a)中
においてビームを走査するときは、1ブロックとして4
×4素子のサブアレーアンテナ1を選択する場合に、最
初、ブロック24c部分のサブアレーアンテナ1a〜4
a、1b〜4bの4×4素子を選択する。
【0031】横方向にビ−ムを走査する場合には、ブロ
ック24b部分のサブアレーアンテナ2a〜5a、1b
〜4bを次ぎに選択していく。さらに縦方向にビームを
走査する場合には、サブアレーアンテナ2a〜5a、2
b〜5bを選択する。
【0032】動作としては図1と同様に各々の列のアン
テナ素子25が遅延回路14−1を具備しているため、
各素子の放射パターンは、平面アンテナの中央部方向に
ビーム方向を傾けて放射される。各給電線路11−1が
合成器13−1において整合をとる場合には、各給電線
路11−1はアンテナ素子25と整合をとるため50Ω
線路であるので合成器は12.5Ωとして設計し、イン
ピーダンス整合を図る。
【0033】N個の中から4素子を選択する際にダイオ
ードスイッチを用いたスイッチ回路12−1を用い、O
N時には導通し、OFF時には装備している50Ω線路
にて終端される。2段目も同様に構成される。
【0034】(第三実施例)本発明第三実施例を図3を
参照して説明する。第三実施例は遅延回路14とスイッ
チ回路12との間の給電線路11に方向性結合器15を
接続する構成である。図3に示す4つのアンテナ素子2
5を選択する際に、合成器13とアンテナ素子25の給
電線路11が接続されるのは、図中の中央2本だけであ
る。そして、その各々の給電線路11がアンテナ素子と
整合するため50Ωで設計されているので、合成器13
も25Ωとして設計すれば、インピーダンス整合がとれ
る。合成器13に接続された2つの給電線路11は、方
向性結合器15を介して隣接のアンテナ素子25を励振
する。
【0035】この構成では、第一実施例に比ベビームを
走査するときにアンテナ素子25を選択する際のスイッ
チ回路12を減少することができるとともに、方向性結
合器15の結合量を変えることにより、放射素子に励振
振幅分布をつけることが可能となる。
【0036】また、第一実施例の構成では合成器13に
よって振幅を調整する必要があるためスルーホール等を
用いて回路を構成する。そのため回路規模が大きくなっ
てしまうが、第三実施例のような構成をとることにより
回路規模を小さくすることが可能となり、また良好な放
射特性が得られる。
【0037】(第四実施例)本発明第四実施例を図4を
参照して説明する。第四実施例では、ビーム選択回路3
0にて、ビーム#1を選択すると入出力ポートおよび
が選択され、ビーム#2を選択すると入出力ポート
およびが選択され、ビーム#3を選択すると入出力ポ
ートおよびが選択される。このようにして、隣接す
る入出力ポートを避けて入出力が行われるため、各アン
テナ素子25間のアイソレーションを高めることができ
る。
【0038】(第五実施例)本発明第五実施例を図5を
参照して説明する。符号16は開口面アンテナ、符号1
7は放射ビーム、符号18は一次放射器としての平面ア
レーアンテナであり、符号19は支持台を示す。第五実
施例のアンテナ装置は、このように平面アレーアンテナ
18と開口面アンテナ16とで構成され、使用時には図
5(b)のように展開し、携帯時には収納ケースに折り
たたみこめる形状になっている。
【0039】ビーム走査角度が狭い範囲で使用する場合
には、開口面アンテナとして、パラボラアンテナを使用
するが、ビーム走査角度をさらに広角にする場合には、
多焦点パラボラアンテナを選択し、広角ビーム走査可能
なアンテナ装置となる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
安価かつ簡易な構成で高速ビーム走査を実現し、かつ電
力損失が少ない電気特性の優れたアンテナ装置を実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第一実施例のアンテナ装置を示す図。
【図2】本発明第二実施例のアンテナ装置を示す図。
【図3】本発明第三実施例のアンテナ装置を示す図。
【図4】本発明第四実施例のアンテナ装置を示す図。
【図5】本発明第五実施例のアンテナ装置を示す図。
【図6】従来技術の一例を示す図。
【符号の説明】
1、1a〜10a、1b〜6b サブアレーアンテナ 11、11−1、11−2 給電線路 12、12−1、12−2 スイッチ回路 13、13−1、13−2、23 合成器 14、14−1、14−2 遅延回路 15 方向性結合器 16 開口面アンテナ 17 放射ビーム 18 平面アレーアンテナ 19 支持台 20a〜20d、25 アンテナ素子 21a〜21d 低雑音増幅器 22a〜22d 可変移相器 24a〜24d ブロック 26 入出力ポート 27 多焦点アンテナ 30 ビーム選択回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉良 文夫 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 堀 俊和 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5J021 AA05 AA06 AA11 BA01 DB03 DB05 FA05 FA31 FA32 FA33 5J046 AA07 AB01 DA08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 M(Mは2以上の整数)個のアンテナ素
    子と、 このアンテナ素子にそれぞれ設けられた給電線路と、 この給電線路にそれぞれ設けられた移相手段と、 前記給電線路にそれぞれ設けられ当該給電線路を接断す
    る切替手段と、 N(Nは2以上の整数、N<M)本の前記給電線路の同
    時接続に対してインピーダンス整合する整合手段と、 N本の前記給電線路が前記整合手段に同時に接続される
    ように前記切替手段を制御する制御手段とを備えたこと
    を特徴とするアンテナ装置。
  2. 【請求項2】 M(Mは2以上の整数)個のアンテナ素
    子と、 このアンテナ素子にそれぞれ設けられた第一の給電線路
    と、 この第一の給電線路にそれぞれ設けられた第一の移相手
    段と、 前記第一の給電線路にそれぞれ設けられ当該第一の給電
    線路を接断する第一の切替手段と、 L(Lは2以上の整数、L<M)本の前記第一の給電線
    路の同時接続に対してインピーダンス整合するM/L個
    の第一の整合手段と、 M/L個の前記第一の整合手段にL本ずつの前記第一の
    給電線路がそれぞれ同時に接続されるように前記第一の
    切替手段を制御する第一の制御手段と、 前記第一の整合手段にそれぞれ設けられた第二の給電線
    路と、 この第二の給電線路にそれぞれ設けられた第二の移相手
    段と、 前記第二の給電線路にそれぞれ設けられ当該第二の給電
    線路を接断する第二の切替手段と、 M/L本の前記第二の給電線路の同時接続に対してイン
    ピーダンス整合する第二の整合手段と、 前記第二の整合手段にM/L本の前記第二の給電線路が
    同時に接続されるように前記第二の切替手段を制御する
    第二の制御手段とを備えたことを特徴とするアンテナ装
    置。
  3. 【請求項3】 M(Mは2以上の整数)個のアンテナ素
    子と、 このアンテナ素子にそれぞれ設けられた給電線路と、 この給電線路にそれぞれ設けられた移相手段と、 前記給電線路にそれぞれ設けられ当該給電線路を接断す
    る切替手段と、 隣接する前記給電線路に共通に設けられた方向性結合器
    と、 N−2(Nは2以上の整数、N<M)本の前記給電線路
    の同時接続に対してインピーダンス整合する整合手段
    と、 N−2本の前記給電線路が前記整合手段に同時に接続さ
    れるように前記切替手段を制御する制御手段とを備えた
    ことを特徴とするアンテナ装置。
  4. 【請求項4】 M(Mは2以上の整数)個のアンテナ素
    子と、 このアンテナ素子にそれぞれ設けられた第三の給電線路
    と、 この第三の給電線路にそれぞれ設けられた第三の移相手
    段と、 L(Lは2以上の整数、L<M)本の前記第三の給電線
    路が接続されこのL本の前記第三の給電線路の同時接続
    に対してインピーダンス整合するM/L個の第三の整合
    手段と、 隣接する前記第三の整合手段にそれぞれ共通に設けられ
    た第四の整合手段と、 当該隣接する前記第三の整合手段と前記第四の整合手段
    とを接続する第四の給電線路と、 前記第四の給電線路にそれぞれ設けられ当該第四の給電
    線路を接断する第三の切替手段と、 前記第四の給電線路にそれぞれ設けられた第四の移相手
    段とを備え、 前記第四の整合手段は、二本の前記第四の給電線路の同
    時接続に対してインピーダンス整合する手段を含み、 同一ビームの入力を前記第四の整合手段のいずれか二つ
    に同時に入力する手段を備え、 この同時に入力する手段は、少なくとも隣接する前記第
    四の整合手段には、同一ビームの入力を禁止する手段を
    備え、 前記入力する手段が入力を行う前記第四の整合手段とこ
    の第四の整合手段に係る隣接する前記第三の整合手段と
    が同時に接続されるように前記第三の切替手段を制御す
    る制御手段とを備えたことを特徴とするアンテナ装置。
  5. 【請求項5】 開口面アンテナと一次放射器から構成さ
    れるアンテナ装置において、 前記一次放射器は、請求項1ないし4のいずれかに記載
    のアンテナ装置を備えたことを特徴とするアンテナ装
    置。
  6. 【請求項6】 前記開口面アンテナに修正多焦点パラボ
    ラ鏡面を備えた請求項5記載のアンテナ装置。
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