JPH0746023A - アレ−アンテナ装置 - Google Patents

アレ−アンテナ装置

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JPH0746023A
JPH0746023A JP20441993A JP20441993A JPH0746023A JP H0746023 A JPH0746023 A JP H0746023A JP 20441993 A JP20441993 A JP 20441993A JP 20441993 A JP20441993 A JP 20441993A JP H0746023 A JPH0746023 A JP H0746023A
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JP
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isolator
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JP20441993A
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English (en)
Inventor
Takayasu Shiokawa
孝泰 塩川
Gunkichi Sato
軍吉 佐藤
Kazunori Takeuchi
和則 竹内
Hidekazu Tabako
英一 煙草
Norio Kondo
憲男 近藤
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NIPPON DENGIYOU KOSAKU KK
KDDI Corp
Nihon Dengyo Kosaku Co Ltd
Original Assignee
NIPPON DENGIYOU KOSAKU KK
Kokusai Denshin Denwa KK
Nihon Dengyo Kosaku Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】移動衛星通信における移動体への搭載に好適な
アレ−アンテナを実現する。 【構成】誘電体基板の表面に、各複数個の受信用アンテ
ナ素子及び送信用アンテナ素子を適宜間隔を隔てて縦横
に交互に配設し、裏面に接地導体を設けて一層構造のマ
イクロストリップアンテナを形成する。ヘッド側から帯
域通過ろ波器、アイソレ−タ、増幅器、アイソレ−タ、
可変移相器の順に接続した回路より成るモジュ−ル化受
信側給電回路を受信用アンテナ素子の各々に接続する。
各モジュ−ル化受信側給電回路の合成出力を、共通増幅
器、共通アイソレ−タ、共通帯域通過ろ波器を介して受
信機に加える。ヘッド側から増幅器、アイソレ−タ、可
変移相器の順に接続した回路より成るモジュ−ル化送信
側給電回路を、送信用アンテナ素子の各々に接続する。
送信機の出力を、共通増幅器、共通アイソレ−タ、共通
帯域通過ろ波器、分配回路を介して複数個のモジュ−ル
化送信側給電回路に分配する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動衛星通信における
自動車等の移動体に搭載可能で、電子的にビ−ム走査の
可能なアレ−アンテナ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来のアレ−アンテナの一例を
示す図で、Dは上部誘電体基板、a、b及びcは送受信
兼用の非励振素子で、上部誘電体基板Dの表面に互いに
適宜間隔を隔てて設けてある。図5には現われていない
が、上部誘電体基板Dの下方に適宜間隔を隔てて下部誘
電体基板を設け、その表面に送受信兼用の励振素子を、
非励振素子a、b及びcに対応して設け、裏面に接地導
体を設けると共に、上部誘電体基板Dと下部誘電体基板
との間に発泡ポリエチレンの層を介在させてある。図6
は、図5に示した従来のアンテナの給電回路を示す図
で、A、B及びCは図5に示した送受信兼用の非励振素
子a、b及びcに対応して下部誘電体基板の表面に設け
た送受信兼用の励振素子、S1ないしS18 は可変移相器、
D1ないしD15及びD17 は等電力分配合成器、D16 及びD18
は不等電力分配合成器、DIP はダイプレクサ、Itはイ
ンピ−ダンス整合用の送信側アイソレ−タ、Atは送信用
電力増幅器、Irはインピ−ダンス整合用の受信側アイソ
レ−タ、Arは受信用低雑音増幅器、Ttは送信機接続端
子、Trは受信機接続端子である。 [参考資料:電子情報通信学会技術研究報告、Vol.90、
No.255、A・P 90−70〜77、1990年10月19日、所載、A・P
90−75、SANE90−41、大森慎吾氏他4氏の論文「衛星通
信用車載形フェ−ズドアレイアンテナ」]
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図5及び図6に示した
従来のアレ−アンテナにおいては、給電回路のうち可変
移相器S1ないしS18 から分配合成器D18 に至る回路部分
における損失が比較的大きく、特に受信時におけるアン
テナの利得(G)対雑音温度(T)(以下、G/Tと略
記する)の劣化を免れることができない。G/Tの劣化
は通信品質の劣化に直接関係するので、従来のアンテナ
においてはG/Tを改善する手段として、励振素子及び
非励振素子の数を増してアンテナの開口面積を大にして
アンテナの利得(G)を高めるようにしている。又、従
来のアンテナにおいては、励振素子A、B及びCの放射
周波数特性を広帯域化して送信及び受信に兼用可能とす
るため、励振素子A、B及びCに対応して非励振素子
a、b及びcを設けて二層構造のマイクロストリップア
ンテナに形成してあるので、アンテナの厚さが厚くなる
のを避けることができない。更に、従来のアンテナの給
電回路における送信用電力増幅器Atについて検討する
と、前記参考資料の記載によれば、可変移相器S1ないし
S18 の各挿入損失が1.2dB 以内、ダイプレクサDIP の挿
入損失がほぼ0.8dB 、分配合成器D1ないしD18の挿入損
失については記載がないので、後述する本発明アンテナ
装置における分配回路DB、即ち、サイドカップル形方向
性結合器1個と、ウイルキンソン形ハイブリッドとより
成る分配回路で置き換えて検討すると、この分配回路の
挿入損失はほぼ1.1dB であるから、送信用電力増幅器At
の出力端から可変移相器S1ないしS18 までの挿入損失の
合計はほぼ3.1dB となる。この挿入損失を補って、後述
する本発明の一実施例(図1)と同様に、各送信アンテ
ナ素子に加える最大電力を0.5 Wとするためには、送信
用電力増幅器Atの出力電力として10W程度を必要とする
が、本発明者らの設計によれば、送信用電力増幅器At
体の外形寸法は200mm ×70mm×15mm、放熱板の外形寸法
は250mm ×410mm ×30mmとなる。以上の検討は、従来の
アンテナにおける分配合成器D1ないしD18 を本発明アン
テナ装置における分配回路DBで置き換えて行ったもの
で、後述するように、図1に示した実施例においては、
分配回路DBの分配出力端子が9個であるから、従来のア
ンテナにおける可変移相器もS1ないしS18 のうちの9個
を対象とすることとなるが、送信用電力増幅器Atの出力
電力として10W程度を必要とするとの判断に誤りはな
い。以上の検討結果から明らかなように、従来のアンテ
ナは開口面積が比較的大で、厚さも厚く、給電回路のう
ち送信用電力増幅器Atを除く部分はアンテナと一体に形
成可能であるが、送信用電力増幅器Atの本体及び放熱板
の各外形寸法が前記のように大なるため、アンテナと一
体に形成することは不可能で、したがって、アンテナ装
置全体の構成が複雑大型となり、自動車等の移動体への
搭載も簡単容易には行い得ない等の欠点を免れることが
できない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、表面に、複数
個の受信用アンテナ素子及び複数個の送信用アンテナ素
子を適宜間隔を隔てて縦横に交互に設けた誘電体基板
と、前記誘電体基板の裏面に設けた接地導体と、前記複
数個の受信用アンテナ素子の各々に対応して設けられ、
ヘッド側から帯域通過ろ波器、第1のアイソレ−タ、増
幅器、第2のアイソレ−タ及び可変移相器の順に縱続接
続された回路より成る複数個のモジュ−ル化受信側給電
回路と、前記複数個のモジュ−ル化受信側給電回路の各
出力の合成回路と、前記合成回路の出力が加えられる受
信側共通増幅器、受信側共通アイソレ−タ及び受信側共
通帯域通過ろ波器の縱続接続回路と、この縱続接続回路
の出力を受信機に加える回路と、送信機の出力が加えら
れる送信側共通増幅器、送信側共通アイソレ−タ及び送
信側帯域通過ろ波器の縱続接続回路と、この縱続接続回
路の出力が加えられる分配回路と、前記分配回路と前記
複数個の送信用アンテナ素子との間において、前記複数
個の送信用アンテナ素子の各々に対応して設けられ、可
変移相器、アイソレ−タ及び増幅器の縱続接続回路より
成るモジュ−ル化送信側給電回路とを備えたアレ−アン
テナ装置を実現することによって、従来の欠点を除こう
とするものである。
【0005】
【実施例】図1(a)は、本発明の一実施例を示す図
で、Dは誘電体基板、r1ないしr9は受信用アンテナ素
子、t1ないしt9は送信用アンテナ素子で、各アンテナ素
子は誘電体基板Dの表面に付着させた金属薄層又は金属
板等で形成したパッチアンテナより成り、受信用アンテ
ナ素子r1ないしr9と送信用アンテナ素子t1ないしt9が縦
横方向に適宜間隔を隔てて交互に配設されるように形成
してある。図1(a)には現われていないが、誘電体基
板Dの裏面に接地導体を設け、この接地導体、誘電体基
板D、受信用アンテナ素子r1ないしr9、送信用アンテナ
素子t1ないしt9によって一層構造のマイクロストリップ
アンテナが形成される。図1(b)は、給電回路の構成
を示す図で、F1ないしF9は受信側の帯域通過ろ波器、I
r11ないしIr19は第1のインピ−ダンス整合用アイソレ
−タ、Ar1 ないしAr9 は低雑音増幅器、Ir21ないしIr29
は第2のインピ−ダンス整合用アイソレ−タ、Sr1 ない
しSr9 は可変移相器で、同一の受信用アンテナ素子、例
えばr1に対応する帯域通過ろ波器F1、第1のインピ−ダ
ンス整合用アイソレ−タIr11、低雑音増幅器Ar1 、第2
のインピ−ダンス整合用アイソレ−タIr21及び可変移相
器Sr 1 の縱続接続回路は、これらを一体にしてモジュ−
ル化してある。他の受信用アンテナ素子r2ないしr9に各
対応する帯域通過ろ波器F2ないしF9、第1のインピ−ダ
ンス整合用アイソレ−タIr12ないしIr19、低雑音増幅器
Ar2 ないしAr9 、第2のインピ−ダンス整合用アイソレ
−タIr22ないしIr29、可変移相器Sr2 ないしSr9 につい
ても同様である。COM は合成回路で、例えばサイドカッ
プル形方向性結合器1個とウイルキンソン形ハイブリッ
ドを用いた8合成器とで形成してある。Arc は受信側の
共通増幅器、Irc はインピ−ダンス整合用の共通アイソ
レ−タ、Frc は共通の帯域通過ろ波器、Trは受信機接続
端子である。尚、モジュ−ル化給電回路における帯域通
過ろ波器F1ないしF9及び共通の帯域通過ろ波器Frc の各
通過域における中心周波数を、受信周波数帯域の中心周
波数に一致させてある。At1 ないしAt9 は送信側の増幅
器、It1 ないしIt9 はインピ−ダンス整合用アイソレ−
タ、St1 ないしSt9 は可変移相器で、同一の送信用アン
テナ素子、例えばt1に対応する増幅器At1 、インピ−ダ
ンス整合用アイソレ−タIt1 及び可変移相器St1 の縱続
接続回路は、これらを一体にしてモジュ−ル化してあ
る。他の送信用アンテナ素子t2ないしt9に各対応する増
幅器At2 ないしAt9 、インピ−ダンス整合用アイソレ−
タIt2 ないしIt9 、可変移相器St2 ないしSt9 について
も同様である。DBは分配回路で、合成回路COM と同様、
例えばサイドカップル形方向性結合器1個とウイルキン
ソン形ハイブリッドを用いた8分配器とで形成してあ
る。Ftcは送信側の共通帯域通過ろ波器、Itc はインピ
−ダンス整合用の共通アイソレ−タ、Atc は共通の電力
増幅器、Ttは送信機接続端子である。共通の帯域通過ろ
波器Ftc の通過域における中心周波数は、送信周波数帯
域の中心周波数に一致させてある。尚、通信用衛星の追
尾回路装置及びこの追尾回路装置の出力に応じて受信側
給電回路における可変移相器Sr1 ないしSr9 及び送信側
給電回路における可変移相器St1 ないしSt9 の各移相量
を制御する駆動回路等は、これらを図示するのを省いて
ある。
【0006】受信用アンテナ素子r1ないしr9の各受信出
力は、各受信用アンテナ素子に対応する各モジュ−ル化
給電回路、即ち、帯域通過ろ波器F1、第1のインピ−ダ
ンス整合用アイソレ−タIr11、低雑音増幅器Ar1 、第2
のインピ−ダンス整合用アイソレ−タIr21及び可変移相
器Sr1 ないし帯域通過ろ波器F9、第1のインピ−ダンス
整合用アイソレ−タIr19、低雑音増幅器Ar9 、第2のイ
ンピ−ダンス整合用アイソレ−タIr29及び可変移相器S
r9 より成る9個のモジュ−ル化給電回路を伝送し、低
雑音増幅器Ar1 ないしAr9 において所要のレベルまで増
幅され、可変移相器Sr1 ないしSr9 において位相関係が
調整されて合成回路COM に導入され、その合成出力は受
信側共通増幅器Arc 、共通アイソレ−タIrc 、共通の帯
域通過ろ波器Frc 及び端子Trを介して受信機(図示して
いない)に加えられる。送信機(図示していない)の出
力は、端子Tt及び共通の電力増幅器Atc 、共通アイソレ
−タItc 、共通の帯域通過ろ波器Ftc の縱続接続回路を
介して分配回路DBに加えられ、分配回路DBの出力は、各
送信用アンテナ素子t1ないしt9に対応するモジュ−ル化
給電回路、即ち、可変移相器St1 、インピ−ダンス整合
用アイソレ−タIt1 及び増幅器At1 ないし可変移相器S
t9 、インピ−ダンス整合用アイソレ−タIt9 及び増幅
器At9 より成る9個のモジュ−ル化給電回路に分配さ
れ、可変移相器St1 ないしSt9 において送信信号の位相
関係が調整され、増幅器At1 ないしAt9 において所要の
レベルまで増幅された後、送信用アンテナ素子t1ないし
t9を励振する。図1には各9個の受信用アンテナ素子r1
ないしr9及び送信用アンテナ素子t1ないしt9を設けた場
合を例示してあるが、アンテナ素子の数はこれを適宜増
減して本発明を実施することができる。
【0007】図2及び図3は、図1に示した本発明アン
テナ装置の放射特性、即ち、図1(a)における誘電体
基板Dの中心点を原点とし、紙面に垂直な上向きの方向
にZ軸を、X方向にX軸を、Y方向にY軸をとった場合
のY−Z面内における放射特性(受信周波数1545MHz )
の一例を示す図で、両図において横軸は天頂角θ
(°)、縦軸は相対電力レベル(dB)である。図2は、
水平偏波の電磁波を受信し、図3は、垂直偏波の電磁波
を受信した場合で、それぞれ受信用アンテナ素子r1ない
しr9の位相が、天頂角θ0 方向及び方位角ψ0 方向にお
いて揃うように、モジュ−ル化給電回路における可変移
相器Sr 1 ないしSr9 の各移相量を調整した場合のビ−ム
走査特性で、両図において実線はθ0 =0°、一点鎖線
はθ0 =30°、二点鎖線はθ0 =45°、破線はθ0 =60
°における特性曲線で、図から明らかなように、θ0
0°におけるサイドロ−ブレベルは−15dB程度である
が、ビ−ム走査角θ0 を大にする程、急激にサイドロ−
ブレベルが上昇し、又、ビ−ム走査角θ0 とビ−ムピ−
ク方向は必ずしも一致せず、ピ−ク方向はビ−ム走査角
θ0 よりも小なる方向に偏る傾向がある。
【0008】以上は、誘電体基板の表面に複数個の受信
用アンテナ素子及び複数個の送信用アンテナ素子を適宜
間隔を隔てて縦横に交互に設けると共に、誘電体基板の
裏面に接地導体を設けて一層構造のマイクロストリップ
アンテナを形成した場合について説明したが、図4に示
すような従来公知のアンテナ素子を用いても本発明を実
施することができる。図4(a)は平面図、図4(b)
は側面図、図4(c)は底面図で、D1は第1の誘電体基
板、D2は第2の誘電体基板、rは受信用素子、tは送信
用素子、Eは接地導体、PrJ 及びPrK は受信用給電端
子、PtL 及びPtM は送信用給電端子、SRは導体より成る
短絡棒で、円周方向に適宜間隔を隔てて複数個をリング
状に設け、各短絡棒SRによって送信用素子t、受信用素
子r及び接地導体Eの各中心部を互いに短絡させて、送
信用素子t及び受信用素子rの各中心部のインピ−ダン
スがゼロとなり、周辺部のインピ−ダンスが高くなるよ
うに形成してある。尚、図4(a)における黒点J及び
Kは、受信用素子rの給電点の位置を示し、黒点L及び
Mは、送信用素子tの給電点の位置を示す。図4に示し
たアンテナ素子を複数個適宜間隔を隔てて、例えば適宜
の共通の支持板上に配設し、各アンテナ素子における受
信用素子rに設けた受信用給電端子PrJ 及びPrK に合成
入力端子を接続した90°ハイブリッドの合成出力端子
に、図1(b)に示した受信側のモジュ−ル化給電回路
をそれぞれ接続し、各モジュ−ル化給電回路の出力を合
成回路COM 、共通の増幅器Arc 、共通のアイソレ−タIr
c 、共通の帯域通過ろ波器Frc 及び端子Trを介して受信
機に加えるように形成すると共に、各アンテナ素子にお
ける送信用素子tに設けた送信用給電端子PtL 及びPtM
に分配出力端子を接続した90°ハイブリッドの分配入力
端子に、図1(b)に示した送信側のモジュ−ル化給電
回路をそれぞれ接続し、送信機の出力を端子Tt、共通の
増幅器Atc 、共通のアイソレ−タItc 、共通の帯域通過
ろ波器Ftc及び分配回路DBを介して送信側のモジュ−ル
化給電回路に分配して、各アンテナ素子における送信用
素子tを励振するように形成することによって、送受信
に兼用し得るアレ−アンテナ装置を実現することができ
る。尚、複数個のアンテナ素子を適宜の共通の支持板上
に配設する代わりに、各アンテナ素子における誘電体基
板D2及び接地導体Eを各アンテナ素子に共通に形成し、
この共通に形成した誘電体基板の表面に、受信用素子r
を適宜間隔を隔てて配設し、各受信用素子rの上に誘電
体基板D1を介して送信用素子tを重ねるようにしてもよ
い。
【0009】
【発明の効果】本発明アンテナ装置においては、受信用
アンテナ素子r1ないしr9に各接続された受信側のモジュ
−ル化給電回路を形成する低雑音増幅器Ar1 ないしAr9
を、各モジュ−ル化給電回路のヘッド寄り、即ち、第1
のアイソレ−タIr11ないしIr19の各後段に設けてあるた
め、受信側給電回路におけるG/Tの劣化は極めて小で
ある。即ち、低雑音増幅器Ar1 ないしAr9 の各前段に設
けた帯域通過ろ波器F1ないしF9の各挿入損失はほぼ0.68
dBであるから、第1のアイソレ−タIr11ないしIr19の各
挿入損失を含めてもモジュ−ル化給電回路のヘッドから
低雑音増幅器Ar1 ないしAr9 までの各挿入損失はほぼ1
dB程度であり、低雑音増幅器Ar1 ないしAr9 以後の回路
部分におけるG/Tの劣化は無視できるから、受信側給
電回路全域におけるG/Tの劣化はほぼ1dBである。こ
れに対して図5及び図6に示した従来のアンテナにおけ
る受信系給電回路の損失は、前記のように、可変移相器
において1.2dB 以内、分配合成器において1.1dB 、ダイ
プレクサにおいて0.8dB で、合計3.1dB となる。即ち、
従来のアンテナにおいては、受信用低雑音増幅器Arの直
前に設けたアイソレ−タIrにおける損失を全く無視して
も、受信用低雑音増幅器Arに至るまでの損失は3.1dB で
あるから、受信系給電回路におけるG/Tの劣化は3.1d
B となる。したがって、本発明アンテナ装置におけるG
/Tの劣化1dBと、従来のアンテナにおけるG/Tの劣
化3.1dB との差2.1dB に対応する分だけ、本発明アンテ
ナ装置における開口面積を縮小してアンテナ利得を低下
させてもG/Tの劣化を従来のアンテナと同等にするこ
とができる。次に、本発明アンテナ装置における送信側
給電回路について検討すると、本発明者らが試作したア
ンテナ装置においては、送信側のモジュ−ル化給電回路
の各最大出力が送信周波数帯(1650MHz )において0.5
Wで、送信電力の増幅を共通の増幅器Atc とモジュ−ル
化給電回路における増幅器At1 ないしAt9 とに分担させ
るように構成してあるので、各増幅器本体の外形寸法が
小型となり、特別の放熱対策を講ずる必要もないから、
送信側給電回路全体を小型に形成することができる。以
上をまとめると、本発明アンテナ装置においては、開口
面積を小にすることが可能で、特に図1に示した実施例
においては一層構造のマイクロストリップアンテナに形
成してあるため、厚さも薄く、受信側及び送信側給電回
路をアンテナと一体に形成できるので、アンテナ装置全
体を極めて小型にまとめることができ、移動体への搭載
を容易にすることができる。尚、従来のアンテナにおい
ては、各励振素子の受信電力を共通の1個の増幅器で増
幅すると共に、送信機の出力を共通の1個の電力増幅器
で増幅するように構成してあるので、各アンテナ素子の
相対励振電力は一定であり、放射パタ−ンの制御は可変
移相器によって励振位相を変えることができるのみであ
る。これに対して本発明アンテナ装置においては、可変
移相器によって各アンテナ素子の励振位相を変えること
ができるのみならず、受信側及び送信側の各モジュ−ル
化給電回路に設けた増幅器Ar1 ないしAr9 及びAt1 ない
しAt9 の各増幅度を個別に変えることによって、各アン
テナ素子の相対励振電力をも変えることが可能であるか
ら、放射パタ−ンの主ビ−ム幅及びサイドロ−ブのレベ
ルの制御の自由度が増し、要求される特性に極めて近い
放射パタ−ンを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図である。
【図2】本発明アンテナ装置の放射特性の一例を示す図
である。
【図3】本発明アンテナ装置の放射特性の一例を示す図
である。
【図4】本発明の他の実施例の要部を示す図である。
【図5】従来のアンテナの放射面を示す図である。
【図6】従来のアンテナの給電回路を示す図である。
【符号の説明】
D 誘電体基板 r1〜r9 受信用アンテナ素子 t1〜t9 送信用アンテナ素子 F1〜F9 帯域通過ろ波器 Ir11〜Ir19 アイソレ−タ Ar1 〜Ar9 増幅器 Ir21〜Ir29 アイソレ−タ Sr1 〜Sr9 可変移相器 COM 合成回路 Arc 増幅器 Irc アイソレ−タ Frc 帯域通過ろ波器 Tr 受信機接続端子 At1 〜At9 増幅器 It1 〜It9 アイソレ−タ St1 〜St9 可変移相器 DB 分配回路 Ftc 帯域通過ろ波器 Itc アイソレ−タ Atc 増幅器 Tt 送信機接続端子 D1、D2 誘電体基板 E 接地導体 r 受信用素子 t 送信用素子 PrJ 、PrK 受信用給電端子 PtL 、PtM 送信用給電端子 a、b、c 送受信兼用の非励振素子 A、B、C 送受信兼用の励振素子 S1〜S18 可変移相器 D1〜D18 電力分配合成器 DIP ダイプレクサ It アイソレ−タ At 増幅器 Ir アイソレ−タ Ar 増幅器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 軍吉 東京都新宿区西新宿二丁目3番2号 国際 電信電話株式会社内 (72)発明者 竹内 和則 奈良県奈良市あやめ池南1丁目3番7号 ルミエ−ルタナカ301号 (72)発明者 煙草 英一 埼玉県坂戸市西坂戸5丁目7番18号 (72)発明者 近藤 憲男 東京都江東区新大橋1丁目10番3号

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面に、複数個の受信用アンテナ素子及び
    複数個の送信用アンテナ素子を適宜間隔を隔てて縦横に
    交互に設けた誘電体基板と、 前記誘電体基板の裏面に設けた接地導体と、 前記複数個の受信用アンテナ素子の各々に対応して設け
    られ、ヘッド側から帯域通過ろ波器、第1のアイソレ−
    タ、増幅器、第2のアイソレ−タ及び可変移相器の順に
    縱続接続された回路より成る複数個のモジュ−ル化受信
    側給電回路と、 前記複数個のモジュ−ル化受信側給電回路の各出力の合
    成回路と、 前記合成回路の出力が加えられる受信側共通増幅器、受
    信側共通アイソレ−タ及び受信側共通帯域通過ろ波器の
    縱続接続回路と、 この縱続接続回路の出力を受信機に加える回路と、 送信機の出力が加えられる送信側共通増幅器、送信側共
    通アイソレ−タ及び送信側帯域通過ろ波器の縱続接続回
    路と、 この縱続接続回路の出力が加えられる分配回路と、 前記分配回路と前記複数個の送信用アンテナ素子との間
    において、前記複数個の送信用アンテナ素子の各々に対
    応して設けられ、可変移相器、アイソレ−タ及び増幅器
    の縱続接続回路より成るモジュ−ル化送信側給電回路と
    を備えたことを特徴とするアレ−アンテナ装置。
  2. 【請求項2】第1の誘電体基板を介して上下に重ねた受
    信用素子及び送信用素子より成るアンテナ素子を複数
    個、互いに適宜間隔を隔てて表面に配設した第2の誘電
    体基板と、 前記第2の誘電体基板の裏面に設けた接地導体と、 前記複数個のアンテナ素子における受信用素子の2個の
    給電端に接続された90°ハイブリッドの各々に接続さ
    れ、ヘッド側から帯域通過ろ波器、第1のアイソレ−
    タ、増幅器、第2のアイソレ−タ及び可変移相器の順に
    縱続接続された回路より成る複数個のモジュ−ル化受信
    側給電回路と、 前記複数個のモジュ−ル化受信側給電回路の各出力の合
    成回路と、 前記合成回路の出力が加えられる受信側共通増幅器、受
    信側共通アイソレ−タ及び受信側共通帯域通過ろ波器の
    縱続接続回路と、 この縱続接続回路の出力を受信機に加える回路と、 送信機の出力が加えられる送信側共通増幅器、送信側共
    通アイソレ−タ及び送信側帯域通過ろ波器の縱続接続回
    路と、 この縱続接続回路の出力が加えられる分配回路と、 前記分配回路と前記複数個のアンテナ素子との間におい
    て、前記複数個のアンテナ素子における送信用素子の2
    個の給電端に接続された90°ハイブリッドの各々に接続
    され、可変移相器、アイソレ−タ及び増幅器の縱続接続
    回路より成るモジュ−ル化送信側給電回路とを備えたこ
    とを特徴とするアレ−アンテナ装置。
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